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その129の1ー2016年 葉月 |
8月1週・・・肉体労働しながら、知ではなく痴に戯れる仙人
ようこそ!生まれいずるシナプス 8月2日(火)雨 書斎テラス、蜘蛛の巣の雨粒 ギリギリと締め付ける音が聴こえる。 どうして今までこの音が3次元の子宮収縮の音であり、子宮の海に漂っているのが自らだと気付かなかったのだろう? 老化することによって活動の量と質が低下し、躍動領域が狭められ、存在の意味を徐々に失う。 この背後に常に流れていた通奏低音こそ、3次元子宮収縮の奏でる葬送の調べだったのだ。 となると今為すべきことは、この穏やかな子宮の海から異次元・黄泉へと脱出すべく、 頭頂骨2枚と前頭骨2枚、計4枚の頭蓋骨を重ね合わせ、可能な限り頭部を小さくすることなのでは! |
西畑への散水管を地中に |
大泉門 問題は4枚の頭蓋骨を 重ねるための 大泉門 を形成出来るか否かにある。 胎児はこの大泉門に 4枚の頭蓋骨を重ね合わせ、 最大の肉体パーツである 頭部を最小にして、 新たな世界へ脱出する。 |
ゲートのコンクリート剥がし |
しかしこの大泉門は 生後2年程で完全に閉じられ、 再び開くことはない。 2つの世界を結ぶこの大泉門が、 位相空間学の 4次元帽子と云われた 境界も表裏の区別も 持たない曲面の クライン体であると幻想したのは、 位相空間学を |
Anterior Fontanel |
学び始めた大学2年だったろうか? 2次曲面には裏表があり、 境界を超えない限り 反対側に行くことは出来ない。 この境界を 部分的に繋げて円柱を作ると、 円柱の内と外が出来るが 一度捩じって繋げると表裏一体の メビウスの帯が出来る。 |
この管を地中に埋設 |
円柱の残りの境界を繋げると トーラスと呼ばれるドーナツとなり、 内と外に 分けられる閉鎖空間が出来る。 一方メビウスの帯の境界を 繋げると 内と外が繋がった曲面の クライン体が作れると知って、 何とか繋げられないかと 各種のモデルを作り、 1年間試行錯誤した事があった。 |
これなら車が乗っても潰れない |
蜘蛛の巣に絡めとられた銀河 その試みの過程で得た唯一のものが |
クライン体 勿論ユークリッド空間で実現するには 《4次元と曲率0とすると5次元が必要》と テキストに書いてあるのを充分承知しての 試みであったのだが。 当然仙人の卵のそのまた卵みたいな 青臭い大学生が、如何なる試行錯誤を重ねようが、 クライン体である4次元の十字帽子を 作ることは出来なかったのは言うまでもない。 |
銀河が暗黒物質に沿って移動 |
ゲート前の森が道に張り出し |
枝伐り開始 |
この境界も表裏の 区別も持たない(2次元)曲面の クライン体に見つけられるのでは、 なんぞと慮るのであるから 捧腹絶倒せざるを得ない。 さてさてこの ポンコツ老い耄れ見習い仙人は、 どうやって大泉門を 手に入れるのでしょうかね! お手並み拝見といきましょうか? |
弟子入り志願者 さて小倉山の頂にさえも 達することが出来なかった 弟子入り志願者は、 その後自己嫌悪に陥りながら どのような決意をしたのであろうかと、 テロリストあっらーの一撃を放ってみた。 自己嫌悪が本物なら、 ≪躍動する自由への径≫の輪郭くらいは 描けるのではとの一撃であったが、 相も変わらずの判断の甘さに、 |
これ、大紫蝶の餌の臭木では! |
貴重な樹だが伐らねば |
銀河とシナプスは心象の絵師 頂への途は、 とても4枚の頭蓋骨を激痛に耐えて重ね合わせてまで、 アプローチしたい≪躍動する自由への径≫なんぞではないと、 知っていて尚、 意識だけは生命讃歌の世界で戯れたいのだ。 そんなら刺さった矢を抜いて楽にしてあげねば! あっらーの気まぐれな独白なんぞ、 忘れておしまい! |
弟子ではなく仙人が自己嫌悪に 陥ったのであるから話にならん。 一撃を喰らい、慌てふためき尻尾を巻いて 一目散に逃げ去る弟子にとって、 山巓とは観るものであって、自らが達する領域ではないと 自己認識しているからこその登頂願望であって、 意識のお遊びでしかなかったのだ。 |
1つ1つの銀河に込められた想いは? |
茗荷がにょっきり |
昨日のコメント記載後、 |
銀のクロッカスみたい! |
確かに2次曲面の境界を 主語にしておきながら、 突然円柱が出て来るなんぞ 乱暴極まりないね。 ほんなら平面だけで話しを進めよう。 1次元の点を同じ方向に 1単位(cmでもmでもいい)動かし、 単位1の1次元の線分を作る。 次にこの線分を線分の垂直方向に 1単位移動すると 2次元の正方形が出来る。 |
でもオクラの美しさにはね |
この正方形の面の境界である4辺を それぞれa,b,c,dとする。 対辺となるaとcの境界を 繋げると円柱ができ、 bとdが円柱の境界である円となる。 若しこの4辺の境界をa,bとc,dで 張り合わせると3角形の球と同じ 閉じられた空間が出来る。 観かたを変えれば4つの頂点を 1つに重ねる動作であり、 それは正しく4枚の頭蓋骨を大泉門に 重ねる動作と同じではないか! |
あれっ!突然夏水仙が! |
ゲート前の伐採した臭木の花 |
夏水仙が咲きました! |
蜘蛛の巣の雨粒に潜む大泉門 8月2日(火)雨 書斎テラス 一方境界の対辺を繋げて出来た円柱の上下の境界である円のbとdを繋げると、 閉じられた空間であるドーナツ型のトーラスが出来るのである。さて問題は此処から先である。 この正方形を面と垂直方向に1単位動かすと立方体が出来るが、これは2次曲面による閉じられた空間であり、 位相空間では正方形の4辺の境界をa,bとc,dで張り合わせた閉じられた空間と同じである。
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原野へ出発! |
先ずは入口から |
≪認識の総てが消滅する前に、 |
昨日の梅雨明けで |
P2峰ルートまで数百m |
此処からは2台の草刈機を使い分けて |
幾重にも連なるカロスキューマを描くアポロン 8月2日(火) ガニメデ天窓のファンタジー 繰り返される波動にするりと異なる楽想が忍び込み、シンフォニーは終楽章を迎えるかと思うと、 境界aは一度捩じられ逆方向となった境界cと重なり合い、 深く繋がりプロローグとエピローグを喪失し、メビウスに変身し、際限もない悦楽に墜ちる。 残された境界bとdも、幾重にも連なるカロスキューマを描く音色に抱かれて結合し、 際限もない悦楽を夢見るが、一度捩じられてしまったメビウスの境界は 最早3次元で閉じることは出来ない。 |
赫奕たる儀式の果てに そう、人間は生まれた瞬間に、 生み出された社会の体制、価値観に支配され、 そのボールの内から逃れることは出来ないけれど、 メビウスの帯の境界を閉じてしまえば、 何の抵抗も無くボールの外に飛び出せる。 そして何食わぬ顔して、 再びボールの内へ戻って来ることも出来る。 と云うよりか、ボールの内で動けば最早そこは 内も外も無い境界の無い世界。 従って生まれた瞬間に、生み出された 閉塞社会の体制、価値観なるものは存在しないのだ。 あー、残された境界bとdが狂おしく重なり合おうと、 求めていたカロスキューマは、 それだったんだね! |
ほら、《4次元と曲率0とすると5次元が必要》だと 昔、位相空間学で学んだろう。 3次元で境界の殆どは重ねることが出来るけれど、 最後にどうしても重ねられない部分が残ってしまう。 しかし若し残された境界bとdを 深く結合させることが出来れば、 境界の無い閉じられた2次曲面でありながら、 内も外も無い自由に開かれた世界が出現するんだ。 ボールの内部に閉じ込められた人間が、 全く自由に何の障害も無く外の世界に出入り出来る。 |
山稜を突き破って |