小さいが南環礁には 島があり樹木も 生えレンジャーハウスも 建てられている。 ・ しかしこの北環礁には 陸地らしきものは 見当たらない。 干潮になると海底の白砂が 海面上に露出し ご覧のように砂浜が出来る。 ・ 従って北環礁の レンジャーハウスは 高床式で満潮になると 海に浮かぶ ハウスになる。 |
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陸現る・北環礁 レンジャーハウス |
板の上に乗った 白い蒲鉾がすっかり 姿を現した。 ・ 7人のレンジャーが常駐し 世界遺産の トゥバタハ環礁に近づく 船舶の監視を 行っている。 ・ 禁止項目は13に及び それらを監視するのだ。 釣りの全面禁止 から始って環礁動植物の 接触禁止 ラグーンでの シュノーケリング、DV禁止 ・・・最後には岩礁での 停船禁止。 ・ さてそれではちょっと 蒲鉾を覗いてみようか。 |
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世界遺産の番人 |
禁止項目の9番目に ・ Landing a boat or setting foot on the North and South islets. ・ とあり船の接岸や 上陸を禁止している。 となると当然 我々も上陸は出来ない。 ・ レンジャーの 1人の誕生日が今日 であるのを利用して プレゼントを届ければ 上陸は簡単さ!とか? ・ 夕日を浴びて クリーム色の砂漠が 渺茫と広がる。 水平線と地平線が 遥か彼方で弧を描く。 |
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重なる地平線と水平線 |
果てしもなく広がる死 タッキリマカン。 ウィグル人は タクラマカン砂漠を そう呼んだ。 ・ ムスターグ・アタ(7427m) 北峰初登頂の 報告書冒頭に書いた この言葉を思い出した。 ・ 蜃気楼を追いながら タクラマカンを走り ムスターグ・アタへと 向かった 27年前が海の砂漠に 甦る。 ・ 珊瑚海のど真ん中で 遭遇した 予期せぬ砂漠に 遥かなる 中央アジアが踊る。 |
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砂漠出現 |
月の引力が 生み出した一瞬の 幻想砂漠で 大胆にもディナーの準備。 ・ 母船から椅子、テーブル ガスレンジ、食材 氷に入れたビアなどを 運び、スタッフが 慣れた手つきで会場作り。 ・ スル海に沈む 太陽にグラスを傾け 乾杯をする頃には 潮がひたひたと 打ち寄せ始め 幻想砂漠レストランは 一層神秘的な 様相を帯びる。 |
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ディナー準備完了 |
落日と共に 潮は幻想砂漠を ゆっくりと呑み込み 幻想の訪問者に 訣別を迫る。 ・ ベトナムからやって来た 米人のマーク&エリが 落日を追って 幻想砂漠を何処までも 進んでいく。 ・ マークに山荘ワインを 呑ませてやった。 ブランデーのような香りを 楽しむかのように ゆっくりグラスを 傾けながら 《Best wishes with Diving & Mountain Climbing !》 ・ 明日はハノイに 帰るという。 |
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スル海の落日 |
幻想砂漠レストランの テーブルに さり気無く置かれた ケーキは スタッフから ダイバーへの贈物。 ・ と思ったが 実はこれこそが 上陸マル秘作戦の鍵。 ・ このケーキは レンジャーハウスの 今日が誕生日の 隊員へのプレゼント。 ・ これで禁止項目の 9番目がクリアーされて 幻想レストランは 営業が 可能になったのか? |
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ディナーのデザート・スタッフの贈物 |
《E》 トゥバタハ北環礁へ