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1ー2022年  睦月




 謹賀新年22 元旦は三つ峠へ初山行
2022年1月1日(土)晴 毛無山頂で

真正面の凍てついた不尽山と対峙する。
3776mの舞い狂う雪煙が、毛無山の山巓に佇む仙人を呑み込む。
凍てついた雪嵐が刹那にして、仙人をヒマラヤの未踏峰へ拉致する。


三つ峠山からの南北アルプス 2022年1月1日(土)晴 
山荘で収穫した林檎を持って
赤石から荒川三山へと
山稜逍遥を愉しんだのは
9年前の2013年10月。

68歳の誕生日に
新雪に耀く 北岳から農鳥岳
駆け巡った2012年10月。
足繫く通い続けた
北岳バットレスの岩壁が迫る。

未だたっぷり残り雪を孕んだ
八ヶ岳を山荘から日帰り
走り抜けたのは
2011年5月4日だったかな!
雪の北アルプスの最も
新しい記憶は、5年前の
陽介君と堪能した
西穂高岳の氷壁登攀
 
笠ヶ岳から槍ヶ岳、南岳
長い縦走に酔いしれた
2015年の山旅。
モルゲンロート、アーべンロートの
光に満ちた
幻想そのものであった。

北穂高のHP記録
開けないので新たにリンク
させようと古い記録を辿る。
あった!
11年前の2011年10月だ。
 
三つ峠山からの北アルプス 2022年1月1日(土)晴 


三つ峠山から冬靴履いて下山
 

 





ブラックホールへ


 アインシュタインと三島由紀夫、触媒となる
奥庭の緑啄木鳥と高芝山から昇る満月豊穣の海。
山荘は森羅万象の背景を描く絵描きとなって、
いつも仙人を愉しませる。

アインシュタインの特異点と三島の切腹が、
何処でどう繋がるかを緑啄木鳥と満月が
サジェスチョンしてくれるに違いないと、
緑啄木鳥に跨って満月を追って2021年は終わった。


事象の地平線を超えてしまうと
認識の手段は絶たれ、
漆黒孔へまっしぐらに落込む以外に術はない。

山荘仙人の認識地平線
シュヴァルツシルト半径を残存時間に変換し、
森や山を逍遥する日々が続いている。

さあ、今年も緑啄木鳥に跨って、
仙人山と名付けた1002m巓を駆け巡るぞ!


認識の地平線が観えるぜ!




仙人墓守の氷の髭が見事!

墓守のボン・シルバーが、1メートル以上もの長い氷の髭に夜明けの光を孕ませ
仙人の仙の字に達しようと試みる。
今朝の山荘気温はー8.7℃で、仙の字に達するのは未だ未だ無理だな!
そりゃお前さんも緑啄木鳥や満月になって仙人と時空を翔びたいだろうが、
お前さんの氷髭が、
仙の字に達したら仲間に入れてあげようかな。

 


大根の白と山茶花の紅

未だ未熟な細い大根だけを
抜いて水洗いし干した。
1週間もしない内に甘さを増し、
このまま食べても
香ばしい甘い香りにうっとり!


山荘風物詩大根簾

柚、昆布、畑の鷹の爪など
入れて、煎り糠に漬ける。
ちょっと乾燥期間が長すぎて、
細い大根は堅くなり過ぎ、
水に浸し柔らかくして詰める。


1日干した白菜も漬ける

白菜は良く水洗いする。
何しろ無農薬なので、
紋白蝶が産みつけた卵が
季節を間違え孵化し、
ひょっこり青虫になって
潜んでいたりするのだ。


柚、鷹の爪、昆布で漬けこむ

日向ぼっこ白菜




痰切豆か吐切豆か!

奥庭の蝋梅
新L型煙突

雨の浸水を防ぐため
L型煙突にしたので、
新たな穴を屋根に空けた。
不安定な屋根上の作業で、
しかも武器は



平鉄板を切断するグラインダー
なので当然ながら
煙突に合わせた円形に
切り抜くことは叶わず要修正。
 

西畑のカリフラワー 
 
小さな茱萸の如き実




栗鼠が食べに来るかしら!

外円に合わせ、ペンチで波板を折り曲げ煙突にはめ込む。
さて折り曲げたカバー板を下向きにして、屋根側に向けるか、
上向きにして空側に向けるか、暫し思案。
約30cm方形の屋根材ガリバリウムの中央に
煙突大の同心円を2つ描き、円に16本の直径を引き、
先ず小円をグラインダーで切り抜く。
切り抜いた穴にグラインダーを入れて、
16本の直径に、中心から刃を当て切れ目を入れる。


栗なら大好物だけど松ぼっくりじゃ! 
 


屋根を外して穴あけ

新窯の煙突位置は此処じゃ!

さて丸い穴をどう開けるか!

 このあとモルタルで屋根と煙突の隙間を埋めることを考えると、下向きの方が仕上がりが奇麗になると判断し
煙突セット後モルタルを流し込む。
しかし雨水浸水防止が目的なら、上向きにすべきだと、仙人山に登りながら気付いた。

折り曲げた板を下向きにすれば、屋根との接合部ぐるりから浸水の惧れがあるが、
上向きなら切れ目を入れた16箇所だけの浸水で済むのだ。
最早やり直しは出来ない。やはり仙人は救い難き阿呆である。


金属切断機で径を16に切断!

これでどうだ!

煙突と窯を繋ぐ旧フランジ

新フランジに交換!

ぴかぴかフランジじゃ!

うーん、繋がらんぜ!




ヤバイ!明日は雪予報だぜ!
スタッドレスタイヤに交換

イオテラスのプランター2鉢を温室へ移動するだけなので、直ぐ終わると思っていたが、とんでもない誤算。
2鉢に差し込んでいた1m程の支柱にイルミネーションが3セット300個が掛けてある。
プランターを外すと当然ながら、その2本の支柱を別な方法で固定せねばならぬが、
そんなのテラスの手摺に縛り付けらればいいだけの話し。




重くてタイヤがはまらん!
  ところが手摺の上部はテラスの横板より飛び出しているので、
縛り付けるには飛び出ている部分と同じ幅の補助具が必要になる。
そこで先ずその補助具の製作に着手。
角材に支柱の入る穴を斜めに開けて、その両端に2本の斜め穴を開けて支柱を差し込み、
テラスに固定すればOK。
だが待てよ、支柱の径は8mmほどでそんな大きなドリルなんて無い。
 
ノーマルタイヤを作陶場へ
 
タイヤが逃げぬよう紐かけて!
 
体重かけてナット締め!
 
その上斜めに穴を開けるなんてかなり難しい。
で、穴あけを断念し角材の両端に支柱径の刻みを入れ、
その刻みに支柱を押し込み角材両端に釘打ちし、針金で固定。

これだけで1時間近くかかり、更にイルミネーションの
絡んだコードを解くのに1時間以上を費やし、
本日のメーンイベントである
スタッドレスタイヤ交換に、取り掛かることが出来たのは午後。

作陶場から2つの坂路を転がして重いスタッドレスタイヤをゲート前の駐車場まで運び、
どうにか冬準備完了。
明日に迫る寒気は数年に1度の厳しさで、3泊4日も居座るとか!


よーしこれでバッチリ! 



惜しい!あと数cmで仙まで届くぞ!

オイラが時空へ旅立つには宇宙基地が必要だな!
目の前の奥庭から葡萄畑に掛け、
空中テラスを張り出して、その上に宇宙基地を造る、
なんてのはどうだい!

そうかい。そうかいその覚悟は出来てるって!
それじゃ早速取り掛かるべし。
墓守のボン・シルバーを騙くらかすなよ。
森に棲むみーんなが、仙人の呟きを聴いてるからな!
そりゃお前さんも緑啄木鳥や満月になって
仙人と時空を翔びたいだろうが、
お前さんの氷髭が、
仙の字に達したら仲間に入れてあげようかな。


まさか忘れたとは言わせないぜ!このセリフ。
よーく観てごらんよ、あと数センチで《仙》に届くぜ!
時空への旅人にオイラも加えろよ!


雪だ!バイクで走れないか!


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