アポ島DV

アポ島DV:DS(Diving Site): @ Front Church A Rock B Kan Oran
             E Mamusa Point F Sanctuary


花蓑笠子ハナミノカサゴ
Red Lion Fish (DS:Front Church )

アポ島は忘れられない島の1つである。
ダイバーの犇めくセブでDVライセンスをとってセブ周辺を
潜っていたが、どうも人ばかりで面白くない。
3度めの海外DVでこの島を訪れ初めて求めていた海に出逢ったと実感。

米国イリノイ州にあるジョン・G・シェッド水族館では、
4700万米ドル(40億円)を注ぎ込んでアポ島を面積27000平方フィートで
再現するレクリエーション施設建設に2003年から着手したと云う。
シェッドのエキスパートたちのアポ島への惚れかたはとても半端じゃない。

そのアポ島の花蓑笠子が《ようこそ、アポ島へ!》と華麗な舞踏で迎えてくれた。



藍筋天竺鯛・Ring-Tail Cardinalfish
アオスジテンジクダイ

花蓑笠子Red Lionfish 
ハナミノカサゴ
お馴染みの華麗なる舞姫。
赤獅子との英名だが
こいつは珍しく黒尽(ずくめ) 。

風を孕んだ帆船のたおやかな帆になり
時には雌を呼ぶ孔雀の
極彩色の羽にもなる花蓑笠子の
胸鰭が畳まれている。
こうなると蓑笠子との区別がつかない。

尾鰭に顕著な斑紋が
在るか否かで同定するしかない。
右下に辛うじて見える尾鰭に
黒の斑紋を確認。
これで花蓑笠子と判定。
とても似ているのだ。
青鼻天竺鯛と黒星石持は
同じ天竺鯛科の青筋天竺鯛と
そっくりな上に
小さいので見分けられない。

青筋なんぞは体長たったの3cm。
青鼻と青筋は眼の中央に
黒帯が走り
その上下に碧い蛍光色が輝き
どう見ても同じ。

同定の決め手は
尾鰭基部の黒帯にある。
黒星と青筋にある黒帯が
青鼻には無いのだ。

殿様鯛・Mirror butterflyfish
トノサマダイ

紋付赤ヒメジ・yellowstripe goatfish
モンツキアカヒメジ





浜熊之実・Tomato Anemone Fish
ハマクマノミ

疣足海羊歯・Feather Star
イボアシウミシダ
 でけえー!
珊瑚礁に紛れ動きを
止めていた飛白羽太が瞬時に
舞い上がり
大きな波動が伝わってくる。

魚眼の死角である真後ろから追う。
フィンを全力で上下させ
カメラを前方に突き出し
最大にズームアップし迫る。

白い珊瑚の上で
停止するかと期待したが
珊瑚の丘を超え消えてしまった。
眼の上が白くなっているので
なんだか、すらっと呆けて
いるような
眼の焦点がはぐらかされるような。

おまけに眼の前方に
白いほくろを付けていて更に
焦点がずらされる。

こいつは雄である。
顎と鰭に注目。
青髭と思しき青く塗られた部分と
鰭の黄色い縁取り。
これが動かぬ証拠。
雌は青髭は無く鰭は黒の縁取り。

星紋柄・Gilded Trigger Fish
ホシモンガラ(♂)

飛白羽太・Potato Grouper
カスリハタ




赤縁竜宮海牛・Nembrotha Kubaryana
アカフチリュウグウ

白管海綿Tube Sponge
シロクダカイメン
 そっくりではないか!
そうあのクラインの壺に。
4次元と曲率0の5次元無くして
我々の存在する世界には
造り出せぬ境界・表裏の無い壺。

円筒の上下をそのまま繋ぐと
ドーナツのようなトーラスが出来るが
円周の向きを逆に繋ぐ
自己交差をさせると理論上は
クラインの壺が誕生する。

海では4次元も5次元も必要とぜず
クラインが生まれるんだ。
悔しいな!
蒼の蛍光色が透明な
海水に揺らめいて、もっとどっきと
するような鮮やかさなのだが。
これではまるっきり
昼行燈(ひるあんどん)じゃないか。

朱だってもっともっと毒々しくて
迫力あるのだが・・・。
さてこいつ散歩が大好きで
結構速いのだ。

精嚢のような白いぼんぼりを付けて
散歩する赤鬼ガゼが
動画サイトにも投稿されているぜ。
観てごらんよ!

赤鬼ガゼ・Red Urchin
アカオニガゼ

霞蝶々魚・Pyramid Butterfly Fish
カスミチョウチョウウオ




青海亀・Green Turtle
アオウミガメ

銀亀鯵・Bigeye Trevally
ギンガメアジ
 雄が育児嚢を腹部や尾部に持ち
雌の産んだ卵を孵化させる。
で、こいつはどっちなんだろうと
じっくり観察したが
棘とげ(Thorny)の間には
何も見えない。

波が来て海水が揺れたら
実に頼りなくふらふらと流される。
尻尾で海藻に巻き付こうと
試みるが失敗。

やっと着地し、ほっと一安心。
これでも魚の仲間かと
思わず要らぬ心配をしてしまう。
てっきり赤括りと思って
シャッターを切っていたが
それにしては
外縁部が赤く括られていない。

まあ、そんな奴も偶にはいるさ。
位にしか思っていなかったが
同じ饅頭鯛科の
歴とした別物・南洋燕魚であった。

これは幼魚であるが
成魚になると赤も南も黒縁になり
2本の黒帯を掛け
益々区別が出来なくなる。

南洋燕魚・Orbicular Bat Fish
ナンヨウツバメウオ

茨竜・Thorny Seahorse
イバラタツ




蝶斑・Raccoon Butterflyfish
チョウハン

冠武鯛・Buffalo fish
カンムリブダイ
坂原様

こんにちは。
あけましておめでとうございます。
本当にご無沙汰しておりますが、
お元気でしょうか?

いただいたお写真ですが、
全身が写っていないので
断言はできないのですが、
おそらく
チョウハン(チョウチョウウオの仲間)かと。

カミギンにいらっしゃってたんですね。
羨ましいです。
サウスレイテは私はまだ行ってないのですが、
とてもおもしろそうですよ。

ソコロは、WTPのクルーズは
今年
2回(2月と3月)に開催されます。
2月のほうはまだ
席に余裕ありと聞いていますが・・・

ガラパゴスに行かれた方には
少し物足りないかもしれませんが、

秘境という意味ではとても興味深い海でしたよ。
ということで、またどこかでお会いできますことを!
ダイビング・ドット・コミュ
後藤
(2011年1月7日)

蝶斑は紅海での固有種・紅海蝶斑
を始めとして何度か当HPにも
載せているのだが頭部だけの画像
では蝶斑と同定出来ず
後藤さんに同定依頼。
さすがプロ、実に適確な同定であった。


紫花鯛Purple Queen
パープルビューティー

隠熊之実・False Clown Anemone Fish
カクレクマノミ



《C》 スミロン島周辺 




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