仙人日記
 
 その1194ー2015年  神無月

10月4週・・・遭難危機一髪!バイクと共に原野を駆け巡る

10月18日(日)晴

13時山荘発→13:30高芝峠発→14:30頂
→15:10鉄塔下着→山荘15:30着
山荘発16:00→高芝峠→鉄塔下着16:40
高芝峠→
山荘着17:20

 22702歩15891m、608Kcal  
10月19日(月)晴

12:30時山荘発→13:00鉄塔下発→
13:30高芝山頂
→14:20高芝峠着→柳沢登山口14:30発
柳沢頭発15:10→高芝峠着→15:30
山荘着16:00

21175歩14822m、691Kcal  




急斜面でバイク転倒

時々お尻に白い座布団を
着けた鹿が、
バイクの爆音におったまげて
林道から森に飛び込み、
じっとこちらを見つめている。

高芝峠にバイクを止め、
先ずは1613m峰を目指す。
前回着けた
赤いマーク・ビニールテープが
所々残っているが、
接着剤が劣化し
剥がれたテープは結び直してある。
遭難危機一髪!
高芝山北方稜線で 


高芝山が黄や赤に燃え出した。
書斎でHP編集をしていたが、
もう我慢できない。
バイクに飛び乗り燃える森に
向かって突っ走る。

通行止めの竹森林道は
当然ながら行き交う車も無く、
静寂が支配する
野生動物の天国。

 
交信しつつ原野を進む、迷ってもう進めません!と村上

森は闇を増し、秋の陽は釣瓶落とし!

高芝峠と1613m峰を結ぶ稜線ルートを、目を皿にしてウオッチングしたが、マークは見つからず、
前回と同じく1613m峰の東面を巻くルートを辿る。このやや開けた東面が曲者なのだ。
そのまま広い尾根は、青梅街道(大菩薩ライン)の五郎田に下ってしまうのである。
だがどうしたって此処しかルートは見当たらない。

前回はこの伸びやかで魅力的な尾根を半分程下ってしまい、
西側の右手に黒々と聳える高芝山を目にしたときは、信じられぬ思いで愕然としたもんだ。
当然直ぐ登り返し1613峰東面に戻り、改めて高芝山の北方稜線に出たが、
此処のルートファインディングは確かに難しい。
そこで前回は矢鱈目ったら赤いマークを木々に貼り付けておいた。



村上迷うとの交信で再び出発

闇は迫りくる急がねば!
このマークに導かれ
高芝山北方稜線に出るが、
高芝山南西尾根から来る
村上の為に更にマークを追加する。

これでも間違えるとしたら、
地形が読めない
と云うことになるので、
それ相当の授業料を
支払わねばならなくなっても
仕方あるまい。

高芝山頂上直下を前回は
西方の右に巻いて頂に達したが、
直上するルートが有る筈と
探してみると、僅かな踏み後発見!
そこで南西尾根から
登って来た村上と合流。

高芝峠から此処まで
30分もあれば達するが、
マークを着けながらだったので
1時間もかかってしまった。

村上の今日のペースならば、
迷いさえしなければ30分で高芝峠に
出られるだろうと安心して、
村上と別れ高芝山の頂に向かう。

工事したばかりの急斜面

さて明るいうちに脱出できるか!



日没迫る高芝山山頂直下で村上と合流

高芝峠へ向かうか、元来たルートを
高芝山へと引き返すか問う。
それによって迎えに行く場所が異なる。
村上は今更戻るなんて嫌だと云う。

それなら一先ずバイクを高芝峠まで上げて、
そこで馬力のある旧ヤマハアプリオと
弱い新アプリオを交換して、
鉄塔下で村上を待つことにし、
再び夕闇の迫る竹森林道を飛ばす。
そこで目出度く村上と合流。
暗くなる寸前で、まさに危機一髪であった。
これが、実に甘い判断であったと
知ったのは山荘に着いてからであった。
つるべ落としの秋
16時に迷ったとあらば、
日没までに残された時間は
僅かで極めて危険。

道なき深い森で闇に閉ざされたら、
ライトが有っても動けない。
まービバークすればいいが、
標高2千m近い夜の森では、
零下まで気温が下がり、
耐えがたい寒さを覚悟せねばならない。

 
その後坂原は山荘に戻るが再度村上捜索に!


(東)に巻くと高芝峠ルートへ
龍舌蘭科の葉の鋭い剣先が、
夜明けの薄明に漂う雲を
切り裂く。
切り裂かれた雲を背景に、
本日71歳を迎えた肉体は
目覚めつつ生命を追っていた。

さあ、高芝山の危機をどうする?

誰も居ない山頂
スコップで岩混じりの土を
掘り返しブロックを埋め、
石や土で固定するが、
前回苦労して打ち込んだ
杭や丸太が邪魔になり、
抜いたりと2度手間も屡々。

さんざん汗をかいた後、
ご褒美に扇山へ。

高芝峠を越えて柳沢頭へ
 
雪辱戦で再び高芝山へ
 危機一髪をそのままにしておくと、
委縮した精神は、
60兆個の細胞の1つ1つに浸み込み、
肉体を乗っ取り、
生命を追う旅を中絶させる。

危機一髪をアグレッシブに
精神に取り入れ、
更に生命の旅を続けるには、
再度危機一髪に身を曝さねば!
そう意気込んで昨日、高芝山北方に
広がる原生林に再び踏み込み、
生命を追う旅の再開に成功し
今朝を迎えた。

早朝から激しい肉体労働開始。
1袋15kgの鶏糞20袋、
重いブロック18個を運ぶ。
その後、バイク道工事の土方仕事。

昨日と逆で村上は高芝峠へ

坂原は鉄塔下へ

柳沢の頭までは猛烈ブッシュ



バイクマニア一目で弁故障見破る

親方登場
バイク、遂にくたばる!

先週頼んでおいた酷使したバイクの
タイア交換が済んでいないので
故障バイクに乗って販売店に出向く。
後輪の圧が抜けるのは
タイアが老朽化してるからと
思い込んでいたが、
考えてみるとチューブレスなので
穴が開かない限りエアーが
漏れるのはおかしい。
販売店に親方はおらず
常連マニアが居たので、看てもらう。


直角に曲がっている弁を押してみると、
おりゃスースーと空気が漏れるでは!
エアー漏れの原因は弁をカバーする
ゴムパッキンの劣化だったのだ。
このマニア、半端ではない。
自分でバイクを解体して車輪を外し、
パンクなど直してしまうらしい。

タイア交換せず弁の交換のみ
だったので修理費2千円ですんだ。
まっ、しかしターンした時の
スリップが怖いので、
早晩タイア交換もせねばなるまい。

後輪を外して弁交換

修理完了




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