180の2ー2020年 霜月
やべえ!梯子が傾いて墜ちるぜ! 11月11日(水)晴11時11分 奥庭柿採り作業中 脚立に立ち木に登り、高枝鋏を操作し柿採りに集中する。 樹上の作業は常に墜落の危険を伴うので、ザイルで確保しているが、今回の柿採りでは 1カ所に留まらず常に移動するので、面倒なザイル確保はしない。 従って脚立が傾いたり、足を掛けた柿の木が折れたりしたら、高枝鋏を握ったまま、奥庭か葡萄畑に墜落することは間違いない。 骨折か打ちどころが悪ければ、2m足らずの梯子から落ちて昨年死亡した、坂本さんの二の舞もあり得る。 |
辛うじて右脚で梯子を止める! そこで作戦を若干変更。 移動の際は脚立が倒れぬ様、必ず柿の木の幹に 斜めに立て掛け、動かぬ様にする。 両手で高枝鋏を操作する時は、 お尻を幹に付け両足の2点に加え、3点目のスタンスとし 安定姿勢をとることにした。 で、安心し両手で高枝鋏で柿を挟んだ一瞬、 梯子がグラリ、 慌てて右手で柿の木を掴むが、右脚は 宙に浮いたまま墜落態勢に! ヤベー! |
だもんだから本人としては、これ以上慎重になることは 出来ない程慎重に行動したが、 途中何度かヒヤリとし、むむ、こりゃヤバイ もっと慎重にならねばと、 自ら言い聞かせた次の瞬間に再びヒヤリ。 保っている筈のバランスが、 本人の意志とは全く無関係に突如崩れるのだ。 こうなると最早墜落は時間の問題なのでは! 墜落するのは仙人か はたまた民主主義か!なんちゃって! あれっ、若しや 昨夜読んでいた本「ジョン・ボルトン回顧録」の影響か! |
これが最後の柿だ! |
さて皮剥きしようか! |
ジョン・ボルトン 回顧録 回顧録、⑪の ハノイ会談へのプロセスは実にリアル! 多数決の民主主義の根幹は、 正にその多数であることによって 崩壊を始めた。 |
真っ赤な満天星が髪飾り! |
トランプの操るポピュリズムの嵐を、 ほんのわずかな差で バイデンが制したものの、 嵐の暴力的な力を背景に、 トランプは敗北を認めず 民衆を煽り続ける。 2分された米国は益々亀裂を深め、 メリメリと音を立てて 民主主義の崩壊を告げるのだろう。 ≪出版を断固阻止しようとする現職の大統領と争うという 困難な挑戦に立ち向かうことになった。 トランプの振る舞いはいつも通りだった。 私の部下らが管理する文書やその他の 非機密文書の差し押さえや公開差し止めを指示し、 度重なる返還要求も受け入れず、 さらにはツイッターの個人アカウントへのアクセスを妨害し、 本書の検閲を行うとはっきりと脅しをかけてきた≫ 「ジョン・ボルトン回顧録」エピローグより。 |
山茶花も満開! |
≪トランプ政権とは、”大きな赤ん坊”に振り回されながら、 なんとか権力にしがみついていたい 野心家ばかりの組織であることがわかる≫ 池上彰の解説より。 翻訳者10人、翻訳作業日正味50日ほどで 原書577㌻、本文だけで500ページもの翻訳を行い、 11月3日の中間選挙直前10月30日に出版したのが 「ジョン・ボルトン回顧録」である。 全15章の内容:①JBのトランプ政権入り ②米軍によるシリア攻撃 ③イラン核合意からの米国離脱 ④米朝首脳会談(シンガポール) ⑤トランプと欧州要人(NATOの首脳会議など) ⑥ロシアとプーチン(!INF条約からの離脱) ⑦シリア、アフガニスタン、トルコ ⑧ホワイトハウスの混乱 ⑨ベネズエラ問題、キューバ ⑩中国との関係 、新型コロナウイルス ⑪ハノイ会談と米韓首脳会談 ⑫米軍によるイラン攻撃 ⑬アフガニスタン、タリバーンとの交渉 ⑭ウクライナ問題 ⑮大統領補佐官辞任後、 |
1列に5つ吊るして干す |
本書の出版をめぐって 「The Room Where Happened: A White House Memoir」の 翻訳依頼のメールが 訳者・関根光宏にあったのが、 2020年7月2日だと云うのだから、 驚きのスピード出版。 |
今年は不作で200個ほど! |
ガラス窓の山脈と共に なんぞと云ってみたところで、相手にはされない。 細かい精密なデータを揃えて、理解者を増やし 訴え続けたところで世界は、 大多数の人々は、地球が 動いているなんて戯言を相手にせず、 訴える者を裁判に掛け、 死刑に処すると宣告する。 |
崩壊への序章 天を仰ぐ。 星々は北極星を中心にして天空を巡る。 星々は誰が観ても確かに動いているのだ。 ≪いや、実は地球が動いているので、 星々が動いて観えるだけさ!≫ |
高芝山を背景に |
楓も真っ赤に! |
しかし多数決が正しいなら、地球は 動いていないのであり、 この判決は 強ち不当でもないと云うことになる。 多数決は何が正しいかを 決定する手段ではないのだ。 寧ろ他に解決法が見つからないので、 それじゃ仕方ない 差し当たり多数決で 決めて置こうとの最悪の術ともいえる。 特に意見が ほぼ半数の2つに分かれた場合、 多数決によって否定された半分は 納得できない決定に 従わざるを得ないこととなる。 トランプは世界の理性、知性の 判断に背き、 米国第一主義を掲げる。 国境に壁を築き、人種差別を行い 環境問題ではパリ協定離脱、 経済では自国雇用優先でPTT離脱。 ポピュリズムを操って、多数決で 大統領職を手に入れ、 今回の中間選挙で理性、知性の判断の 多数決に僅差で敗北した。 僅差である。 11月3日の中間選挙から 17日後の11月20日現在で、 バイデンの得票数は 7966万1698票(51%)、 トランプは 7368万5848票(47%)で、 僅か4%、597万5850票差である。 相変わらず米国民の半数ほどは、 世界の理性、知性の判断に 納得していないと云うことになる。 自国第一主義の究極が、 戦争に直結することは云うまでもない。 今や世界各国で 第2、第3のトランプが出現し、 世界3次大戦の 兆しさえ見せているでは! ヒットラーのポピュリズムの悪夢から たった70数年にして再び 人類の半分は、 戦争を選ぶのだろうか! |
前庭の森も燃える! |
橡の葉も前庭を染める |
真紅と黄金の競演! |
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山荘の森の残照 |
欅の登山靴も紅葉! |
芒原に沈む落日! |
燃え滾る山荘の森! 11月17日(火)晴 森テラス 山荘の森が燃えている。 早春に裸枝にポツンと小さな芽を吹いた樹々は、太陽をいっぱい吸い込んで命を謳歌し、 すっかり大きくなり、今や迫りくる冬を目前に真紅や黄金の光を放ち、山荘の庭や森を彩る。 来週には育んでくれた樹々に別れを告げ、 冷たい風に急き立てられ一瞬だけ天空に舞い、やがて大地に墜ち土に還るだろう。 前庭も奥庭も色鮮やかな枯葉に敷き詰められ、森は寡黙になり深い静寂に包まれる。 その前に永劫回帰の刹那に魅せる紅葉の美しさを、観に来ませんか! |
ユンボ登場! |
油圧ショベルのことじゃ! |
こいつで西畑の厄介物撤去! |
小型でも強力! |
畑に潜む巨石 こいつがどっかり中央に 腰を据えてから 随分の星霜が流れ飛んだ。 こいつがある為に、 大地を掘り起し、活力を生み出す 有機肥料を施すことも 新たなる生命を植え付けることも 出来ず、畑は死んだ。 この巨石さえなければ、と 何度も恨みつらみ、幾多の星霜に 翻弄され続けた。 巨石の存在に気づいた瞬間に、 何の迷いも見せず 巨石を捨て去った人の影が浮かぶ。 何の意味も持たないどころか、 新たなる生命を 拒否し続ける巨石と共に あり続ければ、畑の再生は出来ない。 でも巨石を取り除くことは困難。 |
石垣下まで押し上げる |
畑管も深く埋設 |
さあ、これで1年ぶりに撤去! |
やっと1年ぶりに巨石の排除じゃ! 10月19日(月)晴 西畑 巨石を取り除く努力をしなかったわけではない。 何度か業者を呼び、巨石排除の方法を検討し、排除費用について見積依頼したが、業者はしり込みし悪戯に時は過ぎ去った。 そこに突如現れたのは、小回りの利く小型のユンボ。 「ふん、ふん、厄介者のやっちゃんか!こいつが豊穣な大地の感性とそぐわないことは、先刻ご承知の筈。 よくぞ今まで堪えていたな。おいらがいっちょ、片付けてやっか!」 |
前庭11月の向日葵 これで巨石も畑も本来の自分を、 生きられるって訳さ!」 仙人の誕生日前日にユンボを届けてくれるなんて、 粋なことをしてくれるね。 そうだ、そのお礼に紅葉真っ盛りの山荘に招待し、 一緒に仙人山にでも連れてってあげよう。 豊かな感性を取り戻し、 きっと大歓びするにちがいない。 真夏は疾うに過ぎたけど、冬を直前にした 11月にだって、 咲くことのできる向日葵になるに違いない。 |
そんなことを呟いたかと思うと、すぐさま腕を伸ばし 巨石を抱え込み、 巨石の元居た場所の石垣に向かって動き出したでは! 「ほーら、どうだい、お前さんの居場所はここなんだ。 ここなら数十年、いや数百年、数千年経っても、 何も変わりはしない。安住の地だ。 観てごらん、今まで死に体だった畑が、豊かな感性を取り戻し、 実に生き生きと甦ったではないか! 土と石は全く異なる感性を持っているのだから、 一緒に在るとどうしても 不協和音を奏するしかありえないんだ。 |
西畑入口の向日葵 |
紫芋スイートで歓迎! |
奥庭の超美味しい柿ゼリー |
紫芋シャーベット |
優しい顔してるからきっと女の子だね! |
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干芋どっさり! |
太陽をいっぱい吸って甘い! |
晩秋なのにサンパラソルの食卓 |
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畑の冬野菜もサラダに! |
注文の多い料理店永劫回帰の森卓 さようなら太陽、美味しい果物や野菜をありがとう! 枯葉が舞い積もり、苔むした森のテーブルと4脚の椅子。 落葉のテーブルクロスに載せられた生ハムやスモークサーモン、新鮮な野菜サラダは、 誰が食べるのか、手が付けられた様子はない。 椅子までもが苔むしていると云うことは、随分長い間、人も動物もこの森のレストランには来なかったのだ。 森は緑を失い、墜ち行く太陽は失せた緑を差し貫き、生命の名残を黄金で炙り出す。 光は時空を自在に飛翔し、嘗てこの森を駆けまわった11年前の犬と人を映し出す。 ワインを呑みたがって鼻をクンクンさせた舞瑠は、 光と共に去って、もう居ないんだね。 |
今は無き舞瑠と仙人 2009年11月8日(日)晴 駅で出迎えた4人と共に、干柿に飾られた甘草屋敷を訪ね、奥座敷の静けさに吸い込まれた。 カモミール、ハイビスカス、日本茶を途中下車して訪れた98ワイナリーで呑んだ。 先日山荘に来たが業者が来訪中で、話せなかったオーナーの平山さんと久々に仏像の話しなどした。 平山さんのセンスが行き届いたワインバーが、快晴の空に漂っていた。 ≪紅葉が散るその前に、永劫回帰の刹那に魅せる紅葉の美しさを、観に来ませんか!≫ と誘ったのだが、越え難き心象風景との乖離が立ちはだかり、 更に冷気と闇の晩秋に絡めとられ、仙人は深い鬱に陥る。 |
ゲートの山茶花 |
山荘で育て先日収穫した ばかりの紫芋で作ったスイートポテト、 春に種を蒔き、 夏の間せっせと散水し雑草取りに励み 収穫したスイートコーン、 昨日収穫した奥庭の甲州百匁柿の 超甘い過熟ゼリーの3点を カクテルグラス、バナナボートグラス、 平皿にレイアウトし ウッドデッキのテーブルに並べ、 快晴の光に溢れる錦秋の森に乾杯! |
燃える石卓の紅葉 |
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小倉山も紅葉真っ盛り! その後の料理にも皆、舌鼓を打って美味しいと歓び会話も弾んだが、 冷気と闇の晩秋のみが仙人の心象に桎梏を打ち込むのだ。 人肌を求めるのは概念としてだけであって、仙人は他者が、鬱っとうしいのだろうか! だとすれば見習い仙人は、いよいよ本物の仙人に近づき、たった一人で山や森を流離うことに 歓びを見出すようになるのか! |
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仙人に贈呈されたのはブリーフとか! あの山歩きからもう1週間もたってしまいました。 その間、ずっとあの山歩きの事を思っていましたが、どうやってその感動を伝えたらよいのか、 言葉が見つからないのです。 その中で一番ぴたりとするのは、尾根道で聞こえた“豪華”と言う言葉です。 これが豪華なのだと実感しました。 一歩一歩登ってきたことでこの豪華に出会えたと思うと、この地上で この瞬間に居ることの、不思議な巡り合わせあわせに感謝です。 私が秋の紅葉の良さを分からなかった訳は、この豪華に行き当らなかったからなのだ。
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ウッドデッキは紅葉絨毯 |
感動です! その中で、まだ生まれたばかりの 紅葉を手に取ってみました。 赤ちゃんの頬にぽおっと 朱を差したような風情の一枚です。 豪華な山歩きの記念には 少し心許無いような 可愛いできたての落ち葉、 黄色の肌に朱が入っている。 今にも泣きだして真っ赤になりそうな 落ち葉は、柔らかく私の手の中にいました。 錦を作り出す落ち葉の一つ一つが 愛おしくなってきます。 この山の恵みたちの声援を受け 1002m仙人山登頂でありました。 |
石卓には紅葉テーブルクロスが! |