マラトゥア島 マラトゥア島はすばらしい生きたサンゴのハウスリーフを持ち、 |
Black Fin Barracuda バラクーダ(DS:The Channel) 圧倒的な生命の銀河に飛び込み、めくるめく生の激流に翻弄され 心象に鮮やかに刻まれたのは《死》であった。 ・ やがてやって来るであろう死の瞬間の閃光に、若し何かが浮かぶとしたら きっとこの心象風景であろうと、ふと思った。 ・ 究極の生の讃頌は死を ・ |
回遊する Barracuda バラクーダ(DS:The Channel) 村上映子:記 200本目を迎えるのは朝一番のダイビング。 思ったほどの流れも無く、しかし、群も見ず。 |
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紐宇宙の誕生 村上映子:記 よく表現されるが、 正にその群全体が一つの 生命体のように 大きなうねりを見せて 動いている。 ・ 目の前に巨大な壁が 立ち塞がったように 視界いっぱいに隙間無く 群がる魚達。 ・ これはさすがに圧巻である。 コンバージョンレンズが ないと この迫力は表現できない。 ・ 群は近づいても崩れることなく 巨大なトルネードを演じ やがて悠然と去って往くまで 十分に堪能できた。 200本目の ラッキーダイブでした。 |
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無数の幼星 群れることによって もう1つの巨大な生命体を 創り出す。 ・ 魚は大型魚からの捕食を 免れるために より大きな造形を成し 大型魚を威喝する。 ・ 60兆もの人間の細胞は 夫々が独自な任務を 遂行しながら 知的活動を支え虚空への 旅立ちを企んでいる。 ・ 星が群れる理由を 突き止めねばならない。 あー、それとも星は 宇宙開闢のビッグバーンの ように1点の拡散で 群れの逆なのだろうか? ・ 無数の幼星となって 煌くバラクーダに その解答は委ねられて いるのだろうか? |
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紐宇宙の散乱 あれ程凝集していた 生命の紐が 帯となりやがて天空を 舞う布となって 虚空へと散っていく。 ・ 海の生命の ダイナミックな造形と飛翔は 銀河そのもの。 その想いはDVを 重ねる毎に深くなる。 ・ ヒマラヤへの想いも 宇宙への接点としての 高峰山顛が在った。 ヒマラヤ巡礼後には 必然として 宇宙と同型の海での DVが待っていた。 ・ ヒマラヤや海への想いが 宇宙からの呼び声で あることと本能的に 気付いたのは少年時代 だったろうか。 ・ それは遙かな 遙かな昔DNAに仕組まれた Imprinting(刷り込み) なのであろう。 |
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多様な宇宙開花 シャコガイ 《しかしオオシャコガイには 他にも秘密が!?!? その秘密は 光を食べる貝だからだ、 ・ オオシャコガイが口を あけていると キラキラした膜が見える。 コレは水管の肥大したもので、 いわば褐色藻の栽培室に なっている。 ・ 水管の表面にはたくさんの 眼が有り 光量や光の波長を調節し、 褐色藻に光を 届ける役目をしている。 ・ 褐色藻への依存度は 半分程度で太陽光、 豊富に与えれば プランクトン無しでも結構 生きている。 光を食べる貝! とも言われています》 ・ まさかシャコ貝が 光を食べているとは驚き。 植物のように 光合成を行っているんだ。 ・ キラキラした膜が 水管の肥大化したものなんて のも知らなかったな。 ・ ところでこの情報は何処から リンクしたのだろうか? すっかり忘れてしまった。 |
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Giant Clam(DS:Mid Reef) |
泳ぐ花園王冠 サカサクラゲ 酷いのだ。 行けども行けども 砂地が果てなく続き偶に 砂に隠れた鰈や ヤッコエイに遭う程度で 何にも居ない。 ・ いい加減厭きてしまい もう上がろうかなと 思っていたら 目の前をふわふわと 王冠が泳いでいるでは。 ・ 実に煌びやかで 様々な宝石が鏤められ 絢爛豪華そのもの。 ・ これがかの有名な 「花笠海月」かと調べたら どうやら「逆さ海月」の 一種らしい。 |
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Jelly Fish(DS:Lagoon) |
光を求めて! ライトを近づけたら なな、なんとピッタリと ライトに張り付いて ご覧の通り。 ・ そういえば海月も 光合成を行うと聞いたが これがなによりその 動かぬ証拠。 ・ ライトの光を吸収して 花園に咲き競う 花々に生命を与えて いるのであろう。 ・ 暫くライトを点けたまま 観察していたが 気に行ったらしく動く 気配全く無し。 |
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Jelly Fish(DS:Lagoon) |
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おみゃ誰だ! ハナシャコ あれ!砂から 顔を出して「逆さ海月」を 観察している人間を 観察しているのはハナシャコ。 ・ 触角鱗片が見にくいが これ紛れも無き ハナシャコ。 目のように見える白い 2つの楕円の奥に 本物の目がある。 ・ 紋花蝦蛄はよく見かけるが 目立たないこの シャコは当HPでは初登場。 ・ 全容が撮りたかったが 直ぐ引っ込んでしまった。 |
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Mantis Shrimp(DS:Lagoon)
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黒い花蓑笠子 ハナミノカサゴ 寒いのである。 北緯3度、赤道直下近くに 位置しているし 寒流もないし冷たいとは 考えてもいなかったが・・・。 ・ スーツを着ず裸で潜水した 2名が震えあがる。 5ミリのスーツでも寒いので 変だなと思いダイコンの 温度をチェックしたら 26度を切っている。 ・ その上流れがあるので 体感温度は更に下がる。 珍しい黒の花蓑笠子に逢ったが とてもゆっくり観賞してる 訳にはいかない。 |
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Red Lion Fish(DS:Small Fish Country) |
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毒ウツボ |
人面針千本 ヒトズラハリセンボン こいつがウロウロしてる ような処も早い流れはない。 U字型の開口部が チャネル(水路)で島の中は ラグーンになっており 人面針千本の棲家である。 ・ 干満の度に細く狭い チャネルに海水が集中し 激しい流れを生む。 ・ DVは流れがインサイド つまりラグーンに流れ込む 上げ潮時を狙う。 ・ これなら流されてもダイバーは 外洋でなくラグーンに 向かうので安全。 |
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Shortspine Porcupine Fish(DS:Lagoon) |
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アンナ海牛 と思っていたが 実際に流されると パニックに襲われるのだ。 ・ 「マスクが流れに もぎ取られそうで必死に 手で押さえて 勿論カーレント・フックで 体を固定しているんだけど それでも飛ばされて・・」 ・ と恐怖の体験を語る 優雅なマダム。 ダイバーは重い器材を持って 移動するので レディでもカジュアルウェア。 ・ だがこのご婦人 なんと優雅なスカートで登場。 実にお洒落なのだ。 それ以来彼女はマダムに。 ・ 「あら!私のこと」と アンナさんも登場。 まっ、この際纏めて認めよう。 |
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銭型節鰓貝 ゼニガタフシエラガイ マダムの旦那も語る。 「短パンだったから 堪ったもんじゃない。 流されながら あっちこっちの岩礁に ぶつかり傷だらけだ」 と痛々しい擦り傷。 ・ この夫妻はタイのDVで このパヌニー・ヨットを使い 気にいって今回の 航海に参加したらしい。 ・ 私の読んでるグリシャムの 「依頼人」に逸早く気づき 「それ面白いんですよね」 と暫く本の話。 中々の読書家らしい。 ・ あー大丈夫、銭型君。 ここはラグーンだから 君が流されることはないよ。 |
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六線奴 ロクセンヤッコ 翌日もまたまた Channelに挑戦! だが六線奴は 悠然と泳いでいる。 この岩穴は水路から逸れた 岩礁にあり 流れの影響は少ないのだ。 ・ と思っていたら突如 流れに巻き込まれ急いで フックを岩に掛け 体を固定する。 ・ 空気の残圧を見ると 30気圧しかない。 50が危険信号であるから プチュに知らせ 緊急浮上せねばならぬ。 ・ 流れに逆らって泳いだので 空気の消費が 予想外に早すぎたのだ。 |
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海の危険信号 コクテンフグ 珊瑚にへばり付くように 泳げば水流の抵抗は 少なくなると河豚は 良く知っている。 ・ 真似して珊瑚を辿ってプチュ に近づき1人で 浮上すると伝える。 残圧は最早0に近い。 水深5m3分停止の 時間が取れるか? ・ 海底から離れゆっくり 浮上しようとしたら ガクンと体が引かれ、いきなり 流れに攫われる。 ・ ピューンと云う音が 聴こえそうな程見事な速さで ぐんぐん流される。 深度5mを保とうとするが 残圧0になり浮上。 |
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ようこそ新宇宙へ!
ハタタテハゼ さてさてここは何処かな? 周りを見渡すが 我々のDVボートは 影も形も無い。 ・ 仕方なく緊急ヴイを 膨らませてボートを呼ぼうと ヴイを取り出して はたと気付いた。 ・ 当然ヴイを膨らませるには 空気が必要だが 残圧0である。 オクトパスもレギュレーターも 沈黙したまま。 ・ 仕方なく口からヴイに 空気を入れようと試みるが とても無理。 下の珊瑚を覗くと旗立鯊が 「笑っているでなないか!」 やはりマダムの 云う通りChannelは 危険なのだ。 |
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マラトゥア島の落日 村上映子:記 マラトゥア島へ サンセットツアーと称して ゴムボートに乗って出かけた。 ・ 長い長い桟橋を渡り島へ入る。 何処からともなく 子ども達がやってきて 嬉しそうに我々を迎えてくれる。 ・ どの子ども達も きらきらした眼差しを向け 浅黒い肌に黒い瞳と白い歯が 印象的だ。 ・ 一緒に写真を撮ろうとすると ちょっとはにかむ仕種が可愛い。 海風に曝された木造りの家々が、 浜辺に並び それらの家の入り口兼ポーチには 子ども達や老人が 並んで座っている。 |
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Jetty of Maratua |
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島の子供達 村上映子:記 手を振ると笑顔が返ってくる。 ・ 波打ち際には 木をくり抜いたボートが 置かれているが 子供用と思われる 一際小さいボートもあり 小さな島で、人々が 肩寄せあって暮らしている 雰囲気が伝わってくる。 ・ この大海原と向き合いながら 自然と共に生きていく 人々の息遣いが 逞しく感じられる。 パンの木が たくさんの実を付けていた。 |
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烏賊・蛸捕獲 物々交換か? 村上映子:記 我々のゴムボートに |
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Jetty of Maratua |
干烏賊するめ? 美味そう! 獲りたてのコブシメを 開いて干したばかり。 肉厚で酒の肴に合いそう。 ・ 数軒の家しか見かけられ なかったが 聞いてみたら30軒程あって 島民も300人も 住んでいるらしい。 ・ 一応漁業で生活してるが ボルネオ島までは 遠いので市場に出荷せず 細々と 自給自足してるのかな。 ・ 発電機もあるので 電灯、テレビの 使用も可能らしい。 ・ だが島の南側には 最近リゾートホテルが出来て 島の人口は2千人とか。 この島も開発の波に襲われ 騒がしくなりつつある。 |
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Hamlet of Maratua |
五色海老豊漁 小さな桟橋・ジェッティーに 漁を終えたボートが 帰ってきた。 網には沢山の五色海老。 ・ パプア・ニューギニアの 小さな島を思い出す。 黄肌鮪をマダンに出荷し 生計を立てていたが ここでは高価な海老を どうするのだろう? ・ どうも我々の船のオーナーが 持ってきた古着と 物々交換して利を稼いでいる 雰囲気がある。 ・ オーナーはタイ国籍の 華僑の末裔のようでもあるし。 だが住民にとっては 貨幣より物品の方が実際 必要なのだろう。 |
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お土産の椰子 にこにこと笑顔が 弾ける。 生命の活力に満ち満ちて 一緒に居るだけで ハッピーな気分になる。 ・ 椰子の実を鉈で切り ジュースを呑めと しきりに勧める。 仄かに甘く樹の香りがして 美味しいのだが 沢山は呑めない。 ・ 残すととても残念そうに もっと呑まないのと ばかり笑顔を振りまく。 ・ 空になった椰子の実の 内側に張り付いている白い コプラ・胚乳を 剥がして「食べて」と云う。 ・ この天真爛漫な善意は セレベス海の 自然が生み出した真珠 なのかなとも思う。 さてそれではその真珠を お土産に持って帰ろう。 |
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《D》 カカバンDVへ