152の4ページー2018年 文月
夜明けの贈り物・蕩ける甘さの桃 7月23日(月)晴 甲府で40.3℃ 前庭石卓 山荘下の桃畑からのお届け 41.1℃ 日本での最高気温がマークされた。 太平洋高気圧の張り出しでは精々暑くても38℃程にしかならないが、これに北からのチベット高気圧が吹き出し フェーン現象を引き起こし、41.1℃と云う嘗て日本で観測されなかった最高気温を齎した。 これまでは2013年8月12日に高知県江川崎での41.0℃が日本の最高気温であったが、これを超えたのである。 |
山荘下の桃畑で収穫 |
この桃畑の桃は最高! |
江川崎の+41.0℃は 1902年1月25日に北海道の 旭川地方気象台で観測された ー41.0℃と対を成していた。 江川崎の+41℃と旭川のー41℃の間 82℃の比較的温暖な大気に 包まれていた日本。 これからは益々地球温暖化が進み 人類は自らを 滅亡への途に導くことになる。 |
マスメディアは頻りに 屋外での活動や外出そのものを避け、 水分補給に務め エアコンを使って過ごすようにと 注意を喚起している。 各家、会社などでガンがんエアコンを使えば 当然大気温度は上昇し ヒートアイランド化は加速されるが、 エアコン無しでは 熱中症が跋扈し死者が増え続ける となれば使わざるを得ない。 |
市場に出す前にどうぞ! |
山荘に桃の甘い香り! |
バジルの白い花と一緒に❣ と云うと無謀との誹りは免れないが、 実は肉体労働で流した汗を、 鉄塔山林道の涼やかな森で癒そうと云うだけのこと。 クーラーなんぞをガンガン掛けて 部屋で静かにしているより、 ギンギラの太陽をまともに浴びて大いに汗を流し、 肉体の水分を極限まで絞り出し、涼やかな森の静けさに 身を浸し森林に湯浴みす方が良いのだ。 |
仙人はマスメディアの忠告を総て無視し、 日中の最も暑い時に、 大地の照り返しが激しい畑に出て、 汗タラタラ流しながら1滴の水分もとらず昼飯も抜き 肉体労働に勤しみ、 百姓仕事を終えてから休息も取らず、 そのまま鉄塔山へと登山に出発! |
山荘野菜の主は冷やしトマト |
くっそー伐れない! |
研ぎ器が不調なのだ! |
その後でギンギラ太陽が 湧かしてくれた 太陽風呂に飛び込み、 太陽光発電の電気でギンギンに冷やした 山荘ビアを呑むと、 仙人は余りの快感に全身を ワナワナと震わせ、 アル中の末期症状さえ呈して 昇天するのだ。 |
しまった! 思わず告ってしまった。 あれ、これってカミングアウトか。 ま、どっちでもいいけど 実は仙人は肺腺癌、心臓弁膜症以前に 重症アル中であったのだ。 ビアへの想いは熱中症よりも強し。 となると確かに重症じゃ! いずれにしても救い難き仙人である ことだけは確かである。 |
駐車場林道開通! |
短く伐って搬出 |
熱中症で過去最多2万人超搬送、65人死亡 日本経済新聞 2018年7月24日 10:46 総務省消防庁は24日、熱中症のため16~22日の1週間に全国で2万2647人が搬送されたとの速報値を発表した。 集計を始めた2008年以降で最多。死亡者は65人だった。 世界熱波 東京新聞WEb 猛暑が世界を覆い、カナダや韓国で熱中症による死者が相次いだほか、欧州や米国では山火事が続発し犠牲者が出た。 観光や農業、畜産への影響も報告され、被害が拡大している。 ケベック州では7月上旬、気温が40度近くまで上昇し、少なくとも93人が熱中症などで死亡。 韓国では24日、南東部の慶尚北道永川(キョンサンプクトヨンチョン)などで40度を超え、 政府によると、熱中症患者は23日までに死者14人を含む計1303人。 またスウェーデンでは高温と乾燥した天候のため、中部を中心に山火事が多発している。 地元メディアによると、これまでに25000ヘクタールの森林が焼失。 米カリフォルニア州では十数カ所で山火事が発生。ヨセミテ国立公園近くでは13日から山火事が起き、消防士1人が死亡。 |
夜の森がシロフォンを奏でる 7月23日(月)晴 2階踊り場 竹の国ベトナムから連れて来た竹と麻糸で作ったシロフォンが、夜の森を待っている。 樹間の光が闇に呑み込まれ始めると、山荘の森で美声を響かせていた蜩の合唱が一斉にピタリと止む。 あまりにも大きな声量であったので蜩の音色が途絶えた刹那、静寂が森羅万象を凍結し、 ステージは静寂後に訪れる次なる楽曲への予感に緊張が漲る。 水牛の角がもう待ち切れませんと云わんばかりに絡み合い、ガンダーラの壺が首飾りのラピスラズリをシロフォンに捧げ、 ステージは今まさに緊張の糸が切られる寸前! 休止符が闇に吸い込まれるや否や、シロフォンが奏で始めたのは パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7、第3楽章『ラ・カンパネッラ』。 ベトナムの竹が伊太利の鐘(カンパネッラ)となって山荘の夕べに鳴り響く。
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暑い時は睡蓮が羨ましい! |
山荘池は谷の清水が流れ |
想い出そうとするんだけれど、 出てこない。 けれど忘れた訳では決してない。 それどころか、その想いは 如何なることがあっても 忘れることの出来ない、消し去ることの 有り得ない想い。 それが ≪想い出そうとして, 決して忘れられない≫ 追想なのだ。 可愛らしいポシェットは№1から11まで 番号を記され、隊員に渡された。 隊員たちは夫々にトトロや 真っ黒くろ介をザックやヤッケに忍ばせ ヒマラヤの高峰を駆け巡った。 №7は隊長専用の無線機で このトトロを肌身離さず 持ち歩き隊員と切羽詰まる様な 交信をしていたのだ。 仙人は毎夏ヒマラヤ遠征を重ね、 活動を共にした8人もの 大切な隊員を山で失った。 その想いは決して忘れられない。 にも拘らず、 インデックスは老衰と共に機能を劣化させ 想い出そうとしても 大脳皮質のどの部分に記録されているか 示すことが出来ないのだ。 |
酵母菌がカプカプ嗤った。 ≪ 知っていたのだろう。 本当は老衰によるインデックスの 機能劣化なんかじゃないと! 若しそうなら、 その現象は60兆個総ての細胞に エネルギーが満ちていた あのヒマラヤの未踏峰に挑み続けた 日々には、 ≪想い出そうとして, 決して忘れられない≫ 追想は無かった筈なのだ。 思い返すがいい。 若き日々には寧ろ今より激しく、 その追想に苦しめられていただろう! そう、想い出そうとする瞬間に 生体に危機が迫った時に放出される物質・ 内因性オピオイドが分泌され記憶を 封印してしまうと知っていて 体内麻薬に依存していた。 苦しみが深く鮮明であれば在るほど、 分泌量は増え インデックスをブロックする。 知っていて老衰を隠れ蓑にするな!≫ |
右は昼焼、左が夜焼 暑さで酵母菌が死んだ。 日中の室内温度が32℃だったので 駄目だと思ったが試しに焼いてみた。 その結果が右パン、28℃まで下がった夕刻 再度パン焼き開始。 その結果めでたく左のふっくらパン完成。 酵母も暑さには敵わないのだ! |
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そりゃ涼しいさ! |
酵母菌も昼は死んだって! |
超甘い唐黍スイートハミー初収穫 |
僅か4℃の違いで、 死んだ振りをしてふっくらパンも 作れなかった酵母菌め、 さも賢そうに ≪知ったか≫しても駄目さ! お前が実は酵母菌ではなく 純粋培養されたイーストであって、 パン作りに使われる温度範囲は 25~35℃だと仙人は知っている。 32℃では充分に焼ける。 にも拘わらずお前は逃げた。 卑怯者には嗤う資格は無い。 |
何とまた愚かな 低次元な言い争いを! それも高がイースト菌相手に! 仙人も堕ちるとこまで堕ちた。 もう仙人の独り言ちなんぞに まともに付き合うな! 仙人はこうして黙って 唐黍の皮でも 剥かせて置けばいい。 皮を剥きながら仙人は 例によって 未だ何やらブツブツと・・・ |
育てるのが難しい品種で試行錯誤 |
上出来だぜ! |
こりゃ半熟だ! |
F1 一代交配 スイートハミーは優れた一代交配。 父より母より優れた子供が 生まれる現象を 雑種強勢と云うんだが、これだ。 こうなると親は嬉しいよな。 この優れ者の子供をF1とすると、 当然ながら人間はF1を 種として保存し翌年、このF1を畑に蒔く。 優れた子供F2が出来る筈。 |
しかしF2は期待に反して 母、父、子供F1の3種類になってしまう。 つまり優れた子供は一代限りなのさ。 だからこいつの種を蒔いても 甘い優れた唐黍はちょっとだけ。 |
どうしたら大きく育つか! |
例年の20%の収穫量 |
北の高気圧に引かれ西へ 左下の高気圧が無かったら山梨直撃 (高気圧は右巻き、低気圧は左巻き) |
台風12号 山荘土砂災害情報 2018年7月28日(土) 19時41分 昨夜21時45分、台風12号山荘に最接近。 豪雨、風速20m前後の強風、 落雷に襲われる。 ネットの甲州市玉宮&松里地区の ハザードマップで 現状の土砂災害を調べた。 大雨注意報は出ているが 土砂災害の危険度はレベル1程度。 直ぐ東の大菩薩嶺を超えた 丹波山村、小菅村には 避難勧告が出ているので、 山荘は大菩薩・小金沢連稜によって 護られていることになる。 |
東から西へ向かう逆行台風 観測史上初とか (気象予報士・染井 明希子) |
薔薇アーチ倒れる |
唐黍総て倒される |
さて一夜明けて被害は 如何程かと シャッターを開けると、 テラスにペグで取り付けた 太陽光灯が吹き飛ばされ、 折れた梢が庭に散乱。 西畑を覗くと予期していた通り 唐黍は総て倒され、このままでは全滅。 |
と云うことは林檎畑の唐黍も 総て倒されているに違いない。 最初の収穫は終えているが これからが、 唐黍保存食作りの本番なのに こりゃ大変じゃ! 朝から100本程の唐黍を 1本1本立て直し、 支柱を立ててテープで固定開始。 中腰作業になるので ぎっくり腰が心配。 |
柿の木もボッキリ! |
凌霄花アーチも倒壊 |
滝川と福生里沢に挟まれた山荘 |
一度倒れてしまった唐黍を 元通りに復活させるのは難しいが、 ただ手をこまねいて観ている訳にはいかない。 いづれにしても例年通りの収穫は無理で、 今年の冬の保存食は無しと諦めざるを得ない。 |
山荘は尾根上に位置 |
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未だ完治していないぎっくり腰に不安を覚えつつ、 厳禁の中腰作業を続け、 唐黍畑の中ほどまで来てまたまた吃驚! たわわに実を着けた柿の木が無残に折れているでは! 更に石段を覗くと3m程の薔薇アーチと凌霄花アーチも ポッキリ折れて倒れている。 うーん、台風12号め、仙人の仕事を益々増やして いつくたばるか試しているな! |