2022ー2022年 長月 



LEDとクリスタルの抱擁

と偉そうに詭弁を振るうのはいつものボン・シルバー。
その詭弁によると生命は光とも云えるのでは!

《よく気が付いたな、そうじゃ光は生命なんじゃ
ならその光をとっ捉まえて解体してみようじゃないか!
生命そのものが、いや存在そのものが観えるかも》
ボン・シルバーが取り出したのは直径4cmものクリスタル。

どっかで観たことがあると思ったら、
それ仙人が誕生日に貰ったサンキャッチャーでは!
《仙人の物は俺のもの、まーまー細かいことは云わず、
クリスタルを覗いてごらんよ!
透明で観えない筈の光が解体され、正体を暴露したぜ》
存在の解体

解体だって、懐胎の間違いでは!
《何だ、仙人は解体と懐胎が同じであることも知らんのか!
光を懐胎して森の樹木は育ち、田畑の穀類や野菜、果物は稔る。
その懐胎した光を食べて牛、豚、鶏など様々な動物が
更なる懐胎を重ね生命はある。
つまり生命を解体し遡ると光の懐胎に至ると云うことじゃ!
従って解体は懐胎なんじゃ!》

 
透明なクリスタルが紅に染まる


存在の解体



大雨で森は茸盛り


森の卵だよ!
鉄塔山登山口にある
両国幼稚園周辺が騒がしい。
軽トラなど十数台の車が出入りし、
狭い通路に数か所の駐車場が作られ、
新たな家も造られ、
なにやら幼稚園そのものも
衣装替えしているような。

覗いてみると1階の広間には大きな
ステンレスの醸造タンクが
5つも据え付けられ、ワイン工場に変貌。


ほら卵から産れたよ!
「これ下の里にある98ワイナリーと
関係あるんですか?」
と訊いたら、そうだとの返事。
いよいよ平山さん
本腰入れて福生里での
ワイン醸造に着手したな。

幼稚園工事現場から軽トラで
下って来る敬三さんと
広瀬さんに逢う。
「こんなとこ散歩してないで、
山にいかんずらか?」と敬三さん。 

「いやこれから鉄塔山にいくところ」
 「そうけー、この先コンクリ打ってあるよ」
 「稜線までは延びてないけど、
結構上まで続いているね。

真夏の雪達磨(白鬼茸)も出現!
先日は水道工事
ありがとうございました。
谷からの水は順調に流れています。
ありがとうございました。」
 
どうやら川村造園も
ワイナリー工場の建築に、
一枚噛んでるらしく
敬三さんも仕事が入ってニコニコ。

先日水道工事に来たときは
弱音を吐いて
「もうしんどくて動けねー
85だもんな」とか言っていたが、
今日は元気そのもの。 
 
卵の殻から飛び出して!
草刈り機修理

新草刈り機・碧のチップソーは
快調だが、
2番手の黄のチップソーの
センターがズレていることに気付き、
締め直したが直ぐにズレてしまう。

調べたらチップソーそのものが回転軸
にしっかり固定されておらず、
緩みがあると判明。
緩みの原因を突き止めるのに
30分も要し、更にその緩みを
修理するのに30分もかかり、
森への出動が大幅に遅れる。

根本原因は廃棄された
草刈り機の部品を
再利用していることにある。
回転軸の螺子山が根元まで
切ってないので、、チップソーの
固定具を最大限締めても
チップソーと固定具の間に
隙間が出来てしまう。
 
卵茸の出来上がり!!



復活した詭弁者ボン・シルバー

ヤクが効かない!

昨夜確かめたのだ。
うん、これは導眠剤のロキソプロフェンだな、
それとこむら返りを防ぐ芍薬甘草湯と
胃の保護にレバミピド錠と、この3種類でOK。
橘玲の「永遠の旅行者」を持ってベッドに転がり込む。

1時間経過してもさっぱり眠気に襲われない。
変だな遂に耐性が出来て1錠10mgでは
効かなくなってしまったか!
あレ、ロキソプロフェンて若しかすると導眠剤ではなくて
痛み止めだったっけ!
しまった、道理で眠くならない筈。
ワッシャーを入れて隙間を無くせば
解決する筈なのだが、ワッシャーを1枚入れても
緩みは改善されず、もう1枚
スプリングワッシャーを追加し解決。

森テーブルから上部の
倒木だらけの急斜面が刈り残してある。
こいつに手を付けるのはちょっとだけ
勇気と決意が必要で、9月4日最初の
藪刈りから2週間近く経て漸く出動。
何とか刈り込んではみたが、
まだまだ不十分で納得がいかない。  

 
光の懐胎・葡萄・乳房・五体投地・仏陀



赤山鳥だよ!
ベッドから起き上がり
改めてゾルビデム10mgを飲み直して、
どうにか眠りについたのだ。
まぁ、色々と次々と
呆け現象が新たに加わるが、
ヤクの飲み間違いは初体験で、
今後のことを考えると
そう嗤ってばかりではいられない。


マシュマロのような風味触感!

甦る仏陀仮面

その昨夜の失点を
回復するが如く
早朝から、2階イオ仏像の照明を
七色灯LEDに
代える配線工事を開始。

今までTopYart LEDダイブライトを
使っていた。明るいが
電池消耗が激しいので
壁のコンセントから配線し、
17口径の7色LEDに代えられないか
思案して早2年。

思案そのものが腐ってしまうに
充分な時間が経過している。

腐らせてなるものかと、
3軒のホームセンターをめぐり
モールなど部材を買い求め、
南壁の仏像面の上下左右の
位置を測定し、配線方向を決める。


雪達磨になり損ねた白鬼茸

最初は面の真下に
コンセントがあるので仮面から
真下にモールを設置し、
配線しようと仮固定してみた。
完全に仮面が死んでしまう。

それじゃ当初考えていた右方向にと、
測定してみると
コンセントまでの距離が長すぎ。
それではと真上の天井まで
25cm延ばし、天井の桟に沿わせて
左のカーテンボックスまで
モールを引く。

そこから
真下の壁縁回し飾り板まで
モールを落せば、カーテンによって
モールは隠され見た目がいい。
縁回し板に沿って
右のコンセントまで20cmモールを
延ばせばコンセントに至る。


 食可能だけど無味無臭の白素麺茸!

まあ、細かい手直しは
何回もあったが、
結構満足のいく結果となり、
昨夜のヤクの飲み間違いなど
無かったかのような顔して
仙人はご機嫌麗しい。  

 
 
仙人山の大皿に盛られた茸


トーラス中央に赤登山靴が耀く

現在のワンタッチ灯は中央にドリルで穴を開け、
オープナーに嵌め込んだ木螺子を
その穴に捩じ込み固定。
この方法はLEDダイブライトには使えない。
ライトカバーと配電盤の距離が短すぎて捩じ込めない。

最初は直径57mmの大き目の
吸盤の中央に鹿角オープナーの木螺子を取付け、
LEDダイブライトの上に吸盤を貼り付けてみた。
きちんと固定できたが、何か物足りない。

鹿角にも光を!

何度やり直してもどうもしっくりこない。
何処か違和感が拭えず、ライトをワンタッチ灯から
リモコン操作が出来て16色で明るい
《TopYart LEDダイブライト》に替えられないかと
思案を重ねてきた。

考えているだけでなく、実際にやってみながら
試行錯誤していけばいいじゃないかと朝一番で作業開始。
最大の問題は、マルコポーロ鹿のワインオープナーを
どうやってLEDダイブライトに固定するかである。


存在の解体を祀る仙人カロート 



大きく重い天井灯が点かないぜ!
そこで吸盤をプラスチック小鉢と
組み合わせて、
小鉢の内部にLEDと吸盤を入れ、
小鉢の底に穴を開け
鹿角オープナーを取り付けてみた。
暫くしたらポトンとLFDが落下。


鎖で吊るして修理開始!

考えてみれば
5kg荷重に耐える吸盤だが、
木螺子で穴を開けて
しまったのでは気圧が抜けて
張りつく筈がない。

この失敗が功を奏し、新たな発見。
落ちて構わないのでは!
いや寧ろ落ちていた方が
光の散乱が広くなり美しいのでは!

接触不良だって!

皿に穴の開いた吸盤の向きを
LEDではなく、
小鉢の底に向けて
オープナーの木螺子を
締めれば緩みなく
きっちり固定できるのでは!

その通りで、
申し分のない出来栄えとなり、
仙人はご満悦!
失敗は成功の基なり。

 


裸眼でOKとは!

運転免許証更新:
奇跡が起こった。
時速30km/hでの動体視力
5回の検査で、いずれも0.1

「で、免許証更新での視力は?」
と豊島教習所で訊いたら
0.7以上とのことで、こりゃ駄目だ!
と半ば諦めていた。

というのも折角免許証更新の為に
作った眼鏡は、
乱視と遠視を矯正する
だけで動体視力には
無力なのである。


朴木の実

3年前の前回の免許証更新では
視力検査が通らず、
検査官に洗面所に行って
水で眼を冷やして来るように云われ、
3度目の検査でどうにかパス。

それだけにダメもとで一応、
役に立たない眼鏡着用で
受けてみようと検査官に
云ってみたら

「一度目は裸眼で受けてみて
駄目なら眼鏡をかけてみたら
どうですか?」との返事。


美味しそうな占地!

まず最初のCは僅かに
右が開いていると思えたので
右と答えたら、
「合ってます。では次は?」

 うーん見えないな、
正直に見えないと云うべきか、
それとも4分の1の
確率に賭けて出鱈目でも
答えるべきか?

「下」 「ハイ、合ってます」 
まじかよと図に乗って3つ目、
4つ目と当てずっぽうで回答。
「裸眼で合格です」 マジかよ!こ
んな奇跡は大歓迎だぜ!


で、動体視力はどうなるのかと
訊いたらその検査はしないとのこと。
態々届けて貰った葡萄には、
眼に良いとされるアントシアニンが
含まれているので、
せめて検査前にはと朝晩欠かさず
食べていたが、少しは
役に立ったのかと里人にも感謝!


森の舞茸

2度目の開花トランペットリリー 
 
唐傘茸の文様

扇山の扇茸だよ! 


河原鶸から救いだした貴重な向日葵種

今夏は西畑、前庭、中庭、奥庭、葡萄畑、林檎畑に向日葵が満ち溢れ、山荘はウクライナの光と共に在った。
2m以上にもなる向日葵がたわわに稔り、重いこうべを垂れ大収穫間違いなし。
さていつ収穫しようかと機を伺っていたが、なんだか見慣れない鳥が連日飛び回り、山荘が騒がしい。
必ず向日葵に止まり、下を向いている種に頸を延ばし、啄んでいる。
望遠レンズで画像を撮り図鑑で調べたら、向日葵の種が大好物の河原鶸と判明。

もしやと慌てて西畑に飛び出て、数十本の向日葵を観察したらどれもすっからかんで、嘴の届かない中央に僅かに種が残るのみ。
最初の来訪で目に着いたのが太く短いピンクの嘴。
これは花鶸(アトリ)の仲間だな、しかしアトリやハギマシコは渡り鳥で日本に来るのは未だ早すぎる。
ベニヒワはおでこに赤い文様があるはずだし、はて何だろうと調べ河原鶸に行き着いたのだ。
河原鶸は雄が雌に求愛給餌するが、産卵期は3~7月なので今は自分で食べるのだろう。
それにしてもまさか、あの大量の向日葵種の殆どが喰いつくされるとは!
まさか河原鶸がプーチンであって、喰いつくされる向日葵がウクライナだなんて、ことになりはしないかと不吉な予感!



向日葵種を喰い尽くす河原鶸(カワラヒワ)

川村造園の前の道路に沿って、幅2m程の
コンクリート排水溝があるが、上部に水が
流れているのを観たことは無い。
それが立派な滝となって流れ落ちているでは!

このあたりから脊柱管狭窄症で痛みが
酷くなった右脚が痛みだす。
4日間も山トレをしてないので筋肉が
堅くなっているのだろう、ゆっくり歩けば痛みは
退くのではと期待を込めて
防獣柵ゲート近くまで行ったがダウン。
ヤバイ、いよいよヤクも効かなくなったかと暗然。
脳と肉体の惜別

 脳が肉体を捨てたのでもなく、肉体が脳に
三下り半を突きつけたのでもなく認識は
その容器との、容器はその中身との決別を余儀なくされ、
存在は解体される。

雨と帰京で20日から23日まで4日間
山トレーニングが出来なかったので、
台風15号が去り雨が上がった11時半に
小倉山を目指して歩き始める。
かなりの雨量で山荘の水源となっている滝川は、
冬駐車場や畑に流れ込み、里道は水浸し。

 
山荘上空を警戒する鷹を恐れず河原鶸は襲う


今年収穫した梅汁で仕込んだ最後のビア!
ビアもオンザロックしか呑めなくなった仙人

 
2階イオ出窓のクリスタル照明手直しを続けているうちに、
それらの小道具を入れている本箱下の3つの抽斗の整理に迫られた。
こいつに手を付けると大変なことになるなと逃げていたが、思い切って3つの抽斗をカリスト部屋にぶちまけた。
ぶちまけてしまえば、どうしても片付けざるを得なくなると決意。
しかしぶちまけてみると、気持ち悪くなる程のガラクタの山。捨てなくては!断捨離じゃ!

右寄りの抽斗にはプッシュライト、アームライト、小型懐中電灯など照明器具、
各色のカラーライト、貝に仕込んだライト、15色LEDリモートコントロール付きTopYart LEDダイブライトの使用してないコントローラー19個。
真ん中の抽斗には各種工作小道具の材料、左には海外で買い求めたガラクタ。
殆どがチベットで求めたテンシャ、名前を度忘れたがオンマニペニフムと唱えながら回す奴、
そうそうマニ車とか、ムスターグアタ北峰初登頂のとき書いてもらった掛け軸とか。
その掛け軸、全く、記憶になく誰が何処でいつ如何なる状況で書いて贈呈されたのか思い出せない。



100kgほどの敷石の打撲

単管パイプ用のサドルバンド(垂木止め)
木材板を組み合わせれば、
何とか単管パイプの先端にコンセントを
固定できるのではと、2年かけて
やっと思いつき午前中熱中。
どうにかハンマーで単管パイプに
サドルバンドを叩き込み、
ガッチリ固定出来たので、祝を兼ねて仙人山へ。

右脚は脊柱管狭窄症で痛みが復活し、
左下肢は100kgほどの敷石の打撲による
腫れが酷くなり、いつでも引き返す覚悟で
ゆっくり登り、どうにか
仙人山のてっぺんに達する。
仙人両足ピンチ

足先まで蒼く出血し腫れが広がり、
靴がぎゅつぎゅつで履けない。
こうして痛みは親切にも危険を
教えてくれるんだと感謝、感謝!

目白では上水、下水に給排水の不具合が
生じても業者に頼むしかないが、
山荘では総て自分で処理せなねばならない。
山で生活していると給排水の不具合までが、
感謝の気持ちを教えてくれる。
日々ありがとうの連発!

 
右脚は脊柱管狭窄症左脚打撲



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