1802ー2020年  霜月

やべえ!梯子がいて墜ちるぜ!
11月11日(水)晴11時11分 奥庭柿採り作業中

脚立に立ち木に登り、高枝鋏を操作し柿採りに集中する。
樹上の作業は常に墜落の危険を伴うので、ザイルで確保しているが、今回の柿採りでは
1カ所に留まらず常に移動するので、面倒なザイル確保はしない。
従って脚立が傾いたり、足を掛けた柿の木が折れたりしたら、高枝鋏を握ったまま、奥庭か葡萄畑に墜落することは間違いない。
骨折か打ちどころが悪ければ、2m足らずの梯子から落ちて昨年死亡した、坂本さんの二の舞もあり得る。



辛うじて右脚で梯子を止める!


そこで作戦を若干変更。
移動の際は脚立が倒れぬ様、必ず柿の木の幹に
斜めに立て掛け、動かぬ様にする。
両手で高枝鋏を操作する時は、
お尻を幹に付け両足の2点に加え、3点目のスタンスとし
安定姿勢をとることにした。

で、安心し両手で高枝鋏で柿を挟んだ一瞬、
梯子がグラリ、
慌てて右手で柿の木を掴むが、右脚は
宙に浮いたまま墜落態勢に!
ヤベー!
だもんだから本人としては、これ以上慎重になることは
出来ない程慎重に行動したが、
途中何度かヒヤリとし、むむ、こりゃヤバイ
もっと慎重にならねばと、
自ら言い聞かせた次の瞬間に再びヒヤリ。

保っている筈のバランスが、
本人の意志とは全く無関係に突如崩れるのだ。
こうなると最早墜落は時間の問題なのでは!
墜落するのは仙人か
はたまた民主主義か!なんちゃって!
あれっ、若しや
昨夜読んでいた本「ジョン・ボルトン回顧録」の影響か!


 これが最後の柿だ!



さて皮剥きしようか!
ジョン・ボルトン
回顧録

回顧録、⑪の
ハノイ会談へのプロセスは実にリアル!
多数決の民主主義の根幹は、
正にその多数であることによって
崩壊を始めた。


真っ赤な満天星が髪飾り!
トランプの操るポピュリズムの嵐を、
ほんのわずかな差で
バイデンが制したものの、
嵐の暴力的な力を背景に、
トランプは敗北を認めず
民衆を煽り続ける。

2分された米国は益々亀裂を深め、
メリメリと音を立てて
民主主義の崩壊を告げるのだろう。

≪出版を断固阻止しようとする現職の大統領と争うという
困難な挑戦に立ち向かうことになった。
トランプの振る舞いはいつも通りだった。
私の部下らが管理する文書やその他の
非機密文書の差し押さえや公開差し止めを指示し、
度重なる返還要求も受け入れず、
さらにはツイッターの個人アカウントへのアクセスを妨害し、
本書の検閲を行うとはっきりと脅しをかけてきた≫
「ジョン・ボルトン回顧録」エピローグより

山茶花も満開!

 ≪トランプ政権とは、”大きな赤ん坊”に振り回されながら、
なんとか権力にしがみついていたい
野心家ばかりの組織であることがわかる≫
池上彰の解説より。
 
 翻訳者10人、翻訳作業日正味50日ほどで
原書577㌻、本文だけで500ページもの翻訳を行い、
11月3日の中間選挙直前10月30日に出版したのが
「ジョン・ボルトン回顧録」である。
 全15章の内容
:①JBのトランプ政権入り 
②米軍によるシリア攻撃 
③イラン核合意からの米国離脱
 ④米朝首脳会談(シンガポール)
 ⑤トランプと欧州要人(NATOの首脳会議など)
 ⑥ロシアとプーチン(!INF条約からの離脱)
 
⑦シリア、アフガニスタン、トルコ
 ⑧ホワイトハウスの混乱
 ⑨ベネズエラ問題、キューバ ⑩中国との関係
、新型コロナウイルス
 ⑪ハノイ会談と米韓首脳会談 ⑫米軍によるイラン攻撃
 ⑬アフガニスタン、タリバーンとの交渉
 ⑭ウクライナ問題 ⑮大統領補佐官辞任後、



1列に5つ吊るして干す
本書の出版をめぐって
 「The Room Where Happened:
A White House Memoir」の
翻訳依頼のメールが
訳者・関根光宏にあったのが、
2020年7月2日だと云うのだから、
驚きのスピード出版。

今年は不作で200個ほど!



ガラス窓の山脈と共に

なんぞと云ってみたところで、相手にはされない。
細かい精密なデータを揃えて、理解者を増やし
訴え続けたところで世界は、
大多数の人々は、地球が
動いているなんて戯言を相手にせず、
訴える者を裁判に掛け、
死刑に処すると宣告する。
崩壊への序章

天を仰ぐ。
星々は北極星を中心にして天空を巡る。
星々は誰が観ても確かに動いているのだ。
≪いや、実は地球が動いているので、
星々が動いて観えるだけさ!≫


高芝山を背景に




楓も真っ赤に!
しかし多数決が正しいなら、地球は
動いていないのであり、
この判決は
強ち不当でもないと云うことになる。
多数決は何が正しいかを
決定する手段ではないのだ。

寧ろ他に解決法が見つからないので、
それじゃ仕方ない
差し当たり多数決で
決めて置こうとの最悪の術ともいえる。
特に意見が
ほぼ半数の2つに分かれた場合、
多数決によって否定された半分は
納得できない決定に
従わざるを得ないこととなる。

トランプは世界の理性、知性の
判断に背き、
米国第一主義を掲げる。
国境にを築き、人種差別を行い
環境問題ではパリ協定離脱、
経済では自国雇用優先でPTT離脱

ポピュリズムを操って、多数決で
大統領職を手に入れ、
今回の中間選挙で理性、知性の判断の
多数決に僅差で敗北した。
僅差である。

11月3日の中間選挙から
17日後の11月20日現在で、
バイデンの得票数は
7966万1698票(51%)
トランプは
7368万5848票(47%)で、
僅か4%、597万5850票差である。

相変わらず米国民の半数ほどは、
世界の理性、知性の判断に
納得していないと云うことになる。

自国第一主義の究極が、
戦争に直結することは云うまでもない。
今や世界各国で
第2、第3のトランプが出現し、
世界3次大戦の
兆しさえ見せているでは!

ヒットラーのポピュリズムの悪夢から
たった70数年にして再び
人類の半分は、
戦争を選ぶのだろうか!


前庭の森も燃える!

橡の葉も前庭を染める

真紅と黄金の競演!

山荘の森の残照

欅の登山靴も紅葉!

芒原に沈む落日!



燃える山荘の森!
11月17日(火)晴 森テラス

山荘の森が燃えている。
早春に裸枝にポツンと小さな芽を吹いた樹々は、太陽をいっぱい吸い込んで命を謳歌し、
すっかり大きくなり、今や迫りくる冬を目前に真紅や黄金の光を放ち、山荘の庭や森を彩る。
来週には育んでくれた樹々に別れを告げ、
冷たい風に急き立てられ一瞬だけ天空に舞い、やがて大地に墜ち土に還るだろう。

前庭も奥庭も色鮮やかな枯葉に敷き詰められ、森は寡黙になり深い静寂に包まれる。
その前に永劫回帰の刹那に魅せる紅葉の美しさを、観に来ませんか!



ユンボ登場!

油圧ショベルのことじゃ!

こいつで西畑の厄介物撤去!

小型でも強力!

畑に潜む巨石


こいつがどっかり中央に
腰を据えてから
随分の星霜が流れ飛んだ。
こいつがある為に、
大地を掘り起し、活力を生み出す
有機肥料を施すことも
新たなる生命を植え付けることも
出来ず、畑は死んだ。

この巨石さえなければ、と
何度も恨みつらみ、幾多の星霜に
翻弄され続けた。
巨石の存在に気づいた瞬間に、
何の迷いも見せず
巨石を捨て去った人の影が浮かぶ。

何の意味も持たないどころか、
新たなる生命を
拒否し続ける巨石と共に
あり続ければ、畑の再生は出来ない。
でも巨石を取り除くことは困難。


石垣下まで押し上げる

畑管も深く埋設

さあ、これで1年ぶりに撤去!


やっと1年ぶりに石の排除じゃ!
10月19日(月)晴 西畑

巨石を取り除く努力をしなかったわけではない。
何度か業者を呼び、巨石排除の方法を検討し、排除費用について見積依頼したが、業者はしり込みし悪戯に時は過ぎ去った。
そこに突如現れたのは、小回りの利く小型のユンボ。
「ふん、ふん、厄介者のやっちゃんか!こいつが豊穣な大地の感性とそぐわないことは、先刻ご承知の筈。
よくぞ今まで堪えていたな。おいらがいっちょ、片付けてやっか!」



前庭11月の向日葵

これで巨石も畑も本来の自分を、
生きられるって訳さ!」

仙人の誕生日前日にユンボを届けてくれるなんて、
粋なことをしてくれるね。
そうだ、そのお礼に紅葉真っ盛りの山荘に招待し、
一緒に仙人山にでも連れてってあげよう。

豊かな感性を取り戻し、
きっと大歓びするにちがいない。
真夏は疾うに過ぎたけど、冬を直前にした
11月にだって、
咲くことのできる向日葵になるに違いない。
そんなことを呟いたかと思うと、すぐさま腕を伸ばし
巨石を抱え込み、
巨石の元居た場所の石垣に向かって動き出したでは!
「ほーら、どうだい、お前さんの居場所はここなんだ。

ここなら数十年、いや数百年、数千年経っても、
何も変わりはしない。安住の地だ。
観てごらん、今まで死に体だった畑が、豊かな感性を取り戻し、
実に生き生きと甦ったではないか!
土と石は全く異なる感性を持っているのだから、
一緒に在るとどうしても
不協和音を奏するしかありえないんだ。

 
西畑入口の向日葵





冷気と闇の晩秋に 絡めとられ


紫芋スイートで歓迎!
 
奥庭の超美味しい柿ゼリー

 紫芋シャーベット
 
優しい顔してるからきっと女の子だね!

干芋どっさり!


太陽をいっぱい吸って甘い!



 
晩秋なのにサンパラソルの食卓
 
 
畑の冬野菜もサラダに!


 
 注文の多い料理店永劫回帰の森卓
 さようなら太陽、美味しい果物や野菜をありがとう

枯葉が舞い積もり、苔むした森のテーブルと4脚の椅子。
落葉のテーブルクロスに載せられた生ハムやスモークサーモン、新鮮な野菜サラダは、
誰が食べるのか、手が付けられた様子はない。
椅子までもが苔むしていると云うことは、随分長い間、人も動物もこの森のレストランには来なかったのだ。

森は緑を失い、墜ち行く太陽は失せた緑を差し貫き、生命の名残を黄金で炙り出す。
光は時空を自在に飛翔し、嘗てこの森を駆けまわった11年前の犬と人を映し出す。
ワインを呑みたがって鼻をクンクンさせた舞瑠は、
光と共に去って、もう居ないんだね。


 今は無き舞瑠と仙人 2009年11月8日(日)晴

駅で出迎えた4人と共に、干柿に飾られた甘草屋敷を訪ね、奥座敷の静けさに吸い込まれた。
カモミール、ハイビスカス、日本茶を途中下車して訪れた98ワイナリーで呑んだ。
先日山荘に来たが業者が来訪中で、話せなかったオーナーの平山さんと久々に仏像の話しなどした。
平山さんのセンスが行き届いたワインバーが、快晴の空に漂っていた。

≪紅葉が散るその前に、永劫回帰の刹那に魅せる紅葉の美しさを、観に来ませんか!≫
と誘ったのだが、越え難き心象風景との乖離が立ちはだかり、
更に冷気と闇の晩秋に絡めとられ、仙人は深い鬱に陥る。


 
ゲートの山茶花


山荘で育て先日収穫した
ばかりの紫芋で作ったスイートポテト、
春に種を蒔き、
夏の間せっせと散水し雑草取りに励み
収穫したスイートコーン、

昨日収穫した奥庭の甲州百匁柿の
超甘い過熟ゼリーの3点を
カクテルグラス、バナナボートグラス、
平皿にレイアウトし
ウッドデッキのテーブルに並べ、
快晴の光に溢れる錦秋の森に乾杯!

 燃える石卓の紅葉
  
小倉山も紅葉真っ盛り!


その後の料理にも皆、舌鼓を打って美味しいと歓び会話も弾んだが、
冷気と闇の晩秋のみが仙人の心象に桎梏を打ち込むのだ。
人肌を求めるのは概念としてだけであって、仙人は他者が、鬱っとうしいのだろうか!
だとすれば見習い仙人は、いよいよ本物の仙人に近づき、たった一人で山や森を流離うことに
歓びを見出すようになるのか!



 
仙人に贈呈されたのはブリーフとか!


あの山歩きからもう1週間もたってしまいました。
その間、ずっとあの山歩きの事を思っていましたが、どうやってその感動を伝えたらよいのか、
言葉が見つからないのです。
その中で一番ぴたりとするのは、尾根道で聞こえた“豪華”と言う言葉です。
これが豪華なのだと実感しました。

一歩一歩登ってきたことでこの豪華に出会えたと思うと、この地上で
この瞬間に居ることの、不思議な巡り合わせあわせに感謝です。
私が秋の紅葉の良さを分からなかった訳は、この豪華に行き当らなかったからなのだ。


 
と今更ながらにわかりました。
紅葉狩りといって観光地へ
出かけるその行為の影に
紅葉の美しさは、くすんでいたのです。
森の紅葉が、
差し込む光で輝いています。
仙人様はゆっくり
ゆっくり歩いてくれている。


ところが、久しぶりの山歩きで、
しかも今回は山歩きばかりか、
街でも歩いていないのです。
気持ちだけは
遅れないように付いていきます。

 
 
この2ヶ月間は
最悪の体調で、癌か、
はたまた鬱病かと、脅されていました。
毎回山荘に来るのに準備など
した事はなく、行けば何とか
なるの精神で臨んでいたのですが、
今回は大きなマイナスからの出発です。
重い身体を持ち上げます。

見上げる紅葉、そのうちその紅葉を
見下ろすことになるのが
さすが山道の醍醐味だなぁ
とか思いながら、
なんとか辿り着いた仙人山への
尾根道は錦に輝いていました。

 


 
ウッドデッキは紅葉絨毯
感動です!
その中で、まだ生まれたばかりの
紅葉を手に取ってみました。
赤ちゃんの頬にぽおっと
朱を差したような風情の一枚です。

豪華な山歩きの記念には
少し心許無いような
可愛いできたての落ち葉、
黄色の肌に朱が入っている。

今にも泣きだして真っ赤になりそうな
落ち葉は、柔らかく私の手の中にいました。
錦を作り出す落ち葉の一つ一つが
愛おしくなってきます。
この山の恵みたちの声援を受け
1002m仙人山登頂でありました。 

 石卓には紅葉テーブルクロスが!





Next