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その120の2ー2015年 霜月 |
11月2週・・・柿の海に溺死する仙人
濡れる予感にたじろぐボン・シルバー |
葉子からのメール こんにちは 明日は雨の中の 試合観戦になりそうですが、 それが終わり2時半頃 山荘にお邪魔します。 前回スペアリブが不評だったので、 今回はチャーシュー焼いて行きます。 これもダメ出しされるかしら!? |
葉子へのメール 予報が変わった。 明日は早朝雨が上がり、午後からは晴。 従って畑仕事が出来るので 早く来るべし。 妖精たちは軍手とかスコップとか 芋堀準備して来るべし。 ・ 今年の薩摩芋は収穫量は少ないが、 最高級の芋の王様≪金時≫。 ホクホクしててうまいぞ! ・ その他、蕪、青梗菜、白菜、大根、 小松菜、人参、ほうれん草・・・ が君たちを待ってるぞ! 泥まみれになって、 大地に還るべし! |
すっかり枯れ果てた薔薇のアーチの彼方に |
霧を突き破って |
チャーシューとは愉しみ。 肩ロースを使うのかな、それとも豚バラかな? 勿論肉は繊維に沿って切るとか、 漬け垂れの砂糖を少なめにして甘さを抑え、半日以上漬けるとか、 オーブンで焼いた後、漬け垂れを掛ける場合は 垂れを沸騰させてからとか・・・解っているよね。 なんちゃって、脅かすのはやめて、大いに葉子焼き豚に期待しよう。 |
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光の洗礼に歓喜 |
燃える扇山稜線 |
昏い影に映える紅 |
さてこちらだが、 山荘のじゃが芋で作ったポテトサラダ、採れたて大根を3日間煮込んだぶり大根、 同じく山荘野菜をたっぷり入れた 豚モツ煮等を用意した。 ・ が、残念ながら調理に口煩い割にはいい味が出せず、 あまり期待しない方がいい。 唯、山荘特産ビアと熟成中で未だ甘味の残っている白ワインは最高! あーそうか、車だから呑めないか!残念! |
カオスから目覚めた森 |
贅沢な浴室の錦秋 |
今、山荘の紅葉は真っ盛り。 今朝も朝トレで 山に登ってから朝ぶろで 汗を流していたが、 窓からの紅葉が美しすぎて 風呂から出られなくなって、 うっとり! ・ 11月15日ラクビー試合の後で 山荘来訪とのこと。 其のころまで紅葉が 持つといいのだが。 これから目白に帰るので、 メールは双方に! |
ラクビー観戦の 誘いありがとう。 汗流すの大好きだけど、 人が汗流してるの観戦するのは 全く駄目! 一緒に混じって ボール蹴りたくなっちゃう。 ・ 処で使い古して 役に立たなくなった ラクビーボール手に入らないかな? 陶芸で何か作品が 作れないかと、思案中。 |
うっとりして朝トレ後の湯から出られず |
さあ、奥庭の柿収穫だ! |
空いっぱいに柿、柿! |
秋を視覚に連れて来るのは、 紅葉とばかり 思い込んでいたが、どっこい 柿の木と同棲してみると、 秋を連れて来るのは、 やはりお前さんだね。 |
蒼々と繁る葉に紛れて 見事なまでに 身を隠していた蒼い実が、 9月のある日僅かに橙に染まり、 微かな秋の始まりを告げる。 ・ その日から秋はやって来て、 お前さんの皮を剥いて 枯露柿に仕上げるまでが、 秋なんだ。 |
今年は大きいぜ! |
柿剥きスタートじゃ! |
ぎょほー!柿の海に溺れるぜ! 11月13日(金)晴 テラス 未だ未だ続く干柿作り 「硝子の葦」が入りましたが明日は休館日ですとの電話。 殆ど読んでしまった桜木志乃の作品中この作品だけ読んでないと気づきリクエストしておいたのだ。 明日休館日となると明日の帰京時に立ち寄る訳にはいかないので、 干柿作りを早めに終えて今日、受け取りに行こうと午前中から作業開始。 ・ 快晴の空にくっきりと雪富士が聳え、限りなく透明な大気を突き抜けて、 南回帰線に去った太陽が加速をつけて堕ちてゆこうとする心を捉える。 捉えられた心は焦点と準線との距離を等しく保ちながら放物線を描いて堕ち続け、 やがて対称軸を経て上昇に転じる。 |
雪富士と山荘楓の紅 |
座禅峠の夜明け |
心の陰翳をこれ程までに見事に 映し出す秋の太陽に改めて 畏怖しつつ愉しみ、黙々と柿を剥く。 午後2時になって前回と同様に 判断の甘さに気づきガックリ。 剥いても剥いても柿は 一向に減らないのだ。 |
この後、吊るして燻蒸シートを掛けて 防黴処理する時間を考えると、 もうとても図書館へ行く時間など 取れそうもない。 ・・・で今朝は起床後すぐに 昨夜の燻蒸シートを撤去し、 夜明けの太陽をたっぷり柿に浴びせ 扇山に向かう。 |
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すっかり落葉の絨毯を 敷き詰めた森に入ると、 もうそれだけで豊かな 静謐に満たされ、 心象風景と森が 絡み合い融け込み、 ゆるゆると肉体を失う。 |
扇山の残照 |
テラスの大皿にも秋来る |
燦然と煌めく山荘ルビー- 11時前から始めたので干柿作りは 夕刻前には終わり、 今日は早めに山トレーニングをして テラスで食事が愉しめるだろうとの 判断のなんたる甘さ。 ・ 14時、剥かれていない柿は未だ海の様にテラスに広がり、 この時点で収穫した柿は 前回の収穫より遥かに多い、 700個を越えていることに気づく。 |
枯露柿・ルビー参上 甘いね! 残りは多くは無いなんぞと判断していたが、 どっこい実は残っている柿の方がずーっと多かったのだ。 ・ 2回目の干柿作りは短時間で終わると、 晴れた空の元ルンルン気分で 柿剥き作業に入ったが、 幾ら剥いてもテラスにぶちまけた 大量の柿は全く減る気配を見せない。 |
果てしも無くただ只管に無心に剥き続けるのだ |
既に熟して甘いのを除いて! |
襞のあるのは包丁でと |
こうなったら後は もう前回の様な暗闇での作業を避け、 暗くなる前の作業終了を目標に 柿剥きマシーンになるしかない。 ・ どうにか闇にとっ捕まる前に、 最終の4列目まで 計385個の柿を吊るしたが、 剥かれていない柿は 未だどっさり。 ・ しかし最終列まで吊るしたので、 最早これ以上は吊るせない。 本日の干柿作りは これにて終了。 |
その後、テラス下をシートで覆い 窓のシャッターを下ろし 硫黄燻蒸したが、 厳重な封鎖を突破して 硫黄の臭いが居間に侵入。 くせーの何の! ・ テラスでの優雅な晩餐は 何処へやら、 硫黄の臭いの充満する居間で 最悪の食事。 ・ まー硫黄温泉と同じ臭いだから、 アルプスの下山後によく立ち寄った 温泉にでも行った気分で、 硫黄臭を愉しもう。 |
防黴は硫黄燻蒸で |
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美味そーと虚空夜叉 |
未だだよ45日待つんだよ! |