海の藍に染まる 朝のジョック ホテル前のビーチ 4月2日(火) |
日の出直前の浜も気分良し 東港のビーチ |
とても朝が待ち遠しい。 海があまりにも美しくて、その海に抱かれるようにしてジョッグ出来るなんて考えただけでワクワクしてしまうのだ。 果てしなく碧い海に 夜明けと共に忍び寄るアポロンの光。 如何なる彩にも決して染まらぬ碧が僅かに朱を帯び、アポロンにひれ伏すその瞬間 ロタホールのパンテオンはデルフォイの神殿と化し、アポロンの神託が高らかに鳴り響く。 その神託を聴く為にロタホールのパンテオンにあなたはやってきたんだよ,と朱を帯びた海の碧が囁く。 碧の囁きを確かめる為にも神託の鳴り響くパンテオンに行かねば。 |
ソンソン展望台の十字架 |
ソンソン展望台 |
太平洋を望む街の中心展望台から |
フィリピン海を臨む西港 展望台から |
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人攫いじゃ無いってば! |
洞窟管理人の子供と 未だ生まれて間もない赤ちゃん。 怖ーいサングラスの 人攫いから逃れようと必死に泣き叫ぶ。 お母さんが出てきてあやすと にっこり! 「ジェス・ボーシナスって云うの、女の子よ。 スペルはJess Baucinas よ」 |
観光客なんて来ないもん! |
苔生す洞窟入り口 堆積された珊瑚から成る石灰岩に穿たれた洞窟 であることは一目でわかる。 しかし珊瑚の堆積だけでは島は出来ない。 どうもプレートの沈み込み帯で噴火して出来る安山岩を 基盤にして珊瑚が堆積し隆起したらしい。 ・ 入り口から奥に進むと天井にぽっかり穴が開き 光が差し込む構造は 海中のロタホールと同じで洞窟散歩は何だか ダイビングしているような気分。 |
陸のロタホール・神威洞窟 4月1日(月)晴 トンガ洞窟 |
奥は深いが天井から光が |
天井には大きな穴が |
穴の外は森に続く |
巨大石筍に登れないか? |
巨大石筍の廻廊 |
如何に規模の大きな穴か 村上と比べてみると一目瞭然。 正に壮大な大伽藍。 石筍にしても天井と床を結ぶ 大きな物は直径数bにも及ぶ。 ・ 洞窟は島の中心街にあり 我々のホテルからも軽いジョックで 数分の位置に在るが 全く人影は無い。 島滞在中にも観光客は絶えて無く 何処もかしこも シーンと静まり返っている。 ・ この朝の散歩も洞窟の 管理人家族に会わなければ 廃墟と化した無人島にでも居るような 錯覚すら起こしそう。 ・ 気に入ったぜこの島! |
石筍の下に佇む |
2つに分かれた穴 海のロタホールのように |
石筍シルエットが歯のように |
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捨てられた複写機? |
ロタ島の圧政史 1672年から断続的に スペイン・チャモロ戦争が起こり スペイン人が武力鎮圧する。 一部はロタの山中(アラグアン・ベイ)に逃れ 残りはグアムに強制移住させられ、 グアム島を除きマリアナ諸島は 一時期ほとんど無人状態になった。 もともと40,000人程いたチャモロ人が 100年ほどで約1,500人まで減少し、 250年程スペインによる 圧政の時代をすごす。 |
スーパーも閉鎖 |
ベニヤで覆われたカラオケ店 |
廃墟の街 海が美しすぎて魚が棲まない。 従って漁業は発達しない。 珊瑚の隆起した島は やたらゴツゴツしていて農業にも 適さず島には畑と思しき 風景は何処にも見当たらず。 ・ 1935年12月には日本の製糖工場が 出来たけど砂糖黍の収穫も うまくいかず、三年余りで 操業停止してしまったらしい。 当時の機関車が錆付いて ボロボロになって捨てられている。 ・ で、観光地として売り出してみたが どうやら失敗。 街は空き家と廃墟、巨大ゴミ捨て場が 目立ち働く場が無い。 となると一体島民はどうやって 生きていくのだろうか? ・ 「米国の自治領だから 米国の生活保護を受けている人が 多いいんですよ」 |
ビルにも住む人無し |
車や建築資材の捨て場 |
ありゃ!此処にも捨てられたゴミ |
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朽ち果てた78年前の機関車 |
パスポート事務所も閉鎖 |
潰れた日本製糖工場跡 |
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トンガ洞窟前の花 |
さてどっちへ行こう! |
トンガ洞窟前の花 |
腕に刺青のマラチタ君 |
ロタ動物園があるぞ! |
先ず椰子の実で歓迎 |
人影の絶えた廃墟の街の 動物園が開いているとはとても 思えなかった。 が、覗いてみたら右腕に刺青を入れた マラチタ君が大歓迎。 ・ 客がこの動物園を訪れるなんて 何日ぶりなのだろう。 その驚きと嬉しさを満面に湛え マラチタ君、張り切って 先ずは採れたて椰子の実をご馳走。 |
大きなフルーツ蝙蝠 |
「これ実はフルーツ蝙蝠の大好物で 毎日切って食べさせるんだけど どう、美味しいでしょう?」 ・ パプア・ニューギニアのマダンで 街路樹に無数に群れる蝙蝠に圧倒。 このフルーツ蝙蝠を何とか カメラに収めようと彼方此方 駆けめぐったがどうしても撮れない。 ・ 木の高い処に止まっているので バックが明るい空になってしまい それでなくても黒い蝙蝠は 唯黒い影としか撮れず。 |
赤ちゃん蝙蝠 |
何とかこの大きなフルーツ蝙蝠の 表情が撮れないかと 村人に尋ねまわったが徒労であった。 こんな近くでお目に掛れるとは 全く想定外の歓び。 ・ あれ、この眼、この表情 何処かで観た覚えがあるぞ! そうだ、ボホール島で見た 体重100g程の世界最小の小型霊長類 ターシャだ。 中に入って撮ってもいいかなと尋ねたら マラチタ君、どうぞと 大サービス。 |
あれ恥ずかしや! |
翼を広げると2mにも |
夕日が落ちるまで走ったぜ! |
何だか熊みたい |
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《E》 ロタ島原野を突っ走る