仙人日記
 
 その1311ー2016年  神無月

10月1週・・

大隅さん「細胞の自食」解明…ノーベル医学生理学賞
毎日新聞



寒びー!そろそろ冬眠だぜ

だとしたら仙人が目覚めて観た
半月の月の光は夢の中。
そう思っていたらメールが届いた。

≪まるで木星に掛かっている雲の帯のように
妖しく幾重にも重なる
オレンジピンク灰色の重厚な雲の海、彩が
変化して行くさまを飽かず眺めていました。
後には半月が空の闇に浮いていました≫ 
そうだったのか、やっぱり半月だったんだ。
山荘池の蝦蟇

寝室の窓から差し込む月の光によって
目が覚めるなんてことがあるのだろうか!
眠りが浅いのか、
それとも眠りと窓の外に広がる闇が繋がり、
意識と闇の境界が失せただけで、
目は覚めていないのか?


穴探さなくちゃ!



シクラメンの季節になりました
半月の光は仙人に何を
伝えようと目覚めさせたのだろうかと、
光の波紋を追っていったら、
そこに在った筈の豊かな乳房を想って、
さめざめと泣く少年に出逢った。

とどうだ、少年の頬を伝う涙を
透過した半月の光が、
歌い出したではないか!


鉢の白に合わせて!
(私のふるさとそれはあなた)
どこかで聴いたことのある歌。
そうだ岡本知高が
歌っている「私のふるさと」だ。

≪瞳を閉じれば聞こえてくる
 かあさん あなたの子守唄が
 おとなになっても 遠く離れても
 私の故郷 それはあなた≫

   
 
これ昨年の冬越しシクラメン
 訊いてみたら海と肌を
接していたいと云うもんだから、
仙人は考えてしまった。

下駄箱にハイキングシューズ
カメレオン5ストームと一緒に置いておくなんて、
海の香りもないし、唯暗いだけ。
彼方此方山荘をウロウロしていたら、
轆轤室のカーテンの奥から声が。


もうすぐ高芝山も白くなります

≪此処よ、ここならシャコガイや
鸚鵡貝が棲んでいて
海の香りに満ちてるわ。
どうあたしの横に置いてあげたら!≫
そう語りかけて来たのは、
スル海やフィリピン海の
潮の流れに抱かれて 育った唐冠では!

そうだった幾度となく通いつめた
ドマゲッティからやって来た
唐冠と一緒なら、
碧い ギフト用包装紙も歓ぶに違いない。
こうして指定された碧の包装紙は
海に戻りました。

動脈血が花弁になった



秋の夜は連日演奏会の背黒露虫

若しや排気口が鳥の巣か地蜂の巣で
塞がれているのでは!
外壁に梯子を掛け、排気口の煙突を外し調べると、
びっしり地蜂が運んだ土が詰まっていて
取り除くのに一苦労。
綺麗になったのでスイッチオン。

奥庭の演奏家・背黒露虫
ストーブの季節だぜや!

ストーブを先週試運転したが2階書斎のは、
スイッチを入れてもエラー表示が出て稼働せず。
そこで使っていないカリストの
ストーブと交換してみたが、
矢張り書斎ではエラー表示が出てしまう。

 
このセージの香りで復活じゃ!



演奏終えてジュキージュキー!
 
森なんか昔から自食だぜ

巷ではオートファージーとか
  しかし結果は同じエラー表示。
カリストでは点火するのだから明らかに
書斎の排気口に問題があると思うが、
実はこのストーブ昨年、
書斎に在ったものを
カリストのと交換して使っていたもの。

結局22年間もの歳月に
耐えられなくなって基盤に問題が生じ、
エラー表示が出てしまうのだろう。
前回の修理業者に
「今度故障したらもう部品もないし
修理出来ないので新たに
購入してしてください」と
最後通告をされている。

新たなストーブを求めて
K’s電気、D2とウオッチングしたが
気に入ったブツは無し。
 
しそ科は大好物!

森の自食に一役買ってと! 



どうも音が悪りい、改良できないか!

先ずモノラルのラジカセの音質を
ハイファイに少しでも迫るよう、
外部スピーカーを取り付けてみた。
小さいながら中々の優れスピーカーで、
ステレオ効果抜群で一件落着。

しかしコンポーネンシステムと
ラジカセだけでなく更に2つスピーカーが加わると、
ベッドの棚は鬱陶しくなる。
鑑賞しなくなったオーロラ発光器を
倉庫に引退してもらい、
さて一番大きなコンポーネンシステムをどうしたもんだか!
山荘Ig Nobel Prize

16GBのUSBに
山荘CDに入ってる数千曲を録音しながら、
ハイファイのコンポーネンシステムCLX-30と、
USB、SD対応のモノラルのラジカセ
SDD-1810を共存させる術はないか模索。
 
買ったばかりのUSB対応ラジカセ分解!


また或る時はストーブ修理人じゃぞ!

ベッドと壁の隙間をはかると15cm、
これならL型棚受を棚の背後に取りつければ
コンポーネンシステムを載せられるのでは?早速工事開始。

このベッド、合板を組み合わせた中空の造りかと甘く観ていたら、
滅茶堅い樫の木の一枚板で錐の刃が立たず、ビス穴を開けることさえ出来ないでは!
仕方なく電気ドリルに金属用の堅いドリルを付けグイーン。
ところが4本目の穴でドリルがボキリ。

直管パイプの組み立て 

キウイが成り過ぎて落ちそう 
次は百姓じゃ!

えっ、そんなのありかよ!
まー細いドリルなので、板に対して
完全な垂直位置でないと
無理な力が加わり
折れやすくなることは解るが、
相手は堅いと云っても
たかが木ではないか。
折れるなんて許せん、
などとぶつぶつ文句垂れながら、
替えのドリルを倉庫まで取りに行き、
改めて穴を開けL型棚受を取り付け、
その上にコンポーネンシステムを固定。

アイデアは抜群だったが、
やや左にズレてしまいガックリ。
しかし再びビス穴を開けて
やり直す気力は最早無し。

棚を作って支えたいが・・・ 

最早重すぎて枝を持ち上げられない 



チャドリのような網帽子でモロッコ収穫

で、せっせと草取りして隣の開いている畝に
新たにアスパラの種を蒔いた。
1カ月で発芽してくれれば11月下旬には
お目にかかれるが、その頃には霜が降り寒くて
とても発芽出来る条件にない。

どうせ後先考えず何の展望もないまま
仙人の阿呆め、
ただ発芽したアスパラに舞い上がって、
衝動的に種蒔したに違いないと、
山荘の煩い住人共は思っているに違いない。
陶芸変じて百姓教室じゃ!

8月8日に蒔いたアスパラが発芽しないので
ガックリしてたが今朝観たら、
うわーと発芽しているでは!
先週来の雨続きで、頑固に閉じていた実を
開き遂に発芽したのだ。
まーアスパラの発芽には1カ月近く
かかるのが当たり前だが、
2ヶ月も経て思い出した様に発芽するなんて
見上げた根性だぜ!


この棚を撤去するんですか? 




これが木通じゃ!

仄かな甘さが憎い! 
そう外れてはいないが、
昨年のアスパラの実から採った
この見上げた根性の種ならば、
若しや越冬して来春、
発芽するのではと希望的観測をしたのだ。

序に青梗菜の種も撒き、
滝の花壇への漏水原因の1つと
考えられる貯水槽の排水穴を探しだし
ポールで塞ぎ、3日夜の前庭の
タイア穴を埋め、西畑の白菜、人参への
散水と夜明けから大活躍。


≪木通≫ なんでこれをアケビと
読むか知ってるかい?
勿論ほんとうは≪もくつう≫と読むのさ。
木通というのは漢方薬で、
利尿作用、抗炎症作用、通乳作用など
があって昔から有名な薬草だったのさ。

で、この漢方薬はあけびから作るので
≪木通≫と云う字が、
あけびになったと言うわけさ。
だからあけびを食うと
当然おしっこやおっぱいはよく出るし、
発赤熱感腫脹疼痛 などの
炎症にも効くので、
昔からあけび様様だったのさ。

美味そうな木通をどっさり収穫 

山荘で木通が採れるとは!



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