太陽光発電の記録

ゆぴてる発電所 2001222日開始

   

2001年の決断
究極のエコEcology 2009年7月17日記録

全人類のエネルギー需要量に匹敵する発電量がゴビ砂漠1つで賄えると云う。
現在市販されている太陽電池をゴビ砂漠に敷き詰めれば、
それだけで全人類・66億6千万人のエネルギー需要が
満たされると云う。

全人類が毎日消費するエネルギーをイメージする。
世界の空や海、陸を行き交う無数の飛行機、船舶、車両の消費する
エネルギーを考えただけでも
膨大と云う言葉しか出てこないのに更に世界中で稼働する
工場や建物で消費するエネルギーも加えるともう完全にギブアップ。

昨年(2008年5月)人類は66億6千万人を超えた。
66億6千万人が1つの地球に群がって化石燃料を日々貪り食う様は
鬼気迫るものがある。
腐乱死体を覆い尽くし不気味に蠢く蛆虫を連想させる。
化石燃料を食べ尽くしてしまえば人類は蛆虫のように変態して
宇宙に飛び出すことも出来ず餓死してしまう。
それどころか食べカスが温室効果ガスとなって蛆虫の生存環境を破壊し始める。
最早のっぴきならぬ状況に人類は追いつめられたのだ。

のっぴきならぬ状況劇場に登場した多くの名優の中でも太陽光発電はぴか一である。 
風力、火力、水力にしても源は太陽エネルギーである。
ならば直接太陽光からエネルギーを取るにこしたことはない。
太陽光なら宇宙にあってもエネルギー確保が出来る。

とは言っても9年前の太陽光発電は高すぎて原価償却はできない。
現実的な益を取るか、未来の太陽光の可能性に投資するつもりで
不利益を甘受し設置するかの決断に迫られる。
で太陽光の未来に投資したのである。 




 Table of Contents
(A) 太陽光発電のコスト
(B) 考察:発電のコスト
(C) 山荘発電パネル
(D) ゆぴてる発電メモ
(E) 年間発電量比較表
(F) 年度別売電量比較グラフ
(G) 月別平均売電グラフ
(H) 年度別月間発電量表
(2001年〜)
    




2010年3月22日(月)晴・・・モジュール汚れ落とし
21日にタクラマカン砂漠から黄砂が飛んで来て黄色いヴェールに覆われる。
そこで10年目にして初めてのモジュール汚れ落とし




(A) 太陽光発電のコスト
9年前との比較

2001年設置

設備費用 補助金 消費者の負担額 電力買い取り価格 20年間予想積算額 
386万8471円(見積
65万1858円(特別値引)
260万円(負担額
58万8000円
(通産省補助金額)
201万2000円 23円/kw
(2001〜9年現在
若干の変動あり)
 48万6249円(2001〜8年)
残り12年間の売却金額を
5万×12年=60万円
3.915kw(出力)
(京セラ・PV27C93J)
(財団法人
新エネルギー財団)
 50万+60万=110万円
201万ー110万=91万円の損失



2009年設置

設備費用 補助金 消費者の負担額 電力買い取り価格 20年間予想積算額 
225万円(7月25日朝日新聞
値引き無しとして
225万円(負担額
24.5万円(国)
35万円(東京都)
130万5000円 48円/kw
(2009年内に2倍での
買取制度開始)
 売却金額を年5万×2倍=10万円
とすると
10万×20年=200万円
3.5kw(出力)
(東京都足立区の例)
35万円(足立区)
計:94.5万円
差額は一般の消費者に上乗せ
但し新規購入者のみで以前から
設置している場合は23円
200万ー130万5000円=
60万5000円の利益


備考1:参考の足立区は積極的に補助している例。
山荘の在る山梨県では経済産業省住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金が最大70万円
山梨県の補助金が最大10万円受けられるので計80万円と足立区に近い補助額が受けられる。

備考2:9年前の太陽電池モジュール1枚の値段をみると京セラR421-1(B)が7万2500円である。
これを山荘では27枚使用してるのでモジュールだけで195万7500円となる。
現在の京セラSD46XQPS−Bは2万8980円で6割も安く27枚で78万2460円。
117万5040円の差額は大きい。

備考3:平成17年度における設備容量1kWあたりの平均価格(税抜68.4万円/kW:参考データ参照)を用いて
償却年数20年で計算した場合、利子や保守費用まで含めた太陽光発電量あたりのコストは
47〜63円/kWh程度と算出される。
これは現在の一般家庭向けの電気料金(15〜30円/kWh程度)の2-3倍程度である。
なお、このコストのうち3〜4割程度が利子である。 現在コスト低減の技術開発が進められている。
最大手企業のシャープも、将来的にはコストが現在の半分程度(23円/kWh)には圧縮可能との見通しを示している。(wikipedia参照)


 

(B) 考察:太陽光発電のコスト

60万円もの利益が出るのである。これでは太陽光発電を設置しようかなと誰もが考えるだろう。
これでエコ対策が一気に進むと思ったら大間違い。
先ずこの補助金だが予算内の先着順で岡山の2億5200万円は6日間で1000件を超え予算オーバーで締め切り
沖縄でも年間予想の300件を7月14日に超え締め切った。
この程度で締め切ってはエコには程遠いのである。

それに2倍の価格で電力を買い取るのは新規の設置者に対してのみで
今までエコに貢献してきた太陽光発電者は大幅な赤字を背負ったまま見捨てられるのである。
ドイツは国が総ての太陽光電力を2倍以上の価格で買い取っている。
従って当然世界一の太陽光発電普及率を誇っているが、エコを真剣に考えるなら日本もここまでやらねばならぬが
そんな政治家は何処にも居ない。

政権交代の成果・48円/kwh
2009年10月

自民党が民主党に破れ、日本で始めての選挙による政権交代が実現した。
2009年8月30日の総選挙の翌日31日には早くも
《劣勢に立つ日本の太陽光発電産業を世界一》にせんとの施策が発表されたのである。
10KW未満の余剰電力を今後10年間、今までの2倍程の48円で買い取るとの内容なのだ。
嬉しいね。信じられないね。政治によって太陽光発電が見直されるなんて!
早速10月には東京電力から
《太陽光発電の新たな買取制度》実施に伴う電力受給契約の一部変更についてのお知らせ
とのやたら長たらしい文書が届いた。
さて12月の「余剰購入電気料金計算書」にいくらと表示されるか楽しみだな。

 

 

 

《T》 (C)山荘発電パネル

(1)電気方式:交流、単相、3線 周波数・50Hz  電圧100及び200Vインバーター交量4.0 KVA
(2)パネル:京セラR421−1(B)

   表面積:1120o×997o×27枚=1.12m×0.997×27枚≒30.1u
(3)パネル発電量:145Wh×27枚=3.915Kwh  単位面積発電量:130w/u(約6分の1)
(太陽定数:1370W/u 地上:800/u)
(4)パネル方向 18枚:南東面   9枚:南西面    計27枚(京セラ担当者:代表取締役:須永宏之)

 

        (5)月間平均発電効率算出の基礎発電量:352Kwの算出基準

            @パネル最大発電量:3.92Kwh(直角日射、太陽高度は夏至を想定した最大発電量)

            A1日の平均日射時間6時間 (日の出、日没の前後は光束密度が薄く全日快晴でも6時間程度)

            B月間日射日数: 15日  (雲量を考慮し。雨天時を除くと15日が年平均月間最大日数)

            C表の発電量は発電中に山荘で使用した電力を引いた残りである。
            D3.92Kwh×6時間×15日=352Kwを100%として、各月の発電量を算出。従って日射時間
                   日数が多くなれば100%を超えることもある。
(例:2005年5月 104.8%)

             


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