仙人日記
   その96の42013年霜月

11月3週の2・・・芋を掘る精達


《A》 満月の夜にキキがやって来た

あれっ!満月がレンズに反射して小倉山に
11月17日(日)晴 宵待月(満月前夜) 芋掘り・水晶採後の宴

テーブル中央のスペアリブは解かるとして、その後ろにある紅い大きな塊は一体全体なんなんだ?
おー、よくぞ気づいたな、それこそが今夜の主賓さ。
解かったかい?  そうそれこそ妖精達が今日掘り出した薩摩芋なんだ。
どうだい、大きいだろう。
一番大きいのを計ったら1つで4kg以上もあったんだぜ。もう嬉しくて参ったぜ。


今日のメニュー

暮れなずむ水晶山から小倉山への大きな稜線のシルエットを見ながら、
恵太くんの水晶山制覇と綾ちゃんの小倉山登頂を祝して乾杯!
美味しい!美味しい!と次々に皆の胃袋に収まっていく今日のメニューを紹介しましょう。

☆スペアリブ&バーベキューチキンwithレタス ★殻付きホタテの貝柱・バーター&醤油焼き
☆コーン入り&カレー味2種のコロッケ ☆熱々おでん 
☆ウィングスティックの唐揚げ葱ソース・
  青梗菜添え
☆ポテトサラダ
☆一口サイズおにぎり(妖精たち&ママ作)
  with
蕪のキムチ(はっぱママの妹手作り)
☆山荘かぼちゃの煮物


高芝山からの待月

リッキー月がたよ!

まんの月だね!



妖精兄妹の<びの歌>

テラスでの乾杯は、既に辺りは昏れ初め、寒さがしんしんと迫ってくる時間、全員が防寒着で着膨れてます。
並べた料理もあっという間に冷めてしまうので、みんな慌てて口の中に放り込みます。
ところが、食べ始めてみるとどの料理も美味しくて、たちまちみんなの顔は笑顔でいっぱい。
労働と山登りの後の食事は、味覚は無論あらゆる感覚に極上のエキスを加えてくれるので、この上なく美味しいのです。
お腹がくちくなるほどに、体も心もポカポカになって来て、賑やかなお喋りと、
合間に
妖精兄妹の<歓びの歌>のドイツ語合唱が加わり、ますます座は盛り上がるのでした。

宴のピークは小倉山から顔をのぞかせた今宵の月です。
驚くほどの明るさを放って月が登場、ぐんぐんと全貌を現すと、それはほとんど満月ではありませんか。
多分一日くらい満月に足りないのでしょうが、煌々たる月光が辺り一面に降り注ぎ、本当に素晴らしいお月さまです。



々のおでんの後は《々のの言葉
11月17日(日)晴 宵待月(満月前夜) 


思わずの言葉

ハパダンは、その月が頭を出してからすっかり空に登りきるまでを、
自分の席で余すことなく眺めることが出来て感動!思わず愛の言葉を叫びます。
「なんて素晴らしい満月だ、おまけに目の前には僕の大好きな奥さんが居て、サイコーの景色です!」
今日一日、まさしく汗水たらして労働に励んでくれたハパダンへの、宙からのご褒美です。

外での食事を寒いからと少しばかり渋っていたはっぱさんも、今の一言でぽっぽと暖かくなったことでしょう。
琥珀色の月の光に包まれ、傍らの妖精も仙人もシェフも、みーんな幸せのおすそ分けを貰って、にっこにこ。

月光の下の宴は、そこに集う人々に思わぬ魔法をかけてくれるのですね。



達が現われそうな ゲート

前庭の森の葉がぐのです テラス








あれ、キキが
歌声と共に飛んで来た。
やっぱりキキは
仙人の誕生日に
届けられた
魔女の赤ちゃんだったんだ。
 


やっぱりわれましたな! 前庭・テラスから
「そうあたしは
仙人と同じ
10月20日に生まれたの!
未だ6歳1ケ月だけど
13歳になったら
赤い靴を履いて
満月の夜に旅立つのよ。

で、満月の夜を
ずーっと、ずーっと
待っていたの。
きっと今夜は満月に
逢えるに違いないと思って
飛んで来たのよ」






嬉しくて真っ赤にまる満天星(どうだんつつじ) テラス

だってほらご覧の通り大歓び 前庭




《B》 待っていたのは柿、芋、トマト


卓上には柿と芋がっているでは

はい、けました!
即お仕事・柿だ!

「さあ、綺麗に剥いてね!」
と柿から話しかけられた綾ちゃんは
早速ピンクのピーラーを持って
くるくると剥き始めました。

「最初はへた(端)の周りを
剥くんでしょ」
「そうだよ、それから
端から柿のてっぺんに向かって
縦にすぅい、すぅいと
ほら、綺麗に剥けるね」

と仙人から剥き方を教わった
恵太も加わって
たちまち柿は素っぽんぽん。
それじゃ柿簾に吊るしてと。

太陽を一杯浴びて、きらきら。
まるで森の宝石だね。

あたしの方がきい

剥いた柿は早速るして


葉っぱからの脅迫文と 怯える仙人


 
ほら、れたよ!
 
先ずは採りからさ
 
深くて目だ
さあ、芋掘りだ!

すっかり枯れてしまって
それでも僅かに残っている
薩摩芋の青い葉が
呟くのです。

「とてもヒヤヒヤしたぜ。
毎晩毎晩猪や鹿、穴熊達がやって来て
鉄フェンスから鼻を突き出し
『実に良い匂い、美味そうだな
あー食べたいな』と
騒ぐんだぜ」
野生動物達が虎視眈々と
芋を狙っているのを知っていて
どうして
こんな遅くまで仙人は収穫せず
放っておくんだろうと
とても不思議だったけれど
そうだったのか、解かったぞ!

葉っぱの脅迫文が届いて
17日まで収穫日を延ばさなければ
仙人は葉っぱのとびどぐでズドン。
となる運命だったのか。
 
らないように掘って!
 
りから少しづつ
 
もう少しでて来る


  みんなのより大きい芋が沢山掘れました

最初はね、芋の蔓を取るんだよ。
取った蔓を隣りの葡萄畑まで運ぶんだけどずるずる長くて切ろうと思っても切れないし、
重くて重くて中々運べないんだ。

芋の蔓に混じった敵も居るんだぜ。
その名は《引っ付き虫》、本当の名前は栴檀草(センダングサ)と云うんだけど
こいつ引っ付くだけじゃなくて、引っ付くと針のように尖った種でチクチク刺すんだ。

痛いし不愉快だし手袋やセーターに引っ付くと中々取れないし、もう泣きそう。
それからやっと芋を土の中から掘り出すんだけど
大物は大地に深く食い込んでいるから、折れないように採るのはこれまた一苦労。
でも、ほらこんなに大きくて立派なのが採れると、嬉しくて眩しくて
思わず《歓びの歌》なんぞ出てきちゃうぜ!





勝手にったトマトも収穫

こいつくてジューシー
芋畑にトマトが一杯!

引っ付き虫のような
不愉快な悪者だけじゃなくて
いい者も発見。

芋蔓の間からルビーのような
プチトマトが顔出して
まるで《どんぐりと山猫》の
どんぐりのように
「なんといったって色の鮮やかなのが
いちばんえらいんです」
「いいえ、大きくて甘いのが
いちばんえらいんです」
とワイワイがやがや。

ハパダンは短気を起こさず
1つ1つのトマトの
訴えに耳を傾けながら黙々と
籠に拾い集めるのでした。

その様子を目ざとく見つけた
恵太は大きい奴を
早速パクリ。
綾は綺麗な紅を選んでガブリ。

遥大は恐る恐る
ボールを覗き込んで青いのを
取って口に入れ沈黙。
顔を顰め口はひょっとこになり
じーっとハパダンを
見つめるばかりでした。

これっぱくて失敗

僕も一杯べたい!

さてそれでは
お芋をいましょう


その時、滝の龍が吼えたのです。
ほんとですよ。
耳を傾けてごらん。
「グォー、がおーん、グララガー」
ほら又吼えたよ!

実はこの滝の流れは
400mも離れた谷から引いて
落としているんです。
でも生活用水用に
水道タンクに貯水したり
池の水を循環させる装置が
仕掛けられたり
滝の流れは操作できるのです。

あれ、こんな処になんて在ったっけ?
その操作スイッチを入れると
ポンプが始動し
ちょうど龍の位置で
音が反響し龍が吼えるように
聴こえるんです。

そんなこと知らないから
妖精たちは
もうマジで大喜び。
掘り出した大きなお芋は
早速、瀧まで運ばれ
シシオドシに乗せられ
大騒ぎしながら妖精たちに
洗われて
たちまち大きな紅い宝石に
なったとさ!

此処でお芋ってもいいかな?
 
それじゃシシオドシにせてと



綾ちゃん小倉

仙人と恵太くんが水晶山の麓で車から下車。
綾ちゃんも続いて降りるつもりだったのに
「綾は駄目」と止められると、途端に悔しくて、悲しくて
大粒の涙がぽたぽたと頬を伝います。
「アヤもサカハラせんせ−と一緒に行くんだもん!」涙の合間に悲痛な抗議。
そうなんです、綾ちゃんはお兄ちゃんに負けたくないのはもちろんですが、何と言ったって、
大好きなサカハラ先生に褒めてもらいたいんです。


それなのに、一緒に登るチャンスさえ与えてもらえないなんて、
アヤだって水晶山くらい登れるよ、もしかして途中で泣きたくなっちゃうかもしれないけど・・・
そう思ったら涙はいくらでもでてくるんです。

周りの大人は「学校に行けない人は無理だ」と決めつけてるけど、
アヤだって夢の中で魔法のがっこに行ってるんだもん。
小倉山の入り口でママとリッキーは帰ってしまいました。
ハパダンに促されて、杖代わりの長い木の枝を持ってみましたが、
少し歩くとこんなものは邪魔だとすぐ分かったので捨てました。




《C》 水晶山から課題曲《赤い靴》


枯葉の下は水が一杯

7尺余の水晶がるって?

辺り一面に水晶の破

山荘の里名の玉宮って、水晶のことか


遂に水山を征服

恵太がどうなってるかトランシーバーで呼び出してみたけど、
いくら大声で呼んだって何の返事も返ってこないので、こんなものは魔法の道具じゃないやとガッカリです。

疲れちゃったら、まるで馬みたいに空を飛べるんじゃないかと思うほどの木の幹が倒れていたので、
それに跨って一休み。
大きな葉っぱを拾って団扇の代わり。この団扇であおいだらたちまち体は軽くなり、タッタカ走ってしまいました。


森が開けたので振り返ると、谷の向こうに大きな山が広がっています。
大声で「やっほー!」と叫んだら、こだまが返ってきました。
同時に、トランシ―バーから恵太の弾む声が流れ出します。
「頂上に着いた!!・・」終わりまで聴かずに、綾ちゃんがマイクに向かって叫びます。

恵太くんは遂に水晶山を征服、その歓びがあらい息づかいと共にシーバーを通して伝わって来ます。
綾ちゃんも興奮気味に応答。
暫く経つと、恵太くんの興奮も収まって来て




北稜線からの綾隊と小倉山山頂で恵太隊は目出度くドッキング


痛てて、腰だ助けて!

「腰が痛い〜、帰ったらお父さんに
揉んでもらいたい〜」と甘えが。
すかさず、
「綾も揉んでもらうの〜」。
お父さん業は大変だ。

頂上で再開した兄妹ですが、
またまた下山は小鹿の様に駆け下りて行った
恵太くんに置いて行かれ、
綾ちゃんとしては不服だけど、まあいいか。



にも水晶上げるよ!



DNAを運ぶ

ハパダンがちょっとヒントを出してくれるので、綾ちゃんはおしゃべりが楽しくてたまりません。
「ハイクをしよう!」・・(ハイキング?してるじゃん)
寝れなくて お空を見たら 星きれい(綾)
むむむ、ハイクは5・7・5の俳句だ。眠れない夜があるなんて、綾ちゃん、大人だねえ。
寝れなくて お月見団子 食べちゃった
豚いびき パパがうるさい ねむれない
あはは、綾ちゃん本領発揮です。綾ちゃんの秘密の怖〜い話も、森の木陰で聴くとなかなかの迫力。

登場人物が死んだり殺されちゃったり、昔話のおじいさんとおばあさんは何故だか交番の前で裸になって捕まっちゃったりと、
なかなか過激な話が多くて、でもおかしくて笑い転げているうちに、下まで降りて来ていました。
最後の砂利道で足が痛くて泣きが入ったけど、しっかり頑張った綾ちゃんでした。

ハパダンの想い
「いや〜、子供は、親のすべてを吸いつくしますよ」万感の想いが込められたこの一言に、深く頷いてしまう。
まさに、一人の人間はDNAを運ぶ船であると云うことを物語って余りある。
子供は親の総てを吸いつくし、大人になりやがて次の世代へと総てを注ぐ。




くそーけないぜ!

あたしのピアノいて!

こいつお化け


そうして、連綿と人類という
DNAが連なり、未来を創るのだ。
さあ、3人の妖精たちがそのDNAをどんなふうに進化させ、成長して行くのか・・
ハパダンはきっと、尽きること無いたくさんの栄養を子供たちに吸い取らせることのできる、
大いなる存在にちがいない。
ハッパさんとハパダン、吸いつくし甲斐のある両親の元で、3人の個性がどんな風に花開くのだろう。



さっき食べたばかりなのにもうおぺこぺこ!

 以下★いずれもハパダン調理、☆デザート・ババロア柿ソース添え飲み物は勿論、
山荘ビールと山荘ワイン(新酒も味わう)、妖精たちには真清水
あちこちに添えられた色どりのトマトは、
山荘プチトマト。芋畑に自生したトマトでこれが甘くて美味しい。
芋掘りでぽろぽろと下の道路にこぼれたものを、ハパダンと恵太くんがせっせと拾い集めてくれたのですが、
そのまま口に放り込んでみたら、あまりの美味しさに、幾つでも恵太くんの口に入ったのです。
真っ赤になるまで太陽に照らされた甘い甘いトマトはミニミニサイズでも、自然の恵みがいっぱい詰まっていて、
恵太くんには本物の美味しさが分かったんだね。


★北海道するめいかの丸焼き ★殻付きアワビのバター醤油焼
★いかの足ワタ合えワインソース煮・トマト添え


やるぜ!ドイツ語で《びの歌》など

 
仙人のクッションをりてソンブレロ(綾)
ぼくアインシュタイン!(遙大)
なさいと正座の3人

「せんせ、
ピアノ弾いてもいい?」
畑で恵太と野菜を
採っていたら綾の声が
山荘から響くのです。

反射的に
「うん、いいよ」と
答えてしまってから、
いけねーピアノの上には
水晶の地球儀が置いてあるんだ。

妖精たちが来る度に地球儀は
必ず壊され

部品の調達に苦労したのを
すっかり忘れていた。
妖精達が来る前に
片付けておくべきだったのだ。

どすん、やっちまったパプア仮面の
ところがどうだ。
畑から戻ってみると
リッキーと綾に占領されたピアノは
中々の音色を響かせ
水晶の地球儀も壊されていない。

うーん、随分大人になったもんだ!
と感心してテラスで
杯を傾けていたら突然ドスン!
只ならぬ重い音に
慌てて居間に飛び込むと
ありゃ!大きなパプアの仮面が
壁面から落下してるでは!

これに直撃されたら
先が尖っているだけに大怪我の
可能性大いにあり。
しかし3人とも無傷であった。
それにしても一体
どうやってあの重い仮面を
落としたのか?



 をバックに課題曲《赤い靴》を歌う恵太
 

ハパダンはドイツ語の《歓びの歌》を索して

あたしを連れ去る異人さんはあたしの中に棲んでいて
あたしが13歳になるのを待っているの?
それって魔女のおかあさんがあたしを生む時に
秘かにあたしの二重螺旋に仕組んだの?

どうして満月の夜に旅立つの?
若しかするとコリコの町は
あの満月の彼方にあるの。
そうするとあたしは星々の宅急便になるのかしら?
わー、考えると考える程ワクワクしちゃうわ!
あたしも知らないのに
どうして《 13歳になったら赤い靴を履いて
満月の夜に旅立つ》と知ってるのかしら?

あー、きっとそのことと
今夜の課題曲が《赤い靴》なのと、どっかで
リンクしてるのね。
 
この《赤い靴》あたしのなのかしら?




《D》 新星コリコへの旅立ち


新星コリコへの旅立ち
Journey to Colico in Nova

「せんせ、代々木のマンションの屋上に露天風呂を作ったの。入りに来てね。
お風呂に入ってお星様を観ていると、あたしのコリコの町が観えるの。
せんせにも、あたしのコリコの町を見せてあげたいの!」


やっぱりそうだったのか!
その時、幻想ユートピアのシンボルである赤い靴を履いて、屋上の露天風呂からコリコの町へ
旅立つキキがはっきり観えたのです。
赤い靴はゆらゆらと満月の光を屈折しながら、何処までもどこまでも漆黒の宇宙へ昇って行きました。
満月に近づくに従ってキキの肉体は深い翳を落とし、
2次元の切絵になって満月に浮かび上がり、やがて黄金の光を突き抜けるのだと思っていました。

驚いたことに月の光はキキの肉体を刺し貫き、キキに仕組まれた二重螺旋をくっきりと
映しだしたではありませんか!
4つの塩基A,G,C,Tから成る二重螺旋には、明らかにDNAには存在しない人工塩基J,Nが刻まれ
既に含まれているCと共に、黄金に煌き始めたのです。
その美しさに我を忘れ恍惚となって見とれていましたが、突然気づいたのです。
煌いている塩基結合はJ,C,Nだけで、この3つに限っては決して配列をかえないのです。


  Journey to Colico in Nova
月の背後で光っているのが新星コリコだよ 



これがキキの、魔女である母方の祖父の人工遺伝子であると確信するには、そう時間はかかりませんでした。
このJ,C,Nのアルファベットを1つだけ過去へ動かすだけでわかったのです。
  JCN(2007年誕生)→IBM(日本1937年設立)→HAL(1968年発表) :  人工知能遺伝子の流れ

J 
が1つ過去に遡り に、同様に がB N  に遡ればBMが浮上するではありませんか。
2つ過去に戻ったHALが何のことか解らないって!
それはアーサー・C・クラークの「2001年宇宙の旅」に登場する
スーパーコンピューター
HAL(Heuristically programmed ALgorithmic computer )のことさ。
木星探査のための宇宙船ディスカバリー号に搭載され、船内すべての制御を行う人工知能で
人類に与えられた課題曲《太陽系脱出》の序曲を成すもの。

HALからIBMに達するには、3つの塩基を1つ未来に飛翔させればほら、HAL→IBMになるだろう。
つまりIBM社はHALを超える未来の人工知能の創造を目論んで設立されたと
噂され世界の関心を大いに集めた会社なのさ。
なーんと、その会社の嘗ての代表者の1人がキキの祖父だったとは!

魔女であるキキの母にとって父の特殊な人工遺伝子JCNを娘のキキに仕込むなんぞ、お手のもの。
あー、こうしてキキは新星コリコへの旅立ちが運命づけられたのですね。




夜の森の葉は満月の光を屈折し別れを告げるのです
お土産の薩摩芋や大根と共に  山荘前庭にて




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