混沌仙人終焉の抄Ⅱ

2391ー2025年 神無月 

 
ぼくたち、どうやら81年前の2本の鎖とつながっているらしいぜ!
それぞれ方向が逆の2本のポリヌクレオチドは過去と未来を結ぶ生命の鎖

0, 1, 1, 2、3、 5, 8, 13, 21、34,55,89・・・・
さてこの数字の並びをよーく観てごらん!前の2つ(項)を足し算すると0+1=1、1+1=2、1+2=3、2+3=5・・・
と次の数になってるだろ!これが生命の数と言われているフィボナッチ数列の鎖なんだ。
この鎖には81が含まれていない。つまり81は2本の鎖には存在しない。



 
トリボナッチ数列 13+24+44=81を駆け抜ける櫻!
都庁へちょいと出向いた仙人の眼に飛び込んできた疾走する櫻

ところがこの鎖の最初にもう1つ0を加えて前の3つ(トリ)の項を足し算すると
0+0+1=1、0+1+1=2、1+1+2=4、1+2+4=7、2+4+7=13、4+7+13=24、7+13+24=44、
13+24+44=81・・・・と連なる。
つまり 0, 0, 1, 1, 2, 4, 7, 13, 24, 44, 81149, 274, 504, 927, 1705, 3136, 5768, 10609, 19513, 35890, 66012, …と鎖はつながっていく。
この鎖をトリボナッチ数列:と呼ぶんだ。ここには81が存在する。トリボナッチ数もまた生命数なんだ。


 
伐採された仙人に残されし樹皮は独り言ちる!
山荘森の巨木の年輪を数えながら疾走する櫻

仙人+悠樹+桃櫻⇒の3項を加えトリボナッチの鎖は、更にテトラナッチへと時空へ翔び立ち生命を刻印する。
まあ、愛らしい桃と櫻の鎖が連鎖する刹那から、刻印されたトリボナッチ数列が仙人には観えたのかね!
きっと仙人の空っぽになりつつある海馬に偶々残っていたトリボナッチの残像なんだな。

しかし桃と櫻は夫々別の鎖に分岐していく筈なので、
残像そのものに亀裂が入り決壊しているとしか思えない仙人の海馬。
イマージュさ!
時空さえ飛び越えるイマージュは、海馬を喰い尽しある日、時空を睥睨するのさ!
なんぞと訳の分からん戯言を独り言ちる仙人でした。