仙人日記
   その88の32013年弥生

3月2週・・・
さあ大変!先生に復讐せんと あの嵐の如き妖精達を 引き連れてやって来たのは・・・  

胡桃、栗、芋、黒豆、マンゴの山荘スイート
迎え撃つか、はたまた歓待を装って毒殺するか?
敵は総勢5名こちらは1名。
となると結論は唯1つ、毒殺殲滅作戦に出るしかない。

そこで山荘の幸をたっぷり詰め込んだお馴染みのスイートを
作って山荘に着くや否や先ず前庭で歓待。
「美味しいわね!」と云った途端ばたんと倒れるかと思いきや
「先生、覚えていますか、ドンガバチョ!」と、
のたまうでは。

やべー!ドンガバチョとは嘗て仙人が教師をしていた頃の
悪行を極めた必殺技の1つ。
トリコロールインディアン、芋ねーちゃん、・・・これらの必殺技を
用いた仙人の悪行の限りが次々と暴露され
あーこれから教え子:葉子による弾劾裁判と刑の執行が
いよいよ始まるのか?

それにしても何故毒殺作戦は失敗したのか?
そう、まさかアヤが魔女になっているとは、さすがの仙人も
気づかなかったのです。

教え子:佐伯葉子は語る

雪を溶かして凍て付いた大地から顔を覗かせた座禅草。
座禅草はね、寒くて未だみーんな大地の下で眠っている時に自分で発熱して雪を溶かして出てくるんだ。
誰よりも早く一番に花を咲かせ臭ーい臭いを振り撒いて虫に春を告げ
虫に花粉を運ばせて生殖の魁(さきがけ)を謳うんだ。

あれっ!生まれたのは誰だ?






あの日からトトロにったままだ

あっ!女の子の

このは女の子かな?




トトロに乗せられた女の子の靴

何だって!ジョン・シルバー様を知らないって!
極悪非道で狡猾極まる海賊船長と云えば
俺様をおいて何処に居る。
仙人の悪行がドンガバチョだって?
トリコロールインディアンだって?そんなもんと
俺様の極悪非道とはラベルがちがうぜ。

レベルじゃないラベルがさ。
ほらほら見てみろよリッキーなんぞ俺様の顔に
近づいた途端泣き出してしまったろ。
アヤだって泣き叫んでいるだろう。
呑気に笑っているのは何も知らん恵太だけじゃ。

銀の鹿がそんな風に威張れば威張る程
弱虫鹿さんの虚仮威しがばれてしまうのに
鹿さんは気づいていないんだね。

赤い靴 はいてた 女の子
異人さんに つれられて 行っちゃった
風雨に曝され色も褪せてしまった女の子の靴。
今にも破れそうな靴の中には
背を丸めすっかり萎んでしまった枯葉が棲んでいて
じーっと待っているのです。

「きっといつか異人さんにつれられて行っちゃった女の子は
還ってくるんだ」
 
銀鹿・ジョンシルバー
 大犬のふぐりって云うんだよ

あれっ!小さな小さな5cm程の箸置の花瓶に空の色をした花が石テーブルに生けてあるではありませんか。
「うん、これは大犬のふぐりと云う雑草でこんな風に花瓶で咲かせるのは難しいんだ。
巧く切り取っても花瓶に生けると直ぐ花は落ちてしまうんだよ。
これは蕾のを採って来て花瓶で咲かせたのでこうして落ちないんだ」

「ふぐりと云うのはね、おちんちんの下に着いている袋のことだよ」
「たまたまの袋か、どうしてたまたまなんだろう」、「花が散ってその後に出来る実がふぐりに似ているのさ」
魔法を掛けて少し大きくしてあげるからじっくり大犬のふぐりを観てごらん。
そら、花弁とリッキーの手が同じ大きさになったぞ。この大きさでどうだ!

紺地に藤色の小粒の結晶が出る《孔雀釉》と花弁の蒼が互いの宇宙を奏で合って妖精達に語りかけます。
さてそれから森の落葉集めをしたり畑で水晶採掘したりしてすっかり《ふぐり》を忘れていたのです。
いきなり《ふぐり》なんぞと普段は大人達から禁忌されている性に関する言葉が
白昼堂々と語られたのですから恵太や綾にとっては強烈なインプット。
ところがどうしたことか恵太も綾もこの《ふぐり》をすっかり忘れてしまったのです。

「よし、それならヒントを出そう。最初は《ふ》で始まる3文字だぞ」 それでも《ふぐり》は恵太にも綾にも戻ってきません。
突如リッキーが叫んだのです。「踏切の《ふ》だ!」
驚いたのなんの!あれれ、リッキーっていつの間にかこんなに喋れるようになったんだ!
それじゃ喋れるようになったリッキーに特別な御褒美で教えてあげよう。
あの花の名は、おおいぬのフグリだよ。
リッキーのまっさらな辞書に宇宙の蒼を刻印したフグリと云う単語は記されたのであろうか。


《A》 落葉集め大作戦

 
さあ森へ出発だ!
 
あたしの名はっぱ・森の女王さ!
黒頭巾で確とは見えませんが
何処かでお見かけしたような御顔。
あなた、若しかすると
100年前の《岩崎かよ》さんでは?
えっ!やっぱりそうでしたか。
それじゃその女の子はあの有名な
《きみ》さんですか?

それで社会主義的ユートピア運動に
憧れて北海道の
平民農場にやって来たのですね。
遠い静岡県から態々遠路
ご苦労さんでした。

果敢に森の奥へ
それでは早速ですが平民農場で
働いてもらいましょうか。
先ずは森の落葉集めからです。

熊手で落葉を集めて
袋にぎっしり詰めて西畑の落葉プールに
運ぶんですが
ユートピアとは程遠い大変な重労働で
みーんな挫折してしまうんですよ。
まあ最初ですから
焦らずのんびりとやってください。

この熊手長すぎるよ 

あれ、熊手を放ってげたぞ! 
 
ちゃんなのに逃げるなんて許さない
見たことも無い大きな熊の手のような
武器を手にして恰も
ユートピアがその大きな手で直ぐにでも
実現するのではないかと
歓び勇んで岩崎かよは子供達と森へ。

物珍しさもあって最初は
かよも子供達も大喜びでした。
ところが森は広いのです。
幾ら集めても落葉は一向に減りません。
腕はだるくなってくるし
坂道を登り降りするので足は重く
ユートピアが逃げていきます。

サボって何やってんの?
気が着くと熊手が森に放りだされ
今正に落葉集めを放棄し
森からの脱走を企てようとしている子供が
居るではありませんか。

「おいらどうもユートピアと云う
甘い言葉に騙された気がするんだ。
こんなに辛くて苦しくて
疲れるのにいつまで経っても
終わらないなんて
それがユートピアならそんなもん
こちらからおさらばさ」
 
を熾すにはどうすればいいのかな?
 で少年が始めたのは
落葉に混じって落ちている小枝を集め
2本の枝を擦る事でした。
「うーん、なかなか煙が出ないな」

どうやら少年は火を起こして
何やら企んでいるようです。
まさか火を起こして
森を燃やしてしまえば辛い仕事から
解放されユートピアの悪夢も
覚めるとでも思ったのでしょうか?

くなってきたけど火が着かない 



森さえ無ければと山火事を企んだ恵太は諦めて仕事人に


さっきまでカメラを構えていた新聞社の
サスペンダー小父さんが
見るに見かねて落葉の袋運びを
手伝ってくれました。
どうもその小父さんはこのユートピアを求めて
やってきたあたし達がその後
どうなるか家族の未来を知っているらしいのです。

「ねえねえ小父さん、それで連れ子の《きみ》は
どうなったの?」
岩崎かよは子供と一緒に落葉を運びながら考えました。
「こうした森の落葉集めだけでも大変なのに
森を開拓するとなったらもっともっと辛くて
とてもやっていけそうもないわ。
こうなったら可哀そうだけれど連れ子の《きみ》は
義父の佐野安吉さんの勧めるように
アメリカ人宣教師のヒュエット夫妻に預けてしまおうかしら」

母の苦しみ葛藤など全く知らず子供達は
再び森に戻り
せっせと落葉を集めては運ぶ仕事に勤しむのでした。
 
うへー重いぜ!と嘆きつつも重労働に耐える恵太

花粉症に悩むボス・ハパダン登場

重労働に耐えじーっと水晶山を見つめる恵太

いっぱいになったかな?とリッキー
 
さあ、落葉プールに落とすぞ!
「《きみ》はねヒュエット夫妻に
貰われて夫妻と一緒に
アメリカ本国に帰ることになったんだ。
ところが帰国寸前に《きみ》が
結核に冒されていることが解って
連れては行かれなくなった。

今でこそ結核は治る病気だけれど
当時は不治の病 で
懼れられていたんだよ。
で、仕方なく東京・麻布の鳥居坂教会の
孤児院に預けられて
そのまま孤児院で亡くなってしまう。
けれど母の《岩崎かよ》さんは
そのことを知らず
《きみ》は米国に渡ったと信じたまま
死んだんだよ」

「ふーん、そうなるのか!」
うんやこら、うんやこら、どっこいしょ!
さてさてユートピアは重いぜと
云わんばかりにおおきな落葉袋を運んでは
落葉をプールに
落とし続ける恵太でした。
 
うんやこら、うんやこら、どっこいしょ!
 
見てらっしゃい、こうやって落とすのよ

有機肥料になって野菜になるんだぜ! 



《B》 宙に踊る妖精達 あたし魔女の宅急便よ

横浜の 埠頭から 汽船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった
えっそれじゃ横浜の埠頭から
汽船に乗って異人さんの
お国に行くんではないの?

話せば長いこと。
と徐に語り続けるのはかの新聞社の
サスペンダー小父さん。
「母・岩崎かよさんの旦那・
鈴木志郎さんは札幌の新聞社では
ハパダンと呼ばれてね
中々の凄腕で企業戦士として
大活躍をするんだ。

そうそう、つまり森を開発して
ユートピアを創ろうという
夢に挫折して妻と共に新聞社に
出入りするようになって
今度こそ失敗は許されないと
頑張るんだ。

それと異人さんのお国に
行かなかったのと
どう云う関係があるんだい?

まーまー焦るなって。
新聞社が出てくれば勘の鋭い恵太、
もう気が付いてもいいのでは。
そうなんだよ。
実は母のかよさんと父の志郎さんは
このサスペンダー小父さんと
同じ新聞社に勤めることに
なるんだ。

で、かよさん、こちらは
新聞社でははっぱさんと呼ばれて
慕われるんだけど
このはっぱさんが
或る日サスペンダー小父さんに
「あたしの連れっこ《きみ》はね
ヒュエット夫妻に
貰われて夫妻と一緒に
アメリカ本国に渡ったんです」と
涙ながらに話すんだ。

ヒュエット夫妻は米国の宣教師で
この時期、北海道で布教を行なっていて
ユートピアを目指す仲間や
新聞記者とも
知り合いだったんだろうね。

そうかお母さんのかよさんは
ヒュエット夫妻に養女に出した
女の子が孤児院で
死んだのを知らずに本当に
異人さんのお国に行ったと信じて
新聞社の同僚である
サスペンダー小父さんに
打ち明けるのか。

飛び込むぞ!
赤い靴を履いて異人さんの
お国へ旅たった女の子を想う
かよさんの話を聞いて
サスペンダー小父さんは早速
「赤い靴」と云う詩を書くんだ。

そうかそれで詩では
異人さんに連れられて
行っちゃったとなっているのか。
それがどうして実は
鳥居坂教会の孤児院で女の子が
死んでしまったと解るの?

そう、渡米して話は終わって
しまうんだけどその詩に曲が
つけられると
この「赤い靴」は人々の心を
ぎゅっと掴んでしまって
日本中に広まるんだよ。

それから51年後
リッキーはこの歌を聴いていて
これはお姉さんの《きみ》が
ヒュエット夫妻に
貰われていった時の詩だ。
と確信して新聞に
「私の姉は『赤い靴』の女の子」
と投書するんだ。

さあ大変!
これ程人々の心を捉えた詩の
モデルが出てきたのですから
マスコミが放っておく
筈がありません。

北海道テレビ記者の未だ無名の
菊地寛が5年間調査取材し
『赤い靴はいてた女の子』
というドキュメンタリー番組を制作。
それで《きみ》が渡米せず
9歳で独り寂しく死んでいったことも
公になると云うわけさ。

うーんめちゃ長い話。
さてさてユートピアは重いぜ。
と呟くや否や
恵太は無数に積み重なった
ユートピアの海に向かって
豪快なダイビング。

嘗てユートピアなる幻想を
産み出した社会主義。
色褪せ枯れ果て新たなる海となって
あー今度こそ
美味しい野菜や果物を育てる
有機肥料になってくれるといいな。
 
ふっかふかで気持いい!
 
うわー深い!沈んじゃう

恵太が豪快なダイビングをしたもんだから綾が黙っている訳がありません。
 が、ジャンプ台の石の上に立ったもののユートピアの海を見下ろした途端すっかり怖気づいてしまい飛び込みやーめた、
とそろり、そろり石垣に抱きついて海まで下り歩き出しました。が海は情け容赦なく深みに綾を呑み込み首まで沈めてしまいました。
さあ、枯れ果てたユートピアの海に溺れた綾は新たなエネルギーを海から享受し
赤い靴を履いて異人さんのお国に行くことが出来るのでしょうか?



これで空飛べるかしら? 

赤い靴を履き
赤いリボンを着けてさあ、コリコの町へ出発

やっぱりダメかしら?
落葉の海に沈んだ綾の顔を
じーっと見つめてごらん。
鼻の上に
色褪せ枯れ果てたユートピアを
載せて何やら呪文を
唱えているように見えないかい?

綾は若しかすると挫折してしまった
ユートピアの夢の残滓から
上澄を取り出して
体内に取り込み新たなエネルギーにし
失われた夢を
実現しようとしているのかも?

綾は気づいたのでしょうか。
母かよの追い求めたユートピアの夢、
《きみ》が果たせなかった
異人さんのお国への旅、
あたしにはきっと実現出来ると。
 
赤い靴履いたからきっと飛べる! (奥庭)
呪文を唱え落葉の海から
上がって来た綾は
熊手を持って脚にはさみ
何やら始めました。
「こうかしら、駄目ね、
落葉の海から貰った力がちっとも
熊手に伝わらないわ」

そこに現われた恵太。
魔女の宅急便に出てくる
キキの相棒の黒猫ジジにすっかり
成りきって云うではありませんか。

「キキになるには赤い靴を
履かなくちゃ駄目さ。
赤いリボンも着けたら間違いなく
飛べるぜ!
知ってるかい赤は
ユートピア幻想を産み出した
社会主義の色なんだぜ」
 

やったー飛べた!山荘が小さく見えるわ! 3月10日(日)時雨つむじ風 小倉山の頂から
 
さて黒帽子に黒のTシャツで黒猫ジジを気取った恵太が左腕を水平に構え一声鋭く「へんしーん!」と叫ぶと
赤い靴を履いた綾は熊手に跨ったままゆっくり浮上し始めたではありませんか!
山荘の森にゆらりと舞い上がりログハウスを超えて北から南へ向きを変え
太陽光パネルの上に差し掛かった瞬間、再び恵太が「へんしーん!」と叫びました。
するとどうでしょう、太陽光パネルから眩い閃光が迸り綾を直撃したとたん綾はキキに変身し、恵太は綾の熊手にちゃっかり乗って
ジジになってしまったのです。

さあ、これで綾はユートピアへでも異人さんの国へでも自由に飛んでいけるようになったのでしょうか?



《C》 妖精達の挑戦・・・植樹、水晶採り、座禅草の森ハイク


あれ、アンネの薔薇が届いたよ! 石卓上

それじゃ僕が植えよう! 奥庭

肥料もたっぷりね 奥庭

2つじゃ寂しいから牡丹の隣りに植えよう!
 
オランダからの旅人・・・アンネの薔薇
3月10日(日)時雨つむじ風

坂原先生へ
《・・・私の京都の中学時代からの親友がアンネフランクのお父さんのオットーフランクさんから
薔薇の苗木をもらわれ育てていらっしぃます。
友人の名は
大槻道子さん、ご実家は京都嵯峨野のキリスト教会で道子さんは今、奈良の白毫町の教会の牧師をなさっています。
私は宗教とは関係なく今も仲よくしております。
・・・私から坂原先生ご夫妻さまにプレゼントさせて頂けませんでしょうか。・・・
京都の奥綾部の季候にもよりますが2月の終わりか3月には届けられるようでございます。
押しつけがましゅうございますがお許しくださいませ》
藤本絢(アヤ)


つもあるね! 奥庭

の水をあげようか 山荘池

早くを出して咲いてね! 奥庭


あっ、何か届いたよ、せんせ!」
とアヤちゃんが教えてくれたので前庭に出てみると宅急便が
石テーブルに載っているではありませんか。
でも配達人の姿は何処にも見えません。

変だな?もしかすると魔女の宅急便かと急いで開いてみるとありゃ、
薔薇の苗木にアヤちゃんの手紙が添えてあるでは!
アヤちゃんの手紙にはこのアンネの薔薇を山荘で育ててくださいと書いてありました。



ハンマーと鑿を持って 奥庭

水晶山でなく小倉山へ 座禅峠
を求めて

「ねえ、ねえ水晶山へ
連れてって!」
それじゃ水晶を掘り出す
ハンマーと鑿、スコップを用意してと。
使い方を練習してごらん。
そうそうその調子。
確かに山に向かったのですが
どうも水晶山と方角が
違って小倉山に登っているような。
水晶山は確か小倉山の南に
位置している筈。

頂上まで達したのですが当然
水晶は全く見当たりません。
そこで再び山荘に引き返し
あちこち掘り返し
どうですか、遂に水晶発見!
まさか山荘の庭に水晶が在るなんて!
知っているのは仙人だけ。

水晶探しに熱中 西畑

見つけたぜ! 前庭


やっぱりそうだ!
アヤちゃんは熊手に乗ってコリコの町まで飛んでいってアンネのお父さんに会って薔薇をもらって
そこで、アンネの薔薇をもらってくださいと、せんせに手紙を書いて、そんでもって
再び魔女の宅急便になって空を飛んで自分で薔薇と手紙をを届けたんだ。
それじゃ何処を探しても配達人なんて見つかるはずがありませんよね。




馬車になれ! 居間
密の部屋へ出発

「いいか、これからくねくねして
秘密部屋への探検だ。
遅れるなよ」と恵太。

仙人を馬車別当にして
2階部屋の天井扉をこじ開け
登り詰めると
アマゾンやエクアドル、
パプアニューギニア等の熱帯蝶が
眠っている部屋に出ました。
リッキーが不思議そうな顔して
蝶に話しかけました。
どうしてこんなに沢山の蝶が居るの?

くねくねだぞ! 2階へ

秘密の天井裏だ! ガニメデ

遂に見つけたぞ! ガニメデ

蝶がいっぱいだね! ガニメデ


でもアヤちゃんは
「あたし、藤本絢さんてご存知ありませんわよ」と素知らぬ顔してせっせと薔薇を植えているんです。
アヤちゃん、魔女であることをを隠したって駄目さ。
小倉山のてっぺんから空を飛んでいくアヤちゃんの姿を見てしまったのだからね。



さてそれでは私の出番よ! キッチン
待ちにったパーティー

あれ、葉子さんが
キッチンで何か始めました。
「ぼくの大好きなカマンベールチーズ
何が出来るのか愉しみだな」
とリッキー。

チーズの上に
山荘で採れた干柿を載せて
うあー美味しそうな柿の御寿司!
違うよ、おすしじゃなくて
えーと、えーと・・・

チーズで何作るの! キッチン

どうあたしのスペアリブ! 居間

次は紅茶チキンよ! キッチン

枯露柿とカマンベールだ! 居間

山荘産ビアどうぞ! 居間
ガス台下のオーブンから
良い匂い!
うあーこりゃ堪らんね!

出てきたのはスペアリブ。
葉子さんが
各種スパイスで仕込んだ極め付き。

綾ちゃんが山荘ビアを開けて
「さあ、どうぞ!」
とお酌して
いよいよパーティーの始まり。

わーどれも美味しそう! 居間



お土産は大根? 葡萄畑

これ青梗菜かしら! 葡萄畑

でかい白菜ね! 葡萄畑
土産は無農薬野菜だぜ!

さあ、それじゃお土産はいつもの山荘野菜だ。
自分で収穫してごらん。
根元をしっかり押さえて両手で抜くんだよ。




こうして赤い靴の女の子は去っていきました。 今頃は碧い眼になって異人さんのお国に 居るのでしょうか?  



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