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1ー2021年  長月


HP編集してたら葡萄持参の訪問者来る!

死までの慢性化覚悟で4か月を過ごしたが、
やはり常時続く痛みとの対峙は精神的消耗が激しく、
せめて痛みだけでも軽減できないかと駄目もとで
痛み専門のペインクリニックを訪ねたのだ。

その結果明らかになったことは、
確かに老劣化が原因ではあるが、
筋肉断裂だけではなく脊柱管狭窄症でもあり、
硬膜外ブロックの注射で痛みは取れるとのこと。
更に調べた結果、
福島県立医大整形外科のHPリポートを見出す。

その局所麻酔は一時的ではなく、
脊柱管内の血管を太くし血流を促進し、

発痛物質
を洗い流し筋肉由来の痛みを
緩和させると判明
。吃驚仰天!
目から鱗が落ちるとは正にこのこと。 
脊柱管狭窄症

 
2か月経過し尚、痛みが取れず寧ろ益々酷くなった時点で、
筋肉断裂による痛みだけではないと
気付くべきであった。
「筋肉の維持(恒常性)および再生能の低下は、
加齢に関連して起こる
筋衛星細胞の機能異常」とのNature
2014年2月20日号の報告を見つけ、

老劣化の結果であるなら、解決策は無く
この痛みを死まで引きずって行くしかないと
覚悟を決めてしまったのが誤りであった。
実際塩山市民病院、山梨厚生病院の
整形外科のやる気のない藪医者も
レントゲン撮影を行い、病名も告げず殆ど説明もなく、
老劣化が原因と告げて診療終わり。

 
玄関を開けると巨峰がどっさり!




先ずは向日葵にご挨拶!
病院をび出す

苦痛との共存が
生きることと達観出来たらと
思いつつの治療試みなので、
効かなくて元々と覚悟。

自らの肉体がどう反応するか、
見極めてやろう。


西蔵のシヴァ神にも

右肺下葉オペで2度失敗し結局、
オペ開始時に脊髄硬膜外ブロックの
注射を中止しただけに、
脊髄硬膜外ブロックの
注射にはトラウマ。

しかもその注射が出来なかったので
オペ後の麻酔が切れたとたん、
猛烈な痛みに襲われ、
ナースコール子機を押すことも叶わず。
ただ苦痛に呻いた
8か月前の記憶が甦る。

脊髄神経は体の深奥に位置し
硬膜に覆われ、骨である錐体と
軟骨の椎間板で堅く武装され、
容易な侵入を許さない。


再度豊穣なるヴィーナスに!

長い注射針を錐体と軟骨の隙間に
7cm以上の深さまで突き刺し、
硬膜の外に麻酔薬キシロカイン、
ネオビタカイン等を直接注入し、
神経を殺す(ブロック)のだ。

その恐るべき硬膜外ブロックの注射を
ペインクリニックでは、痛みが取れるまで
4日ごとに続けるらしいのだ!
初日の23日はブロック注射前の
点滴注射で2度失敗し、これじゃとても
ブロック注射なんぞ
危なくて任せられないと判断、
診療拒否し病院を飛び出す。

今日2度目の脊髄注射にトライ。
どうにか注射ができたものの果てさて、
この先どうなることやら!
脊髄神経のブロックを続けて、
認識力の低下が進み「私は誰―れ!」
となる日が短縮されるかな!  


森テラスの守護神も歓迎!
決して取り戻せない
偽りのない時間が、
そうして失われていくと心が傷む。
再び創り出さねば!
と晩鐘の音色に耳を欹ててみる。

書斎の壺はワインが欲しいとか!

2回目の神経ブロック

朝一番で葡萄畑のブロッコリー、
西畑の白菜、キャベツ苗、
播種後発芽しつつある青梗菜、
胡瓜、大根等に散水。
ここ数日降雨が無いのに瀧の水勢が
衰えないので、谷導水管の弁をチェック。

瀧と山荘貯水槽へ連なる
2つの導水管を調べたが、
貯水槽弁は確かに閉じている。

ということは以前に降った雨が
地中に浸み込んでおり、
水勢が衰えないということなのだ。


狭い硬膜外腔への注射は難しい!
扇山稜線と水源地までの標高差は
200m程なので、大量の雨水が
地中に吸い込まれているとは思えない。
先週に降り続いた雨量が
如何に多かったか改めて驚く。

8時半予約のペインクリニックへ
バイクを飛ばす。
今回は点滴無しで
硬膜外ブロックの注射のみ。
痛みの軽減は感じないが、痺れは
徐々に消えつつあるような気がする。
さて2回目の神経ブロックが
効き目を発するか!




雨宮美和Drの丁寧な説明!


椎体と椎弓から成る腰椎を背中から写すと
椎弓は円柱の椎体に重なり、
椎体の輪郭のみが明確になる。
円柱なら側面は長方形になるのだが、椎体の
中央はやや凹んでいるので鼓型になる。
それにしても仙人の画像は凹みすぎ。

老化すると軟骨で出来ている椎間板は弾力性を失い、
椎間板に接する椎体角部に力が加わり、
その部分の骨が増殖し、骨棘が形成される。
骨棘が飛び出せば飛び出すほど
椎体の中央部は凹んで見える。



それが酷くなると張り出した上下の骨棘部分が、
繋がって橋を架けた様になり、架橋骨棘となる。
仙人の椎体は総て骨棘が張り出し、
L4とL5は架橋骨棘になっているのでは!

こんな状況下では脊柱管は圧迫され、
血管も神経も痛めつけられ、
大腿四頭筋や腓腹筋を支配する末梢神経が
痛み警告を発するのは当たり前!
デルマトーム

2回目は点滴無しで腰椎L3とL4の間の硬膜外に、
麻酔薬キシロカイン、ネオビタカイン等を直接注入する。
いや若しかすると脛の筋肉に作用するL4とL5だったかも。
L2とL3から派生する抹消神経は

大腿部の痛みに繋がっていると前回説明していたので、
1回目の注射部位はL2とL3の間かと
尋ねたが不明瞭な答だった。

きっと教えられない事情があるのだろうと、
再度確かめることはしなかった。

従って2回目の部位も遠慮して問うことは避けたが、
1回目の効果があまり出なかったとの
患者である仙人の容体を聞いて、
L3とL5のヒラメ筋に通じる神経ブロックに
麻酔薬を打ち込んだ可能性あり。

 
大腿四頭筋、腓腹筋は腰椎が支配してたのか!



インフォームドコンセント

国立国際医療研究センター
呼吸器内科の泉Drや
執刀医の長坂Drなら、
患者の質問は積極的に受け入れ
資料を提示し明確に応え、
教えられない事情があるならば
その事情を告げる。


模型や画像を使って語る雨宮Dr
しかし、みわペインクリニックの
院長である雨宮美和Drは、
患者の質問を拒否するような
雰囲気を醸し出し、
とても患者サイドに立っているとは思えない。

その点でインフォームドコンセントへの
努力が観られず、
最早医師として問題あり。



血管が圧迫されると酸素不足となりれる

最初の診察説明で目から鱗が落ちるような丁寧な説明に
ころりと騙されたが、
あれは単なる通り一遍のテキスト説明で、
患者の質問にはいい顔を見せないとの翳が
潜んでいたと見破れなかった仙人の洞察力の欠如。

日本看護協会ではインフォームドコンセントを
考える際の視点としてこう述べている。
インフォームドコンセントは、患者の知る権利、自己決定権、
自律の原則を尊重する行為であることを根底にし、
患者・家族と医療職が互いに信頼に
満ちたものになっているよう努めなくてはならない
 


神経が圧迫されると暫し激痛が走る! 



硬膜外麻酔は頸椎、胸椎、腰椎の何処でも可能!


それが1回目の注射部位の質問に現れただけのことだったのだ。
 続いて初歩的な点滴の注射のミスがあり、
針を入れ直して固定した血管の痛みが酷く
診療拒否と相成った次第である。

果たしてこのような不信感を抱いたまま
危険な脊髄神経への硬膜外ブロックの注射を受けて
いいのだろうか!と悩みつつ
1回目の硬膜外ブロック注射に踏み切り、
更に4日後2回目の神経ブロックを行ったのだ。
運動不足で骨量減少
左手の骨で骨密度を測定するDIP法


いや待てよ、目から鱗が落ちたのは
説明後の福島県立医大整形外科の
HPリポートを読んだからであって、実は
院長の通り一遍の説明を聞きながら仙人は
言葉の端々に
不信に近い違和感を感じていたことを思い出した。

 
仙人の骨密度は若年基準値の93%
対年齢比では100%。
運動をやめると一気に骨密度は落ちる。
4か月トレーニングをしてないので仙人骨密度は7%以上低下。



X線透視装置を使わない硬膜外ブロックは危険!
ヤクのオンパレード

強力な麻酔薬を脊髄に打ち込むのだから、少なくとも処方直後1時間もたてば
劇的な効果があるのではと期待していたが、大した変化なし。
1回目の硬膜外ブロック注射から4日がたち処方された以下のヤクを服用したが
自覚症状としては顕著な効果は観られなかった。

痛みをや和らげるトラマールOD錠25mg、痛みを伝える神経の過剰な興奮を抑え
痛みを改善するタリージェ錠2.5mg
炎症を抑え痛みを和らげるノイロトロピン錠4単位
同じく痛みを和らげるトアラセット配合錠DSEP,更に外用薬として湿布薬ロコアテープ10×14cm,
痛みを抑え血流を増やすスプレー薬ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%{サトウ}、
皮膚の炎症、腫れ、痛みを改善するベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸ローション
0.05%MYK(薬剤師のミスで処方されていない).

  

処方されたヤクを観ると
神経系の痛みを抑える役者は
勢ぞろいしているのでは!
これで4日を経て改善されぬなら
今後続けても意味が無いのでは!

と優柔不断に構えつつ駄目もとの2回目
硬膜外ブロックの注射を決断!

2回目の硬膜外ブロックの注射位置を
測定したら
1回目より15mm下の背骨左側で、
L3,L4の椎弓の隙間から
針を入れたらしい。


硬膜内部に入り神経を麻痺させる

そこで改めてL3,L4の間から
派生している神経根は大腿四頭筋に
繋がっているのかそれとも腓腹筋なのかと
調べていて、ふと気付いた。

神経根ブロックは直接
神経根に注射を打つが、
硬膜外ブロックの注射は
硬膜外腔に打つので注射部位は
大した意味を持たないのでは!

神経根はどこに派生している神経か
特定して注射を打つが、硬膜外腔は
繋がっているので注射部位が異なっても
脊柱管内の神経に作用するのでは!


ヤク切れに痛み復活!

あった!頸椎から腰椎まで針が入れば、何処でも硬膜外ブロックの注射は可能と、
所沢市の赤坂嘉久整形外科院長は自らのブログで述べている。
ということはペインクリニック院長の患者対応を仙人はやや誤解していたかも
「1回目の注射部位は3Lと4Lの間かと尋ねたが不明瞭な答だった。
きっと教えられない事情があるのだろうと」
 
と思ったが実は注射部位は何処でも良かったのだ。

それならそう答えてくれれば疑問は持たなかったのだが、結果として仙人自身が
その事実を確かめたことに大きな意味があり、
疑問を持たざるを得ない対応をした院長に感謝せねば!
で、2回目の硬膜外ブロックの注射の効果はどうであったかと言うと、抜群の効き目と、
手放しで喜んでもいいくらい痛みから解放された。

しかし翌日には痛みが復活したので、
麻酔が切れると残っている発痛物質が活動していることは間違いない。
果たしてこの脊髄麻酔を続ければ、本当に脊柱管内の血管は太くなり、
血流が盛んになり痛みは緩和されるのであろうか!

老劣化し変形した椎体、椎間板、靭帯が
脊柱管を圧迫し狭窄を生じ痛む



発痛物質

どんな奴なんだ!発痛物質とは!
と調べたら親玉はブラジキニンで、ブロスタグランジンとか
ヒスタミンとかあったが、驚いたことに
このブラジキニンは血管を拡張し血液の流れを良くするのだ。

何が驚いたかと云うと硬膜外ブロックも
ブラジキニンを追い出して血管を太くし
(血管の圧迫原因を取り除かずどうして太く出来るのか?ありえない)
血液の流れを促す
役割を担っているということである。
血液の循環を高め損傷した部分の修復を促すブラジキニンは
同時に視床下部に警告としての痛みを発する。

実はこの痛みは交感神経、運動神経を緊張させ
血管と筋肉を収縮させ血行を悪くさせ、
酸素不足を招き更にブラジキニンを発生させるのだ。
この悪循環を断ち切る為に
硬膜外腔に麻酔剤を入れ交感神経をブロックし
血管を開き放しにしてブラジキニンを
追い払ってしまおうとの作戦が硬膜外ブロックなのだ。
 

 ブラジキニンは明らかに矛盾した存在である。
損傷した部位を修復しようと、
圧迫され酸素欠乏に陥った脊柱管内の血管中に
発生したブラジキニンは、
その使命を果たすことなく、痛みを与えて増殖し
更に痛みを生み出す。
錐体や椎間板によって圧迫された血管を
元に戻すことは出来ず、痛みだけを循環させるのだ。

勿論、硬膜外ブロックも錐体や椎間板によって
圧迫された血管から圧迫を除去することは出来ない。
ブロックを繰り返すことでブラジキニンを
洗い流すことだけである。
となると硬膜外ブロックは、血管を拡張することも
出来ないのだから根本的治療にはならない。
圧迫されたままの脊柱管内の血管は
酸欠を招き、再びブラジキニンを発生させるのだ。

 





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