|
その131の3ー2016年 神無月 |
10月3週・・・さふぁいあの輝きが奏する命の秋
左膝関節側面画像
目白整形外科にて撮影 2016年8月31日 アルプスにも行けず夏が終わってしまう。せめて8月の終わらぬうちに、 |
|
上行結腸部画像 聖母病院にて撮影 2016年10月19日 朝食を抜き昨朝8時半より夕刻5時まで下剤ニフレックスと水を呑み続け腸を空にし、 内視鏡カメラを大腸に入れて7年ぶりの体内散策。 S状結腸から下行、横行、上行と進み最後の盲腸に達し、其処からカメラを引き抜きながら撮影開始。 胃も腸もすっかり空っぽになって帰宅。朝昼晩と3食抜いたが食欲は無く、 ちょっと食べただけで朝を迎えたので体はスカスカ。さてこの状態でいつものように朝トレが可能か実験! ま、高所キャンプで食料もコンロも無くビバークに近い状態で一夜を明かしたのと較べれば、遥かに楽なはず。 |
小腸 |
上行結腸 |
先ず腹筋103回、ストレッチと 筋トレ後10階までの非常階段を10往復。 その後再びストレッチと整理体操をし、 熱いシャワーを浴び朝食。 やっと食欲が帰ってきたので、 いつものように山荘野菜を主に春菊、 レタス、人参、大根、ピーマン、 玉葱、胡瓜、トマト、 大葉、セロリなどをスライスしたり 千切ったりして、たっぷり檸檬を掛け 僅かに醤油で塩分を加え、 バリバリ食べる。 |
薄い食パン1切れを牛乳で流し込み、 最後は山荘無花果、干柿、林檎、 キウイ、生柿、葡萄、パインにたっぷりの ヨーグルトを掛け朝食を終える。 慌ただしくパソコンを開き、 9月4週のホームページをサーバーにアップし、 10月1週を編集し更に10月2週の 新ページを創り 目白を飛び出し中央線に飛び乗る。 さて今日の車中移動図書館での読書は、 窓外の飛び去る森の風情を 愉しみながらと云うわけにはいかない。 |
||
語り手のジョージと恋人セイディーから 目が離せず熱中して、 下車駅を乗り越してしまわないようにせねば! 恋人セイディーを失いつつも、 ケネディの暗殺阻止に成功したジョージは、 暗殺阻止した1963年から住んでいた 元の世界2011年へ戻り、 確かに44年後の歴史でも ケネディの暗殺は 阻止されていたと確認。 |
直腸 |
肛門裏側 |
|
忘れずにこすもすが咲いてくれました 2016年10月20日(木)晴 山荘西畑 オズワルドに1963年11月22日に射殺されてしまった恋人セイディーを、生き返らせるには、 兎穴と呼んでいるタイムトンネルを抜けて、再び1958年9月9日午前11時58分のリスボンフォールズに戻らねばならない。 つまり恋人セイディーが殺された5年前に戻ることによって、その先のセイディーの未来を変えようとするのだ。 ・・・・・うーん、最後が凄い!壮大な旅の果に待ち受けているのは、涙失くして読めないラストシーン! しかし1ページが上下段に分けれ、上下巻で1千ページを超える長編であり、 読了するにはかなりの体力、気力を要求される。それだけにたどり着いたラストシーンは正に感動もの! あー、本の題名が解らないって!9月11日をご覧よ。スティーヴン・キング「11/22/63」を読む。 と書いてあるだろ。1カ月以上読み続けてた訳だ。 |
初めて向日葵が誕生日に |
蒼紫のトランペットが奏でます |
誕生祝の訪問者 鏡に映っているのは 本当に自らなのだろうか? 胸の中央に走る数十cmの 真新しい手術痕、生気なく やっとへばりついているような皮膚には 黒い雀斑のような斑点、 脂肪の去った胸に忍び寄る皺の兆し、 こんな筈ではなかった。 これは何かの間違いだ。 と叫んだところで意識が鏡から脱出し、 手術痕は消えた。 |
この観たくない夢の続きを リセットするには、現実の森を彷徨し、 森を駆け巡る自らを潜在意識に インプットせねばと、 暫く訪れていない北峠からP3、P2峰に入った。 北峠入口への途は芒に覆われ、 前方が観えない藪と化し 芒の海を泳ぐようにして前進。 森の中で刈払機のエンジン音が木魂する。 笠智衆そっくりさんの深沢さんが 独り、芒を相手に、 藪を切り拓いているのに出逢う。 |
冬咲の山茶花も早早と |
柿の色付きも秋の便り |
ゴーヤーの種も真っ赤っか! |
いつものこぼれる様な笑顔が一言 「行ってらっしゃい!」、 「大変ですね、ご苦労さんです!」と返し 北峠のゲートへ向かう。 ゲートは雨水によって流された土砂が 扉を押し開け、開いたままの状態。 これでは防獣ゲートの役は果たせない。 元の状態に戻すには スコップと数人の作業人を 必要とするだろう。 |
この森を所有する深沢さんが 何日もかけて独りで黙々と掘り起し、 扉を直すのだ。 朝から晩までいつも独りで森や果樹畑で 汗を流し、時には森や雲に話しかけ 星霜を重ねる。 そんな時間が日常そのものになると、 自らの意志を超越して解脱への途が 切り拓かれ、言葉さえ必要としなくなる。 深沢さんに逢う度、 そんな想いに捉われる。 |
唐辛子、獅子唐の出番 |
遅れ過ぎた西瓜 |
さふぁいあの輝きが奏する命の秋 2016年10月20日(木)晴 山荘西畑 すすき すすき お前の側から 秋はどんどん逃げてゆくよ 寂しく一人ぼっちにならないうちに 私と一緒に行く気はないかい? ほら 夕日も静かに姿を消してゆく (稲津端子/作詞 渡部節保/作曲) 草臥れきり筋肉は引き締まる能力の在ったことすら忘れ、ただ空虚な広がりを露呈するのみ。 それでも明日の存在を確信しようと動脈血は、脳の指示を実行すべく酸素を末端細胞に届けようと必死に駆け巡る。 後を振り返り呼びかけてみる。 「おーい、持て余した空虚にもて遊ばれていちゃ駄目だぜ!大腿四頭筋を脅してごらん、 ≪もっと力強く引き締め、膝を自在に持ち上げ高みへと導く能力を、お前は持っているんだ。 そのまま空虚であり続けようとするなら、役立たずのお前をちょん切ってやるぞ!≫ とでも言っておやり」 |
残照を浴びる前庭の楓 |
それでも草臥れきった翳の相棒は、 進んでいるのか立ち止まっているのか わからぬような遅々とした歩み。 3千メートルの雪の山巓を駆けのぼり、 裸になって雪の褥で 戯れた動脈血の騒ぎを、若しや 甦らせることが出来るのではと、 話しかけるが後方の翳との距離は 開くばかり。 翳を捨てることにした。 P3峰に達してから安易な鉄塔林道への ルートを採らず、一旦北峠まで下り 急登を駆けのぼりP2峰へと 稜線を辿り、扇山峠から山荘へ下った。 なーんだ、 決して断ち切れないと思っていた 翳だけれど、その気になれば こんな簡単に 捨て去ることが出来るんだ! |
春に植えた花水木紅葉 |
レタスも秋でーす |
嫌われ者の大泡立ち草 |
|
テラスの山茶花は満開 |
可憐な野菊は至る処に |
ワインセラー守衛の野朝顔(5星) |
熟した毒草アメリカ牛蒡 |
快晴のテラスで晩餐にはちょっと 早めの、祝杯の宴を張ることにした。 生ハム、ローストビーフ、ソフトサラミなどで 採りたてのサラダ大根、クレソン、 ほうれん草、春菊、 人参などを包み、 牛タンとエビを塩胡椒で焼き、 生牡蠣を昆布に載せて アルミホイルで加熱し、 ビアとベリーAの赤ワインで乾杯! 「鬱55号よさらば!」 |
ゲートの山法師も色付き |