シャルムエルシェイク・ダイビング
珊瑚海・・・・・・・もう1つのヒマラヤ
其の8
Sharm el Sheikh
撮影日:2006年7月 場所:エジプト・紅海・シャルムエルシェイク
撮影or編集:坂原忠清
珊瑚の成育 | 4 | 透明度 | 5 | 魚影 | 4 | 静けさ(ダイバー数) | 2 | 周辺環境(汚染等) | 4 |
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総合評価・・・《4》
アフリカ大陸とアラビア半島の広大な砂漠に引かれた1本の群青の帯・紅海。 イエメンとシブチに挟まれたマンタブ海峡は実に狭い。 海峡はアラビア海から紅海を遮断し、紅海を巨大な湖に変えた。 砂漠の湖・紅海は水分が蒸発し死海のように塩分を増し 河川汚染が無い為、唯ひたすらに透明度を高める。 ・ 年間降雨日がたったの2日。 草木1本の生命の存在すら許さぬカラカラの赤茶けた熱砂の大地に 突如出現した人工都市・シャルムエルシェイク。 人工都市は人類が遠い未来で実現するであろう月面植民地を彷彿とさせる。 イスラエル人の造った熱砂の月面都市に世界中からダイバーが集う。 狙いは透明度の高い紅海でのダイビング。 人工都市の海で潜水服を着たダイバーが空気ボンベを背負っている光景は この地が太陽系第三惑星であることを忘れさせる。 ・ 人工都市・シャルムエルシェイクの北西400kmギーザにある クフ王のピラミッドには2隻の大型木造船が収められていた。 太陽神ラーが天空を航行する為の《星の船》と《夜の船》と考えられている。 悠久5000年の彼方で宇宙への旅立ちを目論んだ末裔の幻影が 蒼く澄んだ紅海を深遠な宇宙に変える。 |
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太陽は時速1,666kmで 西に飛ぶ。 MS965便が太陽を追って 西へ時速850kmで飛ぶ。 その差816kmが 機内で認識出来る太陽速度。 ・ つまりMS965便の 搭乗人である私は 2倍に延びた時間に 閉じ込められて しまったのだ。 ・ この閉塞空間に耐えるには ワインとビアが不可欠。 しかしMS便はエジプト航空。 つまりイスラムの国の飛行機。 《インシャラー》に酒は無い 地獄だ! ・ 2倍に延びた時間の中で やっと太陽が沈む。 |
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アフリカ大陸へ |
エジプトだ! カイロだ! まるで初めて外国旅行に出た 少年のように嬉しい。 ついに酒無しで14時間の 閉塞空間に耐えたのだ。 ・ あたかも14年間牢獄に 繋がれていて 今正に出獄の瞬間のような。 ・ 明日、更に飛行機を 乗り継がねばならぬが そんなのは目じゃない。 ・ 町の夜景が これ程愛おしいなんて! |
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カイロ直行14時間 |
2倍に延びた時間の彼方に 悠久8千年の時空が いきなり開けた。 ・ 豊かな森に覆われた 北東アフリカは1万年前から 乾燥化が始まった。 緑を求めて人々は ナイル河周辺に集まり 新石器時代の 初期農耕社会を形成した。 ・ ナイルの氾濫は 破壊と豊穣をもたらし 最初の文化・バダーリナカーダ を生み出した。 ・ 文化は継承されやがて 巨大な石造建築へと花開く。 |
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赤色花崗岩の流域殿 |
乾燥化が始まって 5千年の星霜を経 王朝時代から 古王国時代へと歴史は 刻まれる。 ・ 第4王朝期 人類は知の総てを傾注し 無限に広がる 宇宙に対して 途轍もない挑戦を始めた。 ・ 後世の人々は 挑戦に対してこう言った。 《古代エジプト人の 空白な空間を恐れての 抽象衝動》 |
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カーフラ−王・スフィンクス |
文明らしきものが 芽生えたとは言え 5千年前の人類は 非力であった。 ・ 狩猟採取から一歩踏み出し 自ら作り出す農耕へと 駒を進めたものの 生活実態は野生動物に 限りなく近かった。 ・ 知の総てを傾注しても 出来ることは 高が知れている。 数百万個の巨石を天空に 突き立て 天に到る回廊を造るなんて 不可能そのもの。 |
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クフ王のピラミッド |
広大な砂漠と 底知れぬ深みを 湛える天空。 ・ 天と地の無限を目前にして 2つの無限に 回廊を穿ちたいとの衝動は ギーザで実行に移された。 ・ 回廊とロケットを兼ねた ピラミッド ピラミッドを守護する スフィンクス 宇宙飛行士の石棺を 収めた流域殿、葬祭殿 そしてクフのピラミッドには 補助ロケット《太陽の船》。 ・ 宇宙飛行士は 第4王朝の王達であった。 |
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古王国第四王朝墓地群 |
「旧約聖書」「創世記」 「出エジプト記」そしてモーセ。 ・ 背後に迫るエジプト軍勢 行く手を遮る紅海。 絶体絶命のイスラエル人。 ・ モーセの祈りによって 紅海が裂け イスラエル人はシナイ半島へ。 海の裂け目は閉じ エジプト軍は激しい渦に 全て呑み込まれてしまう。 ・ 3500年前の 旧約聖書の世界が眼下に 渺茫と展開する。 シャルムエルシェイクへの 着陸態勢に入った。 |
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モーセ十戒の山脈・シナイ山 |
イスラエルは1967年 第3次中東戦争で エジプト軍を破り シナイ半島を占領。 ・ この緑の絶えた不毛な地 シャルムエルシェイクに イスラエル人は ダイビング拠点としての 人工都市の建設を始めた。 ・ 第4次中東戦争で・ イスラエル不敗神話を破り エジプトはシナイ半島を奪還。 人工都市は エジプトに引き継がれる。 ・ 2〜30人乗りのDV船が 砂漠の港に集まる。 その数300隻に及ぶと言う。 |
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砂漠山地と紅海・シャルムエルシェイク |
たくさんの船の集まる港は 船の排水等で汚れ濁る。 ところがここ紅海の港は 透明なのである。 ・ 港の浜では 透明な水と戯れ泳ぎ シュノーケリングを 楽しんでいる。 港とマリンスポーツが 同居しているのだ。 ・ 荒々しい砂漠の隆起は 海中でも展開。 変化に富んだDVで 紅海への一歩を記す。 |
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ダイビング開始 |
光と生命の饗宴 太陽が出ると気温は 急上昇し42度を軽く超える。 天候は連日快晴。 木陰が無いので外出は危険。 樹木は高級ホテルに僅か 見られるのみ。 在るは唯荒涼たる 赤茶けた熱砂の大地。 |
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だが海面を境にして 地獄は生命溢るる極彩色へと 相貌を激変する。 海面は宇宙の真空と 生命圏とのシェルター。 ・ ・ ・ 遠い未来の思い出! 月面基地のドーム居住区に 今私はいるのだ。 |
紅海を代表する巾着鯛。 体側の黄色の帯が なんとも渋い。 パンゲアから 分裂しつつある アフリカ大陸の文様 を連想させる。 ・ アフリカ大陸は更に 分裂しシナイ半島との 間に紅海を生んだ。 ・ この黄色い文様にも 紅海の亀裂が 進行しつつある。 もしかするとこれは アフリカ歴史を刻んだ 貴重な資料? |
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背高奴・Arabian Angel Fish |
何を考えているのか 教えて欲しいと思って 静かに近づき 目と目を合わせる。 ・ 目が僅かにきょろりと動く。 警戒してるのか 興味を示しているのか? 暫く暗い洞窟の中で じっとしている。 ・ 一刀鯛科は群れが多いのに 珍しく2尾のみ。 光を当てたら 暗闇の中で 緑色に輝いた。 |
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赤松傘・Bigscale Soldier Fish |
「暗黒舞踏団」の あの妖しい 摩訶不思議な動きは この蓑笠子からの盗作? ・ 泳いでいるのか 舞っているのか はたまた単に 蠢いているだけなのか? ・ それにしても憎い。 スポットライトを浴びながら その効果を充分に発揮する 演出効果を心得ている。 彼は背景にいつも 漆黒の宇宙を選ぶ。 |
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花蓑笠子・Red Lion Fish |
クダゴンベ 管権兵衛 Long Nose Hawk Fish 名前が気に入った。 クダゴンベ。 赤い海団扇を棲家にして 本人は保護色のつもり。 ・ まっ! 模様も色も 似ていなくはないが 保護色にしては落第だね。 |
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トガリエビス 尖り恵比寿 Long Jawed Squirre Fish 彼も一刀鯛科の仲間。 なかなかいい顔なので 近づいて つい話しかけてしまう。 ・ 君暗闇が好きだね。 いつもひっそりと 佇んでいて静けさが 伝わってきそう。 ・ そうか君も 漆黒の宇宙への 使者なのか! |
祝100DVs 26・7・2006・紅海 えっ! 次が100本目。 それじゃお祝いの 旗でも作ろうか? ・ 急遽,船上で旗作り。 タオルにマジックで 「祝100」と 大きく書いて 海中で広げる。 ・ あれっ! 裏表が逆だ。 上下も逆だよ村上さん。 |
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祝200DVs 31・7・2006・紅海 クルーズ船でDV仲間が Tシャツを回して メッセージとサイン を書き込む。 英語、仏語、独語、日本語 これは伊語か? ・ Ras Gamila エジプト語で「美しき岬」と 名づけられたDVポイントで 200本目のDV達成! 坂原の潜水時間は 計158時間03分。 |
テングハギ 天狗萩 Blues Spine Unicorn Fish 顔は馬に似て額に 一角を突き出している 伝説の動物一角獣。 その角で作った杯には 解毒作用があると言う。 ・ 紅海のラスモハマッドには こいつの海バージョンが 群れて回遊してる。 ・ 陸の幻想を 海の中で実現した天狗萩は どんな魔力を 秘めているのだろうか? そう言えば この辺りは沈船ばかり。 |
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ヘラヤガラ 箆矢柄 Trumpet Fish 魔力を秘めた目に 射竦められてしまった。 ・ 見慣れたいつもの トランペット魚君の目とは とても思えない。 強烈な光をも呑み込む ブラックホール。 ・ 一角獣の角と この漆黒の目が連携して 確かに紅海に奇跡を 齎しているのだ。 |
実はこれは 旗立鯛では無い。 黒縞の間が黄色なのは 紅海とマンタブ海峡を 挟んだアデン湾にしか 棲息しない。 ・ つまりこいつは 紅海の奇跡が生んだ 固有種の1つなのだ。 棲息域が狭く こいつを撮る為にだけ 紅海に来るダイバーも たくさん居るとか。 |
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旗立鯛・Red Sea banner Fish |
これまた紅海の固有種。 従って似てはいるが 紅尾蝶々魚では無い。 ・ 紅尾の紅と紅海は イメージがストレートに 結びつくが 紅海の紅は藻類が 演出している。 ・ 海水の塩分濃度は4% 紅海では 5%を超える。 従って浮力が大きくなり 無重力調整をする為に ダイバーはウエイトを 増やさねばならない。 ・ この塩分と浮力が紅海 に奇跡を齎すのか? |
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紅尾蝶々魚・Crown Butterfly Fish |
浮力が高まり 天空に吸い込まれると 血中に過剰に溶け込んだ 窒素が気泡となって 血管に生じ即 死に至る。 潜水病である。 ・ かつてインフレーターが 故障し急激にジャケットに エアーが流入し天空に 吸い込まれた事があった。 ・ 頭上に回遊していた バラクーダの群れを 突き破って天空に 出た瞬間 死は目前にあった。 |
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黒鰭カマス・Black Fin Barracuda |
「エンジェルフィッシュ の皇帝」との名称に 異存は無い。 ・ 夜光塗料のような 藍紫の縁取りは 暗黒を抑えて 充分に美しい。 ・ 暗黒に潜む目は ブラックホールに隠された 異次元の視点。 ・ 闇の皇帝は 異次元の視点から 何を見ているのか? |
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縦縞巾着鯛・Emperor Angel Fish |
目の前を悠然と回遊する 群れを捉えた時は 浪人鯵と思っていたのだが 体側に鯵特有のギザギザ 稜鱗(ぜいご)が無い。 ・ 図鑑の旅を1週間続け 黒鯛と同定。 しかし やはり納得いかない。 ・ ネットで調べ更に 数種の図鑑を照合し 現在もっとも近い候補が クロメジナ。 だが鰓蓋、胸鰭の基部は 黒くない。 となると残るは 浜笛吹鯛? |
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浜笛吹鯛・Spangled Emperor? |
何処に魚が居るんだ? 動かないと分からん。 でっかい図体して 何で保護色なんだ。 ・ とてもこいつを襲って 食う奴が居るとは 思えないのだが。 目まで保護色で隠して。 そうか襲われるのを 防ぐのではなくて 獲物を襲うための カモフラージュか! ・ となると 金魚花鯛危うし! |
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絣羽太・Brown Marbled Grouper |
地味な色だけど 実にお洒落だね。 この文様が欲しくて 世界の珊瑚海で 何十回と シャッター切ったんだ。 ・ でも君シャイで 直ぐ逃げちゃうんだよね。 で、中々撮れなくて 紅海でやっと撮れたよ。 ・ 「眼鏡持ちの魚」なんて 変な和名を付けられたけど おでこの出っ張りが 小さいね。雌かな? でも雌ならもっと 白っぽいはずだし。 |
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ナポレオン・Napoleon Fish |
「彷徨えるイスラエル人」 頭上のシュノーケラーが そんな風に見える。 ・ 映像は「出埃及記」に 重なる。 ・ 第3次中東戦争で 埃及(エジプト)から シナイ半島を奪った イスラエル。 何故彼らは 砂漠の民・ベドウィンさえ 住めない 過酷な砂漠の地に敢えて 人口都市を造ったのか? その解が頭上にある。 ・ 彼らは今正に モーセに導かれ紅海を 渡っているのだ。 |
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天空のシュノーケラー |
大きな岩場から 飛び出たら この髭親父と ぶつかりそうになった。 ・ この髭親父 一向に驚く風もなく 縁先に座りこんだ ご隠居みたいに 珊瑚に座り続け動かない。 ・ それにしても権兵衛とは ぴったりのネーミングだね。 いっそのこと 《髭権兵衛》 にすれば良かったのに。 |
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星権兵衛・Frecled Hawk Fish |
金魚花鯛 Scalefin Fairy Basslet あんまり明るくて あんまり沢山金魚が居て もしかすると ここ都会のマンションの 蛍光灯に照らされた 玄関にある水槽? |
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その水槽のラベルを見ると 《太陽系第3惑星》 ・ となるとこの水槽を ここに置いたのは誰だ? ここで何の 実験をしてるんだ? ・ この水槽の生命は マンションの住人が 飽きて捨ててしまう前に この水槽から脱出 出来るのか? ・ あまりにも進化が遅く 唯単に殺し合いをするだけ の生命であったなら 多分捨てられて しまうのだ。 |
背鰭の3番目の棘が 長く伸びている。 これが雄の特徴である。 雌の方が圧倒的に多い。 ・ 子孫を効率よく残すため 雌性先熟の性転換をする。 つまり最初は皆雌として 成熟し子孫を残し その後で雄になる。 ・ 植物では自家受粉の 弊害を避けるため雄蕊が 遅れて熟す種がある。 ・ 人間が雌性先熟になったら 母体験者しか雄に なれないことになる。 そうなると戦争は 激減する? |
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金魚花鯛・(雄)Scalefin Fairy Basslet |
「彷徨えるイスラエル人」は 今この瞬間にも レバノンのベイルートを 空爆し、敵を殲滅する為 レバノンに侵攻し ヒズボラと戦っている。 ・ イスラエル国家建設の 1948年以来 アラブ諸国と中東戦争を 展開してきた ヘブライ王国の末裔は 紀元前からのヘブライを 未来永劫に引き継ぐ。 ・ 《ヘブライ》とは 《神と戦う者》の意。 ・ この河豚まるで 紅海に仕掛けられた 機雷みたいでつい脱線。 |
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黒点河豚・Masked Puffer Fish |
機雷から齎される 血生臭いイマージュを 払拭するように 爽やかな青い舞姫達が ゆったりと天空を舞う。 ・ 「神と戦う」なんて 恐れ多いこと考えないで 海の藍に溶け込んで 私のようにLunarに なってみたら? ・ Lunaは太陽神ラーの 光を受けて その光で輝き 初めて存在出来るの。 ・ 神は受け入れるか 戦うかのどちらか。 でも河豚君はヘブライを 選んでしまったのね。 |
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花高砂・Lunar Fusilier |
金色蝶々魚 Golden Butterfly Fish 和名は存在しない。 敢えて付けるなら 「満月蝶々魚」 だがここでは直訳名 にしておこう。 ・ これ又紅海の固有種。 パンダのように目の縁に 模様がある。 いつもペアで珊瑚の陰を 渡り泳いでいる。 |
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紅海蝶斑 Red Sea Raccoon Butterfly Fish 似てるが蝶斑ではない。 直訳すると 「紅海の洗い熊蝶々魚」 そう言われると確かに 狸のような洗い熊の顔。 ・ 太陽神ラーは 「星の船」に乗って 天空を西に駆け 「夜の船」でに東に戻るため 漆黒を駆けた。 まるで漆黒の灯りのごとく 紅海の魚は 月の灯をかざす。 |
棘蝶々魚は黄色の 背鰭に黒斑がある。 何故か 紅海の魚には無い。 つまりこれも紅海固有種。 ・ 紅海のアフリカ側岸と アラビア側岸を見比べると 一目瞭然! 紅海は地殻変動によって 陸が裂かれて出来た海。 ・ 最初の裂け目に 注ぎ込んだ海水は 死海を成し 裂け目の進行によって 大海となり 勇敢な生命が潜入。 そこで独自の進化が 始まったのであろうか? |
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棘蝶々魚・Threadfin Butterfly Fish |
こんなところで 小判鮫君に逢うなんて 驚いたね! モルジブ以来だね。 あの時はコロニーに 招待されたので 沢山の仲間がいたけど 今日は1人? ・ ところでここは紅海 君も独自の進化を遂げて いるのかい? ・ 小判の溝数が多いとか? 数えてみると24本あるね。 紅海は浮力が大きいから 吸着した魚から 離れないように溝が 多いのかい? |
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小判鮫・Shark Sucker |
奴エイ Blue Spotted Reef Stingray この鋭い赤い目。 いつもは砂を被って 身を隠してしまうので この鋭い目も青い斑点も こんなに鮮やかには 見えないんだ。 ・ 1つ1つの藍が まるでそのまま広大な 宇宙のようだよ。 1つの藍を じっと見つめていると 吸い込まれて もう1つの世界へ 落ち込んでしまいそう。 |
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ところで本当は 何のためにそんな青斑を 散らしているの? ・ 保護色にはならないし この青斑に魅かれて 獲物がやって来るとは 思えないし。 ・ もしかすると 宇宙の預言者の印? こんな風に無数の宇宙を 背負って最高レベルの 知的存在は時空を 羽ばたいているの? |
可愛い目! そんな瞳でじーっと 見つめられたら君の 恐ろしい必殺技を忘れて つい近寄って 触りたくなってしまうね。 ・ 見えないけど可動性の 棘を持っているんだって。 その黒点の1つ1つに 棘があって 接触部分があると反応し 棘が必要に応じて 移動し敵を やっつけるのかな? ・ 70cmにもなるんだって。 |
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鼠河豚・Spot-fin Porcupine Fish |
何処の珊瑚海に行っても ほぼ確実に出逢う。 紅海ではもしかすると 独自の進化を 遂げていないか? しっかり観察。 ・ 頭から顎にかけて 目上を走る黒帯と 胸鰭を通る黒帯。 この前から2本目の 黒帯の腹部に黒斑が あれば燕魚だが これには無い。 つまりこれはアカククリ。 ・ 幼魚の黒い体は オレンジに縁取られ とても美しい。 赤で括られているので アカククリ。 独自の進化無し。 |
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赤括・Pinnate Spade Fish |
ヒレナガハギ 鰭長萩 Sail Fin Tang 幼魚は全体が鮮やかな 黄色でとても目立つが 成魚はご覧のように 大変地味である。 大きく発達した背鰭、尾鰭が 特徴であるが 中々広げてはくれない。 ・ 帆を張った姿を収めようと 連日追ったが Sail Finは撮れなかった。 |
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バラハタ Red Sea Coral Cod こんな風に無数の宇宙を 背負って最高レベルの 知的存在は時空を 羽ばたいているの? ・ 奴エイに問いかけたら 「おいらだって沢山 宇宙を鏤めてるよ」と 薔薇羽太。 ・ そうか 宇宙なんてきっと そんなもんなんだ。 |
ピカソとは よくも付けたり。 最高レベルの知的感覚 何てものがあるとしたら かくの如しかと 思わせる。 ・ ピカソが紅海を 訪れたことがあるか否か 知らぬが ピカソが紅海に請われて 描いたに違いない。 ・ この文様はどの魚の デザインにも 分類出来ない程 特異である。 ・ 紅海の固有種は何を 伝えようと試みてるのか? |
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ピカソ紋柄皮剥・Arabian Picaso Fish |
極め付きは 赤い磯巾着である。 ・ 紫、緑、しろ、黄色、橙 茶等、磯巾着が カラフルなのは知っていたが まさか赤い千手磯巾着に お目にかかるとは。 ・ 石珊瑚と同じ六放珊瑚の 仲間でありながら 石灰質の骨格を持たず 剥き出しのポリプから 直接触手を広げている。 ・ 変幻自在で触手を 伸ばすと鮮紅色絨毯になり 閉じると美しい球状になる。 ・ まるで紅海で生まれた 太陽神ラーのよう。 |
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千手磯巾着・Radianthus Ritteri |
生命を拒否した 月面擬きの過酷な砂漠で 生命を守るシェルター無しに 生きる奇跡の知的生命。 ・ 騎馬に長じ槍を使う。 駱駝を飼って砂漠の 奥地を遊牧する。 気位は 中世の騎士のように高く 最も高貴な民と 自負しているベドウィン。 ・ DV最後の夜 ホテルの広大な庭に ベドウィンが駱駝を連れて やって来た。 ベドウィンパーティーが 開かれるらしい。 ・ 夜の月面基地に座す ベドウィンの駱駝が ゆっくり首を巡らし 私をじーっと見つめる。 いつか見た 遠い未来の思い出。 |
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ベドウィン族 | 定住せずテント生活をするアラビア人を アラブと呼ぶ。アラブは砂漠周辺で暮らすシュワージャと砂漠の民ベドウィンの2族。 |
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第四王朝墓地群 | ギザ第二ピラミッド | スフィンクス | 港のDV船 | 部屋から野外劇場 |
墨着ベラ(?) | 紋着ハギの仲間? | 金魚花鯛 | 錦奴 | 背高奴 |
橙色熊ノ実 | 青海亀 | 奴エイ | 毒ウツボ | 六線雀鯛 |
鰭長奴 | 旗立鯊 | 疣肌花野菜珊瑚 | 花蓑笠子 |