その1514ページー2018年  水無月

夏至の光と共に仙人書斎に現れた弁濤弁
6月22日晴 仙人書斎の出窓スピーカーから出現

夏至の夜明けの瞬間に交響曲5番ハ短調作品67を聴いてやろうと光を待っていたが、
夏至の昨朝は小雨が続き曙光には逢えず。
1日遅れたが今朝は大気に水蒸気が含まれるものの、高芝山の山稜には碧空が広がっている。

最も早かった先週より3分遅れて5時26分高芝山巓から、やや霞を含んだ銀の光が書斎の東出窓に差し込み、
漆黒のマット上の白堊調のスピーカーを射る。
ロジクールZ200スピーカーからバイオリンとチェロ、ベースのミとビオラが 1オクターブ高いミの3音を放ち、
クラリネットがソを重ね、夏至の白銀の光とタピストリーを成す。
タピストリーが机上のパソコン画面に流れ、ノートに採譜する若き日のベートーヴェン画像と重なる。



 
交響曲第5番 ハ短調 作品67が響く


コンサートホールでは、オペラグラスを使っても演奏者の
細かいテクニックや表情は窺い知れないが、
PC動画ではカメラアングルが演奏者に迫り、
ホールよりド迫力で観られる。

ジャケ演じるメラニー・ロランが弾くチャイコフスキーの
ヴァイオリン協奏曲を始め、庄司紗矢香の
チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35、
諏訪内晶子 のメンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲とたて続けに聴いた。
ホールに出向いて聴くよりも、
遥かにインパクトの強い臨場感に圧倒。
6月17日(日)晴

早速オーケストラを画面いっぱいに
大きく映し出してロジクールZ200で聴いてみた。

 
 
夏至翌朝の光と織りなす音色


肉体そのものがバイオリンになり
ピアノになりチェロや
フルート、オーボエと一体化し、
感性そのものが肉体と楽器のコスモスを成し、
静謐を湛え
熱情を爆発させ、宇宙創成を語り始める。


のっしノッシ迫って来るでは!


こんなコンチェルトの愉しみ方があるなんて嬉しいな! 
昨日まで8日間続いた1年で最も早い、5時23分の日の出が終った。
ヤクも効かず眠れぬままの夜明けを迎え、曙光の兆しに包まれる高芝山に見入る。
明らかに山頂の東が光を孕んでいる。

しかし山荘から観る限り、北回帰線上の太陽が山頂を超えて、東肩から出ることはあり得ない。
つまり現在、太陽は明らかに
山荘と高芝山の頂を結ぶ直線上より東にあるが、
これは甲府の方位から4時29分に光を発してからの、54分間程でしかない。
その間に太陽は西へ動き、山荘で仰ぐ時には
高芝山の山頂を超えて、西肩から最初の光を投げかけることになる。

愚かにも若しや山巓の真上から
夜明けの光を捉えられないかと、カメラを構えてウロウロ。
当然ながら最初の光は
5:24分に山頂の西肩から現れ、
ボン・シルバーの漆黒の翳を、天空に描くにとどまったのである。

忙しなく採譜する指



ボン・シルバー弁濤弁に喰らい付く
6月22日5時26分晴 高芝山の山巓から放たれる白銀の夏至光

えっ、未だ夏至の6月21日まで3日間もあるのに何故、今日から日の出が遅れるのかって!
確かに夏至は昼の時間が一番長くなるのだから、日の出が遅れては矛盾する。
そうなんだ、実は日の入りが長くなり
現在甲府19:04分の日没が延びて、6月26日~7月2日には19:06分にまでなって、
昼の時間は21日までは長くなり続けるんだ。



荘厳な光と音色とのタピストリー
 昨日唐黍、レタス、ゴーヤーの
ポットから畑への移植。
今週は雨模様が続きそうなので
ポット栽培の苗を移植したいが、
先々週播種した唐黍、
モロッコ、向日葵、人参等発芽の兆し無し。
何が原因なのか
掴めないのが悔しい!

PC画面オーケストラの
コンサートホールを完成する為の
部材探しに
HCをバイクで走り回る。

出窓に置いた白堊調のスピーカー
Z200に存在感を与えるには、
現在のグレーの
ジョイントマットでは物足りない。
どうしても黒でなければと
黒マットを求めてコメリ、ナフコ、D2と
3店のHCを走り回り、
やっと見つけた黒ジョイントマット。

ふかふかの黒の起毛マットが
ピッタリなのだが、そもそも起毛どころか
黒のジョイントマットそのものが
無いので、仕方なく
EVA樹脂(エチレン酢酸ビニルコポリマー)
黒マットを選んだ。

スピーカーの置き方も陶芸作品の
球形三角皿を台座にしてみたり、
壺とコラボさせてみたりと
工夫し、
どうにか納得できる位置に収め
チャイコフスキーの
ヴァイオリン協奏曲を試聴。
うーん、何とも贅沢な気分。 

ボン・シルバーもうっとり!



食卓に蔓薔薇を!
花と音の使者蘇る

すっかり死んだと思っていた。
そいつがひょっこり発芽。
移植したのは2年前で昨年は発芽せず。
という事は地中に残された
根も完全に死に絶えたのだ。

それが2年目に発芽だなんて!
間違いだろう。


薔薇繚乱

何処かで移植した鬼灯であって欲しいと
願いつつ数週間後に
再び西畑の南柵際に出向くと
花弁に胡麻を散らした
白い花が咲いているでは!

その横には1番咲きの花の後に
小さな小さな緑の鬼灯が!
鬼灯を移植してくれたセージが呟く。

「そう、死んだ振りしてただけ!
枯死した赤の花水木だって、
甦ったでしょ。

夏至の光と共に現れた弁涛弁を
演出したのもあたしよ。
嘗て山荘のオーディオ担当が
誰だったか覚えている?」

下界に遅れ紫陽花も

甦った鬼灯

ピーマンどっさり収穫

前庭の名不詳の白花

セージも咲き出した



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