の152の1ページー2018年 文月
晴れた日には玉葱でも干すか! |
オリジン ダン・ブラウン ≪われわれはどこから来て、 どこへ行くのか≫が テーマなので大いに期待した。 もしかすると 「ダ・ヴィンチ・コード」や 「天使と悪魔」より 中身の濃い作品になって いるのでは! |
とワクワクドキドキしページを 捲り続けた。 残念ながら、過去作品と 同じく人間が描けていない と云うダン・ブラウンの 致命的欠陥は そのまま露呈され、 登場人物は 藁の詰まった人形で 全く実在感無し。 |
ログハウスの首飾りだな! |
仮面にはティアラに! |
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生でサラダにしようか! |
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生命の創造主は誰か、 人類は何処へ向かっているかと云う 古典的課題であるが故に、 扱い方を誤れば無知を曝け出し 噴飯ものになりかねないが、 その点は称賛に値する 見事な展開を見せる。 |
生命の創造主が ビッグバン以来の冷えた宇宙から 齎された科学反応で あることは間違いないが、 その反応をエントロピーに絡め、 こう展開する。 |
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チベット羚羊も飾ってあげよう |
COSMOSにもかい! |
玉葱がぽっかり!はやぶさ2 リュウグウの軌道に入る 6月27日(水)19時02分14夜(月齢13.3) 晴 夏至満月の山荘にもやって来たはやぶさ2 6月28日(木)19時53分15夜(月齢14.3)昨夜より51分遅い |
生命の起源を探るため、4年前に打ち上げられた日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、 6月27日午前9時35分、地球から3億キロ離れた目標の小惑星「リュウグウ」に到着しました。 「はやぶさ2」は小惑星に1年半滞在し、上空2万メートルから地表の観測を続けたあと3回着陸して岩石を採取し、地球に持ち帰る計画で、 世界をリードする日本の小惑星探査の成果に注目が集まっています。 |
人工クレーターを作る |
生命は世界の核心ではありません。 生命は単に、世界がエネルギー散逸のために 作り出して繁殖させたものなのです」 その前にエントロピーとエネルギー拡散について 具体的な例を挙げて、無秩序を促す為、 物質が自ら秩序を作り出すと説明する。 例として、木は太陽の凝集したエネルギーを 光合成によって拡散し、 全体としてエントロピーを増大させる。 竜巻の渦、起伏した川床、雪の結晶も エネルギーの散逸構造として、 無秩序を促すため小さな秩序ポケットを作り エントロピーを増大させる。 |
眼のようなXバンド、Kaバンド |
仄かな甘さにうっとり! |
それが人間の存在理由であり、 どこから来たのかの解答なのだ。 その存在理由をユーリーと ミラーの原始スープに加え、 無しか生み出されなかった原始スープから アミノ酸、ヌクレオチド、 やがて二重螺旋のDNAまでもが生じると、 2011年にNASAとグーグルによって 商品化された量子コンピュータ D-WAVEを、超えた 架空のE-WAVEに計算させるのだ。 |
美味しくて! |
大黄西瓜もグングン育ち |
昨年不作だった柿、どうかな! |
小玉西瓜はもうすぐ! |
プリンスメロンも沢山 |
この辺りからダン・ブラウンの 真骨頂が発揮され、 息も着かせぬ見事な展開を見せる。 数学教師の父、 宗教音楽家(であり美術研究者であり 画家でもある)の母の 資質を受け継いだのか、 ゴーギャンの絵画 |
アンデスメロンだったっけ! |
「われわれはどこから来たのか、 われわれは何者か、われわれは どこへ行くのか」なども触れ、 ストーリーテラーとしての 実力を遺憾なく見せつける。 6月27日は14夜で月齢13.3日、 その上、はやぶさ2が |
今年の林檎は不作 |
リュウグウの軌道に入る日。 晴れれば水晶峠から夏至近傍の 満月が観られる日。 恰も≪必然であったことの驚愕≫ の如く、天空と呼応する27日。 新たなる最終章の プロローグが星々に祝福されるが如し! |
大根大きくなり過ぎ! |
≪トゥイーニング≫を使って 「どこへ行くのか」を コンピュータでモデリングするなんて、 コンピュータ界では今や 日常茶飯事なのかもしれないが、 仙人はネアンデルタール人にでも なったかの一抹の寂しさを感じてしまった。 ≪トゥイーニング≫なんて 仙人は全く知らなかったのだ。 |
厚手のピーマンに生らず残念! |
少数の主要なコマを描き コンピュータに指示すれば コマの途中の段階を 的確に推測して、 アニメを繋げてしまうソフトがあり、 そこで使われているのが ≪トゥイーニング≫だとか。 同じ技法を量子コンピュータ E-WAVEにプログラミングしコマの代わり、 現存する原始時代の ゲノムを入れ進化の点と点を トゥイーニングし、 更に生命体の環境変化を考慮し、 現代社会の環境シュミレーションを 組み入れ、スイッチオン! 今から32年後、2050年の シュミレーションに映し出されたのは、 人類の薄青いバブルを すっかり呑込んでいる不気味な 黒いバブルであった。 「 何度シュミレーションを走らせても、 同じことが起こりました。 人類は、現時点まで進化したのち、 唐突に現れた新たな種 によって地球上から 消し去られてしまうのです」 それは動物界、植物界、原生生物界、 真正細菌界、古細菌界に |
自生え南瓜を棚上に |
分けられた「生物の6界分類」の いづれにも属せぬ 第7の界・テクニウムであった。 それでは人類は人工頭脳AIに 滅ぼされてしまうのか? ダン・ブラウンは絶対内部共生を持ち出し、 バイオロジーとテクノロジーが融合し 人間とAIの混合種が生み出され、 それは最早現在進行中であると述べる。 「コンピューターチップを 頭に直接埋め込んだり、 体内にずっととどまって コレステロールを分解してくれる ナノマシンを血管に注入したり、 脳からの指令で動かせる義肢を創ったり、 CRISPRシステム(CRISPRCas9は 遺伝子改変技術)のような ゲノム編集技術を用いて遺伝子を改変したり、 さらには文字どおり われわれ自身の強化版を作ったりと いったことがはじまっています」 決して有り得ない事だが、 換骨奪胎しこのダン・ブラウンの 「オリジン」を高村薫が書いたら、 永劫に残る文学と科学の最高傑作が 生み出されるだろうと、 ネアンデルタール仙人は思ったのである。 |
無花果は天牛にやられピンチ! |
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茄子なんぞなり過ぎて収穫されず |
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自生えモロッコも美味しか! |
冷やしトマトにしたら頬が落ちるぜ! |
今年は播種遅れの胡瓜 |
森のアート・隼2へ最初の訪問者・四十雀 7月3日(火)晴 山荘隼2の高利得アンテナア(伐採後の楪幹上のアート) 何じゃこりゃ! 突如前庭の森を背景に出現したのは、3本のアンテナらしき得体の知れない物体。 アンテナ中央にドカーンと居座っている血塗りの壺は、山荘隼2の本体か! さては仙人め、はやぶさ2がリュウグウに到達したニュースに触発され、血迷ったか! 早速偵察に来た四十雀が、アンテナのてっぺんに止まりキョロキョロ。 ≪ふん、ふん、確か此処には昨日まで秋ではなく春になると葉を落とす、8メートルもある楪があった筈だが・・・。 高くなりすぎて太陽光発電の邪魔をしたり、イオの部屋の見晴らしを奪ったりと仙人は 気にしていたようだが伐採の狂気に走り、まさかこんなもん造るとは!≫ |