2182ー2024年 睦月

冬枯れ森に漂う雲海
1月22日(月)曇 山荘の森からの遠景富士


うーん、不思議だな!いったいこの冬枯れの森のどこに悦びが潜んでいるのだろう!
真夏の光と雨露を孕んで、生命を謳歌した木々の葉が、命を捨て大地に臥し幾重にも重なったタピストリーに在るのだろうか!
でもそのタピストリーは裸木の闇に呑まれ、僅かな香りを感じさせるのみで姿も勿論文様も見せない。
ではその闇から寒々しく屹立する裸木のシルエットに潜んでいるのだろうか!



枯葉の絨毯を逍遥
 
夕刻散歩陽介君がパチリ
 
森に空が還って来た!

あれっ、蒼い光が
裸木の闇を断ち切っている。
背景を為す蒼白い雲海からか、
更にその背後に

横たわる青黒い山脈からか、
それともあの蒼い光は、
山脈の青黒い光を
支配する雪富士の蒼からか!

あの蒼い光が
裸木の闇を切り裂き、
再び生命を産み出す
触媒になるならば、
仙人は悦ぶに違いない。


どうにか山頂整備終了 
 
いやいや、あれは
カメラのレンズの悪戯さ!
冬将軍の息吹が裸木の闇を揺らし、
仙人の過度な感傷をせせら笑う。

仙人はその冬将軍の
せせら笑いを聞き流しながら、
ふん、可哀想な奴め!
お前は僅かな感傷さえ
抱くことの出来ない哀れな
冷たいだけの木偶の坊じゃないか!

お前がいくら頑張って総てを
凍結させても、命は
不死鳥となって何度でも甦り、
悦びを謳い続けるのさ!


茜に染まる笠雲 

雨を告げる多重笠雲!



刃の噛まれ防止に楔に切り込む
山頂整備じゃ!
20までの素数じゃ!
5,7,11,13,17,19だって!
なんじゃそりゃ!! 
 
やばい!刃が噛まれた

にっちもさっちもいかない!

どさっと倒れれば伐採は簡単だが、
密に繁った森では、
四方八方立ち木だらけで、何処に
倒しても倒木は他の木に掛る。

そうなると御覧のように、
完全に切断出来ぬまま幹は倒れ、
チェーンソーに喰らいつく。
にっちもさっちもいかなくなるのだ。


工具で分解するが抜けない!  

にっちとは2進、さっちとは3進で
2で3でも割り切れる数で
《もいかない数》とは
割り切れない数という意味で
20までには5,7,11,13,17,19
の6個あるだろ。

それが総て素数なんじゃ!
20以上になると素数以外の数も
出てくるから仙人は20までを、
念仏代わりに唱えているんじゃ!

えっ、じぇんじぇん解んないって!
   




氷花は闇から生まれ出た桃菜の言葉
12月30日(土)晴 氷花・しもばしらから躍り出た桃菜!




いち、にい、さん・・・いっぱい!
喋り出した桃菜!

さあ大変!
生命の影すら見当たらない
凍てついた大地から
ニョキニョキ咲き出した氷の花。

生まれて未だ2年と9か月で
沢山の言葉を氷の花弁に託して
喋り出したんです。
耳を澄まして聴いてやってください。
ほら、ホラ聴こえるでしょ!

 
 
おいで葉っぱ!

パン バナナ りんご ちょーだい!
 
とって しゃしんもも一緒!
 
コレ欲しい!
 
手、足、指、爪 キラキラ!

ももな語彙
(2023年12月27日現在)


コレ欲しいーもも一緒 
てあーおー(手洗お)
 〇〇会いたいよー
あけて おいで 
ハート
 オッケー ノー おいしー やだおー 
ジュース
 アンパンまん ピカチュウ
マジかー もうちょっとーおっきい ちいさい 、


会いたいよーオッパイ!



あら!大きくて長ーい髭だこと(ー6.3℃の氷髭)


葉っぱ 手、足、指、爪 キラキラ これ、欲しい
見たい 本当?

時計 携帯 ハロウィン ミッキー
コップ ちょーだい明日 ニャンニャン ワンワン
充電 パン バナナ りんご 会いたいよー
オッパイw○ん ウンチ オチっこ かえて
とって しゃしん

くつ くつした トイレ
すっぱい まずい まぜまぜジャンプ くるくる ブーブ
あわ ドーナッツ ベビー キャンディ

いち、にい、さんいっぱい
目、鼻、口、歯、首、喉 髪、

 
 
ー3℃の髭、短いんだね!



山荘改造23~24年


前庭に作業場設置
 
平井さんが作業開始
居間&書斎
床板の張替

それにしても僅か30年で
床材がここまで改良進歩したのかと
時代に取り残された仙人の驚き。
まーまー、この床材の
性能を御覧じあれ、驚くなよ! 
 
居間でマーブル名の大理石床板を張り詰めて!

性能:大理石床板

【A】傷が付きにくく美しい 
耐キャスター、耐凹み傷、耐擦り傷、耐引っ搔き傷
【B】手入れし易く使い易い
ノンワックス、耐変色、抗菌、耐汚れ、水濡れに強い、
耐アンモニア(変色を起こしにくい)

【C】熱への対応
床暖房、ホットカーペット仕様、耐罅割れ
【D】環境に配慮
ホルムアルデヒド放置量は最高等級の
F☆☆☆☆、4VOC(室内空気汚染の4物質
トルエン、キシレン、エチルベンゼン及びスチレン)


床が高くなりドアを削る

書斎もマーブルに!

鶫(ツグミ(カロート) 
   
鵯(ヒヨドリ)!(奥庭) 



森テラス床に穴が!
 
 
張替となり床板交換!
 

小さな穴だが作業は大変!
 




この腐り具合を観よ!

なんじゃこりゃ!
罅どころか最早ボロボロで、全く使い物にならないでは!
いつ踏み抜いて床下に落ちても不思議は無い。
防腐剤の染み込んだ表面部分だけが薄皮1枚で、
何とか床材の体面を保っているだけだ。

踏み抜いたら70cm下の床下に落ち込んでしまう。
膝高は50cm前後なので膝上まで嵌り込み、
ちょっとヤバイことになりそう。
なんとかせねばと同サイズの床材を探し
DIY(Do It Yourself)開始。
結局4枚の床材を交換したが、柵、支柱、床材の
合体部分が複雑で素人には一苦労!


ウッドデッキ
腐った床板の張替

Do It Yourself

毎年2回律儀に
防腐剤や保護剤のオイルステンを塗り続けて30年。
僅かに罅割れが生じてはいるものの
表面は腐食の気配は観られず、すっかり安心していた。

先日久しぶりにこのウッドデッキで会食したら、
2か所で床がギシギシと歯軋りし、沈み込むではないか!
おそらく中央部分に椅子の脚の負荷が掛かり、
亀裂が生じているのでは?
と先ずは調べてみようと、床板を剥がしてみて吃驚仰天!

 
 
叩けば崩れてしまうでは!

4m以上もの厚板が腐敗!
 
4枚交換したが他はどうかな
 
防腐剤塗っても30年は無理か




再生なるか!
罅割れた大型テーブル


琵琶の開花後(葡萄畑)
 
シクラメン(居間) 

小松菜(林檎畑) 

数年前からニス剥落!
俎板代わりにされて
包丁やナイフで傷つけられて30年。
傷口が開いて醜いし
ゴツゴツして食器の座りも悪いし。

そこで数年前から仙人は
紙鑢で剥がれたニスや傷口を
せっせと磨き上げたが、
幾ら磨けど以下の如く酷くなるばかり。 
こりゃ、本格的な治療が必要じゃ!

 
うーん!このテーブル重いぜ!

鑢掛け箇所は日毎に増え、
遂に30か所を越え、
テーブルクロスでも隠しきれない。

ネットで大型食卓再生を
調べてみると、電気カンナで削るとか。
食卓のカーブした縁も
剥がれ箇所があり、カンナでは削れない。

カーブした縁の再生は
後で考えることにして、天板だけでも
再生させようと《替刃式電気カンナ
PLA110
》を発注。
 
紙鑢で何度磨いても!

ウレタンニスを塗るには 削った後に
目の細かい鑢で仕上げるとある。
1m×2mもある食卓に
紙鑢を掛けるのは如何に大変jか
身に染みて解っている。

こりゃ、駄目じゃ、
もう専門業者に任せようと
発注カンナをキャンセルしたが悔しい!
そこで目に留まったのが
塗装剥がし・サビ落とし用の
ランダム電動サンダー。

 
山茶花(窯室前)
   
木瓜(奥庭)




電気カンナで削るか!
とてもじゃないが電動サンダーでは
ニスを削り取れませんね。
やはり電気カンナで削る以外に術は
無いのでは!

 
いやいや電動サンダーで!

剥落箇所は削れるがそれ以外は電動サンダーでも歯が立たず! 

 2時間、3時間削れど削れず!

剥離箇所は木地が出たが!

1日では削れず2日目の作業

クリスマスローズ(居間)
 
或いは諦めて、
みっともないけどこの上から
ウレタンニスを塗るとか!
いやいや時間はかかっても総て
剥がすまで電動サンダーで削ります。

家具職人を目指す徒弟は
ただ黙々と削り続ける。


ブルネロクリスマスローズ(書斎) 



 
感動の耀き!仙人もうっとり
1月18日(木)晴 あの醜い傷だらけの老いた食卓が新たな光を!


 如何に努力しても報われぬことが重なると、努力そのものに疎外され人は屡々自らの意欲を放棄してしまう。
放棄された意欲は理想を追う超自我にべたべたと脂肪の如く纏わりつき、苦しみからの逃避を囁く。
しかし苦しみを甘受し1歩また1歩と報われぬ登高を続けて行くと、ふと気付き山巓に立つ自らを見出すこともある。
うーん、どうやら 家具職人を目指し、ただ黙々と削り続け登り続ける徒弟は、
夕闇の中に耀く再生されたこの食卓を心象風景に浮かび上がらせ、この瞬間を頑なまでに信じていたに違いない。




そりゃ、どうじゃ!
   
玄関の鹿革マット登場!
慄ける悦び

水道の蛇口を捻る。
水が出てくる。
この当たり前のことに感動!
なんとまあ、大袈裟な。
と思うかも知れないが、
水道管を埋設する穴を掘り、
水道管を埋め弁を設置した者には、
その水が出てくる瞬間が
悦びそのものになる。

スイッチを押すだけで
お風呂が沸き、
「お風呂が沸きました」と
アナウンスがある。
こんな贅沢が許される
のだろうかと慄きさえ覚える。

仙人がやったことは、
燃料である石油を車で運び
給油したくらいで
ボイラー設置工事をした訳ではない。
 
祝い酒じゃ!

嘗ては薪拾い、水汲み、
湯沸かしを経てやっと風呂に入れた。
そう思いを巡らすと
スイッチ1つで風呂の湯が準備
出来るなんて慄きさえ
覚えてしまうのだ。

水洗便所ではスイッチ1つで
温湯がお尻を洗ってくれる。
こんな鹿や猪、熊の出没する
山の中でそれが出来る。

ヒマラヤの氷河上ベースキャンプでは、
氷河に穴を掘って
トイレを作り排便する。
それを知っているだけに、
温湯がお尻を洗ってくれるなんて
贅沢は許されない気さえする。

食卓が生まれ変わったのも
電動サンダーと徒弟のお蔭と
しみじみ実感!
山荘での生活は
仙人を謙虚にし生きて在ることに
感謝を捧げる日々となる。

 

冬薔薇も咲いた!(前庭) 

小鹿キキを偲ぶ!

蝋梅も光を!(奥庭) 




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