仙人日記
   その93の42013年葉月

8月4週・・・宇宙の暗渠へ


小さな滝が出来たぜ!

8月1〜17日(金) 


此処からを落とそうか?

セメントをねてと(左上)

バケツのセメントで岩を

ち口の岩の向きは?
の最終仕上げ
8月1日(木)晴

槍ケ岳への登山準備をせねばと
山荘に顔を出したら
谷から山荘池に水を引く工事が
いよいよ最終工程に突入。

奥庭の北側、森と接する石垣に
小さな滝を造って
そこから谷の水を落とそうと
工事を進めてきたが問題は水量。
果して水は流れるのか?

奥庭に水が飛び出さぬように大




滝の完成をぶ昇り龍 
チベットから連れてきた龍
 8月9日(金)晴

どうでえーこの見事な滝飛沫!
と云いたいところだが、実はこれ山の上から引いてきた谷の清水ではないのだ。
折角400mものパイプラインを引いて滝を造っても、肝心の水量が不足していては洒落にもならない。
そこで仙人は考えた。




中々に入ったぜ!パキスタンからの特別参加
ちょいと駱駝君もどうだい
8月9日(金)晴

その1、
そうだ、滝の下まで池水の循環パイプが
接続されているので、
そのパイプを滝の上まで伸ばせばいいのだ。
そうすればいつでもスイッチ1つで滝の流れは
自由自在に造り出せるでは!

  その2、
水量が豊かになる場合を想定して
谷からのパイプを
山荘の水道本管に繋げば一石二鳥。

つまり山荘水道の
供給源である揚水ポンプが故障しても、
谷のパイプを繋いでおけば
生活用水が断たれることは無い。

逆に谷からの水量が少ない場合は
水道本管のバルブを開けば、
滝の上から落とすことが出来るでは。
つまりこの滝は
3つの方法で
水を落とすことが出来るのだ。

猛暑には滝飛が最高!
で、先ず池の水を循環させる
ポンプの電源を入れてみたら、
御覧の通り
素晴らしい流れが出来たでは!

次に水道本管のバルブを捻ると
今度は滝の中央から清流が迸る。
本命の谷の清水はと云うと予想的中で、
何とも情けない水量で
とても流れにならずチョロチョロ。

これではとても滝とは呼べない。
業者曰く。
「なーに、雨が降れば
もっと流れが良くなり
水脈が出来てくれば、其のうち
滝になるずら」
滝が出来ては奥庭の芝も雑草取りに励んで
むさ苦しくならんように
それなりに手入れをしてやらねば。
そこでせっせと雑草を根から抜き、施肥し
朝晩の散水に勤しむ。

滝の心地よい音と清涼感溢れる飛沫が
芝の緑に呼応して心地よい。
が、暫くすると何やら臭い始めたでは。
明らかに不快な腐った水の臭い、そうどぶ溜のような。

慌てて水道本管の清流に切りかえると
臭いは消えた。
どうも池の水を循環させると臭うらしい。
そうか池には水を流し続けているが
やはり滝にして落下させると臭うのだ。
ガックリ、折角のアイデアも挫折。

涼やかなれにうっとり!



滝誕生・兜虫の祝福

8月23日(金) 曇


にやって来たのは!

薔薇をえて美女へ!

アンネの薇もお気に入り

美味そうな唐発見!
1つの枝に幾つも実が着き
互いの成長を阻害しているので
遅すぎるのだが林檎摘果。
小さいのだが甘くて芳醇な香り。

見逃さずやって来たのは兜虫。
どうも表向きは
「滝が出来たんだって!
それじゃおめでとうを云わなくちゃ」
と云う事らしいのだが
テーブルには兜君の大好きな
とんもころしまであるでは。

挨拶もそっちのけで
ご覧の通り。

ものい食欲



角でさえ口で咥えてよいしょ!

戯れにアンネ薔薇を咥えさせてみたらマジにヴィーナスにジリジリと迫るでは!
咥えただけでは不安定とばかりお得意の角でしっかり押さえ
2点確保で自分の身体より大きな薔薇をヴィーナスに捧げる。
「さあ、あたしの愛を受けて下さい」




日曜大工

8月25日(日) 雨、曇


電動で切ってドリルで穴あけ

見捨てられたログハウス。
久しぶりに覗いてみたら玄関のフェンスが倒れているでは。
ごめんよ気づかなくて!
ちょっと不格好だけど手っ取り早く厚い板を
打ちつけてと。
そうそう防腐剤もたっぷり塗ってあげようか。
倒壊したログ玄関の
8月25日(土) 雨曇


長い木子で両側から固定 




420kgのコンクリを打つ

20kgに水2.8gでねる

重くて質にならん

格にワイヤメッシュを
駐車場のコンクリ打ち
8月15日〜22日(木)

谷からの400mものパイプラインを
何処で水道本管に
接続するか業者に任せていたら
なんと、ゲートまでパイプを
引いてきて
ゲート下の本管に接続せんと
駐車場を掘削しているでは。

果たして車の重量にえられるか?
掘り返した結果本管が太すぎて
谷からのパイプが接続出来ず
再び埋め返したのだが
そのしわ寄せが廻ってきたのだ。

コンクリを打ち直すと追加工事で
10万はかかると云う。
それじゃ、自分で打った方が
遙かに安く上がるので
自分でやることにしたのだが・・・。

何だこんないのか?
まーコンクリ流して
固めるだけだからと甘くみていたが
どっこいこんな単純作業が
結構大変で2週間もかかってしまった。

部分的なので100kgもあればと
コンクリ6袋120kgを
購入して流したらとても足りず
更に10袋、未だ足りず3、2袋と追加し
結局21袋計420kgを流し
どうにか完成。

〆て480円×21袋=1万80円也




鹿でも作ってやろうか

問題は支柱軸の置だぞ!

うん、ったりだな
滝の鹿威を造る
8月25日(木) 雨曇

なにしろ此処は竹森と
呼ばれているのだから彼方此方に
竹の森はある。
折角滝を造っておきながら
あの竹で造る
シシオドシが無いなんて寂しい。

さてそれではと山荘の森に出て
竹を探す。
例年の《謹賀新年》の門松に
適した竹は在るが
鹿威にするにはちと細すぎる。

滝の上から
ほんじゃちょっと朝トレで通る
竹森に行ってみようと
バイクに鋸を積んでビュイーン。
直径12cm程の奴を
ギコギコ伐って2本持ち帰る。

ログハウス修理に使った角材を
使って支持台を作る。
問題は竹筒に開ける支柱軸の
穴の位置である。
常識的に考えると受け口に
水が無い時は後方が
下がっていなければならないから
重心より前方に穴を
開けなければならないが・・・・。

受け口に水が
待てよ、そんな単純な原理でなく
他の要因が絡んで、例えば重心の位置と
竹筒の長さによって
穴の位置が決定されるとか?

そこで先ず穴を開ける前にPCで《鹿威》を検索。
どれを開いても穴の位置については
触れていない。
仕様がないので重心より前に穴を開けて実験。
受け口に水を入れてと
だんだん重くなってきてそら傾くか?
やったー御辞儀したぞ!

だが元に戻り岩とぶつかった時の音が鈍い。
澄んだカーンと云う音を立てるには
どうしたらいいのか?

やった!前にれたぞ



山荘の挽夏素描


宇宙の暗
  夜明け・南回帰線への旅立ち
  高芝山稜線

夜の闇に隠れていた送電線の黒いラインが夜明けの太陽によって炙り出される。
大量のエネルギーを詰め込んだ黒いラインは都会に達し、毛細管となって街の隅々に遍満する。
エネルギーを供給された街は蠢き、胎動し人々を呑みこみやがて排泄物として人間を暗渠に垂れ流す。

さあ、暗渠に垂れ流された排泄物よ自然に還っておいで!
畑で土と塗れてこそ排泄物はその存在意義を見出し、
生命を発芽させ、荒れた大地を緑で満たし充分な能力を発揮することが出来るのだよ。

それだけではない。
大量のエネルギーを投下され暗渠に垂れ流された排泄物は、大地に還ることにより《人口生命体》となって
あらゆる生命の頂点に立ち
永劫の認識を獲得せんと、やがて宇宙の暗渠へ認識を置き換えることも出来るんだよ。

(8月27日朝日新聞掲載 本川達雄「異常な速さ」まず認識を)からの飛躍的イマージュ



の収穫 アルモノワール 葡萄畑

良いいじゃな! 山荘の森

ワインを仕込もう 葡萄畑

「相も変らず仙人は飛ぶね!
 《排泄物として人間を暗渠に垂れ流す》とは一体何のことなのさ?
それが《大地に還り人工生命体になる》とは何なのさ?まったく訳がわからんぜや」とぼやくのは樹液を吸いにきた兜虫君。

東京工業大学の本川達雄君はね、現代人はエネルギーで時間を買っているのではと云っているんだ。
飛行機に乗って旅をすることにより人は膨大な時間を要する旅を、僅か数時間で実現してしまう。
(これ本川君の引用)
エネルギーによって変換された濃密な時間の中で壊された人間は、排泄物として暗渠に流されるしかないではないか!


 夏水仙ももうわり 前庭
 
白ワイン用のブラン 葡萄畑

雌蕊から 福生里
 
同じく医療に投入された膨大なエネルギーは、生殖活動を終え生命の使命を終えてしまったた人間を更に数十年も生かし続ける。
これは最早自然が産み出した生命体を超えた人口生命体ではないか?
であるならば人工生命体よ、大地に還り
未来を産み出す生殖を遥かに凌駕して未来へと認識を継承する新たな媒体を宇宙の暗渠に創り出そうではないか!
そんなイマージュが、めらめらと仙人を焼き焦がしたのさ。

あー煩いね、何故大地に還らねばならないかって?
そりゃ、排泄物となってしまった人間には自らが排泄物との客観的認識が、極めて難しいのさ。
排泄物が復活するには土と塗れての再生しかないのでは?


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