その1402ー2017年  文月

再び筋衛星細胞の大活躍じゃ!
7月11日(火)晴11時48分バイクで混沌仙人転倒 左肘打撲裂傷

35℃を超えるカンカン日照りの中をバイクでぶっ飛ばすのは実に爽快。
特に山荘眼下を南に走る山梨県道207号から、畑のど真ん中を突っ切る国道411へとバイクで駆ける度に
溜飲が下がる想い。
でもって改修工事総仕上げに窯室改造を企み、
資材を求めて、国道411号沿いにあるホームセンターへとバイクを走らせる。

 

仙人左腕の筋衛星細胞が新星となって輝く
事故ったぜ!

先ずコメリで
2mスチール足場板が
何枚あるかチェックし、
部材となる単管パイプの
切断サービスが
出来るか否か確かめたが
出来ないとの事。

山梨市のJマートでは
切断出来るが、ちょっと遠い。
若しやもっと近い411号沿いの
ナフコで出来るのではと、
そのまま気分爽快で
バイクを飛ばす。
この道は広くて車も少なく、
遠く山々が広がり、走って居る
だけで幸せな気分になれる。
ナフコ入口で左にターン。

やや深くハンドルを切り過ぎたが、
この程度の傾斜角なら
スピードもそう落とさず充分
左折出来ると、露ほども
疑わなかった。

歩道との僅か数センチの段差を
埋める段差スロープに
前輪タイアが乗った途端スリップ。

トラックで資材搬入で腕の外側に大きく飛び出した瘤と裂傷(山荘前庭)


ありゃ、巨大瘤誕生じゃ!
バイクでぶっ飛ぶ

見事に飛ばされる。
面で接していた路面とタイアは、
段差スロープに直交した一瞬、
線に近い極僅かな
接触面となり、摩擦力が減少し、
一気にスリップしたのだろう。

事故後トラックに乗り換え資材運搬
こんな時は全身の力を抜いて、
転倒そのものに身を任せないと
骨折すると
脳も体も知っているので、
思い切って大きく遠くまで転がる。

3メートル程飛ばされ、
起き上がった時は無傷だと思ったが、
暫くすると、左肘からの出血で
シャツが血に染まる。

右手の甲も打撲し裂傷と青たん瘤、
更に左の骨盤なんぞ、
標高3cm以上もの青々とした丘が
出来てしまったでは! 

 もうこうなると
糞じじいの老化現象とか、
前代未聞のおっちょこちょいだとか、
底知れぬど阿保、間抜けだとか
悪態をつかれても、
ぎゃふんとも言えない。

この瘤の標高3cm以上じゃ!
 一刻も早く、くたばるしかない!
 との世間の悪態をよそに、混沌仙人は
嬉しそうにワフワフしているのだ。
これであのスーパースターの
筋衛星細胞に又逢えるとでも、
想っているのだろうか!

左のバックミラーが折れて
ぶっ飛んでしまったが、
それ以外にバイクの損傷は見当たらず。
せめてバイクの軽傷を歓ぼう。 

3か所もの強打で
裂傷だけでなく骨折の可能性もあり、
即病院に飛び込むべき。

だが混沌仙人は
出血の傷口をしみじみ眺め、
強打による筋肉の激しい損傷である
碧いおっぱいを
愛おしそうに撫でて、痛てて
なんぞと吼えながら
何やら独り言。

碧い乳房にうっとり仙人
≪ところで、筋衛星細胞諸君は、
急性コンパートメント症候群によって
生み出された
この大きな碧い乳房をどう思う?

そうか、やっぱ大腿骨の
骨折を防ぐために大腿四頭筋の
外側広筋が自らを投げ打ち、犠牲となり、
骨折を防いだ結果だと。
実に愛おしい奴じゃ!
でさあ、ぎっくり腰の時と同じように
また治してよ!≫

とか呟いて病院にも行かず
湿布を張って、トラックに
鉄の建築資材を積み
何事もなかったかのような顔して
風を切り、
国道411を突っ走るのでした。

ほら、碧いおっぱいが出来たぜ!

木星模様出現
7月14日(金)

碧い乳房は日に日に
標高を低くしては来たが、
碧みを深め
紫と黄を加え、3段の横縞
となって山塊のエリアを
拡大しつつある。

痛みも退きつつあるが、
未だ左大腿を下にして
横たわったり寝返りを
うつのには、痛みと闘う
心の準備を
整えてからでないとヤバイ。

左肘裂傷は
ガーゼ交換時にも出血は
無くなったが、いつまでも
痛みが尾を引いている。

変貌する碧い乳房
事故後3日目の左大腿

右手の甲は
腫れもすっかり取れ、
血も止まり痛みも無い。
僅か3日目にして、
まさかこれ程までに回復する
とは驚き!

魔女の一撃を喰らってから、
筋衛星細胞と
お友達になり混沌仙人との間に
以心伝心の回路が
開かれたような気が、
何となくしていたが、
やはりそうであったか!

筋衛星細胞め中々やるわい!
この混沌仙人の
戯言を聞いたら、筋衛星細胞は
怒り狂い叫ぶに違いない。
 
≪ざけんな!こちとら24時間、お前がグーたら眠り込んでいる時も、呑気にビアなんか呑んでる時も
休まずに再生活動を続けているんだ。
いいか3か所もの大量の筋肉を壊死させ、ぶっちぎって断片化しておいて、何が以心伝心だ!
朝の腹筋運動だって5日前の9日には≪今日は安全第一で1回だけにしておこうと決意≫とか云っておきながら、
結局健常時と同じ103回も続けやがって。翌日からは当たり前の顔して毎朝103回の腹筋運動をしやがるし。

あれで再生活動中の筋衛星細胞がどれだけ苦労したか解っているのか?
あのバイク事故が神の最後通告だってことも知らずによくも、のほほんと以心伝心だなんて云ってられるな!≫

そうでした。と神妙に反省した素ぶりを見せながら、
今朝もきっちり筋トレ、ストレッチをしてから、西畑に出動し、南瓜の支柱への蔓誘導したり、
人参畑の雑草取りに励んだり、昨日買って来た芝生散水用の10mの穴開きホースを3つの庭に取り付けたり、
地中に埋設したホースの穴を修理したりと仙人は大忙し。
そうやって忙しさに我を忘れ、神の最後通告をずるずると引き延ばす術を、
いつの間にか習得した混沌仙人は、未だ未だこれからも生き延びるのでしょうかね! 





錆びた太陽

福島原発事故後
それでも原発を作り続け、
稼動し続ける日本。

怒った過激な
環境保護団体が
日本の原発を爆破。
放射能は撒き散らせれ、
数十万人の死者が
ゾンビとなって
汚染地域を流離う。

 放射能に汚染され、
人間の立ち入ることが
出来なくなった
広大な土地を
巡回する7人(?)の
ロボットの前に現れた
謎の女≪財護徳子≫。

とまあ、本年2月出版の
「失われた地図」と
同じく視点と発想は
面白いのだが、
「蜜蜂と遠雷」を書いた
同じ作者とは思えぬ、
つまらん
3月出版の「錆びた太陽」。
 
  紅い靴を慕う龍舌蘭科
バイク事故前日7月10日(月)晴 
糸蘭属 厚葉君が代蘭に墜ちる夕陽

 
 

鹿滝を囲む夜明けの蘭
で期待せず、懲りもせず
同じ恩田陸の6年前、2011年出版の
「チョコレートコスモス」を読み始めたが
グイグイ惹きつけられる。

これは「蜜蜂と遠雷」の原型を
成していて、この作品の主人公
女優・佐々木飛鳥失くしては、
ピアニスト風間塵は生み出されなかった
のだろうと思わせられる作品。

恩田陸はSFやホラーにも
力を入れてるが、本人が愉しんでいるだけで、
どれを読んでも
物足りず白けてしまう。


薔薇門と謳う君が代蘭


君が代蘭の大きな雌蕊

腹筋に力を入れ、上半身を起こそうとした途端、
痛みが何処からともなく出撃し
緊急警報を吹き鳴らすでは!
やべー、ヤベーと焦る混沌仙人は、それでも
上半身を起こそうと試みる。

警報を無視し痛さを堪えて、どうにか1回目をクリアー。
今日は安全第一で1回だけにしておこうと決意。
腹筋が1回しか出来ない

さて問題の今朝のストレッチと筋トレの腹筋。
昨朝のような起床時の腰痛は無かったので、しめしめと
1回目の腹筋をしようと、腕を頭の下に組む。
そうそう、こうすると両手を脇腹に置くよりも負荷が掛かり、
より効果があがるのだ。

 
5つの雄蕊が反り返って雌蕊を見上げる





息を呑む危険な単管パイプの切断
窯室 改修工事いよいよ山場を迎える

  決意したにも拘わらず未練たらたらしく、混沌仙人はL5の筋衛星細胞にお伺いを立てたのだ。
≪あの、2回目の魔女の一撃から今日で9日目なんですけど・・・、一応見積では7日で再生とのお話しでしたが、
今朝のこの緊急警報は無視してもよろしいでしょうか?≫  
筋衛星細胞の云うことにゃ、さの云うことにゃ。




両手で握っても飛ばされる
とっとと死んじまえ

≪莫迦もん、再生活動は
7日で終わる訳じゃないんだ。
現在も進行中に決まっとるじゃろ。

それを完全に無視しおって、
昨日も4mものスチール足場板を運んだり、
鉄の大槌で塵出しする一斗缶を
叩き潰したりして、
さんざん腰を酷使しやがって!

恐ろしく凄い力に慄く
折角再生した筋線維も
ぶっちぎれてしまったでは!
よくもおめおめとその面曝しけつかる。
腹筋なんか103回でもやって、
早くとっとと死んじまえ!≫ 

 とのことで混沌仙人は、
真剣に悩んだのです。よし、
ほなら103回やって
死んでやろうじゃないか。 

切断の瞬間に刃がぶれる 
1回毎に冷や汗掻きかき、
遂に103回達成。
その後、昨日のスチール足場板に
載せた重いタンクを再び棚から降ろして、
棚の位置調整したり、

東壁棚最下段のスキー板数十枚を
移動したり、これでもかと
云わんばかりの腰の酷使。
さあ、死ぬなら死んでみろ! 



混沌仙人 究極の悟り!

大量の塵と共にホームレス仙人出現か!
大きな7袋ものゴミ袋を満載にしたバイクは何処へ

ぎょほー!何じゃこのゴミは。
この大量のゴミを積んでいよいよ、仙人はホームレスの流離の旅に出るのか
しかし袋を覗いて観ると、中身は冬登山靴の上から履くオーバーシューズだったり、様々な防寒着だったり。
あれ、ゴムボートや遠征装備のトイレテントまであるでは。

そうだったのか、このゴミ総てが仙人の過去そのものなのか!
つまりこの膨大な過去と共に、仙人は旅立つのだ。



仙人のバイク歴は長い事故を自己に納得
バイク事故原因判明!

確かに段差スロープへの乗り上げで摩擦力が減少した為のスリップとの分析は間違いではない。
しかし仙人のバイク歴は長く、山奥の道なき道をしょっちゅうツーリングしてるので運転技術は半端ではない。
たかが段差スロープ如きで転倒するなんてあり得ない。
本当はそう思っていたのだが、まー老化現象もあるし、そんな日が来てもおかしくないと
何処かで妥協し、事故を自己に納得させていたのだ。

でもその後もハンドルを操作する度に僅かにスリップすることに気づいた。
タイアの空気圧が極端に下がると、カーブによってタイアが横ずれし右左折出来ない。
以前にもパンクしたバイクで走行し、ハンドルが切れないのを体験しているので前輪を調べると、
明らかに空気圧が不足している。




実はご本人自身が最大のゴミ 


≪もし、ちょっと、捨て忘れは在りませんか?≫
ゴミ捨て後、バイクに跨る仙人に
誰かが呼びかけているような!
荷台を覗き込むが、最早何も残っていない。

残っているのはサドルに跨る仙人だけ。
そうか、このサドル上の物体こそ、
最大のゴミであったか!

≪過去≫のみならず≪現在≫すらゴミであったと、
悟った仙人でした。
これぞ混沌仙人、 究極の悟り!
で、里のゴミ置き場までバイクを走らせ、
どうするかと思いきや、さっさと
大きな7つのゴミ袋を投げ捨て、後も振り返らず。
まるで自らの過去が完全なゴミであったと、
悟りきっているかの振舞い。

 
ゴミと共に光輝く旅立ちじゃ! 



タイアバルブが破損

今使っているタイアはノーパンク・タイアに近く、例えパンクしても走行可能。
しかし現在の状況は単に空気圧不足であってパンクはしていないであろうと、ガスステーションに行って
空気入れを頼んでみて、初めてタイア・バルブが破損していることが解る。
バルブを交換しなければ 空気の注入は出来ずパンク状態、このままでは運転出来ないと解ったのだ。
まー、バイクを転がして歩いてバイク屋まで行くのも癪に障るのでそのまま走行し、
バイク屋まで行ってバルブと事故で折れたバックミラーを交換してもらう。

バイクのバルブ交換は自転車のようにはいかず、前輪を外さねばならず面倒で時間もかかる。
その間、台車でナフコに突っ走り、建築資材の買い出し、トラックでの搬送と忙しい。
それにしてもバイク事故の主原因がパンクであって、
いつパンクしたかも解らず乗り回していたなんて恐ろしいことじゃ!。

バイク屋の親父さん曰く。
「優れもんのタイアも困ったもんで、このチューブレスタイアはパンクしても、直進走行は出来るけど、
右左折はかなりの危険を伴う。
空気圧減少かパンクかの判断は難しいので、右左折で少しでもブレたら空気圧チェック」とのこと。



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