スミロン島DV:
DS(Diving Site):
C Light House D Southsea Front
G Masa Plod North H Masa Plod South
茨竜・Thorny Seahorse イバラタツ セブ島の南端にへばり付くようにして在るスミロン島。 地元シリマン大学の海洋研究所が在り 生物の宝庫として知られている島であるが6年前に 訪れたときは白化した珊瑚の死が目立った。 さて少しは回復したかと期待して潜ってみたが 珊瑚の繁殖しつつあるアポ島と異なり状況は芳しくない。 ・ DV利用料とは別に撮影料としてカメラ1台につき500ペソ(約千円)を取る島。 世界のDVサイトの何処にも見られぬ 悪評高きガメツイ商法を行い、この島はダイバーにそっぽ向かれている。 従ってアポ島(カメラ1台50ペソ)より自然環境はいいのだが それでも珊瑚が死ぬのは海流に要因が在るのであろう。 ・ 魚影も薄くてとても生物の宝庫なぞとはおこがましい。 この黄金の竜の落とし子・茨竜に出逢えなかったら 遠いダウインから車、船と乗り継いでやって来た甲斐がなかったろう。 |
南銀宝・Tube-worm Blenny ミナミギンポ |
真珠穴子・Gorgasia japonica Abe シンジュアナゴ |
さてこの擬態名手・裸虎魚の 容姿を確認するには 先ず眼の位置を探さねば。 まん丸で真っ黒な眼見つけた? ・ そう中央右、珊瑚の中間に 黒い斜線を従えた黒丸。 その右が口で 反対側に黒い扇のような モヒカン刈りのような 背鰭が左下へと伸びてる。 ・ こいつ魚なのに脱皮を するらしい。 |
クリーニングと云えば ホンソメワケベラを除いては 語れない。 南銀宝幼魚はそのホンソメにそっくり。 ・ そこで魚達は安心して 身を任せるのだが この南銀宝、近づくや否や豹変し 鰭や鱗に噛付き 食い千切ってしまうのだ。 ・ いつかその決定的瞬間をと 狙っているが ダイバーが近づくといつも あの疑わしい目つきで警戒し 本性を見せない。 |
二筋琉球雀鯛・Rticulated Dascyllus フタスジリュウキュウスズメダイ |
裸虎魚・Leaf Fish ハダカオコゼ |
金魚花鯛・Lyre Tail Fairy Basslet キンギョハナダイ(♂) |
縦縞巾着鯛・Emperor angelfish タテジマキンチャクダイ |
何の変哲も無い縦縞巾着鯛だが よく観ると背鰭の後ろが 長く延びている。 これ当たり前のような気がする。 ・ 南太平洋のフィジーの 縦縞巾着鯛も太平洋のヤップのも 確かに背鰭が長く延びている。 ところが左にリンクした 紅海の縦縞にはこの飾りはない。 ・ モルジブの縦縞にも無い。 どうもインド洋と紅海に棲む縦縞は この飾りを必要としないらしい。 勿論当人(魚)を含めて その理由は誰も知らない。 |
花鯛の背鰭に注目。 雄は前から3番目の棘が 長く延びてこれで 雌にアピールするらしい。 ・ ところで背鰭には幾つ棘が あるのか? 観た処沢山在りそうだが 実は10本しかない。 ・ うっそー! それじゃ残りの棘とげは何なの? そりゃ軟条で棘と区別され 17本在るんだよ。 つまり合計27本で背鰭は 出来ているんだ。 |
白珊瑚の花弁か? |
四筋笛鯛・Blue banded snapper ヨスジフエダイ |
赤星蟹騙し・Red-Spotted porcellain Crab アカホシカニダマシ |
紋鼻蝦蛄・Mantis Shrimmp モンハナシャコ |
宝石を鏤めた紋鼻蝦蛄。 口の周辺に5対の脚を持つので 口脚類と呼ばれる。 ・ 鋏に相当する捕脚の肘が球に なっていてこいつが 小さな体で衝撃力60kgにもなる パンチを繰り出し 甲殻類や貝等を割って食べる。 ・ 映画「オーシャンズ」にこの紋鼻蝦蛄が 登場し蟹をKOするシーンがあり ネットに載っている。 ・ 日本のTVでも取り上げられ 貝を割って食べる最強の蟹・平泡粒蟹や 菱蟹と水槽の中で 闘わせる番組もネットで観られる。 |
《スズキ目 フエダイ科 学名 Lutjanus biguttatu 英名 Two-spot snapper 西部太平洋の沿岸岩礁域に棲息する。 成魚150cmほど. 和名はあるが 日本海域にはいない》 ・ 2420種の紋様の異なる 複数の写真を豊富に載せた魚図鑑 「日本の海水魚」と フィッシュウオッチング500があれば まあ、大体の魚は同定出来る。 ・ フィジーで初めてこいつに 出っ会した時も直ぐ同定出来ると 思っていたが、とんでもない。 が、やっと突き止めた海外種なのに 和名がある。 アジアの海を日本領土に していた頃に付けられた名であろう。 |
細笛鯛・Two Spot Snapper ホソフエダイ |
褌鮎・Shrimp Fish ヘコアユ |
紋柄ドオシ・ Buffoon snake eel, モンガラドオシ? |
二筋非売知 ・Doublebar goatfish フタスジヒメジ |
ミンダナオ島からセブ島に戻り 更にネグロス島へと渡り 2週間のDV三昧の日々が終わった。 最後のDVはいつでも 一抹の寂しさに襲われる。 ・ 海上に浮かび上がる 空気タンクの泡に気付いて 船上のスタッフが梯子を降ろす。 ・ 先ずウエイトベルトを外し 次にタンクの付いた ジャケットを脱いでカメラと一緒に スタッフに渡す。 最後にフィンを足から外して 海から上がる。 再会の日は訪れるのだろうか。 《さようなら母なる海よ!》 |
どうも紋柄ドオシでは 無いらしいがネットを隅々まで チェックしてもこの紋様は 見当たらない。 ・ Blacksaddle Snake Eel(ホウライウミヘビ) の方が近いが 蓬莱海蛇の画像はリロアンでの DV−Commuの不鮮明な 画像しかないので同定出来ず。 ・ メナドのHPに載せた刺青海蛇 にも似ているので 敢えてリンクしてみたが 同じ文様の刺青は見当たらない。 残りはメダマ、ツノヒゲ、ワヌケモンガラ ニシキ、スソと名付けられた 海蛇だがネット上での画像は無い。 |
隠熊之実・False Clown Anemone Fish カクレクマノミ |
ダイビング終了・Exit |
編集終了2011年1月26日(水) |