162の3ー2019年 皐月
黒虹に跨る女神となってボン・シルバーに降臨! 5月26日(日)晴 黒御影石の仙人墓標に吸い込まれる仙人 深遠な森と眼下に展開する大地のうねり、宇宙に突き抜ける広大な天空、この地に立った刹那、仙人は自らの死地を悟った。 25年前、この地は扇山の南斜面で、この黒い大岩は大地に眠っていたのだ。 山荘を建てるため大地を掘り起こしたが、この大岩は大き過ぎて撤去するには、ダイナマイトで爆破せねばならない。 しかし周りに石垣を組んで、石垣の一部にしてしまえば爆破せず生かせるのでは! 石垣として生き残った大岩に扇山からの水を引き瀧にしてから、黒く堅い大岩との対話の兆しが生まれた。 森の奥にこの大岩と同質の岩壁があり、その壁をロッククライミングのゲレンデにして、登攀練習に励んだことがあった。 虚空そのものであるかの様な漆黒の岩壁に、ハーケンを打ち込む孔を穿った時、最初の交感を覚えたのでは! 何度ドリルを打ち込んでも、堅くて撥ねつけられ、 僅かな孔しか開かず、不十分な浅い孔にハーケンを打込みそのプロテクションに命を賭ける。 堅い筈である。こいつの主成分は堅い金属・チタンの酸化物(Tio2)なのだ。 仙人の全体重をハーケンに掛けても、打ち込まれたハーケンはビクともせず、仙人を護り続けたのである。 |
ガンダーラ石像 |
石卓の黒御影石(鋭錐石を含むか!) 黒御影石は花崗岩ではなく 閃緑岩、斑れい岩、ガラス質の安山岩。 黒い部分は黒雲母、磁鉄鋼、角閃石、 透明部分は石英、白い部分は斜長石、 グレー部分はカリ長石。 赤御影石や黒御影石は 輸入石材が中心で、国産のものは貴重。 |
あれっ、これ若しかすると黒御影石では! これが鋭錐石との最初の出会い。 そいつは西畑の大地に 始めからモノリスとして眠っていた。 非常に硬い固形の変成岩または 火成岩から成り立つ地質が 侵食によって露出したものをモノリスと 説明されているが、 西畑から掘り出された鋭利な岩は、 明らかに意志を秘めていた。 ≪2001年宇宙の旅≫の あのモノリスのように木星に向けて 強いメッセージを電磁波で 発しているのだ!。 この鋭利な三角錐が、 褶曲や地震、寒暖の膨張収縮などの 自然現象によって 生み出されたとは思えない。 自然現象による亀裂の所産ならば、 近くにその片割れが 存在する筈だが、このモノリスは 広い土の海にたった一人で 沈んでいたのだ。 |
山荘建設のテーマを≪木星≫と 定めてから2年後のモノリス出現は とても偶然とは思えない。 しかし仙人の思惟が此の地に眠る モノリスの強いメッセージを 感知し共鳴するなんてあり得ない。 此の黒御影石は一体何処から やって来たのか? そこで「日本の鋭錐石の産地」で ネットを開いて驚愕! 全国の産地数95か所の内、 塩山玉宮はトップに位置し、 記載年は1897年、 つまり122年前の明治30年には 既に知られていたのだ。 因みに1800年代の記載記録は 他になく2番目は 1916年鹿児島県の錫山鉱山である。 最新の95番目は2017年 岩手県の鷲の滝鉱山。 つい2年前の発見なのだ。 が、黒御影石の黒は 鋭錐石ではないのでは! 鋭錐石は水晶(石英)への付着は 確認されているが、 果たして黒御影石にも含まれるのか! |
パキスタン産出の石像 |
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作陶花器が似合うテラス 陶芸用粘土を穴に詰めれば、水は無理でも 土の流出は抑えられるのではとやってみたが、 殆ど効果なく水遣りの度にテラスは 泥だらけになり掃除が大変。 うーん、こんな簡単で単純な問題が 解決出来ないなんてあり得ない。 そうか、こいつ馘首にして新たに大型花器を 焼けば良いではと作陶に着手したものの、 馘首とはあまりにも安直で脳の無いやり方。 まー、新たな作品は作品として、先ずは 何とか泥水の被害を食い止めようと マタマタ姑息な手を考えた。 |
テラス花器 比較的気に入っていた大型花器が 仙人テラスの手摺に載せられ、 やっと活躍場所を見つけたと云わんばかりに歓ぶ。 せっせと水遣りを続け真紅のゼラニウム、 マリーゴールド、カクテルペチュニア、オステオスペルマム を咲かせてきたが、問題点がある。 お洒落感覚とデザイン、軽量化などを目論み 花器の上側に大小の孔を開けたのだが、 水遣りの度にこの孔から水と花器内の土が流出し、 手摺に流れ出しテラスを泥だらけにしてしまう。 |
花器も生き生きと! |
真紅ゼラニウム |
面倒だが花器の土を花ともども取り出し、 花器内側の土を拭き取り 内側からガムテープで孔を塞いだらどうだろう? 勿論ガムテープの位置まで水が来れば、 ガムテープの粘着力は失われるので、 水遣りを控えめにすればと作業開始。 手摺に固定した針金を解き 花器を床に降ろし土を掻き出し、 面倒な手作業にうんざりしながら 植え替えを終え、さて水遣り。 予測通り土の流出はかなり防げるが、 手摺、床が汚れることに変わりはない。 |
白撫子 |
撫子ピンク |
カクテルペチュニア |
撫子赤 |
オステオスペルマム |
今朝になって当たり前のことに気づく。 そうか、花器の下に鉢皿を置けばいいのでは! まー、今までそんな当たり前のことに 気づかなかった仙人の脳味噌の 質の悪さを嘆くべきだが、これで一挙に解決。 折角のお洒落な花器に鉢皿を敷くなんて ぶち壊しだとの意識があったことも確かだが、 3ヶ月以上も悩み続けた問題が これで呆気なく解決とは! 仙人の悩みが形而下のこの程度で あることを歓ぼうではないか! |
アスティーピンク(オステオスペルマム) |
仙人テラスに大型花器を 風呂に入ろうかとシャツを脱いで吃驚! 左上腕の筋肉部分が腫れ上がり、 短径6cm、長径12cm、標高3cmもの 大きな楕円丘となっているでは! それまで大して感じなかった痛みが、 観た途端襲って来た。 慌てて湿布し、筋肉の強張りを解す ミオリラーク錠50mgを服用したが、 痛みは増すばかり。 しかたなくロキソプロフェン60mgで 痛みを押さえ7時にはベッドに飛び込み 「第4の核」を読み始めるが、 集中できず1時間もせぬうちにダウン。 |
作陶:大型花器 緑が深まり森は光を呑込み、 海の底の碧みに満たされ 不気味なまでに静まり返っている。 熊避け笛を吹きながら登り続けていたら、 足元の小枝が右脚に 絡みついたので左足で蹴飛ばしたら、 更に左脚にまで絡みつき転倒寸前。 癪に障ったので右手で枝を拾い 揚げ崖下に放り投げたら、 枝が腕にひっかっかり左上腕を直撃。 ちょっとは痛かったが 気にも留めず、そのまま 扇山山頂まで達し下山。 |
2作目の作陶 |
次の作陶の土造り |
ドロッパーの濾し器造り |
未だ先週痛めた左肘の痛みが 取れないと云うのに 左上腕負傷とは、何チューこっちゃ! そうそうそれだけでなく 1昨日から始まった左後頭部の 偏頭痛が、首から左肩へと |
勢力を拡大しズッキン、 ずっきん痛てーの何の! 昔、辻元清美が言った「疑惑の デパートじゃなくて総合商社」 をパクれば≪老いは 病の総合商社ですわ!≫ |
5度目の練り直し |
これでどうだ! |
緑を帯びたモノリスとなった鋭錐石を含む黒御影を操るイーリス 退行化した仙人が抱いていたのは鋭錐石のモノリスか! |
ぱらそる取付人じゃ! 思えば仙人テラスが完成した当日3月19日、 真っ先に枯葉プールから凌霄花の根を 掘り出し、テラス南側支柱に移植。 あの日か毎日毎日散水を続け 今朝で丁度70日目。 他の凌霄花は青々と茂り、石段なんぞ 凌霄花のジャングルとなり蕾さえ膨らませそうな勢い。 観察に油断と隙があったかも知れない。 凌霄花はふつう幹の下から発芽し 徐々に、上へと広がっていくので、 いつも真っ先に根元を仔細に調べていたが、 今朝の奴はいきなり 2m3cmもの高さで発芽しているのだ。 |
70日目の発芽 もう一度目を擦って具に見詰めてみた。 確かに発芽している。それも半端ではない。 昨日観た時には全く発芽の気配は無く、 昏い絶望的気分に 支配されていただけに信じられぬ思いで 早速メジャーで測定してみたら、 なんと17mmも成長しているでは! 昨日甲府では33.3℃と真夏日となり、 北海道帯広では39.5℃と5月の全国最高気温を記録。 この暑さに流石の凌霄花もオッ魂消けて、 こりゃいつまで惰眠を貪っている訳にはいかん! と発芽したに違いない。 |
こんなもんでどうじゃ? |
畑は薊とハルジオン蔓延る |
奥庭のアンネ薔薇 |
と何度もなんども見詰め直し、 書斎に駆け上がり机の引き出しから メジャーを取り出し測定したのだ。 考えてみればメジャーは直ぐ近くの 窯室の棚に置いてあり、 2階まで上がる必要無し。 如何に狼狽えていたか! これでイオテラス支柱の蔓薔薇と 仙人テラス支柱の凌霄花共に発芽したので 、山荘にそぐわない無機質の鉄柱を 花々で飾ってくれるに違いない。 |
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嬉しくて嬉しくて快晴の宇宙を見上げては、 スキップを繰り返す仙人でした。 春蝉初鳴き、蜻蛉が池の上飛翔、 池には真っ黒なお玉杓子が一杯! スナップエンドウの甘さにノックアウト。 ブロッコリーが超デカに育ち、 花が咲き始め焦る。 収穫して目白に持って行かなくちゃ。 |
灯台となったエゴノキ |
見上げるとエゴも綺麗 |
碧い光に包まれて! 仏陀から輪廻転生への旅 山火事発生現場を確かめようと座禅草公園の入り口から、 発生現場と消防署に告げられたメガソーラー上部の山腹を目指す。 入口に付けられた狭い林道は藪に覆われ、20m程で終点。 そこから暫く尾根道を辿り、左のメガソーラー上部へとトラバース。 しかし行けども山火事発生現場らしき場所は見つからず、 上条山と小倉山の縦走路に出る。 さて小倉山に行くかそれとも久々に上条山へご挨拶に伺うか! |
やっと見つけた春竜胆 |
時間は14時27分、 山荘を15時15分に出ないと 東山梨発15時49分の電車には乗れない。 果たして残り48分で上条山から 上条峠に下り、座禅草公園入口を経て 山荘迄飛ばせるか! 右膝の痛みは続いているし、 左心室逆流の痛みへの不安はあるし 無理は出来ない。 |
姫鶴日日草か? |
石卓の芍薬 |
瀧上の金襴も咲きました |
珍しい紅満天星 |
百合の様な黄皐月 |
しかし公園入口にはバイクが 置いてあるので、 上手くすれば間に合うのではと やや早めの速度で上条山の稜線を辿る。 ここ1年以上、ゆっくりペースでしか 山歩きをしていなかったが、 速度を上げるだけで気分爽快。 やはりこのスピードでしか味わえぬ 心地よさがあると、贅沢を満喫。 右膝がその贅沢の付けを 支払う羽目に陥ったと云う事は 言うまでもない。 |
金襴の隣にあった銀蘭は見つからず |
木星大赤斑は時空への回廊か! 激しく喚く雷鳴、天空を切り裂く稲妻そして無数の雹に襲われる山荘・5月12日15時47分 |
雹は何処に! |
芝生に点々と |
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大きなのは1cmも! |
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硝子テーブルの珍客 |
雹から15日後27日の佐呂間町異変猛暑 |
冬と夏を繋ぐ回廊か! |