165の2ー2019年 葉月
夏だ!サンパラソルに襲い掛かる小倉山積乱雲 8月9日(金)晴 1階ウッディテラスの咲き始めた紅&白サンパラソル 肉体労働を終えて、テラスでぐうぃーっと冷たいビアを呑みながら仰ぎ見る積乱雲は最高だぜ! そんな粋がって恰好付けても駄目さ!積乱雲もサンパラソルも先刻承知さ! ほらほらビアグラスを覗いてごらんよ! ビアに満たされているって!そりゃそうだ。でももっと良く観てごらん!何か気がつかないかい。 そうそう、グラスはロックアイスが詰まっているだろ。 そう、仙人が呑んでいるのは確かに山荘ビアだが、オンザロックでビアを呑んでるんだぜ! 何を意味するか想像は出来るだろう。 オペ基準の60㎖を超えた70㎖の大動脈血逆流で、いよいよビアのドクターストップ指令が発せられたのさ。 で、例によってそんなもん無視して呑み続けていたが、どうも最近、 続けて左心室から送られてくる痛みを伴うサインに、流石の仙人も氷なんぞを持ち出したって訳さ。 嗤えるね。この仙人の未練たらたらの見苦しさ。 ≪うーん、アルコール度数7%で仕込んだ山荘ビアはオンザロックで丁度いいな!味も落ちないし≫ だってさ!大いに嗤えるぜ! |
プライムポンプが漏れるぞ! |
雑草との闘いじゃ! 壊れた刈払機の修理 マキタプライムポンプ168を 買って来てタナカ刈払機TCG22EASに 取り付けたが、エンジンは掛からず。 タナカ刈払機のポンプに孔が 開いていることは確かで、 交換することによって、 ガソリンが エンジンルームに送られる様になった筈。 |
新品のプライムポンプと交換 |
しかし何度リコイルスターターを 引いても起動せず。 試しに1時間ほど前には直ぐ エンジンのかかった他の刈払機の リコールスターターを引いてみたら、 同じくいつまでも沈黙。 きっとこの暑さで揮発性の高い成分が 失われたか、熱中症にでも掛かったか! そんな馬鹿な!本当は 点火プラグの電極部にカーボンなどが 付着したか、電極隙間が 0.6~0.7mmに収まっていないのだ。 |
しかしエンジンは始動せず! |
ま、それならそれでいいではと、 さっさと倉庫に片づける。 レタス畑、胡瓜畑の残滓処理、施肥、 耕運機掛けだけでヘトヘト。 が、例年播種の遅れ、発芽後の失敗で 大きくならぬうちに霜が降り成長が止まり、 やがて凍てついてしまう冬野菜に 想いが至り、先ずは 大根と蕪の播種に着手。 水さえ絶やさなければ発芽はするだろうが、 発芽後の地温上昇で芽が枯れてしまう。 其れには打つ手がないのだ。 |
燃料管の差し違いか! |
再びプライムポンプをプッシュ! |
やはりエンジン掛からず! |
やや!サンパラソルが帆船になって小倉山の森を航海 8月9日(金)晴 ビアで酩酊した仙人の白昼夢か! 黄泉の国からやって来た虚空を切取った漆黒の帆船。 帆船の船尾に掛かる千切れた積雲を眼で追うと、出航した湊の辺りが浮かぶ。 漆黒帆船にはつい1カ月前に亡くなった坂本さんが、乗り組んでいるのだろうか! 山荘は扇山山腹の森に在り、直ぐ隣の地元民家まで750m程離れている。 従って地元の人々との交流は殆どないのだが、隣の地元民家である坂本さんには何かとお世話になっている。 山荘に至る農道は坂本さんの家の前に在り、往復の度に声掛けしたり、地元情報を教えてもらったり。 桃や葡萄、李の農園を経営している坂本さんは、収穫期には撥ね出し果実を届けてくれる。 御礼に時々作る御萩などを届たりと、細々とした繋がりはある。 その坂本さんは7月6日、自宅作業場の棚に掛けた梯子から落ち、頭を打ち救急車で甲府中央病院に搬送されたが、 翌7日昼前に息を引き取った。 甲府中央病院と云えば3年前の元日登山で、村上が竜ヶ岳からヘリで運ばれた病院。 実は仙人も甲府中央病院にはお世話になっている。 42年前の1977年10月、北岳バットレス4尾根の登攀中に事故に遭い右脛を抉り、脛骨の骨幹部が露出し、 出血を押さえる為右足をテントに吊るし翌日下山、甲府中央病院へ。 その場での手術は出来ず、帰京してから長い時間を掛けて肉芽腫形成後の手術となった。 梯子からの転落と云い、村上、仙人共々お世話になった甲府中央病院で息を引き取った事と云い、 とても他人事とは思えぬ坂本さんの急逝。、 |
あれっ、再び桃がやってきた! |
李と桃を運んできたのは帆船か! 一家の大黒柱を失い、坂本家は態々山の上の山荘まで桃を届ける余裕はない。 それなのに娘、愛子さんの旦那さんが軽トラに乗って、 桃だけでなく酸味を加え味に広がりを持たせた美味しい李・ソルダムまで持ってきてくれた。 果肉から水分の蒸発を防ぎ鮮度を保ち、病気などから 果実を保護する 白っぽいブルームを農薬と間違え、 「とても美味しいけど、ソルダムのこの白いの何ですか?」と訊いたことがあった。 それ以来、桃と一緒にソルダムも届けてくれるようになった気がする。 |
冷蔵庫にも入りきらないし暫くヴィーナスと一緒に! |
昨夜、月が十字の光を放ちテラスに差し込んでいたので、 きっとヴィーナスも観ているだろうと・・・。 深く繋がっている想いが込み上げ、暫く眺め続けた。 幼い子供に還って素直に、 この光に載って昇って行くことが出来ると、確信出来るこの刹那。 刹那の産み出した光の回廊に身を委ね、 豊穣な乳房に耳を傾ける。 |
今度は坂本さんかな! |
滴り蕩ける蜜液の匂いに仏陀もうっとり! 8月13日(火) 蕩ける甘さがいつまでも残る桃との出逢いに感謝! ≪Get Out And Get Under The Moon≫を ≪いでよ月の元へ≫なんぞでなく≪月光値千金≫と訳すとはね! 「月夜の晩に」、「月を眺めよ」、「月に告ぐ」とか訳詞されているけど、 ≪月光値千金≫は秀逸だね。 2日続けて扇山に登り、昨夕は小倉山を逍遥し、さて夕食でも用意するかと テラスに出たら、小倉山の水晶峠から6日前の上弦の月を孕ませ、 満月2日前となった月が、微笑みながら現れたでは! 体内に生命を導きいれ、漆黒の新月からゆっくり、ゆっくり光を育て、 やがて光満ちて満月となる。 忍び寄る闇を目前にした宵の明るさに対峙するでもなく、 光の懐胎につつましやかな微笑みを添える。≪月光値千金≫とは良くぞ云ったり! |
白ワイン用葡萄 |
トマトの防虫バジル |
ピーマン、隠元豆 |
たった1日空けただけで 生命力の強い サニーレタスがやられた。 発芽力の逞しさ、発芽後の 力強い成長が売りの サニーレタスが、 1日散水しなかっただけで死んだ。 |
最初の西瓜収穫 |
如何に強烈な日差しが降り注ぎ、 発芽後のレタスから 水分を搾り取ってしまったか! 昨夕一縷の望みを賭け 慌てて散水したが、 今朝覗いて観たら 奇跡の復活は成らず。 |
暑さに弱いサニーレタス |
今年のトマトは美味だが不作 |
香り濃厚な大人気の大葉 |
蜩、ミンミン、ツクツク法師、油蝉と山荘は蝉の大合唱 |
焼ける大地 葡萄畑の直播きの蕪は 一部発芽していたが、 ポット播種の大根は発芽の 気配無しでガックリ! 現在午前10時20分、 日陰となった書斎東壁に 設置された気温計は39,3℃、 日向では47.5℃を示している。 室内は29.0℃なので 日陰外気とは 10℃以上の差があり、扇風機を 弱で回すと涼やかで丁度いい。 先ほどまでガンガン音を立てて 降り注ぐ太陽光を 全身に浴びながら、 雑草取りと散水に勤しむ。 |
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仙人墓標に咲く夏水仙 |