珊瑚海其の34の4・・・・・・・もう1つのヒマラヤ
その122の6ー2016年 |
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BGR & Uluru 撮影日:2016年1月20日~25日 場所:ケアンズ、ウルル・カタジュタNP 撮影&編集:坂原忠清 |
《D》 ウルル山逍遥 |
シャンパンで地球の臍ウルルに乾杯! Urulr Sunset View Area1月23日(土) 18:48 欣喜雀躍する探検家アーネスト・ジャイルを失意のどん底に陥れたのは馬であった。 限りなく広がる褐色の大地に、ポツンと飛び出たこの岩峰を、ヨーロッパ人として初めて目にしたアーネストは、 白銀の帯に淡い色彩を施した広大な塩湖を前に、前進を拒まれてしまったのだ。 美しい塩の帯は、幾重にも重なり中央部に満々と水を湛え、馬での渡渉は不可能であった。 翌年持ち込まれた駱駝によって、ウルル山は登られ測量されたが、 放たれた駱駝はその後増え続け、今ではカンガルー、エミューを抜いて棲息数は断突トップだとか! ・ 世界中からこの地球の臍を一目見ようと、観光客がやって来る。 夕焼けに燃えるウルル、夜明けに薔薇となって輝くウルルには夫々観察地点が設けられている。 褐色の大地にテーブルが置かれ、シャンパンやオードブルが用意され 食事を愉しみ乍ら、薔薇の瞬間を待つ。 |
ようこそアボリジニの聖なる山へ |
アボリジニの好きなガイド 沙和さんと 「芋虫って美味しいんですよ! 焼いて食べるんですけど、 お芋にバターを混ぜたような とろーとして 一度食べたらもう止まらない。 ・ 木の根を食べる芋虫で 大きくなると蛾になって、 飛んで行ってしまうので、 季節限定のおやつなんです」 ・ 「もっと美味しいのが、 カンガルーの尻尾なんです。 先ず焚火の上に尻尾を乗せて 毛を焼いてから、 炭火の中に入れて蒸し焼き。 それから皮を剥いて 関節の処でぶつ切りにして、 食べるんです」 |
「ばら肉とかスペアリブとか 骨近くの肉は美味しいでしょ。 カンガルーの尻尾は 足の役割を果たしているので、 美味さが凝縮されているんです。 ・ カンガルーは尻尾だけでなく、 脳味噌も美味しいし、 エミューの脂身なんか最高。 究極の味覚と云われる大蜥蜴なんか 出てきたら、 厳粛な儀式の最中だって 放っぽり出して アボリジニは狩りに熱中。 ・ ブッシュ・タッカーと呼ばれて いるアボリジニの食文化は、 今では世界の食通に 注目されているんです」 ・ 沙和さんは心底、 アボリジニが好きらしく、 アボリジニの話を始めると 最早止まらない。 |
果てしなき荒野の地平線が燃える |
夜明けを待つ |
ウルルの壮大な夜明け 1月24日(日) 5:17 |
満月が落ちる |
アボリジニの好んで食べる 芋虫やカンガルーの尻尾が 大好きと云う若いガイド沙和さんが、 夜明け前に迎えに来てくれる。 「一昨日まで1週間続けて 土砂降りの雨で ウルルの夕日は勿論、 |
さあ、食事にしよう |
赤く燃える 夜明けのウルルも観られず、 激しい雨に打たれながらのガイドで 哀しかったけど、 今回は昨日の夕日も 最高の美しさだったし、 今朝の朝日も観られそうで 嬉しい」と語る。 |
トレッキングに出発 |
ウルルの南東に位置する サンライズ・ビューイングエリア に一番乗り。 満月の残る展望台には 暖かい飲み物や スナック菓子が用意され、 東の空が真っ赤に燃え出す。 オーストラリア大陸のど真ん中で、 限りない半沙漠の地平線が 目覚め赤く染まり始める 光景は圧巻である。 |
不気味なまでの朝焼け |
やはり登山口は閉ざされたまま 登山口の北側に伸びる マラウオークに入りカンジュ渓谷まで、 遊歩道を散策。 左側の洞窟には アボリジニのカンガルーやエミューを 描いた壁画があり、 学校や集会場として使った、 波型に切り取られたやや大きな洞窟がある。 その後バスでウルルを一周して 反対側のクニヤウオークを散策。 |
NO ENTRY 登山用固定鎖の7,8番目が何者かによって切断 世界中の人々を惹きつけるオーラは、 この光だったのかと思わず肯いてしまう。 夜明けの神秘を堪能してから登山口に向かうが、 矢張り昨年10月27日以来 続いている登山禁止は 解除されておらず登山は断念。 |
左の大岩の直ぐ上の鎖が切断された |
子供の駱駝が寄って来る |
人影の絶えた駱駝牧場 リゾート内には無料のシャトルバスが 20分程の間隔で走っている。 リゾートから離れているこの駱駝牧場は、 指定しないと行ってくれない。 じゃ、帰りはどうするんだ? ・ 牧場に従業員が居れば電話でバスを要請。 で、安心して出かけたら、ありゃ! 従業員なんて居ないじゃないか? 帰りはこのギンギラ太陽の沙漠を歩いて帰るのか? |
お母さん駱駝は日向で昼寝 |
子供はいつも興味津々 |
お話ししようぜ! |
嫌だって!なんで? |
馬車でなく駱駝車発見! |
此処が一番気に入った! 観光地の筈なのに、見棄てられ従業員さえ居ない。 でも餌をやらねば駱駝が死んでしまうから、 数日に一度くらいは誰か来て、 餌を与えるのだろうが、人の気配は全くなし。 ・ 何だか寂しいのか駱駝も人恋しそうに、 寄って来て何か伝えようとモグモグ。 ここぞ正しく幼いころ棲んでいた 懐かしい心象世界。 |
これで4千kmもある砂漠を越えるのか |
カタジュタの岩峰見ゆ |
ワルパ、オルガのV字谷 |
野生動物に群がる蠅除け帽子 |
風の谷のナウシカの舞台だとか |
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炎天下の砂漠を黙々と |
カタジュタ風の谷 ≪風の谷のナウシカ≫の モデル地とかの噂もあるが監督は 否定してるとか。 「風の谷」は宮崎駿監督の名作映画 「風の谷のナウシカ」の 舞台の原案となった場所。 入り組んだ岩と岩の間を 吹き抜ける風の音は、 はかなくも美しく響き渡る。 |
崩壊礫岩の跡 |
カタジュタの岩峰群 |
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マラマラ Pussie Tail |
砂漠の植物 |
Verticordia chrysanthella |