162の2ー2019年 皐月
テラスから見下ろした仙人墓標 配管工事を終え黒虹・イーリスと語るボン・シルバー 無数と思えるほどのイーリスが山荘の庭のそこかしこに揺れ、そこはかとなく立ち昇る香気に包まれボン・シルバーは酩酊する。 香気は結像しボン・シルバーに重なり、その華麗な姿態を仙人墓標に曝す。 黒い虹を背景にして、イーリスは左手を差し出し、 ≪そーら、眼を閉じてごらん!だんだん小さくなって、肌がぷくぷく膨らんで赤ちゃんになったでしょ!≫と囁く。 イーリスの翳を孕んだ蒼紫のショールが一陣の風に煽られ、黒い虹に触れると現われたのは五月の旅人。 |
小倉山座禅草公園付近で発生(高芝山とヘリ) 斜めに差し込む夕日の光が 影を帯びているのだろうかと食卓から山を眺めていたら、 ぴーぽピーポと山荘下を消防車が 座禅草公園の方角に向かい、やがて爆音と共に ヘリが甲府盆地から塩の山上空を経て、 小倉山に一直線。 高芝山と小倉山で左旋回し平沢上空でUターンし 座禅草公園に向かい、 小倉山の東稜線に隠れたまま暫くホバリングし、 吊り下げた赤いバケツから水をぶちまけている様子。 20往復ほど飛来したが暗くなり 一旦消火活動を停止。 |
山荘近くで山火事発生 4月28、29日ヘリ消火活動 小倉山の座禅草の在る谷間から 青紫の霧が棚引き、平沢の里に漂う。 山霧にしては青紫の色が濃すぎるし、 村人の焚火にしては煙の発生位置がおかしい。 大体あの谷間には村人は住んでいないし、 田畑も無いので農作物の残滓を燃やすこともあり得ない。 |
放水後山荘上空を飛ぶヘリ |
小倉山谷間から煙が! |
県警へり出動! |
翌朝小倉山の東稜線を観察したが 煙は視認出来ず、 消化したかと思っていたら、 明るくなった6時から 引き続きへりの消火活動が再開。 未だ消えぬとなると こりゃかなり燃えたのでは! と早速昨日、山火事場所の探索に出かけ、 メガソーラーの森から上条山に登り、 |
更に稜線を辿り小倉山まで探索するが、 山火事の跡は見当たらず。 ハイカーのポイ捨て煙草が原因かと思い、 登山コースと稜線を探索したが 現場は踏み後も無い森の中らしい。 となると立ち木に 寄り掛かった倒木が風に揺らぎ、 自然発火したとしか考えられない。 |
放水開始! |
2日間で数十回ものへり出動 |
五月の旅人 風薫る5月。森が一斉に輝き、緑の波となって打ち寄せる。 朝日に向かって開かれた仙人テラスに座ると、緑の波に揺られる小舟に乗ったようだ。 用意された朝食に舌鼓を打ちながら、風に拡がる音楽と若葉の葉擦れの囁きとが耳に心地よい。 芳しい薫りが押し寄せ、風の挨拶に思わず微笑む。 山荘は常に新しい出逢いに満ちているが、このテラスは秀逸だ。 ふと壁際に目をやれば、遠いインダスの国々から流れ着いた品が置かれ、 あたかも此処が指定席だったのよ言わんばかりに心地よさを主張する。 |
電話買い替え |
1カ月待ってやっとKDDI来る |
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テラス工事で光ケーブル切断 |
電話もPCも1カ月不通だったが! |
哀切な郷愁を帯び 空の蒼さと雲の大きな動きが、 そこに居る者を、遠いチベットやヒマラヤへの冒険の日々へと誘う。 緑の波が揺れ騒ぎ、心のリズムも大きくうねる。 「良い音楽をヒマラヤで聴く歓びは格別だった。今思えばその為に、 ヒマラヤやチベットに通ったような気さえする」 仙人が、遠い眼を雲に投げかける。 薄い空気の中で、限りなく広がって行く様々な音の響きは、 時に華やかに、時に哀切な郷愁を帯び、やがて透き通り果てしなく遠くに吸い込まれていく。 |
光ケーブル工事に便乗して |
2年間怠けていた大掃除! |
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3段階に分けワックス塗布 |
光ケーブル関係の線の整理は後で! |
白き神の存在 それぞれのベースキャンプで朝に夜に聴いた様々な曲、 今山荘のスピーカーからはそれらの曲が何時でも自由に流れ出す。 自在に走ることを喪った足を持つ者と、心臓に大きな爆弾を抱える者が、 嘗て命の極限まで自らの肉体を駆使して目指したあの巨大な神々の座。 今も精神の奥深く宿る白き神。 仙人は山荘にあっても、シジュポスのごとき苦役にも耐え、 自らの精神の深奥にある白き神の存在と対峙している。 |
居間のシャッター故障 |
やや、地蜂の巣がびっしり! |
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ストッパー&モヘア交換 |
スラット巻込み修理完了これでOK! |
蒼空への航海 <あゝ おまへはなにをして来たのだと…… 吹き来る風が私に云ふ>ふいに浮かんだ中也の詩の一節に狼狽しながら、 仙人に引き換え私は、何をして来たのだろうかと思わず自分に問いかけていた。 空へ眼をやると、大きなクジラのような雲が口を開けて笑っている。 いいじゃないか、おまえはおまえで生きていけば・・・そう言われてるみたいだ。 <おおい雲、馬鹿にのんきだな>私もそんな風に返事してみようか・・ 緑の波に揺られて、広い広い蒼空への航海に出発しよう。 |
えっ、有線TVも光ケーブルだって! |
銅軸と光ケーブルの変換機取り付け |
分波器取付で12のBS受信可に |
大物花器作陶 |
懼れていた皹が3つも! |
風薫る5月の航海 本当のところあまりにも広すぎていったい何処へ向かって行けばいいのか、 何時まで経っても目指す陸地は見えそうもないが、 たとえ迷子になっても、風薫る5月の航海は何処へ向かおうとも後悔しない筈だ。 <行きたい所へは行くべきだ>という山岳写真家・風見武秀氏の声が聴こえる。 今行きたい処? ~ん、どこでもない場所、 この広いひろい空の彼方、誰も知らない何処でもない場所を目指す旅、 多分私の行きたいのはそんな旅なんです。 |
右手を差し出し黒虹の魔術よ! 溢るる体液に包まれ光の源を目指し、 幾らイーリスと叫ばれても、 虹の橋を記憶に架けることは出来ない。 モルペウスの薄暗い洞窟の記憶を リセットすることは、わたしには出来ない。 回帰させられるのは輪廻する肉体だけ。 脳に蓄えられた記憶は、そのまま顔に刻まれ 決して輪廻しない。 モルペウスは罌粟で造ったモルヒネを使っても 記憶を眠らすことも出来ず、 漆黒の虹を行きつ戻りつ、流離うだけ。≫ |
黒虹の女神イーリス イーリスの指先から滴り落ちる透明な体液が、 暗渠ならぬ光溢るる瀧へと、幼い知的存在をいざなう。 幼い知的存在はこの明るさに惑わされ、 透明な体液を浴びて、光の源に吸い込まれる。 ≪光の源に吸い込まれるとどうなるんだ!≫ ボン・シルバーにイーリスは優しく言いました。 ≪そーら、眼を閉じてごらん! だんだん小さくなって、肌がぷくぷく膨らんで 赤ちゃんになったでしょ!≫ ≪でもどうして顔だけは、仙人のままなんだ?≫ と尚もイーリスに喰いつくボン・シルバー。 ≪夢の神モルペウスは薄暗い洞窟の黒檀のベッドに、 罌粟の花に囲まれて眠っていて、 時々姿を人間に変え、あたしをイーリスと呼ぶの! |
幼児退行化した仙人 狂ったか仙人、グロの極値だぜ! |