仙人日記
 
 その1182ー2015年  長月

9月2週・・・明日は喉を切開してそこから呼吸をする手術をします


鬼怒川決壊、ヘリ救助 (11日朝日新聞朝刊より)
 
静かな田園地帯が
一夜にして荒海に変わり、
家屋が大地から曳き剥がされ荒海に
呑まれ消えていく。
あらゆる自然の脅威から家族を
護り続けてきた不動の家屋が、
一瞬にして濁流の藻屑となって呑まれる。

豊穣の大地を生み出す儀式が、
情け容赦なく生命を奪う
氾濫にあるとは!
氾 濫
死者3名行方不明22名
(9月11日現在)

平穏な日常が、実は強大な
破壊力の海に浮くほんの小さな島で
しかなかったと
気づかされる瞬間がある。

強大な破壊力を意識の深奥で
常に自覚している者にとって、
その瞬間は怯えつつも
待ち遠しかった
懐かしい無へのいざない。

家や車も流される 

そんな状況にあって、若しかすると
生命は、怯えつつも待ち遠しかった
懐かしい無へのいざないを
覚えるのだろうか。

 
記録的な豪雨で鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では11日、孤立した住民らの救出活動が続いた。
同市では安否の分からない人が、8歳の子ども2人を含めて22人おり、
被害の全容は依然明らかになっていない。
宮城県などでも河川の決壊や氾濫が相次ぎ、被害は東北地方に広がった。
死者は栃木・宮城両県で計3人となった。

(時事通信 9月11日(金)14時15分配信)



天気図(9月10日午前6時

6500棟が浸水、
多数の家屋が流される

≪明日は喉を切開して
そこから呼吸をする手術をします≫
あーそれがつい先ほどまで
元気に活動していた者にとって、
どんなに過酷な試練であることか、
絶望の片鱗が鋭い刃物となって突き刺さるような
痛みすら覚えます。

手術を受けるのはわたしなのです。
そしてわたしは、心象風景を
氾濫後の肥沃な大地で満たし、
噴火後に大海原に生み出された
生命揺籃の大地で満たし、
喉の切開手術に臨むのです。
980hpa台風17号(東),
18号は日本海で1000hpa熱低に


火山活動は地震を繰り返し、
家屋を壊滅させ、
森や畑、住宅地を焼き尽くす。
時には
大海原に陸地を生み出し、生命揺籃を促す。
一夜にして荒海と化し
生命を奪う氾濫が、
肥沃な大地を齎し4大文明の種を
蒔いたことは言うまでもない。

線状降水帯(9月10日午前6時気象衛星 



祈り熱射を孕んだ向日葵
9月12日(土)晴 居間

カボチャありがとうございます❗
あんなに沢山どうしよう

もう半径は永遠に広がらないかも。髄膜炎から脳炎になった事はお伝えしたと思いますが、
それらの山は一応越しました。
その後脊髄炎にもなっていて、こうなると近いうちに大学病院(聖マリアンナですが)へ行かなくてはならなくなりました。
若いので対処療法だけでなくあらゆる病気の可能性を潰していって、今後再発しないようにするためです。

ギランバレン症候群ではないとの事ですが、そのレベルの病気ではないかを調べるようです。
今症状としては呼吸不全、右手・下肢不全があります。治療と共にリハビリも初めています。
明日は喉を切開してそこから呼吸をする手術をします。
頭は大丈夫なので、なんとか自分の意思で頑張って乗り越えてほしいと思っています。




トイレの飾り棚もいいね!

≪俺かい?そうだな、ナンガ・パルバット峰の
山巓直下8千メートルの岩壁で
墜落しつつ思ったことは
そんな綺麗ごとじゃなかったな。

心象風景が肥沃な大地や、
生命揺籃の大地で満たされはしなかった。
しかし7月21日に満1歳の誕生日を
迎えたばかりの娘・梓の何処かに、
死後のわたしが再生されるとの予感が
過ぎったような気がしたのは確か≫

そう向日葵に語り掛けるのは
壁に飾られた中島修28歳。
今日、喉の切開手術をする
彼に近い歳なのでは。
ようこそ!
大きな向日葵さん


大きな向日葵を抱えて
彼方此方うろうろ、うろうろ彷徨う。
フィボナッチ数列をぎっしり詰めて、
未だ夏の名残の緑の花蓋で縁取り、
向日葵はトイレの飾り棚に収まった。
 
ビーナスも大喜び!



ゴーヤーの種

アスパラの種もどっさり

秋植え胡瓜の種

池上の木通(アケビ)
やったー!
今朝も雨でしとど濡れている大地。
せっせと耕作に励む。
深く鍬を突っ込んで、
大地の奥から生命を蘇らせるか、
種が発芽する敏感な大地表面を
重点的に耕作するか?

確かに表面は濡れているのだが、
少し深く掘り返してみると、
奥はパサパサ。
従って小手先の器用さで
表面だけを耕しても、
結局は発芽後に
発育不全に陥り育たない。

何度も経験し繰り返された失敗を
少しは生かさなくてはと、
深く、浅く繰り返し耕す。
これできっと今年の秋、
冬野菜は豊かに育ってくれるに
違いないと
トラタヌを決め込むのである。

過熟したゴーヤー

山法師も美味しそう

椎茸ならず猿の腰掛沢山

吸い葛も勢力拡大 
 
オイラの出番は終わりか?

紅白揃いました曼珠沙華 


葡萄が、破れ登山靴に載ってやって来た
9月5日(土)、13日(日) ゲート

テラスの下の葡萄棚の間から姉さん被りの坂下さんが何か言ってる。
最初は畑仕事中の会話だと思っていたが、どうも私に呼びかけているような。
耳を澄ましてみると「今葡萄を収穫してるので取りに来て!」と云ってるらしい。
そこでテラスから林檎畑まで降りて、隣の坂下さんの葡萄畑を覗くと、段ボールに巨峰を入れて「どうぞ!」と
坂下さんが待っているでは!

桃と異なり葡萄には不合格の撥ね出し物は無いので、これは立派な出荷葡萄。
恐縮していただく。実に大きく立派な巨峰でうまそう。
早速、山荘の守護神であるチベットの大きな密教仮面に奉げ、写真に収める。 
そうしたらゲートの破れ登山靴が「オイラも食べたーい!」と叫ぶでは!



ビーナスに告げる豊饒の歓び
≪このおっぱいが大好き!
そーっと触れてるだけで、何だか
果てしなく広がる海とか
宝石が鏤められた宇宙の彼方へと
連れてってくれるんだ。
 
豊かな乳房に捧げよう!
 繊細でとても敏感なおっぱいの
一番奥には誰か
棲んでいるのかな?
そうだ、いっぱいお供え物を捧げれば
きっと、いつの日か、其処に連れてって貰えるかも!
そうしたら、沢山お話をしてもらおう。
千夜でも終わらないお話しがいいな!≫



密教仮面のヘアアクセサリーに



それでも最早、新たな命を育む力は
失せてしまったのだろうか!
もう遅いのは重々承知しているが、
それでも僅かな期待を託して、
新たに白菜の種を蒔いた。
西畑の最上部東畑のみに発芽した白菜が、
残された最後の希望。
唯ひたすらに濡らす。
昨夕から今朝にかけて
広い畑に水をまき続ける。
来週末まで暫く雨が降りそうになく、
発芽の可能性が益々少なくなり、
最早新たな生命をこの畑に
期待するのは無理なのかも。
有機肥料で大切に優しく
豊かに育てて来た畑なのだが

 
豊饒を生み出す交歓の神々に


日中の強い日射にも乾かぬ様、
たっぷり濡らしてから、久しぶりに朝トレで山に。
北峠へのゲートは
台風の土砂で下部が埋められ、
簡単には開きそうもないので引き返し 
序に笠智衆に似た深沢さんを訊ねる。
巨峰の収穫の真っ最中。
1つで1kg近くもありそうな大きな房を
 
猛々しく豊饒を叫ぶ獅子

ありがとう笠智衆さん!
8つもわけてもらった。
其れを持って山に登るわけにもいかず、
山登りは中止。
先週貰った葡萄が
未だ冷蔵庫を占領しているので、
仕方なく床下収納。
西瓜も南瓜も彼方此方にゴロゴロ。
収穫の秋じゃ!




アラスカの箆鹿にも

濡らし続け大切に育てなくては!
昨夕は大菩薩散歩どころではなく、
詰まった下水溝の貫通と南瓜畑の耕作、
P2ルートの藪刈と大忙し。
棚に張り出した南瓜の蔓の撤去も、
面倒で時間の掛かる作業。

収穫した南瓜を数えたら72個、
既に収穫した分や虫食いで廃棄した物と
合わせると100個前後の大収穫。
妖精たちにも送ってあげようかな? 
諦めかけていた畑が甦った。
連日朝晩欠かさず濡らし続けていたが、
発芽せず最早これまでかと。
最後のつもりで手を加え、
大地の一番奥まで掘り起こしてみたら、

あれ!前回蒔いた種が僅かに
白い糸を引いているでは!やったー!
発芽し始めていたんだ。
やっぱ諦めないでよかった。
後はこのチャンスを逃さず、
 
豊饒で濃密な山荘へようこそ!



 
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