1564ー2018年  霜月


高鋏でチョッキン!

500個以上の柿剥きと
柿簾作りは延々と続く
単純労働であるが、
時間の制約を取っ払い

決して急がず麗しい秋天に
浮かぶ雪富士を愛で、
真っ盛りの紅葉に瞳を染め、
森からの風に流れる音色を
愉しみながらやると、
これ以上の贅沢は
無いとしみじみ思う。
 

夜明けの柿採り
しかし恐れていた土曜日の
雨予報は見事に覆り、
昨日に続き実に麗しい秋天に恵まれ、
テラスのスピーカーからの
音色に耳を傾け
せっせと干柿作りに励む。

小倉山水晶峠からの曙光
晩秋の木登り

ヘモグロビンに
満たされた赤血球が体内を駆け巡り、
夜明けは生命の熱りと共に
訪れるのだが今朝は
何処にも熱りの影すら無し。

柿の木は折れ易いから危険!




金粉を放つ扇山山の落日
11月17日(土)晴 北峠から扇山へ夕陽を追って

「干柿作りにはジャズがピッタリだね。この速いテンポの軽快なリズムに載ってやっていると、
何だかいつまでもいつまでもやっていられそう!」
 そんな会話をしながら干柿作りをしていた数年前が、既に決して戻らぬ手の届かぬ
心象風景になってしまっていることに気づくが、焦ることもなく
その心象風景を愛おしみながら、現実と心象の織りなすタペストリーで身を包んでみたり。





3人の誕生祝です
 
死ぬ死ぬ詐欺じゃ!


混沌仙人回帰の

2018年11月23日(金) 於 フィオレンティーナ目白

  思わず嗤ってしまった。オレオレ詐欺ならぬ≪死ぬ死ぬ詐欺じゃ!≫と云われた樹木希林のパクリじゃないか!
以下に述べる≪混沌仙人現況と対応控≫を記しての、仙人の実感である。
 2013年全身癌を公表したが、抗癌剤も呑まないので誰しもが樹木希林の余命は幾ばくも無いと思ったのだ。

 処がどっこい死ぬどころかその後5年間も大活躍し、
死の1年前には「モリの居る場所」、「万引き家族」、「日日是好日」などに出演し実に存在感のある演技を見せ、人々を驚かせた。
 口さがない人が樹木希林に放った言葉が≪死ぬ死ぬ詐欺じゃ!≫とか。 
(本人の弁)




柿採り後は丘へ行こう

P2峰にも登って!

丘から北峠に登り
2時には切り上げ、
未だ残照を浴びている読書の丘を
登り北峠を目指す。

1年以上も歩いていない北峠への
細々とした小径は
芒に覆われ、跡形もなく
消え失せている。
仕方なく植林の森となっている
沢径を辿り、
北峠からP2峰への急斜面を
登り光溢るる稜線に出る。

夕陽を追いかけて!

太陽に染まって!



名優と較べるのは些かどころか
不遜なまでに烏滸がましいが、
全身癌公表を以下の
≪混沌仙人現況と対応控≫
に置き換え、 
 
 更に抗癌剤不服従を仙人のオペ不服従にすり替えてみると、
どうも仙人の意図は
≪死ぬ死ぬ詐欺じゃ!≫の
パクリにしか見えないのだ。
 
となると突然死だとか
云って仙人が、
ぎゃーギャー喚き立てる訳が
頷け無くもない。


山荘野菜の大ファンでーす!

妊活すっかな!
声を大にして
深刻に叫べば叫ぶほど
詐欺発覚の懼れが
濃厚になるのに、詐欺師は
叫ばずにいられないと
仙人は知っているのか!  



割れた山巓標識にむ混沌仙人
11月17日(土)晴 北峠から扇山へ夕陽を追って

まもなく南アルプスの彼方へ沈まんとする太陽が紅葉の森を刺し貫き、華麗な光の彩を散乱させる。
夜明けの生命の熱りを失った肉体を案じていたが、
急登にも呼吸は乱れず左心室からからの警告であるマナーモードのような振動音も響かず
快調に飛ばせるでは!扇山山巓の落日に間に合った。

今まさに沈む寸前で最後の命を燃やして絢爛な森が燃える。


 
突然死どころか
陶芸に励み連日、山や森を
駆け巡り大地を耕し汗を滴らせ、
仙人は詐欺師とし
て生き続けるに違いない。


 その証拠に毎月の定期検診での血圧は
下が70~80、上が120~130と
正常値を示し、
心拍数は50~59で
スポーツ心臓状態を表している。

心臓拍出量が増大することによって
スポーツ心臓になるのだが、
仙人の拍出量は高度8千mの安静時で
5~9ℓ/分、負荷時で
7~14ℓ/分
(1981年測定:名古屋大学環境医学研究所)

因みに一般人の
拍出量平均値は4ℓ/分である。


刺激的な思索を続けたいね!

ドラレコ・ナビ贈ります

血圧については
70代で正常値を示すのは
僅か18%
(エーザイ調査)

70代で大動脈弁閉鎖不全症と
大動脈弁輪拡張症の患者が
正常値を示すことはほぼあり得ない。




大動脈弁閉鎖不全症で
血液が逆流すると、
不足分を補うため血圧は上昇し
心拍数は増加するのだが、

何故か仙人の心臓は
慌てふためくこともなく、
泰然自若としている。


本日のデザートは
南瓜モンブラン

これ注文せよってこと!

義母にあなた誰って云われてね参ったよ!
 
 詐欺師は心臓病による
突然死ではなく老衰の極値に至り、
意思決定能力を失ったまま
生き続けるのかも!

諸君、詐欺師・仙人の告白に
騙されるなよ!




がっサッと落ちた
柿の葉!


後者であれば明らかに前者と矛盾するので
有り得ないことと思っているが、
若しあるならば笑い話にして語ってもいいのでは!

≪自分も十分にいける気がします≫ 
父親殺しの対象者にもならんが、それでもこんな言葉を
樹麗から聴くと実に嬉しい!
研究の概要でも知らせてくれたら恐らく
もっと嬉しくなるのだろう。

研究費には不足だろうが昨年と同額を渡すので受け取ってくれ!
メアドはmimozaよりこの方がいいのかな?

ちた柿の葉に記された文字

≪事態を「語る」際に示す論理形式を語るためには
その論理の外にでなければならない。そのため結局は
語ることができない≫
語ることをしない樹麗の理由の1つは
前立腺癌に侵された哲人(ウィトゲンシュタイン)にもみられるのか、

それとも冨美代さんの云う様に
≪父親の無意識化で発せられた所作によって負わされた
深い傷が樹麗にはあるのでは!≫という事なのか?

 
った最後の1つかな


≪混沌仙人現況と対応控≫
A 回帰プロセス進行状況

 
肺腺癌(2007年7月、CTスキャンで右下葉に石灰化した核を持つ肉芽腫確認、その後がん研有明病院で精密検査し現在経過観察中)
 
2018年5月、大動脈弁閉鎖不全症(中程度から高度)と大動脈弁輪拡張症(AAE)が判明(5月現在42.6mm、正常値25~30mm)。 
  いずれもオペ対象。
(現在、国立国際医療研究センター通院中)

 ①については肉芽腫の増殖など変化が生じるまで静観。 ②については選択肢は2つ。
 
a)ベントール手術をして機械弁か豚や牛の生体弁又は人間死体の凍結弁ホモグラフトに置き換え、同時に拡張した血管も交換する。
  機械弁は機械音に悩まされ、更に弁に血液凝固し脳梗塞にも陥るので、血栓を防ぐワーファリンを一生呑み続ける必要がある。
  生体弁は血栓の惧れは少ないが10年ほどで再手術が必要になることが多く、再手術では9%以上の死亡率と推定。
  ホモグラフトは日本では殆ど行われず、保険も効かない。
  手術中は当然のことながら心臓の動きを止めて人工心肺で生命を維持する。
  つまりその間、心臓は仮の死に陥っている臨死状態にあり、手術が成功すれば患者は死の世界から甦ることとなる。
  この体験は患者の死生観を根本的に変える契機となることもあり得るのでは! 敢えて仙人が手術を選ぶとすれば、この臨死体験への興味で  ある。
  この体験を実現するには甦ることが前提となるので
(アホ、甦りを前提としない患者がいるか!)、施術経験の豊かな医師チームの居る病院を

 
笑顔で語らう7人
 
そして誰も居なくなった!

  選ばねばと調べたら、1位が東京府中市の榊原記念病院で2016年の心臓手術数は835(弁膜症288)、
  2位は大阪吹田市の国立循環器病研究センターで773(弁膜症312)、3位は日高市の埼玉医科大学国際医療センターであった。
  通院中の国立国際医療研究センターには循環器外科はないので、手術を決意するなら榊原記念病院辺りを検討せねば!
 
b)30年間に亘る酸素希薄な高所登山での過酷な使用と74年間の経年劣化による症状であり、寧ろ此処まで稼働し続けたことに感謝し、
  心臓そのものの寿命を受け入れ
オペはしない
  経年劣化による不全は心臓にとどまらず、他の臓器なども同様な状態にあると考えられ、
  オペ後も連鎖的に他のオペが必要となり山荘活動が出来なくなる可能性が大きい。
  つまりただ単に生命を維持しているだけの存在になりかねない。いずれどこかで寿命を受け入れねばならないのだから、
  意思決定能力のある内に決断したい。
  オペをしない場合、呆けずに生き続けられれば大動脈弁輪拡張症が進行し血管壁が薄くなり、
  ある瞬間に破裂し短時間で死に至ると考えられる。
  ①については年1回の定期検診で肉芽腫の増殖など変化が見出されてからの処置となるが、
  ②についてはオペをしない場合の血管破裂は予測出来ず、突然死となる可能性あり。


麗しい秋天に浮かぶ雪富士を愛で
さあ、枯露柿作りじゃ! 



太陽を飽食して!
B 回帰までの対応

 オペ後の山荘活動が可能と判断しオペを受け入れ、実際に活動出来る場合:
 
 前向きで高い生活の質を求めるとなると、機械弁ではなく生体弁の置換手術となるが、
  生体弁の寿命は10年ほどで、死亡率の高まる再手術が必要となる。
  再手術をする意志は無いので余命は10年ほどとなる。この10年間は今までと同じように陶芸活動、
  山登りや大地耕作に汗を流す山荘活動を継続する。
  予測に反しオペ後の山荘活動が出来なくなっても居住拠点は山荘にする。
  手術障害が残り自力での生活が難しくなった時は、
  甲州市に設置されている社会福祉協議会やシルバー人材センターが実施する
  有償ボランティア事業を利用してヘルパーの介護を受けることにする。
 
オペをせず心臓の寿命に委ねる場合:
  突然死が予測されるが、動脈破裂してから24時間以内に死に至るケースが多いので、
  生じた場所が目白であれ山荘であれ、病院に搬送されても心臓外科手術は行わず死亡の確認に留める。
  中途半端な延命手術を行うことによって手術障害を生じ、
  本人の最も望まない植物人間状態に陥ることは避けたい。
  従って病院搬送も急ぐ必要は無く、発作場所が山や山荘周辺の森、畑で発見が遅れても問題無い。



ピーラーで剥けない処は包丁で

テラスは干し柿工場!

ピーラー大活躍!
 
C 墓標としての山荘

 墓は不要であり現在坂原家として在る墓にも埋葬しないで散骨葬とする。
 
散骨の場所は山荘奥庭北の小滝上とする。

 戒名として≪仙人≫の文字板を作陶し既に小滝の壁に設置済み。粉骨を収納する骨壺も4個制作済み。
 2mm以下の粉骨であれば刑法190条の遺骨遺棄罪に該当せず、個人が節度をもって行った
 散骨については、特に法律で罰せられたという事例は無い。
(2018年9月の時点)
 散骨許可に関する条例のある市区町村もあるが甲州市には無いので、葬送を目的として個人が
 節度をもって実施する分には遺棄罪にはならない。
(法務省刑事局見解とみなされている)

 
山荘を墓標とする期間を20年(2018~2038年)と定め、その間の山荘必要経費
   (不動産税、所有者の市、県民税、水道光熱費等)を相続者に生前支払いを行う。
  20年後の売却、貸与などは相続者の判断に任せる。
  なお現在山荘が今後20年
維持できるようメンテナンス実施中。
  2018年11月段階でメンテを終了したのは以下。

だんだん増える柿簾



吊るすにも骨が!
  a)下水道を掘り起し5か所の弁を交換。
 
b)居間、2階の3室のFFストーブをコロナの最新型に交換。
 
c)太陽光利用の朝日ソーラーの風呂釜を最新型に交換。
 d)2階西のイオ部屋に新たにテラスを設置し、東のアマルティア部屋のテラス壁の
   雨腐蝕を防ぐ張替を行った。
 e)風呂場の断熱材の入った壁内部は湿り気が多いので腐蝕し易く、
   シロアリの発生源になるので、南面  と西面壁を張替えた。
 
f)作陶場に書庫を造り、2階部屋と廊下の書架にある大量の書籍を移動し、居住性を高めた。
 g)山荘宅地と庭を除く所有地は現在公図で畑地11本、原野6本計17本、
  面積8913㎡(2701坪)が○○○○名義で仮登記(畑)、本登記(原野)
  されているが境界は定かではない。
  測量を2014年11月に宮下測量(笛吹市石和町)に依頼、
  当時の見積もりで測量費用139万5920円。



紅白の山茶花が満開
 
    この畑、原野は購入後も殆ど手つかずで放置したまま現在に至る。
   相続者の要望があれば生前に測量を実施し、境界杭を打ち込むことも可能。
 h)山荘に加圧して水を送る給水ポンプを荏原製作所の最新型に交換。

   8千mの山巓直下で息絶えた中島修を始め、仙人は8人の若き隊員を山で失った。
  8隊員への想いを込め、滝の自然石である大岩を墓標にした。
  相続者は山荘を墓標として意識する必要は無く、山荘そのものも墓標を窺わせるものは無い。
  在るとすれば小滝の戒名だけであるが、8隊員の想いを込めた仙人の戒名と認識しているのは
  本人だけで誰も≪仙人≫の文字から墓標を連想することは無い。
  従って20年間はこの仙人プレートを外さないで欲しい。

総計500個の柿簾



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