203の1ー2022年 神無月
池の中の金魚をパクリ! |
まさか!そんな莫迦な! いつでも作業できるように13mm×4mの 塩ビ管を2か月ほど前に数本購入し、 ログハウス倉庫と テラスの間に保管しておいた。 さて今日こそ重い腰を上げて、 作陶場と轆轤室を結ぶ地中電気配線に 塩ビ管を被せようと決意。 |
鋸刃で捉まえたぞ! |
口元を観ろよ、鋸刃の下の下唇が開いて下の如く飛び出すんじゃ! (池からカロートに出てきたオニヤンマの水蠆(ヤゴ)) |
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塩ビ管に地蜂が巣造り 配線は作陶場のメチャ重い ポットミル機や体重計などの下に 埋設してあるので、先ずは これらの移動から始める。 それから地中に埋められた30mに及ぶ 電気配線を掘り起こし、 数か所の接続コンセントを切断。 コンセントを切断しないと 塩ビ管の内部に電気コードを 通すことが出来ないのだ。 さていよいよ4mの塩ビ管内部に 電気コードを入れればいいのだが、 此処でまさか! |
下唇の2本の針で刺す! |
そんな莫迦な!と唖然! コードが通らないのだ。 そうだった、バイクのマフラーの穴、 ストーブの排気口の穴に地蜂が 巣作りし、穴を塞いでしまい バイクのエンスト、ストーブの 不完全燃焼に何度も悩まされた。 にも拘わらず、塩ビ管の保管にまで 頭が回らず、穴を塞ぐことを 失念していたのだ。 さあ、それからが大変! 僅か13mmの細い穴に、ぐにゃぐにゃの 電気コードを4mにわたって 通すだけでも難しいのに、途中が 地蜂の巣で詰まっていては、 全くお手上げ! |
心臓語が解らない! 電気配線で作陶場の重い体重計やポットミル機など移動し、そのままにしてあったのを整理しながら格納。 作陶場の西棚の2mのスチール足場板を3枚剥がし、 新たに作陶場内部に棚を造り、ポットミルや旧窯の未だ使えるバーナー、フランジを収めたら実にスッキリ。 これに気をよくし思い切ってカロートの改修に着手。 縦8横20個の白タイルを5個のブロックにモルタルで貼り付け、カロートの台座を造ってみたが、 カロートの茶との違和感、台座とカロートの隙間のズレが生じ極めて不満足。 今のところ、どうしたら解決できるか全く考えられない。最悪の場合は叩き壊してやり直しするしかない。 明日固まってから、固定板を剥がし、不細工な台座をじっくり眺めて考えるとしよう。 痛み止めロキソプロフェン、エペリゾン、発痛物質を抑えるロイロトロピン、デュロキセチンなど服用したが、 脊柱管狭窄症で痛みが復活した右脚は悪化するのみ。 昨日の仙人山への山トレが大きなダメージとなったことは否めない。 血圧も高まる一方で、夜間高血圧症のみならず、いつもは活動後に100台に下がる血圧も下がらない。 負担を掛けっ放しの心臓にお詫びと日頃の感謝を述べたいが、心臓語なんてあるかな! なんて独り言ちる仙人!お前、阿呆か! |
どれどれ観てやっか! |
ふーん白タイルか! |
羽化して空から観てみっか! |
4mもの長い塩ビ管を果たしてバイクで運べるか! ループにしてバイクの周りに巻いた4m塩ビ管の梱包が、バイク走行中に3度解け路上に飛び出し、あわや交通事故になりそうだった。 4mもの長い塩ビ管を果たしてバイクで運べるか!レンタルトラックでもいいのだが、それでは能がない。 かなりの可塑性があるので360度に捻って、両端を粘着性の強い幅広透明テープでしっかり固定すれば、 フラフープ状にして運ぶことが出来るのではと、一昨日に試して成功。 しかし今回対応した女性従業員は、その粘着性を封殺してしまうが如き固定をしたので、ちょっと気にはなっていた。 幅広のテープの粘着面を最大限利用し、塩ビ管にピッタリ巻きつけ、それから交差部分が離れないよう クロスさせ固定すれば円形に折り曲げられた塩ビ管が直線に戻ることは無い。 自分でテープを巻きつけたいが、4mの塩ビ管を仙人がループに折り曲げているので出来ない。 役割を逆にすればいいのだが、本来塩ビ管をループに折り曲げることは想定されていないので、 もし折れたり破損したりすると従業員の責任となり出来ないのだ。 走り始めて数分でバリンとの音と共に、右側に塩ビ管が飛び出す。 後続車がバイクの追い抜きに掛かっていれば、後続車は突然飛び出した塩ビ管に直撃され、下手すればフロントガラスが割れたり、 避けようとハンドルを切り損ね対向車や仙人バイクに激突の恐れもあると考え、徐行運転していたので事なきを得た。 2回目、3度目の梱包崩れはさすがに参った。 テープがあれば巻きなおせるが手元にはない。何とかゴムひもで再度結わい付け事故なしで山荘着。 めでたしめでたし! |
カロートの《叫び》の額で脱皮する水蠆(ヤゴ) |
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羽化登仙し旅立つヤゴ |
あぽろじい4m塩ビ管 筋肉の限界と思われるより大きな負担を掛け筋肉能力を高め、、脳の認識の限界と思われる地平を超えて意識を集中し、 脳の活性化を促し、新たな数式を見出し次元の彼方さえ認識しようとする。 この根源的欲求は、オリンピック選手やノーベル賞を受賞する科学者だけに与えられた欲求ではない。 幼い子の夢がオリンピック選手であったり、科学者であったりするのは間違いではない。 多くの子供たちはその夢を達成できないが、夢の実現を断念しても夢は残り、 断念後の人生に光と影を齎す。出来ないかもしれない、危険で困難なことかもしれない。 いや若しかしたら逃げているだけで出来るかも!そのような葛藤を繰り返しつつ子供は成長し大人になり、 危険で困難な行為を避け、より安全で楽な生き方を身に着け、生きながらえていく。 老劣化が進行するとその傾向は否応なしに高まり、肉体と脳の死へとひた走りに走る。 そのように迫りくる死を、唯々諾々と受け入れることを許さぬなら、最後の最後まで危険であっても困難であっても、眼を逸らさず、 日常の自らの限界を少しでも押し広げる意欲を持ち続けるべきではないか。 その結果、他者への被害が生じることが想定される場合は、勿論最小限に抑える努力は尽くさねばならないのだが、 優先すべきは自らの細やかな意欲である。 (一人のオリンピック選手が育つには、どれだけ多くの人々の支えや犠牲を必要としたか。 日常性から大きく逸脱し、思惟に没頭した科学者や芸術家たちが、撒き散らす傍迷惑なんぞ微笑ましいが、 犠牲や迷惑を強いられた者にとっては、時には堪えがたい。 況しておやオリンピック選手にも科学者や芸術家にもなれない無名の人が与える犠牲や迷惑なんぞ、押して知るべし。) |
仙人め20日に企んでるな!(山管巻擬) |
裏表が逆だ! 白タイルは片面がつるつるで もう一方には2本のスリットが入り、 3本の凸部がスリットに平行する。 文様としてスリットが ある方が面白いので 、縦8×横20枚=160枚のタイル総ての スリット面を表にして モルタルに貼り付けた。 |
78歳か、そんならそろそろか!(山では珍しい青大将) |
密着しないといけないと思い、 タイルに新聞紙を敷き板を載せ、 上から重いブロックを置いて 一晩養生させた。 さて固まったかなとブロックや 板をどけてガックリ! タイルはモルタルに密着せず、 簡単に剥がれてしまうではないか! そこでハタと気付いた。 あのスリットは文様ではなく、 モルタルに密着させるための ものだったのだ。 |
河原鶸もカロート見学か! |
つまりツルツル面が表で スリット面は裏であり、逆にしたら タイルは剥がれてしまうのが当たり前。 悔しいが総て張り替えるしかないと 覚悟したが、どうせなら 遊んでやれと中央を十字に剥がし、 四隅を剥がしてみた。 まあ、全面白タイルを敷き詰めるよりは 変化があっていいかな。 で面倒だがその他のタイルが 剥がれぬように、 モルタルで縁を接着してみた。 |
カロートに供える茄子だって!(山荘茄子ロール) |
78木漏れ日メッセージか! |
教訓・4m塩ビ管 結局、山と異なる《意味のある行為》ではないので、4m塩ビ管バイク搬送はボケかバカと片付けることになるのかな。 いや、そんな単純なことではなく、きっと何か理由があるとは思わないのか。 そう思いさえすれば、ボケかバカ以外の理由を突き止めるのは容易であったはず。 「都内で通勤に車を使うなんて犯罪行為だ」と口癖の如く言っていた仙人が、 例え過疎な田舎で使用するとしても、山荘造作後車を買うことを躊躇したのは言うまでもない。 都内では電車、バス、地下鉄が網羅しており、車がなくても移動できる。 人間1人の何十倍もある車を使っての移動で廃棄される環境汚染ガスと消費されるエネルギーや都心での交通渋滞を考えると、 通勤時の車使用は犯罪行為に近い。 田舎で使用しても排気ガスや消費エネルギー量は変わらないが、他に移動手段がないならば容認するしかない。 しかし人間1人の体重とほぼ同じ軽量バイクなら排気ガスや消費エネルギー量を最小限に抑えられる。 従って田舎での移動でも可能な限り、バイクを使うべきと仙人は思い実行している。 車より危険性の高いバイクで何が出来て何が出来ないか見極め、最後の最後まで、 山荘での生活を維持する必需品であるバイクを、活用しようと心掛けている。 4m塩ビ管のバイク搬送で得られたのは、塩ビ管の固定がしっかりしていれば十分安全に運べるという貴重な教訓。 《意味のある行為》と云う観点で比べれば、危険な未踏峰に挑むより塩ビ管搬送の試みの方に明確な意味がある。 《日常の自らの限界を少しでも押し広げる意欲》この発想が日常に生かされて、初めて危険と困難の甘受は光を得る。 口では原発反対といいながら、日常生活では節電に努めない人は車通勤を止めず、原発稼働に拍車をかけるエネルギーを浪費し、 排気ガスを振りまきながら、安全で楽な生き方を求めるのだろう。 |
瀧の上から散骨するんだって! めちゃ重いコンクリートとピッケルで造形した《叫び》を 持ち上げ3つの壺を降ろし、3段の石組みを外し、 スレート板6枚の蓋を持ち上げると、カロートが開くんだ。 カロートの中には大きな骨壺が3つ。 この骨壺に砕いた遺骨を入れよとの仙人遺言。 で、どうするかと云うと墓参りに来たものは、 勝手にカロートの蓋を開けて、 適当量の骨粉を台座の碧い壺に移す。 碧い壺を持って《仙人》と記された岩壁の上に登り、 掌に少量の骨粉を載せ ボン・シルバーの吐出す瀧に翳し、仙人を流すんだ。 カロートに下り池に流れ、滝川、竹森川、富士川を経て、 散骨された仙人は、いつの日か母なる海へ出る。 「瀧、墓守ボン・シルバー、カロートと10数年製作を続け、 どうにか間に合ったぜ!」と独り言ちる仙人。 《ド素人が瀧の製作から骨々と努力してきたのは認めるが、 なんじゃこりゃ!》と憎まれ口を叩くボン・シルバー。 |
瀧に骨粉仙人を撒くんじゃ! 「ふんふん、こりゃギリシャ十字に近いが横の梁が長いかな。 と云うことは 《十字架は垂直で先の尖った杭、T字である直立した木と その上の横木、同じ長さの2つの交差する木からなるものの3つ》 のいずれでもない。 つまり耶蘇の処刑された十字架ではないな」 森の闇に白銀の角を煌めかせてボン・シルバーは呟く。 |
耶蘇でも無い仙人が何故十字架? |
塩ビ管開通 細い塩ビ管にコードを通すには 新兵器がある。 電柱から山荘への地中配線を 業者に委託した時、業者が 使っていたワイアーを貰っておいたのだ。 欅のビッグツリーに赤い登山靴灯を 配線した時もそのワイアーを使って 工事したのだ。 確かそのワイアーを捨てずに何処かに 仕舞ってあるはずと彼方此方 探し回るが見当たらない。 塩ビ管に詰まった地蜂の巣を 取り除く方法はないか? 水道ホースに繋げて水圧で取れないか 試みたり、塩ビ管の双方の穴から コードを根気強く突っ込み続けたりしたが、 いずれも開通に失敗。 太い3mmの針金を5mの長さに切って、 水を注ぎながら塩ビ管に突っ込み、 詰まっている地蜂の巣を突く。 1時間後に4mの塩ビ管が開通。 土や苔の塊が、4m先の塩ビ管から 針金と共に出てきたときは思わず 「やったぜ!」。 |
とんでもない想定外の問題が 突発しニヤニヤ。 その1つが赤松の太い根。 昨日塩ビ管の不足が判明したので、 バイクをコメリ、ナフコに飛ばし ジョイントと共に購入し、塩ビ管に 電気コードを通すところ迄完了。 今日の工事は作陶場から 轆轤室までの配線塩ビ管に 沿って浅い溝を掘り、塩ビ管を 埋設することから始まる。 先ず直面したのが地面下に隠れている 大きな赤松の根。 深さ5~7cmも掘れば塩ビ管は 埋設出来るのだが、20m程の 作陶場広場には地表からは 観えない太い根が、 縦横無尽に走っており、 その根を切断しない限り 埋設工事は出来ない。 此処でギブアップしてしまうと 森の住人に侮られてしまうので、 困惑や計画断念を 気取られてはならない。 そこで頭の中では何か 解決法が見つからないか 、無い知恵を搾り 脳をぱちぱちさせながら、 顔はニヤニヤと演技するのだ。 |
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予言者 Mantisとはおれさまのこと! 10月20日 マントー(古希: Μαντώ, Mantō)は、ギリシア神話に登場する複数の人物の名前である。 最も有名なのは、テイレシアースの娘である。マントーという名前は、古代ギリシア語で「予言者、預言者」を意味する Mantis に由来する。 さて今年の積雪はどのくらいかな!おいらには解るんじゃ!つまり予言者なんじゃ! 木の高いところに卵を産むと鳥に喰われちまうし、低いところに産み着けると雪の下になってまずいんじゃ! そこで雪の降る2か月も前には今冬の積雪量を予想し、積雪ぎりぎりの位置に卵を産むんじゃ。 この予言が外れればおいらの子孫は絶滅の危機に陥るので、命を掛けた予言なんじゃ! |
彼は、今ほど作品が、畢竟 画家自身であると 感じたことはなかった。 そして今ほどそれが 彼とは何の関係もない 理不尽な他者であると 感じたことはなかった。 それは、画家の命を貪ること によってのみ 自らの命を獲、彼から奪った 時間によってのみ 永遠を練り固めながら、決して画家とは 運命をともにせぬ何者かであった。 貪婪に彼を喰い尽し、 膨れるだけ膨れ上がって、 しかも 一顧だに与えようとはせぬ 何者かであった。 |
自らが生まれ出ずる為には、 冷酷に彼を利用し尽くし、 終には 抜け殻のように捨て去る 何者かであった! 費やされた歳月に彼は ただ今を 失ったばかりではなかった。 恐らくは、あらん限りの今を捧げても 猶足らぬ分を膨大な負債のように 未来からも失ったのであった。 奪われたのは 享楽の時ばかりでは無かった。 彼の生そのものであった。 |
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そして、削り取られたその痕跡を、 画家はただ自分を 見捨ててゆくもう1つの生の、 彼の不在の未来に於ける持続を 夢見ることによってのみ 慰めねばならなかった。 何と虚しいことであろう! (平野啓一郎: 葬送1部552ページ) |
By GQ JapanBy G Japan 2022年9月28日 ヒジャブ着用を義務づける法律に違反したとして、22歳のマフサ・アミニさんが、 9月13日(現地時間)、イランの首都テヘランで道徳警察に逮捕・拘束され、その後死亡した。 警察側は彼女が心臓発作を起こしたと主張しているが、アミニさんの家族は、 事件前まで彼女が健康であったと話している。 アミニさんは、頭部を強く殴打された疑いがある。 事件以降、イラン国内は騒然としている。 イラン情報通信技術省によると、活動家たちが組織化に利用してきたインターネットやソーシャルメディアへのアクセスは、 「安全上の理由」から9月21日以降、制限されているという。 アミニさんの悲劇を受け、イランだけでなく、中東・北アフリカ地域や、世界各国の女性たちも立ち上がった。 多くの女性たちが街頭に出て、ヒジャブを脱いだり燃やしたり、髪を切ったりして、象徴的な行動を起こしている。 イラン・イスラム革命後のイランでは7歳以上の少女はヒジャブが強制されており、 髪を隠さない少女・女性と学校へ行くことも禁止されており、むちで打たれたり、 刑務所に入れられ、人によっては殺される。 (wikipedia) |