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その119の4ー2015年 神無月 |
10月4週・・・遭難危機一髪!バイクと共に原野を駆け巡る
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急斜面でバイク転倒 時々お尻に白い座布団を 着けた鹿が、 バイクの爆音におったまげて 林道から森に飛び込み、 じっとこちらを見つめている。 ・ 高芝峠にバイクを止め、 先ずは1613m峰を目指す。 前回着けた 赤いマーク・ビニールテープが 所々残っているが、 接着剤が劣化し 剥がれたテープは結び直してある。 |
遭難危機一髪! 高芝山北方稜線で 高芝山が黄や赤に燃え出した。 書斎でHP編集をしていたが、 もう我慢できない。 バイクに飛び乗り燃える森に 向かって突っ走る。 ・ 通行止めの竹森林道は 当然ながら行き交う車も無く、 静寂が支配する 野生動物の天国。 |
交信しつつ原野を進む、迷ってもう進めません!と村上 |
森は闇を増し、秋の陽は釣瓶落とし! 高芝峠と1613m峰を結ぶ稜線ルートを、目を皿にしてウオッチングしたが、マークは見つからず、 前回と同じく1613m峰の東面を巻くルートを辿る。このやや開けた東面が曲者なのだ。 そのまま広い尾根は、青梅街道(大菩薩ライン)の五郎田に下ってしまうのである。 だがどうしたって此処しかルートは見当たらない。 ・ 前回はこの伸びやかで魅力的な尾根を半分程下ってしまい、 西側の右手に黒々と聳える高芝山を目にしたときは、信じられぬ思いで愕然としたもんだ。 当然直ぐ登り返し1613峰東面に戻り、改めて高芝山の北方稜線に出たが、 此処のルートファインディングは確かに難しい。 そこで前回は矢鱈目ったら赤いマークを木々に貼り付けておいた。 |
村上迷うとの交信で再び出発 |
闇は迫りくる急がねば! |
このマークに導かれ 高芝山北方稜線に出るが、 高芝山南西尾根から来る 村上の為に更にマークを追加する。 ・ これでも間違えるとしたら、 地形が読めない と云うことになるので、 それ相当の授業料を 支払わねばならなくなっても 仕方あるまい。 |
高芝山頂上直下を前回は 西方の右に巻いて頂に達したが、 直上するルートが有る筈と 探してみると、僅かな踏み後発見! そこで南西尾根から 登って来た村上と合流。 ・ 高芝峠から此処まで 30分もあれば達するが、 マークを着けながらだったので 1時間もかかってしまった。 ・ 村上の今日のペースならば、 迷いさえしなければ30分で高芝峠に 出られるだろうと安心して、 村上と別れ高芝山の頂に向かう。 |
工事したばかりの急斜面 |
さて明るいうちに脱出できるか! |
日没迫る高芝山山頂直下で村上と合流 高芝峠へ向かうか、元来たルートを 高芝山へと引き返すか問う。 それによって迎えに行く場所が異なる。 村上は今更戻るなんて嫌だと云う。 ・ それなら一先ずバイクを高芝峠まで上げて、 そこで馬力のある旧ヤマハアプリオと 弱い新アプリオを交換して、 鉄塔下で村上を待つことにし、 再び夕闇の迫る竹森林道を飛ばす。 そこで目出度く村上と合流。 暗くなる寸前で、まさに危機一髪であった。 |
これが、実に甘い判断であったと 知ったのは山荘に着いてからであった。 つるべ落としの秋 16時に迷ったとあらば、 日没までに残された時間は 僅かで極めて危険。 ・ 道なき深い森で闇に閉ざされたら、 ライトが有っても動けない。 まービバークすればいいが、 標高2千m近い夜の森では、 零下まで気温が下がり、 耐えがたい寒さを覚悟せねばならない。 |
その後坂原は山荘に戻るが再度村上捜索に! |
右(東)に巻くと高芝峠ルートへ |
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高芝峠を越えて柳沢頭へ |
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雪辱戦で再び高芝山へ |
危機一髪をそのままにしておくと、 委縮した精神は、 60兆個の細胞の1つ1つに浸み込み、 肉体を乗っ取り、 生命を追う旅を中絶させる。 ・ 危機一髪をアグレッシブに 精神に取り入れ、 更に生命の旅を続けるには、 再度危機一髪に身を曝さねば! |
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そう意気込んで昨日、高芝山北方に 広がる原生林に再び踏み込み、 生命を追う旅の再開に成功し 今朝を迎えた。 ・ 早朝から激しい肉体労働開始。 1袋15kgの鶏糞20袋、 重いブロック18個を運ぶ。 その後、バイク道工事の土方仕事。 |
昨日と逆で村上は高芝峠へ |
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坂原は鉄塔下へ |
柳沢の頭までは猛烈ブッシュ |
バイクマニア一目で弁故障見破る |
親方登場 |
バイク、遂にくたばる! 先週頼んでおいた酷使したバイクの タイア交換が済んでいないので 故障バイクに乗って販売店に出向く。 後輪の圧が抜けるのは タイアが老朽化してるからと 思い込んでいたが、 考えてみるとチューブレスなので 穴が開かない限りエアーが 漏れるのはおかしい。 販売店に親方はおらず 常連マニアが居たので、看てもらう。 |
直角に曲がっている弁を押してみると、 おりゃスースーと空気が漏れるでは! エアー漏れの原因は弁をカバーする ゴムパッキンの劣化だったのだ。 このマニア、半端ではない。 自分でバイクを解体して車輪を外し、 パンクなど直してしまうらしい。 ・ タイア交換せず弁の交換のみ だったので修理費2千円ですんだ。 まっ、しかしターンした時の スリップが怖いので、 早晩タイア交換もせねばなるまい。 |
後輪を外して弁交換 |
修理完了 |