ランギロア・ダイビング

珊瑚海・生命への旅

            珊瑚海其の32・・・・・・・もう1つのヒマラヤ

 
 Contents
《A》 呪われた画家の絶望を追って!
《B》 らんぎろあ村の昼下がり 
《C》 島で、のらりくらり
《D》 さて、海にでも潜ってみようか!
《E》 イアオラナ!海中のごーぎゃん達
 Rangiroa
 
撮影日:2014年11月~~12月
場所:タヒチ・,ランギロア環礁  
撮影&編集:坂原忠清

撮影助手:Tefura・G

≪E≫ 海中のごーぎゃん達ティプタ・パス

Iaorana! いあおらな!


今日も南太平洋は晴でーす!観光船来る

さあ、ティプタ・パスへ
太陽が戻ってきた
 南太平洋はただ今、真夏。
雨季に入り
連日雨かと覚悟はしていたが・・・。

スコールは有るものの
連日、素晴らしい青空が覗き
海の蒼と空の碧が
これでもかとばかり、光り輝く。
ダイビングと黒真珠養殖以外に
なーんも無い島には
何を勘違いしたか、観光船まで
やって来るし
波を受けたら一たまりもない
平舟まで現れ
ダンプカーを運びだしたでは! 
 
あや、ダンプカーが浮いてるぞ
 
海が荒れたら沈没じゃ!


水路(パス)を左に進みランギロア島の左(北)からDV開始
アバトル村とパス 
VT-534便から撮影

DVショップは宿マイタイから
ディプタ・パス方向へ
車で5分程の椰子林の奥にある。
礁湖に面して4つの
DVショップがあり、いづれも此処から
ゴムボートで礁湖を走り
2つのDVポイントであるパスへ向かう。

最初の1本目はアバトル・パスへ。

島の中心はアバトル村であり
村にはペンションが
幾つかありマリーナもあるので、
ここのダイバーは
このマリーナで、ショップのボートに
ピックアップされる。

モツ・マフタ島の手前にある
小さな無人島が見えてくると
アバトル・パスは目の前。
干潮時には
砂浜が出現しそうな浅い海が
無人島から礁湖へ
白銀のレースをたなびかせる。

ランギロア島の左のDV開始点画像が
撮れなかったので
この無人島をランギロア島に見立てて
アバトル・パスのDVコースを
示すと右図のようになる。

上の小島をアバトル村に見立てて示したDVコース
ティプタ村とパス 
VT-530便から撮影

もう1つのDVサイトである
ディプタ・パスは
機上からばっちり画像が撮れたので
左に示した。

このパスはイルカのお気に入りの場所で
ゴムボートを乗り入れると
ボートと並走したり
先導したり、見事なジャンプを披露。



どぶん、気泡は垂直に、つまり流れ無し

アバトル村
プロフィール


何しろ海中の珊瑚がちょっと
間違えて海面に
顔を出してしまったとしか
思えないような低くて小さな島。
飛行機から写真を
撮ろうにも、一瞬で通り過ぎてしまい
シャッターを切る間も無い。

津波なんぞに見舞われたら
あっと云う間に消えてしまうであろう。
口承伝説では
1650年頃の津波で、この村は一度
滅亡してしまったとか。

さていよいよドリフトDVで名高い
ディプタ・パスへドボン。
あれ、流れが無い。
ドリフトDVとは、潮の流れに乗って
流されるダイビング。
これでは進まない。

仕方ない自分で泳いでイルカでも
探しにいこうか?
 
Iaorana ! やあ、いらっしゃい!
旗立鯛・Red Sea banner Fish

Iaorana ! どうです、ティプタは?
鼻黒蝶々魚(ハナグロチョウチョウウオ)
Chaetodon Omatissimus

その後、近隣の珊瑚島と共に繁栄し
より大きなマラエが作られると
島々の勢力闘争が始まる。
18世紀半ばには
ランギロアの南東にあるアナア環礁の
住民に襲われ大きな犠牲者を出し、
島は一時期荒廃したらしい。

それからはお定まりの宣教師が
布教に訪れ
椰子のプランテーションが作られ
マカテア島では
リン鉱石採掘が始まる。

鉱山労働者の食べる大量の魚が
必要となり漁業が盛んになり
資本が投入され
植民地支配に繰り込まれていく。
(参照:wikpedia)

マラエと呼ばれる石の祭壇が
残っていて
どうやらこの小さな島にも
千年前の10世紀頃から人が
棲んでいたらしいとか。

スコールの水を溜めて飲料水にし
豊富な海の魚やパンの実、
椰子の実などを食べていれば
差し当たり生活に困らないし、此処は
考えてみれば
天国に近い島なのかも!

この島々に最初にやって来たヨーロッパ人は、
オランダの航海者
ヴィレム・スハウテンおよび
ヤーコプ・ルメールの一行で、1616年。
 
Iaorana ! この黒い帯、とアンサンブルさ!
旗立鯛・Red Sea banner Fish

沖に出てイルカのウオッチング
イルカが
居るか?


イルカの踊るティプタ・パス

Iaorana ! 只今、朝食中よ!
角出しMoorish Idol 

こうして南太平洋の辺鄙な小さな島は
世界の都市から僅か10時間程で
気楽に来られる島となった。
現在パペーテからランギロアへ1日3便、
ボラボラ島から4便
定期便が飛んでいるが、観光地が無いので
島は静か。

驚いたことにアバトル村に
飛行場が作られたのは50年前の1965年。
黒真珠養殖と美しい海のダイビングを
植民地支配者が
黙って放って置く筈はない。
飛行場を作れば、
更にガバガバ儲けられるとの先見の明。

Iaorana ! 珊瑚のポリプは美味しいわ!
インディアンバナーフィッシュ (Heniochus pleurotaenia) 

Iaorana ! 出ました待望の野生イルカでーす

半道海豚・ハンドウイルカ Bottlenose Dolphin

あ、そうそうもう1つ
観光地とは言えないが≪Vin de tahiti≫がある。
なにしろここはワイン好きな
フランス人の植民地。
熱帯で葡萄を育てワインが作れないかと挑戦!
1999年ランギロアで葡萄栽培に成功し
2008,2009年のワイン国際品評会:
ヴィナリ・インターナショナルには銀賞受賞とか。

ワイン造りを20年も続けている仙人にとって
これ以上の興味はないぜ!

と思っていたら、どうやら観光地が1つあるとか。
それがこのディプタ・パスで
華麗なジャンプを見せる野生イルカの群れ。
野生イルカは自ら
ダイバーに寄って来ることは滅多にないが
ここでは、ご覧の通り、まるで友達のよう。

 
再び去ったイルカをって!



眼鏡持の魚 メガネモチノウオ
(学名 Cheilinus undulatus )

眼鏡持の魚 メガネモチノウオ
(学名 Cheilinus undulatus )

眼鏡持の魚 メガネモチノウオ
(学名 Cheilinus undulatus )

イトヒキブダイ
(Scarus altipinnis)

半道海豚・ハンドウイルカ
Bottlenose Dolphin

眼鏡持の魚 メガネモチノウオ
(学名 Cheilinus undulatus )



細波河豚 サザナミフグ 
Arothron hispidus

旗立鯛 ハタタテダイ
Red Sea banner Fish

細波河豚 サザナミフグ 
Arothron hispidus

姫笛鯛 ヒメフエダイ -
Humpback red snapper

鼻黒蝶々魚 ハナグロチョウチョウウオ
Chaetodon Omatissimus

青矢柄 アオヤガラ
Fistularia commersonii Rüppell


玳瑁 タイマイ
Hawksbill turtle

玳瑁 タイマイ
Hawksbill turtle

玳瑁 タイマイ
Hawksbill turtle

胡麻紋柄 ゴマモンガラ
Mustache Trigger

蝶 斑 チョウハン
Raccoon Butterfly Fish

姫笛鯛 ヒメフエダイ -
Humpback red snapper



ツマジロザメ 褄白鮫
Silver Tip Shark

背黒蝶々魚 セグロチョウチョウウオ
Saddle Butterfly Fish

霞蝶々魚Pyramid Butterfly Fish
カスミチョウチョウウオ

ギチベラ
Epibulus insidiator

錦奴Regal Angel Fish
ニシキヤッコ

横縞黒鯛 ヨコシマクロダイ
Humpnose big-eye bream



姫笛鯛 ヒメフエダイ -
Humpback red snapper

浜笛吹鯛ハマフエフキタイ
Lethrinus nebulosus

褄黒松毬 ツマグロマツカサ
Myripristis adusta

褄黒松毬 ツマグロマツカサ
Myripristis adusta

姫笛鯛 ヒメフエダイ -
Humpback red snapper

天狗はぎ テングハギ
Naso unicornis



白点気質 ハクテンカタギ
Chaetodon reticulatus Cuvier

縦縞巾着鯛Emperor angelfish
タテジマキンチャクダイ

 南旗立鯛 ミナミハタタテダイ
Threebanded pennant coralfish 



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