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その116の3ー2015年 文月 |
7月3週・・・熱中症に挑戦じゃ!
花肉に群がる白星花潜りとカナブン 7月21日(火)晴 奥庭 次々と熟す無花果 カナブンやハナムグリのように、自然が与えてくれた恵みをそのまま食し生き長らえてきた人類が、 自然への支配を試みた第一歩、それがもしかすると無花果であったのかも? 新石器時代人は無花果を乾燥させ保存食を造り、自然のサイクルが生み出す恵みの彼方に新たなる食を確保したのだ。 やがて乾燥無花果の知恵は農耕、牧畜への文明萌芽に連なり、 自然への支配と云う、神への挑戦を生み出す、新たなるページを開くことになったのではと、 相も変わらず未熟仙人は誇大妄想に耽るのであった。 ・ [最近の研究では、ヨルダン渓谷に位置する新石器時代の遺跡から、1万1千年以上前の炭化した実が出土し、 イチジクが世界最古の栽培品種化された植物であった可能性が示唆されている] (Wikipedia) |
波斯からの旅人:無花果(anjīr アンジール) |
紫サフィニアのご挨拶 |
長いあいだ無花果を育て食し 、観察してきたけど 肝心の無花果の花を 具に観たことが無いことに気付いた。 よーし今度こそ見つけるまで、 食べずに観察するぞ! ・ で、それらしき無花果の花に 巡り会えるまで連日、 カメラ片手に奥庭の無花果と対峙。 カナブンに喰われる前に、 その美味しそうな花弁を 何としても撮らねば! ・ あれ!昨日観た時は 確かに無花果の形をしていたのに 一晩であの大きな無花果は 無残に切り裂かれ果肉ではなく 花肉が露出しているでは! ・ 撮影モードをスーパーマクロにして カナブンが夢中になって 齧り付いている花肉を覗くと 熱望が結晶した幻像が現れる。 ありゃ、見ーつけた! |
花嚢の中でしか咲かない無花果の 雌蕊らしき喇叭状の花。 その下には黄色い糸状の花糸 と思しき雄蕊の幻像。 ・ 変だな?確かこの無花果は 雄蕊が無くても、つまり受精しなくても 子房壁や花床が肥大して 果実を形成する≪単為結果性≫で 実が熟す筈? つまり今観えている花糸は幻像か? ・ まーしかし、やったねー! 自らが閉ざした 花嚢の中でしか咲かない 無花果の隠頭花序の幻像を遂に 見つけたのだ。 ・ 遥か波斯の地で ≪anjīr≫と呼ばれ中国に渡り音写され ≪映日≫と記され、更に 日本語に転訛し ≪イチジク≫となった無花果。 ・ シルクロードに運ばれて日本に やって来たanjīrさん ようこそ! とブラジルのパンパからやって来た サフィニアがご挨拶。 |
出窓から語る紫花弁 |
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光が貫き紅紫に |
さてそれでは戴きましょうか! |
ぎんぎらの空に群がる花太陽 林檎畑 巷では熱中症で連日バタバタ倒れているらしいが、 熱中症とは如何なるものか これで体験できるか? 畑に出てものの5分としないうちに汗が噴き出す。 登山でかく汗と異なり不快な汗なのかと思ったら、 中々気分がいいので驚き! |
挑戦!熱中症 畑の気温が42.6℃になったので、 汗が外に出ないよう更に虫が侵入しないよう、 長袖シャツの腕と首のボタンを留め 防虫ネットを被りその上に 真っ白な帽子を載せ畑に出陣! |
44℃の畑に涼やかな微笑み |
太陽になった野苺 |
この暑さ待ってましたとゴーヤー |
風呂が熱中症だ!
1時間、2時間、鍬を振るって 畝を造り雑草を引き抜き、 と力仕事をして更に 多くの汗をかいたのだが、 一向に熱中症はやってこない。 ・ それどころか汗をかくほどに、 なんだか夕食のビアが 美味しくなりそうでワクワク。 朝食後から 一滴の水分もとってないので、 熱中症には もってこいの筈なのだが、 一体熱中症は何処へ 行ってしまったんだ? ・ それじゃ熱中症チェックをしてみよう。 熱中症にかかれば、 気分悪くなったり発熱したりして、 きっと細かい作業など 出来なくなるのでは! ・ よしよしそれなら トマト、ピーマン、胡瓜の蔓が 伸び過ぎたので支柱を立て、 支柱と棚をテープで結ぶ デリケートな作業をしてみよう。 |
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もうこの暑さダメと春菊 |
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鈴生りに生るモロッコの花 |
ぎんぎら太陽大好きなノウゼン葛 |
冷やしトマト、若い大根、鮪刺身サラダ そんな面倒なことやってられんから 最初からキッチンペーパーで水分取って 塩コショウを振り掛けて 冷蔵庫乾燥はパスして、いきなり燻蒸でどうだ! |
さて今夜は燻製といくか! オイスターソース、醤油、酒、蜂蜜、チューブ大蒜に1時間 漬け込んで、キッチンペーパーで 水分を拭き取って網に載せ、冷蔵庫で2時間乾燥。 |
今日の燻製は牛タン、帆立貝、蛸、ビスタチオ |
風よけを立ててと |
チップは肉に合う桜にするか その前にチップはどれにするか? 何々桜は肉類に最適で香りが強いのか。 他のチップとブレンドすれば、 魚にも合うとか、なら桜チップだけでやってみよう。 燻製温度は100℃で中火20分、 火止め後3分間燻して出来上がり。 ・ 熱いのをフーフーしながらガブリ! いやー懐かしい焚火の香り。 ガスや電気加熱では決して得られぬ燻煙の味。 ビアにピッタリ。 暫く燻製にはまりそう。 |
肉類などは80~120℃で |
キック始動連続1時間 |
天空南瓜じゃ! |
バイクが熱中症だ!
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ともかく、鶏糞と消石灰、 15kg×20袋+20kg=320kg を軽トラで運び、西畑と葡萄畑の 農具小屋に格納。 ・ と云ってしまえば実に簡単だが、 35度のカンカン日照りの下で、 トラックから荷を下ろし 一輪車に積み替え、 奥庭への緩やかな登坂を 押し上げ、更にそこから 石垣下の農具小屋に落とすのは ちょっと堪えるぜ! ・ まーその前に昨朝の 蕪収穫後の畑に施肥し、 耕運機を掛けたりと散々 汗をかいてからの 肥料運搬だったこともあり、 農作業終了定時の16時より 1時間も早く切り上げ。 ・ さてそれでは夕餉の仕度にかかろう。 新鮮枝豆を茹でて、 暑いので心太と冷奴、 タンの塩焼きを大葉で包んで、 そうそう昨夜のスペアリブ残りを 焼いて、デザートは 採りたて果物とエクレヤにしようか。 ・ それでは先ずビアを冷凍庫に入れて、 キンキンに冷やして 風呂に太陽光で沸かした湯を 満たして調理開始。 |
ひ弱なアスパラ芽周囲の雑草取り |
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葡萄棚を占領する南瓜 |
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熟すと柄がコルク状になる |
重いぜ320kg! |