仙人日記
   その98の32014年睦月
1月4週・・・STAP細胞に因んで山荘の初期化じゃ!

今週のBigニュース
STAP(Stimulus Triggerred Acquisition Pluripotency)細胞

1月31日(金)晴
 WE(1:12)6567歩.4596m、180 kca
KvF(1:16)、1510410km572、408kcal

そうそうビッグニュース。
1月29日(水)の夜10時に突然
飛び込んできたのは「刺激だけで新万能細胞」。
どうもiPS細胞とは全く異なる方法で
理研発生・再生科学総合研究センターの
小保方晴子(30)らが万能細胞の培養に成功し

STAP細胞
(Stimulus Triggerred Acquisition Pluripotency)と
名づけたとのこと。
刺激惹起性多能性獲得と名づけた
その万能細胞は
生命科学の常識を覆す方法で作られた。
若いマウスの脾臓から取り出した白血球の一種
リンパ球を紅茶程度の弱酸性液に25分間浸し、
その後に培養。

数日後に万能細胞特有の
蛋白質を持った細胞が出来たと言う。
こいつあー凄えーことになったぞ!
発見のきっかけは普通の細胞の中から
サイズの小さい幹細胞を取り出す細いガラス管。

内径0.3〜0.5mmのガラス管を通過した細胞が
受けた刺激、どうもこの刺激が
幹細胞を造るらしいと気づき、
毒素処理したり酸性の液体に浸したりと
細胞に刺激を加え試行錯誤を繰り返し
遂に培養に漕ぎ着けたのだ。


(wikipediaより)
2月1日(土)晴
 EP2(1:16)5341歩.3733m、75 kca
7170歩、5019m、134kcal

それにしてもまさか普通の細胞が
刺激を受けて初期化され、万能細胞に戻るなんて
まるでタイムマシーンが実現したような衝撃。
動物の生体内では起こらぬ現象が
何故起こるのか、
その仕組みはどうなっているのか
世界の科学者達は
新たな問題を突きつけられ沸騰!

それにしても本当に凄いことが起こったもんだ。
2012年4月に英科学誌ネイチャーに
投稿した論文は
「何百年にもわたる細胞生物学の
歴史を愚弄している」

激しい意見をつけて、突き返されたとか。

13年3月に再挑戦して送った論文が
今回29日のネイチャー電子版に掲載され、
世界はおったまげしょんマークに溢れたのだ。
ネイチャー誌は情報漏れを防ぐため、
通常なされる事前告知をせず異例の
厳戒態勢を敷いたが
どうも一部の報道機関が
「解禁」前に報じたため、
予定の数時間前に統制を解除。
理研にも事前に漏らしたら掲載を中止と警告。
その衝撃の大きさを世界に知らしめよう
とのネイチャー誌の演出はお見事!
いやー参った参った!


小保方晴子(30)

2月2日(日)晴
 NP2(1:17)7103歩.4772m、204 kca
10247歩、7172m、311kcal

STAP細胞ニュースでいっぱいになった
小さな脳細胞を抱えて森を逍遥する。
STAP細胞の培養過程
を思い描いてみる。
@pH5.7の弱酸性溶液を37℃に保ち25分間、体細胞を浸す。
この処理で体細胞の80%は死滅してしまうと云う。
体細胞にとって如何に過酷なストレスであるか。

Aこの死滅した細胞を遠心分離して上澄液を取り除く。
B瀕死の状態を乗越えて生き残った細胞を3日間培養する。
Cこの生き残った細胞の33〜50%が、
細胞誕生時の万能細胞に戻るのだ。

どう考えても信じられない。死を突きつけられた人間が、
「やばいこのままじゃ死んでしまう。
ほんならいっその事生まれ変わってしまえ」と
初期化してしまうのと同じではないか。
1つの細胞か
60兆個の細胞かの違いがあるだけでは。
 

 STAP細胞

2月3日(月)晴
 ZZ(1:19)、 6289歩.4402m、226 kca
8418歩、5892m、299kcal

さてSTAP細胞だが、これから世界中の科学者が果たして人間の細胞でも出来るかデッドヒートを繰り広げるだろう。
勿論出来るのだ。鼠の細胞で出来て人間の細胞で出来ない理由は、
 多分ありはしない。
そしてSTAP細胞を使っての臓器再生が始まり、
やがてそれが敷衍化し人間の平均寿命は150歳にも達し次のステップとして脱肉体の生命の模索が開始されるであろう。
人間の知能が人間と云う肉体を超えるその日が来るまで、果して知能は自滅せず生き残れるのか?

(地、森、山、読より抜粋) 



ほんじゃ、山荘も初期化じゃ!
山荘20年の総点検とメンテナンス開始
先ずは轆轤室から

築後20年の母屋は業者に任せるとして、自分で建てたり改築したログや轆轤部屋、陶房のメンテは自分でやらねばと
先ず轆轤部屋から着手。
コンクリートの三和土周辺の遠征隊荷計量用の体重計や机、下駄箱を片付け新たに整理棚を設置。
壁のロッククライミングの写真パネルも移動して陶器棚へ。
さあ、これで少しはさっぱりして使いやすくなったかな?


出窓の戸取付がね!

天井はどうかな?

キッチンの壁に発見!

実に綺なもんですね
ダイワハウスの総点検

もう20年も経ったなんて
とても信じられないが
「20年点検です」と
やって来たのは大和ハウスの
点検マン3人。

屋根から始まって実に細かい
隅々までチェックし
水道、排水溝を調べ
最後は床下に潜って一言。
「うーん、やりがいの無い家ですね。
基本的に問題無し」

鉄の桟に乗って移

床下も点しなくちゃ

虫の死1匹発見!

いやー全く問題




漏電による害額33万円也

山荘建設7年目の2001年にミレニアム記念として設置した太陽光発電
先日2014年1月24日には48000kwhを達成し、年間約3700kwhの電力を発電し続けている。
10年間保証されている現在の買い取り価格48円/Kwhで計算すると年間17万7600円を生みだしていることとなる。

この13年間の記録をグラフにして驚き!
まさか5年間にわたる漏電による損失が33万円に達していたとは。
以下その経過、算出方法など述べてみよう。




太陽光発電が誕生した2001年と2013年のグラフをよーく観て欲しい。
赤の売電力が上顎で黄色の買電力が下顎となり左に大きく口を開いている。
やがて赤と黄が逆転し2013年に再び2001年に戻り、右に大きく口を開き見事に初期化されているではないか!
嬉しいね!太陽光発電もSTAP現象に肖って初期化したんだぜ!


 
漏電による損害額
2013年の売電力金額13万5024円を基準(0円)、買電力金額5万0663円を基準(0円)として算出
 年度 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 総額 
 損害額 9万9883円 10万1218円 6万1256円 5万3333円 6万1392円 33万1829円 


損害額の算出

漏電の始まった2008年の資料で算出すると売電金額が5万4628円で、漏電が停止した2013年の13万5024円より8万396円少ない。
売電金額は山荘で使用した分が差し引かれているからこの8万円の差額は、当然2008年にそれだけの電力を山荘で消費したことを示す。
発電量はその年の日照時間により変動があり、山荘使用電力も年差は生じるが精々1,2万円程度で8万は異常。
その原因は漏電以外に考えられないのだ。

さてこれは太陽光の発電中に漏電によって消費された金額であるが、夜間を含めた非発電中も当然、漏電は続いている。
その漏電分の電気代は東電からの購買電力で賄われる。
2008年の購買電力は7万150円で2013年の5万663円との差は1万9487円となる。
上述したような理由でこの差は漏電によるものと判断されるのだ。
発電中の漏電金額に較べて少ないのは太陽光発電普及の優遇措置である1kwhにつき20円分の金額差によるもの。

つまりこの両方の差を加えた9万9883円が2008年の漏電による損害額になるのである。
同様にして5年間を総計してみたら何と33万1829円に達し、おったまげたのである。
さてそれでは漏電解決までの経緯を以下に。



2010年3月22日(月)晴
太陽光モジュールの点検と清掃

〔2014〕     売電効率基準352 (1月1日までの総発電量表示 47775kwh) 

発電量 

売電力(使用分)

売電効率

売却金額

購買電力

購買金額

売買電力差

 差額金額

 1

313

+54213(100)

60.5

 10224

-14 263

 7343

ー50

+2881  

最も新しい2014年1月の資料を基に先ず用語の説明からしてみよう。
@売電力 +54213(100となっているが、213kwhは実際東電に売った電力で+54は前年度の1月と較べた増減値で54kwh多いことを示す。(100は発電量との差、つまり発電中に山荘で使用した電力で1月間で100kwh使ったことになり、山荘での長期滞在時を表わす。通常の週末滞在では30〜80kwh前後だが、冬期は暖房器具の使用で消費電力は増加する
A売電効率 過去最大であった352kwh/月を基準100%として算出。発電量が高くても、山荘での使用量が上がれば値は当然低くなる。
B売却金額 213kwh×48円=10224円が東電から口座に振り込まれる。これは2009年12月から2018年11月迄の10年間。以後は半額近くになるかもとの情報あり。
C購買電力 太陽光発電の止まっている夜間等に使用した電力。-14は前年度の1月と較べた増減値で14kwh減ったことを示す。
D購買金額 東電に支払った金額。基本料金等含めて現在28円/kwhで売電より20円安くなっている。この20円分が太陽光発電普及の優遇措置である。
E売買電力差 発電量は313kwhと購買電力より50kwhも高いが発電中に100kwhも使ってしまったので売電は213kwhに落ち、−50kwhとなってしまった。
F差額金額 買った電力の方が多いのに2881円の黒字となったのは、太陽光発電普及の優遇措置の差額20円の為である。


2010年3月1日(月)晴

業者を呼んで太陽光モジュールの点検をする 

おったまげたぜ!

な、な、な何じゃこりゃ!
グラフにしてみて我が目を何度も疑い、元資料をチェックしたが何度計算しても同じ。
2009年の売った電力は4万8249kwhで,2013年の13万5024kwhに較べると8万6775kwhも少ないのだ。
反対に買った電力は7万5106kwhで2013年の5万0663kwhとの差は2万4443kwh。

2009年の日照時間が短く発電量が少ないのであれば納得できるが、そんなことは無い。
それに山荘での長期滞在もせずに購買電力が増えた理由の説明がつかないし、
更にその傾向が2008〜12年まで続きそれ以後、売買共に逆転した現象も説明出来ない。
そこで2012年の記録を調べてみると 配電盤3からの漏電あり、2012年2月25日突き止める とあり細かいデータあり。


変だな!
ダイビングで海外に出張し
山荘を使ってもいないのにどうして
購買電力が増えて発電量が減るのか?
漏電の可能性しか考えられないので
何度か東電社員に来てもらい
調べて貰うが異常無し。

今から考えると常時、
漏電し続けている場合
それが正常な
使用電力か漏電によるものかの判断が
出来ないとは知らなかったのだ。 

が見えてきたぞ! 2013年月19日(土)晴 
山荘建設時に
電気工事を行った電気屋を呼んで
配電盤3を調べると1本が
地中に潜っているでは。
建設当時の配電図を描いた当の本人
すら忘れているその1本は一体
何処に使われているのか?

地下に埋設された配線は
地下室のワインセラー以外に無いが、
それは配電盤3ではない。
謎は深まるばかり。
さて、その謎を解いてくれたのは
石卓下の地下貯水槽の氾濫であった。 

デッキブラシで雪落し

最初は排水溝が
詰まったのかと思っていたが、
実はこの貯水槽は自然排水ではなく
深い貯水槽の底に沈めた
排水ポンプによって排水が
汲み上げられ
山荘より高い位置にある排水溝へと
流されていたのだ。

排水ポンプの寿命は10年前後で、
築後十数年の山荘では
既に寿命を終えている。
漏電をしつつも
どうにか稼働し続けていたが
遂に機能を停止。

その結果、石卓下の貯水槽の排水が
溢れ出したのだ。
そのポンプへの電力は
何処から供給されているのか?

先端までデッキブラシが届かない

効かぬ電ブレーカー

そうだったのか!
これで総てが明らかになったぞ!
あの配電盤3の地中への配線は
この地下ポンプに繋がっていたのだ。

この時の歓びは損失のダメージを
遙かに越えて大きく、久々に数学の
難問でも解いたような気分。
あー山荘の機能を何も知らずに
山荘と共に暮らしていたなんて何たる無知!

さて新品のポンプを取り変えても電力を
無駄遣いするだけ。
その上、数年後には同じ漏電を起こすだけで
根本的な解決には至らない。
そこで思い切って山荘下の排水溝まで、
長さ4m、内径10cm、厚さ4mmの
排水管を28本繋げての
112mに及ぶ工事を決意

5年間にわたって悩まされた問題が
これでやっと解決したのである。

漏電を示す配電盤
漏電は電気の無駄使いだけでなく
火災にも直結するので
当然安全装置であるブレーカーが
配電盤には付いている。

パソコンの操作中に
突然ブレーカーが
とんだり、
週末に山荘に来ると不在中に
ブレーカーがとんでいて
冷凍庫の食品が解凍してしまったりと
確かに山荘のブレーカーは
作動していたのだ。
その都度、原因究明に奔走したが
業者もお手上げ。

配電盤の1〜10迄のスイッチを
総てoffにしてから再び1つづつonにし
漏電個所を突き止め、
配電盤3を犯人居住地と断定したものの
その先で行き詰って
犯人を特定出来ず。



5年間にもわたり犯人を割りだせず、漏電損失を拡大させた最大の原因は貯水槽の深い底に仕込まれた排水ポンプの
存在を知らなかったことと、効かぬ漏電ブレーカーにある。
排水に塗れ老化したモーターは排水能力を低下させ、稼働時間が長くなりやがて24時間稼働し続けても排水出来ず
オーバーヒートし機能停止に到る。

機能停止に到るまでの5年間、漏電し続けてはいたがブレーカーがとぶ程の漏電には至らず
時たま発生する過電流によってブレーカーが落ちる程度であったのだ。
山荘では排水ポンプ以外にも井戸水の汲み上げ、池水の循環にも水中ポンプを使用しているが
これらのポンプには弱漏電に対応出来るブレーカーの開発が必須である。

教訓:
排水ポンプを使用しての恒久的な排水は極力いや絶対に避け、
重力を利用しての自然排水にすべきである。



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