仙人日記
   その85の22012年師走



12月2週・・・冬でござんすびゅるるるるるん

森の氷姫の舞


 

けど生の滴から漂うきが聴こえない
紫蘇科の霜柱(雪寄草)
しくて胸が痛むね
12月7日(金)晴 小倉山の森

 




さあ!山荘も冬支度じゃ!


小倉山からの山荘! 12月7日(金)晴


山荘のに落ちる夕日 山荘下の丘

枯葉絨毯に描かれた黄金の花梨  東の森
恐ろしいことに耳を澄ませど
生命の滴から
漂う囁きが聴こえない。 

流れるのでもなく洩れるでも無く
漂う囁きは
森の大気に遍く浸透して
肉体をそっと包みこみ
心象の物語を紡ぎ出すのだ。

透けた年輪のような時の襞を
織りこんで
その時の襞に虫引虻を眠らせ
生命の滴は
耳ではなく肉体そのものに
直接囁いたのだ。
5年前の
2008年1月3日には。

燃えるの木
処がどうだ。
氷の花は幾ら近づこうが
時の襞を透かして見せることもせず
鈍い銀の光を発して
唯、黙しているのだ。

それは5年の星霜が齎した
認識のカタストロフィーなのか?
それとも単なるカメラの
解像度の問題なのだろうか?

試しに小倉山の山頂から
太陽光パネルを戴いた
山荘をじっくり観察してみた。

時には宇宙船として
壮大な銀河をナビゲートし
時にはノアの方舟となり生命の
悠久なる
時空を飛び交う山荘は最早
影すら観えない。

今が旬の柚子も黄金の光を  柚子の森

森はすっかり  扇山山頂



初雪 先ずはタイア交換じゃ!



枯葉に淡雪を塗して
 あれっ、山荘の森に初雪だ!
12月3日(月)曇晴 北の森

猿の腰掛も寒そう
 初雪に心ときめく少年は
何処へ行ってしまったのだろう。
彩の失せた枯葉と初雪、
うっすらと雪化粧した切り株
初雪に塗された茸
どの画像も死んでいるでは。

如何なる森の死にも
死の瞬間から新たな生の兆しが
刻まれるが
その兆しは心ときめく少年にしか
観えないのだろうか?
 
切り株にも初雪が
何処をどう探しても
初雪に心ときめく少年は観えない。
彩を失い唯暗く重く
時の過剰な
累積が齎すアンニュイのみ。

Ennuiは告げる。
《幻想以前の戯言と知りつつ
それでも敢えて
心ときめく少年なんぞを登場させて
そんなにもお前は
待っているのかい?》 



タイアにしなくちゃ

フォイールをしてと
スタッドレスの出番だぜ
12月3日(月)曇晴 前庭
何と重いタイア。
こいつがぐるぐる回って
雪や氷の大地を駆け巡り
厳しい冬の山荘と下界を結び
時には山懐の奥に分け入り
春が来るまでの
山荘活動を支えるんだね。

ジャッキーで持ちげて

タイア交換して再び閉めて



大根 次は大根干しじゃ!


でござんすびゅるるるるるん
12月8日(土)晴 西畑&ログ

寒風吹きすさぶログの軒下で大根を干していたら
指先がカチンこちんになって焦ったぜ。
勿論手袋しててだぜ。
キッチンに飛び込み急いで湯をボールに入れて
指先を浸けたけど痛えの何の。
登山での凍傷後の治療がまざまざと甦ったね。

深くてけないぜ
大地も凍て付いているもんだから
大根抜きも中々のもんだ。
途中で折れないように慎重に抜くんだけど
どうしても巧くいかず
何度やっても途中で折れてしまう。

でもどうにか24本ばかり収穫したんだが
干すには寒すぎる。
一夜母屋に入れて翌日太陽の元で
吊るしたけど
即堅く凍り付いてしまってガックリ。

さてロープにどうるすか?

2本のロープを渡して

邪魔なを裏側に回してと

あれっ!又れちゃった!
 
12月8日(土)晴 
西畑の未熟仙人(後方は高芝山)

ちそうだけど大丈夫かな?

じゃが

やっぱりカチンかちんにった大根


再雪 大変!野菜が凍っちゃうぞ!!
12月8日(土)未明に雪、後晴 葡萄畑&西畑

ほうれん草

大根

サニーレタス
10日午前9時現在の積雪は、
北海道下川町で143センチと12月としては
観測史上最大を記録した。
北日本と北陸では海上を中心に暴風雪となり、
大しけとなる所がある。
北陸と東北の日本海側は大気の状態が不安定になり、
落雷や竜巻に注意が必要。

(産経ニュースより)

青梗菜

蕪&春菊

小松菜

 雪模様になった葡萄畑
 さあ大変、野菜が凍っちゃうぞ!
と焦るのは藤四郎(素人)。
実はこの寒さで野菜達は必死で生き延びようと
養分を蓄えるんだ。
その結果甘くてビタミン豊富な菜になるんだよ。
ほらサニーレタスなんて
真っ赤かになって雪に耐えているだろう。
でもマイナス10℃になると
流石に凍死してしまうがほうれん草や青梗菜はそれでも
厳しい冬を越すんだから大したもんさ。



面倒な銀杏の皮

完成!美そう
山荘温泉でござんす
12月9日(日)晴曇 山荘下の温泉プールへ

さて2度にわたり採って来た沢山の銀杏。
焼いて食べるだけでは能が無い。
調べてみると殻を割って
実を取り出し茹でながら茶皮を剥いて
塩味にしておくと
そのまま食べても美味しいし調理に使っても最高とのこと。

殻割りは簡単だがそこから実を取り出し
茶皮を剥くのは実に大変。
美味への旅も楽ではないな。
外では北風がびゅるるるるるん・・・・・。
こんな日は温泉に限るぜ。

寒波来!震える干柿と夕富士


温泉プールから戻ると既に気温はマイナス2℃。
干し柿が寒風に揺れ
富士山など薔薇色のヴェールを靡かせ
里の灯もちらほら。
先ず温泉にどっぷり浸かって
それから1000m泳いで再び温泉でリラックス。
寒い日はこれに限るぜ。
 
寒波対策温泉&プールでどうだ!
先週の夜明け前の遅すぎたキウイ収穫で
凍て付いてしまったキウイは数百個。
さてこのキウイ、果して食べられるであろうか?
解凍して柔らかくなってしまったキウイを
恐る恐る切って皮を剥いてみたら
深い翠緑で宝石のような耀きにびっくり!

更に食べてみて吃驚仰天!
蕩ける様な甘さで市販物と較べものにならないではないか。
味比べで買って来たキウイそっちのけで
一度に数個をぺろり。
だが一度凍結したキウイは直ぐ傷んでしまうので
早めに総て食べてしまわないと。
よしこうなったら暫く山荘での主食はキウイとワインにしようぜ。

雪帽子を被った花梨

て付いたキウイの何たる甘さ


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