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1ー2021年  師走

陶芸窯がやって来たぜ
11月27日(土)2回霙 うーん、でかい、重い、こりゃ前庭から奥庭へは運べない



さて、この重い蓋を外せるか!
27日午後に新窯設置が決まった。
もう待ったなしなので
早朝から旧窯の移動準備。
先ずバーナー外しだが、外すには
床ブロックを剥がし、
燃料タンクからの給油管を外し、
次に電源コードを外し、
最後にバーナーの点火コードを外す。


ウインチで吊り上げる

更にこのバーナーを
支えているU字支柱のボルトを緩め、
ゆっくり手前に引いて窯底から離す。
床ブロックはきっちり
並べてあるので、
ブロック剥がしに手古摺る。


蝶番をハンマーで外す

1時間ほど悪戦苦闘を繰り返し、
どうにかバーナーを外すことは
出来たので、窯の脚についている
キャスターのストッパーを外し
窯を動かそうと
押してみたがビクとも動かない。


ロープで蓋を丸太に固定

滑車が破損してもOK!

これで蓋の落下を防げる




テラスの梯子を撤去し搬送路を!

ハンドリフトで移動

キャスターに機械油を吹き付け
再度全身の力を込め押したが、
全く動く気配なし。
そこへニチガスがガス料金と
電気の件で訪問。ちょっと手伝って!
と声掛けし奥庭まで来てもらって
3人で押したが動かず。

合板にキャスターが載れば、
あとは2枚目の合板まで動かし、
1枚目の合板を
2枚目の先に敷いてキャスターを転がす。
これを繰り返せば
移動出来る筈なのだが、
その最初の1歩が踏み出せない。

しかしニチガスの訪問作業員、
3度目のトライで見事
キャスターを合板に載せた。
後は2人でも動かせるのではと
ニチガスの作業員には
帰ってもらった。
しかし250kgもある窯は重すぎて、
このままでは無理と判明。


この重い窯蓋をウィンチで
吊り上げた時、窯室の梁に
取り付けた滑車が、
果たして持ち堪えることが出来るのか!

1人では持ち上げられなかった窯の蓋を
取り外すことが出来れば、
かなり軽くなり移動可能になる。
そこで窯蓋を上げるウインチを使って、
窯蓋の取り外しに掛かる。 

 窯蓋は大の大人が
持ち上げるのも大変な重さで、
5年前までは何とか仙人も
持ち上げることが出来たが、
今は重くてウインチを
セットして上げ下げしている。

昔20~30kg程の
ザックのを担いでいたので、
30kgまでは持った感覚で
重さを認識できるが、
それ以上に重いのだ。


梯子解体は難しい!

荷台リフトに載せられるか!

どうにか降ろす


 
窯移送ロードに合板を敷く
もし滑車が壊れたり
梁から抜けたりしたりしたら、
その下でウインチを操作している
仙人を直撃することは間違いない。

そこで梁の3か所にロープを掛け、
滑車が壊れても窯蓋が
床に落下しないように保険をかける。


梱包を解き窯出現! 

徐々に滑車のワイヤーを巻き上げ、
ワイヤー1本だけで窯蓋を吊り上げ、
急いで保険をかけた
3本のロープを解き、ゆっくり、
ゆっくり窯蓋を床に降ろす。
緊張の瞬間は去り、どうにか
窯本体と蓋を
奥庭まで移動することに成功!

その後に窯設置位置の
コンクリート床段差を、石板2枚で
無くし砂利を敷き詰め、
モルタルを流し込む。
今朝は朝食後
直ぐに昨日のモルタル作業を続行。

  トヨタタウンエース4WD750kgトラックに
載せて新窯KTBー70型Aセットが
11時31分にやってきた。
250kgほどの窯をトラックから、
どうやって
前庭に降ろすのかが先ず問題。

 
台座を解体せねば!

武器はハンドリフトなる油圧ジャッキ。
梱包された窯の下に
リフトのアームを差し込み、
油圧で持ち上げ、
トラック後部に設置されている
リフトまで移動させる。

狭い荷台でハンドリフトを操作し、
徐々にトラック後部まで運ぶのは
細かいテクニックを要する。
前庭に降ろしてから木枠に
ボルト固定された梱包材を取り去り、
ハンドリフトを使って
木枠上の窯を合板に降ろす。

そこから中庭を経て
奥庭から窯室までは、
合板ロードを作り
キャスターの着いた窯を
3人で押していく。
緩やかな登りになっているので、
かなりの力仕事。

 
ハンドリフトを咬ませ

慎重に台座を外す 

窯室に入れてから、
バーナーをセットし、
さて煙突を着けようとしたら、
フランジは煙突取付部分なので、
KTBー70型Aセットには
含まれていません、とのこと。
 
 
さて、狭路の通過可能か!


錦秋の奥庭窯移送ロードを悠然
 遅々たる移送を見守る小倉山の錦秋

ガーン、煙突が含まれていないのは解っていたが、まさかフランジまで含まれていないとは想定外。
仕方なく旧窯の錆だらけのフランジを取り外し、錆を落として使用。新品を後から送ってもらうことにした。
試運転してみたが特に異常なし。終了14時40分なので移動設置に3時間10分も掛かったのだ。
畑に出て無農薬、有機栽培の野菜を作業員に紹介したら、その場で葉を引きちぎりむしゃむしゃ食べ出したのには驚いた!
お土産に畑の大根、冬菜、青梗菜、春菊などプレゼント。
昼飯も食わず頑張ってくれたので、山荘産薩摩芋、熟柿でもてなす。





奥庭から窯室へ
煙突と屋根の接合部を
モルタルでふさいだが、
ストレート煙突だとどうしても雨水が
煙突を伝わりフランジに滴り、
溢れた雨水は窯を濡らすことになる。
屋根の切断面と煙突の
隙間を完全に塞ぐ手立てはない。

この登りが勝負!
窯を稼働させ熱を加えなければ、
接着剤などを使って
水漏れを防ぐことは可能だが、
1250℃もの熱を加えたら、
モルタルも接着剤も変形、
罅割れ、融解を生じ窯の冷却後は
隙間が出来、雨水を通してしまう。

何とか窯室へ設置
ならばストレート煙突に
直交する煙突を付け、その先を
直角に折り曲げフランジに
繋げれば、漏れた雨水は
屋根に突き出る
ストレート煙突の下に滴り落ち、
フランジを濡らすことは無いのでは!

しかしそうするには窯の位置を、
L型煙突の直行分の距離だけ
移動させねばならない。

これがバーナー火口

錆び付いたフランジ外せるか!

窯の心臓部取付


旧窯フランジを取り外し煙突を立ち上げる
 あれっ、フランジ部品はオプションなのか!

しかもその移動方向はストレート煙突が窯の外側で、屋根の梁の丸太位置から35cm以上離れてなければならない。
ストレート煙突の真下が窯であっては、漏水が窯に落ちてしまい、丸太梁近くでは煙突の熱で丸太が燃えてしまう。
これらの条件を満たす窯移動を行うと、床下に埋設してある燃料タンクからの給油管、
窯への電気コード、窯室の電気コード、更に電源コードと4本のコードを延長せねばならない。
当然ながら屋根に開けてある煙突孔の位置も新たに開けることとなり、屋根の葺き直しが必要となり、こりゃ、えらいこっちゃ!





図面通りの設置完了!
陶芸窯
ネット詐欺2件

【1】「富澤商店」 販売業者:有限会社西山商会
【2】「柾屋商店」 販売業者:ブティックエクロール

この販売業者は存在するが、
2つの商店はネット詐欺で存在しない。

危うく振り込み寸前まで、
交渉を進めたが販売業者、製造会社の
日本電産シンポ(株)に確かめたら
そんな商店は知らないと判明。
取引が高額だけにネット詐欺らしきサイトは、
2商店に止まらず彼方此方にありそう。

これらを含め数社との交渉を重ね、
製造元の日本電産シンポに30年勤務した
社員が立ち上げた陶芸会社発見。
こうして数か月掛かけ着々と準備し
やっと設置出来た新窯。
感無量成り!

点火チェック無事終了!




廃棄窯の再利用は可能か!
旧窯は結局業者に引き取ってもらえず、
仙人が処理する羽目に陥った。
窯内部の耐火煉瓦の
引き剥がしの方法は、
幾ら考えても思いつかない。

考え得る限りの総ての方法を
試してみるしかない。
最初は耐火煉瓦の接合部に
マイナスドライバーを打ち込めば
剥がれるのではと試したが、
全く歯が立たない。

それじゃもっと大きな楔になる様な
金属片はないかと、
物干し場下の廃品置き場を漁る。


この耐火煉瓦をどうする!

露天風呂もいいがちょっと小さいな!
 五右衛門風呂には出来るが快適ではないな!


出窓解体時に出た
サッシの角が使えないかと、
耐火煉瓦の継ぎ目に
鉄製大槌で打ち込んでみる。
何とか剥がれるには
剥がれたが、効率が悪く
このサッシ楔を使って
窯の耐火煉瓦を
総て取り去るには、
数日が必要だと判断。


うーん、耐火煉瓦を剥がして釉薬収納庫にするか!
もっと大きな楔になる金属と
いえば打ち込み用
単管パイプがあるでは!
ちょっと大きすぎて
果たして打ち込み可能か?
先ず継ぎ目にサッシ楔を
打ち込み、
削れた部分に単管パイプを
潰した楔を入れて
大槌で打ち込む。

 

煉瓦に楔を打ち込む!
見事に耐火煉瓦が剥がれる。
4時間ほどで窯本体と
蓋の耐火煉瓦の総てを
取り除くことに成功。

鉄枠だけになった窯は、
押せば動く迄に軽くなり
この窯本体はそのまま
容器として再利用出来そう。

 

大中小の楔を組み合わせ

上半部の剥離に成功!

「えっ、窯の引き取りですか!
クレーン車の手配、
搬送、解体と安く見積もっても
17万にはなりますね」

これはいつも陶芸用品を
納入してもらっている
甲府の陶芸店「熱勝」の言である。
運送業者を同伴して
山荘まで来て見積もった額なので、
おそらくこれ以上安い費用では
請け負えないのだろうと判断。

それにしてもたかが粗大ごみと
片づけるには、
あまりにも高額ではないか!
そこで素人での窯の解体は可能か、
調べてみた。

底と蓋の煉瓦は手強いぜ!

耐火煉瓦は剝がせなくはないが、
かなりの量になりゴミとして
出すのは難しい。
鉄枠は小さく切断して金属ゴミで
少しづつ出すしかない。

こうなったら何とか
再利用の途を考えるしかない。
それに25年間も使用し、
言わば苦楽を共にしてきた窯を
捨てるなんて忍びない。

さて、4時間もの肉体労働の結果
仙人は再利用の途を
見いだせたのでしょうかね!




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