185の3ー2021年 卯月
遂にやって来たぜ!紅花水木 4月15日(木)晴 奥庭のボン・シルバーの下に移植した紅花水木 枯れてしまった中野椿には、それなりの原因があったのだ。 しかしその原因を確かめもせず、同じ場所に花水木を移植しても同じ運命を辿るのでは! そうは思ったがボン・シルバーの奴、寂しいからここに植えてくれと独り言ちる。 ボン・シルバーの奴がう事にゃ、何でも≪想い≫の可視化として明確な色彩が欲しいのだとか! 想いが宿りさえすれば、その想いは光となって山荘に満ち、膨よかな香りを漂わせ花開くとボン・シルバーは云う。 仙人は玄関前の前庭なら白の花水木と対になるから、美しく映えるとも提案したのだが、 ボン・シルバーは前庭のその場所をせせら笑うのだ。 掘ってみな、ジャーマンアイリスが、何故その場所だけ空けたか理由がわかるぜ! スコップをエイと一撃掘り立てたら、カチーンと高い金属音が響く。 明らかにスコップの金属が、より硬い物体に跳ね返され発した音。 強烈な生命力を秘めたジャーマンアイリスを拒否した物体が、この地下に横たわっているのだ。 |
うーん、この大きさなら育つかな! そこで紅花水木は、ボン・シルバーが望む 仙人瀧の傍に移植することに決定。 移植後考えた。待てよ、バールさえあれば 梃原理を利用して、動かせるかも! そこでD2に出かけバールを探したが、 巨大な釘抜きの様な形状で不適。 店をウオッチング。 屋外資材置場でバールより使い勝手の良い 長さ1mのDCMパイプ杭を発見。 先端が楔になっている単管パイプなので、 多様な使い道があるし、 敷石の下に打ち込むことが出来るので 敷石移動には最適。早速試してみて感激! あの重い敷石が動いたのだ。 動きさえすれば後は徐々に持ち上げては、 楔を咬ませ徐々に隙間を拡げ、 浮いた敷石にロープを掛けて 僅かづつ移動させることは、可能である。 |
その日の記録 前庭の白い花水木と対照的になるよう 紅花水木を移植しようと、 玄関前のジャーマンアイリスの隙間に スコップを突き刺したらカチンと、 スコップが跳ね前された。 変だな石でもあるのかなと50cm程離れた場所に、 再度スコップをブスリ。 しかし又もやカチン。おかしいぞと枯葉を取り去り、 土を横に掘り進むと出て来たのは長さ1m、 幅40cmもある大きな敷石。 マジかよ!ジャーマンアイリスは この敷石の上に根を伸ばし咲いていたのか! 物凄い生命力に敬意を表し 此処への移植は断念。 と言うか現実問題として敷石をどかさぬ限り、 紅花水木の移植は出来ない。 100kg程もありそうな大きな敷石を掘り出して 移動させるなんて、造園業者に頼むしかない。 |
ボン・シルバーも御満悦! |
ラフランスが咲いた! |
池畔の山吹と木蓮 |
ゲートの辛夷も散る! |
これを繰り返しアイリスの前に延びる 敷石の反対側への移動に成功。 真の驚きは翌日やって来た。 折角敷石移動したのだから、 その後には 花蘇芳でも植えようかと、 敷石を掘り出した穴に有機肥料を 入れておったまげた。 |
葡萄畑の菜花満開! |
掘り出した敷石の更に奥に、つまり アイリスが群落している場所に、 もう1枚大きな敷石があるでは! 例年この場所で 咲き誇っていたアイリスは、 実は敷石の上で 驚異的な 生命力を発揮していたのだ。 |
白花水木と芝櫻 |
林檎の蕾も膨らみ! |
チューリップの終わり |
仙人山の天辺アートじゃ! 何度もそう思っては森を見上げる。 野生クレソンの群落する清水の源流を辿って 谷を詰めると、春の暖かさにひかれて 枯葉の中から小さな蛇がニョロリ。 きっとクレソンの群生地が 見つかるに違いないと更に谷を遡ると、 大きな堰堤にぶつかる。 いつも林道の上から見下ろしている堰堤だ。 堰堤まで登ると、クレソンの群生する 豊かな清水はこの谷からではなく、 高芝山を源流とする竹森川から流れていると判明。 |
悔しいが余りにも美しいとしか表現できない。 秋の紅葉の如き華やかさが無いだけに、 内側に秘められた生命の輝きは、一層の深遠な彩を放つ。 白銀の光が緑を半透明にして命そのものを芽吹く。 代赭を帯びた緑が太陽の暖かさを謳う。 この上なく美しく繊細で柔らかく美味しそうな若葉が、 春の歓びに身を躍らせる。 あー、森全体にドレッシングを振り掛けて 食べてしまいたい! |
池畔に象の足跡か! |
再び敷石を相手に! |
従って新たなクレソンの 群生は観られず、諦めて いつもの散歩コースである林道に出る。 林道から舟宮神社に出て、 竹森川から上条山の森に入る。 ぐるり360度落葉樹の森が展開し、 生まれたばかりの 命の歓びの囁きに包まれる。 嬉しくて思わず ほっほーと叫んでしまう。 |
倉庫床張り開始 |
天辺アートはどうなるんじゃ! |
三つ葉躑躅も彩る! |
上条山の稜線に出ると、 三つ葉躑躅の咲き残った 最後の花弁が 彼方此方でちらりほらり。 上条山の頂には、 仙人の焼いた陶板山頂標識に 誰が着けたか 白と黒の2つのてるてる坊主。 |
雲海、高芝山、テラスの混在した時空書斎! |
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赤の蝶ネクタイを締め、 ちょっと渋い顔して迎えてくれた。 ≪森の生命の光がそんなにも 美しく輝いて観えるのは、お前さんの命が もう直ぐ尽き、この頂に立てる日が 来なくなると知っているからだよ。 丹精込めて仙人が 焼いてくれた陶板標識は、 今後も永遠に近い時間をこの頂で 迎えるだろうが、お前さんとは もうすぐお別れだ!≫ ふーん、だから渋い顔してんのかな! |
映画作成カメラか! |
これ補強されたダムウエイター |
サンキャッチャーが捉えた夜明けの光 4月24日(土)5時57分晴 書斎テラスの夜明け |
光を孕んで輝く桃&水晶 4月9日から15日間、ほぼ連続して 連日10kmを超える春の山荘活動が続き、 腰痛は酷くなるばかり。 ヘロヘロになって小倉山から戻ったが、 充実感に満たされ気分良し! 明日辺りから雨模様なので、 畑の空豆、スナップ豌豆、ブロッコリ、パセリ、 レタス、じゃが芋はグングン育ち、 種蒔したばかりの大根、小松菜、蕪は 発芽し、移植したばかりのハナズオウ、 ジャーマンアイリス、紅花水木は、根付いて 庭を明るくしてくれるだろう。 雨が降ったら雨読じゃ! これでやっとピュリッツァー賞、エドガー賞など 8つの文学賞を受賞したヴィエト・タン・ウェンの 「シンパサイザー」を熱中して読むことが出来るかな! ベトナム戦争の実態を ベトナム人側から描いた力作。 ≪私はスパイです。冬眠中の諜報員であり、 秘密工作員、2つの顔を持つ男。 2つの精神を持つ男…≫ サイゴンを訪れた日が甦る。 |
4月27日(火)晴 葡萄畑の畝作りを何とか終えた。 昨日、重い唐鍬で冬野菜の掘り出し運搬を行い、 20kgの石灰を3袋、15kgの鶏糞を12袋を運び 耕運機掛けした時は、疲れ果てて、 この先、畝作りだなんて、 とても出来そうもないと悲観的だった。 しかし1晩経って碧空の元、FMの調べに 身を任せて畝作りを始めてみると、 これ程の贅沢は無いと実感! 2時間経っても終らず、3時間かけて 山トレーニングの時間が迫っても、 未だ愉しくてせっせと畝作りに励む。 励み過ぎた着けは、小倉山へ向かって 歩き始めた直後から腰痛となってやって来た。 |
チベット壁画&桜に煌めく光 |