その1422ー2017年  長月
プロトン現象が発生しと化す凌霄花
9月6日、10日の2回の爆発は最大級で、
エックス線は通常の1000倍。フレアの規模を示す5段階の等級では最大級の「Xクラス」


光が粒子となって飛び散り、戯れかかるように接しては妙なる音色を奏でる。
いつもより1000倍ものエックス線を伴って、
粒子は凌霄花の花弁を貫き、動脈血の潮を暴露しくっきりと影を描き、最後の祀りに駆り立てる。
耳を欹て妙なる音色に潜む祀りへの狂気を、読み取ろうと試みる。

凌霄花、リョウショウ花としか読めないのにノウゼンカズラと読ませる。
花名由来によると、漢名の「凌霄」の読みを「のうせう、のせう」にあて、「のうぜん」になったとか。
「凌」は凌駕する、しのぐの意味、霄は「遥かかなた空の果て」の意味があり、空に向かって高く咲く花の姿を意味する。
炎を求め、何処までも果てしなく昇り詰め、狂気に身を委ねる凌霄花。
祀りへの狂気をフレアの音色から混沌仙人は、読み取れるのだろうか!




米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星がとらえた2017年9月6日の太陽フレア(左)。
特殊な光で撮影しているため実際の色とは異なる=NASA提供


太陽活動は静穏でした。
引き続き今後1日間、太陽活動は静穏な状態が予想されます。
地磁気活動は静穏でした。
今後1日間、地磁気活動はやや活発な状態が予想されます。
9月10日16時45分にプロトン現象が発生し、現在も継続中です。
9月10日1時0分に発令した高エネルギー電子の臨時警報は、現在も継続中です。
※時間帯の表記はUT(JST-9)です。 
(2017/09/12 15:00 更新 担当 松柴)



森の闇を切り裂き

秘かに花芯に忍び
 
太陽風荷電粒子の地球磁気圏への衝突(wikipedia)

やがて花弁を光で満たし

花弁は炸裂し


炸裂する歓びに刹那の炎と化す凌霄花
咲かずの前庭の凌霄花がフレアを浴びて開いた
(太陽フレア画像とのコラボ)

この刹那の歓びに細胞が満たされるならば、≪生≫は確かに実在するのだ。
森の深奥からの光に刺し貫かれ血が集い、祀りへいざなう。
動脈血の潮に乗って右手に槍を振りかざし、、雄叫びを上げながら祀りの森を目指し突き進む。

どうしたのだろう、
未だ夜明け前の深い闇に閉ざされている筈の森に、柔らかな光が慎ましく差し込んでいる。
梢の狭間を見上げると、西の空に満月が墜ちる寸前。
昨夕の凌霄花を貫いた光が、夜明けの満月を最後の祀りに駆り立てる。





8月が雨バッカで駄目ずら

豊熟した巨峰もよく観ると
山荘にも巨峰が

2回目のブロッコリーの
ポット播種をして、
散水していたらゲートに車の影。

「今採って来た山荘下の畑の葡萄です。
食べて下さい。
その代わりと云っちゃなんですけど、
山荘の原野の芒を又、
刈らせてください」

葡萄の巨大フレア・晩腐病の菌の蠢

どうも芒をマルチにして果樹畑に敷き詰めると葡萄や桃の甘さが増すらしいのだ。
こちらとしては原野のあの膨大な量の芒を刈ってくれれば大助かり。
その上葡萄までもらっては実に申し訳ない。あの膨大な芒は刈らずに放って置くと、極めて危険。

火が付けば一気に燃え上がり、山荘を含め隣接する森を焼き尽くす恐れがあるのだ。
その恐れを取り除いてもらって、更に美味しい葡萄まで貰って良いのだろうか?

熟れ具合ベストの年に比べると
やや小振りかなと感じたが
充分に甘く、食べ始めたら止まらない。

皮ごと1粒口に放り込み
プレーンヨーグルトで甘さを拡散させ、
葡萄の余韻の残る内に珈琲を流し込む。
うーん、云うことなし。

ところが森の散策で出逢った
笠智衆さんの葡萄畑は
晩腐病(おそぐされびょう)にやられ、
観るも無残。
長雨で晩腐菌が蔓延り、
巨大フレアを描いているでは!

晩腐病にやられた巨峰

そんでも食べてみるかい!



今頃を着けても遅いよと秋桜
小さい見つけた

ありゃま、小さな西瓜!
これからずんずん大きくなって
8月に収穫したような
甘くて蕩ける様な真っ赤な太陽に
なりたいんだね。

秋桜の花をどかして
小さな実だけズームアップすれば
大きくしてあげられるけど
真っ赤な太陽には
してあげられない。
もう秋だからね。
嬉しいなやっとラ・フランスが
2つだけ実を着けた。
えーとラ・フランスの苗木を買ったのは
いつだったっけ?

確か3年前、いや4年前かなと
HPを遡って閲覧したが、
記録が見つからない。
例年豊穣な実を着ける奥庭の洋梨が、
幹を天牛に喰われて
根元からボッキり。

翌秋に梨が無しだなんて寂しいと
駄洒落を飛ばしながら
バイクを走らせ買って来た
ラ・フランスの苗木。
やっと実を着けてくれたんだね。

やっとラ・フランスがりました

蜜のように甘い無花果

烏の軍団に負けるな!
どうしようかな?
やや遅れて種蒔した唐黍が
未熟なまま1列
残ってしまった。

小さいながらも1粒1粒は、
烏の襲撃を受けながらも
しっかりと黄金の光を放ち、
甘さも抜群に。

冬野菜の種蒔をせねばならず、
この最後の唐黍も
刈ってしまいたいが、4本だけ
「もう1週間だけ待って!」
と訴える。

唐黍は数列を同時栽培しないと
受粉が上手くいかない。
この発芽が遅れてしまった1列は、
明らかに受粉不良なのだ。

従って1週間待っても
決して熟しはしない。
でも烏の軍団にやられぬよう、
ネットを張って待ってあげよう。

狙われている美味しい無花果

無花果の花




仄かに甘い山法師

大きな栗も

山椒の実もパチリ
コロリン、ころころと
ゲートの山法師が熟した
赤い実を落とす。

焼酎に漬けて置くと
仄かな甘さの
果実酒に仕上がる。
このまま食べてもいいのだが、

この遠くから微かに
響いてくるような甘さを
感じるには
飽食の食生活から脱出し
味覚の感度を
取り戻さねばならない。
のっそりゲートから
顔を覗かせた大きな栗。

「山法師のような
繊細な味感覚なんぞ不要だぜ。
何しろ文句なしに
甘いのがこの俺様さ。
もうすぐパチリと割れて
山椒の実のように
実を落とすぜ」

そうしたらモンブランを作って
ヴィーナスに奉げてあげよう。
きっと喜ぶぜ!

蕩ける甘さ20世紀梨

キウイも大きく育って


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