雪の山荘 春桃鳥 夏両介 秋干柿
  むふふふふふ!
大地を耕作すると風が謳うんじゃ。
聴こえないって!
そりゃ修行が足りないんじゃよ。
 



妖精の芋堀


2016年12月
月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
31日
(土)
葡萄畑
P2峰
扇山NP2W
大晦日じゃ!大根、白菜収穫
洗浄、干し作業、白菜漬物仕込み
段ボール箱集積場の杭打ち
夕トレーニングはばてばて(79)
10290歩、7203m、341kcal
    
大晦日の夜明けに68歳で死んだフルトヴェングラーのFM特集を畑に流しながら、カチンコチンに凍てついた大根をスコップで掘り出す。包丁の背で凍って硬くこびり付いた土をそぎ落とし、刃をカットし籠に放り込む。≪濃厚な官能性と、高い精神性と、その両方が一つに溶け合った魅力≫と評されていると聞いて、あれっ、そうかフルトヴェングラーの指揮って、山荘畑の夜明の大根掘りとシンクロしてるんだと妙に納得。静まり返っていた体内の血潮が夜明けと共に騒ぎ出し、潮汐活動によって一点に収斂し激しく鼓動を繰り返す。激しい鼓動は スコップを握りしめ、凍てついた大地に突き刺し、掘り返し新たな生命の兆しを求めて畑を耕す。これぞ正しく濃厚な官能性。凍てついた大根に遭遇し、包丁の背で土をそぎ落とし、刃をスパッと切り落とす瞬間など、指揮棒を振るフルトヴェングラーそのものであり、演奏直前の音が出る前から指揮棒の先が細かく震え始める「振ると面食らう」を彷彿とさせるでは!山荘の夜明けの活動はこの指揮棒の細かな震えから始まり、本格的な農作業、森や山でのトレーニングに連なり、官能と精神の溶け合ったシンフォニーを奏でるのだ。このシンフォニーが実に精緻な楽譜から成り立っていることは云うまでも無い。お玉杓子の1つ1つの組み合わせが精緻な世界を形造っている。山荘活動に例えるなら、朝食の人参パン1切についても、徹底して拘る。先ずパンに入れる人参を無農薬、有機栽培で育て自らパンを焼く。トーストする時は、先にバターを塗り、食べる直前に3分30秒焼くとか。当然ながら柑橘系の香りをつけた紅茶「グレイ伯爵」を呑むときは、高い温度で抽出するとより刺激的な香りが全面に出るタイプなので、電気ポットから直截熱い湯を注ぎ、3から5分蒸らして注ぐとか。あれれ、いつものように大幅に脱線しフルトヴェングラーと大根は一体何処へ行っちまったのか?悩んでいるのだ。修行がどうも旨く熟せず、弟子見習いが山荘活動に限界を感じているとか。頂に立ちたいとの想いさえあれば、いつかはきっと実現できると一応仙人としては励ましてきたのだが、どうも最早限界らしい。確かに山荘活動をシンフォニーにまで高めるには、お玉杓子の精緻なルールに従った積み重ねが必須であり、誰にでも出来るものではない。風の音色、大地の豊潤な香りや囁き、山荘で採れる野菜や果物等の食材の声を感じられなければ、山荘活動は唯苦しく大変なだけ。さてこの辺りで見究めを付けて、弟子見習いを下界に戻すべきか?結局、何も生み出せなかった無力感に打ちひしがれています。どんなに心を込めて育てても、結実しない果物や野菜が、山荘にもあるのです。
30日
(金)
林檎畑、西畑、
奥庭

扇山MW
大根、人参、白菜収穫、
洗浄、干し作業、
ログで掃除機初仕事(78)
13834歩、9683m、461kcal
   
初めて平干しに挑戦。合板のストックが無かったのでポリカの波板の上に枯露柿を並べたが、考えたら合板の上より通気性が確保され平干しに適している。干し終ったのを見計らっていたかのように、鵯が襲来。慌てて防鳥ネットを張ったが、考えたら波板よりネット上に干した方が効果的と気付く。問題は枯露柿の重みでネットが撓んでしまうこと。その撓みを防ぐにはネット下に格子スチールを置けばいいのでは!来年も枯露柿つくりが出来るなら、この案を採用しよう。白菜の漬物、細い大根の糠漬けが今ベスト。枯露柿60個と共に出来立て漬物、渋抜きしたゼリー柿、夏の唐黍を冷凍保存したパック等を段ボール箱に詰め、その隙間に採れたてほうれん草をたっぷり詰めて目白に送る。昨夜電話機が不通となる。居間のワックス塗りで電話回線のジャックを外したが、どうもそれが原因らしく、何度ジャックを入れ直しても不通、今日買いに行こうと故障原因を確認したら回線復活。なんじゃこりゃ! 
29日
(木)
テラス
脱衣室

林檎畑、葡萄畑
扇山MW
枯露柿平干し、防鳥ネット張(77)
脱衣室に掃除機設置
目白へ野菜発送
11927歩、8348m、346kcal
  
20年間使っていた掃除機がうんともすんともいわなくなった。分解して何とか故障原因を突き止め、復活させてやろうと試みたが見事失敗。廃棄してから新たにハンディなCyclonicmax UNOを購入したが数か月で先端部が破損。先週部品交換したがパワーは弱いし、コードは邪魔だし仕方なく轆轤室に引退してもらうことにし、代わりに轆轤室の掃除機サンヨーのSC50KSを居間に持ってきて派遣労働者として活用していた。満を持してやってl来たのはその名も高きDysonのコードレス掃除機V8 Fulffy。充電式で壁掛けスタイル。さてどの壁に設置したらいいか、ああーだ、こーだと迷いつつ結局脱衣室に落ち着いた。一階トイレの奥壁コンセントに接続するのが、邪魔にならず見た目も悪くないのだが、折角のトイレ飾り棚との調和がとれず脱衣室へ。使ってみて驚き。自由自在にヘッドが動き、強力パワーで吸い込み掃除が愉しくなりそう。それより枯露柿の平干しが3日遅れていることに昨夜気づき、段ボール箱に入れたままの枯露柿が黴てしまったのではと眠れず。 
28日
(水)
扇山EW
小倉山CZ
大歓迎Dyson君V8 Fulffy
(SV10 Fluffy JP Ir/SNk/Ye)
PU2-JP-HMB4505A

18412歩、2888m、447kcal  
「i×i=-1、そのような数はこの世には存在しません」 ワイルド曽田アイは、シリアで生まれ養子となり父ダニエルと母綾子にニューヨークで小学校まで育てられる。「この世界にアイは存在しません」を何度も認識しつつ、「私はここだ!この世界にアイは存在する」と実感して物語は閉じるのだが、描かれた背景世界は残酷な現実。又吉直樹や中村文則が絶賛しているがさもありなん。あのノアールな中村文則はこう言っている。「読み終わった後も、ずーっと感動に浸っていました。なんてすごいんだろう。この小説は、この世界に絶対に存在しなければなたない」 其処まで言うかとちょっと白けるが、確かに西加奈子の「i」は残酷な現実と自己「i」との対峙が面白い。 アンデシュール・ルースルンド&ステファン・トゥンベリの「熊と踊れ」は下巻に突入し、いよいよ暴力の構図が明らかになっていく。これも「3秒の死角」に比肩する力作で、共作者のステファン・トゥンベリはこの実在した事件の当事者だとか。
27日
(火)

居間キッチン 居間&キッチン
のワックスがけ(76)
4135歩、2894m、136kcal
 
雨なので外仕事は出来ない。ワックス塗りのチャンス。大きなキッチンテーブルをチベット壁画の下に運び、テレビ、電話台を移動し小物を玄関に運び、床の雑巾がけ。その後、ワックス塗りし、乾かせている間にキッチンの冷蔵庫、ワゴンを移動し雑巾がけ。いつも綺麗にしているつもりだが、裏側には埃だけでなく、覚えのない小さなゴミまでが溜っているでは!改めて1年の時の長さを思い知る。しかしどうだろう、この気持ちの良さ。見た目は変わらないのだが、ああー、あのキーボードの裏も、テレビ、電話台、CDラックの壁との隙間も綺麗になっているんだなと思うと、実に気持ちいいのだ。 
26日
(月)
西畑、奥庭
上条山、
小倉山KvKzZ
ビア収納、白菜収穫後干す
極一部に黴が認められる柿処理
追加白菜漬け
13035歩、9124m、444kcal
  
片栗の森が太陽光パネルの森に変身させられて、失われてしまった上条山へのルート。何とか通れないかと数回にわたりパネルの森を散策したが、森の台地が竹森川に落ちるギリギリのラインにまでパネルが置かれ、金網フェンスが張られ歩くのは難しい。更にパネルの森の入り口は当然ながら頑丈な扉で閉ざされ、金網フェンスを辿って歩いて来ても、この入口横の急なコンクリート壁に阻まれてしまう。すっかり諦めていたが、この入口に至る道に新たな道標が立っているでは!≪船宮神社に至る沢路≫と書いてある。確か数週間前に来た時は、こんな道標は無かった。もしやと道標に従って進んでみたら新たなルートが切り拓かれているでは!新たなルートは途中から旧道に繋がり、其処からは整備されていないので、倒木だらけではあるが充分に歩ける。≪やったー≫ 嬉しくなって上条の森から上条山を経て小倉山へと縦走。 
25日
(日)

2階、1階テラス、
扇山MW
母屋テラス枯露柿収穫収納
吊るしセット収納、書き発送8軒
換気扇汚れ油落とし
9347歩、6542m、258kcal
   
防鳥ネットを外すために2階テラスの手摺の固定ロープを解き、雨除けシートを外す。吊るしてある枯露柿を1本づつロープから下ろし、黴が生えてないかチェックしながら蔕を切り落とし、良品と不良品を分類し段ボール箱に収納。枯露柿の送り状を作成しプリントアウトし、枯露柿を1個毎にキッチンペーパーで包み箱詰めし、宛名書きしバイクに積んでコンビニ迄運び発送。たったこれだけのことなのだが、早朝から始めて夕刻まで必死に作業しても終わらない。明日必着の発送締め切り時間は4時。焦りまくりぎりぎりセーフで間に合ったが、疲れたぜ! 存在するもの総ては重力の呪縛から逃れることは出来ない。そいつがいつも引っ張っているから苦しいのだ。しかし限りなく死に接近すると呪縛は希薄になり、存在は重さを失い自由に空間に放たれる。究極の自由は死なのだ。  
24日
(土)
葡萄畑テラス、
小倉山ZZ
葡萄畑の枯露柿収納、
干柿小屋の解体(75d)、枯露柿10箱発送
アンデシュール・ルースルンド&
ステファン・トゥンベリ
「熊と踊れ下」
西加奈子
「i」読書開始
10714歩、7499m、368kcal
   
dはdespairのd。未熟者の慙愧から齎される負の情感とでも云ったらいいのだろうか。どうもそいつに支配されて、にっちもさっちもいかず、ウロウロ暗渠を彷徨っている時間から飛び出せない。≪男は田を起こし、畔を塗り、苗を植え、肥を撒く。その黙然たる営みの精緻と輝き≫「土の記」の帯CMで、高村薫のファンを引き込もうとしているが、精緻はいいとして、果たして輝くだろうかと、訝しく思う。田を畑に変えれば仙人そのものと同じ境遇になるが、高村薫の描く男が輝きを見出すなんてあるのか?追い打ちを掛けるが如く帯の見出しには≪大地に雨が躍り、光が滴る≫なんぞと仰々しく謳っているが、その光景を見詰めている主人公・伊佐夫は暗渠に有るのだ。今3冊同時進行で読んでるが、忙しくて本を読む時間を取ることが出来ない。毎日数ページしか読めないことも、暗渠から抜け出せない理由の一つかも。 
    目白朝トレ3  新宿御苑  第3,4週  
20日
(火)
テラス、 オイルステン塗り、
目白野菜発送(74)
8610歩、6027m、292kcal
   
椅子の脚に傷められ、ボロボロにささくれ立ち荒れているテラスの床の歓びの声が聴こえそう!オイルステンを塗ると嬉しそうに吸い取り、もっともっと塗っておくれとせがむのだ。オイルステンを吸い込んだ床板は、みるみるうちに艶やかになり生き生きと甦る。 
19日
(月)
西畑、奥庭
扇山MW
灯油補給6タンク分、広瀬柿収穫
買出し(オイルステン、鶏糞20袋
90㍑ビニ袋、灯油6本、焼酎)
柿の渋抜き、干柿33個吊るす
13606歩、9524m、409kcal
  
「いつでも採っていってよ!」と広瀬氏が云うので、もう枯露柿造りには遅すぎるのだが、せめて柿ゼリーにでもしてあげようと広瀬林に出陣。完熟柿はゼリーにし、やや柔らかな柿は25度の焼酎に漬けてから段ボール箱に寝かせて密封。2週間で甘くなる予定。未だ硬い柿33個は剝いて枯露柿にするためテラス下に吊るす。更にテラスのオイルステン塗り、漬物作業の仕上げ、給油後の灯油補給、林檎畑への鶏糞搬入とやらねばならぬことが山積。さてそのためには、不足物品の買い出しをせねばならぬが、300kgの鶏糞搬入と灯油120kg買出しとなるとレンタルトラックで山荘とホームセンターを2往復となる。そこで仙人は無い脳味噌をフル活動させて考えた。1往復で済ます方法は無いものか?バイクに20㍑のタンクを6つ載せられれば、300kgの鶏糞をトラックに載せ、バイクの6つのタンクをその場で積み替え、そのままガソリンスタンドに向かえば1往復で解決するでは!幸いホームセンターのナフコとセルフサービスのガソリンスタンドは近くなので、時間も半分で済む。やってみるもんだね!とてもあの大きな20㍑タンクを6つもバイクに載せられるとは思ってなかったが、足元に2個、後ろの荷台に3個、前の荷台に1個括りつけることに成功。買出しが終ってからの作業がこれまた一筋縄ではいかず、改めて山荘で自給自足する難しさを実感! 
18日
(日)
西畑、奥庭
Ru
   
道路側に傾いている南柵に
単管パイプを打ち込み補強
テラスをデッキと雑巾で洗浄
梅ジュース、
ビア瓶詰沢庵漬け
10899歩、7629m、355kcal
 
凍てついた白菜を畑からテラスに運び、テラスに2つの大テーブルを出して4つ割りにして塩水で洗い干すという作業の結果、テラスは白菜の根に着いた土や、長靴底の土で泥だらけ。これが乾いてテラスにこびり付き、白菜屑や枯葉と混じりあいテラス建設以来初めての汚れっぷり。とても簡単に綺麗になりそうもない。先ずバケツにたっぷり水を入れ、デッキブラシに水を含ませテラスを擦り土と白菜屑を流し落とす。次に雑巾で何度も汚れと水分を拭き取るが、最早オイルステン効果のが切れ、床板はささくれ立ち痛々しい。このまま放っておけば雨水が浸透し腐ってしまう。大掃除が控えていて、とてもテラス塗りまでは手が届かないが、今やらねば来春以降になってしまい、テラスの傷みが加速度的に進行すること間違いなし。となると差し迫っているビア瓶詰、沢庵漬けを片づけて、明日にでもテラスに塗るオイルステン、漬物を入れる90㍑ビニール袋、ゼリー柿の渋抜きに使う40℃焼酎などを買い出しして、テラス塗りに着手せねば!すげー忙しくてパニくりそうなので、夕刻はせめてのんびりとと思い、里の上部に伸びる大好きな林道を散歩。欅林に造られたツリーハウスやその近くの切り株に掘られた梟の彫刻と久々に対面し、胸に迫る情感に狼狽えてしまった。朝な夕なに走り回った日々を、如何に大切な時間であったかと彫刻された梟が語るのだ。 
17日
(土)
西畑、葡萄畑、テラス
風強く白菜漬け最中に
枯露柿シート補強

 Rd 
(冬駐車場下で
鹿が罠に)
   
ガリガリに凍てついた白菜を
収穫しテラスに干し午後樽詰め、柿、杏、
梅の大幅な剪定、梨木3本に施肥
牡蠣グラタン作り(73)
9457歩、6619m、259kcal
 
発芽が遅すぎ凍てつく前の11月下旬までに収穫出来なかった白菜、もしやもう少し置けば巻き始めるのではと今日まで待ったが、今朝はマイナス3.7℃で最早成長は期待できないどころか、ガリガリに凍り付いてしまった。このまま置いておけば最早白菜漬けどころか、調理用にも使えなくなってしまう。そこで凍てついた未だ成長しきっていない白菜を引き抜き、根を切って切れ目を入れ割ってテラスに干す。寒くて指先が凍り付き痛てーの何の!午後まで干してから塩水で洗い樽漬けしようと思うが、その前にやることが山積、果たしてどうなるか?これ以上高くなると高鋏でも収穫出来なくなるので、柿の剪定をしたら隣の杏、奥庭反対側の梅も伸び放題では!が、しかしこの剪定は片手間ではとても無理。しかし今やらねばいつやるのだ?優先順位としては白菜漬け、昨日やり残した果樹への施肥があるが、柿の木に掛けた梯子をそのまま杏、梅に移動し最上段に乗ってアクロバットな剪定作業に着手。チェーンソウが使えないので鋸でギコギコ。枝の位置によっては左手で鋸操作を余儀なくされ、5本の木の剪定を終えたら、首も肩もゴリゴリのガチガチ。しかしそのくらいでギブアップしては、山荘住人の権利剥奪は避けようが無い。葡萄畑に出撃しラ・フランスと長十郎、20世紀梨の根元周辺に穴を掘り施肥。更に寒風吹きすさぶテラスで白菜漬け。夕食は牡蠣とほうれん草、3種のチーズを使ってのグラタン作り。
16日
(金)
西畑、林檎畑、前庭
扇山MW
   
お礼肥、広瀬氏より白菜、キャベツ
貰い受け、畑管管理費を増田名義から
坂原に変更して欲しいとの連絡
新バイク修理(キック出来ず)

9972歩、6980m、218kcal 
前庭に移植したキウイの雄木と雌木が西畑に伸び、雌木が西畑に新たな根を下ろし昨年に続き大豊作。このままでは精力を使い果たし結実しなくなるか、枯れてしまう恐れもある。そこで先ず西畑に根を下ろした雌木のぐるりを掘り起し、鶏糞をたっぷり入れて土と混ぜて御礼肥。更に前庭の2本にも御礼肥。さて次は2年経っても一向に成長しない林檎畑の4本の林檎苗木と7本の柿の苗木、陽当りも最高だしもっと大きくなって良い筈なのだが何故か育たない。計14本の果樹の穴掘りが終るころは、腰は痛いし、肩や首はバンバンに凝ってしまうし何とも情けない。とても20年以上も畑に取り組んでいるとは思えない。そうかこれからは逆で、経験年数が多くなればなるほど老化が進み≪情けない≫ではなく、ごもっともととなるのか?そこへひょっこり広瀬氏が顔を覗かせる。「元気ですか?柿も採りに来ないし、朝の散歩でも逢わないし」 「柔らかくなってもう枯露柿作りには無理だけど、ゼリー状になった柿も美味しいので、採りに行きますよ。最近のトレーニングは朝でなくて夕方にし、扇山が中心で小倉山にはご無沙汰なんですよ」 なんて会話の合間に畑管の管理費の話をしたり、久々の村人との会話。 
         
12日
(月)
葡萄畑、奥庭
扇山MW
 
目白野菜収穫、葡萄畑枯露柿の
防護ネット補強(72)

8342歩、5839m、228kcal
生み出された乳飲み子が初めて聴く妙なる調べは、乳房から齎されるに違いない。その最初の全身を震わす強烈な衝撃は、強すぎるが故に調べとして記憶されず、鮮烈な一瞬の光として肉体を透過してしまうのだ。乳房に触れ無意識の裡に揉み続けていた5本の小さな指は、幾多の星霜を重ねやがて透過した光に導かれキーボードを叩き、弦を爪弾き管楽器の穴を抑え風の音色を紡ぎ出し、スチィックを握りしめ打楽器を打ち鳴らし、タクトを振ってシンフォニーを奏でる。森羅万象に潜んでいる調べを紡ぎ出すのは、手に宿る皮膚細胞の記憶媒体であったのだ。昨夜眠れぬままにUSBメモリーに記憶させた数千曲をアトランダムに流していた時、ふと指が囁いた。≪このチェロの音色は何処から生み出されているの?ミッシャ・マイスキーだって、いいえ確かに彼かもしれませんが、正しくは彼の指に深くインプットされた皮膚細胞の記憶媒体なのです。そら、トランペットが大気を劈き宇宙の碧を鮮やかに描き出した。この音色もニニロッソの指に刻み込まれた母の乳房の記憶から迸り出ているのです。人間の肉体から指を総て奪って御覧。ほらもう如何なる楽器も操ることは出来なくなる。それでも音色を紡ぎ出そうとしたら、打楽器のスティックとなって肉体を何かにぶつけて音を出すしかない。それは随分殺風景な音楽とは乖離した騒音に近いものでしかないでしょうね。乳飲み子が乳房を揉むのは、単に乳首から生命の源を吸い出すだけでなく、母の肉体に眠る原始的な生命の鼓動を呼び覚まし、限りなく優しい乳房の感触に身を委ねることのあるのです。そして誕生直後の鮮烈な一瞬の光を甦らせた指は、記憶媒体となって妙なる調べを求めて、楽器をかき鳴らすのです。音楽は誕生直後の乳房との衝撃的な触れ合い、あの一瞬の光から始まったのですよ≫ 
11日
(日)
葡萄畑、奥庭
P2峰扇山
P2W
 
トマト抜き残滓処理、昨日の防護策
役立たずで更に4個喰われる。
どうもジャンプして食らいつくようだ。
これで計50個程が喰われた。
ビア仕込み、枯露柿保護対策網張
15374歩、10761m、335kcal
乳首が無いのにどうやって乳を吸うのか?1つの穴から滲み出た乳が体毛に混じり、乳児はその体毛を乳首のようしして、チュウチュウ吸うらしい。体毛が少ない場合は直接皮膚を甞めるとか。単孔類から進化した哺乳類にも乳首が無かったり、有っても吸われないと乳首が現れない種がいる。乳首が埋没したまま出てこない人の乳房は、哺乳類の初期の原始的状態の記憶を留めていると考えられている。乳首の埋没した人の場合、出産し乳呑み児が乳を吸い出すと乳首が出てくるが、授乳を終えると再び陥没してしまうことが多い。刺激を与え続けられると勃起するが、刺激を失うと委縮する振る舞いは性器と類似している。そうか、つまり乳児は単に乳首から生命の源を得ているだけでなく、乳首を通して母親に密やかで濃密な性感を与え情交しているんだ。満ち足りた授乳期の母親は、発情している雄には目もくれず、乳首に吸い付く我が乳呑み子を愛おしむ。実際、医学博士の志賀貢は、クリトリスの性感を100とすると、乳首の感度は80前後(wikipedia)と述べている。となると刺激を与えても委縮したままの乳首は、哺乳類の初期の原始的状態の記憶を留めたまま眠り続けていることになる。あれれ、枯露柿を甘くするための手もみ作業が乳もみになって、カモノハシが出てきたり脱線して、遂に埋没乳首と性感に収束しつつあるけど、皮膚細胞の記憶媒体が語る遥かなる生命の叙事詩は何処へ行っちまったんだ!うん、待てよ、そうか仙人が枯露柿の柔らかさに母の乳房を蘇らせたのは、生誕直後の乳飲み子に深く刻み込まれた、密やかで濃密な情交の記憶であったということか!
10日
(土)
林檎畑、奥庭
扇山MW 
大根収穫、洗い干す、畑枯露柿移動
アンデシュール・ルースルンド&
ステファン・トゥンベリ
「熊と踊れ」
高村薫
「土の記」読書開始(71鬱酷し)
8128歩、5689m、272kcal
あのさ、さり気なく≪同じ哺乳類でも単孔類は乳房を持たず、原始的状態の総排出腔を持ち≫なんて云ってるけど、1つの穴で糞や尿を排出し、その同じ穴から卵や精子を出し、乳も出すなんて哺乳類がほんとに居るの?そうなんだ、その不思議な動物は哺乳類でありながら、卵で子供を生み母親が卵を温めて子を孵化させ、産んだ穴から出て来る乳で子を育てる。哺乳類で最も原始的なグループで、どうも爬虫類から哺乳類へ進化する早い段階で進化に乗り遅れ、分岐し現在まで生き延びたらしい。2億年ほど前の、中生代の最初の紀・三畳紀から今日までオーストラリアの地で生きて来た、その哺乳類の名はカモノハシ。オーストラリアを除いては世界の何処の動物園でも目にすることが出来ない生きている化石が、ケアンズ西のアサートン高原で野生のまま観られると知り、今年1月にレンタカーを飛ばしクランダからカモノハシの棲むアサートン高原のヤンガブラ村に向かったが、カーナビが狂って彷徨い続け断念、悔しい!
目白朝トレ3 3572歩、2500m、73kcal/1回 第2週
6日
(火)
葡萄畑、中畑、ログ
扇山EW 
大根干し、葉無し30数本
葉付を20本程ログ屋根下に吊るす。
9391歩、6573m327、kcal
乳房をひたすらに揉み続けるに従い、皮膚細胞の記憶媒体は遥かなる生命の叙事詩を語り始める。≪嘗て肉の内奥に潜む人の欲望をそそるのは、実は乳房ではなかったんだ。乳房の様に柔らかくて優しいんだけど、もっと大きくて乳首より遥かに鋭敏で生命そのものを再生する機能を秘めた臀部なんだよ。豊かなお尻を両手で包んでご覧、ほら乳房よりもっともっと深い神秘的な何かが滾滾と湧き上がってくるだろう!四つ足で歩いていた時代は剥き出しのお尻が充血したり特徴的な膨らみを示したり、色を変えたりして雄の欲望を挑発した。二足歩行になってお尻が隠されてしまって、性的魅力の対称が乳房に移って来て、豊かな乳房にオスは生命の讃歌を聴き、生命の回帰する聖地であると確信したりするようになって。でも変なんだ。乳房が最も大きくなるのは授乳期で、この時期雌は発情せず雄は性的魅力を覚えないから、乳房はむしろ性的魅力の対極にある筈なんだ。同じ哺乳類でも単孔類は乳房を持たず、原始的状態の総排出腔を持ち、排泄物(糞や尿)も卵や精子そして乳も、同じ穴から体外に排出するので乳房なんて無いし、野生動物の多くは授乳期に乳首が露出する程度で、乳房には雄の肉の内奥に潜む欲望をそそる要素なんて皆無なのさ≫ となるとやはり枯露柿を揉みながら仙人が慮ったように、原初の認識としてインプットされた乳房の囁きが、性的魅力に織り込まれたのかな!
5日
(月)
葡萄畑、中畑
Rd 
野生動物が畑扉の下を掘り返し侵入、
更に枯露柿2個が被害に補強作業
トマト畑の青トマト収穫後、根堀(70)
大根収穫後洗って干す準備、
中畑の畝作り、蔓梅擬の採取
10850歩、7595m310、kcal
光を孕んで20日程経つと枯露柿は、柔らかくなり魅惑的な橙の彩に深い透明感を加え、肉の内奥に潜む欲望をそそる。そそられるがままに触れた瞬間、皮膚細胞が記憶媒体となって、決して覚えていない母の乳房を蘇らせた。脳下垂体からの指令を受け、泌乳刺激ホルモン(プロラクチン)、オキシトシンが分泌されると乳房は、母体の血液の赤みを濾過し白い分泌液に替え、新たな生命を育む。生まれたばかりの新たな生命にとって乳房は、認識し得る世界の総てとなって、生命の内奥に潜む欲望をそそる。原初の認識としてインプットされた乳房は、生命の回帰する聖地であると囁き続け、60兆個の細胞全てに記憶媒体仕込んだ。そう考えると、仙人の皮膚細胞が光を孕んだ枯露柿の柔らかさに母の乳房を蘇らせたのも、強ち狂っている訳でもないのかも。小さな手によって揉まれた乳房が真紅の血潮を、免疫上重要な核酸などを含む白い分泌液に変えるように、よく揉まれた枯露柿は渋くて食べられぬタンニンをアセトアルデヒドで封じ、甘露な不死の霊薬の如き果実に変えるのか。今まで知識としては知っていたが、揉むことによって本当に枯露柿が甘露になるのか疑問視していたので、昨年までは実施していなかった。しかし例え甘露にならずとも、揉むごとに母の乳房に回帰出来るのであれば、これに勝る歓びは無い。そこで千個近い枯露柿を総て揉む作戦開始。十数個は得も言われぬ快感に酔い痴れ乳房の優しさ、柔らかい感触に現を抜かし、これぞ正しく≪極度に抽象化された世界での夜明けの官能美≫と悦に入っていたが、、百個を越える頃からしんどくなってきてギブアップ!
4日
(日)
葡萄畑、中畑
 扇山WM
中畑耕運機掛け、
干柿点検、ブロッコリー畑草取り
耕運機の左刃のボルト破損
2本購入し修理

9387歩、6570m、206kcal

PCお気に入りと画像処理を和文に
実に軽い気持ちでのんびり構えていたのだ。何処かワンクリックすれば簡単に解決する筈と舐めていたが、昨日のサーバーへのファイル転送問題より難しいと判明。一般的なパソコンのトラブルはネット検索で何とかなるのだが、お気に入りを単にメニューバーに表示すると云う簡単な操作が解決出来なくて、実はここ1カ月も試行錯誤を繰り返していた。操作できない原因はwindows10が勝手にInternet ExplorerからMicrosoft Edgeへとポータルサイトを変更していたことにあったのだ。勝手にメニューバーから消されてしまったお気に入りもInternet Explorerのサイトならきちんと表示されているので吃驚!勝手にwindows10の標準仕様だとか云ってMicrosoft Edgeへとポータルサイトを変更するだけでなく、Microsoft photoも英文表示を優先したてしまい簡単には和文表示に変えられないのだ。もっと酷いのは未だwindows10にバージョンアップしてないユーザーのソフトをダウンロードさせてしまい、ニュースでさんざん騒がれたのは未だ耳新しい。この悪評高いwindows10を相手に何とか自力での解決をと悪戦苦闘してきたが、もうこれ以上は時間の無駄とマイクロソフトに電話。電話して驚いた。実は専門の担当者ですら、どうしていいか解らず、「暫くお時間を下さい」を繰り返し、遠隔操作であれやこれや試行錯誤を重ね、やっと一件目が解決。お気に入りのファイルにある項目をその上にあるお気に入りのフォルダーにドラッグすれば、メニューバーに表示されると解るまでかなりの時間を要したのである。更に2つ目の英文表示は、Microsoft photoを初期化するためダウンロードしなければならず、そんな酷いことになっているなんて考えてもいなかったので実に驚き!うーん、これじゃ自力での解決は難しいと実感!
3日
(土)
奥庭、中畑
 P2峰扇山
P2W
夏野菜から採取し乾燥させた種を
袋詰めし収納、中畑耕作 (69)
柿揉み
10498歩、7348m、368kcal


PC旧HP転送問題
いったい一昨日から昨日にかけての2日間に亘るコンピュータとの闘いは何であったのか!旧HPにオアフ島のダイビングを加えたのだが、サーバーに転送してもネットにアップされない。現在ネット上に3つのHPをアップしているので、編集したり転送する場合はどのHPを選ぶのか間違えると当然アップされない。しかし何度確かめて間違いなく編集し転送しても、ネットにはアップされない。この原因は何処にあるのか、じっくり付き合って解明してやろうではと、一昨日から取り組んだのだが解決せず。悔しいなと地団太踏んで寝たが、夜中にふと思い出したのだ。あれっ、これと同じ悩みに苦しめられ七転八倒した記憶があるぞ!それでどう解決したか?そうだ思い出した。転送ファイルを開いてマイコンピュータに編集ファイルを入れて、こいつをHPフォルダーから探し出し、サーバーから該当するフォルダーを選び転送すればいいのだ!それでやっと眠りに着けたのである。結果?勿論2日間の悩みは一瞬にして解決さ!これも老化現象と思うと、老化現象も悪くないとしみじみ思う。何故って?そりゃ2度も同じ感激を味わえるからさ!ふふん、この調子で老い耄れじじいライフを大いに愉しむべし!てな調子で極度に抽象化された世界で夜明けの官能美を堪能したのさ。
2日
(金)
西畑、中庭
 扇山MW 
鳥、野生動物に喰われた干柿30個を
処理し風で飛ばされたポリカ波板を
元に戻す。朝井まかて
「落陽」、鹿嶋田真希
「ゼロの王国」読書開始読書開始.

12158歩、8510m、299kcal
 
これ他のデジカメと全くレベルの異なる雰囲気を漂わせていると感じなかった?オリンパスの社員に訊いた時は、最新鋭でご要望のマクロ撮影も顕微鏡モードで可能ですとの、そう熱の籠っていない回答。初代のToughを愛用しているし、社員の回答からも、やや性能を上げた手持ちカメラのお兄さんを想像していたが、一目見るや、どっこい、こいつは別格と感じたね。その上防水15m、防塵、耐落下衝撃2.1m、耐低温-10度、耐荷重100kgfとカメラとは思えぬToughさ。今、興奮の真っ最中!先月23日に轢死体と変わり果てたオリンパスSZ-14の後任を探していたが、昨年5月に発売されたオリンパスTG-4に決定。デジカメが壊れてから大きなペンタックスの一眼レフK-xを持ち歩いて、野山を駆け巡り撮影していたが、これでやっと手軽に撮影が出来そう。この一眼レフは常に望遠レンズ望遠レンズを装着し、鳥の撮影専門にしていて、トレーニングにはデジカメを持ち歩いているが、今回のオリンパスTG-4は山荘用としては5台目になる。1,2,3台は1台で10万円もする水中カメラ専門メーカーsea&seaの8000Gで、4台目がオリンパスSZ-14。で5台目はハウジングと共に購入した初代のToughなのだが、これはダイビング専用で、偶にハウジングから出して目白で都会の写真を撮るくらいで、使用頻度は少ない。轢死体と変わり果てたオリンパスSZ-14の後釜にこの初代Toughを起用してもいいのだが、山荘での使用頻度はダイビングとは比べようもないので、壊れるとハウジングまで購入しなければならない。カメラよりハウジングの方が高いとあっては、山荘での使用は賢明ではない。そこで同じToughシリーズの最新鋭モデルの御登場となったのである。うーん、予想を悠に超えた容姿と機能にすっかり一目ぼれじゃ!
12月累計152km、989m   総活動距離:2476km529m    山トレ19計20回(+畑1日) 山トレ累計284 

 目白朝トレ3回 3273歩、2291m、60kcal/1 
仙人日記
  山荘トレーニング地図
山荘トレーニングは週末、夏休み、冬休み、春休みに実施。
平日は目白でトレーニング:
10階建マンションの階段を10往復(標高差計260m)



2016年11月
月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
29日
(月)
西畑、中庭、
ワインセラー
 扇山MW 
防鳥ネット干柿に張る、太陽光灯も
ネット横に立てる。ワインセラーの
昨年ワイン樽から瓶詰へ、
横浜へ野菜発送
8185歩、5729m、284kcal
    
心配していたネットに登って更に柿が喰われることは無かったが、被害列の反対側の南列が明らかな鳥害にあってると判明。小動物避けに太陽光灯を干柿下に設置、鳥害を防ぐために長いネットを干柿場総てに張り巡らせた。ここまでして尚喰われるなら、彼らの何物も恐れぬ果敢な行動力を讃えて、プレゼントしてやるつもりで諦めよう。さて昨日、追熟させるためにワインセラーにキウイを搬入したが、何とワインセラーには昨年仕込んだワインが、樽詰めになったまま忘れ去られているでは!ペットボトルに詰めて奥庭の倉庫に運ぶ手間のかかる作業を朝一に始めてしまい、干柿場のネット張りと重なりオーバーワーク。期待していたが、鹿嶋田真希{少年聖少女」は見事期待を裏切ってくれた。視点は面白いのだが、「芥川賞作家が背徳的な純愛を描く最高傑作!」とのCMには程遠い内容。 
28日
(月)
西畑、中畑
目白、中野へ野菜発送
扇山MW 
晴予報なので思い切ってタオルケット、
シーツなど纏めて洗濯、(68)
干柿シート操作、キウイの枝を
新たに作った棚に載せる作業

13888歩、9721m、292kcal   
葡萄畑の干柿が数十個、喰われてしまった。降雪で餌を取ることが出来なくなった鳥達だと、最初は思っていたが、食べられている部分が、5段目の最下段に集中的している。それも低く垂れさがっていて、地面に近い部分が蔕だけを残して綺麗に食べられている。鳥ならば突いて食べるので、どうしても食べ残しの後が歴然としているのだが、その痕跡が全くない。狸、貂、白鼻心、ひょっとするとムジナや穴熊と呼ばれる笹熊かも知れない。地面から50cm程の高さまで垂れ下がった柿が喰われているので、彼らが立ち上がり、背伸びして届く範囲であることは確か。そこで地面から80cm程の高さにネットを張ってみたが、考えたらそのネットに手や足を掛ければ、更に上の柿が狙えるので、逆効果であると昨夜気づいた。気づくと気になって、気になって眠れず余程夜中に畑に出て、ネットに登っても柿に届かぬ工夫を施すべきか否かと、悩んだりするのだから哂ってしまう。 
27日
(日)

西畑、中畑  キウイ収穫、追熟箱詰
干柿シート掛け、ヌン峰デジタル化

5387歩、3770m、180kcal  
13.5kg×9籠=121..5kg もの大収穫で収穫作業だけで3時間以上かかってしまった。摘果してないので大きな実は少なく、追熟させても例年のような甘味が出ないのではと不安。キウイ棚の上の収穫が難しく、折り畳み梯子を延ばして棚の上に渡し、その上に載っての収穫。途中で雨が降りだしたので、午前中に外した干柿シートを再び掛けたりと、天手古舞。朝雨だったので畑仕事が出来ず、一旦上がった雨が午後に再び降りだしたため、愉しみにしていた山トレも出来ずガックリ。昨日の夕トレーニングで左太腿の外側、大腿四頭筋の外側広筋が痛み出し、登っているうちに痛みが取れるかと思いきや、一向に収まらず。今朝には痛みは消えていたが、その代わり右首から腕にかけての痛みが発生。これは明らかにパソコンの遣り過ぎと外仕事での右腕使いすぎ。登山記録のデジタル化を始めたが、未だやっとヌン峰の途中で、k2峰やチベットまでは遥かに遠く、生きてる間に終わりそうもない。ま、それも良し。 
26日
(土)
扇山MW
P2峰P2N
昨日の倒木伐採の記録
ヌン峰デジタル化
君が代蘭、君子蘭の剪定
鉢植え替え
購入シクラメン2鉢手入れ(67)
7256歩、5079m、186kcal
  
昼近くになってかちんかちんの雪が少し溶けて来て、スコップでの除雪が楽になりスピードアップ。100㍍程の上段の急坂除雪を終え、いよいよ問題の最難関、下段の急坂の除雪に取り掛かかる。汗びっしょりになって急坂カーブを左に曲がり、ふと下を見るとがーん! 今までの数時間にわたる除雪は何であったのか!総ては水の泡!直径30センチ以上ある巨木が道路上に寝そべっているでは!枯れた巨木が雪の重みに替えきれず倒れたのだが、見事なまでに完全に道路を横断しているため、車どころか人間も通過出来ぬ完全封鎖。それにしても360度何処にでも倒れるスペースがあるのに、よりによって何故細く狭い道路上に倒れたのだ!この道路を生命線とする山荘住人にとって、正に致命的ダメージ。一瞬チェーンソウでの切断も考えたが、太い上に長々と寝そべっているので、数か所を切断して運ばねばならず、除雪よりもはるかに面倒で時間が掛かる上に、雪の降り積もった巨木の切断という技術的な難しさも加わる。ガックリきて暫し言葉も出ず。ま、人生なんてそんなものさと、月並みな言葉を吐き出して、こんな時は潔く諦めてさっさと退却すべしと、スコップを肩に担ぎ踵を返す。2歩3歩戻り始め気がついた。公道なら市役所に電話すれば、澄時間で問題は解決するが、考えたらここは云ってみれば山荘専用道路、一体誰がこの問題を解決するんじゃ!答えは訊くまでもないでは!よーしやったるぜ!決意を新たに山荘倉庫に戻り、夏に弟子が購入した切れ味抜群のチェーンソウを胸に抱いて倒木現場に直行。さっきの落ち込んだ気分は何処へやら、何だか救急隊員か、犯罪現場に向かうSP警視庁警備部警護課第四係にでもなったつもりの仙人は、強力マシンガンを翳して巨木と対峙。さて最も致命的な一撃を放つには何処を狙うべきか?最初の狙撃を誤れば、マシンガンは切り込んだ割れ目に挟まれ、動けなくなりギブアップせざるを得なくなる。例え時間かけてマシンガンの機能を回復させても、致命的な切断に失敗すれば、その後なんども切断を繰り返さねばならず、切断の回数が増せば増す程、マシンガンを奪われる危険は多くなる。そこで瞬時の熟慮の末、最も危険度の高い根元からの切断を決意。道路のコンクリート縁に被さる太い幹は、梢を道路反対側の高いコンクリート壁に載せ、根を谷に落としているので、ここを切断すると切断部は当然ながら下に落ちる。つまり梢に連なる倒木の先も、コンクリート縁に載っている根も下方に力が働く。その結果上方から切り込んだチェーンソウの刃は、伐り進むに従い、切り込んだ上部隙間に巨木の圧力が掛かり、動きを封殺されてしまう。従って決してコンクリート縁の根元からの切断をしてはいけないのだ。解っていながら敢て、其処こそが一撃で倒す唯一の致命箇所と判断したのか?直感の指示に従ったのだ。直感が瞬時に判断したことを後になって分析してみて、初めてその直感が正しかったと納得。つまり太く重い根に連なる部分を切断しても落ちぬ様、コンクリート縁の上に切れ目を入れる。こうすると切断後根に連なる重い部分は、コンクリート縁が支える事となる。しかし当然梢に連なる上部は下に落ちるので、片側からの圧力は避けられない。が、この梢に連なる部分には数本のかなり太い枝が道路に接地し、上部の幹に掛かる重力を分散している。結果として想定外の威力を発揮し、この根元への一撃で闘いはあっけなくおわってしまったのだ。チェーンソウが圧力を受けることなく、太い幹を一気に切断した時は、我ながら信じられぬ思い。やったね!
25日
(金)
西畑、冬駐車場
ゲート先急坂
倒木伐採

駐車場の雪掻き(66)
ゲート先急坂の除雪
12215歩、8550m、353kcal
 
最低気温ー3.5℃(6:00)  
夕トレは小倉山にして豪華2本立ての雪山トレーニングを考えていたが、ふと葡萄畑の干柿屋根に目をやると、20㎝を遥かに超えた積雪に屋根は撓み、今にも葡萄畑から落下しそう。こりゃ夕トレどころの話ではないと、ストックをスコップに変えて葡萄畑に出動。縦横格子状に張ったワイアーの上に積もった雪を、屋根の下からスコップで落とすのは難しく、途中から雑草取りの立鍬に変えて悪戦苦闘。雪を落とそうとしても、立鍬の刃がワイアーに引っかかってしまい雪を落とせない。仕方なくワイアーに固定してないポリカ波板を葡萄棚から外して、固定してある屋根上の雪をどうにか落とす。今朝の最低気温はー3.5℃と今冬の最低気温を記録。これじゃゲート前の急坂の雪は当分解けることは期待できない。先ず冬の駐車場に車が入れるよう除雪し、冬用の南斜面の急坂ルートも雪掻きせねばと朝一で出陣。夏ルートの急坂部も除雪しないと、山荘から下ることも出来ないが、此処は朝食後にじっくり時間を掛けてやるしかない。 
24日
(木)
大雪 西畑、葡萄畑
扇山MW
雪の中でキウイ収穫(65)
干柿屋根の除雪、1回窓枠掃除

5028歩、3519m、172kcal  
夜中にカーテンを開けてテラスを覗いて観たら、既に手摺には数センチの雪が積もっているでは!ストレッチをするため今のシャッターを開けたらテラスはすっかり雪国。丸太椅子に積もった雪の深さを計ったら18Cmもあるでは。このまま夕刻まで降り続くらしいので、20Cmを超える大雪になること間違いなし。先々週からやらねばと思いつつ忘れていたキウイ収穫と追熟の為の処理を、不幸にも思い出し雪の中、西畑に出動。柵扉の錠代わりのカラビナはすっかり凍てつき開かず。急いで数十個収穫し、林檎と一緒の袋詰し、そのまま扇山に向かう。今冬初の雪山トレーニングにウキウキ! 
23日
(水)
前庭
上条山KkzZ
スタッドレス交換
オリンパスSZ-14轢死

12978歩、9084m、314kcal  
今夜から明日に掛けて54年ぶりの11月の初雪との予報。≪1962年11月22日以来、54年ぶり早い雪便り≫ つまり仙人が18歳の時以来の初雪と云うことになりそう。本格的な登山に目覚め谷川岳の一ノ倉沢の岩壁や穂高岳に通い始め、翌年の1963年11月23日は単独で吹雪の谷川岳に登り、山頂の肩の小屋でケネディー暗殺のラジオニュースを聴いた。そうだった、あの頃の冬はマジに寒くて大雪も珍しくはなく毎年、冬山での遭難が相次いだ。あーそんな懐古に耽っていてはいかん!即スタッドレスタイヤに交換しないと山荘から脱出出来なくなる。と慌てふためいて奥庭からスタッドレスタイヤを前庭まで運び、オイルジャッキーで車体を持ち上げタイア交換。写真を撮ってから、カメラを車のフードに載せ、ジャッキーを窯室に運んで、さてそれでは車をゲートに運んでこれで一件落着。それでは雪の降る前に上条の森にでも行こうかと準備。あれカメラどうしたっけ?イケネー、車に載せたままだ!急いで車に戻るがフードには無い。枯葉の敷き詰められた前庭とゲートの間をウロウロ探すが見当たらない。おかしいな!ありゃ!信じられない。カメラが左前輪に轢き殺されてしまっているでは!がーん!2012年4月25日から4年と6カ月、ホームセンターの殆どの画像を撮って来た愛用のカメラがこんな結末を迎えるなんて! 
22日
(火)

中畑、西畑、
環境センター
P3峰NT
バスタオル染色、野菜収穫目白発送
FFストーブを環境センターへ運び
車ごと計量し廃棄後再び計量し
重量10kgと判定され200円支払う。
 
11747歩、8222m、339kcal 
夜の雨はしとど大地を濡らし、大気を湿らせ森を寡黙にさせた。去来する雲海が忙しなく虚と実を演出しながら山荘に迫る。水晶峠が白むや一匹の白龍となった雲表が、大きな口を開き小倉山を一瞬で呑込む。この白龍は西からの高気圧に追い立てられ、東の海へ流されやがて天空は宇宙の碧に染められるのだ。そうしたら雨で柔らかくなった大地から大根や薩摩芋を抜いて、春菊やほうれん草、青梗菜、小松菜を収穫し箱に詰めて目白に送ろう。それから碧に染まった天空に誘われて、未だ作業途中であった10枚のバスタオルを碧に染め上げて碧に染まった山稜を歩こう。そんな他愛もない想いを抱いて1日を始めようとしていたら、そんなことは許さないと、大地が揺れた。11月22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするM7.4の地震があり、気象庁は6時2分、福島県に津波警報を、青森県から千葉県までの太平洋沿岸に津波注意報を発令、22日午前6時2分、津波警報、津波注意報を発表。これにより1m弱の津波を観測する地域もみられ、福島第二原発では、冷却水の停止などのトラブルも発生しているようだ。 
21日
(月)
中畑
RuKv
芋畑残滓処理、施肥、耕運機掛け(64)、
畝作り、テラス下の雨除けシート補強
13486歩、9440m、403kcal
  
 ≪結婚式のHP変じて黒革スーツCMとなる≫なんじゃ結局、黒革スーツの宣伝じゃないか!とのご指摘を被りまして内情を一言。あの、革のスーツってめちゃ高いってごぞんじですか?安くて12,3万円で、ちょっといいものをと目移りさせると20万前後で、オーダーメイドなんかしたら数十万。何しろ仙人は全くお金とは無縁な生活をしてますので、数十万円なんて聞いただけでビビッてしまって、財務省に相談したら、ほなホームページにCMを載せてやったら!誰も見やしない仙人のHPなんかに載せたってCMなんかになる筈はないですが、そこは財務省の知恵と横暴な権力がもの云って、何とか話が纏りまして。えっ、老い耄れ仙人は観るに堪えないが、黒革スーツはかっこいい!って。おおきに!ほな目的達成ですな!
20日
(日)
葡萄畑、中畑
扇山EW
雨除け波板交換、
薩摩芋蔓取り搬出、芋堀、
ジオ東窓に設置、貯水槽に保温シート

14877歩、0413m、388kcal  
ドジ間抜け、アホと罵ってしまった。傾きの在る屋根に波板を重ねる時は、山側の波板を谷側の波板の上に載せ、山側から流れ落ちる雨水を谷側の波板で受け、繋ぎ目から雨水が漏れないようにする。ログ屋根を葺き、窯室の屋根の葺き替え、屋外作陶の2つの屋根の葺き替えと熟してきた仙人が、そんなことを知らぬはずがない。吊るし柿小屋の屋根葺きなんぞでミスを犯す筈がない。で、ふと昨日設置した吊るし柿小屋のポリカ波板で葺いた屋根を観ると、おりゃ、重ね方が逆になっているでは!ありえねーぜ!この波板を載せる時は2度3度重ね方を確認し、間違いないと判断し波板に穴を開け針金を通し、葡萄畑に固定したのだ。その結果がこれなのだ。ショックは隠せない。これを老化現象と片づけていいものだろうか?許せない。とまあ、素晴らしい雲海の広がる快晴の夜明けを迎え、スタートした1日であったが、このショックで昏い1日となってしまった。こうなったら、もうがむしゃらに働いて汗を流し、汗で誤魔化すしかない。
19日
(土)
葡萄畑、中庭
小倉山ZZ
干柿テラス下の雨避けシート設置
葡萄畑干柿屋根に雨除け(63)
ポリカ波板
追加ビア瓶を床下収納へ。
12078歩、8454m、404kcal 
西高東低の気圧配置となり一昨日17日は風がゴーゴー唸ったので、きっと干柿は幾つか落ちてしまったろうと恐る恐る葡萄畑へ降りてみたら、ギャッほ~!1つも落ちていないでは!落ちる心配の少ないテラス下の干し柿は、逆に2個落下。千個も吊るした柿が、冬将軍の洗礼を受けて2個しか落下しなかったなんて考えられない。昨夜から雨予報だったので、昨夕、山荘に着くや即、雨除けシートを張る作業に着手した。既に昨年使用した直管パイプとネットのセットがあるので、テラスの上からセットを吊り下げるだけ。の筈であったが、網を固定する直管パイプを網の上で固定したか、それとも網をピンと張るために直管パイプを重石にする為、下で固定したか忘れてしまい、何度かやり直す。この網の上から透明な防水シートを掛けるとなると、直管パイプを上に固定しそのパイプにシートを固定すべきと気づくまでに時間が掛かり、自らの愚かさにうんざり!今朝は朝一で雨の中、雨除けシートが巧く機能してるか確かめ、陶房に古いポリカ波板が仕舞ってあるのを想い出し、その波板で雨の吹き込みそうな部分に被せる。昨年の手酷い失敗があるだけに、何としても今年は美味しい枯露柿を作りたい。昨年の失敗原因は、干柿にとって大敵の雨と高温が続いた事に在り、山荘干柿だけでなく、県全体で大きなダメージを被ったのだ。さて今年はどうなるか?
     目白朝トレ3回 3273歩、2291m、60kcal/1  第3週 
15日
(火)

ゲート前、奥庭葡萄畑
テラス
ビア瓶詰、柿剥き250個、
硫黄燻蒸
7373歩、5161m、244kcal
 
帰京日なので焦る!未処理仕事が山積、干柿作りは真っ最中で来週伸ばしは出来ないし、ビアの2次醗酵も待ったなし。そこで夜明けからビアの瓶詰開始。今年仕込んだ梅ジュースをフレーバーに使ってみようと、倉庫から梅ジュースの大瓶を運び出し、合わせて昨年の白ワインも用意し醸造作業に勤しむ。何度か落ちそうになりながら木登りしたままの高鋏操作で、首から肩にかけてカチンコチンに凝り固まる。昨夜湿布したが効果なく、今朝は痛みも加わり最悪条件下で始まった夜明けからの大活躍もどこまで愉しめるか、今日こそ試されるぞ! 
14日
(月)
ゲート前、奥庭葡萄畑
テラス
朝一で硫黄燻蒸開始、(62)
葡萄畑に干柿吊るし小屋設置
柿収穫、燻蒸後の干し柿移動
干柿新たに120個追加
8919歩、6242m、303kcal
素晴らしい秋空が2日も続き、森も山もおいで、おいでと手招きしているのに朝も夕も柿との闘いに明け暮れ、出かけられずすっかり落ち込んでしまった。しかし何としても雨の落ちる前に燻蒸を終え、葡萄畑に干柿小屋を設置し、テラス下の燻蒸済みの干し柿を移動し、更に未だ採りきれていない奥庭の柿を収穫し、新たな干し柿を作らねばならぬ。さて問題の干柿小屋だが、昨年は透明ビニールシートで葡萄棚を覆い、その下に干柿を吊るしたがシートが雨によって凹みプールを成し、干柿は濡れ放題。風が吹けばシートは捲れ上がり、その上に雨が降りかかり、これまた干柿は濡れ放題で散々な目に遭った。そこで今年は予算に糸目を付けず、ポリカーボネート波板9尺を6枚購入し、補強用の支柱として直管パイプ6本購入。で、葡萄棚のワイアー格子にポリカ波板を載せてみるが、これでは強風に煽られたら4隅をワイアー固定しても、風圧ですっ飛ぶこと間違いなし。よく観るとワイア格子は縦横、交互に通してあるのでポリカ波板をその間に差し入れることが出来そう。これなら風に煽られても飛ばされることは無い。そこで比較的容易にポリカ波板を葡萄棚に載せることが出来、短時間で干柿小屋完成。しかしこのワイアーは透明屋根を支えると同時に、柿を吊るす役割もあるので、柿を吊るしてみると柿の重さで垂れ下がり、当然そこに固定されたポリカ波板も下がり、透明屋根は凹んでしまった。あー、なんと浅はかな!この程度のことも予測できず、こんな失敗をするなんて、とても許せないぜ! 
13日
(日)
ゲート前、奥庭、葡萄畑
テラス
計526個を吊るす。
硫黄燻蒸までは出来ず
ポリカーボネート波板9尺6枚
直管パイプ6本購入搬入

7859歩、5501m、265kcal
年中行事で干柿作りに必要な大道具、小道具も揃っているからとのんびり構えていたが、どっこい、干柿を吊るすロープをテラス下に張り巡らせるのも大変だし、梯子を掛けての柿採りも、危ういバランスを強いられての落下寸前の作業となり冷や汗掻き通し。計246個の柿を剥き5列ロープの半分ほどに吊るしたが、それでも奥庭の柿の木の半分ほどしか処理出来ず。今朝も夜明けから柿採り、朝食後は柿剥き、吊るし更に硫黄燻蒸と作業は続く。果たして今日中に終えることが出来るか? とんでもない!まあ、今年も結構成ってるなとは思っていたが、昨年大豊作だったので2年続けての豊作はあるまいと高をくくっていたが、採り始めテラスに柿を運んでみて昨年より遥かに収穫量が多いと気づいた。現在526個を吊るしたが、未だ採りきれぬ柿が奥庭を彩っているでは!暗くなる直前まで作業したが、とてもじゃないが終わらない。喜ぶべきか悲しむべきか!明日午後から雨予報がでているので、一体どうなることやら。
12日
(土)
ゲート前、奥庭、
テラス
トランクルームが溢れ石油汚染
マット洗いを兼て
車にワックス塗布
梅の伸びすぎ枝剪定
柿収穫、干柿作り準備(61)
6502歩、4551m、215cal
北原白秋の「白金之独楽」詩集にある「他ト我」を中枢において、生の孤独を描こうとお馴染みのの大門真由警事を登場させる桜木志乃の「氷の轍」。「他ト我」の≪二人デ居タレドマダ淋シ、一人ニナッタラナホ淋シ、シンジツ二人ハ遣る瀬ナシ、シンジツ一人ハ堪ヘガタシ≫を追って、詩集の孤独に迫る後半部からやや面白くなってくる。ストリッパーを孕ませた男が人買いとなって、ストリッパーが産んだ自分の娘とその妹を売り飛ばす。ストリッパーは子供だけはしっかり育って欲しいと願っていたが、或る日娘が股を拡げて人に見せる真似をして遊んでいると聞いて、人買いに売ることを決意。そのストリッパーを慕っていた男・滝川信夫が晩年、売り飛ばされた妹を見出し、姉妹に遭遇する。心底姉妹とその母を想うが、それが故に殺害されてしまうと云う、何とも昏いストーリー。ABC・テレビ朝日系列全国ネットにて11月5日(土)よる9時放送されたらしいが、役者を見ると米澤水産社長の米澤小百合を余貴美子、米澤水産清掃員(小説では保険外交員)の兵藤千恵子を宮本信子と、小説よりこっちの方が面白そう。
11日
(金)

玄関、書斎、全庭、
カリスト

図書館:鹿嶋田真希
{少年聖少女」
扇山MWW
玄関のセンサー照明修理、
蛍光灯が切れたとばかり
思っていたが、グロースイッチ
が切れていた。予備があったので交換,
散水器6台収納、
カリストのFFストーブ穴を塞ぎ
ストーブを廃棄処分
石油5タンク100㍑、ガソリン10㍑
搬入
9722歩、
6805m、212kcal
テロ実行犯がイスラム教徒であっても、殆どのイスラム教徒はテロとは無関係でテロを理由にイスラム教徒を差別したり、入国禁止にしたりすることを知性は許さない。知性はテロの背景を追い、原因究明を行い、再びテロを許さない術を模索する。同時にテロによって迫害される無辜のイスラム教徒を守り、世界に立ちはだかる壁を取り除く努力を呼びかける。従って11月8日の大統領選挙で次期大統領になったトランプの≪米当局が事態を把握できるまでの間、イスラム教徒をアメリカ入国禁止にすべきだ≫との発言は、世界の知性への反逆であり、テロを更に激化させる以外の何物でもない。これだけでなくメキシコからの不法移民対策として、こう述べている。≪メキシコの出費で国境に巨大な壁を建設する。メキシコ人には問題があり、麻薬や犯罪を持ち込んで来る、全員とは言わないが奴等は強姦魔だ≫ 更には≪不法移民は全員強制退去させる。強制送還部隊を作って、人道的な方法で送り返す≫ 世界の現状を観ず自国の利益のみを求めて、世界各国が走りだしたら、その先には戦争が口を開けて待っているのは目に見えている。それだけでなく女性蔑視、人種差別発言と続き、同じ共和党のポール・ライアン下院議長など主流派の多くがトランプと距離を置くとi云う前代未聞に陥りながら、米国民はトランプを大統領に選んだ。英国のEU離脱に続く民主主義の破綻であり、その動きはイタリアの5つ星運動を触発し、世界は危うい「ポピュリズム」に曝されている。。トランプが米国民の胸に燻る不満を煽って、1930年代のイタリアのファシズム運動、ドイツのナチズム、アルゼンチンのフアン・ペロン政権などと同じ安易な「ポピュリズム」への途を辿り始めていると、政治には疎い仙人すら危機感を覚えるのだ。危機感を抱いたのは仙人だけでないらしく、大統領決定直後から、これまた前代未聞の新大統領への抗議デモが相次ぎ、オークランドでも9日、約7千人の参加者の一部が警官隊と衝突とか。
  朝日新聞デジタルロサンゼルス=平山亜理2016年11月11日11時32分

≪米大統領選でトランプ氏が勝利したことに抗議する米国内のデモは激しさを増し、西海岸では約60人が逮捕された。米メディアは投票があった8日以降、米国各地の約50カ所でデモが起きたと伝えた。地元メディアによると、ロサンゼルスで9日に国道を占拠した数百人のうち28人が逮捕された。ガルセッティ市長は「市民の多くにとって選挙結果はつらいが、デモは平和的にやってほしい」と声明を出した。 オークランドでも9日、約7千人の参加者の一部が警官隊と衝突。火炎瓶や花火を投げるなどした約30人が逮捕された。デモは10日も各地で続き、サンフランシスコでは高校生約1千人、ミシガン州では大学生約1千人が参加。フィラデルフィアでもデモが起きた。(ロサンゼルス=平山亜理)
10日最低気温-1.0℃(1:46) 第2週 目白トレ1日のみ
8日
(火)
葡萄畑、
扇山MWW
昨日耕運機掛け、した畑の
畝作り、散水
14898歩、
0428m、386kcal
残念ながら前2作「悲しみのイレーヌ」、「その女アレックス」には到底及ばない。カミーユ警部3部作完結編であるのでピエール・ルメートル「傷だらけのカミーユ」には大いに期待したが、レベルはぐっと落ちる。最後の種明かしでカミーユ警部の恋人アンヌ・フォレスティエの正体が暴露され、とんでもないどんでん返しがまっていることは予測されるが、だとしてもそれまでの迫り方、全体の構図、人間描写には不満が残る。前2作の様に否応なしに読者を引きずり込むような力を、文章から見出すことは出来ない。アレックスと同じ手法で実はアンヌこそが、事件の中枢に深く絡んでいると明かされていくのだが、プロットにやや無理があり十分には描き切れていないなとの不満が残る。今回の作品で一番心打たれたのは、事件が終結しカミーユの亡き母のアトリエで、母を想う瞬間である。≪それからゆっくり時間をかけてコニャックをすすった。カミーユはこの家が好きだ。ガラス屋根の上で木々の枝が揺れている。家の中で風を感じることは無いが、ここでは風を見ることができる。おかしなことにカミーユは、いい年をして、不意に母が恋しくなった。どうしようもないほど恋しくて、我慢しないと泣いてしまいそうだった。だがこらえた。一人で泣いても意味がない≫ アトリエと山荘が重なり、カミーユの想いがそのまま仙人の想いに重なり何とも切ない。母は煙草を吸って絵を描くばかりでカミーユが小さいのも、母の喫煙の影響とされているが、その母を不意に恋しくなったのは何故か?この一文にこそカミーユ警部3部作の完結編の意味が潜んでいる。
7日
(月)
葡萄畑、
小倉山ZZ
トマト畑残滓処理、施肥耕運機掛け、
発芽玉葱移植、ほうれん草畑に石灰(60)
自己嫌悪記録、遂に60に達する。
香港からお祝いのエアメールと
粗品が届く。
初めて玄関の竃馬の侵入0
13971歩、9779m、479kcal
≪22年目の原因究明≫なんて表現ではとても言い表せない驚きと悦び!22年間苦しみ悩み試行錯誤を繰り返しつつ、解決出来なかった究極の山荘問題が遂に、遂に解決したのだ。例年秋から初冬にかけて悩まされ続けてきたのが、越冬しようと山荘に侵入してくる竃馬。その数半端ではない。防虫剤をたっぷり散布し帰京、数日後に山荘に戻りドアを開けると数百匹の竃馬が玄関を埋め尽くし、居間、キッチン、階段、2階の夫々の部屋を跳ね回っていたこともあった。いくら防虫剤を撒いても原因を突き止めない限り、根本的な解決にはならず同じことが繰り返される。しかし調べても調べても、その竃馬が何処から侵入してくるのか解らない。玄関に集中するってことは、ドアの隙間から森の竃馬が侵入するか、コンクリートの三和土に張り出した廊下の裏側に隙間がありその隙間と床が繋がっていて、床下に棲む竃馬が侵入するか、どちらかしか考えられない。しかしドアを丹念に調べるが、脚を延ばせば数センチもある竃馬がとても侵入できる隙間何ぞありはしない。結論、床下に棲む竃馬がどこに在るか解らぬ三和土の隙間を通って床下から玄関に侵入。で、毎年この時期になると帰京直前に、縁の下の通気口を段ボールで塞いで、土塗れにならぬ様上下ゴアテックスを着て、キッチンの床下収納口から床下に潜り込み、バルサンに点火し床下の竃馬の殲滅作戦を行うのだ。1週間後に山荘に戻り期待しながらドアを開けると、効果抜群で10分の1以下に激減、だが0ではない。しかしそれ以外に為す術無くここ十数年その殲滅作戦を繰り返し、先日もバルサンを購入しさて、いよいよ手間暇かかるあの面倒な作戦を実行せねばと、準備していたのだ。しかし一体何処に床下からの侵入路があるのか、未練がましく三和土に突き出した廊下の裏側を調べていたら、ドアと壁の接続部下に中空柱の穴発見!22年間探していた穴はこれだったのかと早速ガムテープで塞ぐ。しかし翌朝観るとやはり竃馬が!。・・・むむむ、その瞬間、脳内に稲妻が走りアナロジーが駆け巡り、一瞬にして真相に行き着いた。床下ではないなら森からの侵入以外には有り得ない。とすればドアの隙間が侵入経路であることに間違いない。隙間という単語がアナロジーし、隙間テープに引火し炎上。隙間は隙間テープで塞げばいいのだ。隙間テープを求めてホームセンターに出向くと、ありゃ!防虫用の隙間テープなるものが売り出されているでは!この瞬間の驚きを、どう表現したらいいか!田舎暮らしではこの防虫隙間テープは、常識に近い必需品であったのだ。知らぬは仙人だけ。2巻4m分購入し隙間に張り付けたのが一昨日、4mでは足りず昨日更に4m買ってきて完全にドアの隙間に張り付けたら、どうです、玄関には1匹の竃馬も見当たらず。しかし当然ドアの開閉はきつくなり、自動では閉まらず、強く引かねばならない。しかしそんな手間は、床下に潜って行う殲滅作戦に比べたら屁の河童!やったぜ!
6日
(日)
快晴 葡萄畑、
扇山MWW
種取り、ビア1次仕込み、
15kg鶏糞20袋、20kg石灰2袋、
隙間テープ、歯間ブラシ、ゼラニューム
購入、灯油補給5本100㍑
玄関ドアの隙間テープ張り終える。
ネット購入したコロナストーブ
FH-VX3616BY45800円が
20877円で届く。

13826歩、9678m、420kcal
しきたり、伝統、形式が体験に基づいた知恵や長い年月の踏襲によって、徐々に形作られてきたことは確かであろう。従って新参者はその過去の異物を先ず理解し、受け入れ素直に実行する。そうすることによって組織にすんなり溶け込み、組織は新参者を受け入れる。居場所を固め自らの存在意義を不動のものにした後に、初めて新たなる視点、創造的能動は意味を持ち胎動を可能にする。もしや愚息と思い込んでいる悠樹は、そんな風に社会や常識を捉え、実は虎視眈々と自らのオリジナリティーを爆発させる場を伺っているのではと、これまた親ばかチャンリン蕎麦屋の風鈴的思考に陥る仙人。革のジャケットが結婚式では禁忌だなんて実はチャンチャラおかしくて、内心捧腹絶倒しながマジな顔して 「結婚式には殺生した革のジャケットは駄目なんだ!」なんぞと抜かしているに違いない。そう思わせる出来事があったのだ。107人の披露宴の招待者の中に、どうも最近愚息が就職したKPMG(創業者在籍者4人のパートナーの名の頭文字クリンヴェルド、ピート、マーウィック&ゲルデラー)の同僚が見当たらないのである。KPMGと云えば、Wikipediaによると≪オランダを本部とする世界148か国にわたるグローバルネットワークに、113,000人のスタッフを擁するプロフェッショナル・サービスファーム(知的専門家集団≫ 世界4大会計事務所 (Big 4)の一角を占め、Universumが調査した「世界で最も魅力的な企業」ランキングでは2010年、2011年、2012年と3年連続で2位に選ばれた。とある。就職して2ヶ月足らずの新参者ではあるが、これほど世界的に名の通った会社の正社員が華やかな結婚式にぴったりの、同僚を招待しないのは裏があるに違いない。結婚式では新郎勤務先としてKPMGの説明と、そこで外国人相手の会計コンサルタントを担当しているとの司会者の紹介があっただけで、同社の同僚の祝辞は披露されていない。単なる過去の踏襲では外国人相手の会計コンサルタントが務まる筈はない。 ははーん、愚息め、実は仙人の思惑を遥かに超えた次元で虎視眈々と自らのオリジナリティーを爆発させる場を伺っているのだなと、直感したのである。それと結婚式の殺生の革ジャケット禁忌とどう関係があるんじゃ!あれ、これじゃ再び親ばかチャンリン蕎麦屋の風鈴的思考に陥っているだけでは!ま、親と云うものはいつでも子には甘くて、仙人も例外ではなかったということか!呆れたもんだ!失望したぜ!
5日
(土)
西畑、染色で浴室、
2階テラスなど
P2峰
扇山P2W
茄子畑、ピーマン畑収穫&残滓処理
施肥耕運機掛け、タオル染色59
最初2枚染めたが、勿体無いので
更に2枚、その残り洗剤で更に2枚
計6枚のバスタオルを染色。
10414歩、7289m、365kcal
受け継がれてきた形式の意味を理解し、その無意味さも認識しつつ尚敢て、その無意味な形式を笑いつつ踏襲してみる。せめてそのくらいの知性は持っているのではと愚息に期待していたのだが、どうもそこまでのレベルには達していなかったようである。押し並べて黒の式服では、何とも能が無いではと、黒のレザージャケットで乗り込んでやろうと、数週間前からネット検索し銀座に出かけ実物を着てみたりと準備。子羊の柔らかい革のジャケットをやっと探し出し、シャツも六本木ozieで2枚ゲット。このシャツ、スイスのSpoerry(スポエリー)1866社が紡績会社としての長年の経験を活かして開発した、特殊紡績技術を用いて縫製されたアイスコットン。殆ど白に近い淡い紫とグレーの2枚で革のジャケットにピッタリ!しかしこれを知った愚息のセリフ 「結婚式には殺生した革のジャケットは駄目なんだ!」。 この阿保は果たして≪その無意味な形式を笑いつつ踏襲してみる≫との認識の元に、それでもお笑い種の革禁忌を取り入れてやろうと考えたのかと期待したが、見事裏切られた。「殺生が駄目なら当然披露宴の料理も肉や魚は無しで、ベジタリアン料理だろうな」と愚息に云ってやったが、返事は「それもそうだね」と宣い、せっせとレンタルモーニングを手配しているでは!モーニングが18世紀のイギリス貴族の乗馬服であることを愚息は知っているのか?いいか、イギリスで乗馬と云えば狩猟、狩猟はどっからどう見ても殺生以外の何ものでもない。そりゃ狩猟着のメインはゲームジャケットではあるが、モーニングも殺生に加担していたのさ。そんなことも知らず、莫迦丸出しで 「結婚式には殺生した革のジャケットは駄目なんだ!」とは無知蒙昧そのもの。世間の常識とかしきたりなんて精々そんなもの、とも認識せず何とも情けない愚息。そこで仙人は考えた。そうだ愚かな息子に代わって仙人が≪その無意味な形式を笑いつつ踏襲してみる≫との認識の元に、モーニングを着たら洒落になるのでは!
4日
(金)
西畑、3日間目白階段トレ
扇山MW

最低気温2.9℃(5:37)
バスタオル濃紺に染める作業準備
差し当たりTシャツ2枚分(300g)
のソメルン2袋と濃染効果を高める
芒硝(硫酸ナトリウム)200gを準備。

8531歩、5971m、298kcal
祝福の表現は異なるが、誰よりも悠樹の結婚を歓んでいるとの自負はある。だが自らの価値観による挙式様式で歓びを共にしたいならば、それなりのコンセンサスを得る努力をするべき。
① 確か国内では披露宴のみ行う予定と云っていたが、何故ハワイと国内で2度挙式をするのか?
② 教会挙式とのことだが、2人はいつからクリスチャンになったのか?いっそ無宗教なオリジナルな式にしたら?
③ 挙式内容の説明抜きで明日までに返事せいというのが如何に横暴なメールであるか、自覚はあるのか?
④ 参加予定者100名とは多いが、心から歓びを分かち合いたい人たちだけなのか?それとも質より量か?
⑤ ハワイ挙式についての詳細を知らせるべし。(式の内容、進行、食事会、夫々の宿泊先、滞在日程等)

ハワイ挙式2週間前の6月10日に届いたメールは、≪ハワイで挙式した後、更に日本でも10月10日(後に11月3日に変更)に、披露宴だけでなく挙式も行うので明日までに返事をというもの。その仙人の返メールが上記である。つまりどっちかというと仙人は、派手派手しいハワイ挙式とか大人数での結婚式などに関わりたくないのだ。それなのハワイでの挙式にのこのこ出かけ、昨日はモーニング何ぞと云う18世紀のイギリス貴族の乗馬服なんぞを着せられて、チンドン屋さながらの騒ぎに参加。
11月累計153km、386m   総活動距離:2323km546m   山トレ18計17回(+畑7日) 山トレ累計264

仙人日記
  山荘トレーニング地図
山荘トレーニングは週末、夏休み、冬休み、春休みに実施。
平日は目白でトレーニング:
10階建マンションの階段を10往復(標高差計260m)

冬春夏 秋
春夏秋冬&鹿をクリックすると季節が飛び出すよ!

 
米国少年合宿



年10月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
31
(月)
葡萄畑、西畑、林檎畑
小倉山ZZ
ゴミ出し、目白への野菜収穫58
11188歩、7831m、372kcal 
果たして闇は忌避すべきものなのだろうか、との問いに対して実は明確な回答を自ら用意していたことに改めて気づいた。闇を単に五感の内の1つ、視覚をシャットアウトしただけの物理的現象と捉えたのでは、闇の本質を見失ってしまうが、差し当たり闇の出発点であることは確か。そこで視覚を捨て闇を積極的に取り込み、夜明けの動脈の血の騒ぎに耳を傾けてみた。存在を確かめるには残りの4つの感覚に頼るしかないので、先ず掌で存在の輪郭を辿り、触覚が放つ言語に耳を欹てる。時間を遡り心象風景でしか観たことのない豊かで甘やかなうねりが掌に溢れる。うねりは生命の微かな鼓動と鼓動によって生み出される温みを齎し、時間軸と直交する生命軸を成し、視覚では決して捉えられぬフォルムを造形する。明確な回答とはこれだったのだ。総てが闇から生み出されるなら、闇こそあらゆる可能性を秘めたカオス。 
30
(日)

葡萄畑、西畑、林檎畑
扇山WE
雑草取り、コスモス撤去57
13779歩、9645m、472kcal 
気後れしていたことは確かだが、まさかこれ程までにゴーヤーの蔓が強靭で、絡みついたネットから外すことが厄介だとは!先ず残っているゴーヤーを総て収穫し、次にどっから手を付けていいか解らず、暫く考え込む。畑と葡萄棚を繋ぐネットに打ち込んだペグを抜いて、そのままネットを引き上げ、棚とネットを結ぶテープを解けばいいのだが、それは絡みの少ない胡瓜の場合。強靭な蔓が複雑に絡んだゴーヤーでは、蔓を引き抜くなんて出来ないから、蔓を数か所で切断し、根を掘り起し地上部30cm程をネットから外す。次にネットの中間部に絡んだ蔓を50cm程カット。それから葡萄棚に這っている長い蔓を数か所に分けて切断し引き抜く。棚下での作業なので襟の中に切断した枝や葉が入り込み、痒いし不快だし、とても愉しみながら出来る作業ではない。しかし愉しまなくてはと、気分転換に2階テラスに干した布団を取り込み、洗濯物を取り込み、太陽を飽食した布団、シーツやタオルケットでベッドメイキング。シャツ、ズボンを脱いで、襟から入り込んだ枯葉、木屑を取り除いて気分を入れ替え再度ゴーヤー棚の撤収作業。で、今朝はもう1つの気後れしていたコスモス撤去に着手。アスパラ畑に跋扈し肝心のアスパラを壊滅させる勢いなので、コスモス撤去も手強い。 
29
(土)
葡萄畑、西畑、林檎畑
小倉山
雑草取り、ゴーヤー収穫、棚撤去56
15370歩、0759m、518kcal 
ピエール・ルメートル
「傷だらけのカミーユ」
スティーブン・キング
「ミスター・メルセデス」下巻読書開始
撃って出るべし!鬱55号にぎゃふんと云わせ、再びのさばらせない様、徹底的に息の根を止めるには躁56号で勝負。掌を大きく開き豊かな胸を包み、パルスの紡ぎ出すお話しに耳を傾ける。意味は解らないのに、言葉を超えて直截パルスの情感が飛び込んでくる。言葉を操れない幼児が母親に触れているだけで、言語が伝えることの出来る限界を遥かに凌駕して、今在る自らの存在の在り様を認識するように、パルスの情感が泉の如く溢れ出し仙人を浸す。≪ほら雲海の揺蕩う夜明けの空を見てごらんなさい。薄絹が高芝山に流れ、薄絹を透かして里の灯りが朧に浮かび、翻る絹に覆われ明滅し、明滅する灯りに呼応するように星々が煌めき、恰も心象風景そのものに身を置いている様な安らぎに満ちているでしょう。現実に存在している筈の肉体は、豊かな朝露に解かされ心象風景と深く結合し、ウロボロスになって永劫の輪廻そのものにメタモルフォーゼしている。肉体の認識する闇を超えるには、肉体そのものを呑込むウロボロスになり、肉体をクライン菅にして内奥から肉体を貫き、表層と心象の境界の存在しない世界へ旅立つことね≫  
28
(金)

葡萄畑

バイク試始動、石灰散布、
FMアンテナ調整に悪戦苦闘
(1時間以上も試行錯誤を重ねたが、
雑音は取れず断念。畑仕事を終え
FMスイッチオンしたら回復、
若しやとバイクもキックしたら1発で始動。
昨日の鬱55号との別れの成果か?
単なる偶然だが信じられん!)

3139歩、2197m、96kcal
草臥れきり筋肉は引き締まる能力の在ったことすら忘れ、ただ空虚な広がりを露呈するのみ。それでも明日の存在を確信しようと動脈血は、脳の支持を実行すべく酸素を末端細胞に届けようと必死に駆け巡る。後を振り返り呼びかけてみる。「おーい、持て余した空虚にもて遊ばれていちゃ駄目だぜ!大腿四頭筋を脅してごらん、≪もっと力強く引き締め、膝を自在に持ち上げ高みへと導く能力を、お前は持っているんだ。そのまま空虚であり続けようとするなら、役立たずのお前をちょん切ってやるぞ!≫とでも言っておやり」 それでも草臥れきった相棒は、進んでいるのか立ち止まっているのかわからぬような遅々とした歩み。3千メートルの雪の山巓を駆けのぼり、裸になって雪の褥で戯れた動脈血の騒ぎを、若しや甦らせることが出来るのではと、話しかけるが後方の翳との距離は開くばかり。翳を捨てることにした。P3峰に達してから安易な鉄塔林道へのルートを採らず、一旦北峠まで下り急登を駆けのぼりP2峰へと稜線を辿り、扇山峠から山荘へ下った。なーんだ、決して断ち切れないと思っていた翳だけれど、その気になればこんな簡単に捨て去ることが出来るんだ!快晴のテラスでちょっと早めの祝杯の宴を張ることにした。生ハム、ローストビーフ、ソフトサラミなどで採りたてのサラダ大根、クレソン、ほうれん草、春菊、人参などを包み、牛タンとエビを塩胡椒で焼き、生牡蠣を昆布に載せてアルミホイルで加熱し、ビアとベリーAの赤ワインで乾杯!「鬱55号よさらば!」 珍しく子兎がゲートに出現!そのまま前庭に走り、更に山荘の周りをウロウロ。テラスの下が気に入ったらしく出たり入ったり。 
27
(木)
葡萄畑
P3峰P2峰NE
トマト、ゴヤー、モロッコ
支柱撤去55

15303歩、0712m、508kcal
鏡に映っているのは本当に自らなのだろうか?胸の中央に走る数十cmの真新しい手術痕、生気なくやっとへばりついているような皮膚には黒い雀斑のような斑点、脂肪の去った胸に忍び寄る皺の兆し、こんな筈ではなかった。これは何かの間違いだ。と叫んだところで意識が鏡から脱出し、手術痕は消えた。この観たくない夢の続きをリセットするには、現実の森を彷徨し、森を駆け巡る自らを潜在意識にインプットせねばと、暫く訪れていない北峠からP3、P2峰に入った。北峠入口への途は芒に覆われ、前方が観えない藪と化し芒の海を泳ぐようにして前進。森の中で刈払機のエンジン音が木魂する。笠智衆そっくりさんの深沢さんが独り藪を相手に、藪を切り拓いているのに出逢う。いつものこぼれる様な笑顔が一言「行ってらっしゃい!」、「大変ですね、ご苦労さんです!」と返し北峠のゲートへ向かう。ゲートは雨水によって流された土砂が扉を押し開け、開いたままの状態。元の状態に戻すにはスコップと数人の作業人を必要とするだろう。この森を所有する深沢さんが何日もかけて独りで黙々と掘り起し、扉を直すのだ。朝から晩までいつも独りで森や果樹畑で汗を流し、時には森や雲に話しかけ星霜を重ねる。そんな時間が日常そのものになると、自らの意志を超越して解脱への途が切り拓かれ、言葉さえ必要としなくなる。深沢さんに逢う度、そんな想いに捉われる。 
26
(水)
1,2階大窓
扇山MW
大窓ガラス拭き
10459歩、7321m、287kcal
昨日の雨が新雪となって夜明けの富士を神々しい光で包む。手前の御坂山塊と山荘眼下の谷に雲海が長い2本の帯を横たえる。6時01分、最初の光が富士山頂の新雪を捉え、僅かに闇を引きずった昏い薔薇に染める。平年より26日遅い初冠雪だとか。昨日網戸を撤去したし、今朝は初冠雪だし、よし今朝は畑仕事をカットし、大窓のガラス拭きをして、透明な秋の光を堪能することにしよう。云ってもガラス磨きとなると、ゴムベラでガラス面のクリーナーを完全に落とさねばならず、手間暇がかかり朝一の仕事ではとても終わらないので、汚れ落としだけにしておこう。
25
(火)

葡萄畑、HP編集 モロッコ、トマト支柱撤去続き
大窓の網戸撤去

3720歩、2604m、116kcal
しなやかでありながら強靭でカッターナイフで切ろうにも、中々切り離せないモロッコの蔓。支柱に執拗に絡みつき、葡萄棚に導くテープと交合し始末に負えない。そうなるよう立てた支柱であり、そうなったからこそ豊かな稔りを齎したのに収穫が終わり、用無しになると今度はその絡み方が執拗だとか云って、邪魔者扱いされるのだから、モロッコにしてみれば、仙人に絡みついて絞め殺してやりた気持ちにもなるだろう。面倒で細やかな作業が延々と要求されると、脳が閑になり有らぬ思いが次々とめぐる。モロッコは収穫を終えたが、サラダ大根、蕪、早蒔きのほうれん草小松菜、青梗菜などが青々と葉を茂らせ生でサラダにしても、軽く湯に通して生姜醤油をほんの少し掛けて食べても云うことなし。汁出降の滝を作ってからクレソンの育ちが抜群で、幾ら食べても食べきれない。大きく育ちすぎたせいか、春に比べると香りが弱くちょっと物足りないが、市販物に較べれば格段の差。モロッコから大根、ほうれん草、クレソンなどに想いを移し、そこから仙人を観察してみる。彼等はこう云う。≪ははーん、仙人め60兆個の自らの兵士達から三下り半を突き付けられたもんだから、いよいよ今度は本腰を入れて山より畑作に切り替え、鬱との闘いを続けるつもりだな。まっ、暫く仙人と遊んでやっか!≫
24
(月)
葡萄畑
鉄塔山TT1
モロッコ、トマト支柱撤去続き
ゴーヤー種取り、目白へ野菜発送
16292歩、
1404m、432kcal
冲方丁「12人の死にたい子どもたち」、桜木志乃「氷の轍」 いづれも駄作!書かねばならぬ必然性の欠如した目も当てられぬ昨。作家としての地位を確保し、書きさえすれば、それなりに捌けると云う流れの中で、編集者にせっつかれ、喰うためには書かねばならぬかと生み出された作品。ガックリ!さっさと諦めて読むのを中断するか、斜め読みして捨てるか。それとも駄作の行く末を看取ってやるか?逆に2015年のピュリッツァー賞受賞のアンソニー・ド^ーア「すべての見えない光」は、優れた作品であることは間違いないが、≪読み始めたら面白くて残りが気になる≫との書評と異なり、詩であろうとする先者の意識が強すぎて読み難い。例えば砲弾の発射音をヴェルナーは、子供の頃聞いたラジオの声を思い出し、こう表現する。「歴史の女神が大地を見下ろしていた。もっと熱い火によってのみ、浄化はなされるのだ」 枯れかけたヒマワリ畑が見える。木から一斉に飛び立つクロウタドリの群れが見える。とまあ、こんな調子なのだ。
23
(日)

西畑、葡萄畑
扇山EW
ほうれん草畑に顆粒石灰散布54
昨日のカルサー草刈後の草集め
ビア瓶詰、トマト支柱撤去開始

11432歩、8002m、275kcal
鬱が存在の本質に深く関わっていると知ってから、鬱と遊べるようになったから、心配しないで! ≪鬱はお友達≫と口に出すと、それだけで何だか可笑しくなって、 鬱の方で照れたりするから、構ってやるんだ!異常の見つかった大腸癌検査は、 観られない箇所がかなりあり、観られた範囲では異常なし。肺癌もいつ爆発してもおかしくない状態なので、 癌ともお友達!考えてみれば、≪死≫そのものが生の本質に君臨しているのだから、 鬱も癌もみーんな死の使者。大いに歓迎してやらねば!
プライムシュガーはビア1㍑に5gなのだが、今までは瓶の容量に合わせて計量し、これを1つ1つ瓶に入れると云う面倒な作業をしてきた。ここ数年梅ジュースをプライムシュガーの代用にし17㍑分の樽にぶち込み、この面倒な作業をカットしてきた。しかし今回の仕込みは梅ジュース無しにしたので、元の面倒な作業をせねばならぬが、思い切って17㍑分のプライムシュガー85gをまとめて樽に入れ、瓶詰してみた。果たして2次醗酵は上手くいくのか?ビア作りもマンネリから脱出せねば!
22日
(土)
西畑、葡萄畑
扇山MW
不足分のほうれん草種を
JA玉宮で2袋買い足し昨日
潤かせておき今朝播種、庭、林檎畑に
カルサー草刈

11513歩、8059m、337kcal  
しかし鬱を突き破る唯一の武器が失われている今、手をこまねいているだけでは鬱53号の闇に閉ざされたまま。心を空にして唯無心に肉体を動かし続け、再び肉体が精神を取り戻すまで時を稼がねばならない。それには面倒で厄介で、いつも後回しにしたくなるような作業を敢て選び、精神をその一点に集中させ雑念を総て追い出し空にせねば!先々週から気になっていたカルサーの不具合を調整しつつ、庭、畑の雑草刈りに着手。2台のカルサーは夫々不調で、旧カルサーは刃となる2本のナイロンカッターの一方が、回転ヘッドの180度の対称位置溝から外れてしまい、どう工夫しても対象位置に固定することが出来ない。新カルサーはアクセルを吹かすとエンストを起こし、その都度エンジンを掛け直さねばならず、連続した作業が出来ない。このどうしようもない2台のカルサーを相手に、暫し闇の存在を忘却することにしよう。
21日
(金)
西畑、葡萄畑
小倉山
最後のほうれん草、青梗菜、春菊播種53
発芽してないほうれん草畑に播種

11050歩、7735m、368kcal  
身構える隙も無く、途方もなく巨大な津波に襲われ呑み込まれ、巻き込まれ翻弄され肉体を消失してしまった。そんならさっぱりして、「バイバイ、今まで72年間も永い間ご苦労さん!これでやっとお前さんも安らかに眠れるし、精神も鬱っとおしい肉体から解放されるし、目出度しめでたしだね」と云ってやりたいが、どうも精神と云う奴は、肉体の抽象であって肉体の絶望を、救い難き闇に変換するらしい。鬱53号と命名し、逆にこの大津波を弄んでやろうと小倉山に出かける準備をしふと、ゲートのポストを覗いてみるとペガススの碧い切手に運ばれてきた1通の封書。封書のシールに描かれた少女が膨らませた赤い風船にはHappy Birthdayと。これで鬱53号は一気に勢力を失い、津波は大波、小波、やがて細波になること間違いなしと信じ、黄色いゴアテックスコートのポッケに入れて小倉山へ出発!しーんと静まり返った森を抜けて、僅かに紅葉の兆しを見せ始めた稜線を歩み頂へ。コットン、コットンストックの音を響かせ山頂ログの2階に登り、封書を開く。金のトランペットとHallを五線譜に載せて ビビディ・バビディ・ブー を奏でながら、南瓜と茄子の車が、メッセージを運んでくる。ほら、このおまじないを唱えると鬱53号だって、金のトランペットと森のHallになって、ご覧なさい畑の南瓜やナスまでが愛らしい車になってしまったでしょ!さあ、メッセージを読んで御覧なさい。そこにはこう書かれていました。≪振り返ったときに観ることのできる、きららかな美しい時をいとおしみます≫ 救い難き闇に変換されてしまった精神は、小倉山の頂で、≪きららかな美しい時≫こそが、闇を切り裂く唯一のおまじないだったと気づいたのです。
20日
(木)
快晴 塩山図書館
哀しき72歳
扇山MW
アンソニー・ド^ーア「すべての見えない光」
冲方丁
「12人の死にたい子どもたち」
桜木志乃
「氷の轍」借り出し
7522歩、5265m、254kcal  
朝食を抜き昨朝8時半より夕刻5時まで下剤ニフレックスと水を呑み続け腸を空にし、内視鏡カメラを大腸に入れて7年ぶりの体内散策。S状結腸から下行、横行、上行と進み最後の盲腸に達し、其処からカメラを引き抜きながら撮影開始。胃も腸もすっかり空っぽになって帰宅。朝昼晩と3食抜いたが食欲は無く、ちょっと食べただけで朝を迎えたので体はスカスカ。さてこの状態でいつものように朝トレが可能か実験!ま、高所キャンプで食料もコンロも無くビバークに近い状態で一夜を明かしたのと較べれば、遥かに楽なはず。先ず腹筋103回、ストレッチと筋トレ後10階までの非常階段を10往復。その後再びストレッチと整理体操をし、熱いシャワーを浴び朝食。やっと食欲が帰ってきたので、いつものように山荘野菜を主に春菊、レタス、人参、大根、ピーマン、玉葱、胡瓜、トマト、大葉、セロリなどをスライスしたり千切ったりして、たっぷり檸檬を掛け僅かに醤油で塩分を加え、バリバリ食べる。薄い食パン1切れを牛乳で流し込み、最後は山荘無花果、干柿、林檎、キウイ、生柿、葡萄、パインにたっぷりのヨーグルトを掛け朝食を終える。慌ただしくパソコンを開き、9月4週のホームページをサーバーにアップし、10月1週を編集し更に10月2週の新ページを創り目白を飛び出し中央線に飛び乗る。さて今日の車中移動図書館での読書は、窓外の飛び去る森の風情を愉しみながらと云うわけにはいかない。語り手のジョージと恋人セイディーから目が離せず熱中して、下車駅を乗り越してしまわないようにせねば!恋人セイディーを失いつつも、ケネディの暗殺阻止に成功したジョージは、暗殺阻止した1963年から住んでいた元の世界2011年へ戻り、確かに44年後の歴史でもケネディの暗殺は阻止されていたと確認。オズワルドに1963年11月22日に射殺されてしまった恋人セイディーを、生き返らせるには、兎穴と呼んでいるタイムトンネルを抜けて、再び1958年9月9日午前11時58分のリスボンフォールズに戻らねばならない。つまり恋人セイディーが殺された5年前に戻ることによって、その先のセイディーの未来を変えようとするのだ。・・・・・うーん、最後が凄い!壮大な旅の果に待ち受けているのは、涙失くして読めないラストシーン!しかし1ページが上下段に分けれ、上下巻で1千ページを超える長編であり、読了するにはかなりの体力、気力を要求される。それだけにたどり着いたラストシーンは正に感動もの!あー、本の題名が解らないって!9月11日をご覧よ。スティーヴン・キング「11/22/63」を読む。と書いてあるだろ。1カ月以上読み続けてた訳だ。
目白トレ3日間続行 第4週
17日
(月)
葡萄畑アマルティア、
カリスト
扇山MW
本降りなので筋トレ52
ストレッチのみ 目白野菜収穫
アメミヤ住宅設備来山荘

老い耄れストーブ修理、
執念の復活

5091歩、3563m、166kcal  
忘れていた雪の谷川岳が、昨日のことの様に甦り、あの瞬間が胸に迫り、息苦しくなりました。 アハハのおばあちゃんが大好きになりました。昨夜は東の出窓から満月が光を投げかけてました。 少年は微かな動脈のせせらぎを聴きながら、光と血潮の協奏曲を夢見ていました。コロナ代理店と工事業者は協定を結んでいるらしく、代理店のサービス価格よりも1万5500円も安いのをネットで購入したストーブの取り付けは行わないらしい。そこでそんなら他の業者をと甲府市内の業者に取り付け見積もりを依頼したら、即駆けつけてくれたが、業者が来た途端、機能しなかった温度設定スイッチが作動。勿論業者が操作したとか修理したとかではなくて、「ほらこの温度上昇スイッチが動かないんですよ」とスイッチを押したら作動したのだ。若しかすると2階のストーブも、ちょっとしたきっかけで動き出すのではと、ダメもとで壊れていない筈のカリストのストーブを点検。カリストから書斎に移動したストーブを、壊れていないことを確認するためカリストに戻しスイッチオン。おー作動するでは!それでは再度書斎に戻してスイッチオン。ありゃ、やっぱりエラーメッセージ。排気口、吸気口は既に地蜂の巣を撤去し綺麗になっているので問題ないはず。年の為、排気口、吸気口を壁穴から外しスイッチを入れてみるが、やはり作動せず。こうなったら何としても原因究明せねばと、再々度書斎とカリストのストーブを交換してみると、今度はカリストでもエラーメッセージ。つまり排気口、吸気口の問題ではないことが明らかになった。しかしそうなると原因は皆目見当もつかない。同じストーブが同じ条件下で作動したりしなかったり、有り得ない。まー待て待て、そう焦るな!単なる気まぐれ程度の老化現象でしかないかも。何しろ22年間も稼働しているのだから、正常な作動を期待してはいかん!このゆとりの気持ちが功を奏し、4度目の交換でポンコツストーブが見事書斎で点火。この気まぐれとしか思えないポンコツストーブ現象、とても他人事とは思えない。余りにも自らの肉体と酷似しているので、呆れたり驚いたり、時には崇拝の念を抱いたり。
16日
(日)
西畑、葡萄畑、中畑、
林檎畑、庭
扇山MW
マルチシート張り玉葱苗1
180本移植、
ビア1次仕込み
カルサー草刈

12674歩、8871m、372kcal  
どうもマルチシートを使うのには抵抗がある。廃棄後のシートが環境汚染に拍車を掛けることは間違いない。そこで今年は一度使った昨年のぼろぼろシートの再利用を試みた。平らにした畑にぼろシートを拡げてみたら、何か所か裂けているものの問題なさそう。穴の部分に化成肥料を入れ、芝の雑草抜きの尖った先で土と肥料を混ぜて玉葱苗を植えるのだが、中腰や屈みこみでの作業なので膝、腰にもろに力が掛かり、かなりきつい。180本を終える頃には全身の筋肉がガチガチ。本格的な寒さの来る前にビアの仕込みをせねばと、倉庫からビア仕込み用具を運び準備。今回は梅ジュースの代わり昨年の山荘産白ワインをフレーバーにしてみた。このワインの香りが一次醗酵で消えなければ、ちょっと期待できるビアが出来るのだが・・・。折角ストーブ業者に来てもらったが、コロナの代理店であってもネットの価格には太刀打ちできないとの事だったので、業者からの購入は止めてネットで発注。居間の26畳用の大型ストーブコロナFF7414は正価17万8千円だが、代理店サービス価格は11万5300円、ネットでは9万9800円で、代理店のサービス価格よりも1万5500円も安いのだ。2階のストーブ3台は排気口を壁外に出すFFを止めてFH-VX3616BYを発注。これで鳥の巣や地蜂の巣で排気口が塞がれる懼れは無くなる。午後からカルサー草刈をと、暫く使ってない2台のカルサーを始動。性能のいい新しいカルサーがエンジン不調で、アクセル吹かすとエンストを起こし、全く使いもんにならん!前からエンストぎみで、これまでだましだまし宥めながら使ってきたがストーブと同じで遂にダウン!
15日
(土)

西畑
大菩薩嶺
神成岩
唐松尾根下山
オクラ畑撤去、除草、施肥、51G4
耕運機掛け、ストーブ業者3人来る
居間の大型はコロナFF7414W、
2階の3台はFFやめて
FH-WZ3616BYに決定。ネットで購入

18500歩、2950m、556kcal  
標高2千mの大菩薩稜線でやっと紅葉が始まったばかり。七竃がやっと赤い実を付け、真弓が赤紫の鞘を染め始めたけど、 昨年より2週間ほど遅れている今年の紅葉。昨日の朝夕2回のトレーニングで一触即発となった膝痛がどう出るか、思い切って7月11日に肋骨骨折した大菩薩の神成岩へ。夜明から畑で大活躍し、ストーブ業者と打ち合わせしと大忙しの朝であったが、空を観たら実に久し振りの澄み切った碧空。この碧空を観たらもう、居ても立っても居られないと云うのが本音であるが、いつまで経っても回復しない膝痛への自虐的反旗の翻しでもあり、更には7月の骨折をプレゼントしてくれた神成岩への復讐的お礼参りでもある。こんな不貞腐れたな動機で岩登りなんぞしたら、今度こそ致命的ダメージを被り入院生活を余儀なくされ、完全に再起不能になるのではと!明日大菩薩マラソンとかで既に駐車場はいっぱい。大菩薩湖北駐車場に車を入れて、福ちゃん荘まで森の中を歩くが紅葉の気配無し。福ちゃん荘の前の大菩薩登山路の看板を見ると、岩登りの出来る富士見新道は消されているでは!今までは固定鎖を撤去したので危険、落石にも注意と記されてはいたが、遂に地図からも抹消されてしまったのだ。富士見平のブランコも1台は鎖が外れ、もう1台も壊れる寸前で柱に縛り付けてある。当然だがここから危険な富士見新道の岩場に向かう者はいない。のんびり静かな森を愉しみながら、岩場を目指す。12時山荘発→長兵衛荘発12時40分→長兵衛荘15時40分→山荘着16時20分最低気温6.3℃(5:45)
14日
(金)
西畑
扇山MW
玉葱苗180本購入、散水
7659歩、5361m、195kcal  
ストーブを先週試運転したが2階書斎のは、スイッチを入れてもエラー表示が出て稼働せず。そこで使っていないカリストのストーブと交換してみたが、矢張り書斎ではエラー表示が出てしまう。若しや排気口が鳥の巣か地蜂の巣で塞がれているのでは!外壁に梯子を掛け、排気口の煙突を外し調べると、びっしり地蜂が運んだ土が詰まっていて取り除くのに一苦労。綺麗になったのでスイッチオン。しかし結果は同じエラー表示。カリストでは点火するのだから明らかに書斎の排気口に問題があると思うが、実はこのストーブ昨年、書斎に在ったものをカリストのと交換して使っていたもの。結局22年間もの歳月に耐えられなくなって基盤に問題が生じ、エラー表示が出てしまうのだろう。前回の修理業者に「今度故障したらもう部品もないし修理出来ないので新たに購入してしてください」と最後通告をされている。新たなストーブを求めてK’s電気、D2とウオッチングしたが気に入ったブツは無し。目白トレーニングをどうにか3日間続け、ヤバイかなと思いつつ夕刻に扇山へ。どうにか耐えたものの一触即発で使用不可になる寸前であることに間違いなし。
目白トレをどうにか3日間続行 第3週
11日
(火)
林檎畑、葡萄畑
扇山MW

琵琶5本、葡萄5本の根回りを掘り1
鶏糞を入れ土とブレンド
交換したストーブの排気口の点検修理
居間のストーブ点検、稼働確認
12906歩、9034m、327kcal  
寝室の窓から差し込む月の光によって目が覚めるなんてことがあるのだろうか!眠りが浅いのか、それとも眠りと窓の外に広がる闇が繋がり、意識と闇の境界が失せただけで、目は覚めていないのか?だとしたら仙人が目覚めて観た半月の月の光は夢の中。そう思っていたらメールが届いた。まるで木星に掛かっている雲の帯のように妖しく幾重にも重なるオレンジピンク灰色の重厚な雲の海、彩が変化して行くさまを飽かず眺めていました。後には半月が空の闇に浮いていました そうだったのか、やっぱり半月だったんだ。半月の光は仙人に何を伝えようと目覚めさせたのだろうかと、光の波紋を追っていったら、そこに在った筈の豊かな乳房を想って、さめざめと泣く少年に出逢った。とどうだ、少年の頬を伝う涙を透過した半月の光が、歌い出したではないか!(私のふるさとそれはあなた)どこかで聴いたことのある歌。そうだ岡本知高が歌っている「私のふるさと」だ。≪瞳を閉じれば聞こえてくる かあさん あなたの子守唄が おとなになっても 遠く離れても 私の故郷 それはあなた≫  
10日
(月)

西畑林檎畑、滝
前庭
扇山EW
アスパラ畑、春菊畑雑草取り、滝漏水の
元となる排水穴にポール突っ込む、
あすぱら、青梗菜
播種㊿5G
3日夜の前庭タイア穴を埋める
ストーブ修理、交換
12677歩、8873m、303kcal  
8月8日に蒔いたアスパラが発芽しないのでガックリしてたが今朝観たら、うわーと発芽しているでは!先週来の雨続きで、頑固に閉じていた実を開き遂に発芽したのだ。まーアスパラの発芽には1カ月近くかかるのが当たり前だが、2ヶ月も経て思い出した様に発芽するなんて見上げた根性だぜ!で、せっせと草取りして隣の開いている畝に新たにアスパラの種を蒔いた。1カ月で発芽してくれれば11月下旬にはお目にかかれるが、その頃には霜が降り寒くてとても発芽出来る条件にない。どうせ後先考えず何の展望もないまま仙人の阿呆め、ただ発芽したアスパラに舞い上がって、衝動的に種蒔したに違いないと、山荘の煩い住人共は思っているに違いない。そう外れてはいないが、昨年のアスパラの実から採ったこの見上げた根性の種ならば、若しや越冬して来春、発芽するのではと希望的観測をしたのだ。序に青梗菜の種も撒き、滝の花壇への漏水原因の1つと考えられる貯水槽の排水穴を探しだしポールで塞ぎ、3日夜の前庭タイア穴を埋め、西畑の白菜、人参への散水と夜明けから大活躍でグランプリ5と活動評価。ギョギョ!ストーブ点検したら、書斎のが完全にいかれてる。もう22年も使っていて、業者にも部品が無いので修理依頼されても来られないと宣言されている。さてどーしよう!捨てるか、それとも駄目元、壊すつもりで自ら修理を試みるか!
何だか昏い眠りの中に微かに忍び込む気配があって、もしかするとお話しのいっぱい詰まった豊かな乳房がと、 手を伸ばしてみました。気配の波紋を捉えようとした手は、空を掴んだだけでしたが、 月の淡い光が握られていました。微かな気配は豊かな乳房ではなく、月の淡い光だったのです。 そこに在った筈の豊かな乳房を想って、少年はさめざめと泣きました。
9日
(日)
西畑、林檎畑
小倉山
モロッコ棚の網の撤去後の整地、
山荘CD録音編集目処立つ1
花水木赤枯死の業者交渉、リンゴ収穫
冷蔵庫横の食品棚の整理
14019歩、9813m、407kcal  
訊いてみたら海と肌を接していたいと云うもんだから、仙人は考えてしまった。 下駄箱にハイキングシューズカメレオン5ストームと一緒に置いておくなんて、海の香りもないし、唯暗いだけ。 彼方此方山荘をウロウロしていたら、轆轤室のカーテンの奥から声が。≪此処よ、ここならシャコガイや鸚鵡貝が棲んでいて海の香りに満ちてるわ。
どうあたしの横に置いてあげたら!≫そう語りかけて来たのは、スル海やフィリピン海の潮の流れに抱かれて 育った唐冠では!そうだった幾度となく通いつめたドマゲッティからやって来た唐冠と一緒なら、碧いギフト用包装紙も歓ぶに違いない。 こうして指定された碧の包装紙は海に戻りました。奥庭の林檎は台風で枝が折れ赤く稔る前に墜ちてしまったが、林檎畑の林檎はすくすくと大きく育ち収穫を愉しみにしていたが、今朝観てみると殆ど腐って落ちているでは!鳥に突つかれたり、枝に付いたまま腐ってしまったりと今までに無かった悲惨な状態。しかし良く観察すると未だ十数個の林檎は、堅く実の引き締まっているので急ぎ収穫。煤斑病にやられてはいるが、農薬消毒剤が付着しているよりは遥かに安全で問題ない。矢張り林檎は定期的に農薬散布を行わないと駄目なのか?数年前までは農薬散布せずに大きくて甘い林檎が収穫出来たのだから、無農薬栽培でもやってられないことはない筈なのだが!
8日
(土)
西畑林檎畑
扇山MW
キウイ棚造り2日目、モロッコ棚の網の
撤去、山荘CD録音編集目処立つ㊾4
林檎畑の倒木、ストーブ始め
10991歩、7693m、314kcal  
どうにかドリルで穴を開け12本の直管パイプを組み立ててはみたが、このパイプの上にぎっしり実を着けた重いキウイの枝を持ち上げるなんて、とても出来ない。こうしてパイプを組んでいるだけで、キウイの実がボタボタ落ちてしまうのだから、無理して枝を持ち上げたら実が落ちるだけでなく、枝も折れてしまい元も子も無くなってしまう。雨も降りだしたので、パイプを組んだまま作業中止。今年の収穫を終え、実も葉も無くなったキウイの枝をパイプの上に持ち上げ、来年に備えるしかないだろう。16GBのUSBに2回目の音入れを開始して3週目。PCでは録音出来なかった古いCDもコンポーネンシステムCLX-30なら録音可能と解り、更にクラシックシリーズの音入れを始めたので、幾ら時間があっても足りない。ハイキングシューズカメレオン5ストームゴアテックス メンズJ575499 サイズU8(26cm) Blueを履いて室内を歩き回る。鈴木様 佐々木様から贈られたとても大切な紅白の記念樹でした。 どうあっても、見事な花を咲かして来春には見せてあげたいと願っていました。とても枯れてしまったとはいえず、現在地元造園業者に相談しています。 佐々木様としては枯れるようなことがあってはならじと、色々業者を探し、ネットでも調べ、枯れ保障までするということは、客想いの心底良心的な信頼できる業者でしょうと語っていました。 それだけに残念で堪りません。せめて白だけでも、心を込めて育てます。親切な対応に感謝します。  
7日
(金)
西畑、奥庭
扇山WW 
キウイ棚造り開始、水路際花壇の排水路
再工事、枯れた花水木交換交渉
夜メレルの靴届く

13554歩、9487m、401kcal  
野菜に使う2mの支柱を打ち込み、これを2本繋げ3.5m程の高さの棚を作り、垂れ下がってしまったキウイを載せようと計画。先ず4本の支柱を30cmの深さまで打ち込む。しっかり大地に喰い込み安定したが、薄い鉄管に樹脂をコーティングしただけなので、支柱としては充分であっても鈴生りのキウイを支えるとなると明らかに無理。そこでビニールハウスの鉄骨に使う農業用の直管パイプ18mm×1.8mを使うことにし、キウイ棚を計測し必要支柱数を計算。12本あれば棚が出来そうなので不足分8本を買い足し、先ず土台になる4本を打ち込む。この4本の直管パイプの上に4本を継ぎ足し2段にして、高さ3mの位置に横棒となる直管パイプを通し従来のキウイ棚と繋げよう。頑丈な棚にするは横棒と打ち込んだ縦棒をがっちり固定せねばならぬが、両方とも金属パイプなので針金などで締めてもキウイの重さで横棒が下がってしまう恐れあり。金属パイプにドリルで穴を開け長いビスを通し、そのビスにパイプを載せて針金でクロスすれば持ちこたえるのでは。直管パイプを窯小屋に運び、ステンレス用のドリルで穴開けを試みる。先ず実に簡単に2本のドリルが折れ、3セットも揃えてあるドリルが次々と使えなくなりギブアップ!
目白朝トレ開始
(10階段10往復))
5日(32分50秒)、6日(30分45秒)       第2週
7月27日に再開したが痛み酷く1回で中断していたので2か月10日ぶりの復活、だが今後続けられるかが問題!  
4日
(火)
滝流水路,倉庫 窯室のじゃが芋を倉庫に運ぶ
ダンボール箱解体処理

6665歩、4665m、229kcal  
闇に夜明けの光が忍び込み、漆黒でしかなかった世界が、徐々に、うっすらと蒼紫のフォルムを帯び始める。昨夜まで降り続いた雨は、すっかり上がり、2つの風の伯爵夫人を従えた富士が屹立し、漆黒の終焉を告げる。無数に連なる真珠の粒が、手すりの桟に、雨の余韻を残すテラスを見詰めながら、夜明けを迎えました。雨粒の背後の富士が、微かに闇を切り裂き始める今朝のこの荘厳な瞬間をお届けします。  考えてみたら倉庫の屋根にブルーシートを張って完全防水にしたのだから、シートの庇の下に解体段ボールを置けば、濡らさずに済むでは!今までは庇の無い倉庫の南側に解体段ボールを保管していたので、雨に濡れてぶよぶよになり、畑のマルチには使えるが、野菜発送の梱包材には使えなくなってしまう。これからはその心配がなくなる。こんなこともっと早く気付くべきだったのに!
3日
(月)

西畑 西瓜、レタス畑残滓処理、施肥㊽2G
耕運機掛け、人参、白菜ポット移植
CD→USB録音後PCで編集
8540歩、5978m、237kcal  
耕運機掛けが終わると同時に雨が降りだした。急いで畝作りをして、ポット苗を移植する穴を開け、顆粒化成肥料14kを入れ移植開始。雨脚は徐々に早くなり移植にはもってこいのコンディション。人参のポット苗が約100鉢、白菜が100鉢程なので、そう時間は掛かるまいとの判断は大間違。夜明けから始めた作業は、朝食を挟んで再び始め終わったのは午後2時過ぎ。それから長らくサボっていたHP校正に着手。6か月前の4月から読み始めたが、≪いやー、相変わらず支離滅裂ですな。亀山郁夫、松浦寿輝、蓮實重彦と迷走を続け何処へ行くのかと思いきや・・・≫なんぞと仙人が呆けに呆け続ける様が可笑しくて、けたけた笑ってしまった。記しておかなければ決して思い出すことの出来なかった時間であり、失われた時間であったことに気づく。意識的に捉えようとしない限り、時はただ流れていくのみ。
2日
(日)
葡萄畑、西畑、
小倉山縦走ZC
モロッコ、トマト支柱撤去㊼2G
陶芸活動を畑仕事に変更して
3名で支柱撤去、貴重な晴れ間なので
テラスに布団干し、タオルケット、シーツ
等大量に洗濯。流水路花壇排水工事
16634歩、
1643m、565kcal  
馬淵が西畑、佐々木が葡萄畑のモロッコ収穫と支柱撤去を始めたので畑仕事を彼らに任せ、仙人は早急に解決せねばならぬ問題であり、一番の難関でもある流水路花壇の排水工事に着手。先週までの工事で汁出降の落ち口が岩場の中央になり、流水路の流れが変わり、流水路花壇が水浸しになって芝桜が、全滅の危機に陥っているのだ。根本的に解決するには流水路に敷き詰められた岩を動かし、流水路を花壇より深くすればいいのだが、岩を組んで更に漏水しない様に固定してあるようで、びくともしない。岩が動かなければ当然、流水路を深く掘り下げるなんて出来はしない。うーん、どうしよう!ここで大きく発想の逆転。逆に土を盛って、花壇を流水路より高くしたらいいのでは!それには花壇の土留の岩を積んで高くし、土を大量に入れて盛土にすればいい。あれ、盛土と云えば築地魚市場の豊洲移転問題。11月移転を目前に豊洲の汚染対策の盛土が、建築物の下ではなされていないと判明し大騒ぎ。処理方法としては同じだが、100%盛土で果たして解決するのだろうかとの、疑問符付きであることまで同じとは!やってみるしかないとばかり、果樹畑を掘り起こした土を一輪車に積み込み、やや登り気味の奥庭を押し上げ、ウンヤコラの土方仕事。念には念をと流水路に沿って雨樋を埋め込み、創意と工夫の排水工事完了。さてさてどうなることやら!馬淵ばててCの稜線で下山佐々木は下山後に里人にピックアップされ車で竹森バス停まで送られる。 
1日
(土)

アマルティア、滝
扇山WW 
ベッド棚にCLX-30をL型棚受で固定
シクラメン6株を3鉢に移植、
滝落ち口に筧を付け水路を芝桜
から避ける試み、音入れ
10849歩、7594m、317kcal  
16GBのUSBに山荘CDに入ってる数千曲を録音しながら、ハイファイのコンポーネンシステムCLX-30と、USB、SD対応のモノラルのラジカセSDD-1810を共存させる術はないか模索。先ずモノラルのラジカセの音質をハイファイに少しでも迫るよう、外部スピーカーを取り付けてみた。小さいながら中々の優れスピーカーで、ステレオ効果抜群で一件落着。しかしコンポーネンシステムとラジカセだけでなく更に2つスピーカーが加わると、ベッドの棚は鬱陶しくなる。鑑賞しなくなったオーロラ発光器を倉庫に引退してもらい、さて一番大きなコンポーネンシステムをどうしたもんだか!ベッドと壁の隙間をはかると15cm、これならL型棚受を棚の背後に取りつければコンポーネンシステムを載せられるのでは?早速工事開始。このベッド、合板を組み合わせた中空の造りかと甘く観ていたら、滅茶堅い樫の木の一枚板で錐の刃が立たず、ビス穴を開けることさえ出来ないでは!仕方なく電気ドリルに金属用の堅いドリルを付けグイーン。ところが4本目の穴でドリルがボキリ。えっ、そんなのありかよ!まー細いドリルなので、板に対して完全な垂直位置でないと無理な力が加わり折れやすくなることは解るが、相手は堅いと云ってもたかが木ではないか。折れるなんて許せん、などとぶつぶつ文句垂れながら、替えのドリルを倉庫まで取りに行き、改めて穴を開けL型棚受を取り付け、その上にコンポーネンシステムを固定。アイデアは抜群だったが、やや左にズレてしまいガックリ。しかし再びビス穴を開けてやり直す気力は最早無し。
10月累計197km、059m   総活動距離:2170km160m      山トレ21計21回(+畑1日) 山トレ累計247


2016年9月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
27日
(火)
滝上、奥庭
扇山MW 
汁出降を見易くするための伐採5 
音入れ、高芝山の朝焼けが見事
木通の大収穫
13688歩、
9581m、405kcal  
長さ2メートル、直径25ミリの塩ビ管に2か所穴を開け、そこに水道ホースを通し、その塩ビ管2本を地中に打ち込み交差させる。こうすると打ち込まれた塩ビ管の地中から水道ホースが、交差点まで姿を見せず昇り、その先端をジョン・シルバーの後頭部から咽喉に差し込めば、ジョン・シルバーは空中から水を噴き出すことになる。試行錯誤、悪戦苦闘を重ねながらもどうにか完成。初代ジョン・シルバーの余りにも見事な角に惚れ惚れ。実に素晴らしいのだが、残念なことに書斎、廊下、ガニメデから眺めると手前の育ちすぎた山茶花や山桜の梢が遮り観えない。そこで思い切って石垣の急斜面にあの恐ろしいチェーンソウを持ち込んでの伐採を決意。間違えて22年かけて育て上げた立派な山茶花を切倒してしまったが、驚いたことにこの山茶花には木通が蔓延り、美味しそうな薄紫の実が鈴生り。朝食で早速食べてみたら、今まで食べた木通の中では、最高級の味。あーアー伐るんではなかったなーとしみじみ後悔。未だ生き残っている木通の蔓を石垣上に戻し、他の山茶花に巻き付けておいたが、まー来年は木通の収穫は期待できないだろうな!あーそうそう、伐採後の見晴らしは抜群で、森に君臨する初代ジョン・シルバーが実に凛々しい。 
26日
(月)
曇晴 滝上、葡萄畑
P2m峰MP2 
初代ジョン・シルバーを滝上へ
モロッコ最終収穫と撤去開始1
音入れ、夕刻小倉山の積雲に見とれる。
12854歩、8997m、428kcal
  
やべー、またまた活動評価1になってしまった。ストレッチを始める前の準備運動で両腕をクロスさせて屈伸運動をしている最中、右手が左手の親指にかなりの勢いでぶつかり、あわや骨折かと思いきや、間一髪でセーフ。運動を中止し即水道水で冷やし、皹が入ってないか前後左右に動かして確かめてみたが、どうやらそこまで酷くは傷んではいなかったようで一安心。それにしても高が腕降り程度の衝突で、骨折に近い痛みを伴うとは驚き!先ず何といっても両腕クロスに失敗して激突させるなんて、一体どうしたら出来るのか?敢てやらかそうとしても、激痛に襲われる程の衝突なんて出来やしない。幾ら度の過ぎた腕力でもって腕を交差させていたとしても、骨折寸前迄振り回すなんて考えられない。原因はどう考えても老化現象しか思い浮かばない。老化現象とは、げに恐ろしや!活動前にこの状態では、この後如何に奮闘しても最早活動評価が1以上にはなり得ない。とショボンとしていたら、初代ジョン・シルバーが【いよいよ俺様の出番じゃ!山荘のシンボルとなるべき滝上の≪汁出降≫は、あんな駆け出しの3代目なんかじゃ務まらないぜ!俺様がやってやろうじゃないか!】 
25日
(日)
曇晴 葡萄畑、滝上
小倉山ZZ 
 施肥耕運機掛け、葡萄棚の蔓取り1
畝作り、バイクで買出し、音入れ開始
(CDをCLX-30で録音しモノラルラジカセ
SDD-1810で再生が出来ると判明)
塩ビ管VP25 4m購入し2つに切断、
中にホースを通し【汁出降】改良
15857歩、
1099m、556kcal 
ねちょねちょの畑に耕運機を掛けるなんて無謀と承知で、濡れた畑に耕運機を突っ込んでみた。最初は勢いよく濡れた大地に突っ込んだものの、ものの10分も経たぬうちに、回転刃はねちょねちょの土に絡まれ、刃の隙間に濡れた土がぎっしり詰まり機能喪失。直径30cmの回転刃はすっかり土に覆われ、横に60cm延びる土の円筒となり、空しく濡れた大地を転がるだけ。駄目元で一度詰まった土を取り除き、再度濡れた大地に突っ込んだが今度は1回目よりもっと早く機能停止。やらないよりは増しと敢て突っ込んだが、やはり無謀であった。しかしこの1週間降り続いた雨のお陰で冬野菜の種は殆ど発芽したので、今朝の耕運機の機能喪失なんてダメージの内には入らない。感謝感謝である。たとえ今朝の活動評価は1であっても、その裏には確かな重みがあり逆に、そのダメージをプラスに転化する術を模索するチャンスだと捉えれば愉しみが増える。
早速の回答ありがとうございます。CA-01に接続し、カセットテープから録音・保存したUSBメモリは、 パソコンでタイトル編集も出来るし、再生もできます。問題はWindows media playerでCDからUSBに録音したものが CA-01で再生出来ないことなのです。 説明書には【USBメモリー内のezcapフォルダー内にファイルをコピー】とありますが、それにはezcapの機器が必要なのですか? CA-01での再生方法を教えてください。
24日
(土)
曇雨 西畑
竹森川左岸Rr
㊺唐黍収穫後抜いて
施肥耕運機掛け5、KENNWOODの
CLX-30(コンパクト ハイファイ、
コンポーネンシステム)設置
13707歩、
9594m、352kcal   
散々調べた結果どうもCassette to USB direct MP3 Converter CA-01で、USBを再生するにはEZCAPなる機器でUSBのデータを変換しなければならないらしいと解ったが、若しかするとマグレックス社からのメールにあるように、USBメモリー内にEZCAPが仕込まれているのではと、ほぼ半日かけてメモリー内を探し回った。徒労であったが、探し回っている間に、KENNWOODのCLX-30が宅配便で届いた。予想していた以上に優れもので、USB,SDが再生出来る上にCDからMP3へのコピーが2倍速で可能。これで録音したものがMP3 Converter CA-01で再生出来れば、MP3 Converter CA-01で録音するよりもはるかに手間が省ける。期待を込めてCDのアルバムをKENNWOODのCLX-30で入れて、PCでタイトルを入れようとアップしたが、何処を探しても録音記録が出てこない。もしや入って無いのではと、CLX-30で確かめたら確かに再生出来る。それじゃ肝心のMP3 Converter CA-01で再生出来るかと、試したらうんともすんともいわず、再生不可能と判明。うーん、1歩前進2歩後退じゃ! 
23日
(金)
西畑、葡萄畑、林檎畑
鉄塔山TT
唐黍収穫、ほうれん草畑に粒石灰散布
㊹スティーヴン・キングの最新刊5
「ミスター・メルセデス」上下読書開始
MP3 Converter CA-01で録音
9851歩、
6895m、338kcal  
最新刊と共にスティーヴン・キング「11/22/63」を読む。上下巻で千ページを超える長編の上巻後半部で、英文教師ジェイクは1958年9月19日のタイムトンネルを潜り抜け、いよいよオズワルドにに接近。11・22とは1963年にケネディが暗殺された日。ヴェトナムで6万人もの米軍兵士を失ったのは、ジョンソンとニクソンの≪おれの方が、お前よりも金玉がでかい≫コンプレックスのせいだ。ジョンソンの親父ブッシュなんぞ、カメラの前で≪来るなら来い≫と啖呵をきって、金玉コンプレックス剥き出しにしたこともあった。しかしもし金玉コンプレックスを持たない正気のケネディがダラスで殺されなかったら、6万人の米軍兵士、数百万人のヴェトナム兵士は死ななくて済んだのでは!過去に戻ってケネディを救え!と肺癌で死にかけているアルに唆される。この金玉コンプレックスが如何にくだらないかを理解できないと、さっぱり面白くない。金玉が男の価値であったり、決断力の強さであったり軍事力そのものであったりと、錯覚してる愚か者が観えないと読み進めない。
 例の1台だけ残っていたMP3 Converter を、どうにか手に入れたのだが問題山積。さて【USBメモリー内のEZCAPフォルダー内にファイルをコピーしてください】とは何ぞや!
 Cassette to USB direct MP3 Converter CA-01を購入しましたが、USBの再生が出来ません。 録音済みの8GBのフラッシュメモリーを入れたのですが、USBに切り替えると表示ライトが消えてしまいます。 ①このCA-01のフラッシュメモリーの再生適正容量は?②このCA-01で録音したものしか再生できないのか? ③USBに切り替えると何故、表示ランプが消えるのか?④説明書の「よくある質問」のMP3再生は間違っているのか? 今日は雨なのでじっくり取り組んでみようか! 
         
19日
(月)
曇雨 滝上
小倉山ZZ
㊸ゴミ出し、
3代目ジョンシルバーの手直し5
14703歩、
0292m、495kcal 
1箱30kgの野菜を摘めた段ボールを2個、無理やりバイクステップに積み込み、宅配便に出そうとバイクに乗ったら、止んでいた雨が振出し、コンビニに着くころにはずぶ濡れ。雨は断続的に降り、≪汁出降≫は増水した谷の水を爆発的に噴射しアーチが曲がってしまった。今朝観たら、噴射の反動で後にそっくり返り、滝の水は水路に堕ちず、滝上の地面を抉りヤバイ状況。もっと根本的に構造を造り替え、揺ぎ無き≪汁出降≫に改造せねば。そう云えば昨朝の今朝も素晴らしい噴射反応ではあったが、2度とも躍動中に機能を失い、ガックリ!昨朝は50ミリ、今朝は25ミリにバルブを調整したが、もっと微調整を繰り返し、森に残されている生命力に合わせたベストなバルブ調整をせねば。
18日
(日)
曇雨 林檎、葡萄畑、西畑
扇山WE
㊷林檎、葡萄畑のほうれん草
播種部に石灰散布、唐黍、オクラ6
モロッコ、枝豆収穫、野菜発送
16411歩、
1487m、383kcal
秋雨前線を台風が刺激して愚図ついた天候が続いたので、昨日の貴重な晴れ間を活かしてタオルケット、夏掛け布団、ベッドカバー、枕を2階テラスに干した。夜は20℃迄気温が下がり山荘では寒いくらいなのだが、布団に潜り込むと暑くて堪らん。そっか布団が太陽を吸い込み過ぎて、燃えているんだ。タオルケットを剥いで、タンクトップ1枚でごろり。ベッドの裾のタオルケットの丘に左足を載せ、その上に右足を載せたらドッキン、どっきんと激しい鼓動が左脚から昇ってきて、太腿から腰、更には胸へと全身に広がり、生命が波打ち始めた。手首、頚部での鼓動を感じることはあっても、アキレス腱そのものの様な足首で鼓動を捉えるとは驚き!聴覚が捉えられるギリギリの音量で流されるベッド上のピアノの旋律が、アキレス腱の鼓動に忍び込み、動脈血の横溢する濡れた襞を微かに震わせる。生命の鋭い嗅覚が何かを捉え、動脈血に出動を命じ、活動を開始したのだ。目を閉じて全神経を掌に集中させ、動脈血の横溢する濡れた襞を愛おしむ。先ほどまでしっとりとはしていたが、濡れてはいなかった襞が、吸い込み過ぎた太陽を発散するかのように熱を帯び、熱と共に小さな真珠の粒を生み出す。真珠の粒は掌を駆け巡り、仙人の心象風景にいきなり突入し、僅かに残されている生命を激しく揺さぶる。昨日完成した中空に浮かぶ3代目ジョンシルバーが、空気を孕んだ扇山の谷の水を、怒り狂ったように射出し、チベットの龍を打ち、石垣を叩き奥庭を濡らし、尚も猛り狂う。3代目ジョンシルバーの架けられたアーチの優美な曲線を愛おしむように、掌をゆっくり曲線に沿って滑らせ、射出口に語り掛ける。「もっと激しく大地の汁を噴き出し、静寂に潜むピアノの旋律に載って大地讃頌を謳い、森羅万象を濡らすが良い。そうやってお前は自らのアイデンティティーを、高らかに謳い上げ、あたらしの肉体を手に入れるのだ」
17日
(土)
曇晴 林檎、葡萄畑の播種部に散水
滝上部、2階テラス、倉庫
扇山WW
滝上部での鹿角2本交差工事完成
青梗菜
播種(ほうれん草播種畝に
間違えて青梗菜播種ショック!)
布団干し、
倉庫に防水シートを張る
15319歩、
0723m、540kcal
雨がぽつぽつ降って来たので、本降りにならぬうちにと小倉山に向かったら、森の天辺からキラキラ光が落ちて来た。こりゃ勿体無い、この光を充分堪能しなくてはと、座禅峠から小倉山でなく上条山にルート変更。木漏れ日wp浴びて、予想していた森の茸たちが枯葉の下からニョキニョキ。先ずはぼつぼつ突起のある大きな白鬼茸、未だ生まれたばかりでやっと笠が開きかけたもの、半分ほど開いてやっと自分が何処にいるのか気づいた奴、すっかり開いて勢いあまり空に向かっておちょこ傘になって森を睥睨してる老体。あんまり沢山茸があるので、山頂の標識に差し込んでフラワーアートを作ってみた。この山頂標識は、仙人がレタリングし粘土に彫り付け窯で焼いて設置したもの。上条山、標高996m、ゆぴてると記した白地に黒文字の30cm程の標識。山荘の森や扇山では彼方此方で見かける大きな赤山鳥茸が、上条山の森には全く見当たらないことに気づいた。野生動物の大好物なので、人の入らない動物天国の上条山では、真っ先に動物に喰われてしまい、絶滅してしまったか?
16日
(金)
葡萄畑、林檎畑
滝上部での工事
上条山ZKzZ
H㊶葡萄棚蔓除去、大根、
ほうれん草
播種、雑草取り2G
昨日の大きな鹿角を汁出降に取り付け

16110歩、1277m、556kcal
天空南瓜なので地中に居る南瓜実蠅にやられることも無いしと、完熟するまで葡萄棚棚に置いておいた。ところが激しい日射のせいか棚に乗ったまま割れてしまう。割れたばかりは、オレンジ色に輝く割れ目は如何にも美味しそうで、実際調理してみると極上の南瓜になっている。この美味しそうな割れ目を虫たちが放って置く筈は無く割れ目に気づくのが1日遅れると、最早虫天国。美しいオレンジの割れ目も黒黴が蔓延り、食べられなくなってしまう。その割れ南瓜が例年いなく多く、収穫量は激減。棚に残っているのはどれも小さくて未熟な南瓜ばかり。数十個収穫したが、どれも美味しそうではない。しかし西瓜に比べれば未だ良い方で、20数本植えた今年の西瓜は、ほぼ全滅に近く、今まで満足に収穫出来た西瓜は2個ほどでしかも甘味が足りない。その他の西瓜は大きくなる前に蔓が枯れてしまい、充分な大きさに育つ前に腐ってしまう。畑の管理は手を加えただけあって、雑草も抑えられ今までで最高のレベル。が悔しいかな豊穣な収穫には結びつかなかった。せめて冬野菜で雪辱を晴らせないか!
15日
(木)
雨曇 葡萄畑、西畑
滝落ち口
≪今まで白と黄の
ハニ―バンタム
ピーター610を播種。
しかしスイートハミーの
甘さを知ったら!≫
扇山EW
H㊵再度3代目ジョンシルバーの
設置を試行錯誤、石段除草、南瓜収穫3

17140歩、1998m、581kcal 
スイートハミー・抜群の甘さ
(一代交配)20ml200円
日本農産種苗株式会社
(生産地アメリカ)発芽率75%以上
http//www.nitinou.co.jp
≪汁出降!≫と呼びかけると今にも消え入りそうな儚い声で≪ハイ!≫と返ってくる。3代目ジョンシルバーに≪汁出降≫と名付けてやったら、しおらしく頷き嬉しそうに大地讃頌を謳うのだ。降り注ぐ雨を集めた扇山の谷間は暗く濡れ勝り、荒々しく闇に踊り、律動を繰り返すたびに大気を混入させ喘ぐ。大気と大地の汁を呑込んだ導水路は数百メートルの地中を走り、山荘の滝に達し、激しく汁を吹きだす。ごぼっ、がばっ、ずずーん、ばっしゃっ、大地の汁は落ち口のみならず、背や臀部、胸や顔にも及び、石垣や流水路、総てに降り注ぎ森羅万象を濡らす。これが歓びの汁出しの大地讃頌なのかと、改めて昨日完成させたばかりの3代目ジョンシルバーに見入る。しかし見つめているうちに、アーチを縦に切り込む支持棒のラインが邪魔していて、折角のアーチの優美な曲線を殺していることに気づいた。これを除かねば、幾ら森羅万象を濡らそうが、大地讃頌は完結しないのだ。イマージュの試行錯誤が始まる。支持棒を活かしたまま汁出降の位置を反転させてみる。歓びの声は森に吸い込まれてしまうが、激しく吹きだす汁の音色は山巓に限りなく接近し、完結の気配を漂わせる。しかし音色は山巓のぐるりを逍遥するのみで、そのまま美しい波を失い、日常化され新たな刺激を生み出せず消失してしまう。やはり汁出降の支持棒を抜き去り、宇宙の調和を示すアーチに直接汁出降を載せて、大地讃頌を高らかに謳わせてあげよう。
14日
(水)
雨曇 葡萄畑、西畑
滝落ち口
扇山EW
とんもころし、オクラ、モロッコ
茄子、ピーマン収穫、滝工事

12565歩、8795m、321kcal 
どうも龍が煩がって、目の上のたん瘤を何とかしてくれとせがむので、思い切って3代目ジョンシルバーの滝の落ち口をアーチに設置してみたらどうかと閃いた。それには不安定なアーチを先ずしっかり固定するÞ事。次にホースをアーチまで上げなくてはならぬが、ホースの長さが不足するので、差し当たり短い2本のホースを繋がねばならぬが、継手の在庫があったか?3番目に大きな弧を描いて落下する水を受け止め、安定して池に流せる水路が出来るか?ま、やってみるっきゃないかと、いつもの能天気ぶりを発揮して工事開始。ところが想定外の難問、アーチを固定する支持棒にストックを使おうと、伸縮自在のストックを最大限に伸ばそうと引いたがビクともしない。ペンチ、モンキー等あらゆる工具を総動員して堅く締まっているストックを緩めようと試みたが緩まない。悪戦苦闘45分、4本のストックの内やっと1本が緩んだので、どうにか固定に成功。埋め込んだストックが動かぬ様大岩を運んでしっかり固定。それからはトントン拍子であれよあれよという間に完成。見事な出来栄え。
13日
(火)
林檎畑、西畑
鉄塔山TT
車(バッテリー上がり
エンジン掛からず)
レタス、人参播種
萩原浩の
「海の見える理髪店」
重松清の
「その日の前に」読みだす
11429歩、8000m、264kcal
雨の匂いがしたので、昨日は即ホームセンターにバイクを走らせ 蕪、ブロッコリー、玉葱、小松菜、春菊、青梗菜、大根、ほうれん草等の種を買い込み、種蒔をしたが、散水を続けないと発芽しない人参とレタスだけは残して置いた。しかし今朝は雨が降っているでは!嬉しくなって長靴、ゴアテックスで完全防水し畑に飛び出す。ま、人参の発芽は難しいだろうけれど、冬用のレタスは何とか発芽させねば。種蒔きだけでは仙人の筋肉労働組合の諸氏が納得しないので、雨コースの鉄塔山へ。森の中で雨音を聴きながら登り続けていると、いつの間にか胎児になって子宮に降り注ぐ、まだ見ぬ外界の音楽を聴いていることに気づく。無数の雨粒の1つ1つが、聴き分けられぬ呟きを発しながら、笠を叩き黄色いゴアテックスの防水着を濡らす。ボタボタと大きめの呟きを投げかけてくるのは、風に煽られて森の梢から落ちて来た滴。そうかい、きっとお前は「早くおいでよ」と云ってるんだね。でも未だ子宮の奴、入口を堅く閉ざしたままで、緩む気配無しさ。もう少し待っておくれ!
12日
(月)
林檎畑、奥庭、
種の買い出し

小倉山ZZ
㊴唐黍畑の畝作り5G
3代目ジョンシルバーの落ち口に大石。
蕪、ブロッコリー、玉葱、小松菜、
春菊、青梗菜、大根、ほうれん草
播種
18411歩、2887m、562kcal 
水流が激しすぎて飛び散り、水路から溢れ出し奥庭に連なる芝桜の花壇が水浸し。これじゃ折角の芝桜も枯れてしまう。そこで朝から一輪車を押して岩石運び。重さ数十キロもある岩を見つけて滝下まで運び、落下地点に設置。どうにか飛び散る水飛沫は抑えられそうだが、芝桜の花壇への浸水は避けられそうもない。うーん、何かもっといい工夫は出来ないものか!腕を組んでじっくり考えている様なポーズをとって、意味も無くふとテラスに目をやると、競うようにして咲き出した3種のハイビスカスが舞い上がったのだ。でも舞い上がった花弁は真紅でもピンクでも白でもない黒。あれ、黒いハイビスカスなんてあったか?3代目ジョンシルバー滝の落ち口問題をそっちのけにして、テラスに近づくと黒い大きな花弁の正体は、黒揚羽では!直径10cm以上もある真紅の花弁に、覆いかぶさるようにして見事な黒翅を拡げ花芯に留まる。夜明けの光が黒翅を透かし、12本の翅脈を浮かび上がらせる。前翅の脈と脈との間の8つの翅室と中室が夜明の光に射抜かれ黒い鱗粉を失い、半透明な膜となって実に美しい。
11日
(日)
林檎畑、奥庭、葡萄畑
扇山MW
唐黍最終収穫後の残滓処理3
施肥&耕運機掛け、ポット作り人参播種、
葡萄畑に大根、春菊
播種
やっと面白くなってきた
スティーヴン・キング
「11/22/63」
16421歩、1494m、404kcal 
滝の水量が激しいので、これを唯疎水に落とし池に流すだけではぜんぜーん面白くない。そこで仙人は先週から考えに考え、やっとこさ閃いた。ジョンシルバー3代目を創り、激しく水を吹き出させてやろうでは!それには先ず激しい流れを導く谷からの導水管とホースをしっかしジョイントさせなければ。外径20mmの導水管に、内径が15mmのホースに切れ目を入れ、更に熱して拡げ無理やり嵌め込む。内径を5mm拡げてやっと導水管サイズになるので、切れ目を入れても、熱して柔らかくしても嵌る筈がない。そこで更にサイズの合わないホースバンドで絞めて、どうにか繋げている状態。従って水流が激しくなると抜けてしまうのだ。こいつを解決する為テーパーの付いた楔型パイプジョイントを使うことに思い至り、道具入れを掻き回し探してみたら、有ったぜ!しかし残念ながらサイズが一回り大きくて合わない。野菜発送序にホームセンターにバイクを走らせ、パイプジョイントを探すが無い。注文したいが土日はメーカー休み。仕方なくテーパー部分を鋸で切断し、導水管に打ち込み、その楔にホースを嵌めて針金を巻き付け締めてどうにか、最初の問題を解決。次に3代目のジョンシルバーにホースを通す穴を開け、ストックのリングに固定し、蔦を絡みつけ見栄えを良くしてどうにか完成。導水管の弁を開くと、龍の頭上より高く設置された3代目ジョンシルバーの口から、お見事な噴水。しかし水流が強すぎて、落下地点に工夫が必要。
10日
(土)
林檎畑、奥庭
(ジョンシルバー3代目を滝に)

扇山EW
唐黍最終収残滓処理3
ポット作り白菜
播種、野菜3軒発送
山荘のCD約300枚のUSB,SD
への録音終了

14604歩、0222m、464kcal 
重く濡れた土が耕運機にへばり付き、耕運機が自由に動かずいつもより数倍の力を掛けないと前進しない。午後までCD録音のデスクワークが続いたので、夕散歩を兼ねたトレーニングを愉しみにしていたのだが、とてもそんな余力無し。僅か2時間ほどの耕運機掛けにヘトヘト。即太陽光風呂に飛び込みビアじゃ!ともいかず、今、白菜の苗を作らねば冬までに白菜を育てることは出来ない。いや、既にもう遅いのだ。ホームセンターでは白菜の苗の売り出し中で、その苗を今植えて冬前の収穫が可能なのであって、これから種蒔していたのでは、寒さに襲われる前に育てるのは難しい。そこで土を篩にかけポットに入れて、指で押してやや堅めにして白菜の種を蒔き、たっぷり水をやる。さてさてこれで早く発芽してくれれば、何とか冬野菜の先駆けとなるのだが、この調子では今年の冬野菜作戦は既に、大幅な出遅れじゃ!
9日
(金)
葡萄畑、奥庭
疲労困憊で夕散歩無し
唐黍最終収㊳残滓処理5G
施肥耕運機掛け、ポット作り白菜
播種
8236歩、5765m、287kcal 
USBフラッシュメモリーからSDメモリーカードにコピーし、新たに導入したモノラルラジカセSDD-1810で昨夜オールナイトで掛け続けてみた。モノラルなので音質は悪いが、聴こえるか聴こえないかの小さな音で流しているので音質は気にならない。数千曲が録音されており、それも当然乍ら好きな曲ばかりなので、聴いても聴いても飽きが来ないどころか、惹きつけられ眠るどころではなかった。これで夜中パッチリ目が覚めてしまっても問題なし。目が覚めると名曲が流れているなんて、何とも贅沢な話。しかし今までどうしてCDに拘っていたのか、USBやSDの能力を知らなかったとは云え、悔しい。CDやテープの再生録音機能をカットし、USB、SD専門の再生プレーヤーにすればとても小さく出来るので持ち運びが楽になり、更に外部スピーカーのジャックを着ければ、どこででも高品質の音で音楽を愉しめる。そこでヤマダ電機、ビッグカメラに出向き専門スタッフに訊いたのだが、そんなプレーヤは製造されていないとのこと。そこで仕方なく試しにモノラルラジカセSDD-1810を買ってみたのだが、こいつはラジオだけでなく、テープの再生機能まで着いているので幅20cm、高さ10cmと大きく、ポケットに入れて聴くわけにはいかない。こいつを分解してUSB再生機能だけを取り出し、ステレオ用の外部スピーカーを着ければ、自分でも作れそうな気がするが鉱石ラジオを製作したのは中学時代で、そん時のノウハウなんてすっかり忘れちまったな。さてどうしたもんじゃろ!
5日
(月)
ゴミ出し葡萄畑
林檎畑
小倉山ZZ
扇山森MW
発送野菜収穫5 ,
唐黍残滓処理 
西嶋ポンプ配電盤
取り付け(猪出現!)
 蛇が兎を呑む
15161歩、0618m、
512kcal
 

蛇の顎の構造
山荘ゲート前のアスファルト道路を悠然と猪が歩む。山では数十メートル先でも猪は人間の気配を感じ取り、猛烈ダッシュし逃げ去るのに、どうしたことかこちらに向かって迫ってくるでは!動きから判断すると、おそらく未だ人間を認識していないのだ。カメラを向けてシャッターを押した瞬間に、気づいたらしく、道路下の藪に猛然と突っ込み逃げ去る。大きさからすると成獣と幼獣の中間で生後1年ほどだろうか!あと半年もすれば性成熟に達し、繁殖活動を始めるのだが牙は未だ生えていない。それとも雌で牙が小さくて見えないのか?画像を再生してみると、こちらに向かって歩いて来る姿が、しっかり捉えられている。22年に及ぶ長い山荘活動で、何度も猪との遭遇を体験したが、その都度、先に気付かれシャッターを押す前に逃げられ、未だ一度も猪の撮影に成功したことが無い。貴重な画像であると思っていたら、更にもっと凄い貴重な野生の修羅場に出っくわしてしまった。野兎を呑み込んでいる蛇を西畑で目撃。ピーマンの下に何やら蠢く物体。二重三重に巻き付けられたコイルの端から、にょっきり突き出ているのは、兎の後ろ足。蛇ならば頭は何処にと、ピーマンの枝葉をどかしてみると、コイルの中央に兎の頭を呑み込もうとしている蛇の小さな頭が現われる。兎の頭は蛇の頭より遥かに大きいのだが、その頭を咥え、頭に連なる胴体を膨らませ、喉奥に向かって反り返りっている歯をじわりじわり前進させ、決して頭が外に出ないようにして、確実に不可能を可能にしつつあるでは!正しく信じられない光景が展開!もしや未だ兎は生きているのではと、後ろ足を突いてみる。既に絞め殺されてしまったか、上顎にある2本の毒牙によって噛みつかれ毒殺されてしまったか、兎はピクリともしない。そうだこいつ青大将だから毒は持っていないのかな。因みに青大将の英名はJapanese Rat Snake、つまり鼠を喰う蛇と云う意味なので、こいつにしてみれば、いつもの鼠より大きな兎に挑戦し、自らの顎の限界を最大限に押し広げ、喰うか武器である顎を失い死するかを賭けた壮絶な食事光景なのだろう。それにしてもこいつの集中力は半端ではない。漆黒の眼をギラギラさせ、総てを呑み込むことに生命力を集中させ、恰も地球までも呑み込まんばかりの気配。コイルの修羅場を撮影し易い場所に動かそうと、巻き付けられた兎を、立鍬で移動しようとしたが、蛇は逃げようともせず、咥えた獲物を離さないどころか、移動そのもの全く無視しているかの如く。いったいどうしたらこの蛇の集中力を解くことが出来るのか?兎の頭と蛇の口に立鍬の刃を捻じ込ませてみたが、ちょっと怒りの素振りは見せたものの、獲物を離す意志なんてとても覗えない。そんなら尻尾にダメージを与えたらどうなるかと、数回叩いたら、煩いと云わんばかりに振り向き、遂に獲物を離した。呑み込まれた兎の頭がポロリと零れ落ち、大きな瞳に、碧空と積乱雲がぽっかり浮かんだ。信じられぬ思いで、その瞳の碧空と積乱雲を見つめた。ウサギは眼を見開いたまま生まれてくるので、悪魔の力から防御する力があると云われているが、死ぬときも眼を開いているのだろうか?それとも偶々開いたまま息絶えたのであろうか?恐ろしい蛇の体内で、悪魔の力から防御する力を発揮して、最後に兎が認識した世界は、夏の永劫の終焉を告げる、積乱雲がぽっかり浮かんだ碧空だったのだろうか!
4日
(日)
葡萄畑林檎畑
前庭
玄関
扇山MW
唐黍抜き施肥耕作、胡瓜畑網棚撤去4
玄関の百日紅枝打ち、翌檜剪定
CD20数枚録音
17058歩、
1940m、411kcal
 
雨予報なので陶芸教室は延期して、未だ晴れている内にと畑へ。刃の重い唐鍬で問黍の根を掘り起し、根の土を落とし石垣下のパイル(肥料堆積場)へ運ぶ。傾斜畑なので山を登り降りしてるようなもんで、汗が滴り落ちる。唐黍を抜いた後の畑の雑草を立鍬で取り、耕運機が掛けられる状態にする。昨日大きな段ボール箱に4箱も収穫した唐黍等野菜を詰め込んで発送したが、よくぞここまで大収穫に漕ぎ着けたもんだと改めて感心!唐黍だけで百本以上もあり、その総ての根を朝だけの仕事で抜く訳にはいかず今朝は林檎畑の唐黍には手を付けず、葡萄畑のみで中断。さて次は施肥とふと横を観ると胡瓜棚が招くのだ。「棚の上の方は未だ胡瓜の花が咲く続けているので、収穫は続くと胡瓜棚の面倒な撤去を避けているでしょう。もうとっくにこの胡瓜の収穫期は終わっていると知っていて、面倒なもんだから見て見ぬふり。どうしてくれんのよ」 全く煩い奴だ!仕方なく唐黍畑の施肥を諦め、面倒な胡瓜棚撤去に着手。終わってから太陽光風呂に飛び込み、自家製焼き立てパンと茹で立て唐黍、取り立て野菜のサラダの朝食。ヨーグルトのトッピングに過熟柿のゼリーを加え、これまた採りたての無花果、林檎、更に山荘隣の果樹園で採れた桃、葡萄、冷凍保存してある昨年の干し柿を盛り合わせたフルーツを揃えると、もう云うことなし。
3日
(土)
全庭葡萄畑
扇山MW
南瓜、モロッコ、オクラ、唐黍収穫1
胡瓜
播種、カルサー草刈処理
目白他4軒野菜発送、
CD30数枚録音
12944歩、9060
m、392kcal
 
ipodでは埒が明かないので、直截USBにCDを入れたら、ばっちし聴けるでは!8GBのUSBなら何万曲も入れられる。昨日から試行錯誤していたのだが、今この瞬間に、あのビクターUX-Z2-B/-Sから朗々とベストの音質でCDが流れ始めた。ずーっと疑問に思っていたが、PCから曲をダウンロードしたり、PCでCDを聴いたりとかしないので、その疑問を解こうと操作することは無かった。今回ビクターの2台目プレーヤーUX-Z2-B/-Sを入れたので、USBを使っての録音、再生の必要に迫られipodやUSBを使って試行錯誤したが、どうやっても上手くいかない。キーポイントはwindows media playerにあった。30数枚のCDがいとも簡単にUSBに呑込まれて行くのは快感に近い驚き。考えてみれば映画が何本も入れられるのだから、音楽なんてチョロイ筈だったのに、考えてもみなかった。これで携帯型の外部スピーカー対応のプレーヤーがあれば、海外に行くたびに運んでいたCDやMDは必要無くなる。でもipodより遥かに優れている外部スピーカー対応のプレーヤーは市販されているのだろうか?
2日
(金)
奥庭林檎畑、
陶房の森
滝、疎水雑草取りs㊲唐黍、枝豆収穫5G
カルサー草刈、倒木伐採
6436歩、
4505m、219kcal
 
WMPでUSBにCDを入れその曲を
ビクターのUX-Z2-B/-Sで
再生
させることが出来た。
とんもころし、枝豆の収穫から朝の畑仕事を始めようと、籠を持って奥庭を横切ったら、ちらり左の滝が目に留まる。「放っておくつもり。ご覧、クレソンが死に絶えつつあるのが観えないかい。雑草が蔓延ってクレソンなんか何処にも観えないじゃないかい?クレソンが夏の暑さに弱いと知っていて、それでも雑草除去をしないと云うことは、クレソン死ね!と云ってるのと同じ。さあ、どうすんのさ!」 いきなりそう叫ぶのは滝の主の龍では。東北、北海道で11名死亡、行方不明者続出、7つの市町村で、現在、およそ400人が孤立と、大きな被害をもたらした台風10号は、山荘にも大雨を降ら、せ山荘の滝は大荒れ。龍の口からは激しく水が吐き出され、ジェット流となって鹿威しの落ち口を遥かに超えて、疎水の下流を直撃。何だか龍が怒り狂っているようで抗議が実に様になってる。そこで今朝の作業手順を変えて、先ず疎水の雑草取りからスタートすることに。それには龍の口から吐き出されているジェット流の弁を切り替えて、直接疎水に流さねば。ここで二股弁が威力発揮。ちょっと弁を切り替えるだけで、龍の怒りは収まり、ジェット流は直接疎水へ流れ込み一件落着。しっかり雑草取りが出来ました。めでたし、目出度し! 
1日
(木)
西畑
扇山MW
村田紗耶香の「授乳」「しろいろの街の、
その骨の体温の
、辻和子の「熱情」
車中と深夜に同時読書
9921歩、6944
m、290kcal
 
昨日は午前中、目白整形に行って序に、メイヤーライニンガー聖書神学校や徳川黎明会、目白庭園を巡り、改めて目白が都心とは思えぬ、如何に豊かな街であるか実感!閑静な目白の街並で 70年の歴史を重ねてきた由緒ある礼拝堂緑に囲まれたガーデンチャペルはステンドグラスから虹色の光が降り注ぎ神聖で心温まる本格的な挙式が 心に深く響きます≫なんて謳ってますが、11月に再び悠樹がここで結婚式をやるとか。呆れてますが、よくぞこんな処を探したもんだと感心!目白駅近くの徳川屋敷の跡は現在、外人を主にした邸宅が並び、豊かな緑に囲まれ、この数分先に目白駅があるなんて、思えない静けさ。目白庭園は目白駅周辺では飛び切りの穴場で、赤い鳥の鈴木三重吉を記念した「赤鳥庵」を囲む庭で、4mの滝には山荘近くの牧丘の花崗岩が使われており美しいとしか云いようの無い庭。
9月累計202km、224m   総活動距離:1973km101m      山トレ19計20回(+畑1日) 山トレ累計226


2016年8月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
29日
(月)
西畑、林檎畑
小倉山ZZ
扇山MW
ゴミ出し唐黍、トマト、茄子
林檎、胡瓜収穫1
15811歩、
11116m、436kcal 
アルプスにも行けず夏が終わってしまう。せめて8月の終わらぬうちに、1日で2つの山を登るくらいの贅沢はしてもいいのではないか!7月11日の神成岩での肋骨骨折から1か月半を経て、肋骨の痛みの失せたのをいいことに、左膝の痛みに相談もせず朝トレで小倉山に登り、帰京直前の慌しい時間を縫って昼には扇山へ。ゆっくり登ったつもりであったが、やはり左膝の奴、黙ってはいない。「おいおい、痛みは警告なんだぜ!肉体の意志は遊びで警告を発するようなことは決してないんだ。この痛みを無視すれば、機能そのものを失う恐れありとの深刻な警告なんだよ。それを承知で1日に2回も山に登るなんて許されると思っているのかい?よーし、そんなら最後のきつーい警告を発してやろうでは!」  意志と肉体の乖離を愉しむ術はないものか、仙人は考えた。≪意思が意思としての活動をする限り、行為は動機に基づいて必然的に発生し、概念による抽象的動機に基づく行為が「自由意思」であると表面上思われるのは、じつは錯覚に過ぎないからである≫(wikipedia) そっか、錯覚か、ほんなら自由意志なんて放っておいて、肉体の意志に身を任せてみようと活動したら充実度は1。昨日は4、一昨日はグランプリに達し5Gの充実度であったのに!だがそれでいいのだ!
28日
(日)
西畑、林檎畑
扇山EW
(高芝山鉄塔に虹)
枝豆、モロッコ、オクラ、西瓜収穫4
野菜目白発送、有機肥料買出し
15839歩、
1087m、431kcal
 
鶏糞15kg×30袋+消石灰20kg×3袋=510kgを軽トラで運ぶ。先ず林檎畑の下に鶏糞10袋と消石灰1袋、葡萄畑と西畑にも同量を運び冬野菜の為の土作り準備。と今までは軽く記していたが、運搬してみて改めてそれが如何に重労働であったか、しみじみ実感。老化現象を敢てアグレッシブに捉えるならその同じ肉体労働が、以前より遥かに深い充実感を伴うのだ。1袋20kgの消石灰をトラック荷台から降ろし、林檎畑の入り口に運ぶ。それを数十回繰り返すのだが、そんなの労働の内に入らないと嘯いていたのはつい昨日だったような。それが今日やってみると中々の重労働で、不用意に運ぶと腰を痛め、登り坂では膝に荷重がもろにかかり、膝痛の収まらない膝には更なる負担となり、気を付けないと重症化する恐れあり。てな状態で、この重労働と化した作業を如何に愉しくやるかが、充実感を生むか、はたまた単なる疲労のみを齎すかを決定する。充実感が生み出せれば当然、ご褒美に夕刻の山散歩が与えられるだろうし、疲労のみであれば、速攻で風呂に飛び込みテラスでビアをぐい吞みすることになる。で、どうだったかと云うと、(ほら活動場の項を観てごらんん。扇山登山に出かけていると記されているだろう) この510kgの肥料運びは、老化した筋肉にとって格好の試練だったらしく、嬉々として汗し、当然だと云わんばかりにご褒美の夕刻登山に出掛けていったんだから、仙人の老化対策作戦は大したもんさ! 
27日
(土)

西畑
居間で電気掃除機修理
糠漬けの糠に黴発生捨てる
大根畑撤去施肥&耕作
㊱レタス&人参ポット苗移植
5G
電気掃除機解体したが修理不能
7228歩、
5059m、190kcal
 
執念としか言いようのない人参の発芽への試み。どだい赤土には適さない人参だが、それでも今まで何とか収穫に漕ぎ着け、香りの強い無農薬人参をサラダにしたり、人参パンにしたりと愉しんできたが、今年は何度播種しても、殆ど発芽せず。そこで最後の最後の手段としてポットに種を蒔き、1日2~3回も水をやり遂に発芽に成功。そいつを成長するまで1カ月育て、今朝とうとう移植。台風9号の接近で雨が降るとの情報に合わせての移植だが、移植し終わったら雨が降りだしラッキー!暑さに弱いレタスもポットで育て、かなり大きくなったので、人参と一緒に移植。諦めず最後の最後まで試行錯誤を重ねた結果が、収穫に結びつくとは限らず、今後のケアが欠かせない。いい気になって、ヒューズが切れたらしい電気掃除機を分解したが、ヒューズらしきものは切れておらず、結局電源の入らない原因を解き止められず断念。捨てるしかないかな!久しぶりに終日雨模様で、池の龍は物凄い勢いで水を吐き出している。先日取り付けたバルブをちょいと捻れば、龍への水流を簡単に疎水へと変更出来るので、早速やってみた。龍の怒りは収まり、疎水から池へと水流は変わり、龍の口からの落ち水で機能する鹿威しも、ゆったりとリズムを刻む。 
26日
(金)
奥庭、林檎畑、西畑
扇山MW
唐黍収穫&保存食作り、芝草取り、
散水、台風9号上陸で林檎落下
楊逸の
「時が滲む朝」、石原慎太郎の
「天才」を昨夜読了
9091歩、
6363m、253kcal


(夕陽を追って山荘の建つ
扇山の尾根を登る。
森を鋭く切り裂く光、
緑葉を射抜いて森の生命を
鮮やかに映す光、何て美しい森!)
 
目白と云えば角栄と云われた時代があった。「目白の闇将軍」田中角栄の家は仙人の自宅の近くであり、トレーニングコース沿いにあった。全く面識は無いものの、何となく田中角栄は隣のおっさん的な距離感に在った。時折大きくて厳めしい機能だけの門扉が開き、その奥にこれまた不愛想な機能だけの門扉が観えることがあった。この奥の門扉が開くと、屋敷前の目白通りの2か所の信号が青になり、屋敷から出て来た車は殆どスピードを落とさず、目白通りを左折し交番前の信号を超えて、そのまま西へ走り2番目の目白台2丁目信号を右折し不忍通りを突っ走る。車の後部座席には髭を生やしたお馴染みの田中角栄が、ふんぞり返って座っているのが良く見えたような記憶がある。そんな記憶を辿り乍ら「天才」のページをペラペラと捲ってみたが、実に面白くないのだ。慎太郎が成りたくてなれなかった総理大臣・田中角栄に成り代わり、1人称で天才・角栄を語る。小学校卒の田中角栄は、自らが提案者となり成立させた33もの議員立法で、日本を改造した。角栄はテレビメディアの造成、高速道路整備、新幹線の延長配備、各県に1つの空港整備の促進、米国傘下のメジャーに依存しまいと原子力を推進し、資源外交を展開と未曾有の業績をものにしたと、あの高慢ちきで自分が一番偉いと錯覚しているような慎太郎が述べているのである。Nスペで≪未解決事件、40年目の真実・ロッキード事件≫を7月下旬に放映しているので、改めて現職総理大臣の角栄が逮捕された裏に何があったのかビデオを鑑賞。しかし陰謀の構造は観えてきたが、角栄の心象は「天才」と同様、真っ暗で何も観えないのだ。慎太郎は角栄の最後をこう結んだ。それに応えて俺はただ、「眠いな」と答えた。そしてそのままもっと深く永い眠りに落ち込んでいったのだった。米国の陰謀に嵌められたまま死んだ角栄の生き様に慎太郎はバルザックを見出す。社会全体を俯瞰する巨大な視点と同時に、人間の精神の内部を精密に描く。その双方を鮮烈な形で対応させ、そうした社会と個人の関係の他に、芸術と人生、欲望と理性、男と女、聖と俗、霊肉といった様々な二元論をもとに、時に諧謔的に、時に幻想的に、時にサスペンスフル(wikipedia)に角栄を描こうとの試みは、野心的で如何にも慎太郎。だが慎太郎の角栄にバルザックは観えない。
        第4週 
21日
(日)

葡萄畑、林檎畑、
西畑
小倉山ZZ
茄子、ピーマン、唐黍、ゴーヤー5G
㉟モロッコ、オクラ、トマト収穫、
野菜梱包発送
 
15286歩、
0700m、521kcal
(8か月ぶりの村上の
小倉山登頂)
  
カーソルを動かすと突然画像が反転し、予期せぬ世界が、実はこれこそが本当の姿なのだよと迫って来ることがある。あーもう一度観たいと思い、カーソルを動かしても、反転した世界は現れない。涅槃に達した者が再び此岸に還ることは出来ない、とは理解できるが、此岸に居る者が涅槃を偶然にちらりと覗いて、更にもう一度観たいと願い実現させることは可能なのではないか!実際、画像を右クリックして①プログラムから開くを表示し②ペイントを選び、すべてを選択し③右クリックで色の反転をし保存すれば、パソコンでは反転世界の再現は出来るのだ。そこから一気に涅槃と此岸の世界に飛ぶのは明らかに無茶苦茶だが、物質と反物質の通路への展望とか、歓喜と苦悩を繋ぐ境界をメビウスの帯で閉じて、閉鎖空間から解放される愉悦の検索方法とか、そのくらいは出来そうな錯覚を起こすから仙人は莫迦にされるのだ。そうは解ってはいても、やはりウロボロスには、1匹が輪になって自分で自分を食むタイプと、2匹が輪になって相食むタイプがある。と15日に記した呪文から仙人自ら逃れることが出来ず、夜明け前のガニメデでワインを呑んだりして、アーカーシャ(サンスクリット語: आकाश)の絶対的な静寂の中に堕ち込んでいくのである。深く繋がり閉じられた環を成し、互いを食べ尽くし無限軌道である環を限りなく狭め、やがて量子の世界を超えて物質から反物質の世界へと旅立つ。
20日
(土)
葡萄畑、林檎畑、西畑
里散策Rd
枝豆収穫、唐黍収穫、胡瓜畑施肥
耕運機掛け、散水、保存食作り
 
10156歩、
7109m、160kcal
車給油キャップ忘れに
気づき唖然!) 
 
「完全にやられてますね。配電盤の基盤が必要になりますが、手順としてはこの配電盤を外し持ち帰り、基盤を荏原ポンプに発注し、部品が届き次第交換し、再び基盤交換した配電盤を此方に持ってきて取りつけると云うことになります。その間当社の配電盤を架設しポンプを稼働させ、水が使えるようにします」 つまり被雷しブレーカーが落ちる前に、過電流が配電盤に流れ込み、基盤がショートし漏電したため、配電盤のブレーカーが飛んでしまった。従って電柱の大元のブレーカーを復帰させても、配電盤のブレーカーが切れているので、ポンプは作動しない。作動させるために配電盤のブレーカーを復帰させると、漏電しているので、電柱のメインブレーカーが切れてしまう。それならば架設の配電盤を取り付けても、メインブレーカーが再び被雷し機能する前に過電流が流れ、基盤がやられる懼れあり。この1週間前後は連日落雷注意報が出ている不安定な気象なので、架設配電盤だけでなく、基盤交換した配電盤も再度被雷し漏電する懼れ充分にあり。いったいブレーカーが機能しない落雷の正体は何なのだ?雷の大きさ、それとも被雷地点の距離?いずれにしてもブレーカーが機能しないとなると、そのたびに基盤の交換修理が必要になると云うこと。何か打つ手はないのか?
19日
(金)
葡萄畑、
地下水揚水ポンプ室
鉄塔山TT1→P3峰
→P2峰→扇山W

唐黍収穫保存食作り
胡瓜畑ネット除去1、草取り
地下水揚水ポンプ配電盤修理
24854歩、
7397m、678kca

(鉄塔山の頂で寝転び、天空に
張り渡されたG線の奏でる音色を
聴こうと耳を欹てた。冬のような
強い風が吹かないのでG線は
沈黙したまま。)
下界では台風7号の影響で大雨注意報が出て、彼方此方で被害が出ているのに、降って欲しい山荘ではパラパラとそれらしい兆候を見せたのみで、相変わらずの水不足。仕方なく畑に水を撒かねばと蛇口を捻ると、ありゃ、水が出ない。しまった昨夜来の数度にわたる落雷で揚水ポンプ室のブレーカーが飛んだに違いないと、ポンプ室に駆け付ける。回復措置としてブレーカーを一度降ろしてから、上にあげるが、ポンプはうんともすんとも云わない。変だな?ポンプ室を開け、配電盤を観るとランプが総て消えたまま。つまりブレーカーを上げても通電してないと云うこと。こりゃこの辺り一帯が被雷し停電になっているのに気がつかなかっただけなのかと、そく山荘に戻り玄関のライトのスイッチを入れると、つくではないか!山荘とポンプ室は数百メートル離れているので、配電エリアが異なり山荘は通電していても、ポンプ室に給電している変圧器は別でそこが停電している可能性あり。そこでポンプ室のある地点番号03-0011-2080-3140-0920-0113を東電に連絡し停電の有無を問い合わせるが、停電無しとのこと。しかし現実に通電してないとなると、近くの変圧器が被雷してる懼れあるので、急遽職員を派遣すると小気味よい素早い反応。嬉しいね!最近パソコンのブロバイダをso-netからau光に替えたのだが、詐欺擬きのau光の対応に怒っていただけに、この東電の対応には心底嬉しか!と、歓んでいる訳にはいかない。職員が来た結果、配電盤のブレーカーが飛んでることが解り、そのブレーカーをいったん下に下げ、再び上げて回復させると、今度は電柱のメインブレーカーが飛んでしまう。つまり配電盤内部が漏電しているため、過電流が流れ電柱のメインブレーカーが飛んでしまうと判明。こうなるともう専門業者に来てもらって修理してもらうしかない。となると福生里会の全メンバーに報せ同意を取り付け、収支費用の分担依頼をせなばならず、問題は費用の支出だけにとどまらない。先ず急いで甲府の西嶋ポンプに電話をいれると何と、本日は葬式で急いでも明日の出張になるとのこと。この暑いときに断水となると、頼るは扇山から引いている沢の水のみ。しかしこいつも最近の雨不足でちょろちょろ。さーてこれからその専門業者がやってくるのだが、果たして回復するのか!しかしこれだから山荘の自立生活は面白いね。さーもっともっと、いろんな問題め、やってこい!なんでもバリバリ即解決してやるぞ! 
18日
(木)

昨夜から雷
葡萄畑
林檎畑脱衣室
地下水揚水ポンプ室
唐黍収穫保存食作り
石垣下草取り、室外温度計設置2
落雷で電柱ブレーカーが飛び
入れ直しても通電せず。
東電に来てもらうが、ポンプ室の
ブレーカーも飛んでると判明。
アンペアメーターで調べたら
配電盤の漏電と判明。
11008歩、7705m、381kca
≪壮麗な墓標≫、≪人喰い山≫と呼ばれ遭難死亡率22.3%のナンガ・パルバット(8125m)は、K2(8611m)と共に冬季登攀を許さない最後の2峰だった。6か月前の2016年2月26日にイタリアのシモーネ・モロら3人がナンガ・パルバットの冬季登頂に成功。≪シシャパンマ、マカルー、G1、G2、ブロードピークと、冬季登頂数が最多のシモーネ・モーロは 2012年にもトライしているが、 今シーズンはルパール壁側のシェルルートからドイツの David Göttler、イタリアの Emilio Previtali とトライしている≫ との情報を「山と渓谷CLIMBING-net2014年1月15日」で目にしてから、どうなったか気にはしていた。その2年後に遂にシモーネ・モロが登頂したとのAPFのニュース。≪【AFP=時事】「死の山」と呼ばれるパキスタン北部の高峰ナンガ・パルバット(Nanga Parbat、標高8125メートル)の登頂に先月26日、イタリア人のシモーネ・モロ(Simone Moro)氏の登山チームが成功した。冬季の登頂に成功したチームはモロ氏らが初めて。ナンガパルバットは、世界に14座しかない8000メートル峰の山の一つ。標高8000メートルを超えると、人間が生存できないほど大気中の酸素濃度が低い「デスゾーン(死の領域)」に入るが、中でもナンガ・パルバットは1953年の初登頂までに30人以上が死亡するなど登山家の死亡率が高いために「死の山」の異名がある≫ そのナンガ・パルバット冬期登攀を題材にした「大岩壁」を笹本稜平が先月7月に出版。タイムリーではあるが、冬の8千メートル峰の厳しさ、特にナンガ・パルバットの難しさなどが全く理解されていない。ナンガ・パルバットの西壁キンスフォッファー・ルートから3回、北面のヘルマン・ブール・ルートから1回、南壁側のハンス・シェル・ルートから1回挑み3勝2敗の遠征隊長を務めた仙人にとって、何とも物足りない。大風呂敷を拡げて初の冬季登頂を南壁のメスナー・ルートに設定し、更にBCでロシア隊と競合すると解るや中央ピターに変えて登ると云うストーリー。ルパール壁下のBC描写なんぞは実際トレッキングで作者は訪れたのかリアルだが、後は推して知るべし。残されたのはK2の冬季登頂だが、これも時間の問題とは云え未だ当分先の話になるだろう。冬のバルトロ氷河の2週間近くに及ぶ過酷なキャラバンに耐えるポーターを集められるか?ヘリをチャーターして一気に標高5200mのK2のBCへ飛ぶには、標高が高すぎてヘリの操作能力、負荷能力が著しく低下し大きな危険が伴う。登攀の難しさは、それらをクリアしてから取り組むことになる。
17日
(水)

 
葡萄畑
イオ,、2階廊下 
台風7号一過の晴
小倉山ZZ
唐黍収穫保存食作り
カーテンレース洗濯の続き
取り付け作業、

10747歩、7522km、368kca
甘いのだ!計46枚もの大きなカーテンを1日で洗い終え作業の難しいカーテンボックスへの取り付けまで済ますなんて、少し真面に考えれば、不可能と解ったはず。どうしてこうまで仙人の判断はいつも甘いのか!昨夜台風7号の襲来に備え、山荘の総ての窓を閉め、えーと総てとは何か所かな?出窓は左右別々にハンドルが着いているから全部で25か所か、この25か所の窓を閉め朝起きたらピーカンの快晴!嬉しくなって即残りのイオや2階廊下のカーテンを外し、洗濯機へ放り込み夜明け5時からフル回転。何がフルかって?洗濯機と仙人の行動に決まってるだろうが!洗濯を終えるや否や葡萄畑へ飛び出して唐黍の収穫、計31本。水に入れて沸騰させ、水分をたっぷり含ませ茹でるのが、保存食作りの肝要。しかし一昨日、保存食作りで剝けてしまった指の皮は未だ回復していない。さてその条件下で尚愉しみ乍ら作業し、豊穣の歓びを堪能するには如何なる作戦を講じるべきか? 
16日
(火)

前庭
居間、書斎、カリスト、イオ
玄関、トイレ、2階廊下 

扇山EMW
カーテンレース26枚
本体の大8枚、中12枚洗濯1
取り付け作業、芝目土購入し
前庭の芝手入れ
 
8848歩、6193m、239kca
≪気持ちいいー!≫  今まで白だと信じていたが、こうして洗濯しカーテンレールに掛けて改めて観てみると、今まで掛けていたあのカーテンはグレーだったのだとしか思えない。その眩いばかりの白さに嬉しくなって昨日に引き続き、身の程知らずにもあの重くて大きくて洗濯機に入りきらないカーテン本体も洗ってしまおうと、朝から洗濯機フル回転。洗濯機の水を覗くと綺麗だとばかり思っていたカーテンからどす黒い汚れが出るのに吃驚!しかし最大の問題はカーテンのレールからの着脱。お洒落にしてカーテンボックスを天井に切り込んで、その狭いボックスにレースと厚いカーテン本体を吊るすカーテンレールを嵌め込んでいるので、着脱には微妙な作業が要求されるのだ。何度やってもレールのリングにカーテンを下げるピンを通すことが出来ず焦る。作業を繰り返すうちにピンを通すカーテンの襞を縫い付けている糸が切れ、その襞を縫い付ける作業が加わり、作業終了の目処が全く立たなくなり更に焦る。これじゃ昨日の唐黍保存食作りと同じじゃ!あーそうそう昨日は唐黍が多すぎて作業が終わらず、その上、右手中指の第一関節の左下の皮が剥けてしまい、痛くてカットバンを貼って保存食作りに励むが、作業は延々と続き、もう泣きそうだったのだ。これだけではない。HP編集でソフトが反乱を起こし、編集ページとプレビュー、更にネット画面が異なり、何度修正を試みても表の幅を固定できず、うーん、四方八方問題山積。さて本日は何としてもカーテンの洗濯と取り付けだけは、解決するぞ!決して諦めずHPの表が壊れてしまう原因を追い続けた結果、遂に突き止めたぞ!昨日の一言メモが原因と判明。メールからコピペしたのだが、こいつが枠を破壊してたと先ほどやっと解った。だいたいソフトが反乱する時は、他のソフトと併用した場合が多いと思い出した。しかしこれでやっと前に進める。嬉しか!
15日
(月)

葡萄畑、林檎畑
奥庭(目土購入) 
大根抜き収穫、施肥耕作
唐黍収穫、目白発送と保存食作り4

カーテンの洗濯続き、解れ裁縫 
目土を枯れた芝に
9470歩、6629m、327kca
昨日、野性キウイの森から柚子と林檎の丘、彫刻梟の鎮座する径、ツリーハウスの森、一坪図書館、片栗の森と散策して、予期せぬ抑えきれぬ涙に襲われ、哀しみの源泉に想いを馳せました。森や里の至る所に織り込まれている横糸の一本一本が、経糸の時間を潜り抜け波打ちながら、語り掛けて来るのです。確かにこの辺りに木通があったっけ、と茂みを覗いたり、此処は9月1日に風の又三郎に逢った木立。あーやっぱ、あの日と同じ様に、葛の赤紫の花が大地を染めているではありませんか!でも木通の実も風の又三郎も見当たりません。毎年晩秋に愉しみにしていたキウイ狩りをした森は、あれっ、何処だ?キウイの木が消えてしまっているでは!どうやら野生のキウイの森は伐採され、最早野性キウイの経糸に刻まれた時間を復元させることは出来ない様なのです。HPでお知らせしたように片栗の森なんぞ、すっかり太陽光パネルの森に化けてしまって、片栗の時間軸である経糸に梭を潜らせて布を織ろうにも、横糸はもう走れないのです。山荘と森の蜜月は終焉を迎え、機織りの音が途絶えるのを待つばかり。哀しみの源泉の輪郭が観えてきました。布が織れないならば、せめて22年間で織り上げた布だけでも観たいと願っています。 《ウロボロスには、1匹が輪になって自分で自分を食むタイプと、2匹が輪になって相食むタイプがある》
14日
(日)


西畑、
大量
大根収穫、
捨てるしか
ないかな!4

 
村田紗耶香
本日が37歳誕生日

17191歩、2033km、444kca
里散策RuFKv
カーテンの洗濯開始 
 鹿威しの律動は生命に欠かせぬ水の循環。その律動の間隔を推し量る呼吸数は、生命体を維持する酸素を取り入れる仙人の肺の律動。更に仙人はその鹿威しの律動の間隔を、仙人の心臓の律動で計り、自らの血の流れを3つの律動にシンクロさせ、肉体そのものを律動させカロスキューマに委ねる。カロスキューマの波に翻弄され、やがて仙人はウロボロスになるのだ。村田沙耶香の「消滅世界」で14歳になった雨音が集団受精児の1人と交尾し、子供の陰茎が臍の緒になって自らの膣、子宮と子供が繋がっていると感じつつ消滅していくのはウロボロスそのものなのでは!と思い出したので「コンビニ人間」にもその痕跡がないかと昨日のウロボロス仙人はページを捲った。最後の文章に辛うじてそれらしき臭いが残っているような、いないような。≪私はふと、さっき出て来たコンビニの窓ガラスに映る自分の姿を眺めた。この手も足も、コンビニのために存在していると思うと、ガラスの中の自分が、初めて、意味のある生き物に思えた。「いらっしゃいませ!」私はうまれたばかりの甥っ子と出会った病院のガラスを思い出していた。ガラスの向こうから、私とよく似た明るい声が響くのが聞こえる。私の細胞全てが、ガラスの向こうで響く音楽に呼応して、皮膚の中で蠢いているのをはっきりと感じていた≫この何処にウロボロスが居るんじゃ!因みに帯CMでは≪普通とはなにか? 現代の実存を軽やかに問う衝撃作≫、 ≪コンビニこそが、私を世界の正常な部品にしてくれる≫と極めて明快なコメント。 「セックス」も「家族」も、世界から消える日本の未来を予言する「消滅世界」にも、普通から逸脱した古倉恵子が世界の正常な部品になれる「コンビニ人間」にも、ウロボロスは観えない。「死と再生」「不老不死」などの象徴とされるヘビがみずからの尾を食べることで、始まりも終わりも無い完全を為すウロボロスは、果たして作品の何処に潜んでいるのか!もしかすると村田紗耶香の現代社会への危機感の根幹にウロボロスが棲んでいて、「ほら自分の尻尾を食べるのもいいぜ!」なんていってるのか!あー序に云っておくと、この作品も今までの様にとても軽くて、ふわふわしていて中村文則なんかとは対極で、期待すると肩透かしを食らうぜ!
13日
(土)

全畑、書斎
小倉山ZZ
新たに太陽光灯
西畑入口に設置
枯れつつあるレタス、
㉟向日葵に懸命な散水5G
PCのオパススワードが
トラブル続きなので変更に半日掛かる。
散水ホースバンド交換、クローゼットの
明かり窓取り付け、撥ねだし桃入手。
12992歩、9094m、387kcal
  
先週まで聴こえていた蜩のアンサンブルは、ぱったりと途絶えてしまった静寂を掻き分け耳を澄まして遠くの森までセンサーを伸ばすが、聴こえるのは蜩に代わって啼き出した鈴虫の澄んだ鉦の音色ばかり。奥庭の鹿威しの鈍く低い律動音が、森の心臓の鼓動のように静寂を僅かに震わせ、その震えに載せて生命讃歌を謳っていた蜩には、夜明けの何処を訪ねても最早逢うことは出来ないのだ。鈴虫の美しい透明な高音が、森の心臓の鼓動と絡み合って紡ぎ出すカロスキューマ。総ての境界を繋ぎ、壁の消失した豊かな愉悦を齎す鈴虫の生命讃歌に不満があるのではない。最早逢うことは出来ない蜩の喪失感に心底打ちのめされて、その闇をどうにも処理出来ず、自らその闇に落ち込んでしまうのだ。何処かでその蜩が自分自身であると認識していて、それならば始まりも終わりも無い完全なウロボロスへのいざないであって、大いに歓迎すべきことと理性は告げる。昨夜も眠れぬままウロボロスとなって、鹿威しの鼓動の間隔を数え、呼吸数で11、自らの心音数で15と確かめ、リイーン、リイーンと重なる鈴虫の音色に耳を傾け、夜明けまで本を読み続ける。朝一で昨夕散水したレタス畑を観に行く。4日間もカンカン日照りで萎れてしまったレタスの葉が、ピンピンと天を向いているでは!ウロボロス仙人は途端に嬉しくなってヤッホーなんぞと叫ぶのであるから、仙人の闇なんて大したもんじゃないことは言うまでもない。そうそう、ここでは第155回芥川受賞村田紗耶香の「コンビニ人間」か、笹本稜平の「大岩壁」の感想でも書こうと思っていたのだか・・・。
第3週
9日
(火)

全畑、
奥庭、西畑に向日葵種蒔2
1414歩、7989m、332kcal
    
律動の揺らぎが、生を失いガラスの箱にピンでとめられた蝶を永劫の眠りから呼び起こす。蝶は何のためらいも見せず、硬質な透明な境界を突き破ってガニメデに羽ばたく。 解読不能な言語だった筈の蝶が、夜明けの光を受けてキラリきらりガニメデを優雅に舞いつつ、解読不能の帯を解き始める。≪愉悦は心に立ちはだかる無数の壁、そう境界と云った方がぴったりするんだけれど、その壁が取り払われ内と外を自由に飛翔出来る状態を表すのよ。解読可能な辞書を引いてごらん。「心から愉しみ歓ぶこと」なんて書いてあるでしょ。つまり認識体は心の壁を取り払うことが出来た時、愉悦に至るということ。どう、律動の導く先が観える?
8日
(月)
快晴
全畑、
鉄塔山
P3峰TT1N

雑草取り、特に向日葵種、
アスパラ
播種、胡瓜播種、
レタス移植箇所の散水3

15482 歩、0832km、335kcal
(数か月ぶりの頂は樹木が茂り
乾徳山見えず)
   
微かな一条の光の到来を告げるトランペットが、幾重にも重なる闇の彼方を僅かに撹乱し妙なる波動を発する。波はカロスキューマとなり、総ての呪縛から解き放たれ、あられもない姿態を曝したアカシックレコードにひたひたと打ち寄せ、閉じられていた扉を濡らす。解読不能な言語によって記された書籍は、自らハラハラとページを開き新たな境界を、無数に重なる襞に潜む言語で包み込み律動する。境界の末端を捉えゆっくり、ゆっくり言語を燻らせ、濡れた書籍は宇宙の深奥へと境界をいざなう。律動は2つの境界を走るミシンのように、1回毎に内と外を往復し境界を閉じていく。2つの境界は同じ方向に閉じられようとしているのだろうか、それとも一度捩じってメビウスの帯を成すべく逆方向に閉じられようとしているのだろうか?若し逆方向に閉じるなら、ミシンは2次元だけの世界では境界を閉じることは出来ず、3次元へ躍り出ねばならない。内と外を結びメビウスの帯を為す律動は愉悦を伴うと知っていれば、律動に身を任せればいい。境界の末端に全身の感覚を集中させ、この律動が単に2次曲面の閉鎖空間を生み出そうとしているのか、それとも内と外の繋がった、メビウスの帯の境界を閉じた4次元超立方体を孕もうとしているのか愉悦の痕跡を追えば、律動そのものが解を引き出してくれる。 
7日
(日)

全畑、
ゲート前

 
扇山EW
ゲート前のカルサー草刈
序に全畑もカルサー。
㉞セイジも刈ってしまい苗か種を
探さねば。唐黍保存食作り5G+
向日葵種蒔林檎畑入口30か所
村田紗耶香
「コンビニ人間」
石原慎太郎
「天才」
笹本稜平「大岩壁」独手中
11697歩、8187m326、kcal
  
神憑りして胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊らねば、天照大神は岩戸を開けないと知っているもんだから、 ガニメデの奴、大喜び!「ざまーみろ、仙人め、きっと岩戸を開けようとガニメデに 登って来るぜ!さてさてどんな顔曝して失われた光を取り戻すのか愉しみ!」
 「神の無限の記録または図書館」、「世界のすべての現象を記録した霊界のスーパー・コンピューター」とも喩えられるアカシックレコードは、ルドルフ・シュタイナーの怪しげな人智学なんぞを登場させなくても、森羅万象の至る細部に観られるではないか!1枚の葉や路傍の石、人体そのものが宇宙と同型であり、その細部には実に精巧な宇宙そのものが鏤められている。敢て透視能力のある意識のみが近づくことができる宇宙の超感覚的な歴史、「世界で起こったあらゆることが記録されている」「巨大な霊的パノラマ」を「アカシャ年代記」、「アカシアの記録」と呼ぶなんぞと、大仰な定義をしなくても、存在そのものがアカシックレコードなのだ。それを≪透視能力のある意識者≫とか怪しげなオカルト教祖を登場させ、アカシックレコードは解読不能な言語によって記された書籍であるとか言って、民衆を誑かす。アカシックレコードに記された宇宙の超感覚的な事象を紐解く場所が山荘に在るのをご存じだろうか?  そう、よく気がつきましたね、≪ガニメデ≫です。神々の言語である熱帯蝶や宇宙の書籍と共に神々の召す神酒、神々に奏でる音色を奏すトランペットなどを住まわせているあの天井裏部屋の≪ガニメデ≫。未だ明けきらぬ夜明けのガニメデに昇り、そっと指を触れ宇宙の深奥に連なる屋根の扉を開く。山荘内部が境界を失い内と外が愉悦で結ばれ、解読不能な言語はキーワードを投げ出し、アカシックレコードは姿態を曝す。
6日
(土)

林檎畑
地下水ポンプ室
林檎畑に
アスパラ播種

扇山WW
(左膝痛は
収まらずヤバイ)
 
奥庭林檎の幹が折れ収穫前の
林檎がほぼ全滅。昨夜の落雷で
ポンプ室ブレーカーが飛び断水し
復活作業。雨で伸びた雑草取り4
唐黍初収穫十数本朝の食卓に
昨年のと一緒に載せる。
味も香りも比べ物にならぬが甘さは
やや控えめかな!でもその分
上質な甘さに仕上がってるような!
18017歩、
2611m、383kcal  
数十個のいや、百個以上稔っているかもしれない林檎の幹がポッキリ!もうすぐ大きく熟して美味しい林檎になると本人も云っていたので、そうかそうかと、先週も頭を撫でて褒めてやったばかりなのに突然の訃報。幹が折れてしまっては成す術はない。原因は3つ。例年より多くの実を着けたうえ大きくなりすぎ重くなったこと。竜巻に近い嵐に襲われ風圧に耐えきれなかったらしい痕跡在り。20年以上の老木だということ。残念だな!悔しいな!だが残った幹からしぶとく枝が伸び、新たな出発をするかも。その上昨夜の激しい落雷で地下水の揚水ポンプが停止し断水。今朝になって気づきポンプ室に出向き復活作業。先ず電柱に取り付けてあるブレーカーボックスを開け、ニュートラルになってるブレーカーをONにし、ポンプ室を覗くがウンともスンとも云わず。ありゃ、こりゃポンプ屋を呼んで修理してもらうしかないかな!配電盤を観ても老眼で字が判読できず、眼鏡を取りに行くのも面倒だし、と適当にボタンを押したら圧力計の針が静かに2気圧に向かって動き出す。しかし揚水するモーターの音は聞こえない。山荘に戻り水道タンクを開き確認すると受水してるでは!嬉しか!  ≪ぎっこんばったんで、相変わらず役立たずなんだけど、山荘のお馴染みの野菜や果物観ていたら、もうどうにも我慢できなくなって とうとう山荘に出陣する覚悟を決めました。あのー、調理するくらいが、精一杯で畑や森への出陣は、 何しろぎっこんばったんなので、出来ませんが、山荘活動の許可は頂けますでしょうか?≫   ≪えこちゃんからメールが来なくてね≫ 野菜や果物に相談したら、≪そんなの簡単さ、僕らの画像をHPにたっぷり載せてごらんよ。 あんなへなちょこ文より、僕らの画像からバシバシ発せられる色彩や音色、香り、フォルムの方がえこちゃんには伝わるぜ!≫ とのアドバイス。半信半疑で実行したら、 どうです、早速えこちゃんからのメール。君たちの力って凄いね! でもねここから先が難しいんだ!何しろえこちゃんは頑固だから、こうと決めたら梃子でも動かないからね。もっともっと君たちが応援してくれれば、≪来週の週末には出陣じゃ!≫ なんてメールも夢じゃないけど・・・。最悪の場合は≪来年にはお目にかかれるかも知れません≫なんてこともあるぜや! もっとひどい場合は≪あの世でお逢いしましょう≫とか・・・
  第2週
2日
(火)

 全畑
扇山WE
Ru
 茄子、胡瓜、モロッコ、ゴーヤー、
トマト、大根、春菊、ピーマン収穫2
13613歩、9529m、395kcal
 
どうなってしまったのか、憶測しているだけでは真相は掴めない。もしかすると有り得ない事ではあるが、森自身が決断し膠着状態を切り裂いて新たな途を志したのかも知れない。片栗の花々と共に繰り返し、繰り返し素晴らしい日々を送るために離婚までしたのだから、その決断力を新たな晩鐘の時を生み出すために使うべき。そんな声が聴こえたもんだから、のこのこ片栗の森へ出かけてみた。入口には厳めしい立ち入り禁止の看板がどでんと、立てられているので平沢の村まで登って、船宮神社に出てそこから太陽光パネルの最上部まで登り詰めてみた。片栗の森は跡形も無く消え失せ、片栗の巨大な花弁となって赤茶けた大地にへばり付く太陽光パネルだけが在った。森は片栗と離婚し、失うのは片栗だけと思っていたが、実は森自らも失うことに気づき、更なる決断を迫られ森からの変身を決意したのだろうか?森と太陽の晩鐘が重なる。死に行く太陽・螺旋星雲の弱弱しい光を浴びて、光を電気エネルギーに変換できなくなった太陽光パネルが、寂寥を湛えた眼差しで天空を仰ぐ。
1日
(月)

雷雨
 全畑
上条山KvK
小倉山KzZ
胡瓜播種後の散水、
西瓜を遮る南瓜を撤去、特に中畑と
西、葡萄畑の雑草取り3
19151歩、
3405m、648kcal  
折角の名作の弟子名が≪子豚のふらちゃん≫では、余りにも芸が無いと反省し、 夜中にガバっと起きて≪Boule de Suif≫と洒落たフランス語に改名しました。 気に入っていただけたら幸いです。≪偽善者は誰で、本当の愛国者は誰なのかを浮き彫りにする≫ 彼女≪Boule de Suif≫こそ、正しく弟子名・樵婦にふさわしいと、涙を流して賛同してくれるに違いありません!、厳格な民主党員、工場所有者で上流階級に属する夫婦、伯爵夫妻、2人の修道女とフランスを象徴する『美徳の代弁者』達に混じって、独り不協和音を醸す娼婦エリザベート・ルーセは、どう行動したか!プロイセン軍に占領されたルーアンを去り、乗合馬車でル・アーヴルに逃れる決意をした一行は、プロイセン軍に占拠されたトートの村で足止め。果たしてごうかツアーは、如何なる結末を迎えるのか?
8月累計193km、965m   総活動距離:1770km877m      山トレ15計16回(+畑4日) 山トレ累計206


2016年7月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
31日
(日)
快晴
 山荘原野
北森、全畑
扇山EMW
(頂直下急斜面の
下降でヨタヨタ、
ヤベー!)

昨日の続き
原野のP2ルートの芒刈3
混合ガソリン作成、胡瓜播種
床下防虫網の張替3枠
14547歩、
0182m、436kcal 
最早苦痛が行為を中断させるほどの威力を持っていないと、解った時の歓びにどっぷり浸りながら、また一歩と高みへ足を運ぶ。確かに痛みはある。でもその痛みさえ心地よい。夜明けに背丈以上もある芒を刈り払い,、原野にルートを切り拓き、夕刻にそのルートを辿ってP2峰から扇山を目指す。こんな当たり前だった山荘活動が、左膝痛と肋骨骨折で中断され、今再び新たな歓びとして戻って来た。その歓びが負傷前と僅かに異なっていることに気づく。霊体と肉体との中間に位置する幽体が、幽体離脱の回路として活性化し、大地や森との会話が以前より密になり、自らが森になったり、森や大地が自らであったりと、ふと一瞬眩惑される。結構面白い感覚で、ふんふん、今度は仙人の中に森が入ってきて、何やら蠢いているな、ありゃ今度は道なき山の急斜面がパルスを帯びてドックんドックん波打ち仙人そのものになったな!その感じが愉しくて痛みなんかすっかり忘れて、あっという間にP2峰の頂に達し、更に麗しい稜線を辿り扇山の頂上で夕日を迎える。つまり、小倉山と扇山は仙人と一体化し、今後仙人は自らとこの2つの山との識別が困難になり、幽体離脱を繰り返しつつ、ゆるゆると融け合いやがて吸収されてしまうのでは! で、今朝目覚めたら高芝山上空に架った猫の目月が、快晴の空で一際鮮やかに夜明けの挨拶。 
30日
(土)

 山荘原野
全畑
P2峰
扇山P2W
(右膝痛あり)
全国での
最高気温
35.2℃
原野のP2ルートの芒刈
ディスク刃とナイロンロープを
セットした2台のカルサー使用3
 
芝生の雑草取りとカルサー草刈
15096歩、
0567m、385kcal
オクラの発芽率が50%程で今年の収穫はあまり期待できないと半ば諦めていたが、早くも実を着け始めた。生のまま食べてみたら結構美味しいでは!モロッコ、胡瓜、トマト、茄子、ピーマンは、まーまー順調で毎朝、サラダ、糠味噌一夜漬けで愉しんでいる。今夏の驚きはなんと云っても山荘プラムの 美味しさにある。桃、パイン、キウイ、林檎等と較べても明らかに山荘プラムに軍配は上がる。昨年の冷凍保存してある干柿を、ヨーグルトと一緒に毎朝食べているが、これと較べても今年の山荘プラムは、甘さこそ劣るが美味しさでは、干柿を超えている。今朝も一皿ペロリと平らげてしまい自分でも吃驚!特に今朝は原野での背丈ほどもある芒刈り肉体労働で、汗びっしょり喉カラカラ。良く冷やしたプラムとヨーグルトが滅法美味くて止まらなかったのだろう。梅雨明けの蒼い空と強烈な太陽を浴びての肉体労働、そうかこんな朝は石卓の木陰で朝からビア、ワインでのんびり山荘の夏を愉しめばよかったんだな!最後の石卓での朝食はいつだったか、思い出せないほど昔のような。素晴らしい山荘の夏をそろそろ復活させようかな!
29日
(金)

昨日梅雨明け
冬駐車北森
夏駐車、ゲート
 
扇山森EW
2台のカルサーで草刈 
㉝ゲート前では枝打ち5G+
西畑への散水ホースを
塩ビ管に入れて埋設(昨日の続き)
レタスポットの移植、トマト剪定
支柱補強、疎水雑草抜き
14997
歩、0497m、450kcal
≪認識の総てが消滅する前に、もう一度だけ命の頂点に立って、生命讃歌を高らかに謳い上げる雪の姿をとどめておきたい≫ そう願っていたら諦めていた蜩が、夜明けと共に謳いだしたでは!昨日の梅雨明けで碧空が広がり始めた高芝山上空に、幾重にも連なるカロスキューマを描いてその音色のなんと麗しいこと。麗しく甘い音色はゆっくりと山荘を包み込み、揺れながらロンドを舞う。繰り返される波動にするりと異なる楽想が忍び込み、シンフォニーは終楽章を迎えるかと思うと、境界aは一度捩じられ逆方向となった境界cと重なり合い、深く繋がりプロローグとエピローグを喪失しメビウスに変身し、際限もない悦楽に墜ちる。残された境界bdも、幾重にも連なるカロスキューマを描く音色に抱かれて結合し、際限もない悦楽を夢見るが、一度捩じられてしまったメビウスの境界は最早3次元で閉じることは出来ない。ほら、《4次元と曲率0とすると5次元が必要》だと昔、位相空間学で学んだろう。3次元で境界の殆どは重ねることが出来るけれど、最後にどうしても重ねられない部分が残ってしまう。しかし若し残された境界bdを深く結合させることが出来れば、境界の無い閉じられた2次曲面でありながら、内も外も無い自由に開かれた世界が出現するんだ。ボールの内部に閉じ込められた人間が、全く自由に何の障害も無く外の世界に出入り出来る。そう、人間は生まれた瞬間に、生み出された社会の体制、価値観に支配され、そのボールの中から逃れることは出来ないけれど、メビウスの帯の境界を閉じてしまえば、何の抵抗も無くボールの外に飛び出せる。そして何食わぬ顔して、再びボールの中へ戻って来ることも出来る。と云うよりか、ボールの中で動けば最早そこは中も外も無い境界の無い世界。従って生まれた瞬間に、生み出された社会の体制、価値観なるものは存在しないのだ。あー、残された境界bdが狂おしく重なり合おうと、求めていたカロスキューマは、それだったんだね! 
27日
(水)
非常階段
都知事選期日前
投票
豊島区特定健診
福生里会会費
納入チェック
 10階までの
非常階段登降開始
但し半分の5往復
(6月2日以来
約2か月ぶり)
さて小倉山の頂にさえも達することが出来なかった弟子入り志願者は、その後自己嫌悪に陥りながらどのような決意をしたのであろうかと、テロリストあっらーの一撃を放ってみた。自己嫌悪が本物なら、≪躍動する自由への径≫の輪郭くらいは描けるのではとの一撃であったが、相も変わらずの判断の甘さに、弟子ではなく仙人が自己嫌悪に陥ったのであるから話にならん。一撃を喰らい、慌てふためき尻尾を巻いて一目散に逃げ去る弟子にとって、山巓とは観るものであって、自らが達する領域ではないと自己認識しているからこその登頂願望であって、意識のお遊びでしかなかったのだ。頂への途は、とても4枚の頭蓋骨を激痛に耐えて重ね合わせてまで、アプローチしたい≪躍動する自由への径≫なんぞではないと、知っていて尚、意識だけは生命讃歌の世界で戯れたいのだ。そんなら刺さった矢を抜いて楽にしてあげねば!あっらーの気まぐれな独白なんぞ、忘れておしまい!
昨日のコメント記載後、速攻で《「境界を部分的に繋げて円柱を作ると、円柱の中と外が出来るが」は、ちょっと説明不足で乱暴なのでは!》とのメールあり。うーん、其処まで読み取る繊細で敏感な数学的感性を持つ弟子も居たかと嬉しくなって、昨日の補足をちょっと!確かに2次曲面の境界を主語にしておきながら、突然円柱が出て来るなんぞ乱暴極まりないね。ほんなら平面だけで話しを進めよう。 1次元の点を同じ方向に1単位(cmでもmでもいい)動かし、単位1の1次元の線分を作る。次にこの線分を線分の垂直方向に1単位移動すると2次元の正方形が出来る。この正方形の面の境界である4辺をそれぞれa,b,c,dとする。対辺となるaとcの境界を繋げると円柱が出来、bとdが円柱の境界である円となる。若しこの4辺の境界をa,bとc,dで張り合わせると3角形の球と同じ閉じられた空間が出来る。
観かたを変えれば4つの頂点を1つに重ねる動作であり、それは正しく4枚の頭蓋骨を大泉門に重ねる動作と同じではないか!一方境界の対辺を繋げて出来た円柱の上下の境界である円のbとdを繋げると、閉じられた空間であるドーナツ型のトーラスが出来るのである。さて問題は此処から先である。この正方形を面と垂直方向に1単位動かすと立方体が出来るが、これは2次曲面による閉じられた空間であり、位相空間では正方形の4辺の境界をa,bとc,dで張り合わせた閉じられた空間と同じである。この立方体を更に立方体に対して垂直となる4次元方向に1単位移動すると正8胞体とも呼ばれる16個の頂点と32個の辺を持つ、超立方体が生まれるが、勿論我々の世界でこの超立方体を目にすることは出来ない。これ何だか蛇足で必要無かったかな? 
26日
(火)
曇雨 目白書斎
anterior fontanel
ギリギリと締め付ける音が聴こえる。どうして今までこの音が3次元の子宮収縮の音であり、子宮の海に漂っているのが自らだと気付かなかったのだろう?老化することによって活動の量と質が低下し、躍動領域が狭められ、存在の意味を徐々に失う。この背後に常に流れていた通奏低音こそ、3次元子宮収縮の奏でる葬送の調べだったのだ。となると今為すべきことは、この穏やかな子宮の海から脱出すべく、頭頂骨2枚と前頭骨2枚、計4枚の頭蓋骨を重ね合わせ、可能な限り頭部を小さくすることなのでは!問題は4枚の頭蓋骨を重ねるための大泉門を形成出来るか否かにある。胎児はこの大泉門に4枚の頭蓋骨を重ね合わせ、最大の肉体パーツである頭部を最小にして、新たな世界へ脱出する。しかしこの大泉門は生後2年程で完全に閉じられ、再び開くことはない。2つの世界を結ぶこの大泉門が、位相空間学の4次元帽子と云われた境界も表裏の区別も持たない(2次元)曲面のクライン体であると直観したのは、位相空間学を学び始めた大学2年だったろうか?2次曲面には裏表があり、境界を超えない限り反対側に行くことは出来ない。この境界を部分的に繋げて円柱を作ると、円柱の中と外が出来るが一度捩じって繋げると表裏一体のメビウスの帯が出来る。円柱の残りの境界を繋げるとトーラスと呼ばれるドーナツとなり、中と外に分けられる閉鎖空間が出来る。メビウスの帯の境界を繋げると中と外が繋がった曲面のクライン体が作れると知って、何とか繋げられないかと各種のモデルを作り、1年間試行錯誤した事があった。勿論ユークリッド空間で実現するには《4次元と曲率0とすると5次元が必要》とテキストに書いてあるのを充分承知しての試みであったのだが。当然仙人の卵のそのまた卵みたいな青臭い大学生が、如何なる試行錯誤を重ねようが、クライン体である4次元の十字帽子を作ることは出来なかったのは言うまでもない。その試みの過程で得た唯一のものが位相空間と相いれない、大泉門と4次元の十字帽子の視覚的類似性だったなんて、嗤うに嗤えないが、何故かこいつが死を目前にして迫って来るのだから面白い。もしかすると4枚の頭蓋骨を重ね合わせる方法が、この境界も表裏の区別も持たない(2次元)曲面のクライン体に見つけられるのでは、なんぞと慮るのであるから捧腹絶倒せざるを得ない。さてさてこのポンコツ老い耄れ見習い仙人は、どうやって大泉門を手に入れるのでしょうかね! お手並み拝見といきましょうか?
第4週
25日
(月)
葡萄畑、
小倉山ZZ
(6月6日以来)
ゴミ出し、散水、人参、レタスポット2
の施肥、乾燥防止対策、
排水路ホース接続具交換、李大収穫
(今年の李は今までで最も大きく美味)
新カルサー1日掛けてやっと始動、
梯子固定具ボルト固定
15126歩、
0588m、513kcal
さて云いつけ通り、この素晴らし夜明けの時間に、きちんとトレーニングしているだろか?と ふと心配になり、チェックメール発信。どうだ! あーやっぱり、惰眠を貪っていたのか! それじゃ、折角落としてやった錆は再び閉塞に手を貸し、 ≪躍動する自由への径≫を奪ってしまうでのでは! あの広い原野の何処かにログを建てて、 ログそのものを≪躍動する自由への径≫に出来ないか? 陶房を兼ねてもいいし。 この着想に自分でも驚いてる。 現在の手造りログは50万で出来てしまったので、 あの程度なら業者に頼んでも200万程で済むのでは? 即反応して敏感に還ってくるから嬉しいね!そう、痛みや困難を伴わず、容易に右から左へ動かせる金額は、 それだけのことでしかない。心臓をバクバクさせ、全身の汗を振り絞りやっと稼いだ対価である距離と高さに、 人は自らの中に自己を見出すことが出来る。その対価を近未来の自己に投資し、新たな自己への博打を打つにはただならぬ困難な決意を要することは言うまでもない。常に困難の伴わぬ自己実現なんて有りはしない。 もう数百回も言い続けてきた仙人の代わり映えのしない、 相変わらずの陳腐なセリフに朝からつき合わされてご苦労さん!あっらーの気まぐれな独白なんぞ、忘れておしまい!  この、夏の朝の生命に満ちた何と云う静けさ。森を満たす美しい波が、蜩の調べや雌を求める鹿の一突きだけの甲高い叫びを載せて、ひたひたと打ち寄せてくる。もっと強靭な筋肉を得る為にゼイゼイハーハーと、全身汗まみれになって登る必要はない。より高く困難な山巓を目指して、1秒でも速く駆け上がる訓練に身を投じなくてもいい。ただ美しい波に身を委ね、波の運んでくる命の物語に耳を傾け、ゆっくり歩を進めればいい。2ヶ月近く朝の山トレーニングから遠ざかっていたが、朝の山トレがこれ程までに贅沢で豊かな躍動であったことを、すっかり忘れていた。痛みに怯み朝トレを避けていたが、痛みの消失を待っていては残り僅かな時は、総て失われてしまう。、朝トレだけを避ける理由なんて、無い事を充分に知りながら、おずおずと昼とか夕刻に山トレを始め苦痛のご機嫌伺いをしてきたが、美しい波に身を委ね、波の運んでくる命の物語に耳を傾け、ゆっくり歩を進めれば、苦痛のご機嫌取りなんて必要ないのでは。
24日
(日)
葡萄畑、
扇山森EW
(痛みの無かった
右膝に痛み発生、
ちょっと深刻、
この痛みを突き
破ると何処へ
行けるのか)
化成肥料を追肥し散水5G+
㉝ガニメデ白ペンキ塗り、陶房カルサー草刈
夕刻、好きなだけ持って行ってと
桃収穫中の坂下さんに声をかけられ
再び桃が溢れ、冷蔵庫に入りきらず。
(ボンシルバーに服を着せてみようと
1カ月程前にノウゼン葛を移植したが
枯れてしまったので新たに移植)
散水ホースを排水溝に通す。
11779歩、8245km、332kcal
お前はやっぱり単なる阿呆でしかないな。仙人の聴覚が狂っているって!≪認識の原点に苦痛あり≫と苦痛そのものを目の当たりにし、誰よりも苦痛を良く知っている枯葉の襞を知りもせず、ボンシルバーは自らの無知を曝け出しているだけではないか!暖かく穏やかな子宮の海で漂っていた生命体は、ある日突然、海そのものが敵意を剥き出しにして迫ってくることに気づく。海の圧力は高まり、海の支配者の苦痛の声が外界から響き渡り、苦痛が頂点に達すると海が決壊し、生命体を外界に排出せんと更に支配者は喚き出す。生命体は外界に認識体として存在する為の儀式を決意し、恐るべき苦痛を甘受し、4枚の頭蓋骨を重ね頭を小さくし、脱出の準備を始めるんだ。子宮の支配者は子宮の収縮によってとんでもない苦痛を与えられ、小さな生命体は初めての認識として、頭蓋骨をずらす苦痛を与えられ、苦痛の極値で外界に誕生するんだ。その一部始終を目の当たりにし、痛みを共有しつつ生命体を送り出すのが、幾重にも重なる湿った枯葉の襞なのさ。どうだ、その事実を知ってしまえば、ボンシルバーも仙人の聴覚を疑ったりしないだろう?つまりだ、存在と認識の原点は苦痛であり、苦痛の齎す闇であり、この闇から逃れる術は無いと何処かで認識体は悟っているのさ。ちょっと耳を澄ませば認識体には、≪苦痛を突き破れ!≫との囁きが聴こえても、別に聴覚が狂っているわけでは無いと、解ったかいボンシルバー君! まーグダグダと詭弁を弄し、左肋骨骨折も左膝痛も無視して山トレーニングを再開した言い訳を、2日間に亘って述べた訳か?で、今日もきっと痛みに呻きながら、口をへの字に曲げて、歯を食いしばって山巓を目指すんだね。やっぱ、莫迦は死んでも治らないね。
23日
(土)
西畑
滝上
扇山森MW
大根抜き葉をカットし洗浄5
北森の巨倒木をチェーンソウで切断
ポット土仕込み(人参播種用)
ゴーヤー追肥と散水計39本
14076歩、9853m、481kcal
ゆっくり一歩を踏み出す。湿り気を帯びて仄かな樹の香りを放つ枯葉に、吸い込まれるように足が沈む。幾重にも重なる湿った枯葉の襞が、足を包み込み蠢き何かを伝えようと更に律動を高める。≪意識的に取り込まない限り、時間は如何なる形も色も匂い、音色も残さず、唯流れ去って行くのよ。感性を高め熱情を一点に収斂し肉体を鼓舞し、劫火狂乱の嵐の中に、せせら笑いながら突っ込むのよ。ほら過ぎ去った心象スケッチを覗いてごらん。そうやって過ごしてきた時間が、流れ去る時間から切り取られるようにシェルターの気泡を成し、フォルムを形成し、鮮やかな色彩を放ち、妙なる音色に性の香りを塗りこめて、幾つも幾つも時の大河を離れ天空への旅を始めたでしょう。其れこそが活動自身の存在証明。飛翔する一際大きな気泡を覗いてごらん。ヒマラヤで追い続けた未踏峰や8000mの巨峰たちが、今もキラキラと光を発しているでしょう!本当は知っているのね。左膝の痛みと肋骨骨折を理由に扇山トレーニングから遠ざかることが、結局は自らを失うことだと。確かに苦痛は、時には60兆個からなる肉体宇宙の壊劫開始を告げる重要な警告だけれど、唯々諾々と苦痛に従うことによって、苦痛の奴隷に貶められ、肉体を人質に自らを奪われてしまうこともある。でも気づいたのね。こうやって湿り気を帯びて仄かな樹の香りを放つ枯葉に、再び足を踏み入れて、森の頂点をしっかり見据えて扇山に登りだしたということは!苦痛は突き破られるためにあるのよ。苦痛の彼方に渺茫として展開される空劫はいつだって、仙人を待っています≫ 幾重にも重なる湿った枯葉の襞が、まさかそんな訳の解らんことを云うなんて、仙人の聴覚は狂っているに違いない、とボンシルバーは確信したのである。
22日
(金)
西畑
扇山WW
ポットレタスの移植50鉢程2G
春菊抜き取り施肥,耕運機掛け
散水
16387歩、
1470m434kcal
カンカン日照りの中で黙々と雑草取り。激しい負荷を掛けてでもいるかのように、汗が長袖シャツの中を流れる。「それじゃ農作業のご褒美に小倉山へ行こう!」 頂を極めることを目指して山荘にやってきた筈の弟子から意外な反応。「あのご褒美のパス、ってありですか?」 ま、幾らなんでも弟子入りの目的が頂に達することでであるのに、それをパスするなんてあり得ない、ジョークみたいなもんだろうと軽く聞き流して出発。先行する弟子にバイクで追いつき「後ろに乗る?」と声を掛けたら「いいえ、歩いて登ります」と頼もしい返事。矢張り、ご褒美のパスだなんてジョークだったんだと、小倉山登山口へとバイクを走らせる。処が甘かったぜ!独り頂に立ち、激しく去来する雲の合間に見え隠れする山荘をしっかり心象風景に取り込み下山開始。そろそろ弟子が追いついて登って来る筈と、森へ連なる登山道をウオッチングするが影も形も観えない。座禅草公園を過ぎて、最早下山開始している弟子発見!やはりそうだったのか!頂を目指すなんて言うのは、弟子入りさせてもらうための口実であって、実は登山なんてどうでもよかったのだ。しかしバイクに乗ってしまうと、仙人と一緒に頂上を目指して登らざるを得なくなり、そのために更に汗をかき心臓をバクバクさせて延々と苦しまねばならなくなる。そんなの真っ平ごめん!いっそ独りで行くふりをして適当な処で引き返してしまえば楽ちん。ま、そんなことを考えているようじゃ弟子の破門間違いなし。ところが笑ってしまうのは、楽ちんを選んだ自分に対して弟子は、自己嫌悪を抱くと云うのだ。自己嫌悪を抱くほどナイーブであるなら、頂への脈は未だ残っていなくはない。なんぞと優柔不断に破門を躊躇う仙人こそ、底なし沼の自己嫌悪に陥ってしまいそう!早々と破門を決定し宣告すべし!
21日
(木)
西畑、
小倉山ZZ
(下山時、痛みの無い
右膝の裏側に
嘗て体験したこと
のない瞬間的な
痛みが走り
大いに焦る)
㉛人参畑の不織布を剝ぎ雑草除去
殆ど発芽してないので播種1G

林檎畑東森の伐採、葡萄畑、林檎畑、
雑草除去
20846歩、
4592m、655kcal
弟子が修行に来るので、新たな境地を拓いてやろうと、樵修行をさせてみることにした。現在使用している日工タナカエンジニアリングのチェーンソウPMS330B型は、何度も壊れ修理に修理を重ね、現在尚稼動してるのが信じられないポンコツ。一体いつ購入したのか調べたら8年前の2008年12月30日と判明。この8年間の活躍ぶりは半端ではない。山荘周辺の原野伐採、陶房小屋建設、庭の大木伐採、林檎畑東森の伐採と大活躍し、チェーンソウの交換も3回、取っ手の修理、燃料、チェーンオイルのキャップ交換とケアしてきたが、酷使に酷使を重ねたので、ガイドバーが変形し直ぐチェーンが外れ極めて危険な状態。そこでこの際新たな弟子にはピカピカのチェーンソウを購入して貰うことにした。日立エンジンの最新型と替えのチェーン、研磨具、チェーンオイルと共に購入し山荘に持ち帰り、新旧2台のチェーンソウを呻らせ、いざ出陣と林檎畑の森に出向く。ありゃ、何度やってもこの弟子エンジンが掛けられないでは!どうにか掛かったかと思えば、新品の日立チェーンソウが白煙を上げて様子がおかしい。調べてみるとプラスチックのチェーンケースが、回転するスプロケットと接触し発熱し融けて燃え上がる寸前!慌ててエンジンを止めたが、有り得ないことが起こったことだけは、理解出来た。即ホームセンターに駆け込みチェーンソウでは定評のある丸山エンジンのチェーンソウCST311Sと交換し、どうにか日没前に林檎畑東森に残された1本の木の伐採を終える。うーん、前途多難じゃ!エンジンも掛けられないこのへなちょこ弟子のプロローグに相応しいと云えば、一言も無いが、一体この先弟子は自在に名器を操り、技の頂点に達することが出来るのだろうか?
20日
(水)
葡萄畑、西畑、
池のエアレーション
散水、坂下さんより桃25個貰う
池のエアレーションのフィルター清掃
2台目チェーンソウを購入し
林檎畑東の森伐採継続
10987歩、7690m、375kcal
理解してもらえることが嬉しいと心底思えるのは随分久しぶりのような!理解してもらおうとすると、阿る部分が何処かに見え隠れして自己嫌悪に陥る。そこで山荘HPでは心象を言語に置き換えることによって生じる読者とのディスコミュニュケーションを、極力避けるための理解への歩み寄りは別にして、理解への媚び諂いは切った。 今度の≪美≫への想いも 破壊に仕組まれている創造を高らかに謳い上げるのが美である≫ とかなりエキセントリックな表現をしたが、これをすんなりと理解し更に、≪美しいものこそが真実であり、たとえ刹那であっても、それらに触れる喜びは生きる歓びに繋がる≫と敷衍する感性に、嬉しくなりました。その感性が1日も早く山荘活動に加わる日が来ることを、愉しみにしています。
19日
(火)
林檎畑東森
伐採

扇山MW
(1カ月ぶり)
密林に突入並みいる敵をバッタバッタと
切り倒し林檎畑に光を齎すが3
ビア瓶詰、1次醗酵、茄子、胡瓜、大根、
モロッコ、トマト、春菊、目白へ発送
10639歩、7447km、298kcal
どうしても手を付けたくない最後の課題ともいうべき林檎畑の東森伐採。こいつが林檎畑に影を成し、風の流れを止め、野菜の生育を妨げる。しかし此処の伐採は急傾斜なだけでなく、足の踏み入れが困難なまでに密林を成しチェーンソウの操作は極めて危険。先ずは大きな剪定鋏で足の置き場を作り、チェーンソウを構える位置、伐採する木の倒れる方角を決めチェーンソウ始動。しかし位置が不安定なため、チェーンソウの切断面が幹と直交せず、暫しチェーンが外れ何度も分解してはチェーンをセットし直し、面倒なことこの上ない。密林の中での細かい作業なのでドライバーや外した螺子を落としたら、最早決して見つからず作業は中断を余儀なくされる。焦ると危険と解っていながら、それでも繰り返しチェーンが外れるとイライラ。一度は回転しているチェーンに左手が触れ、危うく切断の憂き目に!ヤベー。
18日
(月)
葡萄畑、奥庭、池
扇山森MW
今日も甲州市は
全国での
最高気温
37.5℃
を記録
7胡瓜ネット張り、石垣下雑草除去
南瓜下生剪定4、奥庭梅下雑草除去
池の枯葉浚い、芝刈と芝刈り機の刃研ぎ
12051歩、8435m、352kcal
読ませるのだ。何か残る訳でも、揺さぶられるような波動が在る訳でもないのだが読み始まると止まらない。ただ単に文章の巧さだけではない桜木志乃の哀しみが、読者を惹きつけるのだろう。「裸の華」に出て来るカクテル・カロスキューマ(ドライジン、(3/4)、ライムジュース(1/4)、クレームダブリコ、メロンリキュールを1tspづつ加えシェイクしたカクテル。「美しい波」の意味があり、女優の江波杏子さんへのプレゼントのためにつくられたカクテル。)の意味を調べ、ギリシャ語の≪美しい波≫と知るや、主人公ノリカは その波が、なかなか自分の身に起こらない。いつもならハードタッチ20分で手に入る快楽が、つま先を濡らす前にさっと退いてしまうのだ。そのたびに「美しい波」とキリコの整った目鼻立ちが脳裏を過った。と桜木志乃はノリカとなって、カロスキューマに新たな意味を加え、読者を引きずり込む。山荘でのカロスキューマが夜明けの蜩の、声を限りのアンサンブルで有ることは言うまでもない。繰り返し寄せる美しい波。Kalosは名詞Kalon(美)の形容詞。
17日
(日)
曇晴 全庭、全畑
小倉山ZZ
(雪辱戦じゃ!)
片栗森の
太陽光発電
2.2MW
カルサー刈り払い4
刈った雑草に全身塗れて闘いを終えた。
闘いとしか言いいようのない
かなり激しい作業。充実感大なり。前庭剪定
17254
歩、2077m、579kcal
南回帰線へ面舵を切って高芝山から水晶峠に船首を向け、太陽は去りつつある。闇を溶かした暁闇の雲にほんの微かな光が混じったかと思った瞬間に、アクセルを最大限に踏み込み一気に最大限のボルテージを炸裂させ、蜩が叫び出す。数秒遅れて触発された他の蜩が、声を限りに叫びアンサンブルする。微かな光は無彩色であった暁闇の雲を仄かに朱に染め、アンサンブルする蜩の叫びの通奏低音となって夜明けの歓びを奏でる。南回帰線に向かってしまった太陽に一抹の哀しみを抱きつつ、それでも蜩が声を限りに謳い、命を讃えるならば、哀しみは止揚されるに違いない。止揚された哀しみはいずこへ向かうのだろう。深くなった想いは純度を高め、限りなく透明になって風や、せせらぎになるのか。そうなれば、いつだって心を研ぎ澄まし、耳を澄ませば逢えるようになるのであろうか!
16日
(土)
葡萄畑
滝に2股配水弁を新たに加え、扇山の源水が
涸れた時に地下水槽から龍に直截流れる
ように設置。トマトの枝打ち5、玄関左の竹伐採
中畑石垣の雑草刈り、芝のヒバ抜き
7707歩、5394m、259kcal
もしや、出来るかも!ソファに仰向けになり頭をレザーシートに付け、両手を組んで頭とシートの間に入れる。こうすると腕の重さが頭に加えられ更に負荷が増し、腹筋運動の効果が上がるのだ。折れた左肋骨に聞き耳を立て乍ら、ゆっくり上半身を持ち上げ更に両膝に顔が接するまで深く曲げる。痛みはあるものの最早、仙人の意志を凌駕する程の激しさは無く、実に弱弱しく「そら痛いだろうが、止めとけよ!」と呟くのみ。やったぞ!1回目クリア。この調子なら10回くらいはいけそう。1回増すごとに痛みが酷くなる様なら当然、仙人はすごすごと引き下がる。がどうだ、10回やっても痛みは変わらず。行けいけとばかり一気にいつもの103回をクリア。骨折から5日目にして腹筋運動を復活させたのは、今までの十数回の肋骨骨折では最短記録なのでは?どれどれ前回の肋骨骨折の記録を観てみよう。1年5カ月前2月22日に建設中の陶房小屋で工事中に不安定な踏み台が傾ぎ2か所骨折とある。6日目の朝、「痛い!」しかしどうにか、1回目の腹筋が出来た。それなら2回目も出来ないことは無いと、痛みを堪えて2回、更に3回と顔を顰めながら続行。遂にいつもの103回の腹筋運動を達成したのが昨朝。つまり骨折以来6日目であり、前回の骨折記録に記された日数と同じで腹筋運動が復活したのだ。とあるでは!つまり仙人の肉体は、6日目には腹筋運動を可能にするまでに復活すると云うことなのだ。なーんだ、新記録かと歓んでいたのにがっくり!しかし実に嬉しいね。たかが腹筋運動が出来るようになったと云うだけなのに!
第3週
12日
(火)
中畑石垣
扇山森のみ
MW
(歩けるのか実験)
肋骨骨折で力仕事はきついので
散水後庭の皐月や薔薇等に
絡んだ藪枯らしとかの雑草取り開始1。
蔓草の根元を辿ると中庭の石垣に
根を張っていると判明。そこで石垣に
梯子をかけ高所での危険作業に
なってしまった。
7796歩、5457km、251kcal
神がブレーキを掛けた。この阿呆には最早こうするしか術は無い。神の決断はいつも正しいのだ。その瞬間、仙人は神の判決を信じて疑わず、左肋骨骨折を甘受。と云うよりか寧ろその瞬間を待ち望んでいたかのように仙人は、痛みで呼吸さえ出来ない肋骨骨折を莞爾として歓迎したのだ。明らかに左膝の痛みは未だ登山は出来ないと告げているのに、無思慮、無分別の頑固仙人は一昨日の小倉山登山での痛みの軽減にすっかり調子づいて、昨日の昼からのこのこと大菩薩嶺の岩場に出かけたのだ。言いぐさはこうだ。そろそろ回復の兆しが観えてきたのだから、このままではいかん!≪積極的に打って出よ。攻撃は最大の防御也≫とか散々言い古されたセリフを持ち出して、無謀にも大菩薩嶺の岩場にのこのこ出かけたのだ。ざまーみろ出臍!(これ仙人の幼少期からの意味の無い口癖) さっさとくたばっちまえ!ハイ、出来れば早急にくたばりたいと願っております。とかお道化ているが、実は骨折直後は痛みで呼吸が出来ないと気づき、若しかすると動けず下山も難しいのではと、一瞬焦ったのだ。脚が動くか力を加えたら、意志の指令を無視して脚が動かないどころか、骨折したのは肋骨なのに無傷の脚が肋骨の痛みを引き起こすでは!ヤベー、こうなったら受傷直後に痛みを抑える為に分泌されるアドレナリン効果が切れる前に、何とか安全な稜線まで出なくては! 読まれてしまった。もしこの大菩薩での岩場が楽に登れたら、左膝の痛みを無視してでもアルプスへ行こうとの下心が、余りにも見え見えだった。神でなくても誰にだって、この仙人の見え透いた意図は明らか。どうにか山荘に戻った仙人の一言。《あーこれで今年の夏のアルプス山行は完全に不可能になってしまった》
11日
(月)
葡萄畑
大菩薩嶺雷岩
登攀、雷岩直下で
浮き石でスリップ
左奥の肋骨
骨折
(多分15か16回目の肋骨骨折)
秋馬鈴薯種芋植付、ハイブリッド播種1
畔の雑草取り、野生西瓜のマルチ
山荘発12:00→長兵衛荘4発12:45
→雷岩直下13:55→稜線14:40→
介山荘15:10
→長兵衛荘発16:00→山荘16:45
15121歩、10584、429Kcal  
ゆっくり登りさえすれば左膝の痛みは殆ど感じなくなったが、下りは痛みが残る。しかし先週と較べると痛みの軽減は著しいが、ストレッチ、膝の屈伸の痛みが取れず、本格的な登山は未だ未だ到底無理。座禅草の森に入った途端、空気が涼やかになり蜩のコーラスが森の木々を揺らし、森の静謐さが際立つ。ひたひたと打ち寄せる静けさの中に生命活動の終焉を告げる囁きが混じっていることに気づく。そんなら少しくらい痛くても大菩薩嶺にでも登って、ご無沙汰を詫び乍らお別れのご挨拶を始めるとしようか。
松浦寿輝の6月20日出版の最新作
「BB/PP」で最上級の女≪ヒト型擬體PP≫を手に入れた男BBが、青髭のパロディーとして描かれる。真っ新な18歳の処女PPは性を教えこまれ、小部屋の中に広がるがらんとした空虚それ自体であるBBの人格を形成していく。結局BBの空虚それ自体である人格によってBBは、開けてはいけない自らの小部屋で惨殺されてしまうのだが、ストーリーよりも冒頭の文章が松浦寿輝の真髄を遺憾なく発揮していて面白い。正に青髭になりきっているでな!ただにおいを嗅ぐだけではおさまらず、べたつくものを體中になすりつけ、まだぬくもりをとどめる血溜りの中を転げまわり、部屋に籠る腥い温気を胸いっぱいに吸い込んでは陶酔の吐息を漏らしたものなのに、近頃はむしろその甘ったるさがかえって鼻につき、胸が焼け、軽い吐き気さえ覚える始末。とくる。そうかそれで三島由紀夫のその後を描いた「不可能」の精神的背景も解ったぞ。松浦寿輝は青髭だったのだ!
10日
(日)
葡萄畑
小倉山ZZ
ゴーヤー支柱立て、施肥、㉚雑草取り5G
人参畑不織布を剥がし雑草取り、小倉山

ソルダムの代金を要らないと云って
受け取らないので部屋に置いて来たら今朝
桃が届いた。先週買ったスーパーの桃より
遥かに甘くてジューシー。
13762歩、9633m、467kcal
<ゴミ箱を漁ってみよう> 夜中にふと気づいたのだ。もしやホームページビルダーの削除された未使用ファイルが、ソフトの機能の違いを超えてウインドウズ10のゴミ箱に落ちてはいないか?ドキドキしながらゴミ箱漁りをしてみたら、あった!この時の歓びは何物にも例えようが無い。しかし修復できるかどうかは、これからの作業次第。まー一先ず本年度分くらいは修復出来そうなので一安心!かなり良い線まで修復できたが、この耕作記録の末尾のリンクがプレビューでは機能してるが、ネットでクリックするとリンクしない。つまり編集ページのあるマイコンピューターにはリンク先のファイルは存在するが、サーバーには無いということ。そんならファイル転送ツールを開いて、マイコンピューターのファイルの中から、リンク先のファイルを送ればいいだけの話。やったねーこれで解決!  と思いきや、な、な、なんと幾ら目を皿のようにして探せぞhatakenikki.
.htmlなるファイルは存在しないでは!これだけで30分も繰り返し探したのだが確かに無い。コンピューターのシステムから考えて有り得ない事。完全なる修復は不可能か!とほぼ諦めかけたが、閃いた!プレビューに在るなら、そいつをコピーして新たなページを創り、そのページにリンクさせて、そいつをサーバーに送れば良いではないか!何度か挫折しつつも、完全に修復成功!やったぜ、くそったれ! こうして耕作記録にパスワードを入れる簡単な試みから発生したトラブルが遂に解決。
9日
(土)
雨森
雨畑
秋レタスポット播種、2時間40分の耕作
雨に打たれながらの耕作後湯に5GB
未使用ファイルとして表示された
ファイルを削除したら2015年7~2016年
7月(先週)までの耕作記録が総て消えた。
サーバーの未使用ファイルも削除したので
復活させることは出来ない。しょっく!
ビア仕込み、トマト支柱立て、
5315歩、3720m、178kcal
 完全に打ちのめされた平野啓一郎の「マチネの終わりに」。先ずその繊細な表現力。言語では到底表出出来ないような微妙な感性や感情を実にいとも簡単に、美しい文体で描き出す。演奏の言語への置き換えも凄い。例えばこんな調子。≪黒いデカメロン≫の一曲目<戦士のハーブ>が、緊迫した、ほとんど魔術的なほどに広大な2オクターブの跳躍で始まると、会場はもう、つい今し方までとは別の空間になっていた。反復的な旋律が次第に空気を濃くしてゆく中で、ギターの長音が、会場の最も遠いところにまで何にも遮られることなく、真っ直ぐに伸びていく。・・・この縹渺たる響きに驚いた。バクダット陥落後、治安が最悪で、1か月間で3709人もの死者が出た直後のイラクで取材活動するフランスRFP通信の小峰洋子、暫し息することを忘れ、そのあまりの完璧主義に聞き流すことも出来ないと評される天才ギタリスト蒔野聡史。この2人にはモデルが居て男は荘村清志らしい。女も調べているが現在不明。昨年3月から毎日新聞で連載され今年4月に単行本として出版。
 Diaryにパスワードを入れようとしたら、何度やっても一段下に落ちてしまい、画像の中に入りDiaryが見えなくなってしまう。おそらくリンク先とパスワードの2つの機能が入る為、この最上段では段落ちはやむを得ないのだろう。仕方なくtopicsの山荘日記にパスワード付きリンク先を入れたのだが、これを感知したソフトがDiaryを未使用ファイルと表示。重くなるし不要なので、この未使用ファイルを削除したらDiaryの総てが消えてしまった。こんな時はサーバーからダウンロードすればいいのだが、昨日目白での編集を終えて、サーバーの未使用ファイルをチェックした時に、未使用ファイルを総て削除してしまったので、最早サーバーからもダウンロード出来ない。ファイルを未使用にした覚えは無いのに、複数のファイルが表示され変だなと思いつつ数ファイル確かめたら、ネット接続出来ないと表示されたので、未使用と判断して削除したのだ。前にもこのソフトは同じ表示をし、失敗しているのに又もや同じ過ちをしてしまった。これでこの1年間の克明な記録は2度と戻らない。つまり充実していた最後の貴重な1年間は死んでしまったのだ。事故によってある日突然死んでしまった自分を見つめているような気分。
第2週
5日
(火)
西畑、葡萄畑
石段、林檎畑
扇山森のみ
MW
とか言いつつHP編集で運動不足に
怒りを
発した筋肉諸氏の
デモを押さえるべく
森逍遥
青梗菜、インカ芋収穫後耕作せず直截
㉘茶枝豆播種(西畑、林檎畑)の試み、5+g
果たして施肥無しで枝豆は育つのか?

石段雑草取り、風倒した唐黍立て直し
天窓開閉出来ず修理、昨夕の嵐で
大きな向日葵倒れ花だけ回収し池に浮かべる。
昨日に引き続き無謀にも朝トレで扇山登山を
考えたが、辛うじて理性が勝った。
もう少し、そう後1週間だけ待ってみよう!

10416歩
7291、296Kcal
昨日犯した失敗は償わねばと、全く言い訳にならないイチャモンとしか言いようのない仙人独特の屁理屈でもって、左膝痛を無視して禁断の登山を遂におっ始めたのだ。曰「本日はめでたく全国一の最高気温を此処甲州市でマークしたので、痛く感じ入りその祝賀をせねばと、左膝の痛みを堪えて祝賀登山を決意したのであります。その殊勝で健気な心意気を汲み取っていただき、1カ月もの長い左膝の殯(もがり)開けをご容赦いただきたく申し上げ奉り候」とか何とか言っちゃて!いいかい、最高気温37.9℃と云うのは日陰の気温だよ、カンカン日照りの畑では45℃を軽く超えているんだぜ!その畑のど真中かで流れる汗に塗れてへとへとになりながら、一番暑くなる午後2時にだよ、朝から一滴の水も飲まずに左膝の負傷者が山登りなんかして、どうなると思ってんの!  まーほんじゃどうなったか教えてあげよう。そりゃ左膝は痛んだけれど、その痛みより遥かに大きな歓びに全身が震えたぜ!1カ月の禁断症状が如何に過酷な試練であったかしみじみ実感!山って、いいなー! 莫迦は死んでも治らないとは、正にこのこと。
TV映画、ドラマの90%以上はつまらなくて途中でスイッチを切ってしまうことが多いのだが、面白いのを2本見つけた。監督 熊切和嘉 脚本 宇治田隆史 原作桜庭一樹の2年前の映画「私の男」、6月22日放映のBSプレミアム原作・脚本 武藤将吾の「くたばれ坊ちゃん」。珍しく昨夜は一気にこの2本を立て続けに観てしまった。浅野忠信と二階堂ふみを主演に演じられる映画は、原作より暗くシビア。原作では実の娘・花の近親相姦への負の意識は極力抑えているが、映画では画面全体に漂っている。正に近親相姦の心象舞台そのものの極寒の北海道、世間と隔絶された場所が有無を言わさず迫る。「くたばれ坊ちゃん」はNHK松山放送局が開局75周年を記念し、愛媛県松山市を舞台とした「愛媛発地域ドラマ」で、最初から面白くて目が離せない。坊っちゃんに懲らしめられた赤シャツの孫が、幼少期から白い目で見られ恨んでいた松山に10年ぶりに戻ってきた。そこで横暴な態度の謎の老人(山崎努)と出会う。老人はかつての坊っちゃんなのか―。とまあ、設定からして滅茶面白いのだ。
4日
(月)

真っ赤な朝焼け
西畑、葡萄畑
本日日本国内
最高気温を
甲州市で記録
37.9℃
小倉山ZZ
西瓜マルチ、西畑モロッコ棚再工作4、散水
林檎畑、中畑の雑草取り
最高気温を祝って
おっかなびっくり小倉山へ

1カ月ぶりの小倉山の森は大変貌。
片栗の森はすっかり太陽光パネルで覆われ、
アローチの小道にも太陽光パネルが!

17938歩2556m、555Kcal
半年間かけて大切に大切に愛情込めて作り上げて来た大物作品を、いよいよ素焼きに掛け、本焼きへと仕上げプロセスにいざなおうと轆轤室から窯小屋に移動。70cm以上もある花器2点、30cmの楕円皿2点、小物10点程で窯に収まると思っていたら、とんでもない。大物の花器2点だけで窯のスペース無し。3月12日に窯のブランケット交換 してから火入れしていないので、ブランケットは熱による接着が済んでいない。慎重に窯の火入れ手順を確認してから電磁ポンプ・スイッチボタンon。あれ、着火しない。10秒以内に着火する筈なのに?1分も経過すると白煙が上がり、送風管からポタポタ灯油が漏れ出す。仕方なく新聞紙を炉内に突っ込み溢れた灯油を浸み込ませ、キッチンのガスコンロで着火した新聞紙の火を持って、聖火ランナーの如く奥庭を走り、炉の新聞紙に着火。それでも消えそうなので送風機のスイッチを入れるとゴーゴーと火が燃え上がり、作品に襲い掛かる。これじゃひと溜りも無く作品は割れてしまう。焦って送風機のスイッチを切るが、暫く炎の勢いは収まらず、送風調節板を閉めやっと炎を抑える。しかし次の瞬間、送風機とバーナーのジョイント部分から出火!火は燃え広がり送風機のみならず、操作ボックスにまで及ぶ。やばい!このバーナーは新品交換して未だ2度程しか使っておらず、どう考えても容易に故障する代物ではない筈。しかし先ずこの火を消さねば窯そのものが使えなくなってしまう。必死での消化。それから騙しだまし試行錯誤を重ね、どうにか安定した火力調整に成功。窯の蓋を閉じゆっくり温度上昇を図り、50℃から200℃まで何度も窯の蓋を開け作品の無事を確かめる。250℃まで上昇したところで窯の蓋を開け覗くと、既に大物作品は1段目も2段目も見る影も無く無残に割れて、悲惨!夜には一階廊下が氾濫。氾濫水源は1階トイレらしい。ドアを開けると手洗いの排水口が塞がれたまま水が出し放し!1階廊下、キッチン、電話台周辺まで氾濫し、水の拭き取りに追われる。誰だ、こんな阿呆なこと仕出かしたのは!とまあ、散々な1日でした。さてこの大きな失敗、ダメージをどう生かすべきか!問われているぜ!
3日
(日)
曇晴 西畑、葡萄畑 西瓜マルチ、インカ芋収穫
人参マルチ下の雑草取り4、散水、芝雑草取り
風呂の鉢植えの蔦が死につつあり交換
素焼き大失敗、蘭株分け、夕大洪水

13197歩、9237m、444Kcal
美しく深く染み透る音色を紡ぎ出す為に、蜩は共鳴室である腹腔をギリギリまで拡張し歌う。余りにも大きく膨らませたので光が透けてしまう程。美しい音色を紡ぎ出すために肉体を削りに削り、遂には光を肉体に通してしまうなんて哀しい。扇山の背後に夕日が沈むと、遠くの森から幽し音色が流れ始める。其れだけでとても切ない、それでいて満ち足りた情感が、心象の渚に打ち寄せる。夜鷹の追い立てる様なキチキチと叫ぶ声が闇に混じり、生み出されたばかりの渚の白浜に転々と刻印を刻む。蜩は翻り森を飛び越え一気に山荘の森にやって来て、高らかにアリアを歌う。至近距離で謳い上げるアリアは、テラスを震わせ、卓上のビアを揺すり山荘をオペラハウスにさえしてしまう。この麗しいアリアを聴きながら昨年は、払暁の笠ヶ岳から槍ヶ岳への縦走を計画したんだっけ!今年もその季節がやって来たのに、左膝の痛みは一向に引く気配を見せない。7月下旬までの2,3週間で、アルプスを自由自在に駆け巡る左膝に戻すことは不可能。僅かな望みを抱いて、この1か月間トレーニングを止めて治療に専念したが、最早7月下旬の高山植物の咲き乱れるアルプスの山旅は諦めるしかない。
2日
(土)
曇晴 西畑、葡萄畑
林檎畑、奥庭、
前庭

畑、庭への散水、胡瓜、茄子、
ピーマン、春菊、蕪収穫後目白へ発送
支柱20本購入し種仕込みのトマトに立てる
松浦寿輝の
「BB PP」 桜木志乃の「裸の華」
図書館より受領
12184歩
、8528m、414Kcal
原野伐採現場から運んできた2m前後の枯れ枝を組んで網を張り、モロッコの棚を造る。唐鍬で穴を掘り支柱を埋め込み、モロッコの支柱と結び、伸びたモロッコの蔓を網に誘導するための網を張る。大した肉体労働ではないのだが、北回帰線上をうろつく太陽の熱射は地獄のアポロン、当然乍ら裸地の畑はさながら熱したフライパン。支柱となる枝を結び着ける動きの少ない作業であっても長袖シャツの内部を汗が流れる。唐鍬で穴を掘る重労働になると、実に小気味よい程、見事に汗が吹き出し背に腹に流れが生じる。久しくトレーニングから遠ざかり汗の美味しさを忘れている左膝負傷人にとって、この滴り流れる汗ほど美味しいご馳走は無い。≪うーん、この汗、実に気分爽だね!≫と森に語り掛ける。森は盆地から吹き上げる風に揺れ乍ら、≪そうね、その汗こそが生きていることの歓びね!≫なんぞと応える。ところが慌てふためき人々は今日の天気を告げるマスコミの指示通り、水分を補給し続け日陰に退避したり、クーラーをかけて室内に引き籠る。病弱な人間への警告なら理解できるが、普通の健康人に対して、其処までの警告を発する必要があるのか?一体いつから人間はこんな情けないひ弱で役立たずになってしまったのか!と呟いたら、活動不足でたっぷり脂肪を溜め込んだ子豚ちゃんが現れて、恰も自らが叱責されでもしたかのように恐る恐る顔を上げ宣うでは!≪あのーあたしもその汗の美味しさを味わいたいのですが、是非あたしにも汗をかかせてください≫ まー試しにちょっとだけ参加させてやろうかと使ってみたら驚き!全身から汗を滴らせ全く休む気配も見せず、唯ひたすらに働き続けるのでした。
1日
(金)
曇晴 全畑
西畑柵際
モロッコの網棚設置
中畑の芋苗近傍の
草取り
奥庭芝の草ぬき

蕪収穫&蕪畑残滓処理
処理後施肥耕作せず枝豆播種、
人参畑の不織布を上げて発芽状態観察、1
雑草ばかりで悔しか!追いつかない雑草取り
夕、HP編集で扇風機を倉庫から出し初使用
12168歩
、8517m、409Kcal
森との語らい、森の美しさ、森との一体感、森の奏でる音色・・・などについて繰り返しこのHPで記してきた。言語化出来ないもどかしさはあるものの、森への想いは誰よりも濃密に記してきたと自負していたが、宮下奈都(なつ)には完璧に打ちのめされた。「羊と鋼の森」の冒頭を何度繰り返して読んだろうか!冒頭はこうだ。森の匂いがした。秋の、夜に近い時間の森。風が木々を揺らし、ざわざわと葉の鳴る音がする。夜になりかける時間の、森の匂い。・・・・・その人が鍵盤を幾つか叩くと、蓋の開いた森から、また木々の揺れる匂いがした。夜が少し進んだ。僕は17歳だった。 ≪揺れる匂い≫確かに森が揺れると、森の仄かに甘く切ない体臭が漂うのだが、そんな鋭い感性をするりと何の捕捉説明も着けず表出するとは、参った!枝先のぽやぽやが、その後一斉に芽吹く若葉が、美しいものであると同時に、あたりまえのようにそこにあることに、あらためて驚く。・・・ありとあらゆるところに美しさは潜んでいる。・・・ピアノが、どこかに溶けている美しいものを取り出して耳に届く形にできる奇跡だとしたら、僕はよろこんでそのしもべになろう。主人公・外村?、(あれっ!調べても下の名が無い。きっと何処かで名が一度くらいは出て来る筈とページを捲るが出てこない)は北海道の山間部育ちで、高校3年17歳のある日、ピアノ調律の音を聴きピアノに潜む羊と鋼の森を知ってしまう。羊とは鋼で出来ているピアノ線を叩くフェルトのハンマー。外村の森で培われた感性が、調律師となった外村をどう育てていくのか!「外村君は、山で暮らして、森に育ててもらったんですから」・・・  山で暮らして、森に育ててもらった。そうだろうか。だとしたら、しみじみとうれしい。僕の中にもきっと森が育っていた。
7月累計202km、560m   総活動距離:1576km912m    山トレ 15計15回(+畑6日) 山トレ累計190


2016年6月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
27日
(月)
西畑 ゴミ出し、たっぷり散水、唐黍、人参播種4
暫く乗らなかった新バイクが始動せず修理したが
その代金3千円支払いがてら旧バイクの左
ウインカーを修理。嵌め具合が悪くなっていただけ。
新バイクに20kgの石灰を乗せら、山荘への
急坂が登れず、汗びっしょりになって押して上がる。
9356歩、6549m、258Kcal
咲き乱れるコスモスにも気づかず、西畑を耕作していたら21日に夏至を迎えたばかりの太陽が頭上で炸裂。変だな、先ほど5時35分に高芝山の山巓から僅かに右(南方向)に逸れて夜明けの太陽は昇ったがばかり。頭上に有る筈がない。コスモスのピンクのスカートを履いた大きな向日葵を見上げると、金色に輝いているのは今年最初に咲いた向日葵では!もうそれだけで嬉しくなり向日葵を見る為に、西畑から下の道に降りて眺めたり写真を撮ったり。今年は夏の終わりにも種蒔をして秋の向日葵を愉しむことにしようと計画。そうだ、21日の太陽と云えば成田空港からの車中で、夕日であるのに銀のように輝く大きな日輪を飽きもせず眺めていたんだっけ!
冬の蕪が美味しいのは他の冬野菜と同様に寒さに耐える為、根の部分に養分を蓄えるからと実感!夏の蕪を観察すると白い蕪の部分のあちこちから葉が出ている。葉は実に生き生きと大きく成長し、その分白い蕪の部分は養分を失い貧相なのだと判明。未だ西畑には2畝も蕪が残っている。このまま置いてけば養分はみな葉に吸い取られ蕪そのものは、スカスカになってしまう。来週は抜いて耕作し唐黍か人参、小松菜と白菜のハイブリッドの種を蒔こう。
26日
(日)
西畑 蕪収穫、残滓処理、施肥耕作4
目白に続けて野菜発送
(蕪、玉葱、大根、春菊、レタス)

13856歩、9699m、421Kcal
野武士の趣だな。冬のあの品性ある蕪からは想像もできない無様で、やたらゴツゴツしてやせ細っている蕪。とても食べられないのではと昨夜スライスして生で食べてみたら、結構いける。冬のあの繊細で、しっとりした食感は無いが、ふてぶてしい香りと蕪のエッセンスの詰まった濃厚な味。これなら目白に送っても歓ばれるだろうと、試しに大きめの奴を20個程、春菊、レタス、稔り始めた茄子、胡瓜などと共に送った。今朝再び蕪畑を耕作する為3畝の蕪を収穫。北回帰線上にある太陽が高芝山から、予告も無しに飛び出し慌ててカメラを取りに山荘に戻り夜明けの太陽を撮影。やや雲が多かったのでの出は期待していなかっただけに嬉しい。撮影後、眩しい太陽を全身で浴びながら、のんびりと蕪の収穫。引き抜き、包丁で葉と毛根を切り落とし切り口から蕪の善し悪しを即断し、良いものだけを籠に入れ、葉や根を一か所に集めPile(寄せ集めて重なったものの山)に運び有機肥料にする。あーそうそう何故此処に唐突にPileが出て来るかと云うと、長らくカナダでマッシャー(犬橇使い)をしていた智が山荘で農作業しながら、「あのPileに運べばいいんですか?」等と語り掛けていたのを思い出したのだ。老人はこんな想い出に浸りながら、夜明けの太陽に包まれて大地を懇ろに繰り返し掘り起し、野菜を収穫し生命讃歌を口ずさむのが一番の幸せなんじゃ!
25日
(土)
曇晴 西畑 ㉖柵際のモロッコ棚造り準備の雑草取り5+G
オクラ、茄子、ピーマン、春菊、蕪畑の
雑草取り、目白へ野菜発送
(蕪、茄子、胡瓜、大根、春菊、レタス)
12885歩、9019m、381Kcal
ふとガニメデを思い出し2時間15分もかけて森の逍遥。最早左膝の痛みは回復しないかも。であるならば、せめて機能を失っていないパーツをフル活動させ、生命讃歌を高らかに謳おうではないか!それには肉体の部分的な改造もやむを得ず試行錯誤。その結果、就寝前の丹念なマッサージが効果的であると気づき数か月前から湿布と併用して実施。26回目の効果は抜群。スポーツやランニング、トレーニングでのエネルギー源となる食事から摂取した炭水化物や糖質は胃腸でグルコース→ピルビン酸へと変化し、細胞内のミトコンドリア内でATP(アデノシン三リン酸)という物質に変換され筋肉に供給され収縮を行う。しかし、激しい運動で多くの筋力を必要とする場合にはエネルギー産生が間に合わなくなります。その場合には筋肉や肝臓に蓄えられた糖質(グリコーゲン)を分解し、筋肉収縮の手助けをします。この時同時に「乳酸」とアンモニアを発生する。発生した乳酸はしばらく筋肉内にとどまりやがてエネルギーとして使われるが、筋肉内の乳酸の蓄積は弱アルカリ性で活性を発揮するpH値のバランスが酸性に傾きエネルギー合成がうまくいかなくなり、運度停止、パフォーマンスの低下、筋肉疲労を招く原因と考えられる。
24日
(金)
奥庭、前庭、
西畑
カルサー草刈
13402歩
、9381m、449Kcal
庭の雑草が酷いのでカルサーの出番。古いゴアテックス雨具で上下を固め、透明プラスチックの保護面を被り、千切れた草を全身に浴び草塗れになって先ず奥庭、中庭、前庭と刈り、更に西畑、葡萄畑、林檎畑と4時間かけて刈り取る。
23日
(木)
雨晴 初めての
蜩が鳴いた
㉕トマトの枝切と支柱再固定
柵際の雑草取り1
10689歩、7482m、310Kcal
夕刻になって晴れ間が広がりテラスで食事。うーん、やっぱ山荘はいいな!巨大資本でワイキキの浜辺を変えたヒルトンも100年以上の由緒あるモアナも、山荘には敵わないな!と、独り悦に入っていたら、突然北の森から蜩が啼き出したでは!その音色の何と魅惑的なこと。諦めていた紫陽花も咲き出し、中畑のノウゼン葛が石垣を飾り、セージの深い青が池畔で揺らめき、大きな君が代蘭があちこちでクリーム色の釣鐘を下げ、もうすっかり夏。そうそう夜明けには夜鷹がキチキチと鋭く叫び、甲虫を追いかけそれに輪唱するかのように雉がグガグガと縄張りを宣言する。
22日
(水)
雨曇 葡萄畑、西畑
ピーマン苗移植、雑草取り
モロッコ苗1本西畑移植
5306歩
、3714m、178Kcal
畑の野菜達、テラスや室内の鉢植え植物はどうなっているか、心配で早速山荘に向かう。種から育てたポットのピーマンが移植に耐えられるまでに大きくなったので葡萄畑に植え、雑草取り開始。人参の発芽は未だだが、他の野菜はグーンと成長。夜は田中角栄を1人称で書いた石原慎太郎の「天才」を図書館で受け取り、同時進行で平野啓一郎の「マチネの終わりに」宮下奈都の「羊と鋼の森」の3冊を読む。時差ボケで眠れぬままにページをめくっていたら、どれも面白くて気がついたら翌23日の午前3時。
20日(月)

21日(火)
水族館へ散歩
CI017便
ホノルル→成田
朝食後ビーチ散策
荷造り後散歩がてらワイキキ水族館へ
何の予定も入れず、のんびりと朝食をとり浜辺を散歩し、さてこれから何をしようかと思い悩むなんて最高の贅沢!水族館までのビーチが魅力的なのでフラフラとデューク・カナハモク像からクヒオ・ビーチ・パークを逍遥し、馬猫と勝手に呼んでいるバニャンの生い茂るカピオラニ・ビーチ・パークでヨガに没頭するグループをウオッチング。12ドルの入場料が65歳以上のシニアは5ドルとか。Wi-Fiを首から下げ、水槽の前で水槽番号を押すと日本語での説明。ダイビングで観られなかったハーレークイーンを撮影。
19日
(日)
ホノルル動物園
へ散歩、
裸の通行人や
ホームレスの
写真を撮る。

悠樹&翔子
結婚式
朝食後ビーチ散策、午前中動物園へ
ヒルトンへトロリーで、
12時15分待ち合わせ、教会へ

冨美代さんを置いて一人で動物園へ。
17万4000
の広大な森に
ポツン、ぽつんと動物が居る感じ。
ホテルに戻りトロリーバスでヒルトンへ。
さて此処からはパールハーバーに
タクシーも観光バスも使わず自力で出かけ
無事生還した冨美代さんのナビゲーターで
7棟のホテルに3543室を抱える
ヒルトンのメインロビーを目指す。
結婚式は1時間程で終わり、その後
ビーチで撮影、会食。
2台のカメラで数百枚の写真を撮る。

夕刻ビーチでハワイアンショー撮影
満月が皓皓とダイアモンドヘッドから昇る
悠樹&翔子
6月19日(日)
オアフ島ホノルル


結婚式後
デュークビーチヘ。
スポーツ大好きな
2人を祝福するが如く

デュークの海が
煌めく。
ヒルトン
ホテル

デュークビーチ

デューク・パカオ・
カハナモク
ハワイの英雄
水泳の金メダリスト
18日
(土)
レンタカーで
オアフ島周回
ホテル→バジェット発8時30分→
マカプ・ビーチ・パーク9時30分着、10時発→
カネオヘ湾10時40分着、10時50分発→
ポリネシアン・カルチャーセンター12時44分着、
13時36分発→サンセット・ビーチ14時13分着、
14時55分発→マカハ・ビーチ・パーク16時45分着
17時15分発→バジェット19時30分着
フード・パントリーで買出し
(ステーキ、海老、野菜、豆腐、果物、ビア等)
夕刻ビーチで残照撮影
オーストラリアで使ったカーナビは電話番号や施設名を入れても表示されず、住所のみの対応。しかし公園とか遺跡などの住所は調べても記載されてないので、地図を表示して、地図に直接入力しようとしたがそんな機能も無く結局カーナビ無きに等しいドライブとなってしまった。そこで今度こそはと日本語対応のカーナビを予約しておいたが、これまた日本のに比べたらお話しにならぬお粗末な代物。高速を走っている最中に左へ曲がって下さいと指示が出たが、左はコンクリート壁でその前後にも出口らしきランプは存在しない。セットし直しても同じエラーが出て焦った。右車線のアウトバーンに入って来る誘導路が突然消失し、バンクが目の前に迫った時も焦ったが、それ以外は快適なドライブであった。7時に予約しておいたが30分程遅れて事務所に着き、7時42分に手続き完了。2階のパジェット事務所から地下の駐車場に降りると日産の銀のVERSAが待っていた。早速カーナビをチェックするが、電源が入らない。従業員を呼んで見てもらうが、どうも壊れているらしい。交換してみたがやはり作動せず。2度目の交換でやっと表示画面が出たものの、最初からこれではこの先思いやられるぜ!一番の問題はカーナビが車の返還場所であるこの場所を表示できるかである。何しろ一方通行ばかりのホノルル市内を走るには正確なカーナビの誘導無しでは、帰ってこられない。しかしシュミレーションしてみようと試みたが、此処は地下なのでカーナビの衛星中継が繋がらず諦めて道路に飛び出す。地上に出るや一方通行なので此処を右折し、カイウラニ通りを北上し、カラニアナオレ・ハイウエイ(高速道路)に乗れば、南海岸沿いにマカブ・ビーチ・パークに出られる筈。この出だしでの認識の誤りに気づくのは、車の返却時であった。地下駐車場から飛び出した道路はカイウラニ通りでなく、カイウラニ通りを右折したコア通りだったのだ。この誤認識の結果、当然ながら車の返却路を求めてカイウラニ通りを彷徨うこととなる。さてドライブの様子は長くなるので後に記すことにしよう。
17日
(金)

曇雨
ママラ湾
ダイアモンドヘッド
6時20分ホテル発→アラワイヨットハーバー
→ママラ湾→DV①シードラゴン(沈船)→
②ケワロパイプ→ホテル
→ダイアモンドヘッド(232m)→カハラモール
→マーケットシティー
≪冨美代≫ホテル→パールハーバー→ホテル
夕刻にフード・パントリーで買出し
(ステーキ、ミル貝、魚貝サラダ、野菜、
果物、ビア等)
夕刻ビーチ散策
久々に冨美代さんの不協和音が深夜の寝室に鳴り響き、どうにも眠れない。チューバの朝顔を摘まんでみたが一向に不協和音は鳴りやまず、致し方なくむっくり起き上がり部屋のアイパッドが第3世代移動通信システム(3G)なので開いて、ネット接続の方法を表示。さてそれでは此処から仙人日記を書いて送ろう。がしかし部屋の案内には確かに部屋では自由にパソコンが使えますとかいてあるのに、1時間も試行錯誤したが接続不可。その後も不協和音演奏会は続き、仕方なく読書。 平野啓一郎の「マチネの終わりに」、宮下 奈都の「羊と鋼の森」の続きを2時間程読み時計を見ると、おりゃ4時では!慌ててベッドに潜り込む。目が覚めたのは6時10分。やべー、ピックアップは6時20分。あと10分ではとても朝食は摂れない。水中カメラ、DVサイトマップ、マスク、DV靴等をザックに放り込みエレベーターに飛び乗りフロントへ。グランブルーのマットとフロントで鉢合わせ。車でアラワイヨットハーバーに向かう。双胴船カタマランで待ってたのは≪寿司≫と名づけられたワン公。犬と一緒にワイキキの沖に出航。1本目は深度35mに沈む中国の船シードラゴン。深く流れが速いので上級者コースになっているが、この程度では問題なしとDVを愉しんでいたらDECO。デコはDecompression(減圧略で、長時間のダイビングもしくは深度の深いダイビングにより体内に溶け込んでいる窒素の量が増え、減圧症が発生する危険性が高まった状態。このような状態になったとき、ダイブコンピュータは、水深○mで○分の減圧停止をするようにというように表示するのだが、すっかりDECOを忘れていたので煩い警告を無視して3分停止だけで浮上。前回DECOを無視した為、48時間DVコンピューターが機能停止した苦い経験があるので浮上してから焦る。やはり此処は上級者コースなのだ。2本目は海底ケーブルのようなかなり太いパイプが横たわる珊瑚海。世界中の綺麗な珊瑚を見慣れているので、此処の珊瑚には失望。何処に珊瑚があるの?てな感じ。海中に居る間は良いが、船に上がると小雨に打たれ、滅茶寒い。こんなことならラッシュガードを持ってくるべきであった。マットが大きなペットボトルに居れた温湯をウエットスーツに流し込んでくれたので、やっと生き返った。ハワイの海がこんなに寒いとは驚き!ホテルに戻ると冨美代さんからWi-Fiの携帯に着信。今パールハーバーに居るが、これからバスを捉まえてホテルに戻るので未だ1時間以上かかるとのこと。待ってても仕方ないのでトロリーバスでダイアモンドヘッドに向かう。クレーターまで行くがDVで痛む左膝を酷使したので、登山は諦めカハラモールからマーケットシティーを回ってホテルに戻る。
16日
(木)
CI018便
成田ホノルル
市内偵察
成田20時10発→ホノルル、
7時間飛行後、過去の
16日朝8時40着
Moana Surfrider A Westin Resort & SPA
(1901年誕生のワイキキ・ビーチ初の本格的ホテル)
到着後、右向のHyRgホテル2階の
Budgetレンタカー事務所、これから5日間の
食材を調達するフード・パントリー、19日結婚式が
行われるヒルトンホテルの教会など偵察。

夕刻にフード・パントリーで買出し
(ステーキ、海老、ポテトサラダ、野菜、果物、
豆腐、牛乳、ヨーグルト、ビア等)
例えばだ、海が好きならパプアニューギニアの小さな島カビエンの教会で結婚式を挙げるとか、フィジー、ママヌザ諸島に浮かぶ1週10分の小さな小さな島・ビーチコマー島で、宗教なんぞに捉われぬオリジナルな結婚式をするとかなら、大賛成で吹っ飛んで行くが、他者思考に脳みそを洗脳された世界のお上りさんが集まるハワイのワイキキ・ビーチの教会で結婚すると聴いては、とても吹っ飛んで行く訳には行かないぜ!とぶちぶち文句を垂れながらも仙人は《憧れのハワイ航路》ならぬ《失意のハワイ航路》を口ずさみながら、ホノルルに向かったのである。どれどれ教会は何処だ。ぎょぎょ、その名も悪名高きヒルトン・ハワイアン・ビレジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートの5棟の巨大ホテルタワーのど真ん中にある教会では!この教会でジュンブライトの6月に結婚式を挙げるのは、世界の美女達の夢だとか!美しい女は美しい衣装を好むのと同じ感覚で、このヒルトンの教会を選ぶのだ。そうかそれで読めたぞ!仙人が未だ人間界にとどまっていた頃に生まれた仙人の愚息・悠樹の結婚相手は、きっともの凄い美人に違いない。その美人が選んだのならヒルトンも宜なるかな!なんぞと訳の解らん戯言を述べワイキキ最大の9万m2という広大な敷地に、ぶっ建てられた鉄とコンクリートの森にトロリーバスでえっちらほっちら!うむ、聞きしに勝るビレッジじゃ!砂浜を掘り起こし人工的に作られたラグーン、5か所のプール、ルイ・ビトンを始めとする店舗が並ぶショッピング・アーケード、ペンギンやフラミンゴの暮らすトロピカル・ガーデン、観光用サブマリンが停泊する桟橋、ポリネシア民族舞踏や迫力あるファイアーダンスが毎夜開かれるステージ、よくぞ此処まで巨大資本を振りかざし自然を改造したもんだ!仙人は驚いて腰を抜かし、暫し動けなかったとか!すっかり自分が結婚するつもりになって、結婚式はパプアニューギニアだとか、フィジーの小さな島だとか勝手なこと抜かして、おまけにワイキキのヒルトンで腰を抜かしたりと、どうも仙人には困ったもんですな!
第3週
14日
(火)
曇晴 葡萄畑、西畑
雨後の碧空が
眩しくて嬉しくて
ほっほ!

トマト、茄子、ピーマン、唐黍に14施肥2
胡瓜ネット昨日購入し
2日前のネットと張替
葡萄畑の柵側の短いモロッコ支柱と
葡萄棚をテープで繋ぐ。
左膝の痛み更に増し遂に階段の上り下り困難
やったねー!これで怠惰容認じゃ!
14695歩
0286m、444Kcal
信じられない。7日からトレーニングを中止しストレッチ、筋トレのみにして今日で8日目。8日間も山荘で山に登らず、目白で階段登下降トレーニングもせず、唯ただ農作業に勤しむだけでよくぞ精神の安定を保てたもんだ。負傷兵になったことを、実は愉しんでいます。畑仕事で流す汗が、山トレで流す汗と変わらないと発見した歓び。あーこれさえあれば、まだまだ生きていけるぞ!何ぞとエールを送り朝から夕刻まで農作業を続けた結果、あの広い山荘の4か所の畑が隅々まで耕作され、種付けされ発芽し小さな実を着け始め、僅か1週間で蔓延る雑草さえ今は影を潜めているでは!これで左膝の痛みが徐々に退いてくれれば万々歳なのだが、農作業を甘く観てはいかん!昨日も不織布購入後、林檎畑で人参播種後の畝に不織布を張る為に膝を曲げたら、即激痛じゃ!でも膝を曲げない事には不織布を大地に固定することは出来ず、痛みを堪えて膝を曲げ何とか固定したが、その後の仕打ちが酷い。当然乍ら立ち上がらねば次の不織布を張ることは出来ず、そろりそろりと痛みを恐れつつ膝を伸ばし始めた途端、再び激痛。これを何度も繰り返し、更に胡瓜ネットの張替までしたのであるから、こりゃ最早トレーニング以上の試練!左膝に土下座して謝っても、こりゃ許されまい!でもって仙人の下した判決は通常の2倍のダーゼン2錠(細菌から抽出してつくり出された酵素製剤で、腫れや炎症をやわらげる作用が強い)、ロキソプロフェンNa2錠(鎮痛効果、炎症を抑える効果が強力な薬)を胃保護のムコスタ1錠と共に飲み下す。ふふふ、ざまーみろ!さてさて判決の結果が愉しみ!
13日
(月)
葡萄畑、林檎畑
かなりマジに雨
播種に絶好の
チャンス!
㉔人参、モロッコ、胡瓜播種5+2
不織布購入序に図書館へ
平野啓一郎の
「マチネの終わりに」
宮下 奈都の
「羊と鋼の森
笹本稜平の
「大岩壁」入手
7100歩、4970m、247Kcal
山荘にしては滅多にない土砂降りの雨。絶好のチャンスと雨具のゴアテックスを着込み長靴の完全装備で畑に飛び出す。林檎畑の畝を掘ってみて驚き!これ程雨が降り続いたにも拘わらず、数センチ下の土は完全に乾いているでは!濡れた粘土質の土は被膜を作り雨をシャトアウトして浸透させないのだ。考えてみれば畔塗りは、この粘土質の土の被膜の防水性を利用して、水田からの水の漏水を防いでいるのだから今更驚いてどうすんの?と云ったところ。これじゃ幾ら水を撒いても発芽する訳がない。としみじみ実感!感心してばかりではいられず、せっせと畝を掘り起し先ずは人参の種を蒔く。失敗続きで一旦は今年の栽培を諦めたが、それではあまりにも悔しいので1袋だけ密かに人参の種を買っておいたのだ。今度こそこれが最後と云い聞かせ、山荘畑20年のキャリアに賭けてパサパサの畝に播種。この後しっかり雨が降って充分に土が濡れたら、不織布を購入して人参畑を覆い乾燥を防ぐ措置をとってみよう。これまで不織布を使っての栽培はしたことが無い。はてさて不織布で乾燥を防ぎ同時に光を通し、人参の好光性をも疎外せずに発芽させることが出来るか?
12日
(日)
晴曇 葡萄畑、林檎畑
西畑、
葡萄畑に種から育てたトマト、ピーマン苗移植。
1鉢に数本の苗が育っているので、
鉢の土を割り苗を分けたが、これが失敗。
根が離れ着きそうにない。
昨日の玉葱収穫後の畑を施肥耕運機掛け。
林檎畑に枝豆播種、
胡瓜網棚作り
未発芽部分に唐黍最後の播種

11754歩、8227m、407Kcal
全くトレーニングをしてないのに左膝の痛みが退かない今まではトレーニングを数日休めば即、その効果が表れ次に打つべき手が観えて来るのだが、打つべき手が見えるどころか、反って痛みは増すばかり。そこで昨日の行動記録をチェックしてみると、ありゃ!15kmも歩いているでは!そう云えば朝4時前から活動を開始し、9時まで農作し朝食後再び炎天下の畑で残りの西畑玉葱を収穫し、運搬し網籠に入れてログハウスの軒下に吊るし、休むことなく奥庭の芝刈。昨年までは芝にかなりの雑草が混じっていたので、芝刈り機を使わず手っ取り早い刈払機で刈っていたが、移植しすくすく伸びている芝は丁寧に芝刈り機で刈らねば!で、数年ぶりに芝刈り機を動かしてみたら、錆びついて動きが悪く整備しなくては、とても使える状態ではない。刃と刃の間隔を空けて潤滑油をさし、芝の収納パックを装着し移植後初の芝刈開始。ところが芝が伸びすぎ、最長の25mmに芝丈を調整したのに拘わらず、刈った長い葉が刃に絡みつき回転刃が止まってしまう。その都度芝刈り機を裏返して、詰まった芝を取り除き、芝収納パックの芝を捨てて再度セットしを繰り返す。そんなこんなで180枚の新芝を刈るのに1時間も費やしてしまったが、刈ったあとの芝の何という清々しさ!芝刈り機の整備は上手くいったが掃除機がぱったりと息を止め、押しても引いてもうんともすんとも云わず。一昨日洗濯機の風呂水ポンプが壊れ新規購入したが、コードが3mと短く浴槽まで届かないので、コードを着けたし使い易いようにホースにコードを巻き付けたりと改良したばかり。ポンプも掃除機も山荘開き以後20年以上も働き続けたのだから寿命と云えば寿命。そこで修理なんて考えず、即バイクを走らせ掃除機購入。今度は軽くて使いやすいフローリング用の掃除機にした。さて次、寿命を迎えるのはどれだ!というか誰だ!
11日
(土)
葡萄畑、林檎畑
林檎畑に施肥耕作、葡萄畑の未発芽部分に
唐黍播種、柵際草取り、じゃが芋の選別3
新芝の初刈、トマト、南瓜、モロッコの蔓処理
目白に28kgのじゃが芋発送、掃除機購入
初めての芝刈
玉葱収穫
22092歩5364m、587Kcal
熱射を遮る影が全くない畑のど真ん中で、32度を超える真夏日の太陽を全身に浴びながら芋を掘る。左膝の痛みを緩和する為、小さな折りたたみ椅子を畝と畝の間に置いて座り、決して焦らずのんびりと芋を掘る。スコップで掘り込みを入れてあるので、面白いように簡単に芋が出て来る。小さな移植ごてで、更に掘り進めると次々と大きいの、小さいのが芋蔓式に顔を出す。やあやあと声掛けしながら、芋は籠に葉や茎は柵側に放り出す。時々ギンギラの太陽を仰ぎ、積雲の発達状況を確かめながら夕立ちの予測をする。積雲は生まれはするが、まるっきし元気なく、上昇し積乱雲にまで成長する兆し無し。5日間もトレーニングしてないので吹きだす汗が、実に心地よい。例えトレーニングの結果でなくても、汗を吹き出す快感を知っている者にとっては嬉しいもんだ。炎天下で水分も全く摂らず長時間仕事を続ければ、巷では脱水症状を起こし危険とか騒ぐが、そんなのどこ吹く風!FMから流れるオペラ「仮面舞踏会」を聴きながら、仙人は心から嬉しそうに炎天下で芋を、黙々と掘り続けるのでした。
10日
(金)
中畑、林檎畑
中畑に散水器設置、薩摩芋苗30本移植
林檎畑に7畝唐黍播種、じゃが芋収穫
洗濯機の風呂水ポンプ購入

12463歩、8724m、363Kcal
完全にトレーニングを止めて4日目になるが、左膝の痛みは取れず屈伸運動も曲げることも出来ない。膝が折れないと農作業は殆ど出来ない。芋苗の移植も屈まなければ苗を植えることは出来ず、痛みを堪えて膝を曲げると激痛に近い警告が発せられる。さすがに仙人もおったまげた!これ以上警告を無視すれば今後左膝の痛みは益々酷くなり、歩行すら困難になる可能性あり。だが、夏野菜は待ってはくれない。今朝も早くから唐黍の種を蒔く為、せっせと耕作し畝を作る。まー此処まではそう膝を曲げなくても済むので何とかこなしたが、種を1粒、1粒穴に入れる作業はどうしても屈伸せなばならず冷や汗もん。しかし観ていろよ。ぐーっと堪えてトレーニングを止め続け、この痛みを絶対取り除くぞ!と固く誓って朝の農作業を終え、恨めしそうに小倉山をじーっと見上げ、扇山の森を睨みつけるのでした。
第2週
6日
(月)
晴曇 葡萄、林檎畑
小倉山ZZ
ゴミ出し㉓じゃが芋収穫1、畝作り
21658歩5160m、694Kcal
≪SOS≫
6月3日に発したSOSもそろそろ解除しても
いのではと小倉山へそろり。
遂に登りでも痛みが酷くなり、翌朝には
完全に左膝が曲げられなくなり朝トレーニング
は中止。こりゃ深刻じゃ!
何処を探しても1点の翳も見いだせない、久々の明るい村上メール。いつもそうでありたいと思うけれど、村上より遥かに恵まれている肉体状況にありながら、どうしても自己嫌悪や存在の重さに押し潰されそうになったりで、未熟仙人はそうはいかない。今、さてどうかなとメールに出て来る琵琶と紫陽花の様子を観に行ったら、琵琶は蒼い実すらなく収穫の期待無し。紫陽花も同様、蕾何ぞ見当たらず。その代わり欅伐採の効果か、山法師が見事に咲き誇り雪を被っているよう。 22年目にして初めての絢爛。夜明けのトレーニングに励みながら山法師を愛で、スッキリ天空に突き刺さる欅に喝采を送り、今春から初参加の紅白花水木の成長を夢見る。トマトは成長が早くて枝打ちが追い付かず。 その上勝手に生えて来るトマトが今年は例年になく多く、そいつの移植や支柱立てにも追われ猫の手も欲しい。あれ!仙人の心を読んでかいつもの猫が現れて猫の手を差し伸べるでは!そうかお前もやっと山荘活動の意味を理解して、独りで何でも出来る様生き方を変える決意をしたんだな。畑も耕すしじゃが芋収穫も進んで行うし、何だって!朝トレで小倉山に一人で登って一人で降りて来るって! それじゃもしかすると本当に頂上に達してしまうかも知れないね。
5日
(日)
雨晴
梅畑、梅畑
鉄塔山TT
本日梅雨入りとか
梅収穫、罠に掛かった小鹿発見
陶芸日で久々に宮沢、中川、佐々木
轆轤修行に励む、馬淵宴会時に出現!

18625歩3037m、579Kcal
梅の収穫を始めようと雨の中梅畑に降りたら、動物の気配。昨年生まれたらしい若い小鹿が左前足を罠に捕られ必死で逃れようともがいている。血の滲んだ左前脚は逃げようと暴れまくった為か、骨折し完全に折れ曲がっている。携帯カメラは壊れているので、大きい方のペンタックスK-xを急いで取りに戻り撮影。広瀬さんの仕掛けた罠なので即知らせてやろうと思ったが、考えたら今日は卒業生が子供を連れて陶芸に来る日。子供たちに罠に捉えられた鹿を見せてやってから知らせても遅くは無いと考え直す。雨の鉄塔森の逍遥トレーニングを終えて山荘に戻ると、「本日は雨なので子供たちは活動出来ないと思うので欠席します」とのメールが橋野から入る。10人分の食材を揃え調理準備をしてきたのに、こちらは雨ですからと4人のドタキャンを平然と告げる神経が理解できない。因みに山荘では午後から快晴に近い碧空が拡がり、陶芸活動もテラスでの晩餐も笑顔が溢れる。各自に1.5kgの粘土を渡し作陶小屋で菊練からの指導。作陶小屋の水道も久しく使っていないので詰まった枯葉を除去したり、水源バルブを開いたり、作陶板を揃えたりと不手際の連続。その後、轆轤室に移動したっぷり4時間ちかく轆轤修行に励む。作陶後、春菊、蕪、大根、じゃが芋、と野菜の収穫をし晩餐の準備。メニューはアスパラのばら肉巻、スペアリブ、モツ煮込み、海老サラダ、生ハムで畑のブロッコリーを巻き、採り立ての畑の春菊やレタス、青梗菜、蕪、クレソン、大根等をあしらえ、地元産の赤に近い黄身のゆで卵を載せた豪華サラダ。なんといっても晩餐の主役は採り立てのじゃが芋のから揚げ。冷たいオイルに入れた小さなじゃが芋を180℃まで加熱し、網に載せ素早くオイルを落とし塩胡椒を振り掛ける。ただこれだけのことなのだが、美味い!しかし今日の陶芸会員たちは殆ど役立たずで、下準備をしてくれた会員は居たもののこれらの調理準備を一人でこなさねばならず、もうこりごり。作陶手順を整え、野菜収穫をスムーズに行うためにあらかじめスコップでじゃが芋の根を掘り込み、各自に収穫袋や籠、移植ごてを渡しハイどうぞ!幼稚園児の芋掘り遠足じゃあるまいし、この超忙しいときに己は何をしとるんじゃ!。彼らは充分に労働意欲はあり、時間さえあれば、貴重な戦力として畑作に勤しむのだから、これは明らかに仙人の不手際、作戦ミスによるもの。自らにあきれ果て自己嫌悪は募るばかり。
4日
(土)
全畑
朝トレ無し
扇山WE
じゃが芋収穫,,残滓撤去施肥耕作5
カメラsz-14がズームエラーで作動せず要修理
昼下がりの肉体にご褒美をと、カメラを替え
K-xを構えたらなにやら黒滓がボロボロ
どうもストラップの滑り止め材が劣化し剥がれた
らしく撮影中止。金属束子で刮ぎ取り乾燥

14526歩0168m、510Kcal
一昨夜HP編集しているうちに目が冴えてそのまま夜明け近くまで読書したので、昨夜はバタンキュー。となると悪循環で今朝は未だ真っ暗な夜中3時に目が覚め活動開始。左膝の痛みに耐えてどこまで肉体を稼働できるのか試してやろうじゃないか!と挑戦状を叩きつけ2時間半ストレッチ、筋トレとみっちり筋肉と対峙。その後、畑にうちい出てじゃが芋畑と格闘。収穫総量は葡萄畑だけで15kg×5籠=75kg。こいつをえっちらこっちら奥庭の窯小屋まで運び上げ、収穫後の畑の残滓と雑草を鍬で掘り込み、集めた雑草を更に柵際のモロッコ畑のマルチに載せ、石灰、鶏糞を撒き耕運機を掛ける。まー、こう書くといとも簡単そうだが、どっこいこいつは夜明けからの2時間半に亘る筋肉との対峙があって初めて可能な重労働。しなやかな筋肉に秘められた歓びを充分に引き出して筋肉を限りなく精神化し、逆に精神を極限まで肉体化する生命活動無くしてはあり得ない。とまあ、ここまでは仙人のご高説ごもっともと頷けるのだが、その後がイカん!意気揚々、颯爽と扇山への朝トレーニングに出かけるかと思いきや、朝トレ中止だって!なになに、どうしたって?仙人はいけしゃーしゃーと宣うでは!≪大切な左膝を護ってやらねば!昨日は夕刻トレーニングも休んだので、きっと2回も続けて休めば、左膝も機嫌を直し、きっと今日の夕刻トレーニングは素敵だぜ!≫  収穫したじゃが芋を大きさで4種類に分け、掘り出した時にスコップの傷がついたり、土中から露出して陽に当たり芽に含まれる毒素・ソラニンが生成芋が生じ、蒼くなったりした不良品を選別。子狸との闘いに勝利したので予想外の大量収穫、さてこれを無駄にせず長期間保存するにはどうしたらいいかと調べたが、新聞紙にくるみ陽の当たらぬ風通しの良い場所に置く位しか術は無いらしい。 
3日
(金)
全畑
扇山WE
葡萄畑トマト剪定、中畑畝作り、
モロッコ播種した柵際の雑草取り1
じゃが芋収穫、ノーゼン葛

17100歩1970m1、599Kcal
今朝こそ左膝の為に朝トレは止めて畑仕事に専念しようと、伸びすぎたトマト剪定や未だ発芽しないゴーヤーやモロッコの播種畑の雑草取りと散水に勤しむ。2時間もみっちり働き空を見上げると、惚れ惚れするような冬型気圧配置の碧空。そう云えば山荘の今朝の気温は8℃、北海道の標高の高いところでは雪が降り、長野でも氷点下になったところもあったとか。こんな青空を放っておく手は無いとか、屁理屈をつけてやはり仙人はのこのこ扇山に出かけたのでした。登りは何とかなるのだが、下りとなると上半身の体重がもろに膝にかかり、痛えーの何の!と嘆きながらも仙人は嬉しそうでした、とさ。下山途中、山荘原野で冬前に枝打ちしておいた数十本の枯れ枝を集め山荘畑に運ぶ。これをトマト、ピーマン、茄子などの支柱にしようと1カ月前から少しづつ運び、結構重宝している。午前中から張り切って再び畑仕事に出て、先ずノーゼン葛の移植、滝上、ボンシルバー後、中庭、西畑と4か所に10本程を植え替え施肥、散水。それから気にかかっていた林檎畑の雑草取り、じゃが芋収穫と5時まで働いたら最早夕刻トレーニングに行く体力は無し。左膝の為にもと納得出来ない理由をつけて夕刻トレーニングは中止。
2日
(木)
全畑
扇山MW
全畑散水(自動散水無し)
嬉しいことに池に挿し木して置いたノーゼン葛
が2ヶ月を経たので捨てようと観たら
発根してるでは!

12156歩、8508m、412Kcal
とても村上の関節拘縮とは較べようがないが、先々週からの膝の痛みが引かない。右膝はどうにか痛みが和らいだが、左膝はストレッチも屈伸も痛みが酷くピンチ。今まではきっと治ると信じることが出来たが、いつまでもその楽観が続かないことは確か。今朝も目白トレで悩んだ。左膝の為には休止すべき。 しかしそれで、今日1日の精神が保てるだろうかと極めて不安になる。結局痛みを堪えていつも通り10階まで10往復。何を贅沢なことをぬかして!と思うかも知れないが、肉体とギリギリの極限状況で対峙してきただけに、如何に脆い精神であるか肉体の統治者が一番良く知っている。≪確かにもう少しはましになるとは思いたいけど、根本的にもう復しないところがあるのだろう。それはかなり致命的な気がする。毎日真剣にリハビリしてるのに、少し良くなったかと思ってもまた戻ってしまう≫と村上のメール他人事とはとても思えない。御座なりの慰め言葉なんか掛けられるくらいなら、未だしも沈黙の方がいいとさえ思う。で、悩んだがやはり山荘に来たからには森に行かないなんてあり得ない。山頂までは行かなくてもせめて、夕陽の差し込む森に逢いに行こうとカラカラに乾いた畑の散水後夕刻トレーニングへ。大きな檜や松によって遮られた光が無数の光の縞となって、芽吹いて間もない落葉樹の森を貫く。森の上空では赤松の幹が残照を浴びて、朱く照り返し深みを増した夕空に映える。左膝の痛みと引き換えに与えられた森の光のページェントのメッセージに耳を傾ける。≪そう、それでいいんだ。総てを受け入れて、時には肉体の警告である痛みの真意を図りつつ、在るがままに生きよ≫
6月累計217km、663m   総活動距離:1374km352m    山トレ *5日計5回(+畑0日) 山トレ累計175 左膝の痛みで山トレ出来ず最低記録となる

地・森・山・読



2016年5月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
30日
(月)
ゴミ出し
小倉山ZZ

雨の森逍遥、HP4週編集3
9411歩
、6587m316Kcal
左膝痛酷くトレーンングは朝のみ
雨具のゴアテックスを静かに叩く音はそのまま衣服を抜け、肉体に浸み込み心象空間に共鳴する。ギリシャの映画監督テオドロス・アンゲロプロスの≪雨音の背後に潜む音楽が聴きたくて旅に出る≫のフレーズが被さり、暫し雨音に心を奪われ雨の森を歩む。心象空間に響く仄かな音色は、水琴窟で奏でられる大地讃頌。母なる大地に抱かれ、幾重にも重なる悦楽の襞の迷宮に彷徨い、濡れそぼつ漆黒の水琴窟で肉体を失う。失われた肉体は光の世界で新たなフォルムを得て、生命活動を始め、漆黒を遡り濃厚な時のスープに解かれ、存在の認識を凌駕する。その感覚が胎内回帰であると気づくのにそう時間は掛からなかった。森が開け座禅峠が、降りそぼつ雨のスクリーンに朧な影を落とし、さあ稜線に出るよと告げる頃には、水琴窟で存在の認識を凌駕する儀式に参列している自らさえ、くっきりと捉えることが出来た。雨の森は思索の森。
29日
(日)
葡萄畑、林檎畑、
西畑
扇山WE
左膝痛で休止
林檎畑から道路までをカルサーで草刈
昨日の草刈後の散乱した草の除去4
枝豆、ゴーヤー、モロッコ等播種畑に散水

自生南瓜、ゴーヤー、トマトの支柱立て
13785歩
、9649m、414Kcal
今朝の日の出は山荘で5時23分。腹筋103回の筋トレに入る瞬間に、高芝山頂の右からいきなりドカンと光の奴め飛び出した。夜明け前の薄明に眠っていたアンネ薔薇が一斉に輝き出し、光に恍惚の笑みを浮かべ体内に導きいれる。永劫の闇からやって来て薔薇との邂逅を果たした光は、花弁に滴る精を散らし、再び永劫の闇に向かうかのように天空に駆け登る。日の出時刻は甲府海抜0mで4時32分、東京海抜0mで4時28分、従って甲府は東京より4分遅れの日の出。まー甲府には海抜0m地域は無いから、実際にはもっとずーっと遅い。山荘の東は標高1540mの高芝山に遮られているので山荘の日の出は、更に東京より55分も遅くなる。
28日
(土)
葡萄畑、林檎畑、
西畑
扇山WE

左膝痛が取れず
夕トレは休止
移植失敗の東柵際に新たにゴーヤー播種4
西畑西柵際にはモロッコ播種、林檎畑には
茶枝豆2袋播種、庭カルサー草刈
西瓜苗2、ピーマン苗5、メロン苗3、唐辛子苗3
購入し移植

16804歩1762m、524Kcal
決別を余儀なくされた。デリケートで充分な水分と光、暖かさに恵まれ更に時が熟さないと人参は発芽しない。そんなことよーく解っているので先ず、種を一晩水に潤かし種そのものに水分を浸み込ませ、種を蒔く畑は深く耕しプールになるまで水を注ぎ、しっかり濡れそぼった大地に種を蒔くのだ。其れから1カ月以上も絶やすことなく朝晩散水し大切に見守って来たのに発芽したのは、僅か十数本のみ。5畝の畑に数千個の種を蒔いて僅か十数本だなんてあんまり。山荘の人参は1年かけて育てるので味も香りも市販物とは比べ物にならぬ優れものに育つ。あんまり美味しいので今年は思い切って例年の4倍の広さに人参の種を蒔いたのだ。それがこの有様。遂に堪忍袋の尾が切れた。もう人参のご機嫌をとることは止めた。さっさと見切りをつけ西瓜苗、メロン苗、唐辛子苗を移植し、大根の種を蒔き水をたっぷりまいた。去る者は追わず。いつまでもぐずぐずしてる奴に心象を翻弄され続けるのは実に消耗。さあ、これでさっぺりしたぞ!だが疑問は残る。これ程までにして大切に生命活動を促してきたのに、敢て生命活動そのものの発芽からの逃避を企てる理由は何か?それさえ解かれば、未だ打つ手はあるのでは?・・・なんて考えずもっとさっぱりするには強力カルサーで、庭や畑の鬱っとおしい雑草を刈り取ること。奥庭、中庭、前庭、石段、西畑、葡萄畑、山荘道路、更に林檎畑まで手を伸ばしカルサーを大活躍させたら、5時過ぎてしまい、夕トレは断念。左膝の痛みが取れず足が曲げられないので、夕トレ断念は正解!刈り取られた雑草が庭にも畑にも散乱しているが、明朝いちばんでこいつを片づけたら、さぞかし気分良いだろな!
27日
(金)
曇晴 葡萄畑、林檎畑、
西畑
扇山WE
扇山ME

海外登山記録の
デジタル化開始
茄子苗7本、トマト苗7本、西瓜苗5本移植
西瓜苗は5本が完全に枯れてしまい
新たに5本購入し移植。大玉と思って買ったが
ラベルを観たら小玉西瓜では!
ガックリ!茄子もトマト苗も水分不足で
枯れてしまい4回目の移植。

18982歩3287m、479Kcal
葡萄畑に自然発生したゴーヤー20本程を東柵側に移植したが、帰京していた4日間雨が降らず昨日観たら枯れていた。ポットに播種したゴーヤーは1カ月経ても全く発芽せず。山荘で収穫した種は2年前のものだったので、山荘種とは別に新たにゴーヤーの種を求め2回目のポット播種を行ったが、これも現在のところ発芽の雰囲気すら無い。人参も1カ月以上朝夕の水撒きを続けたが数本発芽したのみ。葡萄畑の南と西の柵際に播種したモロッコも発芽のはの字も無い。5月の陽射しは8月の陽射しと同じ強さで1日で畑はカラカラに干上がり、水分不足に陥り発芽を困難にし、発芽後の芽を枯らしてしまう。8月は雷雨などがあり5月より条件は良いが、葉物は暑すぎて育たない。よーく解ってはいるが、目白に帰らず発芽するまで山荘に居る訳にはいかない。ま、これが週末農業の限界だなと散水ホースを持って畑に佇んでいたら、ブフォーと5つの自動散水器が動き出し、西畑と葡萄畑に散水開始。今年初めての散水だ。自動散水器は1時間程も撒き続けるのでホースで撒くより効果絶大。手動で散水器を動かすことも出来るのだが、水の管理はJA傘下の組の当番が行っているので、勝手に自動散水器を稼動させる訳にはいかないのだ。2年前にそんな事情を知らず、勝手に操作して組の当番に迷惑をかけたこともあり、折角の自動散水器も使うことが出来なかったので、5つの散水器から勢いよく放水された時には、実に嬉しかった。それでも柵際とか散水器の死角があるので、ホースでの散水も欠かせないので今朝も水遣りからスタート。
第4週 
23日
(月)
全畑
小倉山ZZ
扇山ME
ゴミ出し、玉葱、蕪、大根、春菊、馬鈴薯収穫
(自生えトマト移植予定、
まだら模様じゃが芋の収穫予定)
16193歩1335m、505Kcal
左膝の痛みが取れず、下りは痛みとの闘いが
続いている。暫くトレーニングを休止すべきか!
ありゃ、何か動くものが居る。ベッドと壁画の壁の隙間にチビと呼んでる野良猫が居るでは!実にお魂消た。一体何処からいつの間に入ったのか?もしかすると一晩中この部屋にいたのか?まさかそれに気づかなかったなんてあり得ない。だいたいこの猫すごく臆病で山荘に来るようになって、もう数年になるのに餌をやろうと近づくと直ぐにげてしまう。決して気を許さず野生そのままのチビが自発的に山荘に入るなんて、どうしたって考えられない。第一、山荘にどうやって入ったのか?ドアは開けたら必ず閉めるし、開け放しにするときは網戸を閉めるので人目につかずに出入りすることは不可能。畑のじゃが芋は子狸に喰われるし、野性猫は自由に出入りするし、いよいよ山荘は野生動物に乗っ取られるか!昨日の晩餐には子狸の食べ残した小さなじゃが芋を唐揚げにしてビアの摘みにしてみた。昨年は電子レンジでチンして水分を抜いてから揚げて食したが、今回は冷たいままの油に入れて徐々に熱してじゃが芋の中に熱を通してみた。昨日のクリームシチュウの様な味がどう変化するか、ドキドキしながら1つ目を口に入れる。≪お餅だ!≫ クリームシチュウがお餅になってねっとりと口に広がる。こんなに美味かったっけ!きっと子狸も野生猫もあんまり山荘からいい匂いが漂って来るので、もう我慢できなくなって山荘乗っ取りを決意したんだな! さあ、闘わねば! 
22日
(日)
前庭芝、全畑
扇山WE
(ゲートで逃げ惑う
鹿と遭遇)

扇山MW
蕪播種、自生えのゴーヤー移植
ピーマン、トマトの支柱作り(切断)と支柱立て、
林檎畑で子狸に喰われた5畝の馬鈴薯収穫後
春菊、株、大根播種、全畑散水6(50mm)
夜明けの太陽とアンネ薔薇があんまり
美し過ぎて神のくれた時間に85分もうっとり!
19094歩
3365m、491Kcal
何しろ目から鱗が落ちた如く、2股ホースジョイントの利便性に目覚めたので更に買い足し西畑にも設置。中畑との境界に在る杏の枝にホースを掛け、2股ジョイントをセット。其処から西畑と中畑、更に前庭、中庭へと弁を切り替えるだけでいつでも散水可能となったのだから、これは正に革命的。この20年間、長ーいホースを泥んこになりながら散水の度に引きずっていたのは何だったのか!便利は剰余価値を生み人間を豊かにしてくれる。しかしその剰余価値に溺れたり、使い方を間違えると虚弱な精神が蔓延り人間を駄目にしてしまう。なーんちゃって、これ以上駄目になりようが無い仙人が、何をぬかすか!ごもっとも!あーそう、そうただ単に、ほら便利になって浮いた時間をもっと山トレに向けようとか、作陶にあてようとか、その程度のこと。が、実際にはどうなったかと云うと、畑仕事を張り切り過ぎて、夕トレに出かけようとストックを持ち熊避け笛を首から下げ、いざ出発と扇山に向かったらぜーんぜん力が出ない。もしやと携帯の万歩計を観たら、ありゃ、既に歩行距離は1万5千mを超え、消費カロリーは600kcalを突破。朝、パン一切れとサラダ、フルーツ、ヨーグルト、牛乳だけでその後昼飯抜きで水一滴も飲まず、真夏日になった炎天下で働き続けたのだから、当たり前と云えば当たり前。と納得し扇山の頂上をカットし山荘に戻り、太陽風呂で汗を流し早々とテラスでビア片手に乾杯!うーん、極楽、ごくらく! ≪なにこれ!これがじゃが芋!まるでクリームシチューを煮固めて作った様な味!≫ 子狸に襲われた馬鈴薯畝に辛うじて残った数株を掘って観たら予期せぬ数kgの新じゃが収穫。どうせ子狸に喰われて何も残ってはいまいと諦めていただけに嬉しい。早速今朝の食卓に載せ一口、口にした途端あんぐり。つまり余りの美味しさに口が塞がらないのである。大げさでなくおそらく今まで食べた馬鈴薯では、感じられなかった食感と味であったとは云える。これじゃ子狸が必死になって何度も鉄格子を潜り抜けてまで、食べたがった理由が解った。何しろ信じられぬ美味さなのだ。で2本目を食べてみたらこれはクリーム様ではなくホクホクの男爵系の味で、充分美味しいが、いつもの山荘馬鈴薯である。コロッケや肉じゃがにぴったり。
21日
(土)
前庭芝、全畑
扇山WE
扇山MW
前庭芝張り60枚、全畑散水4、南瓜支柱立て、
西、南柵際にモロッコ播種、西瓜段ボールマルチ
23364歩
6354m、688Kcal
奥庭の芝が生き生きと生えそろうに連れ、どうしても前庭が僻んで新しい服が欲しいと云う。だって奥庭と違って前庭は南に山法師、紅葉、夏椿、琵琶なんぞが立ちはだかり、どうしたって陽射しが悪い。新しい服を買ってやっても精々1,2年もすれば雑草にやられて元の木阿弥。それでなくても今は1年中で畑仕事が一番忙しい時、とてもじゃないが前庭の芝張りまでは手が回らない。とぶつくさ言い訳しながら前庭を通って西畑に行こうとしたら、前庭の奴、突然むんずと腕を掴み通せんぼ。≪新しい服を買ってくれなきゃ通さない≫と駄々を捏ねる。でもって測量に必要なメジャー、杭、スコップなど持って測量開始したのが昨夕。今朝は朝一番で古い芝の掘り出しを始めたが、地中の石にあたり掘削が難儀。そう云えば建設当時は雑草が生えない様にと前庭に砂利を敷いたのではなかったか?地中一面に砂利が敷き詰められていて、とても奥庭の様に掘り起こすことが出来ない。うーん、もう泣きそう!
20日
(金)
前庭芝、全畑
扇山ME
前庭芝張り測量、唐黍、大根、春菊播種
茄子、トマト、西瓜10本の苗移植

18038歩2626m、508Kcal
PC操作中に更新して再起動の表示が出て
実行したら勝手にウインドウ10をダウンロード
。  
改めてアキレス腱、腰だけでなく膝も紙一重の差で、機能停止と稼動の境界を彷徨っていると実感! 月曜日にストレッチで膝を曲げることが出来ないと解り、痛みを和らげる為今日まで4日間、必死で回復に努める。 今朝、ストレッチで膝が曲げられた時には、あーこれでケアさえしっかりすれば未だ暫くは小倉山に登れるかもと 嬉しかったな!で、畑仕事にたっぷり汗を流しさて、朝トレをどうしよう?目白では初日は痛みが激しく10階までの非常階段の10往復を5往復にして様子見。2日目は全身の筋肉が、もうこれ以上静かにしていると自閉症になってやると拗ねるので、仕方なく10往復。、従って4日目の今朝は、下りさえ膝をケアすれば朝トレも可能では!と筋肉悪魔が囁く。そこで云って遣った。≪夕方にはどんなことしても扇山に連れて行ってやるから、今朝は畑仕事の汗だけで我慢をし≫
第3週
16日
(月)
全畑
小倉山ZZ
扇山ME
ゴミ出し、全畑散水4、玉葱初収穫、ビア瓶詰
16197歩1337m、501Kcal  
≪SOS≫
小倉山の下りで軽くジョック。それが致命的に
なり夕刻の扇山で追い打ちをかけ現在両膝、
特に左膝は痛くて曲げられず、ストレッチも
出来ない。これ程酷くなったには初めてじゃ!
新玉葱をサラダにしてクレソン、パセリと一緒にカルビに載せ、それを採りたての山荘レタスに巻いて食べてみた。テラスでの晩餐は総ての料理が一段と美味しくなるが、それだけでなく確かにカルビの山荘野菜巻は飛び切り美味である。2日前に塩漬けした辣韭、茄子、胡瓜の糠味噌もビアに最高。夜明け4時半から活動を始め、たっぷり汗を流し更に新緑の海を泳ぎ回るようにして逍遥。午前中は北鎌尾根の山行記録の編集で地図作製、画像トリミングとデスクワークをし、午後から土を篩に掛けポットにゴーヤーの種を植え付け、畑に出て大地に鍬を振るう。大地に零れ落ちる汗に初夏の訪れを覚えつつ、こうして汗を流せる歓びが最早そう長くは無いと告げる声を聴く。使嗾する極上のスパイスとなって、その声が生の悦びを紡ぎ出すのだから、傾聴しなくては!空を駆ける羊雲が悠然とP2峰に流れる。よし夕トレはあの羊雲を追ってP2峰へ行こう。羊と共にP2峰の稜線に出て、樹間に残照を散らす扇山へと縦走。山荘に帰り太陽温泉の湯加減を確かめてみると、最早熱くて加熱の必要無し。これから9月頃までは晴れさえすれば太陽光だけで湯が沸くので嬉しい。そして何よりも夜明けから汗を流し畑作に勤しみ、山を駆け巡りこうしてテラスで1日の労働の歓びに浸りビアが呑める事こそ、正しく究極の贅沢と実感!
15日
(日)
陶房森、中畑
扇山WE

P2峰
扇山P2W 
陶房小屋の道倒木伐採、全畑散水3、
西、葡萄畑のアスパラの草取り、
ポット播種仕込みモロッコ、ゴーヤー
風雪の北鎌尾根編集完了(Observations)
18878歩3214m、479Kcal  
発芽したポットのモロッコの移植開始。葡萄畑の西柵側から移植を始めたが、冬の間せっせと耕し施肥し支柱を立てて段ボールマルチをしておいたにも拘わらず、最早雑草が蔓延りての付けようがない。先ずは雑草取りから。それにしても雑草の繁殖力の凄さには今更ながら圧倒される。このなりふり構わぬただただ繁殖だけを前面に押し出し、日々物凄い早さで成長し他を凌駕していく姿は、正に生命の原点であり混沌とした原初そのもの。とばかり感心していては夏野菜は育たないので、はっと我に返り憎くも無いのに≪この憎っくき奴め、くたばれ≫とばかり鍬を打ち込み、根こそぎ抜き取り雑草との闘いは続くのである。ブロッコリーが満開で流石にもう食べられないと抜根、施肥、耕作を決意したが、冬に林檎畑のブロッコリーの葉や茎が鳥に食べられてしまったのを思い出し、葉を摘んで茹でてみたら結構美味しいでは!うーん、鳥の奴めブロッコリーは実よりも葉や茎の方が美味しいと知っているんだな!でもって2株だけ残して後は抜根、施肥、耕作と決定。暫くブロッコリーの葉を愉しむとしよう。
14日
(土)
中畑葡萄畑
扇山WE

扇山ME
全畑散水、里芋植付、大根播種4、
中畑のアスパラの草取り、薔薇剪定&支柱立て
ブロッコリー畑抜根、施肥耕作、モロッコ移植

19802歩3861m、575Kcal  
林檎畑の裏扉補強の成果は果たしてあったのか?恐る恐る林檎畑に出向くと、やったー!フォイールの上に載せた3つの岩は全く動かされた形跡も無く、びくともせず鎮座ましましているでは!扉の隙間に新たに立てた木が侵入を阻止し、その奥にあるフォイールを動かすことが出来なかったのであろう。これで一安心だが、子狸はきっと新たな侵入路をを求めて、長い林檎畑の万里の長城をうろつき回りきっと再び侵入するに違いない。何しろ美味しいじゃが芋が畑一面に育っているのだから、食べない手はない。きっと今頃親に相談して知恵を授かっているに違いない。親だって≪もう少し頭が小さければ、幅15cmの鉄格子を潜り抜けてあたしががっぽり食ってやるのに、悔しいわん≫なんて云ってるだろう。さて今朝も薔薇の棘に刺され血を流しながら剪定し、アスパラの陽当りを良くしたり、里芋の植付、大根播種、胡瓜の播種準備、全畑への散水と大活躍し颯爽と扇山へ。ゲートを出るや左の1mもある大きな蒟蒻の花に遭遇し、カメラを取りに山荘に引き返したり撮影したりともたもた時間をとられ、夜明け4時半から活動開始してるのに扇山から戻ったのは9時過ぎ。やっと朝食だぜ!あんまりお腹が空き過ぎて、いつも美味しい山荘パンがいつもより更に美味しく、神様の特別な贈り物のように思えて、こうして食べられることに感謝と感動すら覚えてしまった。
13日
(金)
扇山WE
扇山ME
全畑散水、林檎畑の裏扉補強
弁付き2股ホースジョイント設置で
林檎畑と葡萄畑の同時散水可能に

19959歩3971m、580Kcal  
昨夕散水と同時に侵入路を点検したら、裏扉をしっかり結わいつけたプラテープが噛み切られていた。そこで目白で思いついた太陽光灯を扉開閉口に立て、鉄製の車のフォイールと岩でがっちり侵入路を塞いだ。今朝、散水に林檎畑に降りてみるとありゃ!フォイールも岩も太陽光灯も見事に外され、じゃが芋畑は悲惨!子狸め、中々やるではないか!負けて堪るかとせっせと扉の補強作業に励む。未だ無傷のじゃが芋株は半分以上残っているので、何とか子狸と知恵比べをしてじゃが芋を護らねば!しかし西畑や葡萄畑も具にチェックしてみると、じゃが芋の根元が掘り返されている。被害は全畑に及びつつあるようだ。となると下手すると今年のじゃが芋は全滅なんてことも在り得るかも!そうなったら子狸をひっ捕らえて狸汁にでもしてやらねば!なんぞと思うだけで、結局子狸に惨敗して、すごすご引き下がるしかないかな。それにしても昨日から今日にかけての蒼空のまた何と深く澄み切っていること!森の新緑が嬉しそうにアフアフ云いながら光を食べている。
第2週
9日
(月)
曇雨 葡萄畑、林檎畑
小倉山ZZ

扇山ME
ゴミ出し、柵補修、畝作り4
北鎌尾根の記録をHPのObservationsへ載せる
準備とページ作製

18330歩2831m、521Kcal  
ありゃ!ジャガ芋畑が掘り起こされているでは!昨夕散水した時は全く異常無かったので昨夜、柵を突破し林檎畑に侵入したに違いない。被害は15株で小さな芋は残っているが大きな芋は総て食べられているでは!侵入箇所を調べる為数百mに亘る林檎畑の柵を入念に点検。幅15cmの鉄格子では子狸や小さい白鼻心などは簡単に侵入できるので、鉄格子の下に網を張り鉄格子の下から侵入出来ない工夫をしてある。入れない筈なのだが・・・、あった、此処だ!網の破れ目を潜り鉄格子を通り抜け、鉄格子の下に敷かれた野菜残滓で作った侵入防止の土手を掘り起し、侵入している。入念に網を補修し網の上に石を積み、野菜残滓の土手を築き直したが敵も死活問題なので、必死に侵入場所を探し再度じゃが芋畑を襲うこと間違いなし。味を占めてしまうので、一度狙われた畑は何度も執拗に狙われ途中で防衛に成功した試しがない。つまり今年のじゃが芋収穫は極めて危うい。おそらく今週中に総て食べ尽くされてしまう可能性が高い。今日から目白に帰るが、次回山荘に来た時のじゃが芋畑を観るのが怖い。悲惨な状態になっていると想像できるが、これ以上為す術は無いのだ。うーん、悔しいな!
あった!目白に帰ってから気が付いた。そうだ、西畑の太陽光灯を林檎畑に移せば大いに撃退効果が期待されるのでは!子狸の奴め恐ろしい光を発する太陽光灯を観て、喰われてしまうかもと林檎畑への侵入を諦めるかも。うーん、今すぐにでも山荘に引き帰しセットしたい。
8日
(日)
全畑、全庭
扇山WE
扇山ME
雑草取り、全畑散水3
刈払機除草、ほうれん草畑、大根畑の
ビア仕込み、撤去施肥耕運機掛け
アンネ薔薇咲き出す

22352歩5646m、597Kcal  
初めてトマト、ピーマンの種からの栽培に挑戦!今まで苗を購入し栽培してきたが、どれ程種からの栽培が難しいのか試してみようと初めて種を買ってみた。たった0.7mlで500円近くするので、野菜の種としては高価である。因みに唐黍は23mlで195円なので如何に高いか一目瞭然。最も種そのものが小さくて1mmあるかどうか位で、指で掴むなんて無理なので指をちょっと湿らせて貼り付けポットに落とすのだが、指に張り付いた種は簡単には落ちず一苦労。種が小さすぎるので土の中に埋めることが出来ず、種の上に篩で土を振り掛ける。その上発芽させるには新聞紙で土を覆い表面の土を乾燥させないようにしなければならず、手間暇がかかる。1,2時間で終わると予定してたが、半日仕事になってしまい昨日の夕トレは5時過ぎになってしまった。これで発芽に失敗したら目も当てられないな。その後カルサー草刈、最後のほうれん草畑、大根畑を掘り起しと重労働をして夕トレで森に入ると、あれ!前に進まないぜ。でもきっと登っているうちにいつものように復活し扇山の頂上に行けると信じ、森を登り続けるが全く力が入らずシャリバテ、ガス欠と判断。森から林道に出たところでギブアップ。山荘に引き返す。こんなの初めてと歩数計で消費カロリーを調べると597Kcal。穂高が578、乗鞍が373Kcalなので、北アルプスでの登山より山荘の畑仕事、山トレの方が厳しいのだ。これでパン1枚とサラダ、果物とヨーグルトだけの朝食で昼飯抜きと来ては、エネルギー不足になって登れなくなるのも宜なるかな!山荘に戻ってドブン、グイとやると、一気に昇天。こんなことで天国に行けるなんて何と安上がりなことか。あードブンは山荘の太陽温泉に飛び込んだ音、グイは山荘特産のビアを呑んだ音であることは云うまでも無し。
7日
(土)
扇山WE
扇山ME
トマト、ピーマン、唐黍播種、トマト、ピーマン、茄子
苗移植、ポット、西畑散水4、トマト、ピーマンの
ポット播種

16285歩1399m、392Kcal  
昨夜から明け方まで「捏造の科学者」を読み続ける。万能性に関わる遺伝子Oct-4 (octamer-binding transcription factor 4)が核心にある。酸処理をした細胞(STAP細胞)にOct4遺伝子が発現したので、この遺伝子を移植してテラトーマ(良性腫瘍)を作り、キメラマウス(2つの異なる遺伝子セットを持つ鼠)を作ったが、どうもこれはES細胞で作ったもの。万能性を持つSTAP細胞はそもそも存在しないのでは?と「捏造の科学者」は展開していく。先ずこの訳に分からんOct-4から調べてみることに。octamer-bindingを直訳すると束ねられた8量体(染色体を構成する強い塩基性のタンパク質ヒストンの構造)、transcription factor は転写遺伝子のことなので、さしあたり≪8量体転写遺伝子4≫が直訳になる。しかしこんな日本語では意味を成さないので、やはりOct-4 と呼ぶしかない。このOct-4 は胎児の幹細胞に存在する転写因子で、幹細胞状態を維持し細胞が分裂し分化し始めると発現量は低下する。細胞が”初期化”されるとOct-4は活動を始め、(いやその逆でOct-4が活動を始めると細胞が初期化されるのか未だ解っていないが)、遺伝子の情報が読み取られて、そこに書かれてあるタンパク質が生成され胎児(embryo)の発生に関わる様々な過程や、生後各細胞によって行われる様々な仕事を調整する(Molecule of the Monthより)。つまりOct-4の有無が細胞の初期化、万能細胞の誕生の証しとなる。そこでこのOct-4にクラゲの蛍光発光を引き起こすたんぱく質GFP(Green Fluorescent Protein)を遺伝子と人為的に融合させたOct4-GFPを合成し、Oct-4を緑の蛍光色で光らせ、万能細胞のマーカーとしたのだ。まーなんと巧妙で飛躍的な発想であることか!このGFPは2008年にノーベル化学賞を受賞した下村 脩が発見・分離精製した物であるとのこと。
さてやっとこれで本題に入れる。この緑の蛍光色の有無こそがSTAP細胞が万能細胞であるか否かの決め手になるので、小保方は緑色に蛍光している細胞のスライドを記者団に見せて、この酸処理された細胞は万能細胞であると云い切った。しかしこの緑の蛍光は細胞が死ぬ際にも観られる現象だと云う。ここから捏造がスタートし、万能細胞ではないSTAP細胞を使って、テラトーマ(良性腫瘍)を作り、キメラマウス(2つの異なる遺伝子セットを持つ鼠)を作ったとの発表に至るのだ。何故万能細胞では無いSTAP細胞でテラトーマやキメラマウスが作れたのか?それは誰かがSTAP細胞とES細胞をすり替えたからである。その誰かは小保方晴子でも理研CDB副センター長の笹井芳樹でも山梨大教授の若山照彦でもないらしいと云う。何故なら捏造してこの3者が得るものは何もないからである。と云うか寧ろ、総てを失うことになると充分に知っているからだ。となると誰が何の目的で敢てSTAP細胞とES細胞をすり替えたかである。正にミステリーである。2002年に史上空前規模の論文捏造事件が、米国ベル研究所のヤン・ヘンドリック・シェーンによって行われたが、その捏造事件との比較を須田桃子は載せている。不正の舞台、小保方とシェーンの類似点の考察も面白い。
6日
(金)
曇雨 小倉山ZZ トマト、ピーマン、唐黍種、トマト、ピーマン、茄子
苗購入、ポット、西畑散水

18636歩3044m、636Kcal  
ほうれん草の収穫が終わり、次の玉葱、じゃが芋の収穫まで目白に持ち帰る野菜は無いので、小さなザックの替えたら老眼鏡を入れ忘れ、愉しみにしていた須田桃子の「捏造の科学者」を読むことが出来ない電車を移動図書室として読書に勤しむのを常としている仙人にとって、老眼鏡忘れは痛恨の極み。「あの日」だけを読むと小保方の弁明に引きずり込まれ、捏造部分がさもありなんと肯定的に捉えられてしまうが、両著書を比べると明らかに新聞記者である須田桃子の方が科学的である。小保方は早稲田大学理工学部応用化学科卒で、須田は同じ早稲田の8年上で大学院理工学研究科博士課程(物理学専攻)終了。早稲田の才女の激突であるが、軍配は明らかに須田に上がる。捏造であることが現在明らかであるにもかかわらず小保方は、明らかに意図的にその部分を曖昧にし、回避せんとの意図が明白。小保方は「あの日」の文中で須田の取材申し込みに脅し、脅迫を感じたと述べていたので、これは相当ひどいのではと読み始めたが、どっこい酷いのは当人の小保方であることが次第に明らかになって来る。
3日
(火)
林檎畑、西畑
扇山WE
P2峰EP2
雑草取り、畝作り4、西畑散水
16586歩1610m、412Kcal
≪SOS≫  
大腿四頭筋と呼ばれる4つの筋肉、
(外側広筋・内側広筋・中間広筋・大腿直筋)の
どうやら中間広筋がやられたらしい。
アルプスから帰って小気味よい中間広筋の
痛みを覚える。昔は登山後によくこんな痛みに
襲われたっけ!
と放っておいたが、その後痛みは取れず。
夕トレでちょっと試しに飛ばしてみたら
痛み増幅。歳やねん!
ホームセンターのナフコにバイクを走らせながら≪切れ味の悪くなったチェーンソウのチェーンを買い替えるのを止めて山荘に引き返せ!≫と何度か自らに叫んだ。しかし引き返してしまったら、ずーっと後悔し続け結局、再度チェーンの買出しに出かけ再び危険な大欅の高所枝切を実行することになるのだ。それならば危険であることを充分に認識して、考え得る限りの保護対策を講じ臆せず危険な大欅の高所枝切を今、実行すべきである。新品の切れ味抜群のチェーンソウをザイルで釣り上げ、高さ6mの位置にある太枝にザイルを掛けてハーネスのカラビナに通し落下防止策を講じ、更に高所梯子を固定する。梯子の最上段に立ちチェーンソウを操作するので、極めて不安定で僅かでも梯子が動くとバランスを崩し、最悪の場合にはチェーンソウと共にザイルで宙ぶらりんとなり、切れ味抜群で獰猛なチェーンソウの餌食となる懼れあり。さて高所まで持ち上げたチェーンソウのエンジンをどう始動させるか?両腕を幹から放し、左手でチェーンソウを固定し、右手でエンジンコイルを引き始動するまでコイルを引き続けねばならない。緊張の一瞬が過ぎエンジン始動。すかさず切断レバーを上に引きチェーンソウを回転させる。切断すべき太枝は目の前に在り、チェーンソウを太枝に当てた途端、大量の木の粉が顔面を襲い保護眼鏡の僅かな隙間から入り込み、早くもピンチ。しかし切れ味抜群で最初のチェーンとは大違いで、あっという間に切断。数百kgもある太枝が、めきめきと音を立て西畑に落下。成功だ!まー実際にはそれからが大変で、落下した太枝を運べる大きさ、重さに再切断し森まで運ばねばならない。処で一体何のために敢て危険な高所の太枝伐りをせねばならなくなったのか?実は再移植した花水木の為なのだ。再移植したからには何としても今度こそ守って来年には咲かせねばと決意していたが、再移植した花水木を観察すると、確かに今は朝から夕刻までたっぷり陽射しが在るのだが、花水木の真上10m程の位置に欅の太枝が伸びているでは!これでは太陽が北回帰線まで達する頃には、南中する太陽は欅に遮られてしまうのでは?ま、北回帰線は23度26分、山荘は35度32分程で12度も違うので南中しても日陰にはならないかも知れないが、大切にするならばそこまで考えねば!と相成ったのである。しかし伐って良かった。イオの窓から眺める欅は太枝を失い今まさに天空に飛び出しそうな風情。
2日
(月)
林檎畑、西畑
扇山WE
扇山MW
菜花撤去し施肥耕作、オクラ播種4
大欅の5m上空の太枝伐りに挑戦
21807歩5264m、571Kcal  
垂れさがった白樺実のような実が生り、実の上に紅かんざし上の花が開いている。垂れ下がった実はよく目にするけど、紅の花には気がつかなかった。山荘ゲート前のカーブに立つ灌木で何処にでもあるありふれた木で、直ぐ灌木辞典で名前は調べられると思っていたが、灌木辞典、ネットの双方でかれこれ2時間以上も調べているが同定できず。朝トレで山荘に持ち帰った白い花の姫空木と深山桜は、前から知っていたが忘れていただけなので直ぐ同定出来たが、このハンノキの仲間であるヤシャブシの立ち上がった雌花のような紅かんざしはさっぱりわからず。、ハシバミの雄花序も枝から垂れ下がりよく似ているが、雌花は目立たないので、紅かんざしのある木とは明らかに異なる。
1日
(日)
葡萄畑、西畑
扇山MW
P3峰NT
菜花撤去し施肥耕作1、向日葵のポット播種
西畑人参播種、蕪、大根播種、
紅はるか20本、紅あずま10本購入
石灰20kg×3袋、鶏糞15kg×20袋購入運搬
28618歩0032m、644Kcal  
生ごみを奥庭の果樹畑に埋めて有機肥料を作っているが、その土を篩に掛けて粒子の細かいサラサラの土と土塊を分ける。次に小さなプラスチック鉢の底に枯葉を敷いて土が鉢の穴から漏れないようにし、さらさらの土を入れる。これを150鉢程作り、ゴーヤー、モロッコ、南瓜の種を2粒づつ埋め込む。うまく発芽しない場合に備えて2粒にするがたいていは2つ芽吹くので、畑に移植する時に、どちらか元気そうな苗を選ぶ。本当は4月上旬にやらねばならぬ作業なのだ。忙しくてすっかり忘れていたのだが、南瓜の芽やモロッコのが奥庭の彼方此方で出始め、追い立てられるように昨日やっと作業を開始したのだが、時既に遅し。今年の夏野菜は期待できそうも無いな!なんてことが許されるはずはない。大きな根を張り実を着け始めた菜花を唐鍬で掘り起し引き抜き運搬し、立鍬で残滓を取り除き施肥し耕作。1月11日に大量購入した肥料が切れてしまったので午後から軽トラを借りて石灰60kg、鶏糞300kgを運び、新たに蕪、大根、人参の種蒔、散水とすっかり百姓になりきって、夕刻は久々にP3峰に登る。疲れてクタクタになって森を逍遥すると、何故か生命がくっきりと輪郭を露わにし微笑んでいるような気さえしてくる。生きる歓びって究極の活動に潜んで居るんだな!
5月累計247km、174m   総活動距離:1156km689m    山トレ 19日計33回(+畑0日) 山トレ累計170回


2016年4月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
30日
(土)
西畑、奥庭
扇山WE
P2峰MP2
赤花水木再移植、ほうれん草畑施肥耕作3
茄子苗9本、ピーマン苗9本移植
ゴーヤー、モロッコ、南瓜のポット播種、
美しい鹿角をP2で発見

20734歩4513m、606Kcal  
紅葉と琵琶の影になり午前中は美味しい太陽を食べられないと解った。花水木は殊の外太陽が大好きなので、これではいかん何とか朝から夕刻まで燦々と陽の降り注ぐ場所に再移植せねば!移植候補場所は幾つもあるが、他の木々や造形物、例えばボンシルバーとの位置関係を考えると結構難しく、中々決定出来ない。陶房小屋、山荘原野林檎畑とかでは山荘からじかに観賞することは出来ないし。テラスの山茶花の横がベストとその位置に立ってみたら、午後からは山法師と夏椿の影になりそうで断念。結局最初のワインセラーの上の前庭に戻り、地下室のコンクリート屋根から逸れた欅の前を試掘。君が代蘭がのさばってはいるものの、どうやらここまではセラーのコンクリート屋根は伸びておらず、花水木を移植出来そう。再移植を終えると既に汗びっしょり。それから5畝もあるほうれん草畑のほうれん草を引き抜き、施肥し耕作。朝から大仕事だったので朝トレで扇山の森へ入ると、芽吹きの森に芯から癒される。日々緑の色を変え絶妙なグラデーションで森を飾り、生命讃歌を高らかに謳い上げる春の森。
29日
(金)
西畑、奥庭
小倉山ZZ
扇山MW
人参播種、ほうれん草最後の収穫5
梅ジュース、梅、ほうれん草目白へ
須田桃子の
「捏造の科学者」借り出し
19035歩3324m、621Kcal  
暁闇4:30から蠢き出し耕作開始。気がついたら最早5:47。蒼い空を切り裂いて太陽が、一気に炸裂。雨の後の太陽は一際美しく、芽吹いたばかりの緑の濡れた葉を刺し貫き虹色に散乱する。畑でたっぷり汗を流し小倉山へバイクを飛ばす。昨日数回キックしキャブレターにガソリンを循環させておいたので、今朝は1発でエンジンが掛かる。やはり数回キックし充分に時間を置いて再度キックすることが、使われなくて走ることを忘れてしまったバイクには必要。人間も使われない筋肉、脳は即退化を始め、時には完全に活動を停止してしまう。今回の雪の穂高山行も記録を観てみると、出発前日の23日と穂高入山の24日では距離も消費カロリーも断トツ山荘トレの方が多く、如何に山荘トレがハードであるか歴然!勿論入山では荷を背負い雪ルートをアップダウンするのであるから、平地歩行として歩数から算出しているデータをそのまま比べても意味ないが、参考にはなる。それにしても距離で18337-5209=13128mも異なり、カロリーで866-198=668Kcalも差があるとは驚き! 
28日
(木)
雨曇 鉄塔山TT
扇山WW
写真アップし編集、HP編集開始0
12533歩、8773m、324Kcal  
雨だがこの4日間雪山を駆け巡った肉体は、休むことを許さない。ゴアテックスを着て雨の中、鉄塔山の林道を登る。アルプスを登った後の筋肉を解すには山荘の山々はピッタリ。林道の森では彼方此方で石南花が真っ盛り。一枝貰って山荘に飾る。そう云えば山荘の石南花は未だ咲かないけど、もしかすると滅びてしまったか?汗をたっぷりかいて朝風呂に飛び込み、山荘で焼いたパン、野菜、フルーツ、ヨーグルト、干柿、キウイ、林檎、蜜柑、バナナ、ジャーマンソーセージ等のお馴染みメニューの朝食をとると、やっぱり何と云っても山荘が一番と実感! 
27日
(水)
晴曇 乗鞍高原→山荘
扇山WW
インナーブーツ、ソックス洗濯
6960歩、4872m、246Kcal  
5時夜明けの露天風呂。昨朝、露天風呂の庭木に止まって啼いていた珍しい仏法僧に今朝も逢えるかと期待したが残念!当隊の隊歌として歌い続けて来た「山への祈り」を先ず一曲唸る。雪の肌にそっと 耳をあてれば 美しい声が 聴こえてくる 山の胸に眠る 命の声が 次に惟一ロシア語で歌える「ステンカラージン」、「いつかある日」・・・
休暇村発9:22→新島々着10:20、ここで帰りのチケット払い戻しして10:50発→松本→甲府→東山梨着14:09→山荘14:25着。運動不足なので夕刻は扇山へ。 
26日
(火)
休暇村→乗鞍岳
→休暇村
乗鞍岳(3026m)
16047歩
1232m、373Kcal  
標高1600mの休暇村から標高2450mの位ガ原山荘まで春スキー用のバスが出ているのでこの始発8:38に乗ると9:10には位ガ原に着いてしまう。3月にはリフト終点からシールを着けてえっちらこっちら3時間も掛けて登る位ガ原にバスが入ると、スキーヤーが乗鞍岳に殺到する。従って雪の乗鞍登山を愉しむには3月までと決めていたのでこの時期に乗鞍に入るのは初めて。休暇村発8:38→位ガ原山荘着9:10、登山届提出、9:30発→肩の小屋10:50昼食、11:10発→旭岳稜線12:00→乗鞍岳山頂剣ヶ峰着12:20、発12:40→稜線からのグリセード撮影→位ガ原山荘着13:50、次の最終バスは15:34なので除雪の終わったアスファルト道路に寝転び、太陽に暖みを味わう。16:00休暇村着、早速露天風呂に飛び込みビアで乾杯! 
25日
(月)
西穂山荘→西穂
→乗鞍高原
西穂高(2909m)
21043歩
4730m、578Kcal  
4時起床後いつものストレッチ、筋トレ、腹筋103回したら床が硬くてお尻が擦り剥けひりひり。5:30朝食。6:30発→独標着8:00、アンザイレン→ピラミッド直下の雪壁登攀撮影→ピラミッド峰着9:10→西穂高山頂直下の雪壁撮影西穂高山頂10:00着、撮影、10:40山頂発→ピラミッド11:50、雪壁登攀撮影→独標着12:20→西穂山荘着13:10、デポ品回収、休暇村に予約、13:20発→14:10千石平着、14:15発ロープウェイ、復路チケットを往路で荷物券と間違えて渡す、平湯行きバス14:50発→15:30着、乗鞍高原方面バス待ちで足湯席でビア、16:30発上高地行に乗り16:40中の湯下車、16:58発の上高地から乗鞍高原行のバスを待つが実はこれ松本行きと運転手に告げられ仕方なく親子滝まで→親子滝17:20着、17:50の観光センター行きを待つがヒッチハイクに成功。休暇村まで乗せてもらう。休暇村着18:00、夕食は17:30~20:00までとたっぷり時間がありバイキング。料理の品数は多く呑ん兵衛には堪らん摘みの小料理が次々と出される。何とこの宿泊費連泊すると1泊7200円!山小屋ですら12800円も取られたのに!約40種類の和洋バイキングです。お料理には、信州の郷土料理などを取り入れたお料理となっており、定番人気のお造りや天ぷらは日替わりで、また、信州味噌の味噌汁や塩丸イカ・イナゴの佃煮・花まめ・地元産 長芋・野沢菜漬けなど信州の郷土料理もご用意しております。調理スタッフがお客様の目の前で調理する「名物屋台コーナー」では日替わりで、ベーコンやソーセージ・手羽先の鉄板焼きなどをご提供しています。(休暇村HPより)
24日
(日)
雨曇 山荘→西穂山荘 7442歩、5209m、198Kcal   山荘7:00→東山梨発7:26→松本着9:35、バス発10:00→平湯11:25、11:30発→新穂高ロープウェイ着12:00、発12:30→千石平13:00着、13:30発→西穂山荘14:50 宿泊費冬季9800円、個室代3千円計12800円、栄螺、カルビ、ラム、生野菜を摘まみにビアで昼食、17:30から夕食。
23日
(土)
西畑
P2峰扇山
P2W

⑲菜畑撤去施肥耕作3(1H)
浅井農園(0592301212)から
花水木赤白届き植樹
26196歩
8337m、866Kcal  
前庭のワインセラーの上の東側に赤を、更にその東の西畑入口に白を移植しようとして土を掘り始めたら、青い養生シートに覆われたセラーのコンクリート屋根に出くわし場所をずらすが、セラーの屋根はかなり広く何処を掘ってもコンクリート。断念し西畑入口左の琵琶横に場所を替え移植。大地の下は互いに木の根が蔓延り絡み合い、生命の過当競争の激しさを物語り掘るのは大変。鋸で太い根を切ったり唐鍬で細い根を切断したりどうにか植樹を終え、明日からの天気図の動きをPCでチェックしたら、何と日本海の東にある1016hpsの高気圧が日本に向かって発達しながら移動中。更に25日には1020、26日には1022hpsとなり穂高は晴れそう。やっと待っていた久々の移動性高気圧これを逃す手は無い。明日からの穂高行を決定。慌ただしく準備開始。
22日
(金)
葡萄畑、北森
扇山WE
扇山MW
⑱米花水木白、桃色移植、菜畑撤去施肥耕作0
20877歩4613m、666Kcal  
41年前の記念植樹をふと思いついて、花水木の赤、白、ピンクを注文した。今日は先ず手に入ったピンクと白を滝の上に3.5m間隔で植樹。此処なら山荘の窓からも良く見えるし、陽当りも抜群。紅い薔薇と生命を齎す白銀の光が激しく交差し、山荘と共に大地讃頌を謳う春が待ち遠しいな!
21日
(木)
曇雨 テラス
扇山WW
網戸把手2か所設置、蔦移植
ソネットモデム返送

29498歩4348m、602Kcal  
真実を歪めたのは誰だ?STAP細胞騒動の真相、生命科学界の内幕、業火に焼かれる人間の内面を綴った衝撃の手記。とまあ、大々的に宣伝され小保方晴子の「あの日」は期待されたSTAP細胞騒動の真相を少しも明らかにせず増冊を重ねているようだ。地元山梨大学生命環境学部の若山照彦教授が小保方のSTAP細胞でキメラを作製したと発表したこともあり、此処甲州市でも「あの日」は注目されていて、出版と同時に塩山図書館にリクエストしたが珍しく既に7人のリクエスト待ち。2ヶ月待って今回やっと手にしたのである。小保方は今回の騒動の根本原因は若山のキメラ作製にあると匂わせている。増殖能力を持つ幹細胞が分裂した結果、球状の細胞塊スフェアが観察されたとするなら、スフェアは総ての組織に共通するスーパー幹細胞(スポアライクステムセル)の存在に繋がるのでは!このスフェアの培養に成功した若山の再現実験を試みた小保方は、増えてきた細胞の形状も増殖能もES細胞とは程遠い事を知り、若山に疑問を抱く。若山研では胚操作によって作製されたマウスを使った重要なデータを補佐するためのデータを「飾りのデータ」と呼び、結論へのストーリーに合うよう「仮置き」し、つじつまに合わぬデータは排除すると不信を述べる。(101ページ参照)
第4週 
19日
(火)
葡萄畑、テラス
扇山WE
扇山MW
ほうれん草畑施肥耕作、
網戸張替、取っ手装着

20166歩4116m、581Kcal  
山桜が薄い仄かな緑を滲ませ銀の光を放ち、実に幽玄で引き込まれてしまう。山桜がこれ程までに美しいと感じたことは無かったような気がする。山荘原野の山桜をカメラに収め山荘に戻ると、快晴に近い太陽に暖められどの部屋も真夏のような暑さ。こりゃ網戸を入れなくちゃ!だがしかしテラスの網戸は取っ手の処の網がずれて隙間が出来ている。直さねばと新しい網戸と張替工具は既にそろえてあるが、張り替えるのは難しそう。目白のマンションで5カ月掛けて大規模内装外装工事を行ったが、その際、網戸も張替工事をしたので職人の二宮さんに張替ノウハウを教えてもらった。3月に教えてもらった工具を購入したものの、どうも失敗しそうで、手を触れなかったが、やらずばなるまいと覚悟。工具に添付されている張り替え手順に沿って先ず枠ゴムを外し、新たな網を載せ、ゴム枠を仮止め。2辺を仮止めしてから網をピンと張りながら残り2辺を止め、ローラーでしっかりゴム枠を溝に押し込む。その後カッターで網を切り取る。予想外に上手くいったので、ちょっと気を良くして気軽に最後のカッター切り取り作業をやってる最中、手元がぶれて切れ目が虎刈りになってしまった。その後の把手の取り付けで部品の両面テープが入ってなくて作業中断。、手持ちの両面テープを使おうと試みたが厚さが足りない。仕方なくホームセンターに連絡し部品を持ってきてもらう。熟慮して把手の位置を決めこれで良し、やっと取り付け完了と把手に手を掛けるとありゃ、位置が高すぎるでは!あれ程位置の調整を行いベストの高さにしたはずなのに、何たること!まぁ、思い込みの激しいドジ仙人のやることだから驚くほどのことではないな!さて交換可能か?
18日
(月)
晴曇 西畑
小倉山ZZ 
扇山MW 
ほうれん草畑施肥耕作、
春菊、青梗菜、レタス播種1
昨日の続き作陶
ソネット光→au光でソネットのモデムを外す

22771歩5939m、672Kcal  
素晴らしい天気なので朝から雑草取り、施肥、耕運機掛け、播種と春の畑で大活躍した後で、バイクの起動チェックを兼て小倉山へ。すっかり緑の葉を拡げた座禅草を縫って昨日の前震について考えながら森を進む。堪えて堪えて、遂にこれ以上堪え切れなくなったとき怒りは爆発する。怒りは身近に居る配偶者や子供、友人、同僚など対人に向けられるが、時には壁やガラス窓、卓上のカップや皿に向けられたりもする。当然時間の経過とともに怒りは徐々に静まり、やがて終息する。決して時間の経過最中に最初の怒り以上の怒りに見舞わられることは通常は無い。しかし時間経過中に怒りの原因を別に見出した時は、新たな怒りが発生し最初の怒りより更に大きな怒りとなって、周辺を震撼とさせることはある。≪幾つもの断層が並行する複雑な地形だったので、より大きい本震が後に起きた≫との古村孝志の見解はこのような怒りに置き換えると大変解り易いのでは!と気づいた。プレートの移動が大陸を動かしたり沈めたり、新たに陸地を生んだりと大地そのものの生殺与奪を握っている。そのプレートどうしの境界面に移動に伴う歪みが生じ、歪みを解消すべく怒りとなって爆発するのだ。人間の感情と地震がそっくりなのに驚くべきか、はたまた人間の怒りが大地を生み出す仕組みの前触れとそっくりなのに驚くべきか!でもって今回の熊本地震では最初の前震と評価され直した14日地震は日奈久(ひなぐ)断層帯」の北側の活動、本震とされた16日の地震は「布田川(ふたがわ)断層帯」の活動だと政府の地震調査委員会は評価。つまり日奈久断層の怒りが、お隣の布田川断層の怒りを誘発しこちらの歪みの方が大きかったので被害は二重構造となり増幅されたのだ。  さてエンジンがうんともすんとも云わなかった旧バイクはどうなったかな?と山荘に戻ってからキックしてみたら1発でブルルーン。1時間前のキックで新たなガソリンがキャブレターに浸透したのだ。オートバイなどで燃料コックを開いたままにすると、蒸発した分だけ燃料タンクからガソリンが送られて残渣が溜まりエンジンが掛からなくなるので、乗らなくてもエンジンをかけ続けねば。今朝の朝トレで2つの問題が解決したぜ!
17日
(日)
雨晴 中畑、西畑
扇山WE
扇山MW 
アスパラ畑雑草取りとアスパラ播種5
作陶楕円皿2、蕪、大根、春菊播種
西畑散水開始

19336歩3535m、550Kcal  
前震だって!そんなのありかよ。と無知を曝け出して吃驚!14日夜に熊本で起きた震度7、M6.5の地震で9人が死亡しその後も余震が続いたが、2日後16日午前1時25分ごろ震度6強、M7.3の地震が発生、17日現在で死者41人、行方不明7人。気象庁は16日の地震を本震と訂正。となるともっと大きな地震が今後発生し、再び本震が訂正される可能性があると云うことである。大きな1枚のプレートの歪であれば本震は最初にやって来るが、どうも今回は複雑な断層の絡み合いらしい。古村孝志・東京大地震研究所教授(地震学)は「一枚の大きな断層が一度に割れれば最初に本震が起こるが、今回はいくつもの断層が並行する複雑な地形だったので、より大きい本震が後に起きたと考えられる。これまでよりも大きな余震が起こる可能性があり警戒が必要だ」と語った。毎日新聞 こうなると最初の大きな前震で壊れた家屋や道路は、次のもっと大きな本震で壊滅的な被害をこうむることになる。これ以上大きな地震は来ないからと信じることによって耐えられる震災後のショックは、もっと大きな本震はいつ襲って来るのかの恐怖に取って変わることになる。次はいよいよ東京か?約200年周期で発生している首都直下型のM8クラスの巨大地震はその巨大地震の発生後、約80~100年の“静穏期”を経て、再び“活動期”に入り、M7クラスの地震が頻発し、最後にM8クラスの巨大地震が発生する。1923年の関東大震災から現在までの東京が静穏期だとすると、そろそろ活動期に突入する。M7クラスの地震はいつ起こっても不思議ではない。その確率は30年で70%と発表。(首都直下地震の被害対策を検討してきた国の有識者会議発表:2013年12月19日)
16日
(土)
前庭、葡萄畑
中畑
扇山WE
扇山MW 
芝刈、石垣下マルチ、カルサーで芝刈0
じゃが芋畑雑草取りと移植、
アスパラ畑雑草取り

22400歩5680m、539Kcal  
カルサーのエンジンが掛からない。昨年の秋以来使っていないので無理もない。やっとエンジンが掛かったかと思えば、今度は刃であるロープを調整するヘッドが開かないでは。と云うか開く為の工具、六角レンチやレバーが見当たらない。思い出そうとしてもさっぱりわからない。もしや紅茶の空缶?そうだった紅茶の空缶に工具一式を入れておいたのだ。まーそんな呆けとの一戦を交えてからやっと芝刈。芝刈の結果、雑草が酷ければ前庭の芝張替えもしなけらばなるまい。だが前庭は車を入れて方向転換したりするので、張替たら2ヶ月は乗り入れが出来なくなる。さてどーしたもんじゃろな!朝刈った芝を熊手で集め、序に枯葉も集め奥庭、中庭、前庭を綺麗にしてやったら、庭の奴大喜びするもんだから、つい気を良くして石卓の下の枯葉や雑草も取り除いたら、すっかり美しい昔の庭に戻ったでは!そうだった。晴れた朝はこんなきれいな庭で、石卓に良く冷やしたワインなんぞを載せて、朝のトレーニングや畑仕事についてお喋りしながら朝食を愉しんだものだった。庭が綺麗になると畑も黙っちゃいない。施肥し耕運機を掛け畝作りも終え、いつでも種蒔OKの畑を雑草が見逃す筈はない。既に美味しそうに耕された畑には雑草どもが春を謳歌しているでは!FMでクラシックを掛け乍ら、のんびり春の日差しを味わいながら雑草取りを始めたが、どうも音色に雑音が混じる。周波数を微調整しながら85.5や85.6MHzに切り替えてみるが雑音が取れない。ラジオを点検してみるとありゃ!アンテナコードが途中から切れているでは。仕方なく窯室に行ってアンテナコードを探しハンダ鏝のスイッチを入れ、アンテナを繋ぐ。忙しい時だとぶつくさ文句を言いながらの作業になるが、今日はゆったりと流れる時間に身を委ねているので、こんな寄り道も愉しい。畑に戻りFMをかけると、澄んだ音色が畑に広がる。うーん、これでなくちゃ!満開になった梨の花をカメラに収めたり、アスパラの赤い実を篩に掛け種採りをしたり、中庭のアスパラ畑でつんつん出て来たアスパラの雑草を取ってやったり・・・。
15日
(金)
奥庭
扇山MW 
ペチュニア移植
9375歩、6562m、321Kcal  
風邪をひき昨日、今朝と朝トレは中止。何年ぶりだろうか?でも夕刻は恐る恐る扇山へ。これだから治らないんだなと思う気持ちと、 これでいいんだ、だからこそ生きて来たんだと云う気持ちが、鬩ぎ合っての夕トレ。 森の小さな芽があっという間に大きくなって、カメラを忘れたことを後悔。 木々の芽に劣らず、足が徐々に復活しつつあるのを聴くとほんとうに嬉しい。 松葉杖が取れる日は、いつになるのだろう?
 第3週 
12日
(火)
奥庭
扇山ME
P2峰P2W 
芝張り180枚完了1
21454歩5017m、736Kcal  
池の山吹が水面に金色の翳を落とし遅い李の花がやっと開いたのも気づかず、この3日間は芝張りに振り回され余裕なし。今朝は遂に180枚の芝を張り終え、意気揚々と小倉山か上条山へ朝トレに出かける筈だったが、終わってみれば、最早ボロボロでとても登山気分を引き出すなんて無理。さてほんではそろり、そろりと森の逍遥にでも出かけるかと気を取り直して森に踏み込むと、ありゃ!いつの間にか存在すら忘れていた椎茸がしっかり大きく成長しているでは!早春の愉しい行事として毎年欠かさず行ってきた椎茸菌の打ち込み作業を止めて最早4年。あの5年前3・11の大震災後、椎茸原木が高騰し手に入らなくなり椎茸栽培を諦め、森の椎茸栽培地はいつしか存在すら忘れられてしまったのだ。それだけに春を忘れずに出て来た椎茸に思わずニッコリ。気分良くなりずんずん森を登ると、明るく開けた林道に出て碧い空に扇山がスッキリ。杉の暗い森を背景に小さな翡翠の光がチラチラ揺れる。あれ、何だろうと目を凝らすと小倉山の稜線から差し込む夜明けの光が、芽吹いたばかりの小さな葉を射抜いて翡翠を生み出しているのだ。嬉しいな!きっとこれは朝のご褒美だな。ボロボロになってもめげずに森に出て来て良かった! 
11日
(月)
奥庭葡萄畑
林檎畑

扇山ME
扇山MW 
芝張り、石垣下マルチ0、じゃが芋植付
更に芝60枚購入計180枚芝張り、柿苗木移植

26060歩8242m、734Kcal  
スコップで切れ目を入れ芝の下にスコップを差し込んで、古い芝の根切りをするのが最も大変。中腰のままスコップを蹴り込むともろに腰に力が掛かり、このまま続けると腰痛が酷くなると解っていても、これ以外に前の古い芝を剥がす方法は無い。この剥ぎ取った芝を轆轤室前に敷き詰め、剥いだ場所に新たな芝を移植するだけのことなのだが結構な重労働で、朝から汗ぐっしょり。酷使された腰や肩を揉み解す為にも、土方仕事の後の森や山の散策は欠かせないのだが、今朝は疲れすぎて朝トレをする気力が何処からも出てこない。朝トレ以上に汗をかいたしもう、このまま風呂に飛び込んで朝食にしようと思ったが、何だか森の春蘭が呼んでるような気がして、そんなら森まで行ってみようと北の森に入ったら、森が笑っているでは!先週まで花を着けていた檀紅梅が、小さな芽をぷちっと吹き出し、三つ葉躑躅が赤紫の花弁を誇らしげに朝日に翳し、森全体が春を迎えた嬉しさを抑えきれないで笑っているのだ。
10日
(日)
奥庭
扇山W扇
山WW 
ほうれん草収穫、梅ジュース採取5
更に芝60枚購入芝張り
中野に野菜、梅、新潮4月号を発送

22906歩6034m、618Kcal  
素材とお膳立ては申し分無し。3・11震災、原発爆発を背景にドバイの赤ん坊市場、酒と暴力に溺れる日系ブラジル人パウロ、破壊的牧師ヨシザキ、震災地フクシマの観光地化を目論む若者集団、悪魔的な権力をふるう謎の葬儀屋川島、「バラカ」としか言葉を話さない少女が登場し、人間達の欲望は増殖し、物語は加速する。なんぞと帯は仰々しく喚きたてるのでついつい期待してしまったが、何としても文章のレベルと質が亀山郁夫、松浦寿輝、蓮見重彦達とは大きく異なり、読んでいてうんざりしてしまうのだ。でもって 3月25日に借りた桐野夏生の「バラカ」は常に後回しにされ返却期限をとっくに過ぎてしまい、昨夜慌てて650ページを斜め読み。よく頑張って書いてはいるが、登場人物が皆薄っぺらでちゃらちゃらしていて生きている実感が無い。これだけの素材を前にしたら亀山郁夫、松浦寿輝、蓮見重彦達は如何なる作品を生み出すだろうかと、想像を逞しくせざるを得ない。いや、この3人ならきっと既にこの震災、原発事故をテーマに何か書き始めているに違いない。 
9日
(土)
瀧、池、奥庭
扇山WE
扇山MW 
2股ホースの改良、芝桜10鉢移植
芝張り60枚開始

19558歩3690、622Kcal  
クレソンを取るか芝桜を取るかの決断を迫られ悩んだ結果、2股ホースジョイントなんぞと云う器具、それも弁の付いたのがあれば解決するのではと閃いた。その前にクレソンと芝桜だが、滝の水量が少ないとクレソンの育ちが悪くなり、水量を増やすと小川から芝桜の花壇に水が流れ込んだり、滝から飛び散ったりして水分過多で芝桜が枯れてしまうのだ。弁付き2股ホースジョイントがあれば龍への水量を弁で調整し、もう一方の弁を開いて水量を全開にし、たっぷり小川のクレソンに水を流すことが出来る。で、ホームセンターに問い合わせたら、有ったのだ。工夫を重ね弁付き2股ホースジョイントの設置に成功したので、気を良くして芝の張替60枚に挑戦!先ず在来の芝を如何にして綺麗に効率よく剥がすか!次回の作業でまごつかぬ様手順を記しておこう。①30×40cm×枚数の幅にペグを打ち綱を張る。②スコップで深さ10cm程の刻みを入れる。③スコップを芝の下に差し込み持ち上げる。④30×40cmの方形に切りだす。⑤芝床を平にし化成肥料と鶏糞を撒く。⑥3cm間隔で芝を並べる。⑦芝30枚に1袋25㍑の目土を見当に、芝間隔を3cm程にして隙間に目土で埋めていく。⑧たっぷり散水。
8日
(金)
瀧、池
扇山WW

芝60枚、芝桜10鉢、シーツ等購入
2股ホース設置

16768歩1738m、342Kcal 
80歳を目前に蓮見重彦がおちびさんに戻って、お母さんから「そんなはしたない言葉を口にしてはいけません」と云われた日々を思い出し母無き今、思い切り禁句を叫び、「どうだ子供に戻って性交不能となり、俺はこんなに自由だ」と叫んでいるような作品で、実にほほえましい。片山杜秀は「優れたポルノ小説にして反ファシズム小説でもある」と云っているが、このでもの意味するところに片山の忸怩たる思いを垣間見ることが出来る。本当は「熟れたまんこ」を連発する勃起不全となった老人の性的妄想でしかないのだが、性的妄想だけではさっぱり面白くないのでちょっぴり反ファッシズムの調味料を振り掛けただけの作品。と云ってしまっては身も蓋もないので右翼的思想家、佐藤通次を狩りだし性とファッシズムを敢て対比させ、片山杜秀は「ポルノとファシズム 危うい空気に抗する砦」と題して、見事に自らの心象風景を描き出したのだ。勿論この反ファッシズムの調味料が、飛び切り美味しくて抜群の効果を発揮しているので、素材である「熟れたまんこ」が更に生々しく迫る。周りを不幸に陥れる運命の女ルイーズ・ブルックスを「魔羅切りのお仙」に仕立て、満州で活躍した諜報機関の一員である「金玉潰しのお龍」を語り、伯爵夫人は自ら「金玉潰しのお龍」となって大佐の金玉を潰し、仲間であった高麗上等兵の金玉をも潰したり。二朗はばふりばふりと重そうに回る回転扉を小走りにすり抜けて行く伯爵夫人の「熟れたまんこ」に触発されながら、なんども虚空に精液を迸らせ開戦前夜を過ごし、伯爵夫人の生んだ一朗とは若しや自分のことであって、伯爵夫人は母親なのではなんぞと思うのだ。 
         第2週
5日
(火)
轆轤室
扇山WE
鹿威し鐘が外れ鐘と支柱を修理
楕円大壺作陶0

11638歩、8146m、280Kcal 
肉体機能の喪失は、失われたものが明確であるが故に、失うことによって得られる歓びも具象的で目に見える。日毎の遅々たる僅かな回復に、湧き上がる新鮮な歓びを見出すことが出来る。積極的にその歓びを追い求めるなら、肉体機能の喪失以前には、決して得ることの出来なかった生命の新たな可能性や歓びさえ、手にすることが可能となる。一方クレバスに落下し負傷はしなかったものの救出を求める通信手段が絶たれ、脱出不可能の窮地に追い込まれたり、激しい雷雨に襲われ飛ばされそうな稜線のテント内で、為す術なく刻々と迫りくる死と対峙したりして損傷した精神機能の喪失は、何を齎すのであろうか?更には共にザイルを組み生死を共有にした8人ものヒマラヤ隊員の遭難死による喪失感。徐々に回復していくならば、肉体機能の喪失と同じ様に生命の新たな可能性や歓びを見出すであろうか? そんなことを考え乍ら壊れた鹿威しを修理し、今にも降りだしそうな扇山に向かう。外れてしまった支柱の固定、テグスが切れてしまった鐘の振り子の修復、いずれも根本的な解決策が見出せなかったが突如解決策が閃き、一件落着。こんな単純なことが滅法嬉しくて、この歓びが畑の耕作や雑草取りと同じ素朴な大地讃頌の歓びであることに改めて驚く。そして実はこれが損傷した精神機能の喪失と密接に繋がっているとの予感しきり。果たしてこの喪失感と大地讃頌の歓びの結びつきを言語化できるだろうか?
4日
(月)
雨晴 床下収納
(2次仕込み
ビア収納)

鉄塔山TT
so-netからau光への工事0
NTTの回線工事後KDDIのau光のルータ^と
モデムの接読とネット接続チェック
鹿威し更なる改良
13517歩
、9461m、347Kcal 
考えてみればADSLが Asymmetric Digital Subscriber Lineの略で、その訳が非対称デジタル加入者線などと云う訳の解らん意味であったなんて、知らなかったのだ。Asymmetric が非対称、Digital が数字表示の意味だと云うのは解るとしてSubscriber てのは何じゃ?調べたら電話加入者のことらしい。つまりADSLとは、ネット(inter net work)の通信手段として、電話線(メタリック通信線)を用いて電話で使う音声部0~4KHzとは異なる周波数25.875~138KHzをアップに当て、138~1104KHzをダウンに当て、同じ1本の電話線で電話とネットを重畳させるシステムらしい。これがシステム1で重畳させずに提供するものをタイプ2と云うのだとか。何が非対称かと調べたらアップの周波数帯が4KHzなのにダウンは966KHzと242倍もの差があり非対称であることを示しているらしい。これは初期のPC利用状況は情報を発信(アップ)するよりネットから情報を引き出す(ダウン)方が圧倒的に多いので、ダウンの回線速度を増すために242倍の周波数をあて秒速 1.5Mbps/秒、8Mbps/秒、12Mbps/秒と理論的には12Mbpsもの大容量の情報を1秒間で引き出すことが可能。一方アップは周波数幅が4KHzしかないので速度は512~1Kbps/秒。ダウンと較べるとK(千)とM(百万)と単位が千倍も異なり、同じ1秒間で1Kbpsと僅かな情報量しか送ることが出来ない。電話に例えると聴こえる言葉は早いが、こちらから喋る言葉は伝わるのが遅いという極めて非対称の送受信になっているのだ。しかし仙人のように毎週HPで多くの画像を送ったりする人がPCの普及とともに増加し、最早この電話線を利用した非対称の送受信では遅すぎて利便性が悪すぎる。そこでネット専用の光ファイバーの登場となったのである。
3日
(日)
西、葡萄畑
扇山WE
扇山MW
スタッドレス交換、楕円大壺作陶
器材置き場の棚撤去&製作1、雑草取り
 
18323歩
2826m、515Kcal
焦った!蓮實重彦が連発する「熟れたまんこ」、金玉潰しのお龍」や「魔羅切りのお仙」の語源、出典と関連性を調べようとネットを開いたが、いつも1ページ目に出て来るwikipediaが見当たらない。2,3ページにも出てこないので、仕方なく1ページのトップをクリックして出て来たサイトを開いたら、30分のカウントダウン開始。このサイトの登録を解除するには30分以内に解除手続きを完了しないと入会料5万8千円が必要になり、その料金は毎月のインターネット使用料金に含まれて請求されると通告。ご丁寧に相談窓口なる電話番号まで記されているでは。怪しいと思い調べたらweb Internet Explorerの表示で電話番号が出て来たので電話したが、これが大失敗!相談窓口どころか誘き寄せる為の罠。ヤバイと電話を切り、ネットで「国民生活センター」を調べ最初に掲載されてる「消費者問題相談センターsos24.com」に電話し相談。相手はこの電話1本で目白、山荘の住所、更にはHPまでも解りましたと告げ、電話してしまったら最早手遅れ、入会料だけでなく年間使用費として更に19万円が請求され、次にはこの住所宛に請求書が届きますとのこと。無視したらどうなるのか訊いたら訴訟手続きに入ると云うので更にそれをも無視したらどうなるかと相談したら、裁判に負けて支払いを余儀なくされるでしょうと宣う。じゃどうしたらいいのかと問うたら当方で処理すれば5万程で済みますと、いけしゃーしゃーと云うでは!これってグルなんじゃないの?と直感。てっきり公的機関だと思って相談したが実は「消費者問題相談センターsos24.com」なんぞと名乗っているが、どうも食わせ物。最後の手段と国民消費者庁のサイトを開き電話(03-3446-1623近江さん担当)。やっと詐欺の全貌が観えてきた。だがしかし闘いはこれから請求書が届いてからになりそう。さてさて「伯爵夫人」は本を飛び出して、仙人を巻き込み始め一体何をやらかすつもりなのか?
2日
(土)
西、葡萄畑
扇山WE
小倉山ZZ
鹿威し再修理、段ボールマルチ
キッチン下水溝掃除(スポンジと管ツールで
完璧清掃に成功)、雑草取り4
 
17826歩
2578m、567Kcal
片山杜秀の文藝時評を読んでしまったら、蓮實重彦の「伯爵夫人」を読まずに居られる筈がない。発注すればいつも即手配してくれる塩山図書館には文藝時評を読み終わるのももどかしく、速攻で発注したが月刊誌なので1か月後でないと貸し出しは出来ない。それまで1カ月も待っているなんて残酷物語。そこで神田川のお花見を兼ね外出し、細川越中守の下屋敷を散策し目白台図書館を覗いてみる。「新潮4月号は此処には置いてません。お取り寄せしますか?」との返事。仕方なく本屋に出向き訊いてみると「売り切れました」。それじゃ最後の手段と豊島区中央図書館に愛車を走らせる。やっと巡り会えたぜ!とばかり読みだした途端、あまりの面白さに即中断。これは自分で買ってじっくり愉しむべしと在庫探し開始。塩山ならきっと手に入るだろうと塩山図書館近くの本屋を訪ねるが売り切れ。お馴染みの天真堂に電話すると「1冊あります。とっておきますか?」とのこと。「はい、これから直ぐ伺いますので宜しく!」  やっと手にした「伯爵夫人」。現在80歳(1936年生)の元東大総長・蓮實重彦は何を語るか?
1日
(金)
晴曇 奥庭
扇山WW
鹿威し再修理、鐘の振り子作製
芝桜10本移植
16862歩
1803m、472Kcal
いやー参った!面白さのレベルが格段に高いでは!あんまり惚けの度合いが酷いので読み直してみてもいいかと思ったのと、「未だ生きてる三島由紀夫を書いていて浦の着く作者の作品なんですが、タイトル、作者解りませんか?」と訊いておいて、その本を借りない訳にはいかないとの理由で松浦寿輝の「不可能」を再び借りた「新カラマーゾフの兄弟」「バラカを読んでる最中だが、ページを開いた途端一気に引き込まれ改めて松浦寿輝の豊かで鋭い感性と発想に畏れ入った。亀山郁夫は勿論桐野夏生なんか足元にも及ばないのではと、嬉しくなって読みかけ中の2冊を放り出し、5年前に読んだ「不可能」を再読。最初から読むのでは芸が無いと適当に開いたページが、何と驚いたことに5年前に強烈な重力波を放ったセンテンスの潜む124ページ。三島の首とその首を切り落とす刃との「距離の庇護からの脱出こそが、生涯を通じての俺の賭け」と述べる≪5章竹林まで≫の124ページにはこう書かれている。距離は俺を庇護してくれるのだ。距離さえあれば安全なのだ。俺の矜持も自己愛もことごとく距離をどう保持するかにかかっていたのだ。そしてそんな自己保全の安息を、ウロボロスの自意識の迷宮への引き籠りの幸福を、俺は心底憎んでいたのだ。まさかすっかり忘れていた筈のあの重力波を放つ124ページに、のっけから襲われるとは!距離があるからこそ生きていけるのに、距離の庇護からの脱出に生涯を賭ける平岡(三島)は、生の空間の歪みを切り裂き、零にせんとばかりに重力波を発する。重力波を発すれば発するほど生の空間は歪むだけなのに!
4月累計315km、306m   総活動距離:909km515m    山トレ25日計43回(+畑0日) 山トレ累計137回


2016年3月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
「伯爵夫人」 
ポルノと
ファシズム

危うい空気
に抗する砦

朝日新聞デジタル 2016年3月30日05時00分 (文芸時評)ポルノとファシズム 危うい空気に抗する砦 片山杜秀 画・寺門孝之 

 蓮實重彦の「伯爵夫人」が素晴らしい。文が生動する。夏目漱石や永井荷風に連なる調子。たとえばこう。 「小春は尻の下に手をさしのべ、冷たい指先を音もなく肛門(こうもん)にすべりこませる。何をするのだと二朗が身を起こそうとすると、太股(ふともも)を押さえつけるようにして動きをとめ、冷えた指もそのうち温かくなってまいりましょうと口にしながら指先をぬるりと奥へとさし入れ(以下略)」見事なリズム! しかしこれは何? ポルノグラフィだ。帝国大学の法科の受験に備える旧制高校生、二朗はまだ童貞。彼の一夜の性的冒険が描かれる。時は1941年12月7日。日米開戦前日。二朗の周囲には魅力的で活発な女たちが溢(あふ)れる。いちばんには伯爵夫人と呼ばれる中年女性。下半身が熟れきっている。既に亡い二朗の祖父と関係があったらしい。欧州でドイツ貴族と暮らしてもいたようだ。戦時期から戦後初期に妖艶(ようえん)さで売った女優、木暮実千代の姿をついつい連想しながら読んでいると、マキノ雅弘監督の女侠客(きょうかく)映画における藤純子(現富司純子)のようにこわい啖呵(たんか)を切りもする。そして二朗の従妹(いとこ)の蓬子。無声映画時代の名女優で、男を滅ぼす「宿命の女」の代名詞、ルイーズ・ブルックスに重ねられる。蓬子は彼女そっくりの「ボブカット」。ただし心身ともに未成熟。胸は「ほんのりとした紅色の雛(ひな)あられの米粒みたいにちっぽけな乳首のほかは、何の手応えもないほどに薄っぺら」。そんな蓬子は、性への好奇心も一杯に、二朗に迫ってくる。他にもたくさん。二朗は冒険の一夜に何度も射精する。ところが、恐らくついに童貞のまま。精液は虚空に飛ぶばかり。どうしたことか。そもそもこの小説はなぜ「開戦前夜」が舞台なのか。*フランスの思想家、ジョルジュ・バタイユは、1941年に「マダム・エドワルダ」を地下出版した。優れたポルノ小説にして反ファシズム小説でもある。「伯爵夫人」の値打ちもそうした系譜上に発見できると思う。昭和10年代、右翼的思想家、佐藤通次は考えた。人間は孤独だ。肉と肉の交わりを求める。が、性的合体は一時のこと。必ず虚(むな)しくなる。もっと確かなつながりはないか。佐藤は身(み)という日本語に注目した。たとえば身内。家族とか親族とか。やくざ映画なら「俺の身内」といえば組の仲間全部だろう。身は体だ。体は各人ひとつずつ。でもその体は親から生まれた。子も産む。バラバラに見えるが実は一緒。だから身内という言葉がある。先祖も子孫も自分の身の内にいつも居る。変な話だが、日本人はそういう身体感覚を伝統的に持つ。他人でも兄弟の盃(さかずき)を交わせば身内。日本民族の一億人も祖先をたどれば大本の親はきっと一緒。そう自覚すればみな身内。一億一心、一億玉砕。あるいは当世の新語だと一億総活躍。肉で駄目なら身の感覚に従え。さすればみんなつながれる。日本ファシズムの理屈の典型だ。*この論理を阻むのは? 優れたポルノ小説だろう。肉と肉に飽きはこず、肉から身に進む必要などさらさらないと主張しぬく小説。ポルノが権力から目の敵にされる理由だ。「伯爵夫人」で主人公の二朗は、性の深みを思い知らされる冒険をする。ただし童貞のまま。一歩踏み出そうとすると「金玉潰しのお龍」「魔羅切りのお仙」が出てきて邪魔をする。快楽をもう知ったと下手に錯覚することはできない。肉欲の探求は無限の可能性を宿しながら、二朗の将来に留保される。一方、百戦錬磨の伯爵夫人にとっても肉欲はなお無限である。彼女は性をあまりに豊かに感じられる肉体の持ち主。一回一回がまるで違う。常に新鮮。そして伯爵夫人の性遍歴には、第一次世界大戦で負傷して不能になったドイツ人、日本軍国主義の犠牲となった朝鮮系の男性、イギリス帝国主義に虐げられたアイルランドの女性らが、かけがえなき記憶として含まれている。性の喜悦は戦争の暴力と交われない。むしろ敵対する。そんな二朗や伯爵夫人がどうして肉欲を見限れようか。しかも性の悦(よろこ)びはあくまで相手次第、そのとき次第。そこからみんな一緒という思想は生まれない。「9・11」から15年。「3・11」から5年。佐藤通次の言うところの肉よりも身を是とする思想が力を再び持ちつつある。準戦時的気分が膨らんでいる。全体が優先され部分が見捨てられる。肉欲は個人が全体に巻かれずにふみとどまるための最後の砦(とりで)。この小説は、「開戦前夜」の空気の漂いはじめているこの国で、なお個を保つための感覚を磨いてくれる。

 30日
(水)
惚けの進行度は半端ではない。実に深刻であると判明。≪その松浦寿輝を忘れるとは、何たるお粗末!≫ と一昨日、記したばかりなのにその確かな筈の記憶が誤りであったと解ってしまったのだ。となると≪何たるお粗末≫を遥かに超越した重度の宣言的記憶の障害であり、若しかすると脳の内側側頭葉病変が生じ、近時記憶障害を引き起こすアルツハイマー病が発症したのかも!今朝(3月30日)の朝日朝刊を開いた途端、飛び込んできたのが新潮4月号に掲載された蓮見重彦の「伯爵夫人」の記事。この蓮見重彦の名を目にした瞬間、松浦寿輝と蓮見重彦が入れ替わった。≪松浦寿輝との書簡≫と記したのは全くの誤りで、蓮見重彦が東大総長に就任した時に樹齢がお祝いに蓮見重彦に送った書簡であったと気付いたのだ。映画評論を書いていた東大総長との情報は微かに残っていて、同じ東大でも総長ではない松浦寿輝が樹麗の書簡相手にしては変だなと思っていたので、即間違いに気づいた。となると≪新聞で読んだ映画評論が面白かった≫と云うのも松浦寿輝の評論ではなく、蓮見重彦の評論だったのだ。うーん、恐ろしいこっちゃ!樹麗から見せてもらったその蓮見重彦への書簡は、樹麗の映画評論の形で書かれ、章の冒頭の一字が赤文字で記され、それを繋げると実は総長就任のお祝い書簡になっていると云う、少々凝った文面であったのをはっきり思い出した。亀山郁夫→松浦寿輝→蓮見重彦と暴走した重度の宣言的記憶の障害が、これから更に加速し如何なる恍惚卿を生み出すのか、いやほんま愉しみやな! 
29日
(火)
扇山WE
扇山MW

新鹿威し製作、昨日の作陶壺を潰す
西畑雑草取り(アスパラ発芽!)5

15989歩1192m、379Kcal   
劇的な夜明けだった。昨夕の早春の激しい落雷と凍てつく北風に森も山荘も震えあがったが、夜明けと共に雷雲は去り海のような碧空。鍬を大きく振りかざし大地に深く打ち込む。掘り返された大地が、潮の香を僅かに含んだ豊穣な大地特有の匂いを放ち、歓びの声を上げる。あー、やっと大地の歓びの声が聴けるまでになったな!耕しても耕しても沈黙を続けた大地が、やっと命を宿す歓びに目覚めたんだ。発芽したばかりのアスパラにカメラを向け、つんつん突き出した土筆が朝露に濡れた様を撮り、銀の珠から黄色い小さな花を爆発させている柳をレンズに収め、扇山に向かう。森の中で檀香梅の微かな芳香を求めて扇山の森を彷徨う。6本の檀香梅に回り逢った。上条の森の檀香梅も誰にも知られず、匂いを放っているのだろう。来週こそ逢いに行ってあげよう。 
28日
(月)
扇山WE
扇山MW

葡萄畑雑草取り、ビア瓶詰、
白菜畑の施肥耕作、大壺作陶、新鹿威し製作
蝦蟇ガエル産卵0

18463歩2924m、533Kcal   
650ページに及ぶ上巻を3か月近くかかって漸く読了と云うのは極めて珍しい。「新カラマーゾフの兄弟」の時代設定は一九九五年九月。「カラマーゾフの兄弟」の3兄弟の長男ミーシャに黒木ミツル、次男イワンに黒木イサム、3男アリョーシャに黒木リョウを当て、現代日本へ置き換え父親殺しは進行する。少し前に阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件があってバブルが弾け、きなくさく世紀末的な雰囲気が濃厚に漂っていた頃で、物語はその一三年前の実業家黒木兵午の変死の謎をめぐって展開。それだけでなく物語本体と並行して、Kという人物の手記が挿入され、それが物語本体の登場人物と接点を持ち、絡み合っていくと云う構造なので、何度か読み返したりと時間を食ったのも確かだが、致命的なのは引き込まれない、つまり面白くないのだ。これが読了に3か月も掛かった最大の理由。しかしやがて滅茶面白くなるとの確信で読み続けていたが、その確信の根拠が誤りであったと気づき愕然!全く疑いもせず亀山郁夫を、三島由紀夫は本当に死んだのだろうかと投げかけた「不可能」を書いた松浦寿輝と勘違いしていたのだ。あの「不可能」の面白さがいつ爆発するかと「新カラマーゾフの兄弟」を読み続けていたのだから、もう呆れてものが言えない。その上このHPでも取り上げた「不可能」の作者、タイトルがどうしても思い出せず、昨日から当HPの読書記録を調べたり、ネットで検索したりするも解らず。最後の手段と塩山図書館に電話する。「未だ生きてる三島由紀夫を書いていて浦の着く作者の作品なんですが、タイトル、作者解りませんか?」 「いやー即答できませんが暫く時間を下さい。折り返しお電話差し上げます」、その数分後プロ根性発揮し優秀な塩山図書館員は、見事に作品名・「不可能」と作者・松浦寿輝を探り出したでは!そう松浦寿輝だった。新聞で読んだ映画評論が面白かったので、嘗て傾倒しそうになった詩人、小説家、フランス文学者、批評家、東京大学名誉教授でもある松浦寿輝だった。樹麗が東大で松浦寿輝の講座をとっていたか訊いてないが、映画評論を書いたりしてた頃、松浦寿輝との書簡を見せてもらった記憶がある。その松浦寿輝を忘れるとは、何たるお粗末! 
27日
(日)
葡萄畑
扇山WE
扇山MW
石垣下マルチ雑草取り
これぞ究極の鹿威しだと云える極上作品を
創ろうと昨日の続きの太竹加工したが
ものの見事に失敗。思慮の至らなさに怒り!4

16008歩1205m、515Kcal  
父親殺しは家族に君臨する権威への反逆であり、延いては国家への反逆に連なる。と亀山は「新カラマーゾフの兄弟」等で繰り返し語る。ドストエフスキー自身、空想的社会主義サークルのサークル員となったため、28歳で逮捕され死刑判決を下され国家反逆と云う父親殺しの途を歩んでいる。銃殺刑執行直前に皇帝ニコライ1世からの特赦が与えられ5年間のシベリア流刑で済んだお陰で、その後の『罪と罰』、『白痴』、『悪霊』、『未成年』、『カラマーゾフの兄弟』等の作品が生み出されたのである。さて自らを権威の鎧で全身を覆い尽くした亀山郁夫は今、日本のロシア文学界に君臨する権威そのものであり、その兄弟によって殺されねばならぬ宿命にある。使嗾する神に選ばれた萩原俊治は、果たして父親殺しを成就出来るのであろうか?それとも亀山郁夫は特赦を与えられ、今後ドストエフスキーの5大作品に匹敵するような傑作を世に問い、権威の鎧を重ね着し更に高みに登り詰め、ロシア文学界頂点に君臨し続け、殺せもしないカラマーゾフの兄弟たちを嘲り嗤うのであろうか? 
26日
(土)
雪晴 扇山WE
扇山MW
鹿威しの太竹運搬加工
14495歩0146m、389Kcal  
2冊の本を交互に読んでいたらいつの間にかカーテンが仄白み夜明を告げるでは!慌てて本をベッドの棚に載せ、布団に潜り込むが最早夜は帰って来ない。仕方なくカーテンを開くと外は真っ白。電動でない風呂場シャッターを開ける為庭に出てみると、細雪が儚さそのものの様に舞っている。ささめゆきのささめとは何だ?ささめると云う動詞は無いし、ささめと云う名詞も無い。男と女の閨 の語らい、ひそひそ話のささめごとの略とするなら細雪はひそひそと降る雪。そうか細雪は天と地の閨の語らいだったのか! 
25日
(金)
塩山図書館
目白トレ
扇山MW
7本140㍑の灯油運搬し格納
塩山図書館で発注しておいた新刊本
亀山郁夫の
「新カラマーゾフの兄弟下巻」
桐野夏生の
「バラカ」が入ったので
受け取りに行き明け方まで読み続ける。
650ページに及ぶ上巻を3か月近くかかって
読み終えたが、後半はいよいよ父親殺しを
巡るサスペンス調になり一気に加速。

12021歩、7814m、310Kcal  
本を読んでいて見知らぬ言葉に出っ会す閨と、新たな恋人に巡り逢ったかのような心のときめきを覚えることがある。ここ十数年、残念ながら新たな恋人には巡り逢えず、寂しい想いをしていたが、遂に見つけた。それも飛び切り意味深で展開に富んだ言葉だったので、嬉しくてうれしくて2ヶ月も誰にも言わず密かに逢引を重ね、一人悦に入ってはほくそ笑んでいた。≪使嗾する神・ドストエフスキー≫ う、何じゃ≪使嗾≫だって!確か≪嗾≫は、けるを着ければ嗾ける、そうあの、犬なんぞをけしかけるの≪嗾≫だったよな?それに使を着けるとどんな意味になるんじゃ?「新カラマーゾフの兄弟」の著者亀山郁夫は『ドストエフスキー 父殺しの文学』の序文で使嗾についてこう書いている。「これから本書を読みすすめていく読者に対し、あらかじめ一つの点について注意をうながしておこう。本書のなかで私は、「父殺し」という表現とともに「使嗾(しそう)」という語をキーワードのようになんども用いることになる。「使嗾する」とは「他人を唆(そそのか)す」の意味であり、一般には「教唆(きょうさ)する」がより多く使われるようだが、本書では、あえて「使嗾」の語を用いることにした。「使嗾」という語がより微妙にはらむ「不確実性」のニュアンスを大事にしたいと考えたからである。ただし、本文中にはその認識をふまえたうえで両者を使い分けた部分もある」 ふんふんなるほどなんぞと感心していたが、この≪使嗾≫に噛み付いたのが大阪府立大教授のドストエフスキー研究者の萩原俊治であり、その噛み付き方たるや半端ではない。前東京外語大学長であり現名古屋外語大学長でもあり、更にマスコミを操りバックにし権威の鎧で全身を覆い尽くした67歳亀山郁夫に、素手に近い69歳の大阪府立大教授が如何に立ち向かったか!、「使嗾」という言葉を使って読者を惑わそうとしている亀山の小ずるい計算。亀山はこう言いたいのだ。あなた方は知らないかもしれませんが、「使嗾」という言葉にはあなた方の知らないさまざまなニュアンスがあるのですよ。私がこれからそれを教えてあげますからね。亀山は「世界で初めて」使嗾という言葉を使ってドストエフスキーを論じた研究者だと吹聴したいのだ。と云い切り更にこう続ける。亀山がそんな風に吹聴し続けるのは未来永劫にわたって赤恥をかき続けるということだ。だから、今すぐ、「使嗾」という言葉を使って書いたドストエフスキー論(たぶん亀山のドストエフスキー論すべて)を回収することだ。こうなると俄然話は面白くなる。・・・ま、そんなわけで2ヶ月も≪使嗾≫を追い続け愉しんだのである。
         第4週 
22日
(火)
曇晴 扇山WE
扇山MW
楕円花器作陶3
面白いフォルムになりそうだが、
大物なので乾燥過程で皹が入ってしまいそう

14449歩0114m、386Kcal 
昨夕、扇山の頂をちょっと下ったところで予期せぬ転倒。  木の根に乗って滑ったか、躓いたか解らんがとにかく転ぶなんて想定出来ない斜面。左肘にピンポン玉大の瘤と内出血で転倒直後はかなりの痛み。今年に入っておそらく初めての山での転倒なのでは?記録をみると1月が25回、2月が35回、3月が昨日までに22回と計82回の山トレをしているが、これだけ山を駆け巡っていて1回だけの転倒だけで済んでいるなんて奇跡じゃ!というのも山荘周辺の山は小倉山を除けば、登山道が在る訳では無く殆ど獣道に近く岩、木の根、樹木が行く手を阻み転倒条件が揃っている。しかしこの何でもない扇山斜面での、唯1回だけの転倒に落ち込んだ。村上の様に複雑骨折し、難しい2回もの手術を余儀なくされることになってもなんら不思議はないからだ。で、今朝もう一度扇山に登り転倒現場を検証。どう観ても危険な要素は見当たらない。多分いつものように、あらぬことを考え乍ら下り始め、木の根や岩に全く注意散漫だったのだろう。それでも今まで転倒しなかったのは、転ぶ瞬間に反射的に防御態勢を取り、更に未然に転倒を防ぐ能力が稼働していたからなのだ。その能力が昨日は転倒を防げなかった。つまり老化の更なる進行以外に転倒理由は見いだせないのでは!と落ち込んだのだが、即考えを改め、立ち直ることにした。これから益々登山に励み転倒回数を増やすべし!大いに転倒し転倒に慣れ親しむことによって、精々怪我の程度を小さくするしか、術は無いのだ。 とまあ、いつものように能天気で身の程知らずの仙人は慮るのであった。
21日
(月)
曇晴 轆轤室
扇山WE
扇山MW
楕円花器作陶5
ビア1次仕込み、睡蓮施肥、

15190歩0633m、473Kcal
夕トレ登山で天道虫になってしまった。
左肘にピンポン玉大の瘤と内出血
 
採りたて山荘ほうれん草をたっぷり入れて作った熱々牡蠣グラタンが美味しくて、あっという間に食べ尽くされてしまったが、馬淵君の作ったビーフシチューはテーブルの中央に残されたまま。肝心のビーフは芯までレンジの熱が届いておらずシチューも味が雑で深みが無い。添えてあるブロッコリーに絡めて食べたが、、慌ててビアで流し込む。「まー食えなくはないか。が、残りは馬淵君が責任もって全部食べろよ」 調理人にとっては死刑宣告に等しい無慈悲な仙人の酷評にめげず、馬淵君は怒りを隠して笑顔で「ハイ、全部食べます」と応えるのでした。でも仮借なき酷評を流石に云い過ぎと思ったか、更に加えた言い訳気味の仙人の一言は、馬淵君を打ちのめすのでした。「調理は山荘活動のメインテーマの1つ。お世辞や外交辞令で美味くもないものを美味いなんぞと云ったら、いつまでたっても調理の腕は上がらない。ヒマラヤでは食えないような不味いものを作ることは犯罪に近い行為なんだ。日本から飛行機で運ばれ、更にポーターに背負われベースキャンプまで運ばれ、其処から高所キャンプへと隊員によって担ぎ上げられた貴重な食材を使って出来た料理が、不味くて食べられなかったらどうなる?それでなくても高所キャンプでは低酸素、低温に激しい疲労が加わり、食欲の衰えは酷い。美味い物でさえ、喉を通らないのに不味かったら最早致命的。高所キャンプに居る隊員にとって食事は死活問題と云っても過言ではない。此処はヒマラヤではないって!そりゃそうだ。しかしその心構えで調理に臨むことが山荘活動のテーマの1つなんだ」 こんなこと云われたら誰だって、もう山荘活動なんかするもんかと思うのですが・・・。こんな風に云われ続け20年にもなるのに何故か馬淵君は、せっせと調理に勤しみ山荘通いを続けるのです。馬淵君が山荘シェフと認定されるのはいつのことやら!でもね馬淵君、心配は要らないよ。山荘の隠れたるNg(ネットぎらい)会員には、今回のビーフシチューとは比べもんにならない餌としか思えない料理を作り、数々の失敗を重ね続け、尚平然と「ま、食べられなくはないわね」と抜かす輩が居るのだから。味覚は言語のような認識手段の1つ。味覚の違いは、延いては世界の認識の仕方にも繋がると思わないかい?なーんちゃて!若しかしたらこれって、仙人に有るまじき馬淵君へのいじめと受け取られかねないよ。もっと馬淵君を励ましてあげなくちゃ!
実は≪馬淵君も物凄くblack≫なんです。あんまりblackだ、blackだとメ―^ルを送って来るもんだから先日もこんな激励メールを出したのです。闇に落ち込むだけだから、blackの要因は強烈な意思でQue Sera, Seraケセラセラ)と笑い飛ばすべし。 ① いつ切れるか解らん契約社員に比べ、俺は正社員だぞ。② 未だ40代の若さだぜ。 ③ 俺には合気道があるぜ。④ その気になって本気で取り組めば、結婚だって出来るし。 とまあ、薔薇色の人生ではないか!馬淵君!≫
20日
(日)
葡萄畑
扇山WE
P2峰扇山
P2W
石垣下マルチ、鹿威し調整、窯煙突修理0
陶芸、給油、テラスでの初晩餐
19999歩3999m、633Kcal 
そんならいっその事、雪森のレストランに舞瑠と一緒に招待してあげよう。どうして今までそんな簡単なことに気づかなかったのか!でもって異邦人・ベルベル人のハファの座っている画像を探したのだが、どうしても見つからない。ま、どうしても見つからない時はミズ イリザコフにお願いして特別出演してもらおう。そうすればあんなにも熱望していた森のレストランでの愉しい食事が出来るんだ。そんなことを想いながら昨日からの鹿威しの調整をしていたら、地獄耳の馬淵君が聴きつけて早速メールして来るでは!「これから行きます。昨夜からビーフシチューをごとごと煮込んで作ったので持って行きます」 どうやら先日、横浜マラソンに出て5時間18分で完走してすっかり体力に自信を着けたらしく、山荘活動にやる気満々なのです。ほんなら車で迎えに行かないから、塩山駅から走っておいで!と云ったらほんとに走ってやって来たのです。お彼岸なので牡丹餅を作っておいたので、馬淵君に食べさせてから、先ず中畑の雑草取りと畝作り。其れから轆轤室でたっぷり陶芸して、窯小屋の灯油タンク、居間ストーブタンク、給湯タンクに100㍑程給油し、いざP2峰から扇山への愉しい縦走散歩。稜線まではどうにか着いてきた馬淵君、「足が痛いよー!」と嘆きながらずんずん遅れ、遂に見えなくなってしまいました。先に帰った仙人がお風呂に入って、テラスに御馳走を並べて良く冷やした山荘ビアを出したら、馬淵君がグッドタイミングで帰還。これでどうにか森のレストランは、ハファの画像を借りてこなくても開業出来そう。あれ、この日記何だか変だな、ピーマンだなと誰かが呟いている様な!そーか、やっぱ変か?きっと突如不法侵入した馬淵君のせいだ。 
19日
(土)
雨晴 奥庭
扇山WE
P2峰EP2
先週運んだ孟宗竹で新鹿威し製作0
14265歩、9985m、379Kcal 
≪本当の心の中は物凄くblackです≫ そう云って耳を塞いでも、小さな滴は光の閉ざされた壺の漆黒を切り裂いて虚空の海に突入を試み、その衝撃音をガイアに共鳴させ大地讃頌を高らかに謳い続けるのです。もっと素直になって両手を耳から離し大地讃頌に耳を傾け、心象を蝕むblackと真正面から対峙すべきです。もしやblackなのは存在の本質であるとの認識が無いのでは?≪闇の海がひたひたと打ち寄せ、寝室がノアの方舟になって虚空に漂いだす瞬間を、固唾をのんで待っている≫と敢て記したHPのメッセージなんぞ全く理解せず、唯おろおろと嘆いているだけなのでしょうか?≪宇宙全体の物質エネルギーのうち、74%が暗黒エネルギー、22%が暗黒物質で、人類が見知ることが出来る物質の大半を占めていると思われる水素やヘリウムは4%≫との宇宙背景放射を観測するWMAP衛星の観測結果が示している様に、宇宙の一部である人間の本質の96%がblackで有っても何の不思議もありません。であるならば真正面からblackと対峙し、光の閉ざされた地中の壺の中で大地讃頌を高らかに謳い上げる小さな滴になってblackを弄んでやろうではありませんか!疾うに気づいているとは思いますがblackと拮抗し得るのは生命活動のみ。そして大地讃頌こそ生命活動のオマージュと気づいてしまえば、あとは如何に上手くblackを手玉にとるか、との技術論だけ。一筋の光も通さぬ水琴窟の中で、漆黒の闇に些かもたじろぎもせずガイアの肉体に深く食い込んで、高らかに大地讃頌を謳い上げる小さな滴の何と凛々しいこと。 
18日
(金)
小倉山ZZ
細川越中守の下屋敷(17日)
19024歩
3160m、658Kcal 
それなら代わりに初散歩をしてあげよう。何処に行こうか? そうだ、長ーい長ーい改修工事をして生まれ変わったばかりの細川越中守の下屋敷にしよう。あれっ!水琴窟が在る。地面に竹筒が刺さっていて、水を入れて耳を当ててみてくださいと書いてある。小さな竹の柄杓で水を注ぎ入れ、暫くしてから耳を当てると、 得も言われぬ摩訶不思議な音色が大地から響いてくるでは!最初はボトン、ボトンと確かに地中深くに水が落ちるような音でした。 やがて強く張った金属弦を弾く様な高音が、カオスから生まれた大地の女神・ガイアの体内を巡り、ソプラノになって大地讃頌を高らかに謳い始めたではありませんか!あー、長ーい眠りについていたガイアは今、目覚めたんだ!と気づきました。機能を失い活動することを忘れていたガイアの肉体は、確かに動き始めたんですね。ガイアに抱かれて、深い森や屹立する山稜を駆け巡る日は再びやって来る予感!  
         第3週 
15日
(火)
扇山WE
撮影、作品仕上げ、野菜収穫野菜収穫
13579歩、9505m、467Kcal 
待ちきれずにそっとカーテンを開けて覗いて観た。夜明け前の富士が僅かに藍のシルエットを纏い、漆黒の天空に在った。雪雲は去り地表を覆い尽くす新雪が天空の闇を照り返し、仄かな光を孕んだ闇を更に追い立てる。光を孕み僅かに潮騒と潮の香りのし始めた闇を、カーテンで閉じ朝の筋トレとストレッチに熱中。汗を吸い込んだTシャツの上にゴアテックスを着込こみ、カメラを携えて光煌めく新雪の世界に飛び出す。雪に包まれた紅梅にカメラを向ける。紅梅の直ぐ上に聳える大きな梅の木には、凍てつき氷柱を従えた白梅が重そうに枝を垂れている。やっと咲いた水仙が雪の中から濡れた顔を覗かせ、何だか泣きべそをかいている様な。雪がやや深いので登山靴はやめて長靴にして、さあ、雪の森へ出発!統べての葉を落とし空をパッチワークにして遊んでいた細い枝が、今朝はすっかり雪化粧し水晶になって光を散乱させる。見慣れている山荘の雪景色なのに、初めて雪の森を観たかの様な新鮮な歓びが満ちて来る。 
14日
(月)
雨雪 竹森川竹林
里道Rr
鉄塔山
TT
鹿威しの孟宗竹2本運搬4
ビア瓶詰、作陶

13582歩、9507m、405Kcal 
雨が霙になって牡丹雪になって再び山荘は真っ白。牡丹雪が何か云ってる。≪狂気の窯の修理も終わったし、この雪じゃ畑仕事も庭の手入れも出来ないし、何処を探しても陶芸をサボる理由なんてありゃしませんよ。ま、そりゃハファさんが居なくてちょっとは寂しいでしょうけれど、そんな心構えでは作陶は出来ないと良く御存知の筈。さあ、轆轤室のドアを開けなさい≫ そこまで云われちゃ未編集のHPなんか放り出して陶芸やるっかない。と覚悟を決め書斎から雪の中を轆轤室へ。先ずストーブを点け粘土を取り出し、菊練を始めた途端、余りの冷たさに指がしびれ早くもダウン。粘土板に粘土を貼り付け、薄く延ばしてストーブの前に置いて暖めてから、再度菊練再開。うーん、今度は暖かくて快適。星を型で繰り抜き、その後指で延しつなげローラーで押しつぶし、中鉢を作ってみた。穴だらけなので果物とか、菓子、パンの類しか乗せられないが、この技術はランプシェードやオブジェ作陶に応用出来るので、マスターしておきたい。その他楕円皿、歯間ブラシ立てとかの小物を作ってみた。 
13日
(日)
窯小屋
扇山WE
P2峰扇山
P2W
⑭窯のブランケット交換貼り付け
葡萄畑石垣下マルチ5
 19697歩3787m、608Kcal       
海の中で微睡む入鹿を背後から抱きしめる。両の手から溢れる豊かな乳房に、思わず狼狽える。入鹿が哺乳類で乳首があるのは知っていたが、こんな豊かであった筈がない。これではまるでベルベル人のハファの乳房ではないか。それならば乳房の底から絞るようにゆっくり持ち上げて、最後に乳首を中指と人差し指で軽く挟んで乳房に押し込めば、入鹿はいつものように千一夜物語を語り始めるに違いない。豊かな乳房から紡ぎ出されるお話しを聞きながら眠れるのは、少年になる前までのほんのひと時。だからこそ仙人は、すっかり幼児になっていつも夜を待っていたのだ。それなのに両手から溢れる乳房を幾ら愛撫してもお話しは出てこない。若しかすると今夜に限って乳房はテキストを忘れてしまったのかも?それならしょうがない、ちょっくら蔦屋に行ってテキストを借りてこよう。さあこれで豊かな乳房はベルベル人のハファになって、いつものように「チェッチェッ」とか 「チュッチュッ」とか舌を鳴らしてお話しを始めるんだ!・・・でも乳房はまるで沈黙の臓器になって「原発性肝がん」にでも掛かった如く、言葉を失ってしまった様なのです。寂しくて泣き濡れたまま寝てしまった幼児の目覚めを待っていたのは、今度こそ本物のハファの乳房でした。
未だ執着しているブランケットの残りを、紙やすりで綺麗に落とし霧吹きで濡らす。乾いたままでは新たなブランケットに塗り付けるセラミック・ペーストが、耐火煉瓦に弾かれてしまい、接着しないのだ。幅9cmで横用89cmと縦用41cmのセラミック・ファイバー帯、計4枚を採寸し切断。ヘラで丁寧にペーストを塗り付け窯の蓋に貼り付け蓋を閉めるが、帯の厚さが6.5mmもあるので、蓋が閉まらず手前が浮いてしまう。この調整の為に蓋の後部に調整螺子が付いているのだが、この螺子の役割は専門業者に訊いておかねば到底解らない。こいつを緩めて浮いた蓋を戻そうと試みるが、ちょっとやそっとでは螺子はビクとも緩まない。幸いナットに適合する六角レンチがあったので、何とか緩め調整出来た。しかし後で考えるに、蓋を閉めたままだと蝶番は上に引かれナットに力が加わり緩め難いと気づいたが、最早後の祭り。次回は気を付けよう。
12日
(土)
窯小屋
扇山WE
扇山MW
窯のブランケット交換
12676歩
、8873m、438Kcal    
雪が降った。20℃を越える日が続き、もう雪の出番はないだろうと思っていただけに意表を突かれ、失念された季節が突かれた意表に牙をむく。そうだ未だ早春の3月で山荘では雪が降って当たり前。俄に現れた雪の森に嬉しくなってずんずん森の奥へと逍遥。さて森の奥はどんな顔して待ってるかなと、倒木や立ちはだかる岩を超えて深奥部へのアプローチを試みたが、途中で断念。雪が呟いたのだ。「これ以上観ないで。ほら、もう殆ど解けかかっていてあのキラキラした白銀の肌は何処を探してもありはしないでしょう!」 そうかなごり雪も降る時を知っていたんだ。そう云えばそんな歌をいるかが歌っていたっけ!「山荘で見る雪はこれが最後ね」とさみしそうに君がつぶやく。なごり雪も降る時を知り、ふざけすぎた季節のあとで、今春が来て君はきれいになった、去年よりずっときれいになった。キックキックトントンと小狐の紺三郎になって足踏みしながら雪の原を下ると、目の前に市松模様の雪を着けた檜の森。ちらちら、チラチラ織りなす白と緑の森がひゅーっと時を吸い込み、瞬きしているうちに64年が呑み込まれてしまったでは。するとどうだ、「ぜんまい」に登場するベルベル人のハファのようにずんずん小さくなって、君はきれいになったでは!
      ⑬雪森&湯浴×(11日午後)    第2週
8日
(火)
倉庫、畑、居間
扇山WE
目白に持ち帰る梅ジュース採取後の梅、
暖かくなってきたので腐る前に
有効活用する為選別した森のキウイ、
同じく腐る前に白菜漬物、沢庵もとパッキング0
14751歩
0325m、447Kcal   
米国の大学などの研究チームは17日、約140億年前の宇宙の誕生にさかのぼる最も初期のシグナルである重力波を検出したと発表した。宇宙の誕生に関するビッグバン理論を補強するものだ。研究チームは、南極点にある電波望遠鏡を使って、今日宇宙に残されている原始的マイクロ波放射の中に重力波の自然的パターンを発見したと述べた。科学者たちは、この放射をビッグバンのかすかな名残りとみなしている。 この発見が正しいと判明すれば、それは、宇宙構造を圧縮したり伸張したりする重力波が宇宙誕生初期の拡張の瞬間、つまり「インフレーション」の瞬間に潤沢に生成されたことを示す(By ROBERT LEE HOTZ and GAUTAM NAIK  ≪2015年1月30日にこの研究者グループは、発表は誤りであったことを明らかにした≫
太陽65個分の2つのブラックホールが絡み合う生殖行為によって、太陽3個分の質量がエネルギーになり重力波となって放たれ空間を歪めた。質量がエネルギーに変換され、更にそのエネルギーが重力波になって空間を歪めるなら、重力波は空間を無限に小さくすることも、逆に無限に大きな空間を創り出すことも可能なのでは!となるとビッグバンの瞬間に重力波は潤沢に生成されたのではなく、ビッグバンそのものを重力波が生み出したのでは!そう直感したのだが、時間と空間のカオスである無の中で重力波を何処に見出せばいいのか!
7日
(月)
居間、倉庫
扇山WE
梅ジュース瓶詰1,,鹿威の岩運搬
ドリル穿孔設置
15068歩
0547m、398Kcal      
どうも気に喰わない。何処かにきっと有る筈。と先週から鹿威しの台座となる岩を探し求めていた。先週作ったのはこれぞ正しく究極の鹿威しと納得した作品であったが、本体の竹筒が末端ではなく、岩の中央部に平行して当たるので音が分散され高く響く良い音色になら無い。一度は竹筒と平行する岩を削ろうかと考えたが、そりゃ大変!石の切断機がなければ不可能。そこで一部がL字型になった岩を探し出し、このLの末端に竹筒の末端が当たるよう工作すればいいのでは!と考えウオッチング。で、今朝扇山の中腹で正しくこれだと云わんばかりの岩が、地中より突き出しているのを発見!午後から一輪車を出動させ何とか一輪車に載せ、悪戦苦闘し山荘滝下迄運搬し、ドリルで穴を開け鹿威しを設置。岩が硬くて途中でドリルが発熱し、水で焼きを入れ直しながら何とか穴を開けたが、2本目の穴開けでドリルは機能を失い作業不能。寸足らずの穴開けになってしまったが、鹿威しは意気揚々と動き出し成功、。その後どうも龍の口から鹿威しまでの距離が短すぎて気に喰わないので、さらに改良を重ねて遂に究極の鹿威し完成! 
6日
(日)
林檎畑
扇山WE
扇山MW
⑫ブロッコリー畑抜き施肥、耕作5
15914歩
1139m、535Kcal      
重力波イベントGW150914の衝撃が大きすぎて、HP仙人日記に手が着けられなくなってしまった。 ≪ブラックホールの1つは太陽の36倍の質量を持ち、もう1つは29倍の質量を持っていたが、それらが合体して太陽3個分のエネルギー(600万兆兆キログラム)を重力波として瞬時に放出し、新たな太陽62個分のブラックホールを形成した≫ この衝撃から浮かんだのはE = mc2に太陽質量を代入するまでも無くそれが、途轍もないエネルギーで有ることは言うまでもない。ちなみに太陽が電磁波として放射しているエネルギーは毎秒、太陽質量のたったの1兆分の1のさらに一億分の2のエネルギーだけである。実際、GW150914によって放射された重力波のパワーは、観測可能な宇宙の全ての星や銀河による光学パワーよりも10倍以上大きいのである。にも拘わらずその結果、重力波が歪めた空間は太陽と地球の間の1天文単位( 約1億5000万キロメートル≒1011 m)の間で、10−10 m = 0.1 nm の変化量。0.1ミリでは無いナノミリなので更にその10億分の1(10−9)ミリ、つまり原子の半径程の歪みなのだ。太陽3個を使ってその程度の歪みしか起こせないとなると、一体この広大な宇宙を生み出すには、如何程の質量が必要なのかと質量とエネルギーの等価性を表すE = mc2に想いを馳せたが、ふと自らの早とちりに気づいた。質量とエネルギーは同じだが、エネルギーと空間が同じであるとの数式は無いのでは?となると時間と空間が融け込んだ無から、宇宙の最初期の超高温度・超高密度を生み出したビッグバンは、エネルギーの関与は無かったのか?空間はエネルギーと等価性は無いのか?
5日
(土)
葡萄畑
扇山WE
上条山
KvKz
石垣下マルチ、鹿威し修理続き0
水道タンクカバー撤去、池浚渫、枯葉集め
21270歩
4889m、603Kcal      
案ずるより産むがやすし、とはよく言ったもの。一人では持ち上げられない大きな石を、鹿威しに使えないかと試しに滝下に移動してみた。重いので安定感抜群!昨日は堅くてドリルで穴を開けるのは難しいと悲観的に観ていたが、この石、花崗岩ではないか!てっきり堅い黒御影石とばかり思っていたが、花崗岩なら穴を開けられるのではとドリル穿孔してみると、ありゃ!嘘のように簡単に穴が開けられるでは!で結局1時間もかからず新たな鹿威しの設置完了。たっぷり積もった枯葉を池底から掻き出し、バイク駐輪場周辺の枯葉を集め、枯葉プールへ運ぶ。その後、とんと足の遠のいていた上条山へ夕トレ。片栗の森は大きなユンボーが3台も入り伐採中で通行止め。無理して入れてもらい、上条山の稜線へ出る。このまま晴れていればテラスで食事と期待に胸弾ませたが、予報通り低気圧接近で雲が広がり本年初めてのテラスでの食事は断念。  
4日
(金)
奥庭
扇山WW
P2峰、扇山
P2W
車を車検支払い、鹿威し修理、
玄関リースに米栂の葉をつける
15233歩
0663m、404Kcal      
昨年芝桜を植えた滝下の小さな花壇に再び芝桜を植えようと、鹿威しの水が花壇に飛び散らぬ様疎水脇に石垣を組んだ。しかし水量の増減が激しくて石垣を超えて水が飛び散り花壇は水分過剰となり、この状態では芝桜は育たない。その上見栄えも悪いので思い切って石垣を取り除くことにした。大きな重い石を慎重に移動し改めて鹿威しを点検してみると、土台のブロックは崩壊していてとても使い物にならない。さてこれを修理するとなると、本腰を入れてじっくり取り組まないとならず全力投球を余儀なくされる。土台はブロックでなく、岩そのものに穴を開けて鹿威しを固定したいが、あの堅い岩に穴を開けられるかが問題。夜、フレッツ光回線をau光に変えないかとの電話。月7千円が5600円になるとのことで契約寸前に、他の光回線でも契約獲得のキャンペーンをしていると判明。最大6万円のキャッシュバックとかフレッツ光 ライト ファミリータイプだと月額3500円とか。それで契約はせず、ちょっと調べようかと。それにしてもつい先日は光回線設置業者とブロバイダのコラボが可能になり、手続きしメアドも替えたばかりなのに、今度は光回線そのものの業者を替えようとの勧誘。今までは光回線をNTT東日本・西日本から、プロバイダ月額利用料をプロバイダから、と別請求となっていましたが、転用によって請求をプロバイダに一本化できるというメリットだけでなく、料金の安さが大きな魅力です。
3月累計210km、407m   総活動距離:594km209    山トレ18計34回(+畑0日) 山トレ累計94回


2016年2月
月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
29日
(月)
小倉山ZZ
扇山WW
陶器星探しゴミ出し1、
バイクのオイルが切れ補充、
新バイクは修理出し(後輪パンク、電池切れ)
車を車検に出す
15102歩0571m、475Kcal      
紅い鋼のような早春にしては激しい光が、膨張しながら熱を帯び書斎に突き刺さる。モロッコのタンジェからの光に違いないと、何の根拠も無く直感する。光の紅が炸裂し無数の薔薇となって四散し、その内の1つがパルスを打ち始める。パルスを放つ花弁がジブラルタル海峡の海の匂いを漂わせ、ハファの像を結ぶ。光がこんな風にいとも易く肉体に変換され、命を宿し妖しく蠢きハファになるなんて!夜明けの預言者がハファの降臨を告げていなければ、そんな風に熱を帯びた光がするりと肉体に変換されるなんて、思惟は及ばなかったに違いない。限界まで筋肉を追い詰めたのは、ハファに逢うためだったんだ。のっぴきならぬカタストロフィと対峙して、追い詰められた肉塊は海の匂いに咽返り乍ら、ハファに溺れる。「わけのわからない言葉を話す者」を意味するギリシャ語バルバロイが、世界に広まりベルベルとなり、モロッコの民はベルベル人と呼ばれた。「荒唐無稽人間市」団員のハファはベルベル語らしき言葉で「チェッチェッ」とか 「チュッチュッ」と舌を鳴らして竹柴と会話する。不思議なことに竹柴は肉体を通して、その言葉を理解してしまう。ゼンマイが切れる前にモロッコに行ってみようかなと、ふと思った。
28日
(日)
西畑、水源森
扇山ME
扇山MW
⑪畝作り、水源森伐採5、ビア瓶詰
野菜、陶器発送(中野)

17529歩2270m、551Kcal      
筋肉の限界まで夜明けのトレーニングを行い、更に昨日耕作した大地の畝作り、続けて水源森の伐採、伐採後にはチェーンソウを森に置いてP2峰へのトレーニング登山と、夜明けから全身汗まみれになって筋肉を痛めつけてやった。筋トレ、ストレッチを1時間半、重い土を鍬で持ち上げ畝を作る仕事を1時間、腰が勝負となる危険極まりないチェーンソウを武器に数十本の木の伐採を1時間、最後は1時間の登山で締めくくり、何とも爽快!と、ここまではいい気分で浮かれていたが、汗を流そうと風呂に飛び込んだらギク!と音がしたのではと思うくらいの急激な痛みが腰に走る。ヤベー、やっちまったか!慌てて湿布を腰にペタン。これで痛みが取れたりすると、仙人め性懲りもなく再び同じことをやるに違いない。いや、これに味を占めて更に過激に走り、「のっぴきは何匹だ!」なんぞと叫びながら、のっぴきならぬカタストロフィに突っ込むに違いない。 
27日
(土)
西畑、居間水源森、
扇山ME
扇山EME
人参収穫施肥耕作、居間半分ワックス掛け0
水源森伐採

17222歩2055m、480Kcal      
監視カメラの中で最も広範囲を撮影できるQBR21が映し出す雑居ビル等の街の一角、そこに映し出される犬は、常陸と上総の土地を踏む利根川のほとりの村で餓死寸前まで追い込まれ自らの子供を殺した農婦の母。バーの女が生んで捨てた赤子をその犬が育てる様子をカメラは写し続ける。鈴木善徳「たらちね」の視点は面白いが、飢餓に苦しむ時代の女と現代の場末の女のたらちね部分が描き切れていないので、読み終わっても実に中途半端な気分。迫って来るものも、たらちねに込められた想いも、小説全体が醸し出す情感も無く、で 何なんなの?と云いたくなる。序にその前の戌井昭人の「ゼンマイ」を読み始めたら、こっちの方がずーっと面白いでは!モロッコの女ハファのなめらかで甘い匂いのする褐色の乳首は、煎った栗をむいたみたいだった。舐めると栗みたいな味がした。本当だよ、ほんのり甘いんだ。それでもって、胸を揉んで舐めてみたら、柔らかくて栗の味がした。ベルベル人のハファは別れる時、竹柴にマッチ箱大のゼンマイを渡す。ゼンマイを回していれば魔除けになると云われ、竹柴は回し続ける。数十年経ち老化したゼンマイを持って、ハファを求めモロッコのタンジェに向かう。死んでしまったハファは竹柴に一通の手紙を残していた。其れだけなのだが、とても魅かれる。栗の味がする乳房が欲しくなって、甘栗と栗の入ったモンブランを買って珈琲を挽いて褐色の味と香りを味わいながらハファを想った。あーハファに逢いたいと切なくなった。そこまで読者を追い込まなくてはね!
26日(金)     扇山WW
16242歩、11368m、332kcal    第4週
23日
(火)
窯小屋、葡萄畑
扇山MW
P3峰NT
作品バリ取り畝作り5
P3峰下山中右膝に痛み、ヤベー

18005歩2603m、453Kcal     
素数の呼び声が2人には何故聴こえるか?アウグストは遺伝的に優れた脳を有しているが、その上 サヴァン症候群で≪イディオ・サヴァン=賢い白痴≫状態にある。薫はサヴァン症候群に観られるような左半球脳の障害は無く、従って左脳を補うために右脳が異常に発達したりはしなかったが、それなりに鋭い右脳に恵まれたと考えられる。この2人の右脳は如何に優れていても、モーツァルトやベートーベンの作品をそっくりそのまま作曲することはあり得ない。地球と極めてよく似た惑星の知性が、ベートーベンの交響曲第5番ハ短調 (運命)を作曲することがあり得ないのと同様に。しかし宇宙の構造を示す真実である F=GMm/2 E = mc2 を導き出すことは容易に想像できる。素数も宇宙の構造を示す真実であると、彼らの右脳は感じるのだ。「ミレニアム4」作中でアウグストはリスベッドの楕円曲線方程式の欠陥を見抜くが、将来の薫にもその程度のことは易々とやってのけるであろう。なんぞとトラタヌを決め込んで仙人はニヤニヤと独りほくそ笑んでいるのである。
22日
(月)
窯小屋、葡萄畑
扇山WE
小倉山ZZ
⑩窯出し(心配していた大皿の罅割れは拡大せず
使用に耐えられる程度に収まった)

ほうれん草に石灰、畝作り5
小倉山の座禅草は発芽10cm程
194103587m、663Kcal     
若しもだよ、地球と極めてよく似た惑星が在って、人類と同じ様な生命を宿したとしよう。当然狩猟採集から農耕文明に移り富を蓄積し、富を管理するために文字を生み出し、文字は更に新たなる文明を育み、限りなく現在の地球人類に近い知性が花開くであろう。しかし如何に地球と環境が同じであっても、その知性がモーツァルトの交響曲第41番『ジュピター』を、ベートーベンの交響曲第5番ハ短調 (運命)作曲することはあり得ない。音楽だけでなく他の知的分野に於いても、全く同じものが生み出される事は決してない。が、唯1つ全く同じそっくりそのまま、知の産物として出現する資産がある。例えば地球の質量をM、リンゴの質量をm、地球の半径をR、重力定数をGとすれば、万有引力の大きさFは、F=GMm/2、光速をC、質量mとするとエネルギーEはE = mc2、等の数式である。これらは知が必然的に到達せざるを得ない宇宙の構造を示す真実であるからだ。此処でやっと素数の呼ぶ声が聞こえる≪薫≫とアウグストが登場するのだ。 
21日
(日)
窯小屋、轆轤室
扇山WE
P2峰、扇山
P2W
 
釉掛け、本焼き初窯火入れ、畝作り0,
ビア1次仕込み
19697歩3787m、608Kcal    
紺イラボ、黄色ソバ、特製松灰を新たに購入し使ってみたが特製松灰は、水に溶かず粉末のままCMC(合成糊)を塗った面に塗すのではなかったか?おそらくその予定で購入した筈。すっかり忘れて水に溶いてしまったが、さてはてどうなることか?冬こそ陶芸シーズンと張り切っていたが、窯オーナーの村上、冨美代さんの不調を言い訳にして陶芸活動は途絶えたまま。今日の本焼きをきっかけに陶芸活動を再開したいが、何しろ畑が忙しくてとても時間が取れない。ビアの仕込みも随分久しぶり。秋に6樽まとめて仕込んでおいたので、春までは持つかと思っていたが、そろそろストック終了。夜7時には攻め,馴らしを終えて火を落とす予定であったが1225℃まで上がった窯の温度が1250℃に達しない。焦って給油バルブを6からマニアルには無い7まで上げて、窯がゴーゴー叫ぶまで加熱。煙突まで真っ赤になるが、30分を経ても窯温上がらず。変だなと思って温度計の目盛りを良く見ると、ありゃ!1200℃の次は1300℃では無くて1350℃になってるでは!1200の次は細線目盛りがあり次は太い線目盛り。そうかこの太線が1300℃なんだ。つまり1200の次の目盛りは1225ではなくて1250℃を示しているんだ。つまり1250℃の最高温度になってから1時間も経過し馴らしの30分を2倍も超過していることになる。慌てて給油バルブを閉じて送風機を止め、ダンパー(空気流量制御弁(開閉 装置))を全閉にする。しかしこの1250℃で1時間以上も加熱し続けた被害は大きい。右隣の棚に置いてある短波用の高価なラジオが熱せられ、持つことも出来ぬ熱さ。K2]遠征で大活躍した大切なラジオだが、お別れするしかないかな? 
20日
(土)
葡萄畑、陶房
扇山WE
蕪、小松菜を抜き施肥耕作0
釉掛け

11014、7709m、246Kcal    
...フランスの8歳の息子、サヴァン症候群、天才的特徴ある自閉症児アウグストはただ数字を書き連ねる。リスベッドが覗くと641、647、653、659 と4つのセクシー素数の4つ組や双子素数が書かれているでは!言葉も発せず、絵と数字しか書かない8歳のアウグストに、リスベッドは楕円曲線を使って素因数分解する方法を教えるが、アウグストは反応無し。単に素数が好きなだけのサヴァン症候群の8歳児と諦めていたが、天才ハッカー・リスベッドの作った楕円曲線方程式の欠陥を見抜き改良してアウグストは、3034267の素因数分解を解く方程式を示したのだ。其れを元にリスベッドは自作プログラムを立ち上げ遂にNSA(アメリカ国家安全保障局)のRSA暗号を解き、NSAの恥部を暴き出す。あーこれ「ミレニアム4」の下巻のお話しで、昨夜一気に読了。小さいころから素数の呼ぶ声が聞こえる≪薫≫とアウグストが重なり、臨場感たっぷり!
大皿に罅が入っているのを発見。これを焼いたら罅は広がり、大皿は確実に割れてしまう。今まで何度も経験していることだが、この大皿に掛けた時間と労力を考えると、このまま潰して土に返してしまうなんて、とても出来ない。どう割れるか最後まで見届けてやろうと決意。無駄だと解ってはいるが、釉掛けし窯に入れた。
19日(金)     扇山WW
15150歩、0604m、392kcal (含目白)  第3週
16日
(火)
西畑
扇山WE
P2峰、扇山
P2W
 
カレンダーを筒にして照明のフードにして
白菜収穫し雑草取り、施肥、耕作5

1782012474m、484Kcal   
最高気温が22℃にもなっては、じゃが芋だって焦っているだろうと種芋のコンテナを覗いたら、ありゃ!5~10cmも発芽し最早待ったなし。林檎畑に移植開始。ここ数年林檎畑でのじゃが芋連作の影響が出始め、大きな芋にまで成長しなくなったり、発芽後の生育が不十分だったりと問題多し。さてどうしようかと、考えてはいるのだが?年間のローテーションを考慮するとこの時期、林檎畑ではじゃが芋移植がベストなのだ。やべえ、ポンコツ化について書いた直後、2日のかなり酷い痛みに外側左大腿部が襲われたのと、ほぼ同じ痛みが右大腿部に発生。2階への階段登りが危うい状況で、慌てて大腿部と膝の外側に湿布。急性の筋肉痛だったらしく、朝になったら探してみればそんな記憶が残ってるな程度で、夜明けの筋トレ、ストレッチも耕作活動もばっちり。ー5℃まで冷え込んだ快晴の森で、太陽を全身に浴びながら未だ動くポンコツ化した肉体に感謝! 
15日
(月)
晴曇 葡萄畑
扇山WE
 扇山MW
蕪を抜き雑草を刈り施肥、耕作と朝一番で
しっかり農夫となる0、中野へ野菜発送

じゃが芋の種芋植え
17737歩12415m、485Kcal  
先週乗って無いので2週間空いただけなのに、バイクのエンジンが掛からない。夏ならよくあることだが、まさか真冬の2月にエンジンが掛からなくなるとは!キャブレターのガソリンが気温上昇で気化し着火しないのだ。如何にこの数日間、暖かい日が、いや熱い日と云ってもいいくらいの日が続いたかを物語っている。仕方なくいつでもエンジンのかかる新車で小倉山へ行くことにし、セルモーターを始動させようとしたがうんともすんとも云わず。キックでどうにか動かしたが、長い間乗って無かったのでバッテリーが上がってしまったのだ。その上後輪タイアのエアが抜けてる。パンクかも?もう最悪。そうだ車も車検に出さなくてはならない。、序に仙人の肉体もいよいよポンコツ化が進行したので車検に出したいが、未だ現在のiPS細胞再生技術では部品交換は出来そうもないし。パンク状態のまま小倉山へ。暖かいので座禅草が発芽してるのではと、座禅公園を覗いたが、幾つか発芽し始めてはいるが開花までには未だ2,3週間は掛かりそう。今朝はたっぷり農作業に汗を流したので、ご褒美の扇山登山もしっかり愉しめた。こんな贅沢が許されるのも後幾日あるのか、いよいよ秒読み態勢かな!
14日
(日)
雨晴
林檎畑、葡萄畑
小倉山ZZ
  雨なので朝の活動はお休み0
午後畝作り、
最高気温21.9℃(10.35) 
13879歩、9715m、488Kcal 
いい加減腐っていた処、お口直しにどうぞとばかり「ミレニアム4」の下巻と鈴木善徳の「たらちね」の載っている月刊誌「すばる」が入ったと塩山図書館からメール。何しろ食あたりで下痢を起こしそうな酷い作品をよりによって3冊も読んでしまったのだから、ここらでスカットする清涼飲料水のような本を読まなくてはと、切に願っていたので、ヤッターとばかり図書館へ。リスベッド・サランデルが出て来るや否や食あたりなんぞ一気に吹っ飛び、「ミレニアム4」の世界にのめり込む。雨を口実に、今朝は畑仕事も出来ないし山トレだってお休みしなくちゃと朝から本に熱中。これぞ正に晴耕雨読じゃ!ざまーみろ!なんぞと云っていたら午後からぐんぐん晴れ間が広がり、気温が上昇し真冬の2月だというのに山荘の最高気温は21,9℃。大月で24.5℃、都内で23℃で観測始まって以来の記録が彼方此方で続出。どうみても狂っているとしか思えない気象状態。こうなったらサボっては居られない。早速畑に出て、汗びっしょりになって畝作り。何が晴耕雨読じゃ! 
13日
(土)
扇山WW
P2峰EP2
灯油買出し5タンク100㍑
雪の急斜面を強引に上がり車を夏駐車場へ。

左大腿から腰に掛けてやや鈍痛
重くて朝トレさぼろうかと。

 13411歩、9387m、276Kcal 
村田沙耶香の「消滅世界」発想としては悪くない。中身はお粗末、稚拙で殆ど読むに堪えない。生殖は総て人工授精で、交尾は不潔で野蛮な行為となり、恋愛対象はアニメなどの架空キャラ。交尾こそが恋愛なのではと密かに雨音は感じてはいるが、エデンと呼ばれる人工繁殖システム実験都市に住み、年に1回の集団受精日に禁じられている夫の精子で受精。出産と同時に子供は親から取り上げられ集団管理され育てられる。14歳になった集団受精児の1人と交尾し、雨音は子供の陰茎が臍の緒になって自らの膣、子宮と子供が繋がっていると感じつつ終わる。ヴァーナー・ヴィンジの『遠き神々の炎』『最果ての銀河船団』は、大いに期待してページを開いたが、ガックリ!SF独特のパサパサ感を克服できず、描き切れないバーチャルとストーリーだけが先走る人間性不在の典型的なSF作品。「消滅世界」と同じく、読了するとしても精々斜め読みするくらいかな。テーマ、ストーリーは面白いのできちんと書き込めば、世界をあっと言わせる作品になりそうなのだが!
   
2月12日 7時14分 
LIGO重力波観測所、重力波観測成功    第2週
9日
(火)
林檎畑
扇山ME
扇山WW
タオルケット洗濯 じゃが芋用の畝作り0
目白持ち帰り野菜の収穫
(ほうれん草が甘くて最高の美味さ)

1479110353m406Kcal 
特異点の後では科学技術の進歩を支配するのは人類ではなく強い人工知能やポストヒューマンであり、従ってこれまでの人類の傾向に基づいた人類技術の進歩予測は通用しなくなると考えられている、と衝撃的な技術的特異点の概念を初めて提示したのは、数学者ヴァーナー・ヴィンジと発明者でフューチャリストのレイ・カーツワイル。「ミレニアム4」に登場する人工知能研究の世界的権威フランス・バルデルのモデルとなったのが、レイ・カーツワイルなのでは?実際レイはフランスと同じく、人工知能研究の世界的権威なのだ。仙人と同じ1944年生まれなのでヴァーナー・ヴィンジは現在72歳。14年前の2002年、執筆に専念するためサンディエゴ州立大学数学教授を退職。アメリカ合衆国の数学者、計算機科学者、SF作家でヒューゴー賞受賞作の長編『遠き神々の炎』『最果ての銀河船団』で知られている。いずれの作品も未だ読んでいないので早速図書館に発注。特異点の概念は数学者であり作家でもあるヴァーナー・ヴィンジによって大いに普及した。ヴィンジは1980年代に特異点について語りはじめ、オムニ誌の1983年1月号で初めて印刷物の形で内容を発表した。つまり僅か33年前に提示されたばかりの概念なのだ。昨夜もこの技術的特異点に心を奪われ、眠れず思惟の深みにどっぷり。やがて虚空を虚無で満たそうとしている実態が、実はこの技術的特異点であったと気づき唖然! 
8日
(月)

昨夜雪
前、奥庭
林檎畑

扇山WE
P3峰
TN

灯油補給5タンク100㍑4
林檎畑の小松菜、青梗菜を
取り除き施肥耕作、
Geo Mobile照明オブジェのスポットライト
試行錯誤作成中

18701歩3090m、345Kcal 
将棋に於ける 人間と人工頭脳コンピューターとの闘いは終わった。最早人間の頭脳は人工頭脳の相手にはならず、人工頭脳は人工頭脳を相手に将棋を指し、更に頭脳を磨き上げているとのニュースに接したとき何故気づかなかったのか?自らの思惟の至らなさに、今更ながら呆れて物が言えない。一昨夜から読み込んでいる「ミレニアム4」で初めて目にした技術的特異点が齎した衝撃に打ちのめされているのだ。新たな著者ダヴィッド・ラーゲルクランツによって甦ったリスベット・サランデルは『ミレニアム』の記者ミカエル・ブルムクヴィストにメールを返す。「もう1つ訊くけど、ブルムクヴィスト、人間が、自分たちよりも少しだけ賢い機械をつくり出したら、どんなことが起きると思う?」 何となく読み流してしまったが、これこそが本書の中核を成すテーマでもあったのだ。どうなるのか、少し考えれば1965年、統計家 I. J. Good が述べた恐るべき帰結に至るではないか!少しだけ賢い機械を作り出したその瞬間こそが技術的特異点なのだ。その特異点に達したら、そこで生み出された人工頭脳が、人間が成し遂げたようにもっと優れた更なる頭脳を作り出すことは確かで、その爆発的連鎖の彼方に限りなく全能に近い超知的マシンが生み出されるのだ!若しかするとその超知的マシンこそが我々の認識する宇宙そのものであり、神の概念なのかもしれない。統計家 I. J. Good はこう述べている。「超知的マシンを、いかなる賢い人もはるかに凌ぐ知的なマシンであるとする。そのようなマシンの設計も知的活動に他ならないので、超知的マシンはさらに知的なマシンを設計できるだろう。それによって間違いなく知能の爆発的発展があり、人類は置いていかれるだろう。従って、最初の超知的マシンが人類の最後の発明となる」
特異点と云えばブラックホール内に存在する、時空に於ける特異点しか思い浮かばなかったが、実は人工頭脳も又技術的特異点に向かっていたのだ。自らの思惟の至らなさ無知蒙昧さに全く、ぐうの音も出ないぜ。
7日
(日)

昨夜雪
林檎畑
扇山WE
P2峰、扇山
P2W
新雪ラッセル4
ログ部屋掃除、林檎畑の小松菜を
取り除き施肥耕作

15374歩0761m、294Kcal 
≪お前は虚空を虚無で満たそうとしているのだ≫。繰り返されるその執拗な呪縛から逃れる術も無く、腹筋、ストレッチ、筋トレと夜明けのトレーニングを終え電動シャッターのスイッチを入れた瞬間、虚空と虚無の呪縛が一気に吹っ飛んだ。物質と反物質が絡み合って虚空に還るならば、虚空を虚無で満たそうとすることに意味を与えることが出来るかも知れない。漆黒のシャッターの外に全く予期せぬ銀世界が広がっただけなのに、何故、虚空と虚無の呪縛が一気に吹っ飛んだのか?言語を紡ぎ呪縛からの解放と予期せぬ銀世界を繋げようと試みたが、その余りにも大きな乖離に気づきあっさり放棄。そこでいつものあの能天気な仙人にギアチェンジ。いそいそと長靴を履きストックとカメラを持って、いざ新雪に輝く雪山に出陣じゃ!狐や鹿、鼬の足跡を追って扇山の開けた森に出ると、水晶峠に掛かっていた薄雲が天女の羽衣の様に棚引き光を発し、確かに虚空を虚無で満たそうとすることに意味を与えることが、出来そうな予感に満ちてるでは!すっかり鬱から脱した仙人は一気に扇山に駆け登り、グリセードで新雪に煌めく急斜面を雪煙を上げて走り抜け、まるで羚羊になった様。頬を上気させ羚羊は僅かに微笑んでいるようでした。きっと長らくベッドに捉えられていた仲間が今日でお勤めを終え、森に還って来る希望が開けたのを歓んでいるのでしょう。 
6日
(土)
林檎畑
扇山WE
P2,P3峰
MN
先週の続きで凍てついた蕪を抜き
施肥耕作1、トイレ照明修理、
Geo Mobile照明オブジェ設置

18198歩2738m、498Kcal 
テスターで調べたところ照明器具の内部で接触不良を起こしている。その部分は螺子で開ける様式でなく、閉じられているので直しようがなく照明器具全体を交換するしかないと判明。しかしこれから発注しても土日を挟むので早くても部品が届くのは月曜の午後か火曜日。火曜日までには帰らねばならぬし、となると今週もトイレの照明無しで過ごすことになる。そこでホームプラザ・ナフコに出かけ調べてみると、現在製造されている製品の殆どはLEDで、白熱電球対応の照明器具は無し。大体最早白熱電球そのものが製造中止なのだとか。うーん、日進月歩じゃ!20年の歳月は世代交代さえ可能にする時であると実感!で、未だ未だ高いと敬遠されているLED、電気屋の話では安くても8千円位とか聞いていたが、何と特価でミニLEDシーリングMLCー10Lが2200円。これにアダプターとなる丸型フル引っ掛けシーWG501、142円を加え計2342円。持ち帰り早速取り付け修理完了。序に居間の南東窓に設置したオーストラリアで買ってきたステンレスの空間装飾作品・Geo Mobileに、間接照明を付ける配線工事を行う。
5日
(金)
2階トイレ
扇山WE
先週2階トイレの電球が切れ
新品と替えたが付かず
天井ソケットやスイッチボックスを外し
修理を試みるが断念。
電気屋を呼ぶが駄目。
ソケットそのものが接触不良で要交換。

77311歩、5411m、269Kcal 
暖かい冬のプロローグで師走、睦月中旬まで氷姫の出番はありませんでした。やっと訪れた山荘始まって以来のー11.3℃の寒波襲来に、氷姫の煌びやかな舞踏会を期待しましたが、 降雪が舞踏会を襲い森は一面の銀世界。それでも、もしや舞踏会の微かな痕跡ぐらいは見つけられるのではと、 南太平洋から戻るや否や、真っ先に舞踏会に駆けつけたのですが、森はすっかり≪堅雪かんこ、しみ雪しんこ≫になって、もうまるで春の雪森でした。 暖かい冬で怒り心頭に発揮した冬将軍と寒太郎が、満を持して一気に攻め込んだ1月25日の大寒波もほんの一瞬で、 南回帰線から戻りつつある太陽が雪を解かし、その雪が夜に凍り付きしみ雪になって、もうまるで春の雪森なのです。ピエール・ルメートルの3作目「天国でまた会おう」が手に入った。「哀しみのイレーヌ」、「その女アレックス」と異なりミステリーではなく冒険小説と銘打たれた文芸作品で、フランスで最も権威ある文学賞ゴンクール賞を受賞したとか。早速「ミレニアム4」、「新カラマーゾフの兄弟」、「消滅世界」と同時進行で読みだしたが、今一面白さに欠ける。まーもう少し読んでゴンクール賞の意図するところを探ってみよう。 
         第1週
2日
(火)
全畑
扇山WE
扇山MW

雪の下からほうれん草、蕪、白菜、
青梗菜など
掘り出しブロッコリー、沢庵、
白菜漬けと共に目白へ
 
13421歩
、9394m、338Kcal
昨夕新雪にラッセルを愉しみ乍ら小倉山まで足を延ばしたが、昨夜もチラチラ雪が舞い今朝の扇山も思いも掛けず新雪ラッセルを堪能出来気分好し。と此処まで書いてはたと思い当たる。そうだ昨夕は左脚の外側大腿部に痛みが走り、気分好しどころではなかったんだ。オーストラリアのキャプテンクック・ハイウェーを走っていて、車を降りた途端かなり酷い痛みに外側左大腿部が襲われ、焦った記憶が甦った。打撲に近い痛みだが、全く打撲の記憶は無い。その後も痛みは不定期にやって来るのだが、打撲記憶が無いので放っておいたのだ。昨夜は気になって湿布して寝たら、すっかり痛みが取れ湿布したことも忘れついうっかり気分好しなんぞと書いてしまった。考えてみると実は左大腿部の内側にも一か所に集中して痛みが走り眠れぬ夜があったでは。これも打撲などの自覚症状は無いので、考え得るのは老化現象のみ。さてさていよいよ老化対策が必要か?なーんぞと心にもない事を平然と抜かすのだから、仙人は未だ未だ老化の悲惨さが解っていないのだ。
1日
(月)
林檎畑
扇山WW
小倉山ZZ
 耕運機耕作、施肥1、
ミシンで雑巾を縫う
バイクで再充電電池の
スペーサー購入

22691歩5883m、537Kcal
凍てついてスカスカになってしまった蕪と未だ食べられるの蕪の選別が、夜明け前なので暗くて出来ないが林檎畑に出陣し,、とりあえず収穫、耕作開始。最早、じゃが芋の植付は待ったなしなのだ。耕運機のハンドルを握る指先が、寒さでチンチンと痛み真冬の夜明け前の農作業の厳しさに恍惚!冬山登山にはとても及ばないが、この凍てつく指の痛さが、氷壁を登っている時の感覚を呼び覚ますのだ。夜明け前の労働のご褒美にと扇山を登りだすと、あれ、雪が降りだしたでは!予報では終日曇の筈であったが?山荘に下山するころには、辺りは真っ白。一昨日、図書館から最新刊の「ミレニアム4」、亀山郁夫の「新カラマーゾフの兄弟」、村田沙耶香の「消滅世界」が入ったとの連絡があったので今日、バイクで受取りに行こうと予定していたが、これじゃ無理。明日は帰京するので帰りに立ち寄りたいが、図書館は休みだし。スティーグ・ラーソンは刊行直前に心臓発作で死亡。従って「ミレニアム」は3部作で終了したが、世界中の「ミレニアム」ファンの熱い期待に応えて新たな著者ダヴィッド・ラーゲルクランツに4部として「蜘蛛の巣を払う女」を書かせたのだ。こうなると熱い期待を抱いている1人として、雪如きに負けて「ミレニアム4」を取りに行かないなんて許せない。そこで雪を衝いてバイク出動。雪の急斜面で転倒しバイクの全重量を足首に受け、複雑骨折なんてことも在り得るな。なんぞと思い乍ら雪道に突っ込む。
2月累計226km、175m   総活動距離:383km802    山トレ20 計35回(+畑0日) 山トレ累計60回


2016年1月

月日 天気   活動場 活動記録   一言 メモ
31日
(日)
西畑
扇山WE
P2峰
扇山P2W
 
 ⑨東壁&西畑の電池交換、灯油補給5
西柵際施肥
マルチ
15872歩1110m、437Kcal
やっと雨が上がり激しく去来する霧の合間に、僅かに太陽が顔を覗かせる。扇山の山頂付近は霧氷に覆われた木々が氷の森を成し、森を縫って曙光が差し込み実に幻想的。高芝山、鈴庫山も樹氷の森が広がり、すっかり冬山の佇まい。じゃが芋の植付が迫っているが、耕作が追い付かない。先ず西畑の西柵際の耕作と施肥、マルチに着手。夜明け前の1時間半のハードトレーニングと、この穴掘りで早速腰痛復活。こいつを宥めるには山と森の逍遥が欠かせない。腰痛を解消する為、夕日を追ってのんびりとP2峰から扇山への稜線を歩む。肉体労働による筋肉痛を山や森を流離うことで癒すと云う華麗なる贅沢は、日々のトレーニングによって支えられてきたが、その終焉は目前に迫っている。トレーニングしていても明らか肉体の反応が今までと異なるのだ。しかし今、この瞬間だけはそれが可能なのだから、この歓びを愛おしみ充分堪能するとしよう。 
30日
(土)
竹森川RrRu   HP編集0
5912歩、4138m、135Kcal
昨夜の雪予報が雨になり、畑はぐちょぐちょでとても畑仕事は出来そうもない。さりとて朝トレに行く気になれず欝々とデスクワークに明け暮れる。どうにも我慢できなくなって、夕刻は竹森川左岸から右岸に出て更に北峠へのアプローチを辿り、やや長めの散策を愉しむ。山荘手前、日陰の急斜面の凍結状態を調べたが未だたっぷり雪があり、四駆スタッドレスでないととても登れそうにない。 
29日
(金)
扇山WW   HP編集
80742歩、5651m、225Kcal
東京で雪が残っているのだから、山荘は大雪でラッセルしないと登れないのではと恐れていたが、南斜面の雪は融け冬の駐車までは何とか車を上げることが出来た。山荘の大気温記録計は25日にー11.3℃を記し、山荘建設後22年目間の最低気温をマーク。ついうっかりして、水抜きせずに山荘を空けたので室内のキッチン、トイレ、風呂等の水道管は総て凍てつき、水道管破裂は無かったものの、蛇口を開いた途端、真っ赤な錆水。凍てついた水道管内の氷が管内部の錆と共に融けて、流れ出したのだ。まー破裂せずに管内の錆を取ってくれたのでラッキーと、歓んでおこう。  
          第4週
25日
(月)
ー11.3℃
(山荘5:25)

シドニー→
羽田
 
腐りかけているような不快感はトレーニング不足から齎されているに違いないと、目白に帰るや否や真っ先にジャージ着替え10階までの非常階段でトレーニング再開。ぐっしょり汗をかき熱いシャワーを浴びて美味しいソーメンを堪能。不味くてどうにも食えない機内食の代わりビアで空腹を紛らわせていたので、ソーメンの美味さが五臓六腑に染みわたる。それにしてもオーストラリアの食材の不味いこと。ピーマンも胡瓜、人参、トマト、プラム、林檎、梨、バナナ・・・押しなべて不味い。野菜何ぞ日本産に比べると、特に山荘産に比べると、とても食べられる代物ではない。オーストラリアは暮らしやすいなんぞとよく耳にするが、こんな酷い味の食材を相手に暮らすなんて真っ平ごめん。まー日本から野菜種を持参して、自分で栽培して食材とすればいいのだが、其処までして住みたいと思えるほどの魅力は無い。と、そんなわけで帰国で生き返ったのだ。沙漠の帆船のたゆとうウルルで、40℃を超える大地をうろつき回り、コネラン空港を飛び立ち、羽田で飛行機を降りると雪の残る真冬の東京。この朝、日本列島は寒波に見舞われ、何と沖縄で雪が降り、九州、四国などで水道管が凍結破裂し断水だとか。 
24日
(日)
晴. ウルル日の出⑧
鑑賞後トレック

コネラン→
シドニー
 
アボリジニの好んで食べる芋虫やカンガルーの尻尾が大好きと云う若いガイド沙和さんが、夜明け前に迎えに来てくれる。「一昨日まで1週間続けて土砂降りの雨でウルルの夕日は勿論、赤く燃える夜明けのウルルも観られず、激しい雨に打たれながらのガイドで哀しかったけど、今回は昨日の夕日も最高の美しさだったし、今朝の朝日も観られそうで嬉しい」と語る。ウルルの南東に位置するサンライズ・ビューイングエリアに一番乗り。満月の残る展望台には暖かい飲み物やスナック菓子が用意され、東の空が真っ赤に燃え出す。オーストラリア大陸のど真ん中で、限りない半沙漠の地平線が目覚め赤く染まり始める光景は圧巻である。世界中の人々を惹きつけるオーラは、この光だったのかと思わず肯いてしまう。夜明けの神秘を堪能してから登山口に向かうが、矢張り昨年10月27日以来続いている登山禁止は解除されておらず登山は断念。登山口の北側に伸びるマラウオークに入りカンジュ渓谷まで、遊歩道を散策。左側の洞窟にはアボリジニのカンガルーやエミューを描いた壁画があり、学校や集会場として使った、波型に切り取られたやや大きな洞窟がある。その後バスでウルルを一周して反対側のクニヤウオークを散策。 
23日
(土)
ケアンズ→
コネラン空港→
カタジュタ岩群
 
早朝5:40出発なのでその前に美味しい中華三昧を食べようと、わざわざ日本からヒーターを持参したが過熱防止ブレーカーが加熱前に作動し、どうやっても上手くいかず携帯ポットで作る。国内線なのでビアの持ち込みも可能だろうと1本試しに預け荷に入れたが、全く問題なし。ま、不足分はウルルのスーパーマーケットで買えばと安易に考えていたが、どっこい。アボリジニのテリトリーであるウルルでは酒類の販売は一切無し。許可されたホテルのレストランでしか呑めないと解ったのは現地に着いてから。15時頃のチェックインとかで、その前にウルルリゾートの偵察を兼てスーパーに出向き、野菜や果物、サーモン、パン等を買い出ししホテルに戻ると未だ11時前だと云うのにチェックインOKとのこと。5つ星と噂されている沙漠の帆船(Sails in the Desert)ホテルのデラックスルームは予想外の素晴らしさ。環境保護の為、建物そのものに色々規制が多いので、狭く見晴らしも良くないのでは。と勝手に想像していたが、広々としていて、最上階の3階なので赤い沙漠も見渡せ申し分無し。早速買ってきた食材や日本から持参した牡蠣、帆立、赤貝等でサラダを作り、良く冷やしたビアで乾杯!その後、誰も居ない駱駝牧場で遊んだりカタジュタ岩峰にトレッキングに出かけたり、夕刻はウルルの夕日鑑賞展望台でシャンパンを呑みながら、暮れ泥むカンブリア紀地殻変動の造形物と対峙したり、沙漠の帆船旅を満喫。締めくくりは沙漠の帆船宿のバーでビアを呑みながらアボリジニの絵画鑑賞。
22日
(金)
GBR
ミルンリーフ 
1,2本目
Whale Bommie
3本目
Oasis
ケアンズから東に直線距離で74km離れたミルンリーフに向かう。ケアンズ沖にある12か所程のリーフ(環礁)の1つで最も外洋に面した透明度の高い珊瑚の華麗なダイブサイトである。大きなクルージング船・Tusa T6そのものがショップになっていて、此処でDV手続きをし、器材を合わせブリーフィングを行い、タンクのエアー入れ替え、ログブック記録を行う。レストランも付いていて昼食はバイキングで飲物、果物は常時提供。雨季だと云うのに快晴に近く素晴らしい碧空と珊瑚海が広がっている。風の強いと観られる三角波も無く、穏やかな航海になるのではと思っていたが、とんでもない。静かだったのは出港後30分程で、残り1時間半は立ち上がることも出来ぬ程の激しい揺れ。船酔いになれている筈の多くのダイバーが悪酔いし、甲板に寝そべりギブアップ。船酔いの予感がしたので最初からコックピットの部屋で、タオルを毛布代わりにして寝てしまい船酔いに掛らずミルンリーフに到着。真夏なのでラッシュガードは不要とホテルに置いてきてしまったが、レンタルスーツは1ミリ程のペラペラのスティンガー・スーツ。水温は29.4℃と高かったが体温を奪われ、いつもよりエアーの消費が激しくて、1本目は30分でエア切れ。と云っても未だ30気圧残っていたが、オーストラリアでは50気圧を切ると次のDVをしてはいけないとのルールがあるとか。その他イグジット時にはスタッフが待ち受けていて浮上のサインをするとか、DV終了後は計測器で全員のヘッドカウンティングを行うとか、安全面では煩いモルジブより更に細かい。レンタル器材にしても1年半使用後は廃棄し、新品に変えねばならぬとか、レギュレータにはエアーゲージ、深度計の他ダイブコンピューターを付けるとか。2本ともWhale Bommie と呼ばれるサイトで潜り、昼食後船を移動して珊瑚の美しいOasisで遊ぶ。まー魚種も多いいし、珊瑚も美しいが最早500本も世界の海を潜っていると新たな発見、感動は無い。夕刻ホテルのトロピカルバーはビア、ワイン、カクテルが無料飲み放題のサービスがあり、おつまみ持参で暮れなずむビーチサイドを眺めながら呑む。その後ビーチサイドに掛かる木道を散歩。流しのフルート吹きが路上で≪いそしぎ≫(The Shadow of Your Smile)なんぞを吹いたり、筋トレ器具の設置された浜では、若い女や子供が汗を流し、芝生に建てられたキッチンとテーブルを使ってBBQを愉しむ家族あり。傍らの芝生に寝転ぶアボリジニの母子、浜沿いの大きなプールでは夜間の照明を浴びて泳ぎに興じる多くの市民、観光客。予約しないと入れない浜辺通りのレストランは何処もかしこも満席。酒に溺れてしまうアボリジニを保護する為にか、酒販売はライセンス制で酒類を提供しないレストランBYO(Bring Your Own)も多く自ら持参しないと呑めない。  
21日
(木)
ケアンズ→クランダ
→マリーバ→
マウントモロイ→
モスマン→
オークビーチ→
パルム・コーブ→
ケアンズ
 
オーストラリアを肌で感じるには、、車で走ってみるに限る。なんぞと無知蒙昧な仙人はさしあたりケアンズからウルルまでのレンタカーによるドライブを考え距離を調べた。何と直線距離で3177km、北海道から九州までの2倍近くあるでは!時速120kmで1日8時間ぶっ続けで走って3.3日、つまり実際、道路距離はもっと長く、荒野を走るのであるから1週間はかかると考えねばならない。そこであっさり計画放棄。大幅に計画縮小し、「世界一の長さ」でギネスブックに載っている1万2千kmもある国道1号線・キャプテンクック・ハイウエーを、レンタカーで北に向かって走ることに変更。先ずはスミスフィールドのロータリー(ランドアバウト)から山道のケネディハイウエーに入り、熱帯雨林の広がるクランダを目指す。ここから更に大分水嶺山脈(Great Dividing Range)を越えて、2mにも達する巨大な蟻塚が散在するマリーバに出て、其処から北上。左手にミッシェル湖で遊ぶ野鳥を眺めながらモスマン溪谷まで90kmを走ると再び熱帯雨林。南下しキャプテンクック・ハイウエーに戻り、東海岸に沿って走り、ポートダグラス、ウオンゲッチ、パルム・コーブを経由してケアンズに戻る。走行距離は400kmでオーストラリアを一周するキャプテンクック・ハイウエー1万2千kmの僅か30分の1。これじゃとてもオーストラリアを肌で感じるには程遠いが、熱帯雨林と山脈越え、半乾燥地帯から砂漠の蟻塚、湖の野鳥の群れと一通り体験出来るお手軽ルート。しかし日本語対応のカーナビは殆ど役立たずで、目的地検索は住所のみ。観光地の地名や電話番号では目的地を指定できず、ガイダンスはイギリス英語。進行方向を常に上に向けるなんて出来ないし、画面が小さくて見えない。モスマン溪谷の奥地に入り込んだ時は、此処でこの役立たずのカーナビが、更に壊れて機能を失ったら最早ケアンズに帰れないのではと不安に成ったほど。 
20日
(水)
LCC用
第3ターミナル
目白から
ケアンズへ 
 
初期の英国移民は先住民のアボリジニをスポーツとして狩猟したのだ「今日はアボリジニ狩りにいって17匹をやった」と記された日記がサウスウエールズ州の図書館に実際に残されている。僅か188年前の1828年には開拓地に入り込むアボリジニを、イギリス人兵士が自由に捕獲・殺害する権利を与える法律が施行された。その結果、オーストラリア内に生活していた50万人から100万人ほどのアボリジニは90%以上が殺され、1876年には、タスマニア・アボリジナル最後の生存者である女性のトルガニニが死亡して、多い時期で約3万7千人ほどいた純血のタスマニアン・アボリジニが絶滅。これらの記録を読んで、その支配者の末裔が作り上げたオーストラリアへの嫌悪は益々高まり、如何にグレートバリアリーフが世界に冠たる素晴らしい珊瑚海であっても、訪ねることはあるまいと決意。それでも尚且つオーストラリアへ旅立つなら、アボリジニが聖地とするウルルに赴き、アボリジニの遥かなる痕跡に触れ、肌で彼らの悲哀を感じ取るべく努力は欠かせない。そう常々思っていたが遂に畏れていた事件が起きた。昨年2015年10月27日、200か所程設置されたウルル登山用固定鎖の7,8番目が何者かによって切断されたのだ。10月27日と云えば、1985年10月26日のアボリジニのアナング族にウルルの土地がオーストラリア政府から返還された30年目の日の翌日。いや夜中にと云うから当日26日の返還記念日切断の可能性が高い。エアーズロック・マウントオルガ国立公園と呼ばれていたアボリジニの土地が改名され、アナング族の呼び名であるウルル・カタジュタ国立公園に変わって30年目の最後の26日こそ、聖なる山をアボリジニの手に取り戻す日に相応しいのだ。こうなったらオーストラリアへの嫌悪感を乗り越えて、行かずばなるまい。と相成った次第である。
         第3週
16日
(土)
西畑
扇山WE
扇山MW
西畑西柵際雑草取り0
石垣下へ処理雑草運搬、野菜収穫
金色ハート型の木星リース作成し玄関に
15262歩
0683m、372Kcal
 「山の詩集」、「K2に憑かれた男たち」、「アコンカグア山頂の嵐」、「完結された青春」(陽介に貸した本)「零下51度からの生還」と「写楽」を持って行く。読んだのがあったら直ぐメールして。午後から帰京予定で、野菜の重さに読んでしまった無駄な本の重さを加えたくないから。テープは7本、クラシックは抜いたけど聴きたいのがあったらこれも直ぐ返メールして。今朝はちょっと早く起きすぎて、薄明の宇宙を仰ぎながらの畑仕事。蒼に少しづつ光が混じっていくときの神秘的なグラデーションに圧倒されて、暫し鍬を持ったまま立ち竦んでしまった。西畑の草取り後、本日の日の出は扇山頂上直下。連日の畑仕事で、やっと春を迎える目安らしきものがついた。しかし4か所の畑は明らかに広すぎて、今年が最後かな?泣き顔なんて観たこと無いのに2度も泣いたなんて、やっぱり手術、闘病は重いんだね。それが当たり前なんだから、大いに泣くべし。
15日
(金)
葡萄、西畑
小倉山ZZ
P3峰NT
マルチ,、西畑西柵際雑草取り5
19425歩
6597m、530Kcal
そう、最初の意識を持続させることが出来るかどうか!それこそが問題なのだ。 そろそろ過剰演技にも意味を見出せなくなって、落ち込む頃と心配して入たら、一昨日の不安メール。 でも昨夕メールは美しい夜明けと夕焼け色の空が出て来たので、一安心。今朝一番で飛び込んできた2人死亡11人心肺停止の軽い沢バス転落事故。その13人も、次の三つ峠を目指して竜ヶ岳山頂を下り始めた登山者と同じく、次の瞬間に、死が大きく口を開き待ち受けてるとは全く思ってもみなかったでしょうね。 往復の飛行機事故、ケアンズでのドライブ事故、グリーン島でのダイビング事故、登山禁止となってしまったウルル周辺での事故・・・。ヒマラヤ遠征と較べれば、遥かに死の危険度は低いかなとなんぞと一人嘯いてみたり。 生きていることが奇跡なのですから、20日からの旅でも何が起ころうと受け入れるしかありません。
14日
(木)
葡萄、西、中畑
扇山WE
扇山MW
マルチ,、中、西畑耕運機掛け1、
白菜凍結防止に新聞紙を撒く
換気扇掃除
17221歩
2054m、480Kcal
あのねイタリアの下町にサモラ党という秘密結社の若い首領ラファエルが居てね、ナポリのマドンナ祭で「聖母の宝石」をいただいた聖母の行列を前に、ラファエルはマリエラに「もし望むなら聖母の宝石を盗んで与える」と愛を誓っちゃうんだ。あの美しい聖母の宝石を盗んでまで私に愛をささげる者こそが、私の愛人に相応しいとマリエラは思い込む。マリエラを慕っている義兄の鍛冶屋のジェンナロは、マリエラから「聖母の宝石を盗み得るものだけが自分の愛を勝ち得るのだ」と言われ、聖母の宝石を盗んで彼女に与えるのだけど、興奮の冷めた彼女はそれを裏切って若い首領ラファエルに愛を求めてしまう。鍛冶屋の男ジェンナロは裏切られた悲しみと、聖母の宝石を盗んだことの罪の重さに気づき、宝石を返してしまう。其れを知ったマリエッラは自らへの愛のシンボルである宝石が失われたことを悟り、海に身を投げて死んでしまう。それを知ったジェンナロもナイフを胸に突き立てて死ぬと云う悲劇的なお話しなんだよ。勿論そんなこと全く知らずに、初めて出逢った高校1年の夏、唯々その曲の余りの美しさに圧倒されてその曲の入ったドーナツ版を聴き続けたのさ。A面が≪マドンナの宝石≫でB面が≪カヴァレリア・ルスティカーナ≫だった。
そんな半世紀以上も前の大昔のことが、ふと虚空に還る儀式に甦ったとしても大して不思議でもない。問題はそいつが儀式明けの翌朝、FMとシンクロした偶然性さ。何の関連性もない事は明らかだが、≪幾ら虚空に手を伸ばしてもシェヘラザードのトーク釦は見つからない≫との嘆きが、何処かに届いた様な気がしたのも確かなのさ。
13日
(水)

4.6℃ (5:58)
葡萄畑
扇山WE
扇山MW
マルチ,、中畑雑草取り4、干柿処理
15袋を冷凍
19402歩
3581m、563Kcal
虚空に還る儀式には千夜一夜物語を語るシェヘラザードが欠かせないのだが、幾ら虚空に手を伸ばしてもシェヘラザードのトーク釦は見つからない。坊やは大きなため息をつき物語を諦めかけた時、ヴォルフ・フェラーリがいつの間にか寝室で咲き誇る君子蘭になって、歌劇≪マドンナの宝石≫の第一間奏曲を奏で始めたのだ。とまあ、此処までは未だ冬になったばかりの1月を、春の4月と間違えて咲き出した慌てん坊の君子蘭の早とちりと頷け無くもないが、いったいどうしたことか、今朝再びヴォルフ・フェラーリが中畑に現れたのだ。今朝は夜明け前の5時58分に今冬の山荘最低気温ー4.6℃を記録したが、昨日の腰痛は何処へやら耕作が愉しくて鍬を振り下ろしながら夜明けの太陽を待っていた。未だ地表は暁闇に沈んでいるが、水晶峠上空では3筋の飛行機雲が南から西へ棚引き払暁の光を浴びて煌めく。さあ、出るぞ!と鍬を振る手を休め水晶峠を見詰めると信じられないことに、FMからヴォルフ・フェラーリの≪マドンナの宝石≫が流れ出したでは!5日のクラシックカフェの再放送、貞平麻衣子「歌劇“聖母の宝石”から 間奏曲」 ヴォルフ・フェラーリ作曲 (3分39秒) (管弦楽)アカデミー室内管弦楽団 (指揮)ネヴィル・マリナー 
12日
(火)

薄雪 
葡萄畑
扇山WE
竹森川Rr
マルチ,施肥耕運機掛け、枯露柿梱包、
冷凍保存、柿、漬物発送0
15108歩
0575m、333Kcal
山荘では未だ初雪にはならないのに、東京、横浜では今朝未明に降ったとか。昨日購入した肥料を撒き耕運機を掛けていると、微かに雪の気配。扇山に登りだすと、森の闇をスクリーンにして、目を凝らさないと観えない小さな雪がちらりほらり。この記録を付けている午前10時現在、書斎から観えるログ屋根だけは真っ白で外気温は0.0℃。書斎ではストーブを点けていて表示は24℃を示しているが、卓上の温度計は15.5℃で寒い。最高気温もこの分では2,3℃どまりか?そうそう昨日買ってきた湿布を腰に張って寝たら痛みが取れ、早速、今朝は耕作に勤しんだが再び腰痛復活。しかしこれで腰痛の原因が、耕運機掛けにあると判明。ま、原因が解かれば手の打ちようはある。耕作活動は始まったばかりで、この後、中畑、西畑、林檎畑と延々と続くので、この教訓を生かさねば!ショック!収穫した枯露柿があまりうまくない上に、串刺し柿は中が黒ずみやや酸っぱくなっており、明らかに失敗である。これから切断して内部調査し異状なき柿を選別し冷凍保存し、冷凍庫に収まらぬ分は窯室にでも保管するしかない。 
11日
(月)
晴  葡萄畑
小倉山ZZ
扇山WW
マルチ,、ゴミ出し、枯露柿収穫、2回目沢庵漬、
鶏糞25袋、石灰4袋買出し
19490歩
3643m、612Kcal
落ち込んだ!追われてしまってはいけないと、常日頃言い聞かせているのに昨日は、仕事の多さについ過重労働に自らを追い込んでしまった。1袋15kgの鶏糞を7体、20kgの石灰を1袋施肥し耕運機を掛け、更に朝収穫し干した白菜の漬け込みに重石の上げ下ろし。この程度の肉体労働では屁の河童の筈の腰が反乱を起こし、腰痛と云うストライキに打って出たのだ。愉しいはずの畑作業後の今朝トレーンングも、腰痛のご機嫌を伺いながらの森逍遥となり、鬱になりそう。この程度で落ち込んでしまうのだから、入院などして連日ベッドに縛り付けられたら、病気が直る前に鬱が進行し重症化し、病院から出られなくなってしまうのでは!うーん、これが仙人の正にアキレス腱。と云うことは仙人は致命的な弱点である本物のアキレス腱の他に、鬱と云う精神的弱点であるアキレス腱を併せ持っているということだ。さて今日も目白押しの作業予定を組んでしまったが、はてさてどうなることやら! 
10日
(日)
晴  葡萄畑
扇山ME
P2峰
扇山P2W

マルチ,支柱抜き、雑草取り、
白菜収穫し4つ割りにして干す、
干し大根も立てに切り干す、3回目白菜漬け
葡萄畑施肥耕作
25564歩
7894m、705Kcal
暗いうちから畑仕事。支柱を抜き、雑草、育ちすぎた野菜の除去。 未だ未だ施肥し、耕運機を掛けられる段階まで行かず焦ってしまう。何しろ有機肥料は土に和むまで時間が掛かるので、急がないと春の種蒔に間に合わない。 2時間汗を流し、どれそれでは扇山に行こうかと葡萄畑から奥庭に上がると、水晶峠から太陽。朝日の差し込む森の中でふと昨日味見した白菜漬けと沢庵の、余りの美味しさを思い出し、そうだ、今の内なら未だ畑の白菜も干し大根も漬物に出来るでは。現在ベストの味となっている漬物を山荘野菜が好きな人に送ってあげよう。空いた樽に新たに白菜、大根を漬けたらもっと多くの人に美味しい山荘漬物を愉しんでもらえるでは!で汗びっしょりになって扇山を掛け下り、シャワーも浴びず、そのまま更に畑仕事。大きな白菜を収穫し、4つ切りにして奥庭の枯葉溜りに干す。新鮮な白菜の良い香りが漂い、何とも幸せな気分。こうして午後まで干せば、たっぷり太陽を吸い込んで夕刻には第3回目の漬物が仕込めるだろう。と書斎から白菜の陽向ぼっこを見下ろしたら、母屋の影がいつの間にか伸びて、白菜に掛かり始めているでは!こりゃいかんと慌てて一輪車を出動させ、白菜を載せてベランダに引っ越し。これで夕刻まで陽浴を堪能しておくれ!
9日
(土)
晴  奥庭
扇山MM
扇山MW
浴室の蔦の鉢植えが枯れたので
新たな蔦を掘り出し鉢植えに、
目白へ漬物、枯露柿発送

13400歩
、9380m、465Kcal
健気に前向きであろうとしてる姿が、観える様で嬉しくなりました。確かに払っても払っても拭い去ることのできぬ闇が、 ここぞとばかり損傷した肉体を衝いて襲い掛かって来るのですから、そんな奴に負けて堪るか、と敢然と対峙せねば。 時にはなりふり構わずの過剰演技も辞さず対抗すべし。と云うかもっと積極的に、これぞ絶好のチャンスと肉体と精神の総力を結集して、今の自分に何が出来るのか、果敢に挑戦してみるべしあの絶望的なクレバスの底で、先ず自分に言い聞かせた言葉が甦ります。 今日、今、こうして生きていることに感謝し、健気に休むことなく活動し続けている60兆の我が細胞戦士たちを路頭に迷わせぬ為にも、作戦を展開すべし! 
8日
(金)
晴  葡萄畑
小倉山ZZ
第3回目枯露柿収穫、干柿屋根撤去
12113歩
、8479m、392Kcal
屋根を解体し始めて、今年の枯露柿造りが以下に大変であったか実感!陶房の透明屋根の下の700個の干柿を黴テロから救い出す為、新たに陽当り抜群の葡萄畑に透明ビニールで屋根をかけ移動。そのビニール屋根が強風に煽られ、捲れてしまい急遽テープと紐で補強。更に降雨時には屋根に凹みが生じ、雨漏り対策が必要となり、更にテープ、紐で補強。補強には畑で使う支柱を何十本も使用し、更に鳥害を防ぐためにネットを、これまたテープと紐で固定。このため干柿場は知恵の輪の如く絡み合い紐やテープを切っても切っても作業は捗らずげんなり。あーこんなにも苦労して造った枯露柿なんだから、歓んで食べてもらえる人だけに送ろうと思う。夕刻ギリギリに作業を終えたが、最早山頂での日没には間に合わず、夕刻のトレーンングは断念。 
7日
(木)
晴  唯ひたすら書斎
扇山MW
午後、年賀状の返事書き
7500歩
、5250m、184Kcal
目白から山荘へ移動したが待っているのは年賀状。「近況報告の記されていないものは返事出さない」と宣言してあるので、そう多くは無いが午後は返事書きで潰れた。太陽が沈み始めたので慌てて扇山の森へ。僅か4日間の不在でしかなかったのに、随分久しぶりの感じで、やっと帰って来たとの想い。村上の事故が時間を延ばしてしてしまったのだろう。
第2週
2日
(土)
晴  唯ひたすら書斎
扇山WW

終日、年賀状の返事書き
8517歩
、5961m、233Kcal
看護師の娘の恭子さんが昨日は夜勤明けで、昼間は車の運転は危険。そこで翌朝つまり今朝迎えに来ることになり、昨夜は山荘で氷で冷やしながら村上さんは一夜を過ごす。幸い右脚は無事なのでストックを突いてちょんちょんしながら、どうにか動ける。明日3日の陶芸活動を期待していた馬淵達には悪いが延期。さてこれから年賀状の返信を書かねば!虚礼に意味は無い。そう云い続けて自ら年賀状を出すことは止めて、生徒にも卒業生にも「俺には何賀状を出すな」と云い続けてきたが、「虚礼でなく誠の礼ならいいんでしょ」と出し続けて来る者が居て、その輩には返年賀状を書くことにしている。虚礼廃止と云っている手前、例え返賀状であっても、出す限りは心が籠っていなければならない。そこで画像はその年の最も印象深いものを選び、新年元旦のコメントを載せ、必ず相手の近況報告に対する返事を記すことにしている。そのため僅か数十枚の賀状であるが、えらく時間が掛かり、朝から始めて気がついたら最早、夕トレーンングの時間なし。ほぼ丸1日のデスクワークで肉体は反乱を起こし、仙人を責め続ける。明日は目白に帰らねばならぬし、畑仕事は山積してるし、どうしよう!
1日
(金)
晴  竜ヶ岳
1485m
ダイヤモンド富士
山荘発4:35→竜ヶ岳登山口5:50、登山開始6:15→山頂7:40、発8:05→ヘリ救助要請8:09→赤富士発進8;40、現場着8:50、救助終了9:05県警への報告9:07→下山開始9:5→駐車場着10:05、県立甲府中央病院着12:15、発12:55→山荘着13:35

18045歩2631m、503Kcal
時間も早いし天気もいいし、このまま帰るのは勿体無いから、次は三つ峠に登って、じっくり富士山を愉しもう!と竜ヶ岳山頂から下り始めたが、動き出すと羽毛のベストを着ていては流石に暑くて堪らん!山頂でダイアモンド富士を撮影するには欠かせなかった羽毛ベストを脱いで、先行した村上を追う。あれ、凍てついた登山道に人が倒れ、人垣が出来ているでは!まースニーカーは未だしも、明らかに登山に適さない街靴を履いて、ザックも背負わず手ぶらな輩がうようよ登っているのだから、氷道で滑って怪我人が出ても、然もありなん!と怪我人を覗いて吃驚!倒れているのは、アイゼンを始め冬装備に身を固めたベテランの村上では!既に他の登山者によりヘリの救助要請がなされている最中で、現在山梨県警はヘリの手配中だとか。「左踝が全く動きません。明らかに捻挫程度では無く、骨折してると思います」との村上。そこに都立広尾病院の若い整形外科の医師が通りかかり、靴を脱がせ診断。「骨折してますね。脱臼もしていて手術しなければならないでしょう」とのこと。外科医と同行してる看護師らしき女性が手際よく添木となるプラスチック製の板をザックから出し手当。携帯で県警と連絡を取ると、この今使っている携帯にはGPS機能は付いてるかとの質問後に、即応答。「解りました、そちらの携帯の現在位置を捉えました。竜ヶ岳山頂直下ですね。今即ヘリをそちらに向かわせます。10分後の8時50分頃にはそちらに着きますので、ヘリが観えたら大きく手を振ってください」 7分後には機体が現れ、上空にぴたりホバーリング。ヘリから2隊員が降下し左足を副木固定し吊上げ。一緒に乗って欲しいと云われるが、下に車があるので搬送先病院を教えてくれれば駆けつけるとのことで了解をとる。搬送先の県立甲府中央病院の救命センターで村上と再会。脛骨と腓骨を骨折、踝の脱臼で手術せねばならぬが、元旦なので手術スタッフを揃えることは出来ない。骨が剥き出しになっていれば即、緊急手術が必要だが、閉鎖されているので、医師が出てくる4日まで応急処置だけでこのまま待つことに決定。従って入院せず一旦家にに戻って、都内の病院で手術をすることになる。差し当たり脱臼のみ引っ張って元に戻す。 劇的な2016年の幕開けじゃ!
1月累計157km、627m   総活動距離:157km627    山トレ16 計25回(+畑0日) 山トレ累計25回



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