イルカ

	*イルカの研究施設*　Dolphins Pacificより
	*早速イルカの歓迎* 2014年２月２７日（木）晴

イルカに救われたアリオン

イルカはギリシャ神話では神聖な動物とされていました。
これは、船人たちに航海の季節を教えたのと、
海の神ポセイドンの使いであると
信じられていたためですが、イルカが音楽好きだと言う話は、
学者の間でも有名な話です。
いるか座のイルカは、ギリシャの楽人アリオンの伝説をともなっています。

ウルクターブル島のイルカ湾
Ｎｇｅｒｕｋｔａｂｅｌ　Ｉｓ

イルカの特殊能力を
研究するだけでも
大変なのに
パラオの子供達に
環境教育の場として
開放することも試みている。
・
更にイルカによる
セラピーの可能性を
模索し、長期的な視点で
実現を図ろうと
試行錯誤を
続けていると云う。

パラオ政府の認可を
受け２０００年に
非営利企業（ＮＰＣ）として
設立されたDophins Pacificは
今年で１５年目を迎え
現在幾つかのアクティビティを
開催している。
・
イルカの背びれに掴まって
一緒に泳いだり
空気タンクを背負って
海中でイルカと共にダイビングを
愉しんだりと
自らイルカになることが
出来るとは
正に驚きである。

	*葉を咥えて魚ねだり* 葉を食べると消化出来ずそのまま胃に溜ってしまうので飼育員はイルカの口に腕を突っ込み溜まった葉を胃の中から取り出さねばならない。・こりゃ大変！そこで枯葉を食べずに持ってきたら餌を上げるようにしたらほら、ご覧の通り。イルカって賢いね。

　ある時、シチリア島の音楽コンクールがあり、
ギリシャ全土の楽人、詩人が一同に集まりました。
この時アリオンも、コリントス王のお供をしてその島に渡り、
見事に優勝して、たくさんの賞金を手にしました。　
そして、生まれたレスポンス島に立ち寄ろうと舟に乗り込みました。　
・
しかし、出港するとまもなく、荒くれた水夫たちに取り囲まれて、
その中の船長が刀を振りかざし、賞金の入った
袋を奪った上に、海に飛び込むように命じられました。
　アリオンは助からぬ命だと悟ると、立派な楽人らしく死のうと、
紫の衣を身に着けて、花輪をいただいて船縁に立ちました。
広い海を前に琴をかき鳴らし、最期の歌を歌いつづけました。

手を差し出すとイルカが顎を乗せて挨拶
2014年２月２７日（木）晴　撮影者：高橋祐太（以下の水中画像総て）

*あれ寝転んだぞ！*	*耳に手を当てるとイルカが歌った*	右耳に親指をあてて手のひらを前後に揺らすとあれれ、イルカがキキ、キキと歌うでは！頭の上にある噴気孔から泡を吐き出しながら確かに歌っているでは。・右手を上下に振ったらそれに合わせて首を振って挨拶するんだ。まるで会話してるみたいでなんとも愉しいな。
両手を差し伸べたらイルカは横になって寝転び「さあ、早く子守唄を歌っておくれ」と云わんばかり。・次に右手をさっと上げるとどうだい、まっしぐらに飛び上がり水中から空中へジャンプ。その迫力たるやあーこりゃ一緒にダイビングしないととても解からんね。	*右手を上げたらジャンプ*	*上下に手を振ると首を上下に振る*

するとどこからともなく、たくさんのイルカが船の周りに集まってきて
聞き惚れていました。
歌い終わるとアリオンは潔く海に身を投げました。
そこを大きなイルカがふわりと背中に受け止めて、陸に
向かって泳ぎ出しました。その後を多くのイルカたちが続きました。
・
こうしてアリオンは無事に岬まで送り届けられて、コリントスの王宮に着きました。
　やがて、遅れて帰ってきた船長と水夫たちは、その悪事が発見されて、
厳しい罰を受け、アリオンの名声はより一層高まったということです。

（イルカ座の神話より）

あすかさんに戯れるイルカ

浮上したまま眠ってしまえば鮫の餌食となり
泳ぎ続け、息継ぎをしていれば眠ることは出来ない。
果たしてイルカは眠らないのか？
・
陸に上がり肺を獲得したように
海に戻ったイルカは凄い能力を開発した。
右脳と左脳を交互に眠らせる
半球睡眠を実現し
更に息継ぎまでの僅か
１分間程の泳ぎの中での短い眠りを可能にした。
・
一方の脳を覚醒させたまま
もう一方の脳を１分間ずつ眠らせる。
１分間の眠りを３００回～４００回繰り返し
その積算、３００分～４００分つまり
６時間から９時間２０分を
１日の睡眠時間としているのだ。

海から陸へ上がり肺呼吸を成し遂げたものの
イルカは何故再び海へ戻ったのか？
海で肺呼吸を維持したまま眠るには噴気孔を
海上に出したまま浮いているか
泳ぎ続け呼吸の度に浮上しなければならない。

餌をねだるイルカ

*あれ何か贈り物を持って来たぞ！* 「ありがとう！」受け取って開いてみると、あれれ、イルカの名刺ではないか！自分の名前が　Layla　としっかり書かれていました。嬉しいな！　ほんとうにありがとう！どうやら、むすっ！として笑顔を忘れていた仙人が笑ったようなのです。	お別れの時間が近づくとあれ、何か咥えてにこにこしながらご挨拶に来たぞ。何だか白い紙のような・・・・・・ほら、やっぱり目が微かに笑っているだろう。
	*Laylaと書かれた名刺じゃ*