ロタ島・ダイビング

珊瑚海・生命への旅

            珊瑚海・・・・・・・もう1つのヒマラヤ

 
 其の29
《A》 ロタ島まっぷ
《B》 神秘なる降光・ロタホール
《C》 乏しい魚影
《D》 散歩&さいくりんぐ
《E》 原野を突っ走る
  Rota Is  

撮影日:2013年4月
場所:ロタ島
  
撮影&編集:坂原忠清


《A》 ロタ島まっぷ


ロタブルーと呼ばれるほどきれいな青い海に潜ってみたいと、急遽決めたのが月に入ってからのことだった。
ロタの海中でもっとも有名なポイント・ロタホールに光が差し込むのは3月頃かららしい。
そしてロタ島の乾季は
5月頃まで。となると4月初めはベストシーズンかもしれない。
グアム乗り換えで飛行時間が短いのも条件としては嬉しい。

331日の出発日は、しばらく続いた花見日和が一転して真冬に戻ったような寒い日で、
雨が心配だったが幸い夕方には降られること無く駅まで着く。
午後
7時過ぎの成田空港は最早人もまばらで、閑散としている。出国の手続きもあっという間に出来た。
グアム行きの飛行機は子供連れも多く春休みだと気付かさせられる。
後部座席の中央が何列か空いていたので、隊長は一列を占領して横になって寝られたようだ

  原野からの脱出
2013年4月4日(木)晴 ロタ島

絶海のアスマンモス岬までは
確かに道らしき踏み跡は
在ったのだ。

道路案内標識は全く無いが 
太陽の位置から
現在位置くらいは把握出来ると
思っていたが
これがとんでもない大間違い。

「あれ!この道さっき通ったような・・
あの道に落ちてる椰子の葉が
鳥に見えたので
確かに見覚えある。やべー!
同じ道をリング・ワンデルングしてる。
引き返そう」

2度3度脱出を試みるが
原野からは脱出出来ないし
人影は勿論、車なんぞ全く影なし。
このまま車が故障したり
ガス欠になったら
炎天下を延々と村まで歩かねば
ならないが、一体
どっちに歩いていけばいいのか?
こりゃ、下手すると
原野に囚われてしまったのかも?

確かに地図の点線は強力な
四駆ジープ用の道であって
普通車では入るべからずとの警告が
在ったが
地図を良く見ると点線ばかり。
それじゃ島を回ることも出来ないでは?
と敢えて点線の道に
突入したのだが・・・・・。

絶海のアスマンモス岬

 
さてどっちへ行ったら脱出出来るのか?
 
此処までは何とか来れたのだが?
ソンソン展望台
2013年4月3日(水)晴 ロタ島

標高143mの結婚菓子山への登山は
認定ガイドが居ないと
登れないらしい。
我が登山記録に最低の高さを誇る
この山を是非加えようと
ガイド無しで
登ろうと秘かに目論んでいた。

が、どうやら現在は登山禁止だとか。
そんじゃ仕方ないので
トンガ洞窟の上に在る展望台にでも
登ってみるか!
と出掛けたはいいが時間が良くない。
午前中に2本ダイビングして
昼飯抜きで即登り始めたが
時は最も陽射しの強い昼さがり。

アチーの何の!
僅かな木々の日影を求めて
右に左に身をかわし
直射日光を避けようと努力したが
そんなもん何の役にも立たず
唯ただ熱帯の燃え盛る
火のような太陽にジリジリ焦がされ
展望台に着いた頃は
焼き魚ならぬ焼き人間の一丁上がり。
熱帯の山を甘く観てはいかん!

帰国して驚いた。
顔の皮や腕、脚の皮が剥けるのは
当たり前としても
まさか頭の皮までボロボロと
じゃが芋の皮のように
剥けるとは!

だがこのソンソン展望台は
眼下にそれこそ蒼い宝石のような
海が永劫に広がり
鮮やかな翠緑色を浮かばせ
翡翠となって飛翔する島の全貌を
見せてくれるのだ。


短い飛行時間なのでウトウトしているうちにグアムへ到着。
機窓から覗くグアム島はさすが一大リゾート地、深夜にもかかわらず不夜城のごとく輝いている。
入国審査場所に出て驚いた。果てしも無い人の列(ほとんど日本人)、日本各地からこの時間帯に到着便があるのだろう。
我々は乗り継ぎに
1時間足らずしかないというのに、絶望的状況でどうなるのかと訝しんでいると、空港係り員がマイクを手に
「ロタへのトランジットの人は?」と叫んでいる。
やっと誘導された居住者専用の窓口、しかし此処もかなり時間がかかり、悠長にしか進まないので、
せっかちな日本人にはストレスフルな乗り継ぎである。



ぶ、ブレーキが無いぜ!
2013年4月2日(火)晴 ロタ島

輸入したばかりなのか
荷札の付いたままのまっさらな自転車。
どうもレンタサイクルの
最初の客が我々らしい。
で、早速芝生の庭に出し乗ってみる。

りゃりゃ、やべー!何処にも
ブレーキが付いていない。
そんな莫迦な!
あちこち弄ってみるがバンドブレーキも
リムのブレーキも無い。
危なくてこんなもん乗れるか!
でも若しかしたらと乗ってから
ペダルを逆回転させたら
ぎゅいとブレーキが掛ったでは。

どうやっても締まらねえぜ! 宿泊ホテル
  こりゃ操作に慣れるまで大変と
坂道を試運転したら
今度はハンドルが上下に廻り出し
サドルも前後が上下に
上がったり下がったりと滅茶危険。

ホテルの従業員3人掛りで直すが
どうやっても固定されず
ハンドルもサドルも
不安定なままサイクリングに出発。
坂道だらけの島の道を
この自転車で走ることが如何に
危険で無謀であるか
充分認識してはいたがやはり
事故は起きた。

下り坂のカーブを曲がり切れず
スピードを出したまま
激しく転倒し頭、肩、肋骨、大腿を強打。
どうも肋骨は折れたらしく
援けを求めて「とーおっ!」と叫ぶが
前方を走る隊長の姿は
消えてしまったとか。
 

あれれ!ブレーキが無い! 宿泊ホテル前

サドルは上下するしハンドルは弛んでるし! ホテル前のビーチ

どう!この世界一の透明度を誇る海の碧さ! ソサンハニヤ湾(太平洋)



《B》 神秘なる降光・ロタホール

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