仙人日記
   その942013年長月

9月1週・・・ 天空にえる山荘の竜神


 竜神にげる豊饒な稔り
 9月1日(日) 晴 奥庭の滝

ふんふん匂うな!
北峠から汗びっしょりになって下って来ると、葡萄畑からそこはかとなく葡萄の甘酸っぱい匂いが漂ってくるでは。
深沢さんちの葡萄薗を覗くと、白い葡萄袋が地面に点々と落ちているのが見えます。
いつから収穫が始まるかと朝トレの度に、鼻をくんくんさせ葡萄の熟度を推し量っていましたが
遂に収穫の時を迎えたようです。

「お早うございます。どうですか葡萄の出来は?」と声をかけると
「大きくて甘いよ。今朝4時に出荷してしまってもう5房しか残ってないずら。これでよければもっていきんしゃい」
山荘に持ち帰り先ずは豊饒を感謝して竜神様に捧げました。



反射シートで桃をくして 福生里

これが最後のかな? 福生里
桃から葡萄へ

つい先日まで桃の収穫真っ盛り。
あちこちで反射シートで
赤く色づかせた桃を収穫する光景が
見られたのですが
もうすっかり桃から葡萄へと
季節は移り
いつしか秋になってしまったんですね。
山荘の葡萄畑で収穫した
赤ワイン用のアルモノワールは
収穫後搾って発酵させ
現在熟成中なのだがいかんせん
初収穫で量が少ない。

とても山荘で呑む1年分のワインには
足りないので
ワイン用のベリーAを仕入れたいが
最近市場には出ないのだ。
さて、どうしよう?

新たに大きな巨峰が 奥庭の滝

滝の水で冷やして 奥庭の滝



甘い白と黄のックス 西畑

とんもころしもこれが最後 西畑

トマト美味さ抜群! 西畑

昨年は発芽時期に何度か寒気団に襲われ、発芽した苗が枯れてしまい山荘畑の唐黍は不作で保存食不足に陥った。
今年は種蒔き時期をずらし、4回に分けて林檎畑、葡萄畑、西畑に種を蒔いた。
その結果第1回目の収穫で1年分の保存食が充分に出来てしまい、その後も収穫が続き山荘の食卓には唐黍が我が物顔。
もちもちと御餅のような歯ごたえと深ーい甘さが最高!

トマトは昨年の美味しさを再び実現しようと、これまた数か所に苗を植え着け手を加えてきた。
大きな完熟トマトは冷やしトマト、サラダとどう調理しても美味しくトマト三昧の日々を送っているが、想定外のトマト出現。
昨年の種が勝手に発芽し中畑や葡萄畑で沢山の紅い実を着けたプチトマト。
これが甘くて食べ始めたら止まらない。だが生食だけでは如何にも能が無い。
そこでレシピに出ていた豚ばら肉に塩胡椒しプチトマトを巻いてみたら、もうビアの摘みにこの上なし。



蕩ける甘さ収穫の梨 葡萄畑
忘れられ過熟し
大地に還る果実

ところが一方で
すっかり忘れ去られた果実や
余りにも豊作で
とても収穫が追いつかず
泣く泣く捨てざるを得ない野菜も。

梨は未だ植樹して4年目。
受粉には2本以上の木が必要なので
結実するとは思ってなかった。

3回に分けて種蒔きしたがれ過ぎ 葡萄畑

採っても採っても々と 葡萄畑

勝手にった南瓜 葡萄畑

最早収穫いつかぬゴーヤー 葡萄畑

した西瓜も大きく 葡萄畑

ところがいつの間にか
黄金の実を数個着けているでは。
早速食べてみたら
これが実に甘くて感激の嵐じゃ。

そうそう畑のメロンも不作では
あったが充分美味しく
HPに載せずに食べてしまった。
メロンの隣に植えた西瓜は
余り大きくならず甘さも不足。

ところが勝手に生えて育ったこの西瓜は
順調に育ち美味しくなりそう。
どうも買ってきた苗より
山荘で自生する植物の方が強くて
美味しいような・・・。
これって依怙贔屓による錯覚?

収穫出来た空南瓜 葡萄畑



このさがいいかな? 福生里

よいしょ!竹森川の竹 福生里

さはこんなもん? 福生里



くして大きな音を 奥庭の滝
高く大きなきを求めて
2つ目の鹿威

山荘の秋を真っ先に告げるのは
蟋蟀(こおろぎ)背筋露虫(せすじつゆむし)邯鄲(かんたん)の鳴き声。
夜の闇をオケピットにして奏でられる
虫たちのオーケストラが
2階寝室の窓から忍び込む。

耳を澄ますとオーケストラの音色に
打楽器が加わっている。
奥庭の滝に設置した鹿威の竹が岩を叩く音だ。

低く微かな音は現実と幻想の渚で、
覚醒と眠りを彷徨いそれはそれで
心地よいのだが何か物足りない。
もっと大きな澄んだ音色が出せないものか?

よし、もう一度竹藪に行って
1本1本の竹に聴いてみよう。
《どうだい、お前さんくらいの太さと長さなら
大きな高い響きが出せるかい?》

良い音になったが? 奥庭の滝



早くも秋 居間の黒卓上

奥庭に咲いた 居間の黒卓上
箸置花器の
華やぐ食卓の贅

庭や野原で咲いている
そのままの花々が
美しいのは云うまでも無い。

が、こうして箸置花器に挿し
直ぐ目の前で
じっくり見つめてみると
新たに如何に精巧緻密な
構造と繊細な彩で
構成されているか驚くばかり。
特に背景に宇宙の闇を
混入させると
精巧緻密な構造も繊細な彩も
明瞭に浮かび上がる。

秋桜の闇を溶かし込んだ
淡い紅の風情も心惹かれるし
純白に線状の翳を宿した
秋桜の白花弁も
グイと心の襞に食い込む。

殆ど宇宙の闇に同化し始めた
桔梗の白銀大文字の
輝きなんぞ実に切ないね。

裏咲の向日 居間の黒卓上

畑の人も生き生き 居間の黒卓上




今週のBigニュース
荒れ狂う
9月2日午後、埼玉県と千葉県で、竜巻とみられる突風が吹き、合わせておよそ100棟の住宅などが全半壊したほか、
埼玉県越谷市では、少なくとも25人がけがをした。
4日昼過ぎ、栃木県内で
竜巻が発生し、鹿沼市と矢板市それに塩谷町などで建物の屋根が飛ばされるなど合わせて120棟に被害が出ていて、
鹿沼市と矢板市で、これまで3人がけがをした。(NHKニュース)
7日午後、北海道苫小牧市で竜巻のような突風が吹き荒れ、車に飛来物が衝突したり、屋根がはがれ落ちたりする被害が相次いだ。
室蘭地方気象台は
竜巻の可能性もあるとみて、職員を派遣し確認している。(毎日新聞)


 天空にえる山荘の竜神
 
Chasing Dragon・・・追龍(ペイロン)  9月4日(水)? 竜巻 奥庭の滝

長月になった途端、竜が荒れ狂った。
2日、4日、7日と埼玉、千葉、栃木、北海道に出現した竜は200棟以上の家屋を破壊し数十人に重軽傷を負わせた。
まさか山荘がやられてるとは思ってもみなかったので、山荘を開けて吃驚!
電動シャッターはスイッチを入れてもうんともすんとも云わないし、水は出ないし冷凍庫の食品は総て解凍してどろどろ。
屋根に設置してある温水パネルに貯水してある水を使おうと蛇口を捻るとこれまた断水。
完全に山荘機能は麻痺してるでは!元気なのは谷から引いた滝の流れのみ。

今まで観た事も無い凄い勢いで迸る滝の水を浴び、山荘の竜が命を吹き込まれ吼えているでは。
《さあ、俺様の出番だぜ!》
そうかお前は時として里人を脅したりするけれど、山荘では守護神だったっけ!
それじゃ早速、山荘の機能を回復させておくれ。
谷から引いたその激しい流れで山荘の屋根上の水槽を満たし、水道タンクを満杯にし滝と池を甦らせ
山荘に原始の力を与えておくれ。


今週のBigニュース
温暖化により荒れ狂う球大気
9月8日(日) 朝日新聞朝刊より抜粋編集

6月中旬、インド北西部ウッタラカンド州デラドゥーンで大雨、洪水などで560人が死亡、インド全体で658人死亡
5月、ドイツの降水量は1881年以降で2位。チェコでは非常事態宣言発令、
2万人以上が避難
チェコ、ドイツ、オーストリアで計18人の死亡を確認。
同じく5月、
米国オクラホマ州で度々竜巻が発生し40人以上の死亡が伝えられた。
ロシア北部のオレニョクでは5月の平均気温が
平年より7.9度も高かった。

日本では8月、四万十市で国内最高の
41.0度を記録し、7月下旬以降島根、山口、秋田、岩手で経験の無い大雨が局地的に続発。
一方で6月、北海道、東北太平洋側、7月急襲南部、奄美では月の
降水量が過去最少
地球温暖化に伴う気温上昇で大気の飽和水蒸気量が増大し、海面水温上昇による蒸発量も増しこれらの現象を生み出している。
飽和水蒸気量が大きいため、雨の頻度は減るが1回当たりの降雨は激しくなり、ゲリラ豪雨となり
更に積乱雲は巨大化し、雷、竜巻が増えこのような世界での異常気象を引き起こしたのだ。

云うまでも無く地球温暖化の原因はco2(炭酸ガス)などの温室効果ガスの排出等にある。
世界の温室効果ガス排出の40%を超える肝心要の中国、米国が排出削減を促す国際的な体制に加わらず
米国は京都議定書から離脱し、中国は削減義務を負わなかったことが
温室効果ガスの排出に拍車をかけていることも確かである。

日本では民主党政権時の「2020年までに1990年比で25%削減」との国際公約は、福島原発事故で破綻し
火力発電等により大量のco2などの温室効果ガスの排出をしているのが現状である。
つまり未だ当分はこの状態が続き地球の温暖化は進み、更に地球大気は荒れ狂い
竜神は天空に向かって吼え続けると云うことなのだ。
果して今後起こり得る風速100bを超える嵐や多発する巨大竜巻、大洪水、干ばつ、最高気温が60度に及ぶ酷暑に耐えられるだけの
知恵と技術を人類は持っているのだろうか?
一部の金持ちだけが地下数百mに原発を持ちこんでエネルギー源とし居住区を造り地上の嵐や酷暑に耐え
数千年を生き延びたとしても穏やかな地球が戻るとは限らない。

宇宙への旅を実現する前に、自国だけの利権を求める愚かな大国政治によって人類は地球上で滅びてしまうのか?
となると宇宙に残された人類の痕跡は唯1つとなってしまう。
それは1977年に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の探査機《ボイジャー1号》。
人類のメッセージを載せて初めて太陽系を脱出した旅人《ボイジャー1号》だけが、嘗て銀河系の片田舎に生まれた
小さな愚かな生命体が在ったことを伝えるのだ。(9月12日NASA発表記事参照)
(9月8日朝日新聞朝刊の「温暖化 暴れる天気」より抜粋編集)




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