その151の22018年  水無月

伐採した斉墩果が前庭の灯台として甦生
6月11日(月)雨曇 前庭の西畑入口 

驚愕! 切り刻まれた筈の斉墩果(えごのき)の丸太ん棒が芽を噴き出し葉が茂り、山荘の灯台へと変身したのだ。
前庭の眺望を遮り鬱とおしいので、思い切って斉墩果を伐採した。
根を掘り起こして芝桜の花壇にしようかと試みたが、太く長くとても掘り出せる様な根ではない。
それじゃ丸裸の丸太ん棒の先端に強力ソーラー灯でも着けてと、山の灯台にしてやった。

それがどうだ、突然生き返り≪俺はな、斉果改めてこれから山灯台の木と名乗ることにしたぜ!≫と(うそぶ)くでは!
さてはお前、切り刻まれて命の根源を司る部品を交換したな!
先ず、拡張してしまった上行大動脈を取り替え、左心室と繋がっている緩んでしまった弁も作り直し、まんまと生き返ったな!



山灯台の見晴らし抜群(山灯台の右に赤の花水木
仙人トリプルピンチ

猛烈な咳が続き
とても眠るどころの話ではない。
夜中なので
医者に行ってヤクを貰う訳にもいかず、
ネットで何か咳止め法がないか調べた。

幾つかあったが
すりおろした生姜に熱湯を注ぎ呑む
というのを試してみた。
99%インチキ情報だと思ったが
駄目元でゴックン!スゲー!

即、ほんの数秒で咳が止まり始め、
やがて連続が不連続に、
そして間欠てきになり少し眠れたのだ。
マジかよ!

葛根湯、パブロン、ロキソプロフェン、
ミオリラーク、抗生物質のケフレックス等を
武器にして戦っても
歯が立たなかった奴が、生姜でコロリ。

だが最後は最新化学兵器で
とどめをさしてやろうと、
翌朝早速主治医の処へ出かけ
咳を鎮める
デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg、
痰を出し易くする
カルボシステイン錠500mg、

感染症を治療する抗生物質
クラリスロマイシン錠200mg「日医工」を
処方してもらい、これで
一件落着と高を括っていたが、
3日呑み続けても改善の兆し無し。

山灯台の足元には松葉菊が満開(松葉菊の上に白の花水木




キウイの雌花です

忘れていた茱萸も
まー、一旦風邪症状を呈すると
2週間ほどは長引く傾向にあったから、
もう暫くひたすらに
耐えるしかないのだろうが、長引くのは
リンパ節の経年劣化もあるのでは!

リンパ節で造られた
免疫細胞である白血球は、
風邪の細菌やウイルスが
侵入して来るとひっ捕らえて食い殺して
膿にしてしまう。

膿が溜ると膿を体外に発射する為膿を
痰に変え、発射装置である
咳のスイッチを入れる。


当然細菌やウイルスの死骸
が多量に有る時は、
発射装置のスイッチは入り放しとなる。
リンパ節が経年劣化し
免疫細胞の質、量が落ち、風邪の細菌や
ウイルスとの闘いが劣勢にあるなら、
この戦いの決着は終わりをみない。

援軍のデキストロメトルファン
臭化水素酸塩錠15mgも
カルボシステイン錠500mgも軍大本営の
リンパ節が老いさらばえた屁っ放り腰では、
充分な力を発揮出来ず。

つまり未だ未だこの先、闘いは続くのだ。

ジベレリンが欲しいって!

中央の白い花芯が結実します



山のが畑にやって来て仙人はワクワク
6月4日(月)晴 じゃが芋収穫後の施肥と耕運機掛け

 
夏の初日だと云うのに新雪の富士が眩い!
昨日の冷たい雨が富士山では雪だったのだ。
東京では雨模様の日が続いたが、南アルプスや八ヶ岳、奥秩父の山脈に囲まれた甲府盆地にあって、
更に小倉山、扇山の山稜に遮られた盆地の中の盆地に在る山荘では雨は中々降らない。
目白に居る時は数時間ごとにパソコンで山荘上空の雲の流れを調べ1ミリでも降雨があれば、
きっと野菜達は歓んでいるだろうと安堵する。

 




山の斜面では荒馬の如き耕運機

最高気温が19℃だったので
若しや富士山頂近くでは雪だったのでは!
と思ったが7合目まで雪化粧するとは吃驚!

雨に打たれた新緑に映えて
命の輝きを収斂し、
天空にくっきりと屹立する雪富士。

昨日も雨予報が出ていたが、
山荘では降らないだろうと諦めていた。
ところがホームセンターで買物をして山荘に着くや、

かなり真面目に雨が降って来たでは!
寒冷前線が南下し
関東上空を冷たい大気が覆い、


その馬力たるや1ℓで百人分




末成りブロッコリー次々

食べきれぬレタス
1ℓで百人分とは大袈裟な!
と思っていたが、
ここ20年以上、耕運機と共に
活動してみて
強ち大袈裟でもないのでは!
と思い始めた。

1ℓの意味が解らんて!
耕運機が喰う
ガソリンに決まっとるじゃろが!


硬い大地を耕運機が掘り起こす
能力の高さは半端ではない。
僅か10m程の畝を
鍬を使って耕すとしたら、
1時間では終わらない。

ところが耕運機にやらせれば、
僅か数分で、
人がやるよりも深く均等に
掘り起し、当然ながら
全く疲れた様子を見せない。

確か1ℓで百人分は
働きそう!

筋がやや硬い鞘豌豆

不作玉葱、例年の3分の1




テラスからの薔薇アーチ上の富士
薔薇の海
6月12日(火)晴 薔薇アーチ
 
大根、蕪、ブロッコリー、青梗菜など
大量に収穫して
朝食準備を始めたら、青空が
広がり始め北回帰線上の太陽が
天空から降り注ぐ。

早速ワインを冷凍庫に入れ素早く冷やし、
テラスにテーブルを出し、
朝餐会を、おっ始めることに。

満開の蔓薔薇が中庭や石段を飾り
蒼い山脈の彼方で
雪富士が薔薇に何やら囁いている様な。
三世の雲を靡かせ、
何を囁いているのか、聴いてみたいな!

中野の折鶴蘭です
村上が今月末に
中野から小金井に移転することになり、
庭の植木や庭仕事の道具など
不要になった物を
車に積んで山荘にやって来たのだ。

車なら幾らでも野菜が
積めるだろうと1畝の大根を抜いたら、
それだけで後部座席が
いっぱいになりそう。

移転祝用に山荘産ビアや
山荘名曲集を入れたSDも、採れ立て野菜と
一緒にお土産に!
更には昨日93歳の誕生日を
迎えた母上に≪ひさこ≫と
ネーム入りのマグカップを焼いて、
お土産に持って行ってもらう。

随分久しぶりの
テラスでのワイン朝餐に話も弾む。 

蔓薔薇に漂う山荘



美味しそう!

熟れた桑の実

生まれた直後、音による言語も
光による色彩や
造形も認識出来ない乳呑児は、
ただ乳房を求める。
限りなく柔らかな乳房に小さな掌が触れる。

その掌の感触が
乳呑児の最初の認識となり、
認識を音や光によって
記憶させる術を持たないまま、
真っ新な大脳皮質に刻まれる。


食べられる里森の宝石でーす!
乳房は命を育む母の
白い血液を齎すだけでなく、
血潮の鼓動を通して妙なる音色を聞かせ、
創成の数々の物語を語ってくれる。

それらの総ては
掌の感触によって記憶される。
その記憶は大脳皮質の最奥部に
インデックス無しで
保存されているので、開く術は無い。

ルビーの薔薇苺

採りきれない程たくさん!




最初の引っ越し折鶴蘭2鉢は山荘へ

インデックスが無いと云うことは、
妙なる音色も
創成の数々の物語も
在りはしなかったのと同じなのだ。


浴室の西壁に1つ

どっさり採れました野生の果実

龍の観える位置では!

紅椿は何処に植えよう!


滝のボン・シルバーも観えるか!



食べられる里森の石でーす!
風雪の
中央アルプスの山巓で、
そのインデックスが
雪の飛礫に
紛れ込んで突然仙人を
襲った時、
慌てふためきながらも仙人は、
インデックスの襲来が
必然であったことに驚愕し、
日記にこう記した。

 
ふぁみりーが消えた静謐
知っていたんですね 
風雪の咆哮する 
岩と雪の絶頂に 何が在るかを
 
 
静謐を叩く69年前の小さな拳の響き
  深遠な空間と 悠久な時を超えて
 密やかな光が 交差し息衝き 
岩と氷の絶頂で
 かすかな燐光を 放つのを
 
 
響きは桑の実となり野苺となり
絶頂と存在を結ぶ
 一瞬の軌跡
 必然であったことの驚愕 
   知っていたんですね 
ほら 氷結した時の粒子が 
乱舞してます
 
黄泉のトランぺッターをいざなう

ぐららがー、グララガーと
龍が吼えてます。
2日前に24mmの山荘にとっては
豪雨に等しい雨に見舞われ、
扇山はたっぷり雨を蓄え、
山荘滝の龍は大威張り!

あー、でもそれは龍が
威張っているのではなく、
救いを求める象の叫びだったと気づき、
キャプションが言語化されました。
この感じ、だったのです。
 
音色の出ないトランペットが表札を叩く



画像へのつぶやき

トップ;甘い想い出苦い思い出、総ては輝く果実のごとし。半世紀の家族の歴史が森の宝石になった。

  新 八代: 父の幻影。今もなお私を見守る優しい父の笑顔が甦る。

 庭: 小さな庭には訪問者が多かった。餌をねだるのら猫のミーヤを筆頭に、冬は野鳥たちが番でやってきたし、夏には蝶達が舞った。
小さなサンクチュアリは母のオアシスでもあった。


幻のキッチン: ついぞ料理をするためには使われなかったキッチン。
野菜を洗ったり、そうそうかおちゃんの赤ちゃん時代のお風呂場でした。 この部屋はアトリエになったり、最後は母の寝室だった。
片隅の思索: 眠れぬ夜の思念が此処には漂っている。夏には月光を浴びながら冬には隙間風に身を竦めながら、やがて眠りの国へと誘われる場所。

 自作の七宝焼き表札: ありがとう!私の小さな城。

 

かなしみよこんにちは 過去・現在・未来を司る3人の尼僧に見守られ、仙人の奏でる哀しみの音色をバックに、
開かれた出窓から、虚空へと旅立つ日。かなしみこそが生きる根源の意味だったのですね。





しみがのっしノッシって来るでは!

虚ろにされた箪笥には、嘗て詰められていた事象の記憶すら残っていないのだろうか!
それとも事象というインデックスを失ってはいるが、大脳皮質には
しっかり刻まれていて、時には箪笥の棲まう部屋の壁紙に吐蕃が浮かび上がったりするのだろうか!

そして虚ろな引出しからすーっと、黄泉のトランぺッターが現われて
音色にならぬ吹き出し音だけを掠れさせ、吐蕃を偲んだりするのだろうか!



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