1552ページー2018年  神無月

特別な酵素ヒアルロニデースを発して透明帯を爆破・侵入
10月16日(火)曇晴 昼下がりの西畑の過熟ゴーヤー

僅か2㎖の小さな海に2億から4億もの兵士を漂せ発射された揺籃は、
宇宙開闢を告げるファンファーレを高らかに鳴り響かせながら身廊に着地。
身廊で放たれた兵士は5ミクロンの核に10ミクロンの尾を靡かせ微かな生の臭いを嗅ぎ分けながら、
祭壇の方位を認識し新たな海となった身廊を毎分4mmの最速で泳ぎ始める。
推進力を得る尾まで含めて15ミクロンの兵士が分速4mmものスピードが出せるとは驚きである。

1ミクロンは1mmの千分の1なので自らの身長と較べると4000÷15≒267倍、1分間で身長の267倍もの距離を進むことになる。
因みに身長170cmの仙人に置き換えてみると170cm×267倍=453m90cm、
水泳自由形100mの世界記録が1分程なので、その4.5倍の速度で泳いでいることになる。

時速に換算すると約27km、つまり世界最速のマラソンランナーより速いのである。
この驚異的な速度で兵士は先ず7cm、7万ミクロンもある子宮の海を泳ぎ切らねばならない。
海に注ぐ2つの大河、輸卵管のどちらに排卵された卵があるか嗅ぎ分け、次は子宮よりも長く10cmもある輸卵管の海に入る。
この計17万ミクロンに達する海を泳ぎ切らねば、兵士は生の祭壇に達することは出来ない。




2億の兵士の旅立ち

17万ミクロンの海の大きさが
想像出来るだろうか!
兵士にとって1ミクロンは
身長の267倍なので、
17万×267倍=4539万倍となり、

これを身長170cmの仙人に
換算すると
170cm×4539万倍=
7716万3000cm=7万7163km。 

あれれ、地球2周分にもなるでは!


輸卵管を目指して

きっとおっちょこちょいの
仙人のことだから計算間違いに
違いないと何度か計算したが、
何度も計算していると
今度は惚けが加わって数が勝手に
走り出し収拾がつかなくなる。

それにしても祭壇に至るまで
地球2周分に相当する広大な海を
飲まず食わずで泳ぎ切るなんて、
とても有り得ぬ至難の所業。


2㎖の海に漂いながら身廊に
放たれた兵士は、
その場で99%が死滅し、
最初の大海である子宮の入り口まで
達する兵士は数千から数万に減る。

更に第2の大洋である
輸卵管を泳ぎ切り、
祭壇を目に出来る兵士は数十となり、
この残された強者達が
互いのヒアルロニデースを出し合って、
卵子の強力バリアーである
透明帯を爆破し、最強の1兵士だけが
卵子に突入する。

 


排卵は右か左か
最早泳ぐ必要のなくなった尾を
切り捨て外部に残したままで
祭壇に飛び込み生の灯りをともし、
長い旅を終える。

長い眠りから覚め
繭から放たれた山繭蛾は、
交尾を果たすまで飲まず食わずで
ただ只管に生の祭壇を目指す。

その為不要な口器は退化し、
幼虫時代に体内に蓄えた脂質を
使い果たして死ぬまで
雌を求めて飛び続ける。
与えられた時間は1週間。

広大な子宮の海を泳ぎ切り
2つの卵管に出くわした兵士が、
鋭い嗅覚で排卵された
輸卵管を選んだように山繭蛾も
雌の放つフェロモンを、
半径6kmの彼方まで捉え、
1週間以内に旅を終える。

侵入を拒む透明帯か!


かなり生命の旅
10月16日(火)曇晴 昼下がりの西畑 

この超過酷な旅に耐え抜き、時空を超えて生命の灯をともし続けようとする
たった一人の兵士を生み出す為に、2億の兵士が必要であった。
いや、それは最強の兵士が排卵から12時間以内の元気な卵子に回り逢えた場合である。
広大な海の彼方にたどり着いたものの最強の兵士もまた、排卵無き輸卵管で
為す術も無く途方に暮れ、祭壇に灯をともすことは出来ない。

1人の女性が一生に生み出す卵は400個前後、
精子は1日で3千万個が造りだされるので1年間で109億5千万個、活発な精子製造期間を50年間とすると5475億個にも達する。
400個対5475億個、つまり1:14億ほどの比率になる。
14億には意味がない。寧ろ無数と捉えてみれば観えてくるものがある。
正しく壮大な徒労でしかない兵士の試みは、無数をもってして唯一の創造主に挑み放たれる虚空そのもの。



インカの豊饒な乳房

エントロピーとは
≪原子的排列および運動状態の混沌性・不規則性の
程度を表す量≫
であり、
混沌性が高い程、不規則であれば在るほど
エントロピーは大きい。
総ての人間が平等になるなんてことは決してあり得ぬことだが、
もしそうなってしまったら、総ての活動は停止してしまう。

米国の人種差別主義者などトランプ支持者たちが
エントロピーが小さくなることを恐れて、
トランプを支持しているなんてことは
決してあり得ぬことだが、結果としてエントロピーを
大きくする方向を
支持していることは確かである
トランプとエントロピー

ポルノ女優の性的暴行、高額な脱税疑惑、大統領選挙の
時のロシア関与疑惑、自らに不利とするニュースを
悉くフェークニュースと暴言を続けるトランプが、
幾らなんでも11月6日に迫った中間選挙で
勝てるはずはない。

と楽観的に観ていたが、どうも逆に確固たる基盤を
確保しているらしいのだ。
何と現在の支持率が40%で共和党内では90%だとの報道があった。

若しやこれには平等と格差の
根本的な問題の表出なのか。平等や均一の構造が
エントロピーを小さくし、
回復不能な空間を成すことを生命は自らの遺伝子に
刻みこまれている。
  

 
アンモナイトとインカ兵士



遺跡タキシラの仏像
記憶との戯れ

いや絶対ペットボトルを詰めた
蓋のしていないダンボールの上に、
ビアを仕込んだ
19kgもの樽を2つも載せる
なんてするはずがない。
そんなことをしたら時間の経過と共に

38kgの荷重がペットボトルを
入れたダンボールに伝わり、
軟な段ボールが
破砕されることは間違いない。
しかし1,2次醗酵を同時に
仕込んだことは確かなのだろう。

書架のLEDと化石

としたら一体どうしたのだろうか?
そこで記憶を辿るのではなく
新たにこれから1,2次醗酵を
1枚のホットカーペットに載せて
行うにはどうすべきか考えた。

そうだ38kgの樽の荷重を
均等に分散させるために、
ペットボトルの上に
陶芸で使っている粘土板を載せ、
その上に樽を置けば
ダンボールが破砕されることはない。


蒼白い幻燈に浮かぶ像




夏の終わり
そこまで考え逆に
決して思い出せぬ記憶が僅かに甦り、
確かに前回のビア仕込みには
粘土板を使ったような気がしてきた。

ならば活動記録の何処かに
記されているのでは!
あった!4月15日の記録だ。


落日に波打つ芒

≪となると先週に引き続いての
ビア1次醗酵仕込みと
先週のビアの2次醗酵仕込みの
同時進行は断念するしかない。

と突然、天からの声。
瓶詰めした2次醗酵ビアの上に
ベニヤ板を置いて、
その上に1次醗酵の樽を載せ、
瓶ビアと樽ビアを同時に保温したら!≫



精緻な遺伝子を書き込んだ種子
 
100%の自信を持って
≪蓋のしていないダンボールの上に、
ビアを仕込んだ19kgもの樽を
2つも載せたことはない≫
との確信は崩れた。
昨日の樽詰め後、次回の

仕込みの為に空きペットボトルを
樽上のエアロックに
載せたのが気になって、
扇山を登りながら
ふと喪失してしまった記憶と戯れる。


西畑を彩る秋桜

峠に出ると直径40cm以上
ありそうな松大樹が
24号台風で倒壊しているでは!
老いているとはいえ

未だ青々とした葉を茂らせ、
峠の顔であったが、
これでお別れ。
ところで、お前にも記憶はあるのか!

フィボナッチ数列を描く向日葵




タキシラで見つけた仏陀
書架メタモル

生まれ変わった。
同じ廊下とはとても思えない大変身。
3日間掛けて文庫、単行本を
数百冊2階書架から書庫に運び、
横型書架を縦型にしてデザイン開始。

基本的にはイオと同じに棚を組み、
余白の美を
意識してオブジェの位置を決める。


インカの女神像
7段の棚を2つ繋げたので計14段、
右側の最上段には
玄関にあった2つの破壊の神シバを
載せてみたが銅製でとても重い。

計量してみたら
何と3kgもあるでは!
果たして7段目の棚で安定するか?
試行錯誤しているうちに


2対の破壊神シバ
繋ぎ目が外れ
落下しフローリングを直撃。
孔が開いてしまった。
地震にはひとたまりもないだろうが、

シバはこの最上段を望んでいる。
この高さから睥睨し
山荘の住人共を
支配するつもりなのだ。

アンモナイトの化石
6段目はZ型の黒フレームで
枠組みしたブックエンドを置き、
何も無い空間だけにした。
虚空がイマージュでき面白い。

以下アンデスで手に入れた壺、
アンモナイトや魚、
恐竜などの化石を
ゆったりとアレンジしてみた。

魚と恐竜の化石&サーランギ


暗殺未確認速報:その1


音楽を聴きながら生きたままの人間を切断
全国新聞ネット サウジアラビア政府を批判してきた米国在住のサウジ人著名記者ジャマル・カショギ氏が
今月2日、イスタンブールの
サウジ総領事館内で生きたまま体を切断され殺害されたというのだ。
カショギ氏が身に着けていたアップルウォッチに殺害の様子が録音されており、その録音を聞いたトルコ筋の話として報じた。

それによると殺害に要した時間は7分間で、カショギ氏は総領事の執務室から書斎に引きずり込まれ、
テーブルの上で殺害された。カショギ氏の叫び声が聞こえたが、何らかの薬剤を注射された後、声は止まったという。
 殺害は
サウジから来た情報機関員らが実行したが、リーダーの男はカショギ氏の体を切断する間、
イヤフォンで音楽を聴いており、アップルウォッチには、ほかの情報機関員に対しても音楽を聴くよう勧めるリーダーの男の声も録音されていた。
 総領事館内にチェーンソーが持ち込まれたとの情報もある。




唯一に修羅を挑む壮大な徒労
 宮沢賢治全集の暗渠で春と修羅を舞踏するイオ書架の阿修羅像 

≪正しく壮大な徒労でしかない兵士の試みは、無数をもってして唯一の創造主に挑み放たれる虚空そのもの≫
1:14億の14億を無数と捉え生命種に置き換えると時間軸に軌跡を描く生命の構造が観える。
星々に置き換えるとビッグバーンを為した唯一の創造主が見え隠れする。

壮大な徒労でしかない兵士はただひたすらに阿修羅でしか在り得ないのか!



虐殺遺体発見未確認速報:その2


殺害実行は皇太子指揮下のの暗殺部隊か!
livedoor NEWS 2018年10月24日13時03分

トルコ祖国党のドウ・ペリンチェク党首が明らかにしたところによれば、遺体はサウジ総領事館の庭にある井戸で発見された。
ペリンチェクはロシアの通信社「スプートニク」に対して、「イスタンブール治安当局の信頼できる筋から、
カショギの遺体の一部が
サウジ総領事公邸の庭にある井戸から発見されたと連絡があった」と話した。

また、消息筋が「スカイニュース」に語ったところによれば、遺体の一部から、カショギは「バラバラにされ」、
顔は「原形をとどめていなかった」ことが判明したという。

カショギが総領事館を訪れる予定時刻の直前、軍幹部を含む「諜報、安保、法医学」関連のサウジ国籍の職員15人が総領事館に入り、
数時間後に立ち去ったのち、直ちに飛行機でサウジアラビアのリヤドに戻ったという。

殺害を実行したのは、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の指揮下にあると言われる
暗殺部隊「タイガー部隊」だと、「ミドル・イースト・アイ」は報じている。

報道によれば、暗殺部隊はリヤドへ戻ったあと、カショギの指を未来のサウジ国王に献呈したという。
ある消息筋は「ミドル・イースト・アイ」に対して、「皇太子は日ごろから、自分を批判した記者全員の指を切断してやると言っている」と語る。

(翻訳:ガリレオ)


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