オグロエソ 尾黒狗母魚 Lizard Fish エソなんて 全く珍しくもない。 でもこいつには心底 驚いた。 ・ 下顎が飛び出ていて よく観ると左眼まで 付いている。 ・ 嘘だろうと思って もう一度じっくり観る。 やっぱり付いてる。 ・ だが《ラピタ人》の 出現に較べたら 驚く程の事ではないね。 |
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キシマイシヨウジ 黄縞石楊枝 Leopard Eel 見て見て! このめんたま。 何とも惚けていて 可愛いね! ・ 楊枝魚が『龍の落し子』 と同じ仲間で 雄が育児嚢で子供を 育てるなんて 知らなかったなー。 ・ 知らないと言えば 《ラピタ人》が 土器を持って南太平洋に 突如登場し 《海のモンゴロイド》と 呼ばれていたのも驚き! |
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毒うつぼ Giant Moray お馴染みの毒うつぼが ギョロリと睨む。 《海のモンゴロイド》だって! そりゃ一体何だ? ・ 驚くべきは 《ラピタ人》が縄文時代に 南太平洋の大航海を 成し遂げたことなんだ。 ・ 狩猟採取の時代にだよ 船を造って 羅針盤も無いのに 星を仰いで何千キロもの 航海を続けたんだ。 ・ どうもその先祖は アジア・モンゴロイド らしいんだよ。 |
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印度蛙魚 Indian Blenny ありゃ!そいつは 聞き捨てならんな!と インドカエルウオ。 ・ 「そうするって言うと そのモンゴロイドが ポリネシア人のご先祖様で その大航海が やがてアメリカ大陸に達し アメリカ先住民の ご先祖様にも なったと言うわけ?」 ・ そこまでは実証されて いないけど 可能性は0では無いよ。 |
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タテジマキンチャクダイ 縦縞巾着鯛 Emperor Angeifish でさ、その土器は どうなったのさ?と 現れた縦縞巾着鯛。 ・ ラピタ文化の遺跡が ニューカレドニアの ラピタで 発掘されたの知ってる? ・ 多数の土器が見つかり 初めて《ラピタ人》の 存在が 明らかになったんだ。 ・ 問題はその後なんだ。 土器が消えてしまい ラピタ文化もプッツンし 消えてしまった。 |
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角出し Moorish Idol 何で土器が 消えるんだい? どうも訳がわからんな? と寄って来たのは これまた口の 尖がったお喋りツノダシ。 ・ 南太平洋の島々は 殆ど珊瑚島や火山島。 火山島を構成してる 玄武岩や 珊瑚の砂は 土器制作に適さない。 ・ 折角アジアから 運んできた土器技術も 衰退し 木器文化に変わり 土器は 消えてしまったんだ。 ・ 木器は朽ちて文化の 痕跡をとどめず 従って《ラピタ人》も 消えてしまったらしいよ。 |
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変色海綿 Discoloration Sponge 茶色の柱状突起に 触った途端 白く変色した海綿。 これで敵を驚かし 追い払うのだろうか? ・ 海綿は 水中に浮遊する食物を 濾過摂食する。 ・ つまり海綿は 水質汚濁の原因となる 水中の微生物や 有機物を除去する のである。 ・ カスピ海では実際に 海綿を 水質浄化に用いている |
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クロテナマコ 黒手海鼠 Sea Cucumber 40cm以上もある 大きな海鼠に こんな黒い手があるとは 気が付かなかった。 ・ いつもは海底を 這いずり回って 口の回りの黒い触手で 砂、泥、海藻の 細片などを口に取り込み その中の有機養分を 吸収している。 ・ だがこの海鼠は 立ち上がって珊瑚に 喰らいつきポリプの 粘液を狙っているのか? ・ 海鼠の多くは海綿と同じく 海の掃除屋。 大量の底土を取り入れる のでナマコ類の 底質浄化能力は大きい。 |
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オキノセキサンゴ 沖の瀬黄珊瑚 Orange Coral この島では太陽さえ 出ていれば 美女が砂浜に 寝そべっている。 時には ブラジャーを外して。 ・ 白い砂浜に 点々と咲き乱れる美女も 黄珊瑚と同じように 太陽を吸収し 光合成を 行い有機化合物を 合成してるのだろうか? ・ さて美女の合成する 有機化合物とは 何なのか美女に 聴いてみよう。 |
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トゲトゲトサカ 棘棘鶏冠 Tree Coral ドミトリーは 言わずもがなロッジも 狭くて部屋には 最小限の空間しかない。 ・ 部屋に居るのを 嫌って誰もが 浜辺やレストランに屯し ビアを傾けたり ポーカーに興じたり・・ ・ ダイバーは魚類図鑑を 見ながら魚の 同定に勤しんだり・・・ ・ さっき見た珊瑚は これかな? |
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キボシスズメダイ 黄星雀鯛 Yellow Spotted Chromis 手前の魚の胸鰭の 根元が黒いのが判る? 黄星雀鯛である。 ・ よく観ると各鱗に 黄斑が見える。 これが名前の由来である。 ・ しかし他の魚は どうも 出歯雀鯛のようである。 何故ただ1匹だけ 黄星なのか? ・ いつもは群れを 作って泳いでいるのに。 それとも自らを 出歯雀鯛と信じて いるのだろうか? |
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デバスズメダイ 出歯雀鯛 Blue Green Chromis 英名は青から緑へと 宝石のように 煌く姿を現してる。 ・ 確かに出歯なのだが 出歯雀鯛では 美の片鱗も感じられ無い。 余りにも可哀想。 ・ 明るい珊瑚礁の 光を浴びて宝石のように 色を変え煌く姿には いつも心を奪われる。 ・ 真っ白な珊瑚を選んで 自らの美しさを 演出するなんて 憎いね! |
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クロモドリス・ウィラニ Chromodoris Willani これでもかと まるで駄目押しを するかのように 更に美味しそうな ケーキが登場。 ・ 太白を裏漉しし バターと蜂蜜を入れて よくホイップしたクリーム を乗せると こんなケーキが 出来るんだけど明日の クリスマス本番には 期待できるかな? ・ なんぞと妄想を 膨らませてウィラニ君を じーっと見つめる。 |
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黄色疣海牛 Phyllidia Ocellata パイナップル海牛と 同じく黄色で楕円だが こちらには疣がある。 ・ 黒斑に白い斑が 混じっている。 この白斑が成長して 白疣になった海牛もいる。 ・ 今夜はクリスマスイブ。 若しかすると レストランではこの 海牛のような 美味しそうなケーキを 出してくれるかなと 期待したが残念。 ・ いつもと同じ学食でした。 |
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花蓑笠子 Red Lion Fish パプアニューギニア のシンシンと同じような 戦闘の舞踏が フィジーにもある。 ・ 木の皮を薄くのばして 編んだタバで 花蓑笠子のように 身を飾り勇壮に舞う メケである。 ・ ビーチコマ-島でも メケショーが ディナー後に演じられる。 ・ ラピタ人が齎した 文明が豊かさを生み 富の奪い合いが始まり メケが生まれたとか。 ・ 蓑笠子君の飾りも 戦闘用なのかい? |
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透明度悪し サラマンダ ここママヌザには 2つレックサイトがある。 1つは島の直ぐ近くの B26爆撃機。 もう1つが40m程の クルーズ船・サラマンダ。 ・ いずれも浮遊物が多く 観るに値しない。 魚は透明度が悪くても 近づけば何とか 写真は撮れる。 ・ だが沈船や沈飛行機は 被写体までの距離が 長すぎて浮遊物が遮り ご覧の通り 『雪が降る』状態。 |
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Merry Xmas ! なんだか朝から 皆うきうきして笑顔一杯で 口々に 「Merry Xmas!」 ・ そうかこの国は耶蘇教だ。 12月25日は 太陽の新生を祝う 《冬至の祭り》で今日から 北半球には太陽が 還ってくるんだ。 ・ でもここは南半球。 去ってしまう太陽に別れを 惜しむのかな? ・ ニュージーランドから 夏休みでやって来た エミーがサンタの帽子で ダイビング。 ・ 一緒に記念写真を ハイ、パチリ! |
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満月のクリスマス 2007年12月25日Fiji 赫奕たる太陽が西に沈む。 《星の王子さま》のように身体をちょっと東に移したら 島の反対側から満月が浩々と昇った。 蒼い珊瑚礁の海が月面の反射光を受けて 蒼銀の光を揺らす。 蒼銀の光の中で小さな小さな船が微かな影を落す。 ・ 1億5千万kmの虚空を切り裂いてやって来た太陽光が 月の大洋や巨大山脈に激突し再び虚空に飛び出し 地球の珊瑚海にやって来たんだ。 その光が今、小さな小さな船を抱きしめているんだね。 哀しいまでに慈愛に満ち満ちた光! ・ 小さな船の旅人は人類初の大航海を成し遂げた3千年前のラピタ人。 |
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《A》 小さな島へ