その148の22018年  弥生

時の累積を、徐々に森に還して!
3月10日(土)雪
 座禅峠 2月11日(日)画像

雪だ!雪が降ればいつだって嬉しくなって子供に還れたのに、今朝は寒くて昏くて心が貧しくてただ哀しいだけ。
HPに載せた魚を同定せねばと海水魚図鑑をログハウスに取りに行ったら、本棚の本が一部崩れていたので整理。
ファイルや大型封筒にベトナムやモルジブ、エジプトなどの海の資料がギッシリ詰まっている。
心象として深く刻み込まれたそれぞれの海は、いずれも色彩や文様、造形として記憶されるが、
海旅の背景にある具体的な数字、名称は跡形も無く霧散してしまう。
例えば何時に何便に乗ったのか、部屋番号、担当メイドの名前。



大脳皮質に蓄えられた憶の翳
それらが記載された
タグや日程表やパンフレットは、
決して思い出すことの出来ぬ
記憶のインデックスとなることがある。

でも実際は再び開かれることは無く、
意味もない故人の膨大な塵の
一部となって焼却されるだけ。
ならばこんな霙の様な冷たい雪の朝に、
思い切って放り出してやろう。

余りの冷たさにほんの一瞬だけでも
海の記憶を放出してくれるなら、
それも良し。
こうして今から山荘に降り積もった
時の累積を、徐々に森に還してやらねば! 
「めっちゃ寒いし
雪崩は起こるし
ラッセルは酷いし、
冬のアルプスに
行くなんて、
どうゆう神経
しとるんじゃ!」と


雪面の樹影は途切れ
呟いたとかで、
雪の森は大騒ぎ。
確かこの山荘が
出来る頃の
仙人の冬のセリフは
これとは
真逆だったような。

「うーん、冬は良いね、態々飛行機に
乗ってヨーロッパアルプスや
アンデス、ヒマラヤまで出かけなくても、
厳しい雪山が日本にやって来るんだから、

こんな嬉しいことはないぜ!」 
そんなセリフをまき散らし雪の
北アルプスに嬉々として通っていたのでは!

積雪量が最も多くなり
全く登山者の絶える3月なんぞ
1週間から10日間も北アルプスを登り続け、
4月の入学式に真っ黒に
雪焼けした顔でのっそり現れる。

体育館壇上に立って
担任として紹介された仙人を観て
新入生が
≪おいらの担任はどうやら黒人らしい≫と
勘違いしたとか、しないとか。


海馬で選別された記憶のみが雪面に刻印される



高芝山に掛かる雪化粧したカロスと満月
3月2日(金)晴
 元旦の高芝山の満月は小倉山へと!

ま、そのくらい冬のアルプスに惚れ込んでいた仙人が「冬のアルプスに行くなんて、どうゆう神経しとるんじゃ!」と
雪の森を逍遥しながら呟いたと云うんだから、こりゃ大事件!
そこで仙人は新たな発見をしたのだ。
つまり筋肉も考え行動を決定すると云う事に気付いたらしい。

エネルギーのぎっしり詰まった筋肉は、冬の北アルプスやアンデス、更にはヒマラヤへと困難な未知の世界へと
精神を誘うが、老衰した肉体は、困難や苦痛を避けるよう仕向けるらしい。
それならと反逆を試み、ここ3日間の山荘トレーニングには長いルートを選び、雪森を堪能!



大型FF-10014-W登場


FFストーブ(強制給排気)
Forced Draught Balanced Flue


85mmだって70mmコアじゃ無理か
取付業者来る
記録1月17日(水)
 

日立からコロナへ
変えたが
壁穴が小さすぎて
給排気筒が入らないぜ!
 
新給排気筒取付成功

西畑の野焼き

エラー表示2は温風ファンや吹き出し口が
塞がれて過熱防止装置が作動し、
安全装置が働く場合。
しかし吹き出し口は塞がれていないので、過熱防止装置の故障、
或いは対震自動消火装置の異常しか考えられない。

装置を交換すれば解決するだろうが、
部品が無いのでは再生は不可。
そのエラー表示が1になったので調べてみたら、
点火不具合で対処方法は再度の点火操作とある。
確かにもう一度点火すれば即、点火するが
数分どころか秒単位で消えてしまう。

遂に決心し昨夜コロナの
FF-10014-Wをネット通販で送ってもらった。
木造(戸建)26畳 コンクリート(集合)41畳 用
寒冷地仕様の大型FFストーブである。


24年間広い居間を暖め続けてきた大型FFストーブの
日立KH-J90が、ご臨終真近。
数回修理を依頼し何とか持ち堪えてきたが、
今度こそは打つ手無し。

8年前の正月に櫛形山に登って山荘に戻り
寒さに震えながらストーブを点火すると、
暫くして消えてしまうことに気づいた。
即修理を依頼したが、最早FFストーブの生産は
中止で部品も無く修理は出来ないとのこと。

仕方なく消えるたびに点火を繰り返し、
8年間も騙しだまし使ってきたが、3日前から
エラー表示が2から1に代わり、消えるまでのインターバルが
数分と極端に短くなり、
室温を上げる前に消えてしまう。

 
山荘眼下の雲海に取付業者吃驚!



左のボイラーが寿命じゃ!
さて取り付ける前に廃棄せねば。
ストーブ廃棄の問題は2つ。
壁を貫く排気筒と外部灯油タンクに
接続する給油管を
ストーブ本体から、
どうやったら外せるのか?

2階の小型のFFストーブでは
何回も修理し、或る程度
構造を把握しているので同じだろうと
楽天的に構え解体に着手。

製造中止で部品も無し

2階の小型ストーブは
タンク内蔵式だが、居間の大型は
外部タンクなので給油管の接続が
どうなっているか不明。

先ず上部パネルを外し
内部を覗いて観ると、
給油管は壁側から本体の
最奥部であるストーブ最前部に
接続されているでは!

これ、外すことを考えたら最悪!
給油管は銅パイプで4か所も
屈曲部があり、2か所で
ナット締めになっていて、ナットを外して
ストーブを引き出しても、
本体からは離れない。

その前にストーブ本体を引き出すには、
排気筒を本体から
外さねばならぬが、どうやったらいいのか?
若しや外気筒から外せるのでは?


外からコアで穴拡張

嵌め込みかと引いてみたが
うんともすんとも。
左に捩じってみて、この太い外気筒
そのものが螺子式に
なっていることを思い出した。

これで無事ストーブ本体と
排気筒、給油管離脱に成功。
さて離脱に成功したが、
今夜の暖房を考えると再び
嵌め込まなくてはならぬ。

給油管の銅パイプは折れやすいので
再び複雑に折れ曲がったパイプを
元に戻すにはデリケートな作業となる。

銅パイプが折れてしまたら
新品と付け変えねばならぬが、
果たして
業者が同じ物を用意しているか?

 
室内からもコアでガリガリ
 
・・・などなど考えて
元に戻すことは断念。
暖房は2階のカリストの移動できる
コロナのFH-VX3616BYを
居間に降ろして使えないかと
試してみたら、
こいつ中々の優れもの。

高地での酸素不足に対応する
≪高地補正装置≫が付いていて、
標高500~1000mまでと
1000~1500mの2段階の
切り替えが出来る。

暖房能力も抜群で、
食卓に座っている限り
これ1台でも
この広い居間と闘えるでは! 

今日の山荘工事は24年間
山荘を暖め続けた日立大型
FFストーブとの別れでもある。
新たにコロナの最強寒冷地仕様の
大型ストーブを設置するため業者来山荘。

以前の日立と構造が異なるので、
排気口の位置や排気筒の
直径、更には給油管の結合等、
1日で設置が終るかドキドキ。

 
しかし70mmコアでは無理!
 
何とか給排気筒を突っ込む
 
さあ、これで接続完了!

壁の穴を拡げたり、銅パイプと
本体の給油管をゴム管で繋げたり。
さて次に標高750mの山荘の
薄い大気圧に合わせて、
不完全燃焼を起こさぬよう
燃焼レベルを調整し、スイッチオン。
点火しない。

銅管の石油が抜かれ空気が
入って居るので灯油が、本体に流れない
のだろうとエア抜き、リセットボタンの点検と
試行錯誤するが点かない。 



うーん高地補正装置とは何じゃ!

説明書を熟読すると再点火は
本体内部が冷却されるまで
点火出来ないとある。
①電源プラグを抜いた。
②運転ボタンを押し戻した。
③おはようボタンを押した。

これらの場合は暫く点火しないのだが、
点かないので②を繰り返し、
更にコンセントのタコ足配線の位置を
変える為①を数回行ったので、
点かないのは当然だったのだ。

 

お別れの時じゃ!


取付業者も高高度での
ストーブ設置は初めてで、扱いに苦慮。
業者と2人で無い知恵を出し合い、
どうにか点火に成功した時は嬉しかった。

明日は24年目のニューフェイスも
新年会に加えてあげようではないか。
旧ストーブを解体し
再利用出来る部品を外していたら、
新ストーブには本体裏側の
カバーがない事に気づき、
早速旧ストーブのカバーを再利用。

ビスで留めると
本体に穴を開けねばならないので、
差し当たり針金で固定。
ストーブ裏側にはカーテンがあるので、
このカバーがあると無いでは大違い。
やってみるもんだ!


 

24年間もご苦労さんでした!


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