仙人日記
 
 その105の32014年葉月
8月4週・・・彼らを一日中、毎日、殺し、殺し、殺し続けなければならない
彷徨えるタカサング&森のギャングの対話
高砂百合と胡麻斑髪切  西畑ゲート

百合って球根だろ。
大きな丸い根にたっぷり養分を蓄えて、その地に定着して毎年花を咲かせるんだ。
ところがこのタカサング、球根を持ちながら連作障害を引き起こし、放浪の旅に出るんだよ。
あー、タカサングは高砂の読み間違いじゃないかって?
琉球語で台湾のことをタカサングって言うんだけど、この百合、台湾からやって来たんでタカサングと呼ばれ
その音に高砂と云う漢字が使われたのさ。
だからタカサングと読んでやるのが一番相応しいかな。


ゴマダラ髪切虫は森の嫌われ者で、ミカン類、ヤナギ、クリ、クワ、イチジク、プラタナスを始め
森の木を片端っから喰って、幹に産卵し木を枯らしてしまう。
特に蜜柑農家の被害は大きくて、今朝のTVニュース(8月27日)にも出ていたけど
小学生の夏休みの課題で、こいつを1匹捕まえると30円の報奨金を出す村があるとか。

「追われ追われて、あちきはやっと山荘に辿り着きました。
暫し休ませてくんなまし。その後は焼いて食おうと煮て食おうと勝手にしてくんなまし!」
廓言葉を使うとは、お主もしや、胡麻斑髪切に変身して遊郭から逃れて来たのかい?
それにしても、安定した組織社会からの離脱を図る放浪者・タカサングと
懸賞金付き逃亡者・ゴマダラカミキリムシは、
仲睦まじそうに一体、何をお話ししているんでしょうかね?



屋根の上のヴァイオリン弾き 

仲睦まじそうに観えたので、アウトロー同士で意気投合し、植物と動物の5界を超えて
恋にでも陥ったのかと邪推していたのだが・・・。
どうやらこの放浪者と逃亡者は驚いたことに、8月26日、ガザ停戦をめぐり、イスラエルとパレスチナ側が
合意に達したニュースを語り合っているらしいんだ。
耳を澄ましてごらん。ほら聞こえてくるだろう。

8月26日現在で、パレスチナ側の死者はガザ地区のみで2137人、イスラエル側の死者は68人になったんだって!
イスラエルの死者は国防軍64人、民間人4人だけれど
パレスチナ側では多くが無差別爆撃による一般市民の犠牲者らしい。
7月9日では43人だったのが僅か48日後には、50倍近い2137人も殺されたんだから、
如何にこの間の爆撃が凄まじいものであったか!。


それなのに仙人たら、ジャンダルムから帰ってきてから左脚アキレス腱の痛みが酷くて
トレーニング出来ないもんだからすっかり鬱になっちゃって、眼もトロンとしてさっぱり焦点を結ばないらしい。
酒井啓子さんの眼から鱗が落ちる様な、明哲な分析と告発の新聞記事・「理想の地へ 夢が生む暴力」を読んでも
眼は焦点を結ばず、全くのアパシー。ちょっくら喝を入れてやろうか!

「ほら、目を覚ませ、鬱になってる閑なんかないぞ!しっかりガザの現実を観よ!
そして阿修羅と真正面から対峙し、阿修羅の口を割らせろ!
なにゆえに、お前は永劫の殺戮を続けるのか?」≫

きっとこの放浪者と逃亡者は、7月1週に仙人が話していた「屋根の上のヴァイオリン弾き」を、聞いていて
その後のパレスチナ人とユダヤ人の動きが気になっていたんだろうね。
さてさて、ガザの現実画像を観て、果たして仙人は鬱の世界から修羅の場に戻って来れるのかね!
それともこのまま鬱が進行して、いよいよおさらばかな!


2004年イスラエルのシャロン首相のアドバイザー、アルノン・サフェル (Arnon Soffer) はこう語った。

「一発のミサイルには十発のミサイルをもって応じる。
女性や子どもも死ぬだろう。女性たちが夫にもうカッサム(ロケット弾)を使わないように懇願するだろう。
ガザに閉じこめられた250万人は、イスラム原理主義者に影響され、恐ろしい戦争になる。
もし我々が生き残りたいならば、彼らを一日中、毎日、殺し、殺し、殺し続けなければならない
(wikipedia)

以下の戦争画像はユニセフ協会(www.unicef.or.jp/)より

ガザ地区に打ち込まれたイスラエルのミサイル

7月30日時点でイスラエルは3289発のミサイルをガザに着弾させ、1221人を殺害した。
一方のハマスは、2612発のミサイルをイスラエルに放っているが、死者数は56人。
その多くはイスラエル軍の兵士である。

 



理想の地へ、夢が生む暴力  酒井啓子 朝日新聞
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 8 月 28 日 08:11:50:

 この土地こそわが理想の地、という主張は、それを謳(うた)いあげる者にとって
実に甘美な言葉だ
かつてそこに美しい祖国があった、という夢には、最も愛国心をそそる力がある。

 だが、夢に目が眩(くら)み、踏みしだく土地に他者が住んでいることを忘れてはいないか
自分たちの
理想を共有しない者に、住む権利を認めない暴力が、横行してはいないか。

 7月から激化したイスラエルによるガザ攻撃は、パレスチナ側に2100人以上の死者を出すという事態に至っている。
世界でも有数の
人口密集地であるガザでは、イスラエルが設けた壁と検問による封鎖で、住民は外部への移動もままならない
天井のない牢獄に、空から爆弾が降り注ぐ状況
に、世界中で数万人規模のデモや抗議が繰り広げられる。




ガザとイスラエルの隔離壁
パレスチナ領を占領した侵略の壁


エレツ検問所
イスラエルへの唯一の検問所

エジプトとの地下通路
イスラエルに爆破された


阿修羅

狭い土地にパレスチナ人を押し込め、隔離壁で閉じ込め、検問所を作って
パレスチナ人の外出を許さない。
東京都心の60%程のガザ地区に犇めくパレスチナ人は180万人で、人口密度は3823人/㎢と世界でも有数の過密地。
そこに数千発のミサイルをぶち込むなんて、人間のすることだろうか?
そのミサイルをぶち込む人間が、大量虐殺を受け戦争の悲惨さを知り尽くしたユダヤ人だとは!
阿修羅とは人間そのものなのか!


病院、学校、モスクも爆撃され多くの子供も死す

この圧倒的な差の裏には、
イスラエル軍が誇る「アイアンドーム(鉄のドーム)」の存在がある。
アイアンドームとは、
イスラエルが世界に誇る迎撃ミサイルシステムのことだ。
(参考記事:The Toll in Gaza and Israel, Day by Day)。



現地住民に対する迫害の上に造られた

 イスラエルとパレスチナの対立の根源にあるのは、イスラエルという国の建国でそこに住んでいたパレスチナ人が追い出された
その
パレスチナ人が生命と人権を取り戻すための戦いに他ならない。
逆に言えば、パレスチナ人の生命と人権がなぜいまだ得られていないか、ということこそが、問題である。

 そもそも、ヨーロッパで迫害を受けたユダヤ人が祖国の建設を願うに至った結果、パレスチナに異教徒、異民族が住んでいたにもかかわらず、
それを追い出してまで、イスラエルという国を
ユダヤ人のための理想郷として造った
そんな国造りをしてもいいのだ、と考えた100年前の発想と、ヨーロッパには住めないと切羽詰まるまでユダヤ人が迫害され続けた、
ヨーロッパの排除の歴史そのものにこそ、疑問が投げかけられるべきではないのか。

 そんな昔のことは、いまさら問い直しても仕方がない、というかもしれない。
過去に問題があっても、すでに70年近くその問題を前提に国際社会は動いてきたのだから、そこは不問に付そう、というかもしれない。
そもそも、自由と民主主義の国アメリカからして、もとは理想を掲げてヨーロッパを脱出した者たちによって、
現地住民に対する迫害の上に造られたわけだし。



パレスチナの少女


イスラエルは
不法な攻撃の言い逃れに
終始するのではなく、攻撃を停止すべきだ。

(エリック・ゴールドスタイン、
中東・北アフリカ局長代理)

イスラエルのミサイル攻撃が
海岸にいた少年たちを殺害し、
病院とはっきりわかる施設を
繰り返し攻撃して以来、
地上戦に巻き込まれた民間人の安全への懸念は
高まるばかりだ。

 
右足の先が無いでは?




現地住民を殺害したり追放したりしてもかまわない

 だとすれば、今イラク北部に勢力を広げて住民に恐怖を与え、
難民を多く生んでいる武装組織
「イスラーム国」が同じように考えたとしても、不思議ではないかもしれない。
「シリアとイラクで無法と化した地域に、自分たちの理想のイスラーム国を造って秩序を与えよう。
そのためには、現地住民を殺害したり追放したりしてもかまわない。理想を共有する同胞が、チェチェンや北アフリカなど、世界中から集うから」

 オスマン帝国を最後に潰(つい)えたイスラームのカリフ制を再興しよう、という思想自体は、
イスラーム国に限らず、さまざまなイスラーム主義者たちが掲げてきたものだ。
国際社会は、イスラーム国の少数民族や少数宗派に対する不寛容な政策を懸念しているが、
そんなことは歴史的に繰り返されてきたじゃないか、
ほら今でもイスラエルが、などと、イスラーム国は言わないだろうか。



腸が飛び出した子供

民間家屋やマスコミ関係者の
車両であることがはっきりわかるにもかかわらず
行われた攻撃、
その他これまでに調査報告してきた
4つの攻撃である。
ヒューマン・ライツ・ウォッチが調査した攻撃は、
男の子4人が死亡、3人が
負傷したガザ市内の桟橋へのミサイル攻撃、
麻痺を抱えた高齢の患者が
入院する病院に数日にわたって
繰り返し行われた攻撃、

病院・学校も攻撃するイスラエル




暴力はあるが政治はない


 かつて私の土地だったという記憶を辿(たど)れば、クリミアもまた、
誰の土地かが複層的に絡まる土地である。
だが、どこまで遡(さかのぼ)ることが許されるのか。ロシア人の土地かウクライナ人かは紛争の渦中にあるが、
かつてクリミア住民だったタタール人やユダヤ人は、ほとんど言及されない。

 クリミアやイラク北部の少数民族や、さらにはイスラエル建国まで
アラブ社会の一員だったユダヤ人もまた、これまで共存の歴史を続けてきた。
それを崩すのは、土地の外から聞こえる「これはわが土地」との主張である。地元社会が聞きたい声は、違う。
これは
住んでいる人たちすべての土地だ、との言葉だ。

 外から夢を押し付けるものたちには、暴力はあるが政治はない。
そこに住む多様な人々が求めているのは、多元性を調整する政治なのだが、
今、政治がない

 (さかい・けいこ 1959年生まれ。千葉大教授・中東研究。著書に『中東から世界が見える』など)



クーザで、イスラエル軍が
逃げ惑う一般市民に発砲


イスラエル軍は、
明らかに民間人とわかる人びと(少年など)や
民間施設(病院1件含む)などを意図的
もしくは重過失に攻撃している。

これらは戦争犯罪を
示唆する戦時国際法違反行為だ。

ヒューマン・ライツ国際人権NGO
イスラエルは7月11日から17日のうち3日間、
航空機と戦車で
ワファ・リハビリ病院を攻撃。
患者と職員4人が負傷した。

累々と重なるガザの子供の屍 



 



ガザ市民の8万人以上が住む家を追われ、
病院はどこも、けが人で一杯の状態で、医薬品も底をつき
長い間、厳しい経済封鎖に置かれてきたガザ地区は、深刻な「人道危機」に陥っている。
今すぐ、 必要な食料、燃料、医薬品をできるだけ早く運びこまなければ、
更に多くの一般市民が死に至る。

中東和平交渉をできるだけ早く復活させ
長年にわたるイスラエルの占領と、
「巨大な監獄」とも呼ばれてきたガザ地区の経済封鎖に、終止符を打たない限り、
このような悲劇が、今後も繰り返し起きることは避けられない。
 (出川展恒 NHK解説委員より編集)



Disturbing. #Israel children write “From Israel with love” On bombs headed for #Gaza. #Anonymous #WikiLeaks pic.twitter.com/MBUhvTqghB

“From Israel with love”

ガザに撃ち込む
ロケット弾
「イスラエルより愛を込めて」とサインするイスラエルの少女
(#Gaza. pic.twitter.com/4GpiF3u6so)
廃墟となったガザのクザア村で見つかった
イスラエルの弾道ミサイルの部品は日本のソニー製と判明



阿修羅
アシュケナージ系ユダヤ人

 アルノン・サフェルの
「もし我々が生き残りたいならば、
彼らを一日中、毎日、殺し、殺し、殺し続けなければならない」との
過激なシュプレヒコールに感銘を受けたのだろうか?
いや、アンネの末裔たるユダヤの少女が、そんな恐ろしいシュプレヒコールに同調するはずがない。

となれば無邪気な少女を騙くらかして、 アルノン・サフェル一派が企んだ露骨で狡猾な戦略か?
それとも少女は今回の殺戮の発端となった6月12日に拉致・殺害された
イスラエル人少年の妹か、親族であって、
心から憎しみのメッセージを記しているのか?

であるならば、007の「ロシアより愛を込めて」を捩った“From Israel with love”
なんぞと軽薄な文言を書くとは思えない。
心なしか少女の表情からは、僅かな笑みすら窺えるような気がするのだが
思い過ごしだろうか?
もしや、反イスラエルの工作員によって演出された、捏造画像か?

ミサイルの先にはソニー製のカメラが取り付けられ、
イスラエル軍の戦闘機がガザで標的を選定するのに、使用されていることが判明したと云う。
少女の“From Israel with love”と日本製ソニーのカメラが
閉じ込められ逃げ場を失ったパレスチナ人の肉塊を砕き、吹き飛ばし、
血飛沫を上げる阿鼻叫喚が、まざまざと迫る。

イスラエルとは「神と戦う者の意」と広辞苑には記されている。
イスラエルに住むユダヤ人の90%以上はアシュケナージ系ユダヤ人で、
南ロシア、中央アジアで活躍した遊牧騎馬民族の国、スキタイをルーツとするとか。
スキタイは「アシュク」とか、「アショカ」、インドでは「アシュラ」とかさまざな呼ばれ方をし東洋では
「阿修羅」と記載されるようになった。(参照:Kikidoblog 、hatena Diary)

阿修羅よ、勝てぬと解っているのに何故、殺戮を繰り返し、帝釈天との闘いを続けるのだ!




 ガザ地区を空 子どもなど16人死亡
www.unicef.or.jp/



陽介君へ

     どう、両介君始め,みなさん元気でやってる?
暫く途絶えていた近況報告など聞かせて!
8月4週のHPに載せた“From Israel with love” の写真の出所が気になって
調べたのだが、イスラエル側が撮ったのか、ハマス側の工作員かどうも解らん。

何か調べる手立てか、あるいは調べてみて何かつかんだら教えてほしいのだが。
というのも、あの写真が事実であるならば、日本のマスコミが黙っているとは思えない。
裏に何かある。
米国ではあの写真をどう扱っているのか、も気になる。
宜しく!


“From Silicon Valley with love”

今年は夏休みも取らずに働いておりました。
子供らはボーイスカウトのキャンプに二週間ほど行ってました。
大介は大学受験(日本みたいな入試は無いので受験というのも変な感じですけど)なんだけど、
特に勉強したいこともないみたいだし、行きたい学校も無いし、
提出しなくちゃならない小論文みたいなものも全然書けないようなので、なんというか、
周りのいろんな大人達をイライラハラハラさせております。

9月4日(木)2014年 CJR紙
Columbia Journalism Review

Thursday, September 04, 2014. Last Update: Wed 2:50 PM EST - See more at: http://www.cjr.org/behind_the_news/about_those_photos_of_little_g.php?page=all#sthash.99d2aWch.dpuf

05:44 PM - July 20, 2006
About Those Photos of Little Girls and Artillery Shells …
Photographs of Israeli children doodling on artillery rockets have inspired strong reactions across the world.
But what’s the story behind the photos?
(By Gal Beckerman )

あの写真は2006年に撮られたもので、
少なくとも現在進行中のガザでの出来事と直接の関係はないようですね。
2006年の対ヒズボラのレバノン侵攻時のものと思われます。
(全然関係ない写真にデタラメなキャプションを付けたり、
ひどいのになると改変した画像までネット上にはたくさん出回ってます。 特に Twitter 界には)

もちろん私にはこれが事実かどうか直接確認することはできませんが、
ここなどの説明によると…→ http://www.cjr.org/behind_the_news/about_those_photos_of_little_g.php?page=all
あの子供たちの家族はレバノンとの国境に近いところに住んでいて、
五日間ほど地下の待避壕で暮らした後にやっと地上に出てきたところで、
近くに新しくイスラエルの部隊が進駐してきていて外国人の報道関係者などが大勢集まっているところに出くわして、
まず大人が砲弾に何かを書き込んだところ、
カメラマンたちの注目を浴びたので、子供にペンを渡したと。 

そうしたら当然もっとカメラマンたちの注目を集めることにもなって、
子供らは期待に応えて熱心に落書きに励んだ、ということのようです。 
写真に写っている子供たちが描いているのはイスラエルの国旗であって、
「with love」とかなんとか英語やヘブライ語のメッセージは多分最初に書いた大人のものでしょう。

もちろん、あんな子供が砲弾に落書きしてるような状況はそれだけでも異常だし
子供にあんなことをさせる大人の行動はアホだとは思いますが、
あの写真から(しかも誘導的なコメントまで付けられて)受ける印象と
実際に起きていたことはかなり違うのではないかと思います。
 ・
要するにあの子供達は特に何も考えずに久しぶりにお天道様の下に出てきて無邪気に遊んでいるだけであって、
あの写真から何か特別なメッセージを読み取るのはどうかという気がします。
 少なくとも、あの子供たちがガザ(というか、実際にはレバノンですが)の人たちに向けて
「これでも食らいやがれ」みたいな感じで
書き込みをしているわけではないと思われますが、いかがでしょう。

栗田

“From Israel with love” の写真提供
No wonder, then, that those photographs,
taken by Associated Press photographer Sebastian Scheiner,
showed up everywhere — from the Washington Post and the Dallas Morning News to smaller papers
like the Memphis Commercial Appeal,
not to mention all over the blogosphere. - See more at:
http://www.cjr.org/behind_the_news/about_those_photos_of_little_g.php?
page=all#sthash.auskVrWN.dpuf


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