207の1ー2023年 如月
風下からの脱出を攪乱し死へのカオスに! 1月26日(木)晴 西畑の野火 炎から外れた 風下の花梨の枝を、燃え盛る焔に投げ込もうと煙の中に飛び込む。 僅か数十秒の作業なので息を止めて、素早く黒焦げの枝を掴み中心部の焔と対峙する。 不意に予期せぬ焔の3つの悪意に襲われる。 1つ目は花梨の枝に装備された堅く鋭い棘、この棘をむんずと掴んでしまったので右人差し指が悲鳴をあげたのだ。 2つ目はこの枝は長く焔の中心部の下に入り込んでいるので、枝を動かそうにもビクともしないこと。 |
風下の煙の中へ 連日火災事故が発生し死者が続出しているが、 その多くはこの煙に巻かれ肺が 有毒な一酸化炭素を吸い込み死ぬ。 ウクライナへのミサイル攻撃で火災に襲われた人々も、 悪意そのものの焔に巻かれて死ぬ。 仙人が死へのカオスに陥ったのは、 山荘畑の焔が時空を駆け抜け、 ウクライナの焔と連なる須臾を体感したからなのか! |
3つ目は焔の中心部から離れているので、 熱くはないと判断し燻る枝をしっかり握ってしまったこと。 枝はかなりの熱さに熱せられていたので ゴム手のゴムを瞬間的に溶かし、 手に張りついてしまったのだ。 その結果悪意を秘めた鋭い棘と融けて手に纏わり付くゴム手と、 動かぬ枝の捉われ人となり、 仙人は止めていた呼吸に耐えきれず、 風下に渦巻く煙を吸い込んでしまった。 瞬時にして全身の筋肉が脳の指令を拒否し、 風下からの脱出を攪乱し死へのカオスに陥れる。 |
悪意そのものの焔に巻かれ |
ウクライナ東部ソレダル近郊で2022年11月10日、 砲撃するウクライナ軍。写真はウクライナ軍提供=ロイター© 朝日新聞社(2月4日18時) ウクライナ軍参謀本部は4日朝の戦況報告で、ロシア軍が昨年2月24日に大規模侵攻を始めて以来、 ウクライナで13万590人、2月3日の1日だけでも720人を失ったと推定される、と発表した。 ロシアはまた、戦車3218台、装甲車両6394台、車両・燃料タンク5081台、大砲システム2220基、多連装ロケットシステム460基、 防空システム225基、航空機294機、ヘリ284機、ドローン1956機、ボート18隻などを失ったとしている。 ウクライナで死傷したロシア軍兵士については、米ニューヨーク・タイムズ紙が2日、20万人に近づいている、と米高官らの話として伝えた。 わずか11カ月で、20年間続いたアフガニスタン戦争での米国人死傷者数の8倍になるという。 同紙によると、ロシアは東部ドネツク州バフムートをドンバス地方全体を掌握するためのカギと見ており、バフムートやソレダル周辺で死傷者が激増。 こうした最前線にロシア軍は訓練が不十分な新兵や元受刑者を送っており、米当局者によると、1日に何百人も死傷者が出ているという。 |
山荘滝の落ち口 |
1月26日(木)晴 ドーム日出後7時42分測定 |
疎水へ落ち込む氷柱 |
白い点々が 無数に付いている。 一目でちり紙が原因と解る。 ズボンやポッケの着いた シャツを洗うときは、 必ずポッケに手を突っ込み、 ちり紙の有無を確かめる。 1枚でもポッケに残っていると 水に融け、 洗濯機で掻き回されたちり紙は、 水槽に入っている 洗濯物総てに張りつき、 簡単には取れない。 |
ボン・シルバーの氷髭が墓まで届く |
そうなったら水洗いを やり直さねばならないが、 融けて細かくなったちり紙は 再度の水洗いでは取れきれず、 取れるまで 水洗いを続けるしかない。 何度か失敗を 繰り返しているので今回も ポッケにちり紙の無いことを 確かめたのに この有様は何なんだ! |
仙も凍てつき |
と怒っているより、 より早く現実を受け入れ、 先ず手で払い落せなないか何度も 白い点々を叩いてみる。 叩いた部分は落ちるが、とても 総ての洗濯物を 叩いて落すなんて出来ない。 |
樹木もバリバリ |
白い点々が無数に付いている そうか洗濯物に付いている白い点々は ちり紙ではなく雪だったのだ。 外気温が零下だったので、洗濯物に舞い降りた 小さな雪粒は融けずに残っていたのである。 洗濯物を持つ指先は、冷たさを越えて痛いが、 ちり紙では無いと解って一安心! これで水洗いをやり直さなくて済んだ。 それにしても山荘の寒さは半端ではない。 |
昼の最高気温が零下の寒さの中で 水洗いをやり直すのはかなりしんどい。 となると残る選択肢は1つ。 このまま干して乾いてから、白い点々を取るしかない。 と轆轤室に洗濯物を干し始めて気付いた。 タオルが板のように堅く凍り付いている。 シャツも靴下も折れた部分はそのまま。 さっきまで外干しにしておいたが、雪が 降ってきたので急いで轆轤室に取り込んだのだ。 |
ー11.5℃最低気温の朝 |
1 | ||