その148の3ー2018年 弥生
芽吹く前に水源森の伐採もせねば! 3月6日画像 研いだばかりのチェーンソーの大活躍! 山荘水源森は扇山の東ルート中腹にある。 扇山とP2峰の間に在る扇峠から湧き出し、水源森を経て竹森川に注ぐ小さな谷は降雨後、暫くは流れるが 晴天が続くと地下水となって涸れ谷になる。 涸れ谷となっても地下水が流れ続けるし陽当りも抜群なので森の生育は頗るいい。 放っておくとあたり構わず木々が跋扈し、扇山への踏み後が消えてしまう。 ここ数年間、冬には伐採を続けてきたが此処までチェーンソウを担ぎ上げての伐採はしんどい。 今年が最後かな! |
外れるチェーンを戻す |
昨年伐った木が跋扈 |
冬は大忙し! この木、真っ直ぐで 野菜畑の支柱にピッタリ! 昨年も大活躍 したのだが、半年もすると ポキポキ折れ易くなり 使いもんにならなくなる。 |
そんな槍では無理ね! |
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成長が早いので 幹はスカスカで乾燥すると 強度を失う。 さて大量に枝を伐ったが、 野菜畑の支柱に 使うべきか否か迷うな! |
1年で2mも延びる |
放っておくと路が消える |
オイルステンをコーナーから塗る 24年目を迎えた山荘活動でその鮮やかな刻印を上げるなら、 先ずログハウス建設を上げねばなるまい。 2002年12月から翌3月までの 4か月間で数人の卒業生や山仲間と共に作り上げたログハウス。 素材の北欧の唐檜(スプルース)は、 堅く緻密な樫や欅に比べると朽ち易いので 年2回オイルステンを塗って、腐朽を防がねばならない。 |
テラス化粧直し 全身全霊を尽くし時間を共有した記憶は、 絶え間なく流れ森羅万象を消去する時の激流に在って尚、 鮮やかな刻印を心象に刻む。 |
塗るというよりか浸み込ませる |
木目に水分が入ると腐蝕する |
乾いた木材は飢えた子供 |
年2回はとても出来ないので、 せめて1年か2年に 1度くらいは塗らねばと努力してきたお陰で 16年を経た今日、 どうにか腐朽は抑えられているが、 どうしても危険過ぎて 塗れないで放置された部分がある。 |
雨をもろに受ける北側の切妻は、 長い梯子で無いと 届かない上に 梯子を置く大地が斜面で 極めて不安定。 その為16年間もメンテナンスされず きっと既に腐朽が進み、 板材の交換が 必要になっているに違いない。 |
何度塗っても吸い込む |
飽食した木材は生き生き! |
雪に咲く山茶花 |
和水仙も雪の中で |
長い2連梯子を買ったので やろうと決意さえすれば、 出来なくはないと先週から ログハウスのオイルステン塗り開始。 不安定な長い梯子が 左右に倒れないようにロープで固定し、 塗料缶と刷毛を持って 確保ロープ無しで 恐る恐る塗り始める。 |
塗料を浸み込ませた刷毛を 上に向けると当然ながら、 刷毛から塗料が流れ落ち、 ゴム手を伝わりコートやセーターの 袖に流れ込む。 ゴーグルを掛けて眼だけは 保護しているが、 まさかセーター内の腕にまで 流れ込むとは想定外。 |
迎春花は金の簾 |
毎週食べてる蕗の薹 |
足場が不安定で梯子はザイルで固定 「薬品アレルギー、蕁麻疹,被れ、気管支喘息が 生じる恐れあり妊婦は要注意。 吸入、付着を防ぐ為、ゴーグル、保護手袋、保護服、マスク着用し 触れたりした場合は医師の診断を」なんぞと 脅し文句がズラリ。 |
ログハウスも塗らねば この塗料クレオトップは腐食防止を目的とする化学製品で、 人体への警告が缶に表記されている。 |
切妻コーナーまでしっかり塗る |
刷毛から塗料が滴り落ちる |
不安定梯子の固定 |
そんなことは解ってはいる。 しかしそれだからと云って 放って置けば 朽ちるだけのログハウスを、 黙って観棄てる訳にはj行かない。 |
これが最後の ログへの呼びかけだ。 ≪今までありがとう! これからは残念ながら もう朽ちるに任せるしかない≫ こうして水源森の伐採と同じ様に 山荘活動の1つ1つに 終止符を打っていくのだ。 |
梯子が斜ってるぜ! |
夕陽の沈む前に塗り終えねば! |