1521ページー2018年  文月


玉葱は大地の星じゃ!


晴れた日には玉葱でも干すか!
オリジン
ダン・ブラウン

≪われわれはどこから来て、
どこへ行くのか≫が
テーマなので大いに期待した。

もしかすると
「ダ・ヴィンチ・コード」や
「天使と悪魔」より
中身の濃い作品になって
いるのでは!
とワクワクドキドキしページを
捲り続けた。
残念ながら、過去作品と
同じく人間が描けていない
と云うダン・ブラウンの

致命的欠陥は
そのまま露呈され、
登場人物は
藁の詰まった人形で
全く実在感無し。

ログハウスの首飾りだな!



仮面にはティアラに!

葉を結んでと!

「われわれはどこから来たのか、
真相はこうです。
どこから来たのでもなく・・・
あらゆるところから来た。
宇宙全体に生命を
作り出すのと同じ物理法則から、
われわれは生じました。

われわれは特別ではありません。
神がいようといまいと存在しています。
われわれはエントロピーの
必然的な産物です。
 

生でサラダにしようか!
生命の創造主は誰か、
人類は何処へ向かっているかと云う
古典的課題であるが故に、
扱い方を誤れば無知を曝け出し
噴飯ものになりかねないが、
その点は称賛に値する
見事な展開を見せる。
生命の創造主が
ビッグバン以来の冷えた宇宙から
齎された科学反応で
あることは間違いないが、
その反応をエントロピーに絡め、
こう展開する。
 
チベット羚羊もってあげよう
 
COSMOSにもかい!


玉葱がぽっかり!はやぶさ2 リュウグウの軌道に入る
6月27日(水)19時02分14夜(月齢13.3) 晴 夏至満月の山荘にもやって来たはやぶさ2
6月28日(木)19時53分15夜(月齢14.3)昨夜より51分遅い 


生命の起源を探るため、4年前に打ち上げられた日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、
6月27日午前9時35分、地球から3億キロ離れた目標の小惑星「リュウグウ」に到着しました。
「はやぶさ2」は小惑星に1年半滞在し、上空2万メートルから地表の観測を続けたあと3回着陸して岩石を採取し、地球に持ち帰る計画で、
世界をリードする日本の小惑星探査の成果に注目が集まっています。




人工クレーターを作る
生命は世界の核心ではありません。
生命は単に、世界がエネルギー散逸のために
作り出して繁殖させたものなのです」
 

その前にエントロピーとエネルギー拡散について
具体的な例を挙げて、無秩序を促す為、
物質が自ら秩序を作り出すと説明する。

例として、木は太陽の凝集したエネルギーを
光合成によって拡散し、
全体としてエントロピーを増大させる。
竜巻の渦、起伏した川床、雪の結晶も
エネルギーの散逸構造として、
無秩序を促すため小さな秩序ポケットを作り
エントロピーを増大させる。

眼のようなXバンド、Kaバンド 




夏の贈り物どっさり!


仄かな甘さにうっとり!
それが人間の存在理由であり、
どこから来たのかの解答なのだ。
その存在理由をユーリーと
ミラーの原始スープに加え、
無しか生み出されなかった原始スープから

アミノ酸、ヌクレオチド、
やがて二重螺旋のDNAまでもが生じると、
2011年にNASAとグーグルによって
商品化された量子コンピュータ
D-WAVEを、超えた
架空のE-WAVEに計算させるのだ。


美味しくて!

大黄西瓜もグングン育ち

昨年不作だった柿、どうかな!

小玉西瓜はもうすぐ!

プリンスメロンも沢山

この辺りからダン・ブラウンの
真骨頂が発揮され、
息も着かせぬ見事な展開を見せる。

数学教師の父、
宗教音楽家(であり美術研究者であり
画家でもある)
の母の
資質を受け継いだのか、
ゴーギャンの絵画


アンデスメロンだったっけ!

  「われわれはどこから来たのか、
われわれは何者か、われわれは
どこへ行くのか」なども触れ、
ストーリーテラーとしての
実力を遺憾なく見せつける。

6月27日は14夜で月齢13.3日、
その上、はやぶさ2が
 
今年の林檎は不作

リュウグウの軌道に入る日。
晴れれば水晶峠から夏至近傍の
満月が観られる日。

恰も≪必然であったことの驚愕≫
の如く、天空と呼応する27日。
新たなる最終章の
プロローグが星々に祝福されるが如し! 


 


大根大きくなり過ぎ!
≪トゥイーニング≫を使って
「どこへ行くのか」を
コンピュータでモデリングするなんて、
コンピュータ界では今や
日常茶飯事なのかもしれないが、

仙人はネアンデルタール人にでも
なったかの一抹の寂しさを感じてしまった。
≪トゥイーニング≫なんて
仙人は全く知らなかったのだ。


厚手のピーマンに生らず残念!

 少数の主要なコマを描き
コンピュータに指示すれば
コマの途中の段階を
的確に推測して、
アニメを繋げてしまうソフトがあり、
そこで使われているのが
≪トゥイーニング≫だとか。

同じ技法を量子コンピュータ
E-WAVEにプログラミングしコマの代わり、
現存する原始時代の
ゲノムを入れ進化の点と点を
トゥイーニングし、
更に生命体の環境変化を考慮し、
現代社会の環境シュミレーションを
組み入れ、スイッチオン!
今から32年後、2050年の
シュミレーションに映し出されたのは、
人類の薄青いバブルを
すっかり呑込んでいる不気味な
黒いバブルであった。

「 何度シュミレーションを走らせても、
同じことが起こりました。
人類は、現時点まで進化したのち、
唐突に現れた新たな種
によって地球上から
消し去られてしまうのです」


 それは動物界、植物界、原生生物界、
真正細菌界、古細菌界に


自生え南瓜を棚上に

分けられた「生物の6界分類」の
いづれにも属せぬ
第7の界・テクニウムであった。
それでは人類は人工頭脳AIに
滅ぼされてしまうのか?
ダン・ブラウンは絶対内部共生を持ち出し、
バイオロジーとテクノロジーが融合し
人間とAIの混合種が生み出され、
それは最早現在進行中であると述べる。

「コンピューターチップを
頭に直接埋め込んだり、
体内にずっととどまって
コレステロールを分解してくれる
ナノマシンを血管に注入したり、
脳からの指令で動かせる義肢を創ったり、
CRISPRシステム
(CRISPRCas9は
遺伝子改変技術)
のような
ゲノム編集技術を用いて遺伝子を改変したり、

さらには文字どおり
われわれ自身の強化版を作ったりと
いったことがはじまっています」 

決して有り得ない事だが、
換骨奪胎しこのダン・ブラウンの
「オリジン」を高村薫が書いたら、
永劫に残る文学と科学の最高傑作が
生み出されるだろうと、
ネアンデルタール仙人は思ったのである。 


無花果は天牛にやられピンチ!  

茄子なんぞなり過ぎて収穫されず 
 
自生えモロッコも美味しか!

冷やしトマトにしたら頬が落ちるぜ!

今年は播種遅れの胡瓜 




森のアート・隼2へ最初の訪問者・四十雀
7月3日(火)晴 山荘隼2の高利得アンテナア(伐採後の楪幹上のアート)

何じゃこりゃ!
突如前庭の森を背景に出現したのは、3本のアンテナらしき得体の知れない物体。
アンテナ中央にドカーンと居座っている血塗りの壺は、山荘隼2の本体か!
さては仙人め、はやぶさ2がリュウグウに到達したニュースに触発され、血迷ったか!

早速偵察に来た四十雀(しじゅうがら)が、アンテナのてっぺんに止まりキョロキョロ。
≪ふん、ふん、確か此処には昨日まで秋ではなく春になると葉を落とす、8メートルもある(ゆずりは)があった筈だが・・・。
高くなりすぎて太陽光発電の邪魔をしたり、イオの部屋の見晴らしを奪ったりと仙人は
気にしていたようだが伐採の狂気に走り、まさかこんなもん造るとは!≫



Next